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2012年10月01日

豚丼

帯広のばんえい競馬場で食べた豚丼がけっこう美味しかったのでタレを買って帰って作ってみました。豚肉以外に好みで茄子と舞茸もプラス。
この間まさかとは思いつつ戦々恐々だったのではないかと想像されるのが外務省で、何しろ河野洋平氏と共に中国をなだめに行ったマキコさんが、ひょっとしたら外務大臣の返り咲きを狙ってるかも?と考えただけで身がすくんだに違いないと思っちゃったのは、外交官夫人である旧友のモリからも何かと聞かされていたせいであろう。外務省はホッとする反面、文科省はゾッとしてても、あと何ヶ月保つかもわからない内閣だけに、今は台風が過ぎ去るのをそっと待ってるような気分ではなかろうか。ともあれ、この期に及んで内閣人事をいじることに何の意味があるのかとは思っても、間近に選挙が迫る中で、一度は大臣という肩書きが欲しいセンセイだっていらっしゃるのだろうから、ブースカもサービスに努めたということなのかもしれない。とはいえ大臣が一年もたたずにコロコロと変わる度に、膨大な書類を作って大臣室を訪れる官僚の姿がリアルに想像されて、ああ、何という紙のムダ、時間のムダ、人件費のムダを垂れ流してるんだろう、これぞ国土の潰えと言わずしてなんであろうと腹立たしくなる一方である。以前ご縁があった東大出のBFが「確かに僕らの仲間で総理大臣を目指すっていうヤツはいなかったよなあ。大蔵次官になろうっていうのはいてもねえ」と言うのを聞いて、日本では政治家の存在がいかに軽いものかもわかったのだけれど、それならそれで、エリートたる官僚は本当の意味で聡明な人が選ばれていて欲しいにもかかわらず、所詮は劣化せる戦後のマスプロ教育が生みだしたエリートたちだから、今後はあまり多くを期待できないかもしれないのが不安なのである。それにしても、まさに今度マキコさんが乗り込む文科省のOBの中にはストーカー行為を注意されたあげくに殺人犯になっちゃった人までいるのだから、日本の教育って一体何なんだろう???という気にもなります(@_@;)




2012年10月02日

鯛とカンパチとスミイカの刺身、鯛とカンパチのあら炊き、鯛の塩焼き、鯛と鱧の天ぷら、鯛茶漬けほか

今夜は遅ればせのお誕生会で、例によって少人数のパーティでガッツリ食べました。仲買の水口さんを通して母親から贈られたプレゼントは明石産の鯛2尾とカンパチ1尾と鱧1尾とスミイカ1パイで、去年はクインズ伊勢丹の鮮魚コーナーに持ち込んで捌いてもらったが、去年お願いしたベテランの方は異動になられたらしく、若い従業員から「うちは穴子は捌けないんで〜」と言われてこりゃダメだ(-。-;)そこで急きょ近所の鮨屋に飛び込んで、「すいません、コレ捌いてもらえませんか」とお願いしたら、親切なご主人が快く引き受けてくださった上に、調理代も要らないとのことで非常に恐縮してしまった(>_<)ゞというわけで、料理も無事に出来上がって、去年と同様、食べきれない分は塩麹漬けなどにして皆さまにお持ち帰り戴いた。
鱧の骨切りはさすがに関西割烹並とはいかないから、落としやつけ焼きは無理と踏んで、勿体ないとはいえじっくり揚げた天ぷらにしたらとても美味しく食べられた。食後はNHKBSで放映された映画「雲の上の団五郎一座」を皆で見て、往年の喜劇俳優を私のように懐かしく思う世代の人ばかりではないにもかかわらず、皆で大いに楽しめたのは、出演者それぞれが本当の意味で芸達者な人たちだからだろう。中でもフランキー堺と森川信が演じた『勧進帳』のパロディは秀逸で、当時は喜劇人でもここまでちゃんと歌舞伎を知ってしっかりと躰に入れていたことや、観客もそのパロディを楽しめるくらいには歌舞伎に馴染んでんでいたことを改めて感じさせられたのだった。歌舞伎ファンでこの映画をご覧になってらっしゃらない方にはオススメします。


コメント(6)

はじめまして。いつも楽しく拝読しております。「師父の遺言」の2回目がアップされているのを見つけ、早速拝読いたしました。12頁2行目~3行目「徹底的「偽善者」が非難される~」とあるのは、「に」が抜けておりますでしょうか。私の勘違いだったり、余計なことだったら申し訳ありません。もしかしたら、と思いましたので。

投稿者 tae : 2012年10月03日 13:08

はじめまして。いつも楽しく拝読しております。「師父の遺言」の2回目がアップされているのを見つけ、早速拝読いたしました。12頁2行目~3行目「徹底的「偽善者」が非難される~」とあるのは、「に」が抜けておりますでしょうか。私の勘違いだったり、余計なことだったら申し訳ありません。もしかしたら、と思いましたので。

投稿者 tae : 2012年10月03日 16:10

最近のデパ地下の鮮魚コーナーには一部のお魚しか捌かれへんオッチャン、増えてます。
この前私、立派な明石鯛一匹売ってたから、「今夜は鯛のぼっかけで一杯やな」と、三枚卸しを頼んだら惨状鯛に。
鱗が残る・・・どころやなくて上身に腹骨残ってるわ、子は捨てられてるわ、むろん次の日言いに行ったったところ、なんか頼り無い応対しくさったので、更に責任者あてに苦情文書いて郵送しました。

親切なお寿司屋さんが見つかってよかったですね。ということはそう遠くない日に裏を返しにいきはるんでしょうか?
よろしければココでまたその辺をご披露くださいませ。

秋生まれは美味しいもんがたくさんで羨ましいです。
クラブのママでなくても誕生月は4月!と言う風に9とか10にするのも良いかもしれませんなぁ。

投稿者 毎晩晩酌 : 2012年10月03日 17:32

tae様へ
ご指摘ありがとうございます。早速NHK出版の編集部サイドで訂正されたようです。

投稿者 今朝子 : 2012年10月03日 22:43

今朝子様と同じ9月28日生まれの小山です。
私も拝見致しました。
今は亡き方方がほとんどでしたね。
皆様本当に芸達者でいらっしゃいました。
三木のり平・八波むとし様のシーンは秀逸だと思います。
30代での出来ように頭が下がります。
日本が上り調子だった頃の豊かさが垣間見えました。
放映してくださったNHKに感謝です。

投稿者 小山 雅子 : 2012年10月03日 23:04

松井さんにお願いがあります。
ぜひ、澤村田之助を扱った小説を書いてください。

投稿者 prudence : 2012年10月04日 17:33



2012年10月03日

昨日の残り

整体治療に出かける前に家で食事。残りでも十分ご馳走でした(^◇^)
ギリギリまで執筆して出かけて、帰宅したらすぐに集英社の横山氏から電話があって、校了前の念校をして何かとお話したため、今日はブログに書くネタがありません。
そこで来週のイベント予定を記しておきます。
13日土曜日に池袋の自由学園明日館講堂で催される「京の会」の公演に、歌舞伎解説者の鈴木多美氏と対談します。「京の会」は女義太夫の竹本越京さんが主宰する会ですが、越京さん、鈴木さん共に早稲田の後輩というよりも武智鉄二先生の歌舞伎塾でご一緒した仲で、今年は十周年に当たって対談のオファーがありました。今回の演目は近松門左衛門の『嫗山姥』なので、それにちなんだお話をいろいろとすることになりそうです。ご興味のある方は以下のHPにアクセスして詳細をご覧の上でお越しくださいませ。

http://homepage3.nifty.com/koshikyo/kyonokai10.htm


コメント(2)

昨日のご馳走堪能いたしました。残り物も美味しいものは、この季節なら十二分に美味しくてもっと残っても良かったなと思いませんか?。
 刺身が残ったら、私は塩焼きかバターを加えて軽く火を通していただくのが好きです。鯛の塩焼きは色々使えますが、こんな焼き方はご存知でしょうか?ぴちぴちの新鮮な15から20cmの鯛をうろこも内臓もとらず塩をなすりつけそのままオーブントースターで表裏15分くらいづつ焼くのです。お好みでもう少し焼いてもいいのですが、焼きすぎると美味しくありません。
 鯛のよしあしで味が雲泥に変わりますがこれを始めて食べたとき身のジューシーさに驚きました。
 去年も鯛の塩焼きを見たときに日持ちが悪くなるので仕方ないかなと思ったのですが白身のジューシーさが無いのは少し残念でした。乱暴な料理の仕方ですが、以前冷蔵で送って貰ってこのように焼き内臓が美味しかったです。(不躾なコメントで申し訳ありません)。

投稿者 nao : 2012年10月04日 01:10

「師父の遺言」、第1回を読んであれこれ注文を付けたのですが、思いついてフルスクリーンにしてみたら、全面モードだと読みにくさを感じず、2回分を一挙に読みました。あまりにも劇的で、私小説を読んでいる様です。ただ、ごく平凡だった私でも、大人の世界の生々しさを幼いながら薄々感じ、大人になって腑に落ちた事柄がいくつもあったのを思い出しました。かなり特殊な環境でも、幼い頃から客観視できるお子さんだったのが、今のお仕事に繋がっているのですね。続きが待ち遠しいです。
週末は京都で、芝居抜きの純粋な観光旅行です。「川上」も予約し、本格的な懐石料理も割烹料亭も初めて、しかも1人なので、気おくれしますが、前から1度伺いたかったので、思い切ってお昼を頂くことにしました。顔見世の幕間に周辺を散策して、場所は分かっており、いよいよ敷居をまたぐことになってドキドキですが、旅のハイライトになるはずです。

