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2010年12月01日

すき煮

QPのレシピ本を参考にした肉の少ないすき焼きで、代わりに椎茸とエリンギをたっぷり入れました。
案じられた通り本人の良いクスリだけでは済まなかった海老蔵の事件だが、今日はヒメから電話で某民放局が私に何か依頼をしたいとの話があったと聞いて、こうした件での取材はもちろんお断りするようお願いはしたのだけれど、今後ますます報道が過熱するようで、なんだかやりきれない気分である。
連日連夜の報道を見聞きするにつけ、朝青龍なき今マスコミの格好のターゲットにされてしまいそうな感があって、ご当人は自ら撒いた種とはいい条、ご両親はいい方々だけに本当にお気の毒でならない。関係者もさぞかし大変だろうと思う。
酒で乱れる男性は、私が知る限り、たいてい根っこのところでは気が弱い人だから、当人の落ち込みようもさぞかし大変なものだろうが、やはり責任問題は免れず、この件を親しか叱れないようではまた困ったことであろうと思う。あの歌右衛門や永山会長が存命であれば、どういう判断を下されただろうか。
いや、存命ならここまでの大事になる前に歯止めがかけられたのではないか、とも想像される。
今ちょうど新作の資料として戦前の歌舞伎俳優が書いたさまざまな本を読んでいるところだが、当時の歌舞伎界は今とは比べものにならないくらい封建的な抑圧が強かった一方で、師弟の情もまた並々ならぬものがあり、血族だけによらない一体感の強さもまた窺えるのだった。それは何も歌舞伎界に限らず、日本全体を覆った世間一般のありようだっただろう。近所の子が悪さをしても今や誰も親身になって注意をしない世の中となれば、歌舞伎界といえども、皆が細々とした付き合いを表面的にあたりさわりなくやってれば文句はなかろうという雰囲気になったとしてもおかしくはないのだった。
 人が成長する過程には必ず肉親以外の誰か一目置ける相手が絶対に必要だと私はつねづね思っていて、海老蔵にはひょっとしたらそうい人のないことが問題なのかもしれないと思ったりもする。海老蔵に限らず、古典芸能に携わる今どきの若手ホープはみな同様の問題を抱えているかもしれない。武蔵における沢庵和尚のような存在を、別の世界でもいいから見つけてほしいものである。


コメント(1)

海老蔵さん、酒癖が悪いのもあるかもわかりませんが、酔っておられない時にも相手により非常にお行儀が悪かったり、暴言をはかれたりなさると言う事を聞きましたし、見た事もあります。歌舞伎会の先輩にはとても気遣いなさる方だと聞いていますのでとても残念です。

福助さんのブログにも「私たちが若いころには叱って下さる先輩がたくさん居られたが今は先輩方もあまり叱る事をなさらない」と書いておられました。大人になり一番不幸な事は叱ってくれる人が少なくなることですよね。
今はどこの世界も自信を持って若者を叱る事が出来ない時代、古典の世界で生きて行かれる御曹司は余計叱られる事無く大人になられるのが気の毒でもあり、又親の躾、管理が何時までも続く時代なんだと思います。親業が永遠に続くわけでシンドイ事です。

投稿者 お : 2010年12月01日 22:57



2010年12月02日

おにぎり、レンコンとゴボウと水菜のサラダ

さいたま芸術劇場で維新派の「台湾の、灰色の牛が背伸びをしたとき」を見た帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。ここは10時まで営業してるから助かります。
 維新派は本来野外劇場で見るべき集団パフォーマンスだと思うがいまだ機会は得られておらず、今回の上演も犬島での本公演とはだいぶ違うのだろうけれど、わりあいテーマ性が濃厚に打ち出されているためか、個人的にはとても面白く見られた。面白かったのは明治大正昭和初期における日本人の移民入植者の実例が次々と読み上げられる形で進行し、これまであまり顧みられなかった日本とアジアの近代史が浮かびあがるなかで太平洋戦争とその結末が淡々と提示される点だ。日本をふくめた大小さまざまな島と半島で成り立つ東アジア諸国では昔から人びとが海流に乗って縦横に移動しており、本来的にはボーダーレスであるというテーゼもくっきりと描かれ、大規模な手作りの装置もスケール感のあるテーマに巧くマッチしているように見えた。
私の席のお隣は偶然にも翻訳家の松岡和子さんがお座りになられたが、どういうわけか開幕直前までお互いまったく気づかずにいてビックリ。真後ろの席でふたりの様子をご覧になっていた扇田昭彦氏と帰りにご一緒し、「いや~ふたりが全然しゃべらないから、最近なんか仲がまずくなるようなことでもあったんだろうか?って思ってましたよ」と言われて大笑いしてしまいました(^_^ゞ




2010年12月03日

白菜と海老のエスニック炒め

 QPのレシピ本で見た簡単な炒め物。ニンニクを入れた胡麻油で白菜と海老を炒めてナンプラーとレモン汁で味付けするだけ。仕上げに塩胡椒で調味して香菜をトッピング。白菜は芯を先に蒸し炒めしておく。私は好みで春雨を加えた。
人間ドックの結果通知が来て、ほとんど問題はなかったのだけれど、肺ばかりでなく脳のCTも受けたほうがよかったんじゃないかと思うくらい、なんだかとってもアタマの疲れを感じる今日この頃だ。年末だからだろうか?それともやっぱり歳だから?そもそもこの年齢なら、こういうことができて当たり前、できなくて当たり前といったようなことが、近ごろは他人を見ていてもさっぱりわからないのである。それはお年寄りも中高年も若い人も同じで、年齢を聞いてびっくりするほど元気な人もいるし、私より若くても随分くたびれて見える人もいる。
自分自身も毎年確実に年齢を重ねているわけだが、鏡を見ると白髪はまだほとんどないし、皺もあまり増えたという気がしないもんで、つい昔と同じようになんでもやれる気がしてしまうのである。
 昨日もさいたま芸術劇場が近くなったからギリギリまで執筆をしていたために、大いに焦って駆け込むはめになったのだけれど、駅から劇場まで相当の距離を走りに走って、さほどに息が乱れなかったのは恐らく乗馬で鍛えられたせいだろうし、まあ、そんなやこんなで、食欲も全く衰えないし内臓と筋肉のほうはまだまだイケてる気はするが、その分どこかに無理が出て色んな部分の神経を疲労困憊させている気配があるのだった。
とにかくこれも母譲りで、何もせずにぼーっとしていられない性分だから、少しでもヒマがあればそこに遊び時間を投入してしまう。そういうわけで、今週末から来週にかけて相当ハードなスケジュールになっていて、
大丈夫かいな?と思いつつ、たぶんやってしまうのであろう。仕事はもちろんだが、遊ぶこともできるうちにやっとかないとどんどんできなくなるし、一年の短さを思うと人生なんてあっという間に終わっちゃいそうだから、倒れるまで、とにかくやっちゃうのであろう(^_^ヾ




