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2010年11月01日

ポークソテー

付け野菜はピーマンと椎茸。要は近所のスーパーで今日安売りしてた食材ばかりです(笑)。柚胡椒を添えて食す。
尖閣諸島問題も冷めやらぬうちロシアの大統領が北方四島を訪問とあって、何かと外交で揺さぶりをかけられる民主党政権だが、双方ともに前政権でもうやむやにされていた感じだったし、こんなことなら四島一括返還にこだわらず、先に二島返還でさっさと手を打つ案にしといたほうが良かったんじゃないか、と鈴木宗男クンあたりは思っていそうである。ともあれ中国にしろロシアにしろ、常に国威発揚を心がけないと分裂しかねない大きすぎる国が隣国であるのは傍迷惑だが、グローバル化が急進展する時代はその反動として国家主義も台頭してくるのは人類の歴史の必然として冷静に受け止めるのが得策だろう。日本では内向きの若年層が今のところ具体的にアグレッシブな行動を取るほどの度胸も元気もなさそうなのを可とすべきなのかもしれない。ただもっと威勢のいい指導者を待望する声が強まることは十分に予想されるわけだし、そうしたポピュリズムがとんでもない指導者を担ぎだす危険性も皆無とはいえないから要注意だ。
世相は急にごろっと変わることもあり得るというのが、現在資料として昭和初期の新聞を読んでいての感想で、昭和5年には早くも死刑廃止論議が高まっていたという事実に気づいていささか驚いたものである。当時は世界恐慌の煽りを受けて大就職難氷河期に突入し、汚職が続発するなかで政友会と民政党という二大政党に代わって民社党や大衆党といったプロレタリア政党が国民の支持を集めたし、婦人参政権運動も活発な、まだ意外なほどリベラルな時代であり、その後ほどなくして日本が日中戦争に突入したのは、決して民度が低かったからではないことを当時の新聞は証明しているのでした。
ところで新聞といえば、明治初期の日日新聞に隅から隅まで目を通して書いた文字通りの労作「銀座開化おもかげ草紙」シリーズ完結編『西南の嵐』がBSの「週刊ブックレビュー」で取りあげられるという報せを新潮社の田中範央氏からもらいました。11/20~23日にかけての期間に4回放送されるそうです。


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尖閣諸島問題も、北方領土問題も自民党が50年間当たらず障らず、時折関心があるように装ってきた問題。50年間棚上げしてきた事が世界的経済変動によって相手が動き出したわけで、日本側としては「毅然とした態度で」今さら望めないですよね。これだけの負の遺産をしょいこめば、どの政党も舵とりはしにくい。嫌な時代になったきましたね。

投稿者 お : 2010年11月01日 22:41

週刊ブックレビューいつも見ています。
自分が選ばない作品を紹介してくれてとても刺激になっています。西南の嵐読みましたが楽しみです。

投稿者 五島 : 2010年11月05日 20:51



2010年11月02日

白菜と絹揚げの明太子煮、サツマイモのすりゴマ炒め

 両方ともQPで見た料理。白菜と長ネギを炒めてからスープを注ぎ、酒と醤油で解いた明太子を加え、塩胡椒で調味して、水溶きカタクリでとろみをつけ、仕上げにゴマ油を垂らす。 サツマイモは薄切りにして水ににさらしたあと、ゴマ油で蒸し炒めにして、すりゴマを加え、塩で調味し、すり下ろしニンニクをほんの少し加えて仕上げる。炒める前にしっかり水を拭き取っておくこと。
 日経トレンディ恒例のヒット商品2010年のベスト1はやっぱりというべき「食べるラー油」で、ちなみに去年同誌で予測したベスト10は全部ハズレちゃったのではなかろうか。ともあれワタシ的な2010年のヒットは何といっても大宮の町でして、中でもお気に入りの氷川神社には大勢の方をご案内したので、郵便受けに入っていた初穂料の封筒を見て、今年はお供えぐらいしてもいいかと思い、今日夕方の散歩がてら社務所にそれを持って行ったら、たまたま周辺地図のポスターが目に触れた。その地図に太宰治の名前とイラストが描き込んであったので、太宰と大宮って何か関係があったっけ?とネットで検索したところ、なんと彼はウチと同じ町内で番地も非常に近い家に半年ほど住んでいて、その家で「人間失格」を書き上げた!!ことがわかったのでした。別にだからどうだというわけではありませんが(^_^ヾ


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「東北への玄関口は、嘗ては上野だったけれど、今、上野は、東京に取って替わられてしまった」とは上野のタクシー運転手さんのナゲキでした。でも、実質的には、いつも、山手線では田端、京浜東北線線では大宮が、東北からの人工の流入口且つ定着地でした。どうしてかと申しますと、私は、小学校4年の終りまで田端の小学校(当時:国民学校)で過ごしましたが、近年、仕事の件で青森県に住むようになって、大変驚いたことには、こちらの苗字の分布が小学校時代のクラスの苗字の分布と同じだったことです。北村さん(前々知事)、木村さん(前知事)、成田さん(前副知事)、佐々木さん、澤田さん、等々、切がありません。

大宮のほうは、東北本線だけでなく、上信越から中仙道まで入れて考えますと、もう少し複雑ですが、それでも、最近、学校を卒業して首都圏の出て行って定着する先は大宮を中心とするさいたま市が主になっておりまし、この傾向は過去においてもそうだったことは、こちらで親戚の話になりますと、さいたま市が意外に多いのです。

これは新宿はじめ中央線および総武線沿線には甲州・信州出身の人が多いのと同じ傾向と思われます。

太宰の次女、津島佑子が、ある作品のなかで、田端駅の高台から、山手線が西にカーブし、京浜東北本線が銀色に真っ直ぐに北に伸びている景観を、感慨を込めて描写しているのが印象に
残っております。

12月4日には東北新幹線が新青森まで延伸します。今、全くの新駅「七戸十和田」は開業に向けて熱狂しております。八戸は、通過駅にならないよう頑張っております。そのうち、どうぞ、松井さんも大宮から新幹線にお乗りになって北紀行の途について下さいませ。

投稿者 armich : 2010年11月03日 10:59

大宮に関するご指摘、なるほど、と思われました。青森は以前から死ぬ前に一度行ってみたい県のひとつでしたが、新幹線の開通で、行く時期も早まりそうです。

投稿者 今朝子 : 2010年11月04日 00:19



2010年11月03日

塩ちゃんこ

浅草橋の東京卸商センターで今日「カメDE SHOW 2010」と題するイベントが開催されるという情報をカメ友である講談社の神保さんから教えられて、今日は午後からそれに出かけることにし、独りで行くのもなんなのでPメディアの岡野夫人をお誘いしたら、岡野氏やゴンちゃんまで現れて、とんだ私の趣味にお付き合い願うはめになりました(^_^ゞ会場にはありとあらゆる亀グッズが陳列され、それなりにお客さんも入ってるから、世間には奇特な亀ファンが決して少なくないことを改めて確認した感じで、さすがにオトナ買いはしなかったものの(笑)、やっぱり3品もゲットしてしまった上で、そうだ、来年は私も出品者側に回って、ここであの『大江戸亀奉行日記』を販売すべきだ!!!と思ったのでした。
会場を出てから近所の柳橋にあるギャラリー「パラボリカ」でペヨトル工房の今野氏にも久々にお目にかかり、小春日和のなかを両国までぶらぶらとお散歩して、ちゃんこ料理専門店の「巴潟」で食事。
岡野氏やゴンちゃんには電子メディアの話をいろいろとお聞きして、日本は出版社を始め既成のマスメディアの対応が鈍すぎるため、ユーザーがしびれを切らして違法ダウンロードやさまざまな抜け道が氾濫している現状を知ったものの、電子書籍端末に関しては今後の展開が読めないため、買うのはもう少し待ってみたほうがよさそうに思われました。


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カメで思い出しましたが、狛犬替わりにウサギがいる神社が浦和にあります。調宮神社です。浦和駅西口下車、直進、旧中仙道左折して徒歩5分位。