投稿者 ウサコの母 : 2012年10月04日 21:50



2012年10月04日

鱧の竜田揚げ、鯛の塩麹焼き、イカゲソの山椒煮

一昨日の残りの材料で作った。イカゲソは茹でてくださるわ、鱧の骨切りまでしてくださった近所のお鮨屋さんに大感謝だが、裏を返しに行けるのはいつになるかわからないので、今日は取り敢えずビール券を持ってお礼に伺いました<(_ _)>
朝はTV各局の報道番組をちらっと見てから仕事に取りかかる私だが、今日はTVを点けたらいきなり三輪さんの顔がドアップされてビックリした。三輪さんとは大学の先輩、文楽の竹本三輪大夫のことで、そのまま見ていたら以前私の書いた舞踊曲を作曲してくださった鶴澤清介師の顔も大映しになって、この方らしい真摯な意見を述べられていた。ふたりが意見を述べた相手は書かずと知れたハシモト市長で、例の補助金問題が関東のTVでこんなに長く取りあげられたのは初めてではなかろうか。少なくとも私は初めて見たのだった。
この話に関しては、文楽協会という組織そのものの問題も大いにありそうなので、黒紋付きで集結した大夫や三味線弾きや人形遣いの皆さんには、事業仕分けの時に登場した毛利衛さんのような気の毒さを感じてしまったが、とにかく文楽は大阪が誇る文化とはいい条、私がよく観ていた朝日座の頃から大阪のお客さんは東京に比べて格段に少なかった印象で、大阪の人たちの大部分が自分たちの文化とする意識は必ずしもないんじゃないか、というようなハシモト市長の発言は当たっていなくもない気がするのだった。ただ、ハシモト市長のように、何かと客寄せの工夫をしろといわれても、することには限度があるだろうし、またそれだと一過性の客は呼べても、定着する客層にはならないだろうし、結局のところ、純粋な興行としてはとうの昔から成り立たなくなっているわけで、将来的に成り立つ気配を少しでも感じていたら、松竹の大谷竹次郎はそう簡単に手放さなかったはずなのである。
興行的に成り立たなくても、いや、成り立たないからこそ、興行成績を考慮せざるを得ない歌舞伎だと守りきれない古典の芸をしっかり残してくれるはずだという絶大な信頼感がかつての文楽にはあったのだけれど、越路大夫引退後はほとんど見に行かなくなった私としては、今やそのことを声高に主張できないでいる。最近では招待券をもらってもすぐ人にあげてしまうが、かつての文楽好きは今の文楽の招待券を誰も欲しがらないし、初めて観るという方に差しあげたら、ご覧になっていつも大変に歓んでくださるという、つまりはそうした位相に現在の文楽は置かれているのだろう。
興行的には早くに成り立たなくなっていた文楽の芸人は稽古事としての活路を見いだすも、パトロナイズするダンナ衆の存在がなくなったのは痛手だっただろうし、だからこそ国や地方自治体にパトロナイズを仰いでいたわけなので、国や地方自治体がビンボーになりパトロンとして頼りにならなくなった今、もう一度個人のひいき、それは何もパトロンと呼べるような金持ちじゃなくてもゼンゼンいいので、心から浄瑠璃の芸を愛して細々とした公演でも支持してくれるような観客の掘り起こしをするしかないんじゃなかろうか。それこそかつての三和会のように。桐竹紋十郎にしろ、二世野澤喜左衛門にしろ、今の技芸員とは比べものにならないくらい素晴らしい芸の持ち主が、反骨精神を貫いて、大変な辛酸をなめながら守り通したからこそ文楽のストイックな芸が活き活きと伝わって子供心を打たれたように感じる私としては、国や地方自治体にぬくぬくと守られて生き延びるだけが道ではないように、どうしても思えるのでした。




2012年10月05日

カンパチの塩麹漬け、茄子と油揚げの煮物

連休前に2本入稿してから調理にかかり、急に別の原稿が気になって手直しをしている間に2品とも写真のようにすっかり焦がしてしまったが、焦げた部分を除けば十分おいしく食べられましたf(^ー^;
NHKの特報首都圏「日韓で揺れる街」と題した新大久保の現場ルポを見ながら食事。同地のコリアンタウンを訪れる日本人観光客はやはり減少しているようだが、こんな時だからこそ文化交流を活発にしようという地元の取り組みも一方ではあって、結局はお互い人間同士で細やかなお付き合いをして信頼関係を深めるしかないのがよくわかる映像だった。昨日は昨日で妹から電話があって、「国慶節であてにしてた中国のお客さんがゼンゼン来はらへんので、みんな大変みたいやで〜これから物凄う景気わるなるん違うか〜」とのこと。観光都市京都としては確かに困ったことであろう。「これからずっと仲悪いままやったら立ちゆかへんで〜一体どう決着をつけてくらはるのん?」と訊かれたって、そんなこと私がわかるわけもなし、それこそイシハラかブースカに言うたれや〜である(-.-#)それにしても、米国の大統領選を含めて世界各国が政権交代モードに入った今年だからこそ、こんなにも世界がゴタゴタするのだとしたら、世の中で政治家ほどの存在悪はない!!!と言っちゃえそうである。「寄らしむべし、知らしむべからず」とはやはり為政者の鉄則なのかもしれない。今やあらゆる情報があっという間に世界中を回るので、どんな政治家のどんな行為も裏が見え見えでサッパリ有り難みを感じなくなってしまったという点も大きいのだろう。このまま進んだら、民主主義政治どころか、人間が人間を治めること自体、遠からず不可能となりそうである。
ともあれ今の日本では選挙をやりたがってる連中も、嫌がってる連中も、まとめてゴミ箱にぶちこんでしまったらどんなにスッキリするだろうと思うような政治家ばっかりで、投票する気になれる人を見つけるのも大変だから、せめて選挙カーに乗ってたり、辻立ちしたりする連中に卵をぶつけるくらいのことは許してほしいような気さえするのでした(×_×)




2012年10月06日

イクラ丼、アスパラガスの練り胡麻和え

イクラの醤油漬けは釧路の和商市場でお土産にゲットして持ち帰った小瓶入りのもので、もう少し大きめの瓶詰めは他の乾物と一緒にあとで送ってもらうことにしたのだが、せっかくならお正月用にしたいと思って年末の配送を希望したら「その頃だと値段が倍以上しますよ」と言われて諦めたのだった。別に年末特別料金になるというわけではなく、今年の秋は鮭が極端に不漁のため、十一月以降は塩鮭もイクラも物凄く高騰するのだそうである。なので全国的にお正月のイクラは高くなるものと思われます。
鮭が遡上しないのは例によって気象異常が原因のようで、人間ばかりでなくヒグマたちも冬眠前だというのに飢えてげっそりしてるらしいから気の毒である。本州ではドングリの不作でツキノワグマが市中に出没したみたいだし、北極海では氷山が溶けてシロクマも飢えてるし、気象異常によるクマさんたちの受難が相次いでる。もちろん人間だって食糧危機の予兆がそろそろ感じられるわけで、早くも北米のコーン不作は日本の食糧事情にも影を落としているではないか。
気象異常ばかりでなく、世界的に農業従事者の高齢化が進んでいることにも問題がありそうだし、一方で人口爆発はとどまるところを知らないのだから、私なんかはもう何でも食べられるうちに食べちゃおう!モードに入っているのだった。電化製品やらクルマやら衣料雑貨等々が世界中でどんどん作られて溢れかえってデフレの要因になる一方、食料品ばかりがどんどん値上がりするというサイテー最悪のパターンに陥りそうなのが人類にとって今イチバン恐るべきことなんじゃなかろうか。そうなったらまずとにかく世界中で海のクジラとクジラっぽいものを全部食べまくるべしで、ついでにトド系とかも食べ尽くしちゃうしかないんだろうな〜彼らは結構おいしそうだし〜とかつい思ってしまうのは私が食い意地が張ってるからに違いありませんf(^ー^;




2012年10月07日

シュウマイ、焼き野菜のサラダ、稲荷寿司

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
今日は午後から晴れたものの、写真のような泥んこ状態(+_;)の馬場で90分騎乗。お相手はお馴染みハイセイコーのお孫さんで、ウォーミングアップの段階は「こんな足場の悪い所はアタシつまずくから嫌なのよ〜」と言わんばかりにグダグダして止まりたがるのを蹴飛ばして何とか走らせるのにこっちも必死だったが、径路を走りだすと相変わらずスタスタ進みだし、最後の直線コースではそれまでの鬱憤を晴らすかのように猛然と駈歩をして「松井さん速すぎます」と注意されたけど、私自身はイイ気持ちでした\(^O^)/
お孫さんは人間だと百歳もの高齢に達しているはずなのに、最近は涼しくなったせいもあって、今日みたいな悪い足場で90分間連続で走らせても別に可哀想な感じはゼンゼンしないくらい元気だし、むしろしっかり走ったほうが便通もよくなるのか(下馬直後に必ずボロボロする)、食欲も旺盛すぎるほどである。人間でも身体年齢と実年齢は必ずしも一致しない場合が多々あって、食欲が旺盛な人は得てして長生きだそうなので(料理屋をしていた両親がお客さんから得た結論)お孫さんもまだ当分は大丈夫そうである。一時は洗い場でずいぶん不機嫌そうだったりしたのでボケちゃったんだろうか?と心配したのだけれど、私に対しては別にゼンゼンそんなことはないみたいだし、ただ人間にもよくあることで、年を取って多少わがままになってきたという感じなのだろう。私自身も最近はだんだん年を取ってきたのが自覚されるだけに、お孫さんが元気よく駈けてくれると、自分もまだまだ頑張らないといけないという気持ちにさせられるのであった。それにしても、一時のお孫さんはやはりもっと弱っていた気がするし、最近は以前より却って若返った感じがするのだが、そういうことはまた人間にもままあるのは編集者の話でよくわかる。東日本大震災で却って元気になった高齢の女流作家が何人もいらっしゃったそうで、中でも凄いのはほぼ寝たきり状態から復活して福島の訪問までなさったという瀬戸内寂聴師であろう。ハイセイコーのお孫さんは乗馬界の瀬戸内さんなのか(*_*)と思ったら、乗った上に蹴飛ばしてムチで叩いたりするのはちょっと畏れ多いような気がしないでもありません(笑)




