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2013年10月01日

豚の生姜焼き

今日は夕方から毎日新聞の取材を受け、そのあと幻冬舎のヒメと仕事の打ち合わせをしたので晩ご飯は手抜きでした(^^ゞ
毎日の取材は京都の魅力を語るというもので、田村記者に「これって関西版なんですか?」と訊いたら、意外や関東圏のみに配布される夕刊紙に掲載されるのだとか。最初は京都に惹かれて通っている人のインタビューが中心だったが、回を重ねるにつれてその手の人材が尽きたため、京都出身の人も混ぜちゃおう!ということになったらしい。私が頂戴した見本紙は京都出身の自民党議員伊吹文明氏のインタビューで、「彬子女王にも登場して戴きました」とのこと。この方の場合は先祖が京都出身ということになるのだろうか。
ともあれ私には祇園と京料理について語ってほしいとのことだったので、私の子供の頃とはいかに違っているかというを問われるままにお答えした。辻利やよーじやや原了郭がかつてはどんな佇まいだったかは別に訊かれなかったので話さなかったけれど、昔の写真があったら見せてあげたいくらい、信じられないような凄まじい進化を遂げているし、京都の町全体が今ほどカンコーカンコーしてなかったということもお話しはしたが、今の3, 40 代以下の方にはきっと想像もできないだろうと思う。京都を売り物にして色んな商売をしている人たちが沢山いる中で、地元の方々が鋭くパージする人もあるらしく「それがどういう基準なのかちょっとわからないんですが、京都の人って厳しいですよね〜」と田村記者が仰言ったことも何となく肯けるものがあった。
ところでヒメとはもちろん仕事の打ち合わせもしたのだが、私がたまたま見てのけぞったNHK教育TVの美術?番組についての話にもなって、一体あの番組は何なんだろう?という話題でも盛りあがったのだった。
私がたまたま見たのは「風神雷神図屏風デート」という歌入りアニメーションで、これって B Lの世界みたいなんだけど、いいのかなあ……(^◇^;) と首をひねりたくなるような歌詞なのである。あんまり面白くてマイ・ブームにしておくのは勿体ないので、このブログで紹介したくなりました。ネット検索すればすぐにアニメが見られます。


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つい最近、たまたま流れた「風神雷神図屏風デート」を
最初ぼんやり見ていたのですが、その唐突さにガンミに変わり、
「えーっ、この歌詞とシチュエイションって!そういうこと~?」と驚きつつマイブームになっていたとこでしたので、
おーっ、今朝子さんも!となんだか嬉しいです。

最近の教育テレビの歌でもうひとつ変なのがあって。
番組全体の制作の傾向も変わってきてますね。
ちょっと壊れ気味で、風通しが良くて。
民放のマンネリバラエティ番組より、よほど面白いです。

投稿者 今夜子 : 2013年10月02日 09:27



2013年10月02日

サバのソテー茸ソース

QPのレシピ本を見て作る。エリンギとシメジを炒めて白ワイン、鶏ガラスープ、粒マスタード、塩、胡椒、醤油で味付けした茸ソースは何にでも合いそう。
食事しながら見たお馴染みNHK「クローズアップ現代」では医療費の効率化の問題を取りあげたが、今やこの国の医療費が年間38兆円にも上っていることを思えば(@_@;) 何とか破綻させないような効率化は必至だし、そのためにはまず情報化が必然なのも納得せざるを得ないのだろう。スエーデンは病歴や収入など個人データを隅々まで活かして効率化を図っており、なるほど国費で賄う以上はここまで個人データをガッチリ押さえ込まれても文句は言えない感じだよな〜と思いつつ、人間が完全にデータ化されて生命を維持されるという、近未来 S F 的な世界がもうすでに始まっていることには何とも言えない気分である。片やアメリカは4700万人もが無保険者であるというスリリングな事態を回避するにも反対が多くて議会がストップし、予算が成立せずに色んな政府機関や施設が閉鎖されちゃってるのだから、これまた何とも言えない国であります(-.-;)y-゜゜




2013年10月03日

レンコンと海老の炒めなます

QPで見た料理。旬を狙った、レンコン好きの私にはうれしいメニューでした∈^0^∋レンコンとニンジンの薄切りを鷹の爪と一緒に炒め、油揚げの千切りと出汁を加えてしばらく煮込んでから、砂糖、塩、酢で味付けし、別に炒めておいた海老を足して、仕上げにすりゴマを振る。海老は背わたを取って酒と塩で下味し、小麦粉を薄くまぶして炒めること。
海老が思ったよりも高かった(-_-;)のは円安のせいかも?と考え、そういえば近頃は千円以内と決めてる毎晩のお買い物がちょくちょく予算をオーバーしてるのにも気づいて、やっぱり食料品がかなり騰がってきたのを実感する。これで消費税がプラスされると毎晩予算オーバーかもで、私のような単身者はまだいいけれど、家族の食卓を与る方はさぞかしやりくりが大変だろうと拝察する。私個人はあんまり物欲のない人間だから、食料さえ安ければいいので、今回軽減税率が見送られたことにもガッカリだが、それよりも今後世界全体で起こりそうな食糧高騰の危機を憂えずにはいられないのである。ブラジルあたりではすでに食糧インフレが起きているようだし、バーナンキ議長が始めちゃって終わらせる責任を取らないみたいなマネーじゃぶじゃぶ戦略が、人間にとって別にあってもなくてもいいようなモノばっかり増やし続け、生命体として最も必要なモノを手に入りにくくさせてしまう結果(×_×)をもたらすかも しれないだけに、本当に目先の景気対策とか株高誘導とか給料がいくらか上がっただけでみんなそう簡単に一喜一憂してられるんだろうか?という気がしております(-.-;)y-゜゜


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これからレンコンが美味しくなりますね。焼いて良し、炒めてよし、煮てもよし。すりおろしてレンコン餅にするもよし。私もレンコン大好きです(^◇^)
本当に給料上がる人何パーセントやろ?我が家の近くは農家がその日に収穫した野菜を持ち込んで売る店があるので、野菜は大阪市内よりも安くて新鮮、東京の野菜の値段をニュースで見てビックリです。農協制度の見直しも考えないと今のままでは農家がやる気無くしそうです。

投稿者 お : 2013年10月03日 23:34

レンコンも海老も大好きですが、美味しいと思う海老に出会える機会がほとんどありません。肉でも魚介類でも野菜でも新鮮なものはそれ自体の甘みでとても美味しいのですが、そう思える食材に出会えるのは数えることが出来るほど少ないのは何故なのか考え中です。
 徘徊のある老人の鉄道事故の裁判の結果を何回考えても納得できません。施設に入っていたとか、家族がほったらかしていたのならやむなしと思うのですが、どうしても鉄道会社が賠償が必要なら、家族の責任ではなく国の責任を問うべきだと思います。こんな判決を出すと家庭で徘徊する人を抱えたとき、閉じ込めるしか無くなりそうです。しかも閉じ込めてもそこからでる手段を閃く可能性があるのに。
 家庭で数人で介護するとき、24時間全く目を離さずに責任を取るべきだというのなら家族の介護を一日で5000円から一万円働いたと評価して介護保険から支給したら?と思います。この判決を出した方の見識を疑います。

投稿者 nao : 2013年10月04日 01:39

レンコン、私も大好きです!特に、出始めの新物の美味しさといったら!ため息が出るほど値段が高いので、店先で固まってしまいますが。いつだったか、全然、見知らぬ奥さんと、同時に大きなため息をつき、見つめ合ってしまったことがあります。

さて、国鉄民営化の恩恵を一手に享受する某社のこのところの行動は、ほんとに目に余る、と北海道大教授が新聞コラムに書いてましたが、ほんとに同感です。

不幸のどん底にある遺族から賠償金をむしり取って、他方で無駄の権化のようなリニア計画を進めてるなんざ、許せません。
電力供給で世間が騒がしかった去年、原発6基とか7基とか分の電力をむさぼり使うリニアを進めようとしてる輩の顔が見たいと思って、説明会に出ました。ほんと、一方的な説明会でした。思い出しても腹立たしい。
少し前には傘下の雑誌が「今こそ原発再稼動に舵をきれ」とかいう記事が出てて、中吊り広告見ただけで、頭から湯気が出た。ほんとに止まるところを知らぬ慮外者め、と、あ、言葉違ったかな、あほんだらのことを何という言葉で表すんでしたっけ?もう、ねぇ、そこへなおれ、刀の錆びにしてくれる、みたいに言ってやりたい私です。