投稿者 armich : 2010年11月06日 11:35



2010年11月04日

ショーパブの夕べ

今日は午後から千歳烏山の粕谷区民センターで恒例の「花の会」で講演。今回は全くの語り下ろしでなく、
夏に近代文学館主催の講演で話した「戦後歌舞伎三國志」とほぼ同じ内容にしたのは、夏の講演時間が短すぎて用意した草稿を十分に語り尽くせなかったこともあるのだけれど、やはり「花の会」のメンバーは全員歌舞伎をよくご覧になってらっしゃる方々なので、余計な説明をしなくてもご理解いただける点がとても有り難いのであった。話すときもさることながら、書くときにおいても、芸能や演劇に関しては、興味や知識が全くない人に向けて発信するのが非常に難しい。少しでも知識がある方を相手にすると、話がいくらでもころがるので、話す側、聞く側、双方がリラックスして楽しめるのである。私は日ごろ歌舞伎をあまり知らない方にもなるべくわかるように話したり書いたりすることを心がけているつもりではいても、昔からお馴染みの「花の会」のメンバーにお話するときは、やはりふだんよりはるかに密度の濃い話をさせてもらえる気がするのだった。で、今日の会場は初めて場所で、駅からの通り道に大きなお屋敷があり、そこの庭の木に沢山の鶏が泊まっているのを見てビックリし、メンバーの話だと界隈では有名で、TVでも紹介されたというので、思わず写メしてしまいました。
講演を終えたあとは元米朝事務所の大島さんとPメディアの三村さんと六本木で合流し、俳優座の裏にある「たつのおとし子」で食事。鯨の刺身、鶏手羽と大根の煮物、南瓜の煮付け、里芋のそぼろ煮等々お総菜的な料理がどれも非常に美味しくリーズナブルに食べられて、隠れ家的な店の雰囲気もよく、おまけにママさんが拙著の愛読者であることを大島さんが発見して、今回初めてご案内いただいた店である。大島さんが今宵誘ったこの店ばかりでなく、本命はすでに有名な「金魚」というショーパブで、大島さんはつい最近初めて知って、「今朝子さんにも絶対見て欲しくなったのよ。ダンサーのテクニックはともかく、舞台機構にビックリするから」と言われ、実際に見て、狭い舞台の中に大ゼリあり、大階段あり、スライドあり、本水あり、宙づりありといった盛りだくさんなスペクタクルと、それら可動装置のスピード感やそれに合わせるダンサーの動きにすっかり感心してしまった。私も多少は舞台裏で働いた経験があるので、この舞台裏は一体どうなってるんだろう!!!とか、超スピーディな可動装置に合わせるダンサーの動きがいかにスリリングなものであるかについて一応理解もできるので、大島さんはその私に見せて自分が感じた驚きを分かち合いたかったのだという。ショー自体の内容も大劇場では決してできないような毒気の含まれている点も面白く、軽いお食事付きでリーズナブルに楽しめる空間だけに、ほぼ満席の客席も盛り上がっておりました。




2010年11月05日

ナスのそぼろ炒め

 生姜、ニンニクのみじん切りと豚挽肉を炒め合わせて、豆板醤を加えようと思ったらなかったので食べるラー油と茄子とネギの斜め薄切りを加えてしっかり火を通し、塩少々、酒、醤油、味醂で味付け。仕上げにゴマ油を垂らす。最初に作ろうと思った料理の食材が売り切れだったので、急きょ取り組みを替えて適当に作った料理だが意外と美味しく食べられました。
 いずれこういうことが起きるだろうなあと思っていたら、早くも起きてしまった尖閣衝突映像のYou Tube流出事件だが、ネット社会はもはや日本のオハコである臭い物にフタ式対応が通用する時代ではない!!!ということを、今回いみじくも証明した格好である。これまでだって例の社保庁問題等で組織の内部告発がさかんに行われるようになった現状を身をもって知るはずの民主党なのに、政権に就くと脇が甘くなるのか、こうした事態をまるで予測し得なかったのだとしたら、それもまた困ったものであろう。ともあれ、ネット社会になった以上、役所にしろ企業にしろ、内部にプロメテウス的英雄を気取る人間が出現して組織を揺るがす事態は今後も次々と起きるだろうから、何事もできるだけオープンにしたほうが却って巧くいくかもしれないし、結果フェアーな運営が期待できるとしたら、決して悪い話ではなさそうである。その一方でこうした情報の暴露合戦があらゆる権力や権威を引きずり下ろすことのみを目的とする無責任なポピュリスムに流れやすいことも十分予想できるので、それがもたらす社会全体の荒廃や劣化も警戒しなくてはなるまい。人類は今や国家に代わる新たなパラダイムを模索する時期に入っているとはいえ、そこに至るまでの混乱は当分続くだろうから、それに関してはなるべく穏当な経過を辿るよう願うしかありません。
明日は午後から錦秋の軽井沢へGO!しますので、ブログは一日お休みしますm(_ _)m




2010年11月07日

錦秋の軽井沢行1

 今のわが家がある大宮から軽井沢まではわずか40分だから、6日の土曜日は午前中仕事をして、午後には北軽の「浅間クレール」で乗馬のレッスンを受けることも可能なのだった。ここの真理先生はニコニコしながらいつもかなりハードなレッスンをなさるので、常連の方々はみな上達が異常に速く、確か去年始められたばっかりのY氏はなんと3級ライセンスを取得!!!というからビックリしてしまう(@_@) 「いや~乗った馬がプリンちゃんですからねえ。あの馬は3級経路を全部記憶してるから、こっちはただ乗ってればいいだけなんですよ」と謙遜なさるも、始められたばかりの頃を知る私としては驚きと羨望が隠せない。で、その3級経路も丸暗記してるし、エンデュランス(馬のマラソンみたいな競技)でも常に上位入賞を果たす、いわばスーパーホースのプリン嬢がここでは私の専用馬状態であるのも有り難いのだった。この日のレッスンは今年の夏から始められたという男性とご一緒し、その方にも巻乗りやら、輪乗りをさせる真理先生はスゴイ!!!としかいいようがない。最近は私も所属するクラブでチアー君のようなスピード感のある馬にある程度乗り馴れていたつもりだったのだけれど、プリン嬢は速歩でもチアー君の駈歩並のハイスピードで、おまけにエンデュランスに出場するくらいタフな馬だから、広い馬場を何周もさせられるうちに、こちらのほうがヘトヘトになってしまった。所属するクラブは大所帯のため、どうしても安全第一の慎重なレッスンになりがちで、それはそれで私のような中高年向きとはいえるのだが、来年の5月に、翻訳家の松岡和子さんのグループと釧路湿原を疾走?する外乗に参加する約束をしてしまった私としては、ハイスピードで長時間騎乗する訓練を今のうちからしておかないと、皆様の足を引っ張ることにもなりかねないので、こうしてときどきは真理先生のハードなレッスンを受けることにしているのだった。ここのクラブのすぐそばに、「オールドハウス」というリーズナブル且つ食事が美味しいペンションも発見したのも好都合で、今回は紅葉狩りかたがた訪れたのである。夜は時間がたっぷりあるから新作の構想を練るつもりで、資料をいっぱいコピーして持ち込んだにもかかわらず、ついTVで日本シリーズを見始めたら、いつまでたっても試合が終わらず、なんと日付が変わりそうな時間まで続き、日本シリーズ史上最長記録試合を見届けるはめになったのは大誤算でした(^_^ゞ




2010年11月07日

錦秋の軽井沢行2

今日は午前中に1鞍、午後にも1鞍乗って、さほどバテなかった私は昔に比べてそこそこ体力がついて来たのでしょうか。気持ちよくレッスンを終えたあとは速やかにバスで下山して、ペンション「オールドハウス」のオーナーに教えられた旧軽井沢の雲場池で紅葉狩りもしっかり楽しみました。ケータイのカメラではイマイチ伝わりにくいと思いますが、同じ紅葉といっても深紅から橙色や黄色まで色のバリエが非常に豊富で、それが水面にきれいに映ってなかなか見応えのある風景でした。こうして軽井沢に来たら、やはり必ずご連絡しなくてはならないのがこの土地の素晴らしさを教えてくださった星野ご夫妻ですが、今宵は星野夫人のお誘いを受けてショー記念館のそばにある季節料理の「追星」でまたしても図々しくご馳走になってしまった私であります(^_^ヾこの店は旬の天然素材をふんだんに使って、シンプルな調理法でその持ち味を存分に引きだしており、今宵は落ち鮎やモクズ蟹のほか、近隣の山々で採れた種々の茸の天ぷらや茸汁、茸ご飯を美味しく頂戴。中でも香茸を使って土鍋で炊いたご飯は逸品で、私にとっては、目でも口でも晩秋の軽井沢を堪能した幸せな一日でした(^_^)/