2012年10月08日

牡蠣ご飯、蕪のおろし汁

前にQPで見た料理。同量の酒、醤油、味醂を煮立てた中に生姜の千切りと牡蠣を入れて火を通し、煮汁だけを水に加えてご飯を炊き、炊きあがってから取りだしておいた牡蠣と生姜をのせる。出汁に皮ごとおろした蕪を入れて煮立て、醤油と味醂、塩で味付けし、仕上げに片栗粉でとろみをつけて、別に茹でた蕪の葉を散らす。
今日は絶好の行楽日和にもかかわらず、朝からほとんど休まずにずっと仕事をしていてほとほと疲れてしまった(×_×)原因はまさかこんなに大変になるとは思わずに始めたNHKのWEB連載で、何が大変だといって自分から発案した注付けがイチバン大変で、ああ、失敗した!と思ってもあとの祭りである(;。;)
今書いてるのはちょうど学生時代の演劇体験なのであるが、70年代演劇についてわかりやすくさらっとまとめたものはありそうで意外とないのである。ウイキペディアなんかは呆れるくらいいい加減というよりも、どうでもいいような受賞歴を羅列するしかできないような、つまりは実際に観たことも当時の書籍を読んだこともないような人たちが、どういう目的もなしに、ただヒマに任せて書いてるに過ぎないようだし、それにクレームもつける人もいなければ、書き足しがなされた様子もあまりないのは、要するに当時の演劇好きでネットに興味を持ってる人がほとんどいないのか、仮にいてもタダで書くほどのヒマ人ではないのだろう。とにかく渋谷のジァンジァンでやっていた「授業」が中村伸郎の「一人芝居」になってることについては、まり子さんがクレーム付けてよ〜!であります。そんなわけで、別に大したことを書くつもりはゼンゼンなくて、ただ全く知らない人にイメージが浮かぶ手がかりになりそうなことをちらっと数行書くつもりが、思わぬ手間暇がかかってしまうのは、やはり演劇というものが一口ではなかなか言い表せないからでもあろう。なので書いているうちに煮詰まって頭痛がするどころかだんだん歯が痛くなってきたのは「授業」の
せいにちがいない(というジョークが通じる人も今や少ないかもしれませんが(^_^ゞ
それにしても、このネット上にフリーの匿名情報が氾濫していることも便利だと歓迎するばかりではいかないような感じが今回のことで改めて強くしたのだった。最近は出版の校閲者でさえネットのコピーを得々と振りかざす時代だが、タダが当たり前だったTV番組の行き着く先が今日の惨状であるのを思うと、フリー情報もまた今後グレードが上がるよりもむしろ劣化が避けられない気がしないでもないのである。何よりも匿名によって責任を負わずに情報を流すことが当たり前になってゆく社会風潮の行く末が私は恐ろしい。むろん便利になることも、何かが良くなることもきっとあるだろうが、その反面これまでのプロフェッショナルな送り手たちが姿を消すことによる無責任情報の氾濫によって、結果としてあまりにも高い代価を支払わされることになるのではないかという不安がぬぐい去れないのであります(v_v)





2012年10月09日

食べない

昨日のムリが祟ったのか、朝から頭痛に悩まされつつ、来週早々の締め切りを何本か控えて執筆に勤しむも、食欲はまったくないので、晩ご飯は抜いて今夜は早くお寝みいたします(o_ _)o


コメント(2)

今日からどさんこ牧場に来ています。
明日には回復していると良いですね。
お大事に。

投稿者 N : 2012年10月09日 21:40

あらら、急に朝晩寒くなりましたし、お大事になさってくださいませ。

投稿者 ぱぐ : 2012年10月10日 14:02



2012年10月10日

鮭のムニエル茸ソース

昨日のQPで見た料理。鮭は塩胡椒してしばらく置いてから薄力粉をまぶし、皮目から焼くこと。茸は鮭が半分焼けた段階で加え、酒を振って蒸し焼きにし、先に鮭を取りだしてから、醤油とバターを足してソースを作る。付け野菜は好みでアスパラガスにした。
今朝は4時起きで仕事。お昼ご飯も食べずに夕方まで執筆し、週明けの3本併せて120枚入稿のメドがなんとかついてほっとひと息(*^^)v それにしても、私はあまり食べないほうが仕事できるのかもと思えるくらいで、今日はお昼寝もせずに執筆が捗った。歯痛もあって食欲が湧かないまま、今夜は痛み止めを飲むために昨日買っておいた材料で作った晩ご飯である。
この間TV各局はずっと山中伸弥教授のノーベル賞受賞に関連する報道を続けているに違いないと踏んで、ほとんど見ずに済ませたが、私は以前この方のインタビュー記事が、たまたまエッセイを書いた雑誌に載っていたので読んだところ、紆余曲折のあるとてもユニークな経歴の持ち主であることに感心し、実にまっとうなものの考え方をなさってることや、お話ぶりにそこはかとないユーモアが漂っているのにすっかり魅せられてしまった。今日も食事しながら見た「クローズアップ現代」のインタビューも同様である。科学系のノーベル賞は一体何をしてるのかもさっぱりわからないことが多いのだけれど、その点今回は素人にもある程度わかるし、役立つ道も想像がつくので、山中教授がマスコミに取りつかれたらお気の毒である。何しろ超スピード受賞でバリバリの現役研究者なのだから早く本業に打ち込める状態にさせてあげたいものだ。それにしても、iPS細胞って、もしかしたら人類を不老不死にもできる可能性を秘めていそうでちょっと恐ろしい気もいたしますが…。
ところで明日はいよいよ村上春樹氏の文学賞が決まるかどうかで、出版各社では眠れぬ夜を過ごす編集者諸氏がいらっしゃることでしょう。


コメント(2)

昨日は「川上」で念願のお昼を頂きましたが、本当に素晴らしく、大満足でした。松茸とハモの土瓶蒸し、鯖寿司、子持ちアユの塩焼き、明石タコの煮物等々、私には珍しい料理が次々に現れて、口福という言葉が浮かびました。初めは少し気遅れしましたが、格式の高さを感じさせない細やかで快い応対で、おいしく頂きながらプロの仕事を拝見、色々訊ねながら、幸せなひと時でした。私にとっては贅沢なランチでしたが、それだけの価値はあり、また京都に行ったら伺いたいと思っています。前日は、京大の在る百万遍周辺を散策してホテルに戻ったら、ノーベル賞の速報が。今回は壬生狂言を観て、本願寺の書院や飛雲閣も見学でき、何とも贅沢な秋の京都の旅でした。

投稿者 ウサコの母 : 2012年10月10日 22:04

今回も村上春樹さんの受賞はありませんでしたね。
あんなに澤がないで、静かにしてる方がもらえるんじゃないかと思ったりしますが(^^;)

投稿者 ぱぐ : 2012年10月12日 08:12



2012年10月11日

鶏団子と茄子の煮物

昨日のQPで見た料理。鶏挽肉に酒と醤油を混ぜてよく練り込んでから卵と長ネギのみじん切り、片栗粉をを足しまとめて団子にする。味醂と醤油と塩少々で調味した出汁に鶏団子と茄子を加えて煮込む。茄子は縦二つ切りにして表面に斜めに細かく切れ目を入れておくこと。仕上げに生姜のすり下ろしをトッピング。
今夜も全く食欲が湧かないまま、痛み止めを飲むためにむりやり胃袋に詰め込んだが、舌は幸いまだ美味しいと感じてくれたので料理をした甲斐があった。歯痛が本格化して昨日近所の歯医者に行ったら余計に痛くなってしまい(;_;) 痛み止めを飲まないと眠れないし仕事にもならない感じだが、やはり強い薬なので胃腸をやられたようである。一応ネットの口コミ情報を頼りに飛び込んだ歯医者なのだけれど、どうやら2世の先生に当たってしまい、悪い人ではなさそうだったが頼りないこと夥しかったので今日は行く気になれず、明日はまた別の歯医者さんに駈け込むつもりで口コミ情報を見直すも、悪口情報を見たら、情報に騙されたという書き込みがイッパイあって、どうも身内で書き込んでる人がいるようなので、ネット情報自体がイマイチ信用ができなくなってしまった私であります(×_×)わが妹のダンナは歯医者なので、昨日電話でいろいろアドバイスしてもらい、いっそ新幹線に乗って治してもらいに行こうかと思ったくらいだが、やっぱり通うのは大変だし、地元でなんとか見つけなくてはならない。で、もう一度ネットをいろいろ見てると結局のところ最新機器を使う若い先生がいいか、長年の信用があるベテランがいいかという選択になる。最新機器を使ってもそれに投資したお金の回収を図るべく料金をぼるだけぼって腕が伴わない人もいるみたいだし、歯医者と外科ばかりはいくら良い学校を出ていても手先が不器用な人はいるわけなので、本当に当たり外れが激しそうなのは困るのだった…>_<…それにしても才能のない歯医者の2世はホント政治家の2世なみに困ったもんだと思いながら、そこへ行くと芸事系の2世なんてのはかりに才能がなかっても周囲が迷惑だったり本人が辛かったりするだけだからまだいいようなもんかもしれないという気がしてきました(-。-;)
今回は引っ越してから初めて困った(>_<)という感じで、主治医の先生はもともと東京にもなかったからいいようなもんの、歯医者さんは三軒茶屋でたまたま通っていたところが気に入ってたのでとても残念である。引っ越しで土地勘がなくなって一番困るのはこうした医療関係かもしれない。土地勘といえば、三軒茶屋にいた頃よくお散歩で通ったあたりに大変な事件が起きて驚いた。近隣トラブルは必然的にどんどんエスカレートするものだから恐ろしい。社会全体の色んな状況を考えると今後ますますこういう事件が増えるのではないかと思えるのも恐ろしい。




2012年10月12日

白菜と春雨のスープ

昨日のQP料理。薄切りにした長ネギをじっくり炒めてから豚肉、白菜、戻した干し椎茸を炒め合わせ、戻し汁と鶏ガラスープで煮込んで酒、塩、胡椒で味付けし、最後に春雨を加えるだけ。
今日は「ヘンリー四世」の翻訳でカンヅメ状態に超お忙しい松岡和子さんからお電話を頂戴し、「歯は大丈夫?いい歯医者さんを紹介しようと思って」と言われて大変恐縮してしまいました<(_ _)> 何しろ考えてみれば松岡さんは東京医科歯科大学で初の女性教授となられた方なので、優秀な歯医者さんをもちろん沢山ご存じのはずでした。しかし、けさ私が飛び込んだウチから歩いて2,3分の場所にある歯科医院のセンセイが意外にも大当たりで、インフォームドコンセントがしっかり出来たし、腕も良くて施術中の痛みをほとんど感じることなく治療してもらえたし、いわば歯医者さんの「青い鳥」バージョンだったのは本当にラッキーでした\(^O^)/そもそも痛みが起きたきっかけは、お誕生日会の翌日に食べた鯛の塩焼きの残りである。食べている最中にうっかり中骨を奥歯でガチッと噛んだ瞬間激痛が走った。その歯は金属の詰め物をしていたので、それが響いたのだと思い、しばらく放っておいたら痛みが収まらずにどんどん高じていったのだけれど、今日レントゲンを撮ると歯にびしっとヒビが入っていて、要は金属の詰め物がくさびを打つような格好で歯を割ってしまったらしいのである。神経が残っていた歯だから痛いのは当然だし、これはもう神経を取るしかないということで、まず詰め物を取ったら歯の一部は完全に砕けてグラグラしている状態。それにしても昔から鯛の骨は非常に硬いからうっかり呑んだりしたらキケンだと教えられてはいたが、まさか歯をも砕かれるとは!!!鯛の中骨おそるべしである(@_@;) 結果とにかく歯の残りもほとんど削り取って別の樹脂をかぶせる形になったものの、根をしっかり残せたのはまだしもだったのかもしれない。むろん歯を割って抜くに近い手術のあとだから麻酔が醒めると歯ぐきの疼痛があるとはいえ、明日は何せ「京の会」での対談を控えている身として、最悪の事態は避けられてホッとしたというところでありますf(^ー^;