2010年12月04日

蛸とトマトのサラダ、トルティーリャデパタタス(スペイン風オムレツ)、パエリヤ、パプリカのマリネほか

今日も午前中はバッチリ仕事して午後から乗馬。雲ひとつない青空の下で久々にハイセイコーのお孫さんに1鞍騎乗。そのあと東京の八丁堀に向かい、新川リバーシティのオノエさんちで会食。オノエさんは中高時代の親友グループのひとりで、今日は東京組もうひとりの仲間である翻訳家の香川由里子さんが今月中に帰郷してお母様と同居なさるというので送別会を催した次第。このグループについては前にも書いたことがあると思うが、6人中既婚者がわずか2人で子供がいるのはたった1人という、同世代では珍しいくらい極めて繁殖力の弱い(笑)、日本の少子化問題にも多大な責任を有する仲間なのでした(^_^ゞ
 中でもも学生時代は最も縁遠い人かと思われたオノエさんは、全グループ40万人規模の超有名大企業で役員クラスとして活躍するダンナに恵まれ、ご本人も薬剤師でありながら、それでも飽きたらず、40代半ばで一大奮起して筑波大学大学院に再入学し、なんと医学博士号まで取得してしまったからスゴイ(@_@)ダンナさまいわく「うちは子供がいないから、家内に投資したみたいなもんですよ」とのことで、同世代の日本人男性としては、これまた珍しいくらいフトコロの深い方なのでした。
 セカンドハウスにされている新川リバーシティのマンションからは素晴らしい夜景が一望できて、毎晩きまった時間にあがるというディズニーランドの打ち上げ花火も楽しめた。ふたりの出会いはスペイン旅行だったそうで、今宵もオノエさんは本格的なスペイン料理に腕を振るい、いずれも美味しく戴いたあと、ドイツ製の超高級デザートワインのアイスヴァインを飲みながらチーズを囓って至福の時を過ごしました。




2010年12月05日

おにぎりセット、蒸し鶏の30品目サラダ

 乗馬の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。待ちかねた第二部がスタートしたNHKドラマ「坂の上の雲」を見ながら食事。なにしろ日露戦争を描いたドラマだけに、今回の放送はなんともビミョーなタイミングのように思われました。
2日連続の乗馬日和でクラブが大賑わいの中、予約を入れ忘れた私は結局1鞍しか乗れなかったのが残念だけれど、お相手が先週と同じ時どきキレる葦毛の牝馬で、牡馬なみにガタイが大きい子だから大股でぐいぐい駈歩をしてくれるのが結構キモチよくてそれなりに満足しました。とにかく一見おとなしいのに急にキレるヘンな馬で、今日は背中に鞍を置こうとした途端、そばに置いてあった箱を蹴って暴れだしたから一瞬ひやっとし、インストラクターの方に頭部を押さえてもらって、なんとか馬装を終えたところで、一体なんで怒りだしたんでしょう?とお尋ねしたら、「この子はどうも隣にいる馬がライバルみたいで、暇つぶしにしょっちゅう喧嘩を売るんですよ」と聞かされて思わず笑ってしまった。
 クラブハウスではオペラ歌手のSさんに「ねえ、ゼリーフライって知ってる?」と訊かれて「何それ?ゼリーを揚げたお菓子なの?」と私。「銭の形をしてるのでホントは銭フライが正しいらしいんだけど、今はみんなゼリーフライっていうんだよね。地元の行田市のB級グルメで、おからのフライなのよ。食べてみる?」と勧められて一つ頂戴したところ、ツナギにジャガイモが使ってあるらしく、おからのパサパサ感は全然なくて、むしろほど良いもっちり感があって意外とオイシイのであった。揚げた直後にソースに浸して味付けしてあるようで、冷めたものでも結構イケたから、揚げたてはホントに旨そうなのである。行田市では昔から食べられていたものらしいので、「今は地方グルメブームだし、おからはヘルシーだし、売りだせば絶対もっとメジャーになるわよ!」と太鼓判を捺してしまいました。下段はその写真です。
ところで明日は取材で京都に行き、ついでにといってはなんだが親にも会い、南座の顔見世を見て、できれば紅葉狩りも楽しむつもりの盛りだくさんな一泊旅行に出ますので、ブログは1回お休みします。
7日はまず東京に戻り、その足で渋谷のシアター・コクーンの芝居を見てから深夜帰宅となる予定です。