2010年11月09日

釜揚げうどん

シアターコクーンでムロジェック作・長塚圭史演出「タンゴ」を見た帰りに文春の内山さんと近所で食事。
社会や生活や芸術のあらゆる規範と形式をぶち壊して自由を得た両親の子供アルトウルが、秩序なき混沌に陥った家庭を再建すべく、自らは形式や理念を振りかざして家族を支配しようとする権力者となり、権力の狂気にかられた彼を背後から襲って殺したエーデックという男が今度はまた家族を支配するという大まかなストーリーは恐らくヒトラーやソ連に支配された作者の祖国ポーランドの国情を反映したものだろう。長塚演出はそれを日本における全共闘世代の子供たちの寓話に置き換えてコミカル且つブラックなドラマとして展開する。テキストとなる戯曲は60年代の海外作品とはいえ、長塚の意図するところもわからないではないし、ドラマ自体も世代間の葛藤や突発的に出現する脅威の権力、若い男性と女性の意識のすれ違いなど普遍的なテーマを備えてはいるのだけれど、そこが観客にはイマイチ十分届いていない憾みがあっったような気がして、森山未來を中心とした配役陣には恵まれながらいささか食い足りない上演だったように思う。




2010年11月10日

刺身盛り合わせ、豚の角煮、アボガドとレンコンのサラダ、ちりめんジャコ豆腐、香茸の炊き込みご飯ほか

 新国立劇場でテネシー・ウイリアムズ作「やけたトタン屋根の上の猫」を見た帰りに渋谷の「春秋」で翻訳家の松岡和子さん、文春の内山さんと一緒に食事。軽井沢から帰る早々、連夜の観劇で午前様帰宅とあって、我ながら年齢のわりにはタフな感じであります(^_^ヾ
 タフといえば、そもそもT・ウイリアムズを始め米国の戯曲は精神が相当タフでないと見るのが辛いような芝居が多いのだけれど、その理由は何が何でも真実を見ないと気が済まないという米国のピュリタン気質
のなせるワザかと思われて、この芝居はそうした典型的な作品といえる。富豪の家庭における財産相続をめぐって、親が自らの実子である兄弟を平等に愛せるわけではないという真実や、老いた夫が老いた妻を辟易しながらもSEXをし続けたという真実や、若い夫に愛されないことを知りつつも若い妻はその夫にSEXを求めずにはいられないという真実や、仲の良い友人同士と思い込んでいた間柄が実は同性愛的な感情に裏打ちされていたという真実や、人間は自らの死期を知らずにいて死を避けがたいという真実が、一昼夜のうちに各人の眼前につきつけられ、それまで欺瞞の中で成立していた幸福が敢えなく崩壊するドラマであり、これぞまさしくT・ウイリアムズ!とはいっても、あと味は決してよくない作品である。今回さほどに後味の悪さを感じなかったのは、「渡る世間は鬼ばかり」的なややコミカルな露悪の応酬やエンディングのBGMで一抹の救いを与えた演出によるものだろう。もっともそうした、いわばエンターテインメント化によって、この戯曲が本質的にもつ深刻さが薄らいだ点は否めない。寺島しのぶを始めとする出演陣でちょっと気になったのは稽古不足?を窺わせるほどにセリフがイマイチ消化しきれていない点で、序幕はことにその傾向が強く、芝居は2幕目で木場勝己が登場してからようやく面白くなり始めた。印象に残ったのは嫌みな役を渡鬼的にリアルな人物として描いた広岡由里子だろうか。映画でポール・ニューマンがやった無惨な美男子の役を北村有起哉に配したキャスティングには疑問を感じた。




2010年11月10日

麻婆大根

QPで見た料理。麻婆豆腐の大根バージョンなのでレシピは不要だろう。さいの目切りにした大根は10分ほど煮込めば柔らかくなる。春雨はあとから加えること。私は豆板醤の代わりにまたしても食べるラー油を使って、お手軽に作りました。
 今日は晩ご飯の前に三軒茶屋でお世話になった銀行員のA君がお越しになり、口座等の住所変更の手続きをしてもらった。ご自宅から大宮までがわりあい近いということもあって、わざわざお訪ね下さったご親切は感謝に堪えない。で、私は加入している生保の関係で、米ドル相場の行方についてをお尋ねしたのだけれど、お返しにA君のほうからは「水嶋ヒロが受賞した文学賞って、あれは一体どういうもんなんでしょうか?」との質問が飛んだ。私は当初全く無関心でいた問題だったが、先日お会いしたSEのゴンちゃんからも同じ質問が出てたので「それってやっぱり世間の注目を集めてるんだ~」と言ったら「そりゃそうですよ。タレントとしてあんなに売れてた人ですからねえ。それなのに急に辞めちゃって、文学の道に進むと聞いたら誰でもビックリしますよ。で、すぐに文学賞を取って、今年中に出版されるんでしょ。なんか展開が早すぎて、気にならないほうがおかしいですよ。僕らはそういう文学賞がどのくらい値打ちがあるもんなんかもさっぱりわかりませんし」とのこと。A君はヒロと同年輩だということもあって、関心が深いのだそうである。訊かれた私も事情がさっぱりわからないのは同じで、元ポプラ社の矢内さんとこんど会ったら訊いてみたいくらいだけれど、なんとなく出来レースっぽい印象を世間一般に与えちゃってるのは確かなようだし、出版社側もその点は織り込み済みなのかもしれない。出版界芸能界に限らず、どの分野でも商売や職業が刹那的になってきた今日、水嶋ヒロは実に今日的な話題を提供してくれたというべきなのだろうか。ちなみに私が最初にゲットした文学賞の賞金額はヒロの半分だが、それでも破格の額だったので、この業界を刹那的に通過するつもりのところ、以来ずるずると続けて今日に至っているのだから、人生どうなるかなんて本人だってわからないのであります。


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こんにちは。

昨日、P社に行ってきましたので、
次回、お目にかかったときに、イロイロと…。

投稿者 矢内です : 2010年11月11日 11:35



2010年11月11日

豚肉と豆腐と小松菜の塩炒め

QPのレシピを参考にして作った。ゴマ油で先に豆腐を炒め焼きして取りだしておく。生姜の千切り、長ネギの斜め薄切り、豚肉、椎茸、小松菜をさらにゴマ油で炒めて豆腐を戻し、鍋肌から酒をまわしかけ、塩、胡椒で味付けし、花かつおと胡麻を振りかけて仕上げた。
今日は午後から講談社の森山さんと新(あたらし)さんがお越しになって、『そろそろ旅に』の文庫化の打ち合わせをした。産休突入の森山さんに代わって担当を引き継がれた新さんは静岡の岡部出身だから、同じ駿河出身の十返舎一九を主人公にしたこの作品に対するご理解も深いようで、「駿河の人が、大阪で商人になるのは、やっぱり無理なんだよなあって思いました」とのこと。「途中まではただ面白がって読んでましたけど、ラストでは泣けました」と言ってくださったのも作者冥利で、文庫解説の執筆依頼についても良案をお持ちだったから、こちらは全面的にお願いするばかりだった。出版は来春3月の予定だとか。
打ち合わせを終えたあとは、せっかく大宮までお越しになったお二人を、例によって(笑)氷川神社と紅葉の広がる大宮公園にご案内した。「こないだ(新潮社の)小林姐さんとお会いして、松井さんのとこへ行く話をしたら、大宮ってなかなかイイ町ですよと言われたんですけど、ホントにいいですねえ」と森山さん。「姐さんがイイって言ったのは駅周辺の飲み屋街だと思うよ(笑)」と私。「いや~、あれもいいですよ~。いっそこっちに住んじゃいたいなあ」とすっかり大宮が気に入られたお二人は「まるでブラタモリみたいですねえ」と言いながら駅までの町並みをじっくり観察してお帰りになったのでした。
話変わって、NHKBSの『日めくり万葉集』第2弾の放送は11月22日になりましたので、ご興味のある方はご覧ください。