2012年10月13日

京の会

女義太夫の竹本越京さんは早稲田の後輩であり、武智鉄二門下のお仲間でもあるが、大学を中退してこの世界に入られたので、考えてみればもう相当のキャリアであり、「京の会」という自主公演自体今回で10周年を迎えるのだとか。記念の演目としてはなんとも渋いというか、女義さんの会では珍しい「嫗山姥」である。越京さんの独り語りを聴くのは本当に何十年ぶりかで、この人の長所は何よりも声が伸びやかな点であるが、声が伸びやかな分、音が不安定だとそれが耳に立ちやすいという欠点にもなる。以前はそれがとても気になったが、今回はこの間の精進ぶりが窺えて安定した語りが聴けたのは何よりだった。欲をいえば高音の伸びやかさに負けないほどの低音の深みを今後はもっと期待したいところだろうか。「嫗山姥」は前半の面白いおかしい「廓噺」がひとくさり済んでから、本来のドラマチックなストーリーが展開されるので、語り手にはそれなりのパワーの配分が要求される難しい曲だけれど、後半がへたらなかったのは上々だし、相三味線の津賀花さんも曲の流れをよくつかんで盛りあげていたように思う。
私は前座として鈴木多美さんとの対談でこの曲にちなんだお話やら、近松座のお話をさせてもらったが、やや専門的に過ぎた気がして、珍しい演目だけに、同じことならもう少しこの曲を中心にしたお話をもっとわかりやすくすべきだったのではないかという思いもある。ただし対談に遅れて演奏から聴いたという幻冬舎のヒメこと木原さんは、浄瑠璃をそんなに沢山聴かれている方でもないが、「女の男に対する突っ込みがスゴイですよね〜それで男が死んじゃって、その念が子供を孕ませちゃうっていう話もスゴイですよね〜」とストーリーをちゃんと理解なさっていたので、曲に関しては演奏を聴くだけでも十分にわかられた方が多いのかもしれない。「やっぱり現代の少子化対策でも、いっそ女が男を理詰めで追い込んで憤死させて、その念で子供を孕むっていうのもアリかもね」な〜んてお互い言い合ったのであります(笑)。会場には大学の同窓生がそろい踏みで、ン十年ぶりかで会った旧友もあり、なんとも懐かしい反面、時が経つことの早さを改めて痛感させられた。私が近松座で仕事をしていたのは早や四半世紀前、大学生だったのはなんと四十年も前の話なのだけれど、それがそんなに遠い昔の出来事とはとても思えないし、今後の人生はそれだけの長さがないという事実を実感として受け止めるのもけっこう難しい気がした。
この高齢化社会を見て、自分はあんまり長生きしたくないとは、同世代の多くが思うところのような気もするのだけれど、それでいてこの年になると、人生があまりにもアッという間に終わってしまう事実に呆然とさせられるのだった。ええっ、今年もあと2ヶ月ちょっとで終わっちゃうわけ〜!私まだ何にもしてないんだけど(◎-◎;) 的な焦りが誰しもあるのではないでしょうか。
写真は会場となった自由学園明日館のステキな建物。


コメント(2)

越京です。昨日は本当にありがとうございましたm(_ _)m

ワタシ、本気で時行に突っ込んでましたもん。「さすがは流れの女じゃな」の一言がどうしても許せなくて(゛へ´)

投稿者 越京 : 2012年10月14日 10:18

松井さんのblogで知り、先週末の「京の会」初めて参加させていただきました。

越京さんと津賀花さんの迫力に圧倒され、その後、会う友人友人に、「じょぎ、面白い!」と吹聴してまわっています。

松井さんと鈴木さんの解説も興味深く、とくに松井さんがおっしゃっていた「役者の生理」については、当事者として創ることに深く関与された松井さんから伺えたことに価値があったと思っております。

お疲れ様でした&ありがとうございました。

投稿者 Fukusuke55 : 2012年10月15日 11:12



2012年10月14日

おこわ弁当、湯葉と大根と水菜のサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
今日は晴天の予報だったのに思わぬドンヨリした空の下で夕方から90分レッスンを受ける。お相手は久々のユウくんで、3級径路のレッスンだったにもかかわらず、今日は速歩のみできちんと姿勢を正して綺麗に騎乗するのがテーマだった。先週は足があぶみからハズれがちで何度も注意を受けたので、あぶみを短めにして乗ったら姿勢もちゃんとキープできるようになったのはいいのだけれど、速歩がノッてくるまで超重めのユウくんに出だしでつまずいて手を焼いているうちに径路がアタマからぶっ飛んでしまい、あれっ?わたし今どこ回ってるんだろう!!!てなことを繰り返してインストラクターや待機中の方々に多大な迷惑をおかけしてしまいました\(__ ) ハンセィ 
径路がアタマからぶっ飛んだ原因はあきらかに寝不足で、昨夜はなんだからえらい読書モードになって、2冊の本を明け方近くまでかかっていっきに読んでしまったのである。ちなみに両方とも社会学系の図書で、一つはPメディアの岡野夫妻にオススメ戴いた「中国化する日本」。もう一冊は幻冬舎のヒメから頂戴した「友だち地獄」。共に内容はタイトルから想像されるものとはかなり違った面白い本でした。




2012年10月15日

野菜炒め

昨日クラブの馬にやるつもりで買って、持って行くのを忘れたキャベツ4分の1玉を今日中に使おうとして作った料理。ニンニクを入れた油で豚肉、キャベツ、ピーマン、シメジ、もやしを炒め合わせて塩胡椒で味付けし、香り付けに醤油をちょろっと垂らしただけの超シンプルな野菜炒め。
今日は予定通り3本まとめて120枚弱入稿し、年内で最も枚数が多いはずの入稿日をなんとか乗り切ってホッとひと息。これでようやく新連載の本格的な仕込みに取りかかれます(*^^)v
ところで私はiPad2が気に入ったのでPCの買い換えでもiMacを選択し、めっきりMacびいきになっているのだけれど、スマートフォンだけはまだドコモでギャラクシーを使っていて、次の買い換えではこれもiPhone5にしようかどうしようか迷っていた。AUはともかくソフトバンクはつながりにくいというイメージが先行して最初からiPhone系にはしなかったのだが、プラチナバンドでホントにつながりやすくなったのかどうか気にしていたら、ここに来てソフトバンクが米国のスプリント社を買収し、携帯電話業界で世界第3位に躍り出たというニュースにビックリであるヾ(℃゜)々この買収戦略はあまりにもリスキーだとして株価がいっきに下がったものの、孫正義社長はグローバル時代にあって「攻めないほうがリスクが高い」と発言しており、なるほど、それもごもっともかもしれないという気がした。とにかく役員全員で稟議書まわしてダラダラ時間を潰している日本企業がもはやトップダウン方式の韓国企業に勝てなくなってきているのは確かなようだし、こうした時代には責任回避的な合議制よりも、しっかりリスクを取るトップの英断のほうが有効に働くに違いない。気配り上手で昇進して社長になったような人物が、今や日本で最も要らん人材ともいえそうである。もっと要らんのは国会を開くことさえ政争の駆け引きにしてダラダラと時間を潰している政治家たちで、民主にしろ自民にしろ彼らこそは日本をどんどん沈没させる「国賊」と呼んでもおかしくない連中でありましょう(`ヘ´)




2012年10月16日

鶏肉とジャガイモのザーサイ炒め

前にQPで見た料理。棒状に切ったジャガイモは電子レンジで加熱してから先に炒めておく。ジャガイモはいったん取りだして、ニンニクを入れた油で細切りにした鶏胸肉を炒めてからジャガイモを戻し、同じく細切りにしたザーサイを加え、塩と酒で調味。鶏肉も炒める前に塩と酒で下味して片栗粉を振っておくこと。
NHK「クローズアップ現代」で建設バブルが破綻したスペインの現状と欧州経済の信用不安による世界不況の様相を見て、今や何処の国も若年層の雇用不安を抱えているのを改めて感じさせられながら、その問題についての抜本的な対策がこれまた何処の国も余りなさそうなのが困ったもんだと思われるのだった。米国ではオバマ大統領が製造業の復活を打ち出すも、それだとなかなか景気が回復しないのは、もはや世界的に生産過剰による需給バランスの崩れが如何ともしがたいからだろうし、では一体何で雇用を確保するかと考えたら、日本は相変わらず公共事業による土建業に委ねるつもりなんだろうが、それらの現場は実際の所今や海外の労働者に占められているケースが多いのではなかろうか。それでいて日本人の若者にまだ職よこせの暴動が起きないのは、高齢層にパラサイトしている率が高いということもあるのだろうし、派遣労働による分業でなんとか回っているからかもしれない。ただ表面的に穏やかな水面下では毎日のように鉄道の人身事故が起きたりするような現実があるわけだし、こうした均衡がいつ破れてもおかしくないような危機を目前に控えつつ、今後も世界不況の大波を逃れがたくかぶるはめになりそうな気配が濃厚で恐ろしいにもかかわらず、今この国では次なる震災にしろ原発にしろ、もっともっと恐ろしいことがあるために、なんだか相殺されて中和しているのか、妙に呑気な感じが漂っているふうにも窺えるのだった。


コメント(1)