2010年12月07日

京都行

 めくるめくような2日間のスケジュールを無事にこなして只今帰宅(^_^)/まずアップした写真は上段が最後の紅葉が残る下鴨神社、中段が今ワイドショーで話題の南座、下段が「祇園 川上」の表口。
6日は朝9時に家を出て新幹線を乗り継いでの京都入り。長野・新潟・東北新幹線と東海道新幹線の乗り換えがメチャメチャ楽であることを初体験しました!!!
紅葉情報でまだ見ごろとされる数少ない場所の下鴨神社は妹の住まいに近かったので一緒に見物。ここの紅葉が遅めであるのはどうやら種類が違うためらしく、葉っぱが小ぶりである。みたらし団子発祥の地としても有名なので、しっかり食べました。そのあと南座の真向かいにある「菊水」で両親や叔母と落ち合って会食。この店は父方の親戚にあたります。
南座夜の部の序幕は海老蔵の代演として話題になっているラブリンこと片岡愛之助の「外郎売」。関西では大変な人気役者だから、代演でお客様が却って詰めかけているという状況は興行側にとって文字通りケガの功名というやつだろう。愛之助もよく健闘してはいるが、如何せん、早口言葉が流暢すぎて、観客が拍手をするきっかけがつかめない。ウソでもやっと言えたという雰囲気を出すところがこの芝居の芸の眼目なのだと、ある方を通じて本人に伝えてもらった。
 2幕目の「忠臣蔵 七段目」は当代きっての大顔合わせだから久々に顔見世を見るつもりになったのだけれど、これまた如何せん、各優が最初から丁寧に演じるも、全体として非常に足取り(テンポ)が悪くなっていてあまり感心しない出来である。ことに吉右衛門が大星由良助ならぬ大石内蔵助風にリアルな雰囲気演技でごまかしていて、丸本物としてのツボを完全に外しているのがとても気になった。ラストの締まりが悪いこと夥しく、京都の観客を舐めているのか、あるいは本人の体力不足なのか、今さら何をいっても無駄だろうが、やればできるはずのこの俳優の演技をそのつど厳しく責めてこなかった歌舞伎関係者にも多大の責任があろうと思う。この芝居に関して彼の責任が大きいのは座頭の役だからであり、相変わらず勝手に芝居を面白くしている玉三郎のお軽や、肚の薄いところが却って役にはまってしまった平右衛門役の仁左衛門に責任を問うても仕方がないのである。伴内と九太夫のくだりの面白くなさ、力弥がまったく芝居になっていない点、これらについても座頭役者としての責任をしっかり問うべきだろう。今どきの歌舞伎評論家は一体何をしてるのか!!!
 3幕目の「河庄」はもちろん往年の面白さとは比ぶべくもないが、年齢のわりに藤十郎は若く見えて、まあなんとかなってるほうだろう。孫右衛門役の段四郎は心配されたが、思ったよりセリフは入っていたし、この人らしい消化をして役作りをしている点がとても評価できる。今となっては貴重なバイプレイヤーである。
扇雀の小春も思ったほど悪いできでなく、それなりの健闘を讃えたい。ただセリフまわしで張って言うときはともかく、ふつうに言うときの音程の取り方がまずいのはこの役者の大きな欠点で、それをなんとか克服してもらいたいものである。翫雀の丁稚役はごちそうのつもりだろうが、ともすれば本役に見えるのがご当人にとっては問題であろう。
南座を見たのは3幕までで、そのあと関係者と会って肝腎の取材をし、翌日は久々に中村京蔵さんと会って「川上」で会食。そのあとお茶の阪本先生のおうちで海老蔵問題についていろいろとお話しし、3時半の新幹線で東京に向かい、渋谷のシアター・コクーンでケラリーノ・サンドロヴィッチ作演出「黴菌」を観劇。
この作品は昭和20年の、ある富豪の家を舞台に、その家族と家に出入りする人びとの話を描いており、オープニングはアガサ・クリスティのミステリーを髣髴とさせるも、ラストはチエーホフの「桜の園」や「三人姉妹」のパロディを想わせて、ケラの芝居はいつもこうした裏切り方をされるのが面白いといえばいえる。
今回最大の裏切りは仲村トオルという役者の扱いで、とんでもない奇妙な三枚目に起用していて、この意外性が結構面白かった。片や北村一輝の起用はTVドラマ等のイメージをそのまま引きずった形だが、ストーリーの主軸を担うだけの花はある。常連の山崎一や生瀬勝久など達者な男優陣もさることながら、今回は女優陣の活躍も目立っていて、高橋惠子のとぼけた味わいや池谷のぶえの三枚目ぶりが際立って面白かった。
 幕間のロビーで演劇ジャーナリストの徳永京子さんと女優の銀粉蝶さんとバッタリお会いして親しくおしゃべりさせてもらったものの、終演後は素早く劇場を出て、湘南新宿ラインのグリーン車に乗り込み、京都駅で買ったお弁当を食べながら帰宅し、さすがに、ああ、シンドの二日間でございました。




2010年12月09日

バーニャカウダ、前菜の盛り合わせ、スカンピ海老のパスタ、蝦夷鹿のステーキほか

週のアタマに留守をしたせいか、今日(8日)は朝から色んな電話がかかってきて、中には編集者を通じて新聞週刊誌等から海老蔵問題についてのコメント依頼もあり、毎度のことながら、その件については一切お受けしない旨を伝えるはめになった。午後には日経新聞の柏崎記者が別件の用事でお越しになり、「海老蔵の記者会見はNHKのニュースまでトップ扱いにするんですからビックリですよね」とのこと。夜は翻訳家の松岡和子さんと大宮のイタ飯「イルクオーレ」で忘年会を催したが、「うちの泉(お嬢さん)と言ってたのよ。今はもっと取りあげなきゃならない大変な問題がいっぱいあるだろうに、海老蔵ばっかりやってる日本のマスコミってどうかしてるよねって」との当然ながら良識的なご意見である。で、これまた当然ながらふたりの話題は馬に集中して、「馬ときどき芝居」ってな感じの歓談でディナーを楽しみ、「わー、大宮って侮れないね~」と松岡さんは「イルクオーレ」の食事を絶賛。ワタシ的には前菜の盛り合わせが見かけは平凡
だけれど、一品一品が意外なくらい水準の高い味だったので大いに満足した。ことにイベリコ豚のパテや
芳醇な香りのイタリアンサラミが絶品。
で、世田谷にお住まいの松岡さんがわざわざ大宮での忘年会を希望されたのは、「これをあなたに見せたかったからなのよ」と取りだされた1枚のDVD。 中身は『じゃじゃ馬馴らし』のメイキング映像で、先般さいたま芸術劇場で上演された同プログラムの地方公演に向けて九州地区だけに放送されたものだとか。見ればとても良くできたメイキングなので非常に面白かったのだけれど、ラストに初日終演後の舞台裏風景が流れて、なんとそこでずうずうしく蜷川さんと話している私がバッチリ映り込んでるではないか!!!関係者でもないくせにデカい顔して妙にそれらしく映っちゃってるところが我ながら笑えました(^_^ゞ


コメント(3)

歌舞伎ファンの私でも、NHKのメインニュースで海老蔵事件を大きく取り上げるのは納得できません。NHKと民放の区別が、ますます付かなくなって来ました。
「じゃじゃ馬馴らし」メイキング映像、うらやましいです。亀治郎さんのブログで九州で放映されると知ったのですが、録画を頼める人も居らず、残念に思ってました。歌舞伎関連の映像は、時々、関西だけの限定放送などあり、普段は東京在住の有難さを痛感しているので、こういう事もあるのは仕方ないのでしょうか。今後、放映される可能性もないのでしょうね……。
ところで明後日、日本女子大で武智鉄二演出、羽田澄子監督「東海道四谷怪談」が上映されるそうで、伊右衛門が今の坂田藤十郎、お岩が白石加代子という珍しい顔合わせで、楽しみにしています。

投稿者 ウサコの母 : 2010年12月09日 21:47

ウサコの母様、武智鉄二さんが演出された「四谷怪談」があるとは聞いていたのですが、藤十郎丈が伊右衛門、扇雀時代ですね。一度拝見したいですが、東京の日大女子大学での上映では行けない、残念です。
NHKもですが、日本のテレビ界はいつまで海老蔵さんの事を取り上げるつもりなんでしょうか。歌舞伎ファンだから余計ウンザリです。南座にもまだ中継の為にクルーとインタビュアーがいます。見る方も演じられる方も落ち着かない。