投稿者 せろり : 2013年10月04日 15:22



2013年10月04日

油淋鶏

渋谷の「麻布茶房」で元米朝事務所の大島さんと食事。
先日三井記念病院で撮ったMRIによって脳動脈と顔面神経の接触が判明し、手術するなら同病院のA医師にお願いしようと決めた私だが、何しろ入院が 10 日もかかるとあっては仕事のスケジュール調整がすぐにはつかないし、また日時によっては症状があまり出なかったりもするし、乗馬すると全然出なかったりするようなことを考えると、手術以外に治す方法があればそれに越したことはないと思いつつ、今日は午後から大阪の叔母に勧められた療法を受けに代々木へ行って、そのあと大島さんと会食した。この代々木の療法は金の棒で全身の経絡を摩って、それをアースにして全身に溜まった電磁波を取り除くというもので、先日お会いした幻冬舎のヒメもご存じで関心をお持ちだったようである。とにかく全身の経絡を刺激されると、これが結構痛いのだけれど、あとで気分がとてもスッキリするから、しばらく通って様子をみることにしたのだった。
大島さんからは還暦祝いに陶芸教室で作られたという馬の置物(写真)と韓国のお土産を頂戴して(*^^)v 韓国の現在についていろいろと伺った。何しろ韓ドラにハマって以来もう何度も韓国を訪れて現地の方とも顔なじみになっている大島さんだが、やはり近ごろは日本人観光客がめっきり減って、中国人観光客だらけになっているらしい。また韓国経済の翳りも実感されるという。韓国旅行出発直前にネットで見て驚いたのが松也と前田敦子の熱愛報道で「あんなちっちゃな子供の頃から知ってる私たちとしては、その子に恋バナが出ちゃうんだから、ホント年取ったと思っちゃうわよね〜」とのこと。「ひさしさんも退院できてよかったけど、とにかく何としても元気になってもらわないとね〜」と、こちらは同世代を気づかった発言でした。


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良い馬の置物ですね。白磁が柔らかくて鞍の飾りがキラキラしてオシャレ(^◇^)

韓国の大統領、あの方のお父さんが暗殺された経緯を考えれえば日本に振り上げた拳を容易に下ろせないでしょうし、又日本側も現閣僚達の発言にも問題ありですが、何とか首脳同士が会談しなければ経済的に韓国も困ります。しかし「敵は内にあり」の状況では大統領も譲歩できないでしょうね、あの方が僅差で大統領に選ばれた時には「困ったことになった」と思いましたが。

投稿者 お : 2013年10月05日 17:00



2013年10月05日

カニウニ弁当、イカのマリネ、ポテトサラダ

こないだ釧路に行ってきたばかりだが、大宮高島屋の北海道展に毎回出品する中で、ご飯が妙に美味しいから、必ずゲットするお弁当であります。食後にフィギュアスケートの木下カップで浅田真央の今シーズンのプログラムを初めて見たが、彼女のファイナルだけに、素人目にもかなり力がこもった内容が感じられて期待が持てるし、無難に好発進できたのは何よりだ。
旧友のモリは単身赴任していたダンナの後を追ってまたもや米国に旅立ってしまい、一昨日電話があったので、「ねえ、そっちどうなの?大丈夫?」と訊いたら、「ああ、うちなんか別に関係ないみたいよ〜T V ではしょっちゅう報道してるけど、別に町もフツーだし」とのことだが、「それでもデフォルトとかなっちゃわないの?」とさらに訊いたら「まさか〜みんなバカじゃないんだから、そこまでにはならないでしょう」と楽観的な見方をしつつも「それよりまたドルがズルズル下がりそうで、ウチはそれが痛いのよね〜」と仰言るのは、円よりもドル貯蓄のほうが多い一家だからなんだそうである。
それにしても、である。シェール革命で、これから米国のひとり勝ちだからといって、日本の銀行さんがドル建ての投信やら保険をやたらに勧めてたのはつい最近のことじゃなかろうか。米国経済の実態は果たしてホントのところどうなんだろうか?バーナンキが金融緩和を継続する際に、確か引き締めは米経済の復活が完全に軌道に乗った時点でと発言したけれど、完全に復活するなんてことは、本当は今後もうないんじゃなかろうか。それがわかっていながら、オバマはつい最近までわざと景気のいいようなことばっかり言うしかなかったんじゃなかろうか。そしてそれは何もアメリカばかりじゃなくて、この日本だって、近ごろ何だか景気の良さそうなことばかり言ってるのがとても怪しく感じられるのである。どこの国も借金漬けでもうどうにもならないという同じ問題を抱えてて、国のトップはいわば広告マンの役割を必死に務めるしか手だてがないという次元に世界全体が入っちゃってて、たとえそれがわかっていても、もう誰にもどうにもできない段階に突入しているのかもしれません(-.-;)y-゜゜


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今回のアメリカの状況を見てゐると、民主主義の限界、そしてそれをまあまあ最善の政治システムとして導入してきた「人間の限界」を感じます。
民主主義は独裁などの「悪」を防止するシステムとしては機能してゐますが、共和党や民主党のやうな「正義の主張」を調整する機能はないのですね。
富裕層・共和党と低所得者層・民主党の主張はどちらも「正義」です。問題の健康保険制度をみてもどちらが正しく、どちらが間違ひとも言ひにくい。
しかし、それが原因で国家システムがダウンし、やがて世界経済が混乱する。「正義」と「正義」のぶつかり合ひの結果です。
まさにシリア問題と同じですね。百の国家があれば百の「正義」が存在する。
民主主義は「悪」を防止できるが「正義」を調整することはできないのです。民主主義「だけ」ではダメなのですね。

投稿者 田口武雄 : 2013年10月06日 18:48



2013年10月06日

ハンバーグ弁当、イカのマリネ、ポルチーニのサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
今週の埼玉は台風の影響をさほど受けず、土砂降りはなかったはずにもかかわらず、週末の馬場はかつてない最悪さ加減だった(>_<) どうやら土の入れ替えをするため掘り返した直後に雨が降ったせいらしく、釧路湿原の谷地まなこ並に人間が歩いても足がずぶずぶ沈み込む感じで、今日の午前中は泥に足を取られた馬が立ち往生して救出劇まであったという話を聞いた(@_@;) 土はたぶん荒木田だろうから、歌舞伎をよくご存じの方は「夏祭」で義平次が落ちる田んぼを想像して戴きたい。で、私のお相手はお馴染みのアラブ鹿毛紳士スーパー氏と、まったり栗毛のフシギちゃんラビ嬢で、スーパー氏は曳き馬している途中でこちらが足を取られたタイミングにぐっとお腹に鼻面を押しつけられたため、腰が砕けてお尻がズボッとはまって泥だらけに(+_;) 片やラビ嬢は何しろ左前足の蹄を傷めてプラスチックで固めている馬なので、滑ったり躓いたりするんじゃないかと思ってこちらはヒヤヒヤし通しだったが、そんな馬場でも何とか頑張って駈歩で輪乗りまではしてくれたのはエライ!もっとも経路レッスンのほうには馴れていないこともあるのだろうし、何よりこちらの指示出しがあまりにも下手くそなため、途中でアレ?ワタシどうしたらいいの?てな感じで何度も停まられる始末でしたf(^ー^; ともあれ今日みたいな馬場では無事にレッスンを終えられただけでもよしとせねばならず、二頭ともホント健気によく走ってくれましたヾ ^_^
ところで写真は二頭のどちらでもなく、今夜の凱旋門賞を記念して、オルフェと同じ尾花栗毛のガバナー君の金髪イケメンぶりをアップしてみました(^O^)/


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ガバナー君、好みのタイプでカワイイ♡

投稿者 N : 2013年10月07日 07:53



2013年10月07日

帆立貝の辛味炒め、上海蟹肉団子入りスープ、北京ダック、蒸し上海蟹、アスパラガスと椎茸の炒め物ほか

今日の夕方は幻冬舎のヒメと武蔵野市立吉祥寺美術館で宇野信哉展を拝見。宇野さんは『吉原手引草』を皮切りに拙著の表紙絵や挿絵を沢山手がけて下さっている画家で、ポスターにも拙著の絵が使われているが、各作家の時代小説の絵を一堂に集めたこの度の展覧会を見て、改めてその真摯な画風に感心させられた。
夜は朝日新聞の和氣常務、長沢記者、広告部の中村営業主任、サントリーの久保田常務、宣伝部の堀田さんに私とヒメが加わって麻布十番の「富麗華」で会食。
小学校の同級生クウちゃんことサントリーの久保田常務宣伝・デザイン本部長と朝日の和氣常務は京都のご実家がたまたま伏見のご近所だったことで親しくなられ、和氣常務は昔から大の歌舞伎通であったところから、拙著をご愛読戴いており、クウちゃんの仲立ちで今日初めてお目にかかった次第。和氣常務が歌舞伎通になられたのは、これまたご実家のご近所に市川寿海丈がお住まいだったからなのだそうで、寿海丈に可愛がられて、それこそ三つ子の魂で虜になられ、今やご夫婦ともども大のご贔屓で、関西に日帰りでしょっちゅう歌舞伎を見に行ったりなさっているらしい。それでいて学生時代は山岳部に所属だったとかで、長沢記者も近年山ガールになられており、サントリーも三浦雄一郎さんのスポンサーであるところから、登山の話でも結構盛り上がったのだった。日本文化をいかに残して、世界に向けてどう発信してゆくか、といったようなマジな話題にもなり、とにかく美味しいごちそうに舌鼓を打ちながら、清談といった趣の歓談を存分に楽しんだナイス!な一夜でした(*^^)v