考えたくない、逃げたい、何処へ、ですよねえ。
大阪ではわけのわからない事件、家を捜索したら床下から白骨化した死体が3体。まだ何処かに死体が隠されてるらしい。一人の60歳過ぎたオバハンの言うままに親子兄弟が暴力を加えあうという構図が信じられない。日本の国全体は復興予算の獲得の為の消費税値上げ、と言いながら官僚は何にでも使えるように書類作成。まるで国を挙げての詐欺。世界を見回しても信じられない経済状態ばかり。5年先を考えたくない。いや1年先に何が起こっても不思議でない。「責任者出て来い!!」と叫んでたおっさんの漫才を笑って聞いていた時代が懐かしい。

投稿者 お : 2012年10月17日 13:33



2012年10月17日

おでん ぴり辛ダレ

ぴり辛ダレはQPのレシピ本から。酒、醤油、味醂、コチュジャン、砂糖、塩少々、出汁の素を混ぜ合わせて作る。おでんは紀文頼み。今日は仕事のあとで美容院に行ったので料理は手抜きに。NHK「クローズアップ現代」を見ながら食す。
今日はいつもより時間を延長して[Can women save Japan?](女性は日本を救えるか?)と題するIMFの提言リポートに基いた日本の女性の就労問題がテーマとなり、パート勤務労働者でも管理職になれるオランダや近年急速に女性管理職を増やしている韓国の例が取りあげられて、女性の労働環境が今や先進国の最低レベルにある日本の状況が露わにされた。この問題については私もかねがね不思議に思っていて、出版業界でさえ管理職や役員の割合がいまだ低いのにビックリさせられるのだった。管理職も役員も全体の半数はいて当然の業界だと私には思えるが、とてもとてもほど遠い状態なのである。でもって女性政治家の少なさにも驚かされるのだけれど、ひょっとしたら男性の能力や意識が低い業界ほど女性の進出も低い、な〜んて結論が導かれたりするんだろうか。
ともあれ私の身近にあるのは出版界にしろ興行界にしろ純然たるビジネスという雰囲気はあまりない業界だけに、乗馬クラブで知り合った中から初めてこれぞ本物のキャリアウーマン?という感じの方を何人か発見したのであるが、彼女たちの話はちらっと伺うだけでもホントに大変そうで、その下の世代の女性が後に続こうとしないのは、それこそインセンティブがなさ過ぎるからではないかと想像されるのだった。少なくとも子育てとの両立は非常に困難な状況に置かれていて、その一番の原因は何よりも男女共に就労時間が長すぎることであろう。サービス残業や自宅持ち帰りが当たり前になっている仕事の多さは何が問題なんだろう?女性進出で却って出生率が高まったという諸外国と日本の仕事は一体どこが違うんだろうか?経済同友会は今後女性の管理職を30%以上にするという目標を掲げたようだけれど、仕事のやり方そのものを根本的に考え直さないと、管理職に抜擢されそうになって逆に辞めちゃう女性だって出かねない気がするのだった。仕事の効率化がなかなか図れないのは、コミュニケーションの取り方がとても面倒臭い日本社会のありようそのものに起因すると思えるだけに、社会全体の意識が変わらないと結局は管理職になった女性にますます負担がかかってしまうことになるのでは?と心配されます。
ところで話ゼンゼン変わってランチしながらTVで見たのは染五郎復活の記者会見!ずいぶん悪いという噂も流されているみたいだったので、先週お茶の阪本先生ともお話をして、早く記者会見だけでもされたらいいのに〜と言ったばかりだったので、元気そうな姿が見られて何よりでした(^_^)


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就労時間の長さはほんと問題ですね。
IT業界なんかも、締め切りが厳しくお客さんの要望がちゃんとつかめてないとシステム不調で、メンテナンスがたいへんだと言いますよ。

若い人がデートもできないのでは、少子化どころか結婚するひとも減ってしまうわけだわ、と思います。

投稿者 ぱぐ : 2012年10月18日 15:52



2012年10月18日

あら輝

大阪府大教授の河合真澄さんと銀座の「あら輝」で食事。
「あら輝」は銀座移転以降、何度チャレンジしても予約が出来ず、そのうちミシュランの3つ星まで獲得して日本で一番予約が取りにくい鮨店とまで言われる始末だから、これは当分ムリだろうと判断していたものの、今回は河合さんの強い要望もあったので、こちらの名前を出して、ようやくなんとか予約が取れたのだった。こんなことなら早く名乗ればよかったのかもしれないが、あまりごムリなことはさせたくないのもあって、これまでは大人しく引き下がっていたのだけれど、今度は日本から英国に移転するらしいとの噂を聞いて、どうしても御店主荒木さんに会って直に話が聞きたかった。で、やっぱり噂通り、来年の1月イッパイで銀座は閉店し、三月か四月3月には英国へ出立なさるそうで、話を聞けば聞くほど、いかにも荒木さんらしい英断だと感じたものである。まずもって食材の仕入れを一から考え直さなくてはならず、米と酢は日本から取り寄せられても、ナマモノは一切できないので、現地で手に入る魚をなんとかするしかないそうだ。フォアグラやキャビアやトリュフも使うし、日本人にというよりも海外の人に歓んでもらえるお鮨を作るしかないと割り切っているのだとか。それより何より就労ビザを取得するのが大変で、「支度金を三千万用意して、TOEICを千点以上取らなきゃならないんですよ」との話にビックリ!英国は移民問題が顕在化する中で外国人労働者の流入を抑制する政策を採っており、鮨職人という国内労働者とバッティングしそうもない業種であっても厳しい条件が課されるらしい。英国の経営者に雇用される形を取ればイッパツでビザは下りるものの、そういう形で縛られることに抵抗を感じる荒木さんは敢然とその条件にトライし、「こないだも英国大使館に乗り込んで、あんまりわからずやだからぶち切れて、思わず英語で抗議したんですよ。この僕がですよ」と、かなり流暢な英語を話されるのでそのホンキ度が窺えた。すでにお嬢さんは先に向こうで留学をなさっているとかで、一家を挙げての移住を目前に控えた店内は当然ながら常連客のみで満員状態である。
今日も「川上」と同じ水口さんから仕入れた明石の鯛を皮切りに、大間の優等生的な鮪の赤身、中トロ、大トロ、たっぷり脂がのった鯵の炙りや、口の中でとろけるほど柔らかいスミイカや、塩を打ってきりっと戻した小鰭、この店ならではの深い味わいがあるヅケ、秋のハイライトともいうべきトロの炙りに蒸し松茸をトッピングしたもの等々いずれも久々に美味しく戴きました∈^0^∋もちろん世田谷の頃よりはお値段もアップしているとはいえ、銀座の店としてはとてもリーズナブルで、歌舞伎座の再開場を待たずに消えてしまうのは本当に惜しまれてならない。ただ荒木さんは「鮨を通じて世界の人と交われるのが本当に有り難いと思うんですよ。これからの時代を考えたら、やっぱり積極的に世界へ出て行かないといけない気がしまして。今後はどんな国のどんな肌の色をした人にでも、教えてくれといわれたら、僕の技術を伝えるつもりです」とあくまで前向きだし、本当にこれからますます高齢化に向かう沈没寸前の日本社会を相手にしていたのでは、いい商売だって成り立たないし、いい技術だって伝わらないはずで、私が荒木さんの年齢で荒木さんと同じような立場にあれば、やはり世界に出て行くことを考えるだろうと思われたのだった。なので諸手を挙げて英国移転に賛同しつつ、来年の1月に最後の予約を入れて店を後にしたのでした。





2012年10月19日

塩原多助一代記

坂東三津五郎の大ファンである河合さんのお誘いを受けて国立劇場の「塩原多助一代記」を見る気になったのは、円朝の原作を拙作「円朝の女」を書く際に読んだこともあるが、やはり馬が活躍する芝居だからというのが最大の理由かもしれない。原作や歌舞伎をご存じない方でも、主人公と「あお」という馬との別れがハイライトであるらしいのは三波春夫の歌でご存じだったりするのではないか。
歌舞伎では菊五郎系の演目とされながらも滅多に上演はされず、河合さんも私も舞台を見たのは今回が初めてである。そもそもこの原作が爆発的にヒットした背景には、「西国立志編」などが盛んに読まれて立身出世を全面的に肯定した明治時代特有の雰囲気があったことを忘れてはいけない。そうした雰囲気が現代に通底しているとか、あるいは必要とされているとかいうような認識が制作側に果たしてあったのかどうか。仮にあったとしても、それをあまり感じさせてくれることのない上演だったといえる。ただ素朴で律儀で人情に厚く、ひたすら前向きで善良な人物である主人公の塩原多助は、三津五郎のいわゆる「ニン」にぴったりのハマリ役といえるし、難しいセリフはほとんどなくてストーリーがわかりやすいし、それも嫌な気持ちにさせられるストーリーではないので素直に楽しんで見られるものの、舞台背景は田舎がメインで、江戸という都市がほとんど描かれない点や、「悪」の造詣が魅力的な歌舞伎のイメージとはほど遠い作品であるだけに、いささか当てが外れて不満に思った観客もあるのかもしれない。悪人が全く登場しないわけでもないのだけれど、それがイマイチ魅力的に光らないのは場面がカットされ過ぎているせいでもあろう。色悪や実悪に定評のある中村橋之助をせっかく座組に入れておきながら、今回彼の役不足は甚だしく、勿体ないこと夥しいというべきか。その点、同じ悪人でも多助の継母を演じた上村吉弥はオイシイ役に恵まれていた。オイシイといえば三津五郎の弟子の三津之助も今回の役では印象に残りやすい。それら人間の役よりもっと印象に残るのはやっぱり馬だろうか。今回は張りぼてでも目や耳やシッポが動くし歯を剥きだしにもするリアルな造形がなされていて、登場すると馬好きならずとも目が釘付けにされるのだろう、多助との別れのシーンでは大いに観客を沸かせていた。馬好きの私としては見に行った甲斐があったというもので、ただ「あお」なのに「鹿毛」の馬が登場しているのが気になったのは、前にも何かの芝居に「栗毛」といいながら「鹿毛」が出ているのが気になったのと同じで、要するに芝居では馬のイメージが「鹿毛」に代表されるのだろう。馬で「あお」といったら黒馬か白馬のどちらかで、原作の速記本の挿絵は白馬か葦毛に描かれているが、白馬を荷馬にするのは抵抗があるのか、錦絵では黒馬に描かれていることが多い。とにかく「鹿毛」では決してないのである。かくしてついつい馬トリビアに陥った私は幕間で河合さんに「芝居の馬は必ず側対歩というナンバ歩きをするんだけれど、もともと和種の馬は側対歩だったんだから、あれでいいのよ」な〜んて芝居にとっちゃてどうでもいいようなことを言い募っていたのでありますf(^ー^;