投稿者 お : 2010年12月09日 22:49

昨日の「東海道四谷怪談」と座談会、貴重な映画と非常に興味深いお話が聞けました。冒頭、羽田監督から、当時は10分用フィルムが最長で感度が悪く、怪談というごく暗い照明の下、上演中に撮影する困難さなど、撮影の経緯を伺った後、上映されたのは「伊右衛門浪宅の場」と「蛇山庵室の場」で、これしか残っていなかったそうです。上映後、お梅を演じた武智氏の娘の女優川口小枝さんを中心に座談会で、川口さんが稽古の様子や武智氏の「首」への強い思い入れ、家庭での意外な側面など語られました。当時、この舞台を巡って演劇誌上で大論戦があったそうで、激烈な批評と武智氏の反論、それに対する批判は、配布された資料で読むことが出来、その真剣な熱気は今の歌舞伎界にはないもので、新鮮ささえ覚えました。
歌舞伎以外に、映画でも何本か見た「東海道四谷怪談」ですが、今回のは初めて見る和事の伊右衛門で、最後は自分の身を切り刻んで血が飛び散り、お岩さんもベットリ白塗りの目と口が奇妙に動いて、リアルな怖さが伝わり、これを舞台で見たら、さぞやコワかっただろうと思いました。
そして、私には思い入れのある「十三代目片岡仁左衛門」と「早池峰の譜」を撮った羽田監督とお話できたことが望外の喜びでした。

投稿者 ウサコの母 : 2010年12月13日 00:31



2010年12月09日

豆腐とじゃこのサラダ、鶏照り焼き、焼き山芋、ネギ焼き、海苔焼きそば

お茶の稽古の帰りに麹町の「文字平」で矢内さんと一緒に食事。
今日の稽古場で問題になったのは和菓子の「練切り」のこと。私たちがふつうに「練切り」と呼んでいるものを阪本先生は「こなし」と呼び習わして、どうやら京都のお茶の世界ではそちらのほうが一般的らしく「永楽(善五郎)さんかてそう呼んだはるえ」と仰言るのであるが、稽古場にいた弟子一同、初耳のコトバにびっくり(@_@)。「練切りいうたら、ほら、お雛さんのお菓子で、『あこや』いうんがあるでしょ。あれの先っちょが切ったあるようなんが練切りやないの」と言われても一同ポカ~ン。「それがなんでも練切りて言はる人が多いから、虎屋さんにも訊いてみたんや。そしたら確かにそういう言い方をしてましたなあて言はるんやけど」と、どうやら頼りない返事だったらしい。そうしたら今ちょうど偶然にも和菓子の本の編集を手がけてらっしゃるらしい矢内さんが、「岩波で和菓子の事典なんかも出してらっしゃる中山圭子先生と、近々お目にかかる機会がありますので、お尋ねしときますね」てなことでようやく一件落着と相成りました。それにしても、阪本先生と私とはそんなに年齢が変わらないので、お互いに和菓子の呼び名が違うなんて思いも寄らなかったし、「今朝子ちゃんは早うに東京に行ったさかい知らんかったんとちがうか」と言われて、なるほどそうかもしれない、と思うしかなかったのである。「小説新潮」で連載してるシリーズでも関東と関西の食文化や呼び名の違いは相当なものなので、今回の「練切り」と「こなし」も色々と文献を探せばはっきりするだろう。


コメント(4)

お久しぶりです。
私も「こなし」と呼んでます。
京都には「こなし」をメインにお商売してる和菓子屋さんも有ります。そこはお干菓子の様に季節の形のも有ります。

投稿者 ともちん : 2010年12月10日 08:58

こんにちは。

京都ではよいお茶席で使うものは「こなし」と呼ぶような・・・。

坂木司さんの『和菓子のアン』に載っていたんですけど、関西と関東で材料(砂糖の量とか粉の種類とか)と呼び方が違うようです。

茶道が盛んな京都では、より微妙な管理が必要なこなしが発達したとか。

投稿者 りこ : 2010年12月10日 13:27

大阪では昔から≪こなし≫と呼んでいます。
食べ物では京風と江戸風は大変な違いがあります。
現在では東京へ行ったら≪うどん≫は食べられません。
そばは江戸風が美味しい。≪うなぎ≫は好き好き。
お雑煮は白味噌の京風が絶対。
まあ、お公家さんと武家風の違いでしょうか。
はっきりわかれてますなあ。

投稿者 プラネット : 2010年12月10日 18:03

大阪では昔から≪こなし≫と呼んでいます。
食べ物では京風と江戸風は大変な違いがあります。
現在では東京へ行ったら≪うどん≫は食べられません。
そばは江戸風が美味しい。≪うなぎ≫は好き好き。
お雑煮は白味噌の京風が絶対。
まあ、お公家さんと武家風の違いでしょうか。
はっきりわかれてますなあ。

投稿者 プラネット : 2010年12月10日 18:04



2010年12月10日

十日市

 大宮の氷川神社では年に一度師走の十日に酉の市のような十日市(とおかまち)なるものが催されており、それが大変な賑わいだと聞いたので、Pメディアの岡野夫妻やスラッシュの守部さんら常連のメンバーをお誘いし、進藤さんはお母様の看病により、元米朝事務所の大島さんはフランス旅行で不参加とわかった時点で元ミセスの福光さんにも声をかけたところ、お嬢様もご一緒に参加されたのだった。さらに学生時代の旧友で昔から志木にお住まいの関根ご夫妻が案内役を買って出てくださることになり、出かける前にまずは腹ごしらえで、福光さんご持参の豚の角煮と大根煮、ポテトサラダ、岡野さんご持参のヤツガシラの煮物、守部さんが大宮駅前の『力』でゲットされた焼き鳥、こちらで用意したすき焼き等をたらふく喰って出発したのだった。
 そもそも氷川神社には全長2キロもある伊勢神宮並に立派な参道があるのだけれど、その広くて長い参道を四縦列でびっしりと埋め尽くした屋台の数は浅草や目黒で催される酉の市の比じゃない規模で、日本中の香具師が大集合しちゃった感じだし、埼玉中の人がどっと押し寄せたのかと思うほどの、聞きしにまさる大混雑に圧倒されて、なにしろ境内で売られている熊手にたどり着くまでが一苦労であった(@_@)熊手は小さなものから買い始めてだんだん大きくしてゆくほうがいいというので、とにかく可愛らしいのをゲットしようとしたら、岡野夫人が「これは自分で買っちゃダメなんだよ。人からもらったほうがいいからプレゼントします」といって自ら買ってくださったので大いに感謝いたしましたm(_ _)m
 それにしても、わが家は参道からすぐのところにあるので氷川神社には毎日のようにお詣りしてるし、当然ながら初詣はここしか考えられないのだけれど、関根さんのご主人の話だと、「お正月はこんなもんじゃないですよ。もっとスゴイ込み方ですからねえ」とのことなので、ちょっとビビってしまいました(^_^;)