2013年10月08日

カレーディナー

シアターコクーンで蜷川演出の「唐版・滝の白糸」を見る前に渋谷東急レストラン街の「新宿中村屋」で食事。
唐戯曲の中でもとりわけポエチカルな短編というべきこの作品は、自分でも言ってみたくなるようなセリフが沢山あるからこそ、却って誰が演じてもこれがベストという感じがしにくいのだろうか。とにかく今回はベテランの平幹二朗もヅカ出身の大空祐飛も、唐戯曲に不馴れなためか、ついつい独自のレシテーションに逃げ込んでしまっている感じが否めず、それがいささか興を削いだことも否定できない。もっとも終演後はヅカファンによるスタンディングオベーションが鳴り止まなかったので、唐戯曲そのものと蜷川のダイナミックな演出は不馴れな観客をもある種の感動に導くだけの力をしっかり備えているのであろう。セリフ術もさることながら、祐飛がやたらと正面切った演技をするのは、果たしてヅカ時代のクセなのか、あるいは蜷川演出の指示なのか、それがちょっと気になってしまった。唐戯曲に付きものの彼の分身であるナイーブな少年もしくは青年役アリダを演じる窪田正孝は、共に芸の色が濃い平幹と祐飛の両人にはさまれても、役者ぶりが大きく見えて、今回出色の出来といえそうである。




2013年10月09日

鶏肉とこんにゃくのぴり辛炒め

前にQPで見たダイエットヘルシーな料理。鶏もも肉は酒醤油で下味してカタクリ粉をまぶして先に炒めておく。生姜の薄切りと一緒にこんにゃくを表面がちりちりになるまで炒めてから豆板醤を入れて香り立つまで火を通し、ピーマンとシメジを加えて炒め合わせ、塩で軽く味付けし、鶏肉を戻して、甜麺醤・酒・醤油・砂糖・胡椒・ゴマ油を合わせた調味料で仕上げる。こんにゃくの食感がGOOです∈^0^∋ 同じ容量で撮ってるのになぜか今日はサイズが大きすぎるという表示が出て写真がアップできません(?_?) なので何の関係もないカメらの写真をアップしておきます(^^ゞ
ところでブログ読者の皆様の中にもよくご存じの方がいらっしゃるだろうが、今日は大谷図書館の宣伝をさせてもらいます。
松竹の創業者大谷竹次郎が文化勲章を受章した記念に設立され、松竹関係の全資料はもとより「かぶきの草子」を始め江戸時代の絵画文献や台本番付類、映画初期の貴重な雑誌など併せて43万点以上にものぼる蔵書を誇り、早大の演博と並んで日本でも有数の映画演劇専門図書館で、歌舞伎座の橋向かい建つオシャレなビルに入っているので、ご存じない方は歌舞伎座の行き帰りにでもぜひ一度足を運んでみられることをオススメします。創立時の館長は故・小河明子さんという、それまで歌舞伎も映画も全く知らなかった北海道出身の女性だったため、知らない人がどんな検索の仕方をしても、なんとか資料にたどり着けるような非常に工夫された分類方法で仕分けされているし、図書館の現役メンバーも小河さんの薫陶を受けて、大変に親切な対応を心がけてらっしゃるので、何か調べ物で訪れても気持ちよく過ごすことができるでしょう。
私個人も松竹時代は小河さんに大変お世話になり、退社後もしょっちゅう調べ物に行ったり、何かと問い合わせをしたりしているし、また現チーフの須貝さんが早稲田の後輩ということもあって、この図書館をずっと応援していきたいと思っているのだけれど、一応松竹から独立した公益財団法人であり、常に運営費不足に悩まされ続けていて、現在寄付を募っているので、ご理解のある方にはご協力が戴けるよう、下記に募金サイトのアドレスをアップしておきます。寄付すれば同図書館のオリジナルグッズがもらえたり、台本やシナリオのカバーに自分の名前を残してもらえたりといった魅力的な見返りもあるので、どうぞご覧になってください。

https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan2



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久しぶりに登場のカメくん達ですが、私の住んでいる町にも野生のカメが沢山います。 といっても野生は見たことがなく、博物館で見物するぐらいです。 友人もカメを飼っているのを聞いてはいたのですが、実際に見たときは驚きました。 大型のが7匹もいて庭に放し飼いにしているのです。 彼は板前なので、毎晩大きな袋一杯のクズ野菜を近所のレストランからも集めて夜、庭にばら撒くと翌朝にはきれいになくなっているそうです。 食欲旺盛みたいです。

投稿者 ラスヴェガス : 2013年10月10日 19:31



2013年10月10日

牛肉とゴボウと里芋の炒め煮

QPで見たシンプルな煮物。ゴボウをしっかり炒めてから牛肉を入れて火を通し、里芋を炒め合わせて水を加えて煮立て、アクをひいてから同量の酒、味醂、醤油と半量の砂糖で味付けし、落としぶたをして煮込む。ゴボウは叩いて割れ目を入れてから切ってしばらく水にさらしておくこと。
今日の夕方は淡交社「なごみ」編集部の磯田さんがお見えになって、来年度の連載についての打ち合わせをした。「なごみ」は月刊の茶道誌だが、比較的フリーな編集方針で、連載執筆陣も山本一力、石田千、市川猿之助、林望、安西水丸、大竹昭子といった多士済々で、今年度はリンボウ先生こと林望氏が和歌についての連載をなさっているページで、私に来年度の連載を求められた。一回分が400字詰め十二枚という、エッセイにしては長めのオファーなので、一年間しっかり連載ができそうなネタをそんなに簡単には見付けられない気がして、最初は極力お断りしようと思ったのだけれど、磯田さんがとても熱心に口説かれて、私がこれから書く小説のテーマに沿っての取材や資料集めから構想を練るまでの過程を連載するという大変ユニークな案をご提示になったので、そこから急に新たな小説のネタを思いついたのだった。で、小説のほうはもちろん別の出版社で刊行するつもりなのだけれど、「なごみ」編集部では取材や資料面でのご協力を戴いて、その小説を執筆するまでの過程を書くという、出版界では非常に異例なかたちでの連載をすることに決定したのである。当然ながらその新たな小説のテーマって何なの?という疑問をお持ちになるでしょうが、今のところそれは内緒ですヾ(^^へ)「なごみ」の新年号をお待ちください。
ところで淡交社は周知の通り裏千家とつながりの深い出版社であり、私は一応表千家で習っているのだけれど、茶道の世界では別にそういうことはあまり問題にならないのか、私は以前裏千家が中心のイベント「和の学校」のパネラーに招かれたこともあったのでした。


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小説の取材、資料集めに協力して、その話をエッセーとして連載するが、出版は他社からどうぞ、といふのは豪宕なものですね。
いはば裏千家の「文化事業」なのかしら。出版社でないからさういふことが容認できるのですね。
連載は原稿料がかかるだけ。本にしてナンボ取り戻せるか、の世界ですものね。
週刊誌の編集長だつたとき、売れつ子のサスペンス作家(軽井沢在住)の連載をやつとのことで獲得したら、「出版は他社と約束があるので」と言はれて、当初、大慌てしたことがあります。
「新聞社系はタナ(書店の)がないから」ださうで、「売れる部数がマル一個違ふものね」には抗弁しやうもなく、説得するのが容易ではありませんでした。
「淡交」がさういふ条件を提示とは、さすが松井さまの人気、信頼、それに京都の体臭が、「淡交」にぴつたり合致するのでせうね。

投稿者 田口武雄 : 2013年10月10日 23:20



2013年10月11日

トムヤムクン、青パパイヤのサラダ、タイ風さつまあげ、鶏肉とジャガイモのカレー、タイ風鶏肉ラーメンほか

講談社の国兼ブチョーと文庫担当の石田さんと近所の「マリタイ」で食事。
新担当の石田さんは二十代の若さだが、とてもしっかりしてらっしゃって、頼もしい編集者なのだけれど、国兼ブチョーは「いや〜新人なんで一応ボクがしっかりフォローするつもりですので」と仰言って、今日は新刊予定の「星と輝き花と咲き」文庫版のゲラ戻しに付き添いでわざわざ大宮までいらっしゃったのだった。で、折角お越しになったんだからと、当然のごとく氷川神社にご案内したところ、聞きしに勝るというご感想をお持ちになったようで、「いや〜ボクはどこに行ってもその土地に住みたくなっちゃうんですが、大宮はその中でも相当上位にランクしますね〜」とのことだった。
食事しながらまず伺ったのは講談社の文芸部門の組織改編で、文庫部門はともかく書籍部門が結構厳しい状態にある話やら、近ごろは新入社員の教育も大変だというような話が何かと出た中で、おかしかったのは石田さんの同期の新入社員で本人はとても気のイイ奴なのだけれど「作家の先生に何か質問されても体言止めでしか答えないんで、ちょっと問題になって、上司にしょっちゅう注意されてるらしいんですよ」とのこと。体言止めって一体どういうことなんだろう?と思ったら「たとえば君は講談社に入って本当はどこに配属されたかったの?と訊かれたら、「マガジン」としか答えないんですよ」と聞かされて爆笑\(◎o◎)/ 出版社でそうなんだから、イマドキはどこの会社もビックリするような新人さんがイッパイいるのかも……と思ったのでした(-.-;)y-゜゜


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ホンマニ笑ってられませんわ。我々大人の責任でもあるんでしょうけど。
先日娘が大きな瓶からポットにお茶を移すのに棚を探しまわってるので「じょうごは下の段にあるよ」と言いますとキョトン?
出して「はい、じょうご」と渡すと「これ、じょうごと言うのん?」こちらは日常的に使ってますので当然娘も知ってると思い込んでましたが、改めて料理に使う道具の説明をしなかった私が悪いんだと思いました(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

しかし我々は家で日常的に使う物や言葉の説明なんて受けた覚えは無いですが、自然に覚えてました。ハイテクの時代になり「人の言葉を聞きとり使う能力」が落ちてきてるんでしょうかねえ?