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大宮ってイイところだとか、大宮に住んじゃいたい、とか、大宮に引っ越しちゃった、とか話題は、文句なしに、うれしくなります。とはいえ、いまでこそ「さいたま市」で共存共栄ですが、私は浦和のほうなので、こちらのほうも宜しくお願いします。氷川さま(大宮の氷川神社)のモトの一つだったと思われる氷川女体神社も、春になってからで結構ですから、大いに宣伝して下さるよう期待しております。
 地方の大学などで、昔の医専、薬専、師範などが、新制大学になるに際して○○大学とか、郊外に広大なキャンパスを得て移転している例を幾つかみますと、旧官幣大社、氷川さまも、
ある時期に、散在していた関連社を集めて、今のところに鎮座ましまされたのだろうナ、などと思っております。

投稿者 armich : 2010年11月13日 11:07



2010年11月12日

鮭カマ弁当、白菜とカブとレンコンの生サラダ

整体治療の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。G治療院では米国製の逆ぶら下がり健康器?みたいな怖いマシーンが新たに導入されていて、使ってみるとちょっとスリリングではあるがなかなか気持ちがいいのであった。ただしその間に自分がどんな格好になって見られているかは考えないようにしておりました(笑)。
昨夜は京都の妹と久々に電話で話したら、開口一番「また43歳やで~。私らより5つくらい年下の人らは私らには考えられへんことしはるわ~」と言ったのはもちろん証拠改ざん事件の前田検事と尖閣ビデオ流出事件の保安官のことである。妹はそこに世代的な感覚の断絶を見ているらしい。こと尖閣問題に関しては、政府の稚拙な外交を指弾する向きがあるのはやむを得ないにしても、それとこれとは話が別で、海上保安官という公職にある人間が、確信犯的に反政府的な行動を取ったという事実に対して、当然それを危惧する報道がなされるかと思いきや、ポピュリズム的な同情論や英雄視する意見を積極的に流そうとするマスコミに私は恐ろしさを感じてしまう。巨視的な観点に立てば、国家の枠組みが現実的になし崩しになってゆく状況を人類にとって是とする考え方もあるのだけれど、今回のマスコミ報道は別にそこまで壮大な展望があるわけでもなく、むしろ日本が国家として弱体化している現状を憂うトーンで語られるのだから、まったくその情緒性の過多、論理性の不足には呆れ返るばかりで、戦前に軍部の暴走を止められなかったのも同様の国民性に由来したのが明瞭になったというべきでしょうか。


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ほんまに国民性が変わらないのか、人はどんな目にあっても変わろうとしないのか?尖閣諸島衝突映像が保安官がユーチューブを使い流した事件のマスコミの対応には「公務員は自分勝手に義挙駆られればコンプライアンツは問題外」という観点にたっているとしか考えられませんわ。
公務員が守秘義務を犯してもマスコミが擁護する事になれば、もっと国家機密や最終的には個人情報もダダ漏れになりまっせ。
国民の知る権利と公務員の守秘義務を破ると言う事は全く別問題。しかし、このゆる~~い物の考え方は今の公務員の姿なのかもわかりまへんな。

壱太郎さんの静御前見てきました、藤十郎丈と首の傾げる所なんかよう似てきはりました。口上も21歳とは思えんほど客の掴みはお上手でした(^◇^)

投稿者 お : 2010年11月13日 21:50



2010年11月13日

豚肉とレンコンのスープ、焼き油揚げ

スープはQPで見た料理。塩を揉み込んだ豚肉と厚めの半月切りしたレンコン、昆布、生姜の皮、黒胡椒の粒を水から煮て、塩、粗挽き黒胡椒、薄口醤油少々で調味する。煮立つとアクが沢山出るのでしっかり取り除くこと。レンコンは酢水で洗っておくこと。豚肉は塩を揉み込んでからしばらく置いておくこと。仕上げに万能ネギの小口切りを散らす。
今日も午後から乗馬クラブに行って1鞍騎乗。洗い場では眼を剝いたり耳を伏せたりとメチャメチャ不機嫌な態度を示すが、いざ乗ると案外素直に走ってくれる馬に当たって、人間でもこういうタイプっているよな~と思われたのでした(笑)。逆に洗い場ではやたら人なつっこいクセに、走らせるのはとても大変な、調子だけいいヤツみたいな馬もいます。
晩ご飯を食べながらTVを見ようと思ってチャンネルを回したら、たまたま加山雄三の「旅人よ」が流れていて、その歌詞を2番までしっかり憶えていることに我ながらビックリし、とうとう彼の芸能生活50周年記念番組を最後まで見てしまった。「エレキの若大将」を封切りで見たのが小学校5年生の時だから、男女を問わずワタシ世代にはカッコイイ男性の代名詞として認識されてたのではなかろうか。元祖湘南サウンドともいうべき彼の歌は、まさに日本人が健全に幸せだった時代のモニュメントとして今日に懐かしく聴けるのだった。小学校5年生の女の子だった私が、ちょうどそれくらいの孫を持っていてもおかしくない年齢になったことを思うと、いくら芸能人とはいえ、加山雄三って顔も声もなんだか化け物的に若くありませんか(@_@)




2010年11月14日

笹寿司、魚介と野菜のサラダ、昨日のスープの残り

乗馬の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
今日の1鞍目は乗り慣れたハッちゃんでスムースに走ってくれたが、2鞍目はゴマちゃんと呼ばれている葦毛で、おとなしい馬だけれど反応がイマイチ鈍く、こちらは初対面で情報があまりないこともあって遠慮し過ぎたせいか、巧くハンドリングができないままにレッスンを終えた。ひとつには前の馬がやたらと跳ねて、後ろ蹴りするのでキケンに感じて手綱を控え過ぎたこともあり、片や背後の馬は噛みつくほど迫ってくるしで、中国とロシアに挟まれた日本みたいなポジションだよな~と思いながら乗っておりました(-_-ヾそれにしても馬に乗る時はまずその馬の情報を得ておいたほうがいいのはもちろんで、馬に遠慮し過ぎると舐められるから時に威嚇も必要だし、かといって怒らせちゃうと、余計に動かなくなったり跳ねたりするので、巧い具合に折合いを見つけるのが肝腎なのは国の外交とも似ております。
クラブハウスには退会?なさったバリキャリのOさんが久々に遊びにみえて帰りのバスでご一緒し、「TV見てびっくりしましたよ~」と尖閣ビデオ流出事件が話題になった。「これからあの手のことが続々と起きるんじゃないかしら。国家機密ばかりじゃなくて企業も油断できないよね」と私。「ほんとに情報流出の恐れがあるから、うちのある上司なんか絶対にPCメールを使わないようにしてますもんね」とOさん。「だからね、このネット社会というのは、個人が世界中の人とつながることで世間が広がるようでいながら、逆に警戒心も強まるから、その実どんどんシュリンクしてるような気もするんだよね」と、私は日ごろの思いを述べたのでした。
話変わってエリザベス女王杯の行方を気にしてたのはONコンビのOさんで、今年のオークスをご一緒して以来すっかりファンになられたアパパネの写真を携帯なさっており、「すごい美人でしょ~」と言って車中で見せてくださったので、以前ノーザンファームに帰っている男前のディープインパクトとツーショットを撮った旧友の福光さんの話をしたら、一度ディープを見に行ってみたいねえ~というような話になった。今回のアパパネは5冠を逃して残念でした。