コメント(4)

青森に居て大宮氷川様の十日市の賑わいを手に取るように読めるのをとてもうれしく思います。ありがとうございます。

投稿者 armich : 2010年12月11日 11:56

明日12日は浦和・調神社の十二市です。こちらは大宮・氷川神社より随分こぢんまりしてますが、古い神社で地元では人気があります。
かわいい狛うさぎがいます。一度お出かけください。

投稿者 金ちゃん28号 : 2010年12月11日 21:17

いつも楽しみに拝見しています。氷川神社の十日市、おととし体験しましたが、本当にものすごい人ですね。
ところで、「今朝子の晩ごはん」最新刊はいつ頃出版されるのでしょうか?

投稿者 balco : 2010年12月11日 22:26

>balcoさまへ

>「今朝子の晩ごはん」最新刊はいつ頃出版されるのでしょうか?

すいません。諸般の事情により、文庫版は5巻で一応おしまいとなりました。出版を再開する予定は今のところありませんので、どうぞネット版をお楽しみくださいませm(_ _)m。

投稿者 今朝子 : 2010年12月15日 23:16



2010年12月11日

昨日の残り

昨夜の集まりでオイシイ料理の残りが冷蔵庫にドッサリ眠ってる上に、皆様のおかげでお持たせ長者になった感じの私は当分それで凌げそうです(^_^ヾ
午前中に仕事をUPして午後からいつも通り乗馬クラブへ。
今日はMさんのチームがカドリールを発表。カドリールは数頭の馬を音楽に合わせて行進させ、馬場に円やさまざまな図形を画くように動かすという、シンクロじみた馬術競技だが、最初に見たときはてっきり仮装大会?と思ったほどコスチュームにも凝るのであった。
で、Mさんが以前、「こんど和物に挑戦したいんですが、何か使えそうな邦楽ってありますかねえ?」と訊かれた時、私はためらわずに、「そりゃ津軽三味線しかないでしょう」とお答えして、義太夫三味線のユニークな演奏家として知られる田中悠美子さんから頂戴した「まるごと三味線の本」を参考にお貸しした。今日の発表を見たら、津軽三味線は結局イントロ部分の使用に留まっていたが、馬の速歩のリズムにはけっこう合ってる気がした。和物コスチュームはお祭りをイメージしたハッピとねじり鉢巻きで、受けたのは人間よりも頭絡にねじり鉢巻きをされた馬たちでした(笑)。
クラブハウスで久々に高校生のナッちゃんと会ったら、「松井さ~ん、わたし大学決まりました~」と実に晴れ晴れとした表情で宣言(^_^)/ 獣医大学で動物科学を専攻するそうで、まずは好きな道への第一歩を踏み出せたのはめでたい限り。オペラ歌手のSさんに「入学のお祝い会をしなくちゃねえ」と言われて、「なんならウチでやらない?」と申し出た私である。ああ、ナッちゃんもいよいよ大学生か……私も年を取るはずだよね~と妙に感慨深くなり、そういえばお気に入りの牝馬ハイセイコーのお孫さんも、ハッチャンも、近頃は乗っていて、ずいぶんお婆さんになちゃったな~と感じるのでした(涙)。馬の1年は人の4、5年に相当するのだろうから、大切にいたわりつつ乗ってあげたいものであります。
帰宅して食事をしながらNHKスペシャル「日米安保50年」を見て、日本人はこの問題をだんだん考えないようにして、もう50年も経ってしまった!!!という現実が改めて問い直されるべきかもしれない、と、今さらに思われたのでした。


コメント(1)

カドリールをご覧頂きありがとうございました。
うちのクラブでは過去実績のない「和」をイメージしたコスチュームと音楽を実現するのに予想以上の苦労でした。
コスチュームはサンプルを練習で着けて、馬に影響がないか、観客席位置からのビデオを見て、観客が何を着けているか判断できるかなど、何度も変更を重ねました。
和物の選曲も大変でした。
カドリールでは約7分間の演技用に、複数の曲を繋ぎ合わせます。
最初は、お借りした本を参考に、使えそうな津軽三味線の曲を10曲以上集めてみたものの、ジャズのようにテンポの変化が大きく、馬の動きに合わせられそうな部分で編集してみるとメリハリがなくなってしまいボツ。
安定したテンポを求めると季節はずれの盆踊り曲ばかりで、ノリの良い北海盆歌を選曲するとドリフみたいとボツ。
YOSAKOIは、オリジナル曲ばかりで入手困難。
本番までに5回の変更を行いました。

投稿者 乗馬クラブのM : 2010年12月12日 10:30



2010年12月12日

鮭かま弁当、一昨日の残り

乗馬の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
このところ日曜のレッスンは結構むずかしい馬に当たるので、事前に何かとその馬の情報を仕入れておくのだけれど、今日は直前に中級障害というかなり上級クラスのレッスンに出ていて、騎乗された方から「いや~今日は重くて速歩もできなかった」と聞いてビックリ(@_@) こりゃ相当頑張らないとダメだと覚悟を決めて脚でガンガン合図を送っていたら、プレッシャーのかけ過ぎになったのか、急にスピードをあげて前の馬の尻尾を噛みにいこうとするので一瞬ヒヤっとするも、即座にインストラクターの方から「前のほうに体重をかけすぎちゃダメですよ!」と鋭い指示が飛んで事無きを得たし、駈歩も出来たのでほっとした次第(^_^ゞ
クラブハウスでお会いしたOさんとSさんには、Oさんからお借りした「禁煙セラピー」という本を読了してからずっと喫煙をしていない旨をご報告。「よかった~仲間が出来た~」と歓びのOさん。「ええ~私だけがダメだったのかなあ~」と落ち込むSさん。「なんだか洗脳されちゃったみたいなのは嫌だから、吸いたくなったらいつでも吸うつもりで煙草を持ち歩いてるんだけど、京都からの帰りの新幹線で読み終わって帰宅後に最後の1本を吸ったら、もうそれっきり吸う気にならないのよ。でもガマンして禁煙をしてるという感じじゃ全然ないし、これからも吸いたくなったら吸うつもりだけどね」と私。とにかく禁煙でもあんまり自分にプレッシャーをかけすぎないほうがいいかもしれません。
ところで今週はコミュニケーション・ウイークとでもいいたいくらい、仕事以外でも多くの方と楽しい時を過ごしてバタバタしてたから、けさの報道番組でいろいろと見逃していたニュースをチェックした。中国の孔子平和賞や、アサンジ氏逮捕に対するプーチン首相の非難には笑えたが、わが国の政界ときては、ええっ、大連立だって!!!賞味期限ギレのオッサン、ジイサンがよってたかって一体ナニやってんだ!!!って感じで、お粗末すぎて笑う気にもなれませんでした(-_-;)