2012年10月20日

豚ステーキ付焼きそば

ニンニクを入れた油で塩胡椒で下味した豚をソテーし、肉を取りだしたあとの油でキャベツ、ニラ、もやしを炒めて焼きぞばを加えた。豚の脂が入るので野菜だけでも焼きそばは美味しく仕上がる。プロ野球CSF第4戦巨人VS中日を見ながら食事。
昔はよく見ていたプロ野球も最近は日本シリーズしか目にしなくなっているのだけれど、昨日たまたま両リーグのクライマックスシリーズを交互に見て、中日が思いのほかジャイアンツを追いつめているのに驚いてしまった。今日もし巨人が負けたら日本シリーズにも出られず、監督はもちろんフロント以下の責任問題にもなったであろう。私自身は今や中日を応援していて、それは前にも書いたように甥っ子が以前お世話になったドラキチのOさんに義理立てをしているのもあるが、金にものを言わせて色んな球団の四番バッターをかすめ取りながらそれを代打要員にしてしまう文字通りジャイアン的なやり方が不愉快だからで、来シーズン用にはイチローも狙っているというから恐ろしい。それにしてもシーズン中は巨人がダントツの首位だったのに、短期決戦になると、監督が替わっても中日の勝負強さが出るのは面白い。ただし、今日も粘りながら結局ホシを落としたのは痛かったし、明日は絶対に勝たないと最終的には巨人に持って行かれるパターンになるだろう。パリーグはリーグ優勝した日ハムがしっかり日本シリーズ進出も決めているのだから、巨人は是が非でも勝たなくてはならないところで、その気持ちがこれまでの堅さにつながっていて、今日ようやく開き直れたといったところか。片や日ハムはリーグ戦で凌ぎ勝ってきたのが強みで、進出もあっさり決めたのだろうけれど、シーズン前に新任の栗山監督がここまでやれると思った人は果たしているんだろうか?今までコーチ経験もないし、わかりやすい解説者で、選手にやさしいインタビューをしているだけの人だと思い込んでいた私は、演出助手をしたことのないただの演劇評論家がいきなり演出をして大丈夫なのかしら?的な気持ちがあったわけだが、所詮それは余計な心配でだったらしい。それだけに今年の日本シリーズは、セリーグのチームがどちらになろうが、栗山采配を見るのがちょっと楽しみであります(^◇^)



コメント(1)

ドラゴンズの応援ありがとうございます(^^)。わたしは高校生のころからのドラゴンズファンで、ご多分に漏れずアンチGですので、嬉しいです。
選手たちのことより、運営の仕方がクローズアップされちゃうのは、興ざめですね。

栗山監督は、選手への声の掛け方がうまいみたいで、教員になっても(教員養成大学の出身で、たしか免許も持っているはず)、良い先生になったんじゃないでしょうか。

投稿者 ぱぐ : 2012年10月21日 16:12



2012年10月21日

ちらし寿司、タコとジャガイモのバジル和えサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。プロ野球CSF巨人VS中日戦を見ながら食す。ウーン!やっぱり巨人のサヨナラ勝ちか〜ザンネン(v_v)
今日も夕方からの90分レッスンで事前にインストラクターから「松井さん、頑張りましょう!」とハッパをかけられたせいか、先週みたいに径路がアタマからぶっ飛んじゃうことはなかったしf(^ー^; 穏やかな秋空の下お相手のユウ君もまったり走ってくれてなんとか無事に終えられた。このレッスンは元気ジルシの女性インストラクターで、騎乗中に鋭い注意がポンポン飛ぶが、瞬時にポイントを突かれるので、こちらも直せるところは瞬時に直してレッスンで少しは上達した感が得られる。その瞬間にワンポイントどこをどうすればいいかを短い言葉で的確に注意されるインストラクターは意外と少ないもので、こちらはあとから言われてもピンと来ないし、長々と言われても混乱するばかりなのである。たぶん乗馬に限らず、あらゆる注意で同じことがいえそうな気がするけれど、特に乗馬はキケンな状況に陥った際、瞬間的なアドバイスしか役に立たないスポーツなので、常日ごろからそうした注意のほうが信頼感があったりもするのだった。
レッスン後に洗い場でユウ君の馬装を解除して蹄の裏掘りをしていたら、「この馬の手入れさせてもらっていいですか」と仰言る女性会員が現れたので、どうぞどうぞとユウ君をお引き渡しした。何でもよく競技会でユウ君とコンビを組まれる方なのだそうで、お互い「本当にイイ子ですよね〜」と絶賛したものである。何しろユウ君は他の馬ともソリがいいし、人間にはもちろん従順で悪気をちっとも感じさせない、おっとりした優等生といったお馬さんだが、それでもいつぞや誰かが乗ってムチでめったやたらと叩きまくった時はさすがにアタマに来たらしく、コーナーでわざと腰をひねって落馬させたこともあったそうで、「でもフツーに乗っていれば絶対にそんなことはしない、大人しくて人間にとても気づかいする馬なんですよ〜」とのお話には納得でした。




2012年10月22日

里芋と豚肉のしょうゆ煮

QPで見た超カンタンな煮込み料理。豚肩ロース肉、生姜と長ネギ、里芋を順次炒め合わせて砂糖、酒、醤油で味付けしてから水を加えて20分ほど煮込むだけ。ボリュームのあるおかずになります。
NHKの「クローズアップ現代」でソーシャルメディア依存症の問題を見ながら食事。ツイッターやフェイスブック等から病的に抜けられなくなってしまう人が増えているらしいのだけれど、私はそれが一体どういうことなのか感覚的に理解できないのであった。ある人に頼まれて一応フェイスブックには加入したものの、IPad2で撮った動画をアップして、それをこのブログにコピーするために利用しているくらいで、いくらベンリだと言われたってふだんは見もしないから、ブログはやっていても、いわゆるソーシャルメディアを利用する欲求はゼンゼン感じないタイプのようだし、つまりはお酒を飲まない人間がアルコール依存症を理解できないのと同様であろう。それにしても問題は依存症にあるのであって、別にソーシャルメディアに限った話でもなさそうなのだけれど、ケータイも含めて誰かとつながっていないと不安だという症候群が若年層に限らず蔓延しているのは確かなようで、そのこと自体がやはり感覚的には理解できないのであった。
たぶん人とのつながりから抜けられないという感覚が、一方ではイジメを生んだりもしているのではないか。イジメといえば、最近ずっとニュース番組で取りあげられている尼崎の事件でも、角田被告の周囲から抜けだせなくて金縛り状態になってしまったらしい被害者がイジメのそれに似ている気がして、角田被告の場合は宗教者に近いようなカリスマ性があったのだろうし、となると、ひょっとしたら人とのつながりから抜けられない症候群も宗教への依存症に似たようなところがあるのかもしれないという気がしたのだった。いずれにしろ自分のアタマで考えることに異常なほど執着するタイプには訪れる隙がないのであろう心の闇が人間にはあるようで、依存症はその闇がもたらすのだろうし、人間に自分のアタマで考える時間を喪わせる情報の大量化と高刺激性はネット社会がもたらした一つの側面であるのは確かだろうと思う。




2012年10月23日

ブリのソテーごぼうソース

QPで見た料理。先にカブを炒めて塩胡椒で味付けして付け野菜を作っておく。ブリは酒と醤油で下味してふつうにソテーする。細かい笹掻きにしたゴボウを炒め、水を入れて煮立ててから砂糖、酒、醤油、塩少々で味付けし、おろし生姜を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけてソースにする。カブは芯が残る程度にソテーしたほうがオイシイ。ゴボウは表面に細かく切れ目を入れておくと細かい笹掻きができる。このごぼうソースはGOO!です。
「ゼッタイ時間つぶしのために、わざと問題のありそうな人を必ずちょろっと入れはんねで〜」と、わが妹が言ったのは当たらずとも遠からずなのかも〜と思えてくるのが情けない今日この頃である(-_-#)就任直後から政治コメンテーター全員が火ダネ視していた田中法相が辞任に追い込まれたのは、まさに予定調和というべきなんだろうか。それにしても、前回の組閣で山岡氏を消費者庁担当大臣に起用した時も、これはオザワ派のウイークポイントをわざと露出する魂胆なんだろうか?と勘繰ったくらいだったので、今回もわざとなのかもしれず、ブースカはひょっとしたら、この手の人の問題をどんどん明るみに出すことで次の選挙で落選させて、結果、政界の浄化を図るつもりなんだろうか?という見方はいくらなんでもヒイキ目の穿ちすぎだろうか。やっぱり先のことを何も考えないでその場の情実に流されてるだけなのか、あるいは妹のいう通り、国会審議を下らないことで時間つぶしして、肝腎のことをわざと決めないでずるずる先送りする魂胆だと見たほうがいいのかもしれない。妹がいうには「国にホンマにお金が無いさかい、官僚がなんでも先延ばしするように頼んでよんねんで〜」とのことで、「自民も公明もみんなグルになって時間つぶしをしてよんのや〜」だそうです(-.-;)y-゜゜


コメント(1)

「ブースカはひょっとしたら、この手の人の問題をどんどん明るみに出すことで次の選挙で落選させて、結果、政界の浄化を図るつもりなんだろうか?」って、言われてみればそんな気もしてきますね。ほんとだったらかっこいいなあ!