投稿者 お : 2013年10月12日 09:16



2013年10月12日

ぴり辛さんま、イクラ、トマトサラダ

ぴり辛さんまは釧路の和商市場でゲットして、冷凍庫に入れたままだったのを想い出して食す。味付けしてあるのから、フライパンで火を通すだけでいい冷凍物の割においしいので向こうへ行くと毎回必ずゲットいている逸品だ。
それにしても十月中旬とはとても思えない真夏のような陽射しが日本各地に降り注いだ今週だが、今夜は風がけっこう強いから、明朝はまたぐんと冷え込むに違いないし、とにかく寒暖差が極端で体がとてもついていけない感じ方も沢山いらっしゃるのではなかろうか。こんなに夏も秋も暑いとまたぞろ2010 年の記憶が蘇って、翌2011 年のようなことが起こらないとも限らない気がしてくるのは困ったもんである。極端といえば、原発事故コントロール下発言でオリンピック招致が決まった途端に、あちこちで汚染水が洩れ出して、要はモグラ叩き状態であることが却って一般に知らしめられたというのもまた極端に皮肉な話だし、オリンピック選手村が東京湾岸地域に建設される予定であるのを知りながら、相変わらずマグニチュード9クラスの地震の可能性を示唆する報道を聞かされる私たちには、一体どうせえっちゅうんだろうか(>y<;)といいたくなるような楽観と悲観の極端さ感じてしまう。次々と起きる三面記事的事件も極端なものが多くなる一方で、体もついていけないが、だんだん心もついていけない感じの今日この頃でございます。




2013年10月13日

筑前煮、韓国総菜弁当

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
先週と打って変わって好天に恵まれた良馬場で今週も栗毛牝馬のラビ嬢とアラブ鹿毛のスーパー氏に騎乗。当然ながら共に先週よりはずっと気持ちよく走ってくれました(^◇^) 寒暖差があまりにも激しいと馬の体調にも影響しそうで、ことに夕方騎乗したスーパー氏は寒くなるとカラダが硬くなるのが心配されたのだけれど、陽が落ちても意外と寒くならずに済んだのは幸いで、脚をしっかり使ってなるべく停まられないように駈けさせたものの、右手前の際は、本来そのほうが得意な馬のはずなのに、今日はたぶん私のバランスが悪かったせいで駈歩がいつもより巧く出せなかったのは残念でした。ラビ嬢はいつもボーッと夢見るような目つきで、ときどき自分の世界に入り込んじゃって動かなくなってしまうフシギちゃんだと思っていたら、古くからの会員さんでクラブの馬たちをよくご存じの方が洗い場の前を通りかかった際にラビ嬢の顔面に触れて目と目の間をさすりながら「ホラこの馬はここが盛り上がってるでしょう。こういう馬はすごく利口なんだよね」と言われたのにはちょっとビックリした(!_+)  
人間だと額が出ているように、馬は目と目の間が高くなっているのが賢そうに見えるという意味なんだろうと思って聞いていたら「この馬は利口だから、いろいろと考えちゃってボーッとしてたりするんですよ」と言われて啞然とし「今はずいぶんおとなしくなったけど、昔はこれで結構やんちゃだったんだよね」と言われてもにわかには信じられなかったが、考えてみればラビ嬢にも競走馬だった過去はちゃんとあるわけでして、まあ、人間でも年取ると別人みたくなっちゃう方がいらっしゃようなもんかもしれません(-.-;)y-゜゜
信じられないといえば、ラビ嬢に騎乗したレッスンのインストラクターの方から「松井さん、早朝レッスンにも出ましょうよ」と勧誘されて、いくらなんでもそこまではと思ったのだが、会員の皆さん結構熱心に早朝から日没過ぎまで乗ってる方が沢山いらっしゃって、帰りの最終バスでご一緒した方も「今朝六時頃は寒かったですよ〜」と仰言って、日曜なのに五時起きがもう当たり前になっちゃってるというのだから恐ろしい。どんな趣味でもハマり過ぎちゃう怖さがあるし、またハマらないとゼンゼン楽しくはならないのだけれど、乗馬の場合はうちのクラブで見る限り、すぐに止めちゃう人と、とことんハマっちゃってる人のどちらかに二極化されて、ほどほどにしてる人は意外と少ない感じなのかも?という気がしております(^◇^;)




2013年10月14日

厚揚げの塩マーボー

前にQPで見た料理。生姜のみじん切りを炒めて香り立ったら鶏ひき肉を入れて火を通し、豆板醤とサイの目切りにした厚揚げを入れてさらに炒め合わせ、水を加えて酒と塩と隠し味程度の砂糖で調味して水溶きカタクリ粉でまとめ、仕上げにゴマ油を垂らす。豆板醤はフライパンに入れて香りが出るまで火を通してから炒め合わせるのがポイント。
昨夜録画したNHKスペシャル「中国激動」の第二弾を見ながら食事。経済発展が一段落して矛盾が顕著になった中国では今やキリスト教が流行り、国を挙げて儒教復活の気運が高まっているというような内容の映像だったが、キリスト教はともかくも、儒教に関してはようやく衣食足りて礼節を知る段階に至ったのかと思いきや、親孝行といった現実的な道徳以外の何ものでもない教えまでが何だか妙に新興宗教っぽく復活している感じにはいささか驚いてしまった。何しろ人口が余りにも多いために、国全体の民度をあげるのは想像以上に大変なのかもしれない。片やアメリカのティーパーティのメタボ軍団をニュースで見てもカラダ全体で壊れちゃってる感じだから、日本はまだましなほうなのかも…という気がしてしまう。
ところで体育の日の今日は七十代の体力が過去最高と発表されて、周りで七十代といえば翻訳家の松岡和子さんや蜷川幸雄さんだったりするわけだから、大いに納得する結果なのだけれど、若年層は優秀なアスリートが増える一方で全体的には体力がめっきり落ちてるみたいだし、知力も同様の気がして、日本がまだましな感じに見えるのもいつまでなんだろう?と思ってしまいました(-.-;)y-゜゜




2013年10月15日

鴨南蛮うどん

突然なぜか太麺が食べたくなってコレにしました∈^0^∋具は鴨ネギに舞茸をプラス。味醂、醤油、塩でシンプルに味付け。
今日は午後から代々木上原の駅前で日刊ゲンダイの取材を受けたあと、先々週初めて受けた金の棒による療法に向かった。日刊ゲンダイの取材は自分が今ハマっているものに関するインタビューで、予め乗馬の話のオファーがあって、なぜ始めたのか、どのくらいの頻度で通っているのか、費用は月にどれくらいかかるのかといった一般的な質問をお受けし、うちのクラブには競馬界のスターの御曹司たちがぞろぞろいるという話がウケたのだった。
金の棒による療法を受けてから、長年の宿痾だった異常なまでの肩こりが消えたことや、近ごろ明らかに過眠状態にあったことも解消されるなどしたので、例の顔面痙攣を治すために何度か続けて通ってみることにしたのだった。とにかくできれば脳の手術はしたくないのが正直なところで、三井記念病院のA先生も、脳幹の動脈と顔面神経の接触が原因ではあっても、ほとんどの人が同じように接触していながら、なぜそうした症状の出る場合があるのか、実際のところはよくわからないのだと仰言っていたので、何かのハズミでなったとしたら、また何かのハズミで治ることもあるように思われたのである。
金の棒の療法をなさるK師は、人間にはもともといわゆる生体電気があるのだけれど、現代人の生活には外界に過剰な電気と磁気が溢れているために、それらが体内にどんどん蓄積されて、東洋医学でいう邪気となって、生体電気を狂わせるかたちで人体に害を及ぼすわけだから、体内に蓄積された過剰な電磁気を放電することが万病の治療に役立つと考えてらっしゃるのだった。少なくとも私の場合は、生体電気の不具合よる症状という解釈が一番納得しやすい感じなので、なるべく電磁波を浴びないような工夫といっても限度があるのだけれど、ケータイや子機はなるべく使わないようにしよう、などと思い始めております。
ところで今夜から明日にかけては関東にまたもや強い台風26号が接近もしくは上陸するみたいだが、大宮のわが家では 1 8 号の時に窓を開けっ放しでも平気だったくらいなので、今回もタカをくくっているとはいえ、非常に心配なのは前回と同様、福島原発の汚染水がまたもや増量必至という問題であります。