2010年11月15日

鯖の柚胡椒焼き、絹揚げと椎茸と小松菜の煮物

 柚胡椒焼きはQPのレシピ本で見た料理。酒で溶いた柚胡椒に鯖を漬け込んでしばらく置いてから焼くだけだが、ピリっとして風味が感じられる。
モグラ叩きのような事業再仕分けがスタートとしたニュースを見て、つい想い出したのが、「僕らの頃でも総理大臣になろうというやつはいなかったなあ。やっぱりどうしても大蔵省狙いですよ。大臣なんかだと長くてもせいぜい4,5年だけど役人は一生モンですからね」という東大出のエンタメ評論家麻生香太郎さんの言葉である。 一生モンの職場を、4,5年もつかどうかもわからぬ政治家ごときに荒らされてたまるか、という官僚諸氏の意気込みに、世論にまで見放されつつある民主党が太刀打ちできるかどうかはとても心もとないと申すべきか。とにかく保身に汲々としてるのは何も官僚に限らないわけで、仕分けしたあとに開かれる有識者会議なるものも、結局のところ事業存続のアリバイ作りに利用されがちなのは、有識者に選ばれやすい大学の先生たちからして、今時はもう一生安泰といえそうな職業ではなくなっているからだった。誰もが将来不安を抱えながら長生きしてしまう今日、ついつい保身に汲々としてしまう男性陣には、幻滅を覚える女性陣もまた少なくないであろうことが容易に想像されてしまうのだった。日本人から「潔い」という美意識が消えたのは戦争のトラウマによるものかもしれないが、それならそれでタフネスとかネバーギブアップ精神を養って、硬直化した官僚組織にあくまでメスを入れるという政権交代当初の目的を完遂すべく見守るきだろう。やっぱりダメなんだよね~てな具合に一億総落胆で諦めが早いことは、「潔い」という美意識とは無縁のものであります。




2010年11月16日

チャーハン、昨夜の残り

チャーハンも昨夜の残りのご飯で作りました。冷やご飯は電子レンジで温めるのがポイント。
今日の午前中は2年ぶりの人間ドックを大宮のソニックシティーで受診。大きなターミナルの近所に住んでると、大概のことは歩いて行ける場所で済ませられるのがベンリである。 朝9時過ぎに行くと、高層ビルのワンフロアを占めるクリニックがすでに超満員(@_@)で、世の中にはこんなに大勢の人が人間ドックを受けるのか!!!と驚嘆しつつ、31階の窓から外を見たら、以前、講談社の神保さんが大宮の印象を「平ら!」と言われた通りの風景がどこまでも続き、遥か遠い山並みを望んで、関東平野の広さを改めて実感しました。
 結果は速やかに出て、幸い再診査になるような疑いはなかったものの、アミラーゼとコレステロール値が高いのは相変わらずで、どうやら体質的なものと思われます。アミラーゼは消化酵素だから、私は多すぎるのでつい食べ過ぎてしまうのかもしれませんが、体脂肪率を測るメタボ検査は無事パスしました(^_^)/検査のために昨夜は早めに晩ご飯を食べたら、お腹が空いて早朝6時に目覚めるも、何か口にするわけにはいかず我慢してたら、急に新作の構想がむくむくと立ちあがったので、人間やはりハングリーなほうがアタマは冴えるようであります(^-^ヾ


コメント(1)

なるほど!
今朝は早起きして仕事のアイデアを考えていたのですが
まずは腹ごしらえと早朝からおにぎりを作って食べていました。
お腹いっぱいでぼんやりした頭で、なにげなくブログを見て、
そうかー!と。
これからはひと仕事してから食べようっと思い至りました。
(それでもアイデアはでないかもしれませんが)

投稿者 天 : 2010年11月17日 08:30



2010年11月17日

豆腐とじゃこのサラダ、鶏ガーリック焼き、ネギ焼き、焼きそば

お茶の稽古の帰りに麹町の文字平で元ポプラ社の矢内さんと食事。
で、どうなの、水島ヒロの件は?と、近ごろ会う人ごとに訊かれたという矢内さんは、「私はヒロが作家宣言をした記者会見を見て、これはゼッタイまた幻冬舎だろうなあと思ったんですよ」とのこと(笑)。「そういえば幻冬舎のヒメもなぜオタクじゃなかったの?って色んな人から言われたらしいよ」と私。「そうでしょう。だってウチはその手の仕込みに長けた人ってあんまり心当たりがなかったですもん」「だから私はてっきり矢内さんが仕込んだのかと思ったくらいよ」「それも言われましたけど(笑)私は子供の付き合いで仮面ライダーから見てたというだけですもんねえ」と矢内さん。ヒロが賞金を辞退した理由についても、矢内さんなりの解釈を聞いて、「たぶん出来レースってことはないんじゃないでしょうか。そしたらもっと巧くやったと思うし、担当者があんなに大変そうな顔はしてないような気がします」との説明にも納得しつつ、とにかくこんな大騒ぎになることのほうがお互いビックリだよね~という意見で一致しました。




2010年11月18日

ずわい蟹のヨーグルト寄せ、平目のチーズ焼き、えぞ鹿のソテーほか

 文春の山口さん、山田氏とさいたま新都心駅に近い「アルピーノ」で会食。アルピーノは2度目のトライで料理法のコンセプトが概ね把握できた感じだ。全体にヘルシー志向で甘みの利いたソースに特徴がある。今回はジビエに添えたほうれん草のムースがポイントだった。
山田氏は2日連チャンの大宮訪問だそうで、昨日はさいたま赤十字病院で眼の治療をされたのだとか。なぜわざわざ大宮まで?!という気がするが、どうやら眼科に日本有数の先生がおられるらしい。治療が無事済んで今日はご機嫌の様子で一緒に氷川神社へお詣りし、お互い色んなお喋りをしつつ今後の仕事についても大いに話し合った。山口さんは聞き役に徹した感じでありながら、ときどき鋭い突っ込みをなさるのは相変わらずで、ことに山田氏が生命保険に加入したくない理由を縷々述べられると、「そんなにぐだぐた言って入らない夫は、妻としては嫌ですね」とキッパリ(笑)。妻子を抱える山田氏だから、私までが「生命保険くらい入っておきなさいよ」と、別に生保関係者の知り合いがいるわけでもないのに熱心に加入を勧める始末だった。とにかく出版業界も世の中全体も今後一体どうなるかさっぱりわからない中で、個々の作家や編集者がそれぞれの世代で何を考え、どういう風に乗り切っていこうとしているのかについては他人事でない興味もあり、この間新居をお訪ね戴いた方々には腹を割って色んな話をしている私である。それだけ話してるヒマがあったら書けよ!という声も聞こえてきそうだが(^_^ゞ今日で主立った担当編集者の方のご意見をひと通りお聞ききする機会が持てたのは幸いでした。




2010年11月19日

天ぷら

東京芸術劇場で「巨大なるブッツバッハ村」を観る前に池袋ルミネ内の「つな八」で進藤さんと食事。
ドイツ語圏で多彩な活動をするクリストフ・マルターラー演出の作品をご案内下さったのは「フェスティバル/トーキョー」の事務局長を務めてらっしゃる蓮池奈緒子さんで、チラシを見て興味が湧いたから、無理を言って急遽チケットをご用意戴いたのだった。一口では説明しずらいが、ある種の音楽劇ともいえる舞台で、
登場人物全員ことあるごとに集っては綺麗なハーモニーで合唱したり楽器を演奏したりする。歌はバッハやベートーベン、マーラーのクラッシク歌曲からバブル時代を髣髴とさせるビージーズのナンバーまで。といってもオペラ風でもなけれな賑やかで快活なミュージカルでは全然ない。ブッツバッハというのは意味不明だが、舞台は高層ビルのオフィスと郊外住宅のガレージを合体させたような空間で、そこに年齢まちまちの十数名の男女が出入りして、幾分コミカルでとてもアンニュイなパフォーマンスを次々と繰り広げ、全体に諦観のようなものが漂う。最初人びとの会話は不条理で意味不明のようでいて、次第にどうやら高層ビル内のオフィスが金融危機で瓦解に向かう様子を描いたものらしく見え始め、それは金融資本主義に翻弄された消費社会の末路であるかに思えるのだけれど、実はそうではなくて「私たちはもうずっと生産過剰型社会に生きているのだ」という先進国的ならではの徹底したニヒリズムが語られるのは、まさにコンテンポラリーな認識を共有できて非常に面白く見られた。故にかつては共に神に向かって歌えた人びとが最後は集合して歌えなくなり、それでもひそかな歌声は家庭を象徴するガレージから静かに流れてくるというエンデフィングも、妙に楽天的でもなければ悲壮感を煽ることもなく、かすかな希望を感じさせる幕切れとして納得できる。