投稿者 ぷみ : 2012年10月24日 18:03



2012年10月24日

ザ・ファクトリー1

さいたま芸術劇場ザ・ファクトリー1さいたまゴールド・シアター2作品連続上演「白鳥の歌」「楽屋」を観る前に大宮ルミネで食事。
平均年齢73歳のゴールドシアターを初めて観た時は、シロウトさんなのに達者な人は達者だな〜という風に感じたものだが、前回はもうゼンゼンそんな感じじゃなくて、それぞれに個性的なプロの俳優さんに見えたので、こうなったら逆に難しい面も出てくるのではないかと案じられもしただけに、今回の井上尊晶演出による企画上演は、この劇団にとって実にタイムリーな戯曲の選択だったように思われた。「白鳥〜」はチェーホフの、「楽屋」は清水邦夫の戯曲だが、共に俳優の日本的にいわば「業」のようなものがバックステージで描かれるのだけれど、今や人生のゴールに近づきつつある中で「俳優」という職業に取りつかれたゴールド・シアターのメンバーだからこその説得力が、それを人間が生きること自体のアレゴリーとして非常に鮮やかに見せてくれた。
本来は男のふたり芝居である「白鳥の歌」12人の男優で、女4人の芝居を26人で演じるという仕立ては、当然ながら割ゼリフの仕方や受け渡しが非常にスリリングなはずなのだけれど、全く危なげなく且つ何ら違和感もなくスムースに進行するのに感心したし、大勢が演じることで生きる意味に対する問いかけを極めて現代風に見せられる点も面白かった。また舞台上に客席を作って文字通りのバックステージを見せるのもこの劇場だからこそできるのであろう魅力的な演出だった。それにしても、メンバーほぼ全員、前回どんな役を演じていた人かを憶えているくらい個性がくっきりと立ちあがり、しかもふつうにセリフがどんどん巧くなっていることに今回も驚かされた。




2012年10月25日

厚揚げの射込み煮

QPで見た料理。鶏挽肉、おろし生姜、長ネギのみじん切り、酒、塩、片栗粉を混ぜ合わせた肉種を厚揚げに詰めて水、酒、砂糖、味醂、醤油を合わせた汁で煮込んだあと、茹でたほうれん草を入れて水溶き片栗粉でとろみをつける。鶏肉と揚げで出汁が出るのでシンプルな味付けでも意外においしく仕上がる。
さて、東京都民の皆さまはどう思ってらっしゃるんだろうか?とにかくホッとなされたであろうことを、お祝い申しあげるべきなんだろうか。一体オリンピック招致はどうなっちゃうんだろうか?ご本人は自分が総理になれて招致もできるつもりなんだろうか(×_×)これに追随して関西でも自治体の首長職をあっさり投げだす人が出るんだろうか?等々いろんな疑問が湧いた今日のニュースだが、何も号外を出すほどの出来事ではないはずで、現在のマスコミはこういう前世紀のチンピラを変に持ちあげて勘違いをさせてしまうくらいに不見識なことが暴露されるばかりだった。それにしても民主、自民、公明いずれも期待ができないとはいえ、第三極の結集とかいわれてる人たちの低レベルさには呆れるほどで、ブレーメンの音楽隊じゃあるまいし、こんな連中が票を稼げるようだったら、ハシモトが天下を取ったら土星に行っちゃいたい発言をなさってるらしい浜矩子先生じゃないけれど、ホンキで日本脱出を考えたほうがよさそうな気がしてしまうのだった。ともあれ今日のニュースは新聞も週刊誌も当分ハシモト以外に書くネタが見つかって大喜びのはずで、そうしてマスコミがレベルの低い記事を書いて済ましている間に政治はどんどんと坂道を転がるように劣化してしまうのでした(v_v)


コメント(3)

老害ですわ。年を取れば気が長く穏やかになる、というのは一昔以上前の事でせいぜい70歳代で亡くなって居た頃の話ですわ。それ以上の老人と同居された方は判っていると思いますが、今思いついた事を出来なければ気が済まないのは老化の現れ。
橋下さん、その事をわからんでしょう。偉そうに言っても祖父母とも自分の親とも同居してませんから人が年を食うと言う事はどうなるか?
しかし東京も大阪も随分無責任な首長を選んだもんです。任期満了を待たずに国政に打って出るやなんて。

投稿者 お : 2012年10月25日 22:43

現在都民のわたしはホッとしましたよ。
報道するなら、ちゃんと功と罪をバランスよく報道してもらいたいですね、それが責務なんですから。

投稿者 ぱぐ : 2012年10月26日 07:39

自分の息子が自民党の総裁選に惨敗した意趣返しに、自分が総理大臣になって敵をとろうと本気で思っているらしいですね。東京マラソンを派手に打ち上げ、オリンピック招致に多額の税金を使い、尖閣発言では国民に多大な損害を与え、とんでもない老害です。都民じゃなくてよかったよ!
政界から引退し、中国で焼き討ちに遭った企業におわび行脚でもしたらどうかしら。

投稿者 hana : 2012年10月27日 15:48



2012年10月26日

仙台麩の卵とじ

仙台麩のほかに椎茸、スナップエンドウ、九条ネギが入っている。出汁を砂糖、醤油、味醂、塩少々で甘辛く味付けし、仕上げに山椒をきかせた。
NHKの特報首都圏を見ながら食事。「つながれない若者たち」と題して、2030年に社会を背負っているはずの世代の問題を取りあげていたが、見ながら正直アタマの痛いものがあった。幻冬舎のヒメにもらって読んだちくま新書「友だち地獄」でも感じたことだが、これはもう何か取り返しのつかない教育の失敗があったと認めざるを得ない事態であろう。もちろん、学校教育だけの問題ではないし、また家庭の問題だけでもなく、恐らく日本のみならず先進諸国で似たようなケースが起きてもいるのだろうし、強いて言えば豊かな社会がもたらした陥穽としか表現できない問題である。とにかく人類は自分たちがより豊かに、よりベンリに、より快適になるよう努めてきたわけで、それらの結果が個々の生命体としての人類を弱体化させ、生存意義を疑わせしめていく状況は如何ともしがたいのである。早い話、電気洗濯機も掃除機も炊飯器もない時代に次から次へと子供が生まれたら、親の「過干渉」なんて問題は起こりっこないわけだし、とりわけわが家の母親は子供を構ってるヒマなんかなかったのだけれど、私が子供の頃はまだ多くの家庭で母親がそれほどヒマを持てあましているふうではなかった気がするのだった。さらに少子化が「過干渉」に拍車をかけるかっこうで、今や大学でさえ学生に過剰な面倒を見ているようだし、そうした人たちがまっすぐな気持ちで世の中に出てこられたら、企業の人事部は音をあげるだろうと思わざるを得ない。とにかく誰か若い子たちの前でワルモノを買って出る人間が出ないとどうしようもない気がするのだけれど、今や下手にそんなことをしたら、ひょっとして殺されるかもしれないという不安が中高年層をたじろがせてしまうのでしょうか。





2012年10月27日

キングサーモンの西京漬け、揚げと小松菜の煮物

今週は都知事が急に辞める宣言をしたニュースで持ちきりのなか、都民の旧友モリはホッとしたかと思いきや「だけど総理になったりして〜〜しかもハシモトも一緒よ〜民主主義有り得ない!」との不安メールをくれたのだった。私は「まさか〜それこそ有り得ないでしょう!」と思うのだけれど、一方では確かに都知事や府知事や市長にさせてしまう人もいるわけなので、モリの不安も一概に杞憂と退けるわけにはいかないのかもしれなかった。それにしても、である。このところ欧州でも極右政党の台頭がしばしば報じられ、グローバル化の反動としていずこもそうした流れになっているとはいえ、結果的には、見るからにアブナイ感じがした英国のグリフィン氏とか、フランスの桜井さんみたいなルペン氏とかを首相や大統領に選出したわけではないのだし、日本でも最終的には先進国としての良識がちゃんと働くのではなかろうか。どこの国でも必ず一部には右翼的な人がいるわけで、こんな時代にはそうした人を支持する層が必ず増えるものだとはいえ、そうでない人のほうがはるかに多数派のはずなのだけれど、この国にはどうも気が弱くてずっと自分の判断を避けるようにして暮らしてきた結果、つい声が大きい人にくっついていっちゃうといった人たちが
沢山いるために、気がついたら思いもかけない崖っぷちに立ってて飛び込むしか無かったというような過去があるわけなので、要注意であることは確かなのである。
私は別に現段階ではイシハラやハシモトの公的な発言が必ずしもいわゆる極右に該当するとは思わないし、なんとなくヤバそうな匂いがするというだけで否定してはいけないと思っているので、これからも彼らの発言にしっかり耳を傾けていくつもりではあるが、今の日本の現状が、ただカゲキなことを思いきって言える人たちだったら変えられるというような愚昧な楽観主義にはまったく与しないものである。もしそういうノーテンキなことをほざくオッサンやニイちゃんがそばにいたら、年齢を顧みず徹夜で議論して撃破してもいいくらいの気持ちなのだけれど、ザンネンながら身近には彼らを支持する人がいないのだった。そういえば都民だった頃も、身のまわりではいつも一体ダレがあんなやつに入れたんだ!発言が聞かれもので、結局のところ類は友を呼ぶで、自分たちの周りにはいない人たちが彼らを支持しているんだろうな〜と想像している。それにしても財界の人たちはどう思ってるんだろう?グリフィン氏とかルペン氏が元首になったらさすがに外資が一斉に離れることのリスクを考えないわけにはいかなかったように、日本が右傾化するという印象を他国に与えることの経済的デメリットって、やっぱりフツー考えちゃうんじゃないんだろうか。


コメント(1)

煮浸しと鮭ほっとする味ですね。
 イシハラの都知事辞任にあんぐりと口をあけてぼけっとしていたらはや数日経過していました。
 イシハラもハシモトも全てが変だとは思わないけれども(民意に迎合しそうなことを言ったり、たまには賛成したいこともしているため)大半が注目を惹きたいだけのこの方たちが当選すると実害のほうが大きいように思っています。
 真面目で地に足をつけたような考え方、発言をしている方が当選して今の政治をよりよく舵をとってほしいと思います。
 少なくとも今のマスコミが取り上げる方は、そのような考え方をしているとは私には思えません。
 国の借金を減らすこと・原発の処理が出来ることが一番今必要なことのように思うのにこれに関していつまで先延ばしにするのか憤慨しています。
 ハシモトさんはイシハラさんよりはマシに思っていますが、政治の世界で何が出来るか?知事で出来たこともほとんどわからないし、一票の格差よりハシモトが、公約して出来たことを知りたいのに何もわかりません。
 この二人に限りませんが有名だから当選するのなら、一年ごとに
議員を監査してふるい落とす制度がほしくなります(何か一般人にはよくわからないからくりで当選している以上裏で必要な方が落とされそうに思うのであると反って有害な気もしますけど)。
 責任を取るといったノダ首相は、のうのうと何をしているのか?全く何もせず原発も政治も最悪の状況なのに。裕福であれば本当にこの国を逃げ出したい昨今です。

