【略歴】

 1953 年9月28日、京都祇園に生まれる。南座にほど近い環境で育ち、子供のころより歌舞伎の魅力にとりつかれる。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了後、松竹株式会社に入社、歌舞伎の企画・制作に携わる。松竹を退職後フリーとなり、故・武智鉄二に師事して、歌舞伎の脚色・演出・評論などを手がけるようになる。
一方で、『マンガ歌舞伎入門』『ぴあ歌舞伎ワンダーランド』、CD-ROM『デジタル歌舞伎エンサイクロペディア』など、歌舞伎啓蒙媒体の監修に積極的に取り組む。97 年、『東洲しゃらくさし』で小説家としてデビュー。同年に、『仲蔵狂乱』で第8回時代小説大賞を受賞。この作品は、2000年に市川團十郎、新之助の出演でTV化された。その後、幕末の青春を描いた『幕末あどれさん』、大坂を舞台にした『奴の小万と呼ばれた女』、初の捕物帳『一の富 並木拍子郎種取帳』を発表、現在に至る。


【主な仕事】

小説

『東洲しゃらくさし』(1997年、PHP研究所/2001年、PHP文庫、2011年、幻冬舎時代小説文庫)
『仲蔵狂乱』(1998年、講談社/2001年、講談社文庫)
『幕末あどれさん』(1998年、PHP研究所/2012年、幻冬舎時代小説文庫)
『奴の小万と呼ばれた女』(2000年、講談社/2003年、講談社文庫)
『一の富 並木拍子郎種取帳』(2001年、角川春樹事務所/2004年、ハルキ文庫)
『非道、行ずべからず』(2002年、マガジンハウス/2005年、集英社文庫)
『似せ者』(2002年、講談社/2005年、講談社文庫)
『二枚目 並木拍子郎種取帳』(2003年、角川春樹事務所/2006年、ハルキ文庫)
『辰巳屋疑獄』(2003年、筑摩書房/2007年、ちくま文庫)
『銀座開化事件帖』(2005年、新潮社)
『家、家にあらず』(2005年、集英社)
『吉原手引草』(2007年、幻冬舎/2009年、幻冬舎文庫)
『果ての花火 銀座開化おもかげ草紙』(2007年、新潮社)
『三世相 並木拍子郎種取帳』(2007年、角川春樹事務所/2010年、ハルキ文庫)
『そろそろ旅に』(2008年、講談社/2011年、講談社文庫)
『道絶えずば、また』(2009年、集英社)
『円朝の女』(2009年、文藝春秋/2012年文春文庫)
『星と輝き花と咲き』(2010年、講談社)
『西南の嵐 銀座開化おもかげ草紙』(2010年、新潮社)
『吉原十二月』(2011年、幻冬舎)
『四文屋 並木拍子郎種取帳』(2012年、角川春樹事務所)

歌舞伎入門書(監修)

『マンガ 歌舞伎入門』(1987〜88年、平凡社/2001年、講談社α文庫)
『ぴあ歌舞伎ワンダーランド』(1991年、ぴあ)
CD-ROM『デジタル歌舞伎エンサイクロペディア』(1995年、アスキー)
『新装版 まんが歌舞伎入門』(2009年、平凡社)
『歌舞伎の中の日本』(2010年、NHK出版)

エッセイ

『今朝子の晩ごはん』(2008年、ポプラ文庫)
『今朝子の晩ごはん 嵐の直木賞編』(2008年、ポプラ文庫)
『今朝子の晩ごはん 忙中馬あり篇』(2009年、ポプラ文庫)
『今朝子の晩ごはん 環境チェンジ!篇』(2009年、ポプラ文庫)
『今朝子の晩ごはん 仕事も遊びもテンコ盛り篇』(2010年、ポプラ文庫)