2010年11月20日

海老とカリフラワーの梅マヨ炒め

前にQPで見た料理。カリフラワーを先に炒めていったん取りだしておき、ネギのみじん切りと海老を炒め合わせてカリフラワーを戻してからマヨネーズと酒とすり下ろしニンニクと梅肉を混ぜた合わせ調味料で味付け。海老は塩胡椒酒で下味して片栗粉をまぶしておくこと。カリフラワーはしゃっきり感が残る程度に火を通すこと。火が通りやすい食材ばかりで意外と簡単にできるので、早く食べたいときにオススメ。
午後から乗馬で、先週と同じ馬に騎乗したが、今日は先週ほど不機嫌でもなく、無愛想といったくらいの感じで、乗ればやはり従順なのであった。とにかく洗い場では不機嫌な馬で、耳を伏せ、以前はよく歯をむき出して暴れたりしたから、「私なんかあの子と何度も喧嘩しちゃったわよ(笑)」と仰言る方もあるくらいだが、近ごろはそこまでのことはなさそうで、先週のことを憶えていたのか、私にさほどの警戒心は持たなかったようである。よく喧嘩した方も「洗い場で無愛想な子って馬場では意外と素直に動いてくれるんだよね」と仰言る意見には同感で、馴れればもっと心を開いてくれそうだし、私にとっては比較的騎座が安定して乗りやすい馬なので、いっそ専用馬にしてもいいほどに思ったのだけれど、如何せん、常歩から駈歩の合図を送ると止まっちゃうし、速歩からだと反動が大きくて合図を出すのがとても難しいのであった。「(合図を出すときに)あんまり大きく動きすぎないことです。人間が大きく動くと、そこに必ずスキが生まれますからね」というインストラクターの方のアドバイスには、ウ~ン、まるで武道のようだ!!と納得したのでした。




2010年11月21日

大阪稲荷寿司、蒸し鶏のシーザーサラダ

乗馬の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
 先日お茶の阪本先生に「今朝子ちゃんのブログを読んだら、馬にもホンマに色んな性格の子がいるんやなあと思うわ」と言われたが、実際のところ体格も、性格もさまざまで、今日2鞍目に騎乗した馬は、一見おとなしくて前の馬にピタッとくっつきながら、時に猛然たるロケットダッシュで暴走するシーンをたびたび目撃している。ひょっとしてキレやすい性格ではないかと睨んでいたら、今日は洗い場でつながれている段階で耳を伏せ歯をむき出してめちゃめちゃ怒っているから、インストラクターの方に馬装をお手伝い願うはめになった。どうやらお腹が空いてキレてるようなので、慌てて馬用のおやつをやると急におとなしくなり、こういうタイプは人間でもいるようなあ~どころか私自身がお腹が空くとそうなりやすいので妙に親近感が湧きました(笑)。
 とにかく前の馬に密着しやすいタイプの馬なので、先週のようにやたらと跳ねて後ろ蹴りする馬の後ろにつくとキケンだから、準備中にそっと移動して別の馬の後ろについたのだけれど、その馬がまたえらくのんびり走ってすぐにつっかえるので駈歩をスタートさせにくいし、今日に限って避けた例の跳ねる馬は順調に走ってるので、ああ、こりゃ気を回し過ぎて失敗したな~と思っても後の祭りでした(-_-ゞ
 ところで馬を駈歩(かけあし)にさせるには、まずは常歩(なみあし)や速歩の段階で馬をヤル気満々にさせながら手綱を控えて一種のタメを作っておけば、手綱を緩めた瞬間に巧くスタートできるはずだと常々インストラクターの方に教わっているが、手綱で馬を止めてなおかつヤル気満々にさせておくのはけっこう難しい。民主党も政治主導という名の手綱を控えるのはいいけれど、それで官僚のヤル気を削いでしまったら元も子もないのだから、いわゆる手綱捌きをなんとか早くマスターして欲しいものである。洋の東西を問わず乗馬が必須の心得だった昔の支配者階級は案外その手のコツを馬でマスターしてたのかもしれず、いっそ今でも政治家全員に乗馬を習ってほしいと思ったりするくらいであります。 


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なるほど!!乗馬はつい150年ほど前には支配者階級には必須でした。これからの若手議員さんは必要かもわかりません。「人には添うてみよ、馬には乗ってみよ」と言いますから。
政治とは人の心をつかみ、人の思惑を量り、人を操るものですから。しかし、民主党はわずか2年足らずの政権、自民党はあれだけ長い間政権を取りながら、30年近くは官僚に操られてましたから現状は仕方ないのかな?と思います。

投稿者 お : 2010年11月21日 23:01



2010年11月22日

牡蠣と椎茸の炒め物

QPで見た超簡単スピーディな料理。牡蠣、生姜とニンニクの薄切り、長ネギの斜め切り、生椎茸のそぎ切りを順々に炒め、酒砂糖酢醤油豆板醤を混ぜた合わせ調味料で味付けし、仕上げに胡麻油をまわしかけるだけ。牡蠣の旨みをほかの具に吸わせるのがポイント。
「ホンマにどうすんの。これでまた首相が替わったら日本は世界の嗤いもんやで」と思っているのはわが妹ばかりではなさそうだ。それにしても今日辞任した柳田法相のみならず、日本の政治家に失言が多いのは困りものだし、また結局のところ失言でしか政権に揺さぶりをかけられない野党のレベル(これは民主、自民両党にいえる)や、そんなことばかり報道するしか能がないマスコミはもっと困ったものである。さらにその失言を恐れるあまり、外交の挨拶にもずっとメモを見て喋る首相ときてはもう何をか言わんやである。
菅首相については、こんなに「化け」られなかった人も珍しいと言わねばならない。「化ける」とは芸能用語で、たとえばそれまで地味な脇役だった俳優がひょんなきっかけで主役に抜擢されたとたん、急にその大役にふさわしい器を備えた名優に見えてくるような現象をいい、歌舞伎だとかつては襲名で化けた人も多かった。スポットが当たって周りに注目されたらその間はいやでも燦然と光り輝くのがフツーだと思われるのに、逆に萎んで見えちゃうのはよほど器が小さかったのか、守りに弱いタイプだったのかどっちなんだろう。
とにかく政権交代によって日本の国民が心底がっかりしたのは民主党に対してばかりではない。自民党時代に隠蔽されていたあらゆることがオープンになった結果、これでまた民主党から自民党にチェンジしたところで国がよくなる保証はゼンゼンないし、政治家はいくらダメでも役人は地道になんとかしてくれると信じるわけいもいかないし、何よりも議会制民主政治というものに自分たちはいまだ不馴れどころか向いてなくて、政治家になる人材もいなければ、政治家の資質を見る目も全くないんじゃないか!という有権者としての自信喪失も非常に大きいような気がする。
昭和の文豪谷崎潤一郎は『饒舌録』の中で、果たして代議政治は日本の国民性に合致したものかどうかと疑義を挟み、なぜなら東洋人は偉い人ほどおしゃべりをしないからだと語り、「日本で弁舌の巧みな奴は大概オッチョコチョイである」と述べているのがおかしい。「代議士になるような連中はとても鼻持ちならないやうな下品な人物が多いのだから、(衆議院の)泥試合になるのは当然の帰結である」とも述べたのは昭和2年のことであり、当時は憲政会と政友会の2大政党時代であり、泥試合の足の引っ張り合いで疑獄事件が続発し、政治家はどんどん国民の信を喪う一方で軍部が台頭し、ついには暴走を許す結果となったのは周知の事実だろう。自衛隊が仙石失言に刺激されて「暴力装置」にならないことを祈るのみだ。


コメント(1)

情報は開示されるべき、という言葉が空虚になるような、変な恐怖感が頭をグルグルしてます。自民党時代隠蔽されてきた事が次々明るみになるにつけ「何処から手をつけてたらええんやろ?」と国民も与党民主党の中も閉塞感で押しつぶされかかっている気がします。しかし、今日のプロへッショナルを見て「政治も経済も迷ってるけど、古美術の修復の技量な世界有数やん」と明るい気持ちになれました。