2013年10月16日

手羽先と里芋の煮物

昨日のQPで見た料理。鶏手羽は先と切り離して切れ目を入れて酒醤油で下味をしてフライパンで照り焼きにする。さらに生姜の薄切りと里芋をを入れて炒め合わせ、戻した干し椎茸と戻し汁を加えて沸騰させて、アクをひいてから酒醤油砂糖で濃い目に味付けして煮汁がなくなるまで火を通す。里芋のネバネバと鶏手羽のコラーゲンが出て焦げ付きやすいので要注意だ。
今回もまたわが家の周辺ではいつがピークだったのかもわからない感じで通り過ぎたのが何だか申し訳ないくらい、台風26号の被害は甚大かつ深刻であり、かつて経験が無い雨量というものを、今年になって何度経験したことかと思えば、日本列島が地震ばかりではない天災多発時期に突入したことを改めて強く意識せざるを得ないところだ。こういう時期を過去の日本人はどうやり過ごしてきたかといえば、別に身をひそめておとなしくしていたわけではゼンゼンなくて、むしろドラスティックな政変が必ずといっていいほど起きているのである。そこには天災が為政者の不徳のなせるわざだという世界観があったことも確かだが、実際問題として、従来の価値観では乗り切れそうもないという多くの人の無意識的な判断が世の中を大きく動かしたのだろうと思う。
ところでコイズミ元首相がこの時期に反原発を打ち出したのもまた、そうした日本人のドラスティックな転換点をこの人らしく直感的に掴んでいるのかもしれないのだけれど、毎度この人は体制内反体制的な動きをすることで、それが目くらましとなって、結果的には自民党を利する形に落ち着くという、いつもなんだか巧妙にしてやられちゃってる気もするので要注意ではないでしょうか。
料理の写真はなぜかまた容量オーバーでアップできませんでした。




2013年10月17日

サバと茸の香味ソース

QPで見た料理。サバは塩でしめてから小麦粉を薄くまぶしてこんがり揚げ焼きにする。椎茸と舞茸はフライパンで焼きつけて酒と塩を振る。香味ソースはネギ生姜ニンニクのみじん切りとスダチ汁、醤油、砂糖、ゴマ油を合わせたもの。
プロ野球CSシリーズの楽天VSロッテを見ながら食事。近ごろは日本シリーズくらいしか見なくなったプロ野球だが、楽天はマア君と嶋と松井と銀次くらいしか名前も知らないくらいなので、準備のつもりで見たのだけれど、ロッテのほうがまだ知ってる選手が多かったのは、やっぱり日本シリーズに出場してるからだろうし、マア君の豪快なピッチングをもっと見たいので、やっぱり今年は楽天の初出場を応援したくなりました。
ところでマア君がはやばやと行っちゃいそうな大リーグのある国に今行ってる外交官夫人の旧友モリが「みんなバカじゃないから、そこまでにはならないでしょう」と言ってたデフォルトはギリギリでなんとか回避されたみたいだが、今や政治家はどこの国でも人類のダニみたいな存在だよな〜という印象を持たずにはいられなかった。それにしても国民皆保険にあそこまで忌避感のある人が多いのは、やはり特殊な国の成り立ちによるものなのだろう。そもそも近代の「国家」という概念を人類にもたらしたともいえるような極めて人工的な国で、国民は自ら選んでなってる意識が濃厚だからこそ、愛国心というようなものもハッキリあるのだろうし、一応フェアな社会を成立させているという建前だから、そこで勝者と敗者が出るのは当然という考え方もあるだろうし、地球上の色んな地域から優秀な人がどんどん集まってくるのは大歓迎だけれど、そうでない人がお荷物になるのはゴメンだという気持ちも正直あるのだろうし、そうした点では別にいい意味でも悪い意味でもなく、日本とは180度くらい違う国情を抱えている国だという認識を持ってたほうがいいのだろうと思う。


コメント(1)

前にコメントさせて頂いた中で、アメリカの民主党vs共和党の対立をみると、結局「民主主義だけではダメであることの証明」と書きましたが、かの国には「一時凌ぎ」といふ美徳があつたのですね。
日本の国会はねぢれの時代、「なあなあ」の美徳を発揮して物事を大事に至らせなかつたですが、同じ人間のやること、90度くらゐの違ひかなあ、といふ気がします。
先日、オイスターバーでアメリカ人が牡蠣をバケツ一杯平らげるのを見て、日本の鮨屋で大事さうに2つ、3つ出すのとは違ふなあ、食文化は180度違ふなあと感じましたが。

投稿者 田口武雄 : 2013年10月18日 11:38



2013年10月18日

味噌煮込み風豆腐

QPのレシピ本で見た料理。ネギと生姜の粗みじん切りをフライパンで炒め、そこに豚ひき肉を入れて完全にに火を通してから白菜を炒め合わせ、白菜がしんなりしてからサイの目切りした豆腐を加え、八丁味噌と砂糖と出汁と味醂を合わせた調味料で味付けする。白菜と豆腐からどんどん水が出て煮物風に仕上がったところで卵の黄身を落とし入れたら出来上がり。
結局は公明党頼りの国会審議ということになるんだろうか?ともかくも特定秘密保護法案にしろ、集団的自衛権の行使にしろ、現時点で具体的に少しでも歯止めをかけているように見えるのは公明党なわけである。私は幼稚園から大学の寮に至るまで計17年間もカトリック教育を受けながら信者にならなかったくらいの非宗教的人間だから、明らかに特定の宗教がバックについてる政党に抵抗がないといえば嘘になるが、とはいえ野党が何の頼りにもならない今(-_-#)、アベボン政権によってこれまでには考えられないような法案が恐ろしくスムースに通って行っちゃう感じには大変な危惧を抱いているために、結果、何だかな〜とは思いながらも、ここに来て公明党が妙に存在意義を発揮している気はするのだった。
それとはゼンゼン話が違うのだけれど、宗教というもの自体が今や世界的に力を盛り返しているような気もしてるのは、先日N スペの「中国激動」を見て、中国のような現世オンリー社会みたいな国でさえ人びとがやたらと宗教的なものに走っている感じを受けたこともあるし、とにかく経済にしろ、自然環境にしろ、これほど世界中で先行き不安が蔓延すると、京都の妹のコトバを借りれば「そらもう神頼みしかないで〜」ということなのかもしれません。


コメント(1)

私も中国の宗教にすがって行かざるを得ないのをテレビで見て、革命の持つ意味を考えました。結局人間の力だけではどうしようもない事が起こるのが国であり人生だと。革命を起こしてもいづれそこにたどり着いてしまう。善政の為の革命よりも100年の悪政のほうが国民にとっては生き易い、全面的に認めたくはないが、人間は慣れる動物です。殺し合う地獄よりも悪政を生き抜く術を考えるべきなのかも?

投稿者 お : 2013年10月19日 13:24



2013年10月20日

うどんすき他

スラッシュの守部宅で元米朝事務所の大島さん、Pメディアの岡野夫妻と会食。
守部さんは今年の春に引っ越しをなされ、夏になったら落ち着くので引っ越し祝いを!という話だったが、猛暑などで延び延びになって、今日ようやくみんなで集まった次第。
ペンギン好きの彼女が今度移り住んだ家の近所にはペンギン・バーなるものがあって、そこでナマのペンギンを飼ってるらしいのだけれど、同じく近所に住むイトコには「ペンギン好きが行ったら胸が痛むから行かないほうがいいよって言われてる」らしく、なぜなら夜行性でもないペンギンを無理やり起こして客に見せてるからなんだそうである。まあ、バーだからどうしても見せるのが夜になっちゃうのは仕方がないんだろうけど(^_^; その点、秋葉原にあるフクロウ蕎麦屋はまだいいらしい。そこはフクロウだけじゃなくタカとハヤブサも飼ってるそうで、フクロウは大きなのが三羽もいて、店のカウンターで泊まってるのだという。フクロウは夜行性だからまあ夜の営業時間でもいいんでしょうけど、別に蕎麦と結びついてるわけではなくて、単に店主が好きでお飼いになってるのを見せてらっしゃるのだろう。身近にペンギン好きもフクロウ好きもいらっしゃるので、世の中でも結構人気のある鳥類であることは間違いないが、猫カフェみたいに流行ったらちょっと怖いものがあります(-。-;)