投稿者 nao : 2012年10月28日 01:58



2012年10月28日

おこわ弁当、海老と蓮根のサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
今日も夕方から90分レッスンを受け、お相手はお馴染みユウ君だったが、昨日ユウ君に乗られた方から「すごくカラダが硬くなっていて動かしにくいし、そういう時にかぎって駈歩になると暴走するので注意してくださいね」と言われたので、事前にインストラクターの女性にその話をしたら、レッスン開始直後にカラダをほぐす入念なウオーミングアップが行われ、ユウ君がノリノリに動きだしたのでシメシメだった。
が、駈歩になるとかなり速くてお尻が弾かれる感じで、制御しにくい状態だったので別のインストラクターの方にかなり長いあいだ乗り替わってもらうはめに。で、ようやく落ち着いて径路を回りだしたところ、ラストスパートではやっぱり高速ペースとなり、「いや〜どうなることかと思って焦っちゃいましたよ〜」とインストラクターの方に言わしめる始末だった。私のほうは彼女の指示がハッキリ聞き取れたのでわりと落ち着いて対処できたし、「昨日のスピードを思ったらゼンゼンましでしたよ〜」と応えたのには理由がある。
実は昨夜最終レッスンを受けに行って、私は久々に落馬したのでしたf(^ー^;しかもそのお相手は超お馴染みハイセイコーのお孫さんで、かなり大きな物音がした派手な落馬だったせいか、大勢のインストラクターの方から「大丈夫でしたか〜」と心配され、本当にお騒がせして申し訳なかったのだけれど、幸いかすり傷ひとつなく、打ち身もほとんどなかったので、お孫さんには落馬直後に乗り直したし、今日のレッスンも休まずに受けられたのである。
昨日のお孫さんは洗い場からチャカチャカしていて、速歩でも駈歩が出ちゃうくらいイケイケ状態だったので、これはヤバイなあと思っていたら、案のじょう1頭で径路を回り出したら駈歩で暴走。日ごろビギナーを相手に余り走らせてもらえないお孫さんは走り足りない欲求不満をぶつけてときどき暴走するらしいという話は聞いていたので、ああ、これか!という感じで、こちらは何とか落ち着かせようと腰をゆっくり動かしたりしたものの、一向に落ち着きそうな気配はなく、もともといわゆる「ひっかかった」状態になりやすい馬だというのはよく知っていたので、ヘタに手綱を引くと余計にまずい気がして、このまま巻乗りで走りながら収めていく方法しかなかろうと判断。それで一旦はなんとか収まったかに見えたところで、私が調子に乗ってもう一度径路に戻そうとした途端に、お孫さんは「さあ、あたしホンキ出すわよ〜」てな感じで猛発進し、途中でさらにトップギアにチェンジしたのがハッキリとわかった。同じレッスンでユウ君に乗って見てらし方が「あのまま突っ走ってラチを跳び越えるんじゃないかと思ってハラハラしました!」と仰言ったほどのハイスピードで、お孫さんはかつて優秀な障害競技馬で鳴らしただけに、ホントに跳ぼうとしていたとしてもおかしくないのであった(@_@;) 私はさすがにラチにぶつかってはまずいと思って強引にカーブを切ったところ、反動で勢いよく振り落とされ、バタバタ倒れたラチがクッションになる格好で幸いケガもせずに済んだらしい。とにかくギリギリまで粘って自分でなんとかしようと試みたので、恐怖心は全くなかったし、従ってカラダが硬直することもなかったから、ケガもせずに済んだのだろうと思う。今日はせいぜい腹筋がいつもよりくたびれている程度かな〜という状態でレッスンを受けたのだった。
思えば私もこの間、外乗で道産子とはいえ下り坂で駈歩をしたりとか(クマの足跡を発見したため)、一瞬襲歩になられちゃったりとか、体感スピードを鍛えられる局面がいろいろとあったので、そう慌てることもなかったとはいえ、結局は落馬しちゃったのが返す返すも残念である。とにかく乗っている間は今までにない人馬一体感のような快感がカラダを貫き、ああ、これだから乗馬って深入りしちゃうんだろうな〜という気がしたのは我ながらバカとしかいいようがありません(^◇^;) もっとも今回は無事で済んだからこんな呑気なこともいえるので、へたしたら骨折だってしかねないことを肝に銘じて慎重に行動しつつ、しかしながら今後ともびびらずにお孫さんを愛馬にしようと思ったのでした(^_^)


コメント(1)

ご無事で何よりです。
私も先日どさんこ外乗でクマの足跡とフOを見ました。
ガイドのKさんは、これは新しくないので大丈夫と仰っていましたが、横顔がひきつっていたような気がしました(;^_^
急いでその場を離れたのは言うまでもありません。

投稿者 N : 2012年10月28日 22:48



2012年10月29日

るつぼ

私が生まれた年に上演された芝居で、当時アメリカに吹き荒れたアカ狩りのマッカーシー旋風を暗喩的に風刺したアーサー・ミラーの戯曲と知り興味を持って観たのだが、今日は晩ご飯もヌキにするほど体調がイマイチだったのは残念である。何しろ3時間以上の長丁場で、しかも緊密なセリフのやりとりだけで終始する非常にストイック且つ重厚な舞台のため体調万全で臨みたいところだった。
日本だと元禄時代に相当する17世紀末にアメリカのムラ社会で実際に起きた魔女狩りの事件を題材にし、集団ヒステリーの少女たちが次々と魔女を告発するかたちでムラ全体が崩壊へ向かう過程の中に初演当時のアカ狩りが髣髴とする仕掛けだが、一方で事の発端は夫婦関係が冷え込んだプロクター家で夫が女中のアビーに手を付けてしまい、アビーが彼を独占したい気持ちから妻を魔女に仕立てて陥れようとしたという実に個人的な動機にあった。最終的には夫婦の仲の真実が問われ、またプロクターという男の内面的な真実が暴き出されていくという、実にアメリカ的なシリアスな戯曲である。地味なキャスティングながら、プロクター役の池内博之やアビー役の鈴木杏はじめ役者各人それぞれの熱演で緊迫感のあふれる舞台だった。中でも
プロクターの妻という難役を栗田桃子が持ち前の静謐な声を巧く使って淡々としたセリフまわしで非常に説得力のある存在感を持たせた点に感心した。




2012年10月30日

ポトフ

歯を削ったあと炎症が起きるなどして鎮痛剤ボルタレンを幾晩か続けて飲んでいたら、その時は何でもなかったのに、後から胃腸をやられて、昨日はまったく食欲がなくて絶食したので今夜は定番のこのメニュー。
ブロックベーコンで出汁を取ってコンソメの素を追加し、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、玉ネギ、ブロッコリー、ソーセージを入れただけ。玉ネギのみじん切りと混ぜ合わせたマヨネーズソースで食す。
近所の氷川神社では薪能とか色々とイベントがあり、満月の今夜は観月雅楽演奏会が催され神楽と舞楽が演じられた。写真は中段は舞楽の「迦陵頻」下段は「五常楽」で共にポピュラーな演目ながら意識して最初から最後までちゃんと観たのは初めてだ。舞楽を野外で観るのも京都にいた頃だけだったし、時間も飽きない程度の長さだし、久々に観るとなかなかいいものである。観れば日本がいかにアジアンな国であるかを改めて思い知らされる。とにかくタダで観られた上にススキの飾りや竹灯のお持ち帰りまで許されるステキなイベントでした∈^0^∋
ところで近ごろは文化勲章や文化功労者の発表があるたびに、ええっ?あの方もうそんなお年だったの!という気持ちになるのだけれど、山田洋次監督が81歳とは!!!そんなこといったって「家族」を観たのが高校生の時だった私が還暦間近なのだから当然なのだろうけれど。それにしても去年の師走にさいたま芸術劇場劇で久しぶりにお目にかかった高階秀爾先生の80歳にも驚かされるし、功労者の幸四郎も昔にイメージしてた70歳という年齢にはとても見えませ〜ん!!老人という言葉が使えるのはもはや90歳以上なのかも。ただし、あの方はご自分でも認めてらっしゃるのだから明らかに「暴走老人」なんでしょう。




2012年10月31日

昨日の残り

昨夜は久々に朝までぐっすり眠れて、今日は食欲もあり、執筆も順調に捗ったところで、夜は整体治療に行って寺門先生にこの間の歯のトラブルや落馬の件をしっかり伝えて診てもらった。落馬では肩に軽い打ち身をしたものの、奇跡的なくらいに無事で済んだ上に、「夜の馬はやっぱり雰囲気が違うので気をつけないといけないんですけど、でも正直いうと、馬が突っ走ってる間はこちらもアドレナリンが猛噴出して、全細胞が活性化したような感じで、その夜は昂奮してほとんど眠れなかったんで、また次の晩も懲りずに乗馬しちゃったんですよね。こういうのってきっと薬物中毒と同じようなハイ状態だから、ハマるとヤバイなあと思うし、年齢を考えて今後はさすがに気をつけるつもりなんですけど」とお話したところ、「ああ、それ何だかわかる気がします」と先生は仰言って、ご自分の趣味であるサーフィンのことを話されたのだった。
「実は先日ボクも夜まで海にいて怖い目に遭ったんですよ。今は陽が落ちるのが早くて、急に真っ暗になっちゃったら海はスゴク怖いんですよね。高い波に海の底へ叩きつけられて、体が起こせずにこのまま死んじゃいそうな気がしたり、気がついたら鼻血がぽたぽた垂れたりしてるんだけど、それなのになんだか止められないんですよ。でもその時は不思議と波が止まって見えたりして、体操の内村選手が自分の姿が全部見えるって言ってたように、自分が今波のどこに乗ってどこに移ろうとしてるか全部わかるんですよね。それでそういう死にそうな目に遭って無事に生還できたんだけど、そしたらこれも不思議に体が前よりも整ってるんですよ。人間の体ってひょっとしたら普段はぼーっとしてて、本当の力を出し切ってないんじゃないのかなあ。だからずっとフツーにかったるい生活してちゃダメなんで、たまには死にそうな目に遭ったほうが体にとってはいいのかもしれませんねえ」とのこと。なるほど、よく戦争をくぐり抜けた人は強いなんて話も聞くし、火事場の糞力なんて話もあるけれど、動物は本来死ぬか生きるかの境で暮らしているわけで、安全と安心が高じれば動物としてのセンサーは鈍くなるし、体も弱くなるようなのは現代の子供たちを見ているとよくわかる。「いや〜あの夜のサーフィンの話って、今の若い人たちに話してもゼンゼン通じないみたいだし、思いがけず松井さんと話が合ってよかったですよ〜」と最後に先生は仰言ったのでした(^。^)