2010年12月13日

鮨&つまみ

幻冬舎のヒメこと木原さんと赤坂の鮨店「石井」で忘年会。活きがいいネタの鮨もさることながら、子持ちのせいこガニ等々盛りだくさんのつまみも美味しく戴いた。中でもオリジナリティあふれるワサビジョウユ塩で食した平目の薄造りは絶品でした(^_^)/
ヒメとは新年早々に出版が予定されている『吉原十二月』第3校ゲラの受け渡しでお会いしたのだが、その前に六本木のサントリー美術館で「蔦屋重三郎展」を共に観覧。
この展覧会のチケットは小学校の同級生クウちゃんことサントリーの久保田宣伝部長に頂戴し、私はなにしろ処女作の『東洲しゃらくさし』や『そろそろ旅に』に蔦重を登場させているから、『東洲』を担当された元PHPの熊谷氏や、『そろ旅』を担当された講談社の堀さんをお誘いしてもよかったのだけれど、ちょうど仕事のタイミングが巧く重なったヒメとご一緒した次第。 で、蔦屋はもともと『吉原細見』という吉原マップ付き情報誌の独占出版権をゲットしてのし上がった版元だけに、当然ながら吉原関係の書籍や錦絵の展示が充実しており、お互い『吉原十二月』出版に向けて格好のプレイベントとして楽しめたのだった。
またヒメにとっては蔦重の版元としてのしたたかさが某社の社長像と重なるのも面白いらしく(笑)、「いや~出版屋の考えることって今も昔もちっとも変わりませんよね~」と言いながら数ある出版物にしげしげと見入ってられたのである。今でいう自費出版物のほうが意外に豪華だったり、また今の公告並に出資額に応じて絵の大きさを変えるなど、出版は文化でもあり経営でもあるという両方の側面をきっちり押さえた展示の仕方はみごとだった。出資者アリの狂歌本などは「自費出版でもあるし、ツイッターみたいなとこもありますよね」とヒメ。「そういえば連歌なんて完全にツイッターだよね。ツイッターもそろそろ後世に残るくらい洗練されたのが登場してもいい頃かもね」と私。




2010年12月14日

鶏挽肉の袋煮

QPにヒントを得て作ったオリジナルメニュー。鶏挽肉と卵、生姜とネギのみじん切りを混ぜ合わせて塩、醤油少々で味付けし、片栗粉を加えてしっかりと練り混ぜた肉だねをふたつに切り割った油揚げの中に詰め込んで、味醂と醤油で味付けした出汁で煮る。最後に水菜を入れてさっと火を通す。
NHKの「クローズアップ現代」を見ながら食事。今日のテーマは妊婦のエコー検診で、出産前に胎児の異常を知ることが果たして良いことと断じきれるのかどうかという問題が語られたが、今や各分野におけるテクノロジーの著しい進歩が人類に色んな問題を突きつけ、考えさせる時代だよな~と、つくづく思われたのだった。人類の遺伝子が完全に解読できたというのだから、そのうちきっと、いやもうすでに、生まれる前に遺伝子をいじくることが当たり前になるであろう。結果、あまり病気をしない、頭や体格や運動神経がよくて顔もキレイな男女ばかりが世界中にあふれてしまうのだろうか?いや、世界中にあふれる前に、まず一部富裕層のあいだで遺伝子をいじくることが流行して、色んな失敗例が出ちゃいそうで怖い〈-_-〈 
先日車中のラジオでちらっと聞いて、こわっ!!!と思ったのは、地球温暖化を早急にくい止めるのが困難だとするアメリカで、上空に何か冷却剤のようなものをばらまく案が出されたというニュースで、下手にそんなことをしたら世界中の気象がムチャクチャになるような気がするのだった。 とにかく自然をなるべく自然のままにしておきたい東洋人の私としては、人間が一部をよくするために何かをやると、そのつど別のところに支障をを来して世界はどんどん悪化の一途を辿るような気がしないでもないのであった。ことに遺伝子と気象の操作は人類を滅亡に向かわせる公算大に思えてならない。恐竜はその特徴である巨大化で滅んだという説もあったが、人類はテクノロジーで滅んじゃいそうである。


コメント(1)

遺伝子いじり、気象いじりに関する松井さんの危惧に全く同感です。遺伝子いじりのほうは、多分、先ずは個人的な形で顕れるでしょうから、まだよいとして、何かを撒布するということは、直ちに全地球的に拡がりますから、よほど全地球的合意を経てからでないとマズイでしょうね。
 地球の温暖化と寒冷化は、何らかの宇宙的サイクルでこれまでも
繰り返されてきていることは南極から切り出した氷の解析から明白です。しかし、今の、いわゆる温暖化のフェイズが本当に人為的なものかについては、科学者の間でも一致した見解があるわけではありません。もちろん浪費はよくないことで、有限な資源を有効に使っていくことは、いつ、いかなるところでも望ましいことです。
 京都議定書についても米国や中国が参加しないのに単なる延長など無意味ですし、やはり真に望まれるものは、地球に関する純粋に科学的研究ではないでしょうか。
 