2013年10月20日

おこわ弁当、海鮮とアボガドのサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
こんな日はさすがにレッスンをキャンセルして、馬にニンジンやってさっさと帰ってくるつもりでクラブに出かけたら、夜には雨があがるという天気予報通りに、だんだん小止みになってきたので、予約していた四時からのレッスンに参加。お相手は例によってアラブ鹿毛紳士のスーパー氏で、彼は今日初めて走ることになったらしく、カラダがこわばっていたのでインストラクターの方に先乗りを入念にして戴き、そのせいもあってか快調に走り始めた途端、急に風雨が激しくなってメガネにあたる水滴で前が見づらくなるし、スーパー氏も他の馬たちもみな顔を横に向けて明らかに厩舎へ帰りたい様子になった。いや〜もう止めちゃおうかしらと思っても、レッスンは継続してるし、最悪の馬場コンディションの中スーパー氏もなんだかヤケクソ気味にジャブジャブと水音を立てて猛然と走りだすしで、とにかく土砂降りの中での90分レッスンをなんとか過ごしたのだから、こうなるともう趣味の乗馬も体育会系のスポ根と変わらんのであります(^_^;) もっとも、こういう日は馬も私もいつもより却ってぴりっとして集中できたし、参加人数が少ない分、インストラクターの方にも丁寧に見て貰えたので、結果、頑張ってやって良かった(*^^)v という気持ちにはなったものの、まるで水に飛び込んだように全身ずぶ濡れになり、雨水が下着にまで浸み通って、レッスン終了後はまず馬の脚を洗ったりカラダを拭いてやるなどしていても、こちらのカラダのほうに震えが来る始末。かくしてクラブハウスに戻るや否や濡れた衣類を上下とも脱いで、ロッカーに置いてあったフリース等の冬着に着替えてホッとひと息でしたf(^ー^;




2013年10月21日

鶏肉の柚胡椒焼き

簡単にできるし、わりと気に入ったから短期間ですでに二度?も作った気がするのでレシピはカット。写真もなぜかまたアップできず。
食事しながら見だして食後も続けて見たのはフィギュアスケートGPのアメリカ大会女子フリー演技。プロ野球CSシリーズとどちらか迷ったものの、いよいよオリンピックイヤーのG P 大会がスタートし、初戦から浅田真央が登場するとあっては見逃せない感じである。で、浅田は練習では巧く跳べてた冒頭のトリプルアクセルで転倒はしたけれど、あとは大崩れせず無事にまとめてこの間の成長ぶりを窺わせた。バンクーバーの時と同じラフマニノフの曲でもスケーティングがぐっと滑らかになったような気がするし、当時は後半あきらかに体力が保たなかった印象を受けたものだ。前回は曲が難解で不評だった面なきにしもあらずだが、
私は結構タラソワコーチの大仰なあのプログラムが気に入っていたので、今回のプログラムにも大いに期待している。今季で真央ちゃんも見納めになるかと思うと、ライバルのキム・ヨナがいつ復帰してくるかも待たれるところだ。
ところで今日は天野祐吉氏の訃報を悲しく聞いた。先日のやなせたかし氏よりも年齢はだいぶ若いが、いずれもリベラルで、ほんわかと温かい雰囲気をお持ちだった知識人が、厳しくヤバイ時代に突入して救いがたくなってきたこの国からまるで脱出するように、立て続けに亡くなったという印象を受けた。
若い頃に朝日新聞を取ってた頃はこの方のコラムを楽しみに読んでいて、いつぞや読者投稿をさかんに募集なさっていた頃に、偽名で投稿して、それが載ったという想い出もある。
私が若かった頃はまだこうしてブログを書いたりすることやSNSも無かった時代だから、自分の仕事とまったく関係のない意見を発表する場を求めて、投稿とかも結構してたのである。で、そうはいっても本名を出して執筆の仕事もしてたりするので、投稿の際には必ず偽名を使っていた。人を介せばいつでも会えるような人のコラムでも、気に入った時は応援メッセージを偽名で書き送ったりして、返礼を頂戴して歓んだりしてた。その頃はマンガもよく読んでいて、欄外のギャグコーナーか何かに投稿して採用され、「うる星やつら」のTシャツを貰ったりもした。執筆を業としながら、こういう趣味を持ってるのは私だけかと思いきや、今や芸術院会員の作家の富岡多恵子さんから、あるとき辞書の間違いを指摘する匿名投書が趣味だったという話を聞かされて、私とは全然レベルが違うなあと思ったものだけれど f(^ー^; 作家には結構こういう趣味を持ってる人が多いのかもしれません。




2013年10月22日

鱈ちり

白菜と豆腐の残りが冷蔵庫にあったのでコレにした。鱈は助宗ダラにしました。
NHK7時のニュースを見ながら食す。福島原発の汚染水を凍らせてブロックする装置の実験映像を初めて見たが、別に氷が無尽蔵に増えていくというような話ではなさそうなので少しはホッとしたのだけれど、それでも何だか机上のプランみたいな印象は拭えなくて、やっぱり大丈夫なんだろうかという気はしつつも、
とにかくまあ一歩でも半歩でも前進してくれるよう、こちらはただただ祈るしかないのだろうか。
原発に限らず、金融経済にしろ、ネットワーク社会にしろ、人間の作りだしたモノ何もかもが多くの人間の能力を超えてきてるような感じで、それゆえ皆が無力感に苛まれつつ、目先のことだけに追われて、寄らば大樹の陰的な発想しかできなくなっているらしい。けれどもう一度立ち止まって単純に考え直すと、すべて経済優先の社会観が招いた禍なのではなかろうか。その経済って一体誰のための経済なのかをきちんと問い直す発想すら生まれないのが現代らしいのだけれど、たとえば原発即時撤廃の発言を経済的なリスクを考えない無責任さだと叩く人には、原発を温存することのリスクについては考えない無責任さを問い返すしかないのである。
ともあれ、核兵器不使用の共同声明にさえこれまで賛成をしてこなかった政府には何をかいわんやで、長いものには巻かれろ式があまりにも見え透いて、日本人の人間的な信用を失墜させた罪は大きい。原爆を落とされた国が、落とした国に気兼ねしているという図は恥ずかしい以外の何ものでもありませんでした。


コメント(1)

 現在の時点で原発を容認できる国民は政治家とお金持ちだけだと思っています。又は自分の頭で原発があることがどれだけマイナスなのか考えることの出来ない日本人の何割かでしょう。(ここは多分1割~5割くらいでしょうか?)
 福島の原発事故は深刻な裁判に今のところなっていませんが、深刻な犯罪で、のうのうと東電の発表は汚染水を・・・などと報道するのは国もマスコミも加担して犯罪者の擁護しているような状況なのではないのでしょうか?
 週刊誌で飯島何たらという方の意見を拝見しましたがひどいものでした。何故40年以上廃棄の方法を確立できないのにこれから自民党に任せると廃棄方法を確立できるようなことがいえるのでしょう?出来るのならば今までに出来ているはずでしょう?
 自民党は隠すのが上手ですが、国民を騙したり、唆したり、威嚇したり、無視したりが実態なのに福島の原発が爆発して放射線を出し続けている犯罪と同列まだ被害が拡大継続しそうな状況で井の中の蛙のような言動を繰り返しているのを許していていいのですかね?といつも疑問を感じています。

投稿者 nao : 2013年10月22日 23:19



2013年10月23日

参鶏湯、ポッサム、サツマイモのジョン、ゴボウの唐揚げ

翻訳家の松岡和子さんと大宮東口のクオンズで食事。参鶏湯好きの松岡さんは、この店の雛鳥を丸ごと一羽使ったそれがいたくお気に召したようで、是非もう一度!とリクエストがあった。なので、この手がお好みなら、今度ぜひ京都「大市」のスッポンを召し上がってみてください、とオススメしたのだった。
今日はわが家に置いてらした夏の着替えを引き取りにいらっしゃったのだが、この間お忙しくてなかなかお越しになれるチャンスがなく、今日も渋谷パルコ劇場の芝居を観てからお越しになり、一日に何件もの用事をこなして走り回ってらっしゃるのが「自分でも何だかおかしいと思うのよね〜同級生はもうみんな家でゆっくり過ごしてるのに、私だけなんでまだこんなにバタバタしてなくちゃならないのかと思って。もう七十一なのに〜」と頻りに仰言るので、「今や働ける方にはやっぱり働いてもらわないと、高齢化がどんどん進んで、この日本が保ちませんから」と申しあげつつも、そういう私だって同級生でもうゆっくり暮らしている人はいるはずだし、なんだってこんなに仕事しなくちゃならないんだろう(-_-;) と思うところは大いにあるのだった。とにかく救いになるのはお互い乗馬ということで、特に自馬をお持ちの松岡さんは「やっぱり馬のために頑張って働かなくちゃね〜」と納得。そんなわけで芝居の話のみならず日本の教育問題やら、原発問題やら何かとシビアな話もいろいろ出たけれど、結局最後はお互い罪のない馬の話に顔をほころばせて、近々また釧路外乗の計画を立てることになってお別れしたのでした(^^ゞ