投稿者 お : 2010年11月22日 23:10



2010年11月23日

鶏とレンコンとエリンギの花椒炒め

スーパーのお買い得品を見つくろって作った完全オリジナルレシピを大公開!!!(笑)鶏もも肉は酒醤油ニンニクのすり下ろしで下味しておく。油に生姜の薄切りとネギの斜め切り、花椒を入れて鶏肉、レンコン、エリンギの順に炒め合わせて塩でしっかり味付けし、仕上げに胡麻油をまわしかける。レンコンは火を通し過ぎずにシャッキリ感を残すのがポイントで、乱切りのほうがいいかもしれない。エリンギは包丁を使わずに手で裂いたほうが味がしみる。ネギを入れると甘みが出てオイシイ。
 朝からの執筆が一段落したところでお散歩したら、今日は新嘗祭だから、氷川神社ではお神楽が催されており、夏には亀がうじゃうじゃいる池の周りは紅葉がとてもきれいでした(^_^)/
 食事時のTVニュースで北朝鮮と韓国の砲撃戦が報道されてビックリ(@_@)世の中ホントこれから何が起きるかわかったもんじゃないけれど、今のところ平和なニッポンであることに感謝したいものです。
食後にBSフジの「プライムニュース」を見たら、今夜は「大学の課題と今後のあり方」と題するテーマで、ゲストは東大早大の両総長だったが、このふたりは大学の総長なんだよね、事務局長じゃないんだよね、と何度も念を押したくなるほど、存在感がカルーイことにちょっと愕然とした。その昔は、東大総長といえば、国家を代表する知識人で、国家の指針を示すくらいの器量がある印象を受けたものだが、今や大学という企業の存続をアピールする宣伝マン的な印象しか受けなかったのである。考えてみれば、私とそう年齢の変わらない人たちなんだから、ほかの業界だってまあ似たようなレベルなんだろうけど、日本の大学はサービス産業の一種になってしまった事実を目の当たりにした感じでした(-_-;)


コメント(2)

最近の大学は保護者会まであって、保護者の会合もあります。ご両親そろっておいでになる方も。
なんだかな~と思いつつ、役員をしている私っていったいどうよ、と思います。
国立の大学院にも後援会があるんです。
独立法人だから、親にも子にもアピールしなきゃだめなんでしょうね。お金も集めなきゃいけないし。どこもたいへんですわ。

投稿者 ikoka : 2010年11月24日 16:01

「日めくり万葉集」での吉野川をはさんだ妹山と背山、思ったより、こじんまりした山でしたが、初めて見る事が出来てうれしかったです。
先週末には「週刊ブックレヴュー」で「西南の嵐」が取り上げられましたが、これで宗八郎と仲間達とは最後か、と名残惜しい気持ちで読みました。西南戦争の場面は非常に迫力があり、徴用された兵士達の血と汗のまみれた体臭まで伝わってくるようでした。読み終わってすぐ、「銀座開化おもかげ草子」「果ての花火」を読み直したら、最初に見逃していた心情や情景が多々あり、大河小説を読み切った充実感と終わってしまった寂寥感を感じました。
私も関川氏と同感で、この3部作で、一旦区切りが付いたとしても、宗八郎と周辺の人々のその後をぜひとも読みたいです。このシリーズを読み通した読者は皆、同感だと思います。綾とは結ばれるのか、若様や原の経歴を知った上では、どうやってそこにたどり着いたのか、佐登や数馬のその後も気になりますし、いつか又、この魅力的な明治の人達と再会できることを願っています。

投稿者 ウサコの母 : 2010年11月24日 23:30



2010年11月24日

静岡おでん、焼き野菜サラダ、冷や奴、ナスの煮浸し、エリンギのペペロンチーノ、ビーフシチューほか

今宵は松竹の同期会に参加して銀座の「ふじとはち」で会食。私が松竹を辞めたのはもう30年近くも前になるが、同期入社の奥平さんとはずっと年賀状のやりとりを続けていて、あるとき晴海通りでバッタリ出くわして同期会の話を聞き、機会があれば参加したいという話をしたら、お誘いを戴いたのでした。
 男女併せて十数名いた同期のメンバーで会社に残っているのは今や4人。そのうち3人はふた月に一度の割で同期会をしているらしく、あとふたりは入社直後の研修期間に経理部でご一緒した仲間であった。当時、見るからにサーファー青年だった玉井氏と、シナリオライター志望の関根氏が、昔とさほど変わらない雰囲気なのに、今は共に執行役員になってるのだから、一体どんな会社やねん!!!と言いたくなるくらいだけれど(笑)、まあ、今どき世の中なべてそんな感じなのかもしれません。想い出話のほかに出るのは年齢的にやはりというべき病気と健康にまつわる話で、奥平さんは体力作りのために最近はカヤック競技に打ち込んでらっしゃるとかで、カヌーとカヤックの違いについていろいろと伺った。
一方で彼女は在職の傍ら介護福祉士の資格も取られたというからスゴイ!その実地研修でこの仕事がとても厳しいのを実感し、「それなのに報酬があまりにも低すぎるのはホントにひどいと思った」と日本の福祉行政の貧しさを鋭く批判。男性ふたりは「僕らも子供がいないから、老後のことはホント心配なんで、奥平さんに頼るしかないかなあ」とのこと。「ええっ、ナニ!あんたたちは結婚してて子供がいないわけ!!」と私は愕然とし、「これが日本の少子化の現実ですよ」と言われてナルホドと納得しつつも、同世代基準で考えたら、松竹はやっぱりフツーの人が少ない会社なのかも、と思われたのでした。




2010年11月25日

なべ家VSキユーピー

 今日は早くも5回目となる「小説新潮」のお仕事で「なべ家」の会食。今回は新年号に載せる料理だから、年の内に春は来にけり、といった感じで、お雑煮とおせちをご馳走になった。毎回江戸時代の日記をもとに再現された料理だが、今回は元禄創業の鰹節問屋老舗「にんべん」に現在まで伝わるお正月料理のため、当代店主のご夫人がアドバイザーとして参加されて鰹節パック等のお土産まで頂戴し、本当につくづくオイシイとしかいいようがないお仕事でしたm(_ _)m まさしく大店のお内儀といった上品でやさしいお人柄のご夫人には、「にんべん」という商号の由来などいろいろとお聞きしたが、詳しくは「小説新潮」をご購読ください。
 昼間に「なべ家」の美味しいお料理をたっぷり頂戴したので、今宵はQPのインスタント料理で簡単に済ませました。溶き卵をナンプラーと砂糖、塩少々で味付けし、そこに温かいご飯を混ぜ込んでそのまま炒め、仕上げにざく切りした小松菜を加えただけの卵チャーハン。同じくナンプラーと砂糖、胡椒、煎り白胡麻に揉み海苔を加えて熱湯を注ぎ、仕上げに胡麻油を垂らしただけの海苔スープ。共にあっという間に出来上がるので、忙しい時やめちゃめちゃお腹が空いたときにオススメ。
 それにしても顔をめちゃめちゃ殴られたらしい海老蔵クンは大丈夫なんだろうか。麻央ちゃんとの結婚前後から人が変わったようにおとなしくなったという噂だったのに、今までより大変な事件沙汰で顔に相当のケガを負ったという報道にはビックリさせられた(@_@) 本当に今の世の中は一体ナニが起きるかわかったもんじゃない。来月は久々に南座の顔見世を見るつもりでいるが、共演者の関係もあるから狂言差し替え(演目チェンジ)はさすがに無理で、当然代役になるだろうし、夜の序幕などは代役がお父さんしか思い浮かばないのだけれど、いくら責任を取るといってもお躰のことを考えるとそれも気の毒だし、松竹もさぞかしアタマが痛いことであろう。




2010年11月26日

目鯛の西京焼き弁当、30品目サラダ

整体治療の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
 このところ眼の疲れが激しいせいか、ときどき下まぶたが痙攣してとても不快なので、寺門先生にそれを訴えて、今日は専ら顔面の治療を受けていた。頬骨のあたりを強く圧迫された時に、思わず海老蔵のこと話をして、「大丈夫ですかねえ」と言ったら、「うーん。カズが顔面骨折した時は、そのあとずいぶん調子を崩しましたからねえ。頬骨のあたりは運動に関係する神経が密集してるので、それが傷ついてなきゃいいですがねえ。あきらかにプロの人が顔を狙ってやったんでしょうね。そうでなきゃそこまで酷いことにはならないですよ」とのこと。マスコミ全体に概ね同情の余地無しといった報道のなかで、「でも独りで飲みに行っちゃうあたりが海老蔵らしいんじゃないですか」と先生はいささか擁護する発言だった。確かに中にはそういうふうに見てくれる人もあるだろうけれど、かつて大ファンだったわが妹は「若いときならともかく、30過ぎにもなって、舞台人としての責任感がなさ過ぎるわ!」と憤慨していた。今回のことが本人にとって良いクスリになった、というだけで済めばいいのだけれど(-_-;)