投稿者 armich : 2010年12月15日 12:43



2010年12月15日

カレーライス、トマトサラダ

整体治療の帰りに大宮駅ナカの「トップス」で食事。
寺門先生の助手を務める青年が競馬に詳しくて、私とよく馬の話をすることは前にも書いたが、今日は開口イチバン「いや~ブエナビスタは残念でしたね~」とは、先日のジャパンカップで1着になりながら進路妨害で順位を下げられた一件である。「でも、有馬記念が楽しみですよね~」と言われて、そうか、もうその季節なんだ……と改めて気持ちが焦ってくるのであった。
あともう幾つか寝ればお正月なのに、ゼンゼンそんな気がしないのは、12月は寒くなるといってたわりに、関東地方がまだ寒くならないせいだろう。大宮に移り住んで恐れていた関東からっ風なんて文字通り一体どこ吹く風?てなもんで、毎年この時期は相当冷え込んでいるはずの乗馬クラブには、なんと師走の蠅(馬の血を吸う蚊みたいなもの)が出ちゃってるのである(@_@)
片やヨーロッパは猛烈な寒気に襲われているそうだし、北日本が早くも相当な寒気に包まれ荒天下にあるとのニュースも見てはいるが、今のところまだピンと来ない感じである。
天気予報は明日から寒くなると告げてはいるけれど、今季その言葉を何度も聞いた気がして、いまだにあんまり寒くならないのは、まあ、個人的には有り難いのであるが。


コメント(1)

大宮辺りに吹く空っ風は、近いところでは秩父おろし、これは北西風でしょう。もう一つは赤城おろし。群馬県のほうから吹いてくる北風です。筑波おろしは、方角からいって、来ないでしょう。今は、都市化が進んでしまって、ごく局部的なビル風と区別が付かなくなってしまったかもしれませんね。川越街道が秩父おろしの道、17号が赤城おろしの道と考えていてよいのでは…。
 昔話ですが、昭和40年頃の秩父おろしは凄かったですよ。
 風神たちも、大宮の氷川様はよけて通って帰って、江戸で一緒になって大火事の原因になっていたかもしれません。

投稿者 armich : 2010年12月17日 13:06



2010年12月17日

なべ家+鍋

お昼は例の「小説新潮」のお仕事で、大塚の「なべ家」にて会食。今日は『元禄御畳奉行の日記』として有名になった『鸚鵡籠中記』に出てくる献立の再現で、いつもにましてオイシイ!!!と監修の松下先生ともども大喜びでした(^_^)/詳細は「小説新潮」2月号をご覧下さい。
夜はスラッシュの進藤さん宅で守部さんともども粕汁鍋で忘年会。進藤さんは高齢のお母様が入退院を繰り返してらっしゃるが、今日のような入院時のほうが彼女も少しは息抜きが出来るのであった。で、お見舞いもしたかったのだけれど、お母様が皆さんにはお正月に元気な姿を見せたいと仰言ったそうだし、実際にかなり回復なさっているご様子なので、こちらも改めて新年のご挨拶に伺うことにした次第。入退院の繰り返しで色んな病棟に出入りしている進藤さんは各病棟でさまざまな人たちと知り合い、「お医者さんや看護婦さん、リハビリの係の人、ほかの患者さんの付き添いの方はもちろん、お掃除の人や、配膳係の人とかも何人も親しくなちゃって、廊下歩いてて挨拶するだけでも大変なのよ~声をかけてもらえるのは確かに有り難いことなんだけど、たまには独りっきりになりたいと思うときがあるわよ~」とのこと。もともとマスコミ関係で常に初対面の人とも話す仕事をしていただけに、コミュニケーション能力が高すぎて、それがかえって当人を疲れさせてしまうらしいのだった。「人とはリアルなコミュニケーションだけでもうイッパイイッパイだから、ツイッターとかフェイスブックとかやる人の気が知れないわよ~」とのことでした。




2010年12月18日

もんじゃ焼き、お好み焼きほか

吾妻橋のアサヒ・アートスクエアで田中悠美子さんの義太夫三味線によるミュージック・パフォーマンス「たゆたうた」を観た帰りに現代人形劇センターの塚田さんと一緒に浅草で食事。
 悠美子さんとは以前ちゃんと鶴澤姓の芸名を名乗っていた女義太夫界気鋭且つ異端児的な三味線弾きだった頃に知り合い、家が近所だったので、道でバッタリよく会って、会ったらそのまま2時間くらいは平気で立ち話をするような仲だったのだけれど(それだけでもお互い変わり者なのがわかりますが(^_^ゞ彼女は早々と女義太夫界を脱けだして、他ジャンルの演奏家とのセッションを中心に独自のパフォーマーとして活躍を続けており、今回の公演は塚田さんも興味を持っておられたのでご一緒に拝見したのであった。
 前半は義太夫三味線の伴奏による現代詩の語りや、エレキギターとエレキ三味線の共振や、モダンダンスとのセッションなど、いわゆる「前衛」的なパフォーマンスの連続で、正直いって「前衛」過ぎて、私にはついていけないところもあったが、即興により太棹三味線の弦をさまざまな方法でかき鳴らし、打ち鳴らすのをBGMにして文楽人形の特徴的な動きを髣髴とさせるモダンダンスが繰り広げられるパフォーマンスは、思いのほか見応えがあった。後半は「日高川」に取材した「KIYO-HIME]というパフォーマンスで、ここでは彼女が女優的な演技もこなし、人形振りを披露して、さらには自ら人形遣いにもなるというマルチタレントぶりを発揮するが、耳を覆いたくなるようなノイズ系の激しい電子音をバックに流しながら彼女がそれにも負けない声で義太夫節を弾き語るあたりは狂気の感じがよく出ていたし、可愛らしい清姫の人形と蛇体になった人形が共に非常によく出来ていて、扱いも巧く、プロの塚田さんをも唸らせていた。




2010年12月18日

あんこう鍋

今日はさすがに寒くなったので鍋にしました。あんこうは乗馬の帰りに伊勢丹クインズでゲット。
 今日も午前中に仕事を済ませて午後から1鞍騎乗。お相手は例のハイセイコーのお孫さんだから安心して乗れました。とにかく真後ろの馬が暴れようが、前の馬がゼンゼン走らなくておまけに後ろ蹴りするクセがある馬でも、お孫さんは利口な馬なのでちっとも動じないのである。
喉が渇くとふつうの馬なら前肢で地面を引っ掻くのに、お孫さんはなんといきなり水道の蛇口を噛んでひねろうとするくらい、お利口さんな馬なのであった(@_@)
 馬には明らかに賢いコと、そうでもないコがいるので、人間にもやっぱり賢い人と、そうでない人がいるのだろうと思われる。で、賢い馬に乗ってると安心できるように、賢い人が敷いてくれる路線なら乗ることにもやぶさかではないのだけれど、今は路線を敷いてくれてる人がホントに賢いのかどうかが大問題なのであった。いわゆる学校のお勉強をフルイにして、賢い人を選んだ結果が、減反政策と干拓事業を同時にやっちゃったりするのだから、まるで「ガリバー旅行記」のスウィフトが描いた世界みたいである。
人間も馬と同様、群れを作る動物なので、群れ全体をなんとか生き延びらせるような、動物としての賢さが本当は求められてしかるべきで、そういう賢さがあったからこそ、人類は今日まで生き延びてきたのであろう。現代はだんだん動物的にみて生き方オンチみたいな人がエリートとされている感じであるのが、私はとっても恐ろしいのでした(-_-;)