2013年10月24日

京都行

急に帰京することになりましたので、ブログはしばらくお休みします。




2013年10月24日

京都行

急に帰京することになりましたので、ブログはしばらくお休みします。




2013年10月26日

京都行

24日に緊急帰京する旨を書いてお騒がせしましたが、これは長年のパーソンキンソン氏病で床に就いた母親の容態が急変したためで、夜中の10 時以降に特別に面会を許されて父と妹、甥、叔母と5 人で覚悟の対面をしたものの、別にそれほど苦しそうでもなく、きれいな顔で、とても今日明日中に旅立つというような印象も受けないまま病院を出た。幸い病院が妹の家の隣近所で叔母の家からも近いので、私は叔母の家に泊まってまんじりともせずに待機。翌朝訪れたら、なんと入浴も済ませて昨晩よりもあきらかに元気になっていて、目もよく動くし、意識があって、久々に声も出て何やらしゃべろうとするし、手足も動かすので、どうなんてるんだろう?と思いながら主治医の院長先生と面談。すると終末段階にあるのは確かでも、血圧や脈拍等々の数値は低空飛行のまま安定し、今日明日ということでもなさそうなので、「お姉さんはいったん東京に戻られたほうがいいですよ」と先生にも言われたし、何しろ色んな仕事をほっぽりだして出てきたので戻ってきたのだった。意識のある母親と対面できたのは何よりで、正直いってもう心残りはないし、とにかく今後はまるで死ぬのを待ってるみたいになるのも嫌だから、既定のスケジュール通りに行動することとして、明日は招待された天皇賞にも行き、29日からは秋田の講演旅行もするつもりである。
その昔、武智先生が亡くなった時に大泣きした私は、親が死ぬよりずっと悲しかったと作家の富岡多恵子さんに話した時に「親が死ぬ時なんて全然泣けませんよ。悲しいもんですか」と言われてビックリしたのだけれど、実際に親が瀕死の状態を見ながら不思議と泣けないものであることに気づいた。親子の関係はそれこそ本当に千差万別で、こうあるべきだとか、こうあるのが普通だとかいう常識人的な建前感覚は本当のところ全然通用しないものだと思っているのであるが、それにしても、私はわりあい肉親に冷たいほうで、考えてみればそのこと自体がとても母親譲りなのである。とにかく母親も赤ん坊の頃から自分の母親の手で育てられていなかった人で、その結果なのかどうか、異常なまでの子供嫌いの性格であったため、私もまた母親から母親らしいことをしてもらった想い出が、どんなに想い出そうとしても、皆無であるのに気づいて今回愕然としたのだった。私の目に映った母親は常に活動的な女性経営者の顔を持ち、その点では畏敬すべき点も、教わる点もあったので、母親というよりも社会の先輩というべき存在だったかもしれない。しかも顔や性格や肉体的欠陥やら何やらが私にそっくりコピーされているために、原版が喪われてもコピーは残るし、あなたは子供嫌いでもコピーが残せて十分満足でしょうといった、なんだか却って突き放したような感情が生まれることにも気づいた。人間に限らず、親子というものは実に不思議な関係である。
去年の秋はまだ元気で、私の乗馬姿を見にもう一度こちらへ来るようなことも言っていて、私の馬好きは自分の血を引いているからだと話していた。母の実家は競馬馬を2頭所有する馬主で、日曜日は一家を挙げて競馬観戦をし、母親は京都に嫁いでからもひそかに淀競馬場に独りで出かけてそこでお客様に遭遇して真っ青になったというような話を聞かされた想い出がある。なので明日私は招待された天皇賞に出かけるつもりで、「競馬はあのガラス張りの中で見てるのと外の雰囲気とは全然違うのや」と頻りに言ってたことを体験してみようと思っている。


コメント(3)

やはり、お母様のお具合が急変されたのですね。
富岡さんの仰るように私も母が亡くなった時には悲しみなんて無かったです。10年闘病に付き合うのは子供は私一人でしたし、私も母との思いでは殆ど無しなので「この人の最期を看取るのが私の仕事」と思って結婚してから同居して30年。心底「やれやれ、これで肩の荷が下りた」と思いました。
亡くなった時に泣ける親子関係の方が羨ましいと思いましたよ。

投稿者 お : 2013年10月27日 16:05

お見舞い申し上げます。親子関係ってほんと人それぞれですねえ。

投稿者 ぱぐ : 2013年10月27日 22:54

愛情込めて育ててくれた親なので、泣けましたが、松井さんのお気持ちもよく解ります。ただそれを公然と言える世の中になったのだなあ・・と62才の私は思います。介護で苦労している方は勿論ほっとする事でしょうし。正直、一番泣けたのは愛犬が死んだ時でした。

投稿者 礼華 : 2013年10月28日 09:44



2013年10月27日

第148回天皇賞

台風一過の青空の下、富士の雄姿もくっきりと見え、いやが上にも芝生の青さが目に染みる府中の東京競馬場で開催された第148回天皇賞は、オルフェも負かした現役最強牝馬ジェンティルドンナが絶対本命かと思われたが、レース開始直前の返し馬(しっかり写真が撮れたのに例によって容量オーバーでアップできずザンネン)のスタートでも抑えがききにくい感じのイケイケぶりに少し不安を覚え、レーススタート時のロケットダッシュによって向こう正面を走っている段階ですでに逃げ馬トウケイヘイローの次につけているのがちょっと早すぎるような気がしてますます不安になった。案の定直線コースでいっきに力を爆発させたジャスタウェイに差されて2着に甘んじる敗北に9 流しにしていた私も同行の福光さんもガックリ。競馬にゼッタイはない!のを改めて思い知らされるレースでした。失意の私たちを慰めてくれたのは場内のイベントに登場していた日本最小の在来馬である愛媛の野間馬。ミニチュアホース並の体軀で、ぬいぐるみのように可愛らしい雰囲気を持ったお馬さんでした(写真)。
さらに福光さんから頂戴したジェンティルが差されるシーンをアップしておきます。
なお、以下のアドレスをコピーしてアクセスして戴ければ美しい競馬場の風景がご覧になれます。
https://www.facebook.com/photo.php?v=590630584319888&l=7848859426898576811

https://www.facebook.com/photo.php?v=590635887652691&l=3294425912732702890




2013年10月28日

湯麺、シュウマイ

大宮高島屋地下の麺食堂で食事。
二日家を空けただけで色んな仕事が溜まっちゃってるし、早めにしておきたい仕事もあるし、明日から秋田の講演に行くので料理はしなかった。
料理といえば、京都で妹と思い出話に花が咲くなか、私たち姉妹に「おふくろの味」なんて記憶があろうはずもないのだけれど、姉妹が口をそろえて「あんな美味しいもんはイマドキもう食べられへんで〜」と絶賛したのは専ら「おはるさん」と呼ばれていた婆やさんの手作り料理であった。とにかく賄い食に関しては鮮魚に恵まれていたのは当然ながら、おはるさんが使ったかしわ(鶏肉)にしろ野菜にしろ別に業務用ではなかったはずなのに、今食べようと探してもゼッタイ見つからないほどの美味しい食材ばかりだったのは、やはり今とは全然時代が違ったからであろう。人類が増えた分、食糧の大量生産に伴う質的劣化が起きたのは致し方がない問題である。
ところで料理屋という家業柄、当時は一家で外食もよくしていて、その点でも美味しいものは食べられたが、当時はどんな有名料理店に行っても、食材の産地をあれこれ説明なんかしなかったもので、せいぜいこちらが物凄く美味しいと感じた時に、これてどこで採れたんですか?とか訊いてやっと答えるような感じだったんじゃなかろうか。なのでイマドキの料理店であんまりくどくど説明されると「説明はもうええさかい、早よ食べさせてえなあ」と言いたくなったり「これが長々と説明せんならんほどの味かいな」と腹が立ったりすることがしばしばで、一体いつ頃からどこもかしこもタダの豚じゃいけなくて、イベリコ豚だの三元豚だの表示する必要が出てきたんだろうか?とフシギに思っちゃうのだけれど、これもやっぱり大量生産に伴う食糧の質的劣化と軌を一にしている問題なのだろう。でもって最近話題になっているホテルの偽装表示に関連して、ある報道番組で、「車エビとブラックタイガーの違いなんかふつう食べてもわからないですよね」と発言したアナウンサーがいたので、わからなかったら別に文句言うこともないじゃん、なんて私は思ったりするし、「大体こんなええ材料を使て、この値段で出せるわけがないて、ふつうわかるやろ」と妹は言うのであった。ともあれ料理屋に関してはあくまで自分が食べて美味しかったり、リーズナブルに感じたらそこにせっせと通えばいいし、文句が言いたいほどまずかったり、高く感じたりしたら黙って二度と行かなきゃいいだけの話ではなかろうかと思っていて、それよりも食べものにまで何だか小うるさい自己アピールやらプレゼンをしなくちゃならないという現代における広告代理店感覚の蔓延に、ほとほと嫌気がさすばかりなのであります(-.-;)y-゜゜


コメント(4)

まったく妹さんと同感です。確かに偽装と言えばそうですけど、今時、車海老だけでも一匹活けものならかなりの値段がします。あんな安いコースに出せるはずないですもん。いくら表示に芝エビや車エビと書いてあっても、「こんな値段で出せるはずあらへん、これはブラックタイガーや」と分かった上で自分の懐と相談して食べてると思いますけど。車エビもブラックタイガーも食べて分からん客が居るから、こんな事がおきるんかいな?と思います。
しかし何処の局のアナウンサーかわかりまへんけど、そんな食音痴の方いてはるんですなあ、恥ずかしいないのかしら?