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存じませんでした、頬骨は運動神経に関係する神経が集中しているんですね。お年寄りはよく転んで、手が出なくて頬骨を打たれる事が多いですが、気をつけないと、余計動きずらくなりますね。

海老蔵さん、2006年7月13日にちょうど松竹座に行き、夜の部の与兵衛が仁左衛門丈に変わられたのを見てますので、その時の真相も知っていますが、未だに風呂場で転んだ事にしておられる。松竹座のお風呂を管理されてる方に申し訳ないと思うのですが、そうしなければいけないお立場である事を認識して頂きたいですね。

投稿者 お : 2010年11月26日 22:50



2010年11月27日

豚肉と白菜の重ね蒸し

前にQPで見た料理。白菜、長ネギ、豚しゃぶ肉をミルフィーユ状に重ねて塩と酒を振り鍋で蒸し煮にするだけ。手作りした食べるラー油を添えるのがQPのオススメだが、私は既製品で簡単に食べました(^_^ゞ
今日もまた午前中に執筆を終えて、午後から乗馬。
このブログで何度も書いているが、私は母譲りの賑わし神運があって、行くとこ行くとこ賑わってしまうのでどんな商売をしても喰うには困らないであろうことはいいのだけれど、本人的にはいいことばかりかというとそうでもなくて、とにかく行くとこ行くとこコミコミになってしまうのが困ったものなのである。乗馬クラブでも、なんとかなるべく人の少ないレッスンにしたいと思っても、やっぱり出る出るレッスン込んでしまい、最初に出たときは5,6人だったはずのレッスンが、今日はなんと10人!!!にバクハツして、さほど広くない馬場を10頭で駈歩をさせるのはかなり無理があるのだった。おまけに乗った馬は先週書いたキレやすい馬で、今日は幸い洗い場で寝ちゃうほどまったりしてたのに、前の馬があんまり進まないことに途中でキレたのか、あるいは後ろの馬に何かされたのか、突然うなり声をあげて、バッと暴れだしそうになったのでヒヤっとした。もっともすぐにおとなしくなって事無きを得たものの、その後は駈歩の合図を出すのが躊躇されて、ワタシ的にはいささか悔いの残るレッスンでした(-_-;
キレるといえば、完全にキレてるとしか思えない北朝鮮の挑発がさらにエスカレートして、今のところ冷静な対応に務める韓国がついにキレてしまうようなことが起きないのを切に祈るばかりだが、隣国に比して、なんだかぼーっとしてられる日本は幸せというべきなのだろうか。
「ほんまにミサイルが飛んできたかておかしないのに、日本の政治家は一体何を考えてんねんなあ。問責決議なんかしてる場合かいな。ほんまに緊張感がなさすぎや!!」と妹はキレております。





2010年11月28日

大阪稲荷寿司各種、揚げ鶏のサラダ

乗馬の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
絶好の乗馬日和に2鞍騎乗。1鞍目はご老体牝馬のハッちゃん、2鞍目はご老体のわりにビュンビュン系のチア君。幸い2頭ともお馴染みサンだったのでリラックスして乗れました。とにかく2頭ともえら食いしん坊
でメタボ気味だから腹帯を締めるのが嫌らしく、ハッちゃんは締めたあと必ず、我慢してやるんだから何かよこせ~と言わんばかりに、前肢を持ちあげて地面をひっかく真似をするのがおかしい。
チア君のほうも騎乗後は早く解放してエサを喰わせろとばかりにバタつくから、人参をやってなだめながら馬装を解かなくてはならない。なにしろ牛飲馬食というくらいだから、馬の世話はエサをやるだけでも大変そうである。でもって掃除も大変だし、体調管理も大変だし、それら馬の世話をした上で人間の世話もなさるのだから、インストラクターのお仕事は本当に好きじゃないとやれないだろうなあと、いつも感心して見ているのだが、わがクラブのインストラクターの中には先日閉幕したアジア大会の総合馬術団体競技でなんと金メダル!!!を獲得した方もあって、クラブハウスに飾られたその金メダルが会員の間で話題になり、「そんなスゴイ方がいらっしゃるなんて!」と素直な驚き声もあがっていた。金メダルを間近で拝めるのは私も初めてなので、意匠をしげしげと見たら、帆船と煙を吐いている火山が浮き彫りにされていて、帆船のほう
は開催国である中国のジャンク船だとわかったものの、火山のほうは不明でした。
帰りのバスはOさんとSさんと一緒になって、なんだかえらく動物園の話で盛り上がってしまった。ふたりとも結構オトナの雰囲気のある美人だからちょっと意外な気がして、「へ~みんなそんなに動物園が好きなんだ~」と言ったら、「そりゃ乗馬クラブに来る人で動物が好きじゃない人はいないんじゃないですか」と言い返されて、確かに(^_^ヾ「そりゃそうと、米韓の軍事演習で北朝鮮のリアクションはなかったんだろうか」と言ったら「今(車中の)ラジオで相撲の中継やってるくらいだから、大変なことにはならかったんじゃないですか」と言われて、これまた確かに!と安心した次第。




2010年11月29日

豚肉とコンニャクとゆで卵のニンニク味噌煮込み

QPで見た料理。厚切りにした豚肩ロース肉とニンニクとコンニャクをじっくり炒めてから水と酒を加えて10
分ほど煮込み、味噌と砂糖で味付けしてゆで卵を加えてさらに煮込む。コンニャクは表面に切れ目を入れて茹でてから、表面がちりちりになるまで炒めること。味噌は香りを残すよう、2回に分けて仕上げにも入れること。写真のゆで卵がひしゃげて見えるのは、便利な市販の温泉玉子を使用したため。ボリュームたっぷりでコクのあるおかずだ。
 食事しながらNHK7時のニュースで、またまたウィキリークスが、こんどは米国の外交機密文書を公開し始めたという報道を聞いていたら、外交官が他国の首脳を酷評している文書などもあるのがまずい、とのことで、ちょっと笑ってしまった。「あんなバカがよくトップをやってるよなあ」というホンネがあけすけに書いてあったりしたら、まとまる話もまとまらないのは世の常で、ホンネとタテマエがあるのは何も日本に限ったことでもなさそうである。
ともあれ自国をできるだけ有利に運ぶのが外交の鉄則だろうし、そのための秘密を暴露しにかかるのは、もはや近代に成立した国家という枠組みを否定する立場にあるのは明白で、IT革命がそうした近代国家の枠組みを突き崩す方向にも進むであろうことは、当然の帰結として予想された。ただ国家に代わる枠組みをウィキリークスがどのように想定しているのかがイマイチ見えない。創設者のジュリアン・アサンジ氏はもっと公正で公平な社会を望むという意図を明らかにするも、それがどのようにして達成されるかの道筋は示していないようである。
近代は資本家の利益擁護を優先する帝国主義VS無産階級労働者の社会主義といったわかりやすい図式があって、結果としてそれが絵に描いた餅だったにもせよ、一応の絵はあったから、その絵に基づいて
選択や議論もできたけれど、絵が見えないまま破壊活動だけが先行する状況がこの先に何をもたらすのか、かえって国家主義の巻き返しが激しくなるようで、人類にとっての不安は大きいというべきか。




2010年11月30日

小松菜と蒸し帆立のスープ炒め

QPで見たインスタント料理。小松菜を炒めて鶏ガラスープと塩少々で味付けし、生姜の千切りと市販の蒸し帆立を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけるだけ。蒸し帆立はヒダの内側にあるエラを取り除いて、酒に浸しておき、加えてから火を通しすぎないのがポイント。
 食事中にNHKの「クローズアップ現代」で、突然の北朝鮮砲撃でショックを受けた韓国の現状と、経済成長の推進役を積極的に果たしつつあった李明博大統領が一転して窮地に立たされている現実を見て、そのあと続けてBSフジの「プライムニュース」で、混迷する日本の政治の総括を見たら、平和な国の幸せと同時に、平和ボケして危機意識を持てない政治家が多すぎる国の不幸せを感じました(-_-;)