投稿者 お : 2013年10月28日 22:50

ホテルの偽装表示に関しては全くその通りだと思います。でも私は文句が言いたいほどまずかったり値段からして割高と思うときなどお金を払う価値がないと思ったときは文句?(なるべくソフトに)言っています。
 妹さんのおっしゃることも今朝子様のおっしゃることも私はまともな考え方だと思いますが・・・。今は世の中がまともではないのでしょうか?。 

投稿者 nao : 2013年10月28日 23:46

妹さんのおつしやるやうに、高級レストランのメニュー・ブックといふものが、そもそもフィクションであると承知してゐれば、「偽装だ」などと目くじらを立てることもないですね。
テレビドラマのタイトルの枕詞、単行本の帯の惹句、映画のキャッチコピー、インスタントラーメンの袋の宣伝文句……みんなフィクションであることは常識ぢやないですか。
高級レストランのメニューだけが、真実一路、本当の食材を明示するわけがありませんよね。
晩ご飯作りが面倒になつた折は、氷川参道わきの清水園2階のブラスリー(シャトレー)をお勧めします。小生、月のうち、二十五日はそこです。
メニューには「九条ねぎ」とも「レッドキャビア」とも「フレッシュジュース」とも「車エビ」とも、(たぶん)書いてありませんが、メニューをフィクションかと案ずることなく、安心して注文できます(笑)。

投稿者 田口武雄 : 2013年10月29日 00:43

例のニュースを聞いて最初に思ったのはよく数年間もお客さんを騙せ通せたこと。それだけみなさん味オンチになってきたという方が大きな問題ではないでしょうか。

投稿者 tucci : 2013年10月30日 13:49



2013年10月30日

秋田行

一ツ橋文芸教育振興会の田村さんを通じて、第23回秋田県高等学校文芸祭に於ける講演依頼を受け、昨日は新幹線で秋田入り。大宮からは仙台にノンストップで行けるし、二駅目がなんと盛岡という、本当に東北へ行くには物凄くベンリな町だと改めて実感した。盛岡から雫石を通って田沢湖に抜ける山中では紅葉の絶景に恵まれ、秋田市内も綺麗に色づくなかで、今日は朝10時台に会場入りして11時から講演。県内各高校の文芸部の生徒たちと指導の先生方が聴衆とあって、皆さん真摯に耳を傾けて戴き、適切な質問も頂戴して、こちらも非常に話し甲斐がある講演だったといえる。全国学力テストで例年一位になっている秋田県だけに、生徒たちの水準も比較的高いほうなのだろうけれど、日本の場合はひょっとしたら誰しも高校生の時が一番勉強もし、自分のしたいことに対する夢を持ち合わせ、それにまっすぐ向かって努力をするにもかかわらず、へたに大学に進んで、結果すべてを台なしにした社会人になっちゃうのかも?という気がしたくらいである。帰りの新幹線では文芸コンクールの優秀作品を集めた文集を読ませてもらったが、詩や小説、短歌、俳句、評論等いずれもかなりの高水準に達した作品が散見されて、若い人たちの国語力や思考力に不安を抱いていた身としては、ああ、日本もまだまだ捨てたもんじゃないと、大変にホッとさせられた講演旅行でもあった。
ところで秋田にはもちろん独りで行ったわけではなく、田村さんと集英社文庫の伊藤さんにもご同行を戴いていろいろとお世話になり、昨夜は市内の日本料理店「たかむら」でご馳走になったが、これがなかなかの名店で、聞けば主人は目白の「太古八」で板長を務めた料理人なのだとか。春菊と浅蜊の胡麻寄せや松の実入りの百合根饅頭、デザートの氷豆腐など手の込んだ江戸前料理を美味しく戴いたものである。
帰りの新幹線で知った川上哲治氏の訃報については明日に書きます。


コメント(1)

三駅目は青森です。
ぜひ我がエルデ乗馬クラブに御越しくださいませ。
9頭の馬達と武豊似のインストラクターが御迎え致します。

投稿者 小山 雅子 : 2013年10月31日 21:31



2013年10月31日

小松菜の海老あんかけ

QPで見た料理。小松菜は軸をさっと炒めて鶏ガラスープと塩少々を振り、葉の部分をあとから加えて蒸し炒めにして、水気をきってから皿に盛る。海老は縦半分に切って塩胡椒酒で下味し、カタクリ粉をまぶして炒め、火が通ったら鶏ガラスープ、酒、砂糖、塩、醤油少々で味付けし、ホールコーンを加えて水溶きカタクリ粉でまとめ、ゴマ油で香り付けして小松菜に注ぎかける。簡単に作れるわりに、彩りがキレイなのでおもてなし料理にオススメもしたいのだが、どうもキレイな写真は容量オーバーになるらしく、またもやアップできなくてとてもザンネンです(+_;)
日本シリーズ第五戦を見ながら食事した今日は、予告通り川上哲治氏の話を書こうと思う。
以前、狂言師の故茂山千之丞師に、わが実家の料理屋祇園「川上」の屋号について「あれは巨人軍の川上から取ったんだよ。おかしいだろう」と聞かされた歌舞伎役者の中村京蔵丈から「それって本当の話なんですか?」と問われた際には半分本当だとお答えしたことがあった。
そもそもは祇園の前に高瀬川の小関橋辺で開業し、父親は川のほとりという意味で「川上」と称したつもりらしいのだけれど、母親はその際に今をときめく川上選手にお会いして、名前を拝借したい旨を告げたので、以来ずっとご贔屓くださっていたのである。
母親の実家は「大野屋」という当時関西で鳴らした旅館チェーンだったが、シティホテルの無い時代だからして、あらゆる業界の有名人がお泊まりで、川上選手もそのひとりだったらしい。もちろん実家のお客様だったというばかりでなく、母親は自分が大変なファンだったので、名前を拝借したい気持ちにかられたのだろう。わが家では「カーさん」と呼んでいて、カーさんはシーズンオフにしばしば店を訪れて、多くの巨人軍選手を引き連れてこられた。典型的な言いたいこと言いの大阪人である母親は「カーさんには優勝したら必ずうちへ来とうくれやす。優勝でけんかったら、来んでもよろしい言うたんね」と当時よく話しており、かくしてカーさんはV9を達成したのだった。
私自身は王選手の大ファンだったから、カーさんに会うよりも、店で何度もワンちゃんに会えたことが本当に嬉しくてたまらなかった。私たちは巨人軍が定宿にしていた芦屋の竹園旅館にもよく訪れたが、クウちゃんことサントリーの久保田常務も私の母親に連れられてそこで長嶋に会えたことが今でも忘れがたい想い出だと話していた。旅館から選手達のバスに何度か一緒に乗せてもらい、阪神ファンの投石で、バスの窓硝子が割れてひやっとした想い出もある。
世田谷の野沢にあるカーさんのご自宅にも何度かお訪ねしたことがあった。奥様はやさしい方だったし、カーさんも、当時は球界に君臨するドンとして恐れられていた時期だったけれど、そんなコワイ感じの人というような印象は全く受けなかったものである。
私が最近読んでつくづく感じ入ったのは、父親が引退して「川上」を譲ることになった際に、カーさんから両親が頂戴したお手紙である。達筆なばかりでなく、実に真心のこもったお手紙には胸を打たれたし、カーさんの律儀で温かいお人柄がしみじみと窺えた。わが家の大恩人のおひとりといってもいいお方に、謹んで心より御冥福をお祈り申しあげます。


コメント(3)

大野屋さんの件でお尋ねします。大分以前、東大前の大野屋さんのご主人から越前大野が発祥の地と聞き、また、誇りを持っていらっしゃるように感じました。後、その地を訪れ城下の家老屋敷の説明で藩の経済経営のことを知り大変感銘を受けました。お母様のご実家はその大野屋さんですか? 私は静岡在住でして、関西でのチェーンでの展開についてもよく知りません。折がありましたら大野屋さんについて書いていただけたらありがたいです。

投稿者 松浦澄江 : 2013年11月01日 02:38

松浦さま

こちらの大野屋は越後長岡の大野甚松という人物が創業し、関東ではローマ風呂で有名になった熱海の大野屋、東京には築地と京橋にあった大野屋が遠縁にあたります。名古屋と京都にもありました。
母方の実家は大阪で6軒、神戸に1軒、有馬に1軒経営していましたが、戦後しばらくして破綻し、今は一軒もありません。

投稿者 今朝子 : 2013年11月01日 07:47

早速のお答え有難うございました。

投稿者 松浦澄江 : 2013年11月07日 14:46