2010年12月19日

おにぎり各種、揚げ鶏のサラダ

乗馬の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
今日は風もない穏やかな晴天の下、騎乗したのも穏やかなオジイサン馬だから安心して乗ってられたが、何しろ超マイペースでまったりと走るので、ずっとプレッシャーをかけ続けないと他の馬の邪魔になるように思われて、こちらも必死で脚の合図や鞭を使い、なんとか無事に駈歩が出来たのでホッとしました(^_^ヾ
クラブハウスではOさんから写真のXmasプレゼントを頂戴しm(_ _)m、手作りという話なので、一体どうやったのか訊いたら、フェルトの原料になる羊毛のかたまりを針で丹念に突いて作られたのだとか。とにかくOさんはとても手先が器用な方なので、やったらなんでも出来ちゃうらしいのだけれど、「タバコを止めたおかげで、こういうことするヒマもできちゃったんですよ」とのこと。
Oさんがタバコを止めたきっかけは、前にもブログに書いた「禁煙セラピー」という本で、私自身もそれをお借りして読み終わってからなんと1本も吸ってない!!!のが自分でも信じがたいのであるが、それはOさんも同様らしく、「気持ち悪いですよねえ、なんだか洗脳されちゃったみたいで。でも私だけが洗脳されちゃったのかと思ってちょっと怖かったんですけど、松井さんもそうみたいなんで、ホッとしました。別に目新しいこととかドギツイことがが書いてあったわけでもゼンゼンないし、ごくフツーのことが淡々と書いてあるのに、なんでなんだか読んでるうちにだんだんタバコがまずく感じるようになっちゃったんですよね」と仰言るのであった。私は現在のところ禁煙しているというつもりは全然なくて、ただ別に吸いたいという気にならないから吸ってない状態がずっと続いている。だから他人が吸っていても全く気にならないし、ガマンをしてるわけではないのでストレスも感じないのである。
このままずっと吸わないでいられたら、経済的な節約になるし、Oさんが仰言る通り、タバコに取られた時間が有効に使えるし、もちろん健康にもいいわけで、いいことづくめなわけだけれど、ただ本1冊で(それも人から借りた)、40年近い喫煙生活に終止符が打たれるというのが自分ではどうも釈然としないというか、悔しいというか、なんとも腑に落ちないので、いずれこの呪縛から解かれる日が来るかもしれません。来なくてもいいですけど。




2010年12月20日

豆腐のタラコ煮、春菊と鶏肉のサラダ

 いずれも先日の鍋であまった野菜を処理するための料理。一品は白菜とエノキダケを出汁で煮て絹ごし豆腐とタラコを加え、酒と淡口醤油で味付けし、水溶きカタクリでまとめたもの。もう一品は鶏もも肉を細切りにしてゴマ油で炒め、味醂と醤油で味付けしたあと春菊の葉と混ぜ合わせるだけ。松岡和子さんから頂戴したお手製のカンズリを薬味に添えたらGOOでした。柚胡椒でもいいかも。こちらは完全なオリジナル料理だが結構イケますよ(^_^)/
政倫審出席を断固拒否して往生際の悪すぎる小沢クンには、もういい加減にしてくれと言いたくなるが、これについてのマスコミ報道のほうがもっといい加減にしろ!!!と言いたいのであった。
現政権が人気浮揚策の一環か何かしらんがわざと問題を長引かせているのが見え見えだし、それをしつこく取りあげる報道のほうも、暴力組織に振りまわされて海老蔵問題をしつこく取りあげたのとどっこいどっこいのバカバカしさで、私は近ごろ何が気がかりだといって、ポスト・イデオロギー世代が中心となったマスコミ人の幼稚化ほど日本をダメにしてるものはないように思われるのである。
それにしても、何をやってくれてるのか、まだ成果がほとんどわからないうちに、早くも分裂ぶくみの様相を呈して権力闘争を始めている民主党にも困ったもんで、とにかくオレが金出して党を作ったと思ってる鳩ぼっちゃんも、オレがいたからこそ選挙に勝てたと言い張りたい小沢クンも、その大人げなさときたらポスト・イデオロギー世代も顔負けかもしれない。ホントにこんな調子で日本は一体どうなるんだろう、と不安に思いながら責任もって地道に仕事をしてる常識的なおとなの人も大勢いて、今はなんとか回ってるのだろうけれど、そうした皆さんだっていつまでキレずに保つかは誰にもわからないのであります(-_-;)


コメント(1)

『今朝子の晩ごはん』は第5巻が最終だそうですが、ちょっと残念ですね。本屋で手に取って見て買う人も大勢いるのですから…、同じ出版社でなくても、どうぞ6巻、7巻と続けられるように…、
私は最初『晩ごはん』を手に取ってパラパラ見た時、料理の本と思い(辰巳芳子の本などと並んでいましたから…)、《京都の人にしてはバタくさい料理が多い》ような気がして、その時は買いませんでした。しかし、その後、いろいろなことから《これは料理の本じゃないゾ、永井荷風でいえば『断腸亭日乗』のような、子規で言えば『仰臥漫録』のようなものだと思うようになり、特に政治的発言がハッキリしていて、今時貴重、いつの間にか全巻揃ってしまい、人さまにも宣伝するに至っております。今回も、全く同感、小説家もいいけれど、政治家に転向されたらどうでしょうか。もったいないですよ。

投稿者 armich : 2010年12月22日 10:10



2010年12月22日

シジミの醤油漬け、中華腸詰め、牡蠣と豆腐の炒め煮、ニラ饅頭、イカのレタス炒め、ビーフンほか

画家のミヤケマイさんと大宮駅前の台湾料理店「花蓮餐廰」で食事。「今朝子の晩ご飯」文庫版の表紙絵をてがけてくださったマイさんは多芸多才で、今度は講談社から初の掌編小説集を刊行されるとのことで、その刊行に至るさまざまな経緯をお聞かせ戴き、そこからお互いの小説観のようなものをいろいろと論じ合って歓談の時を過ごしましたが、何かと言いたい放題なので詳述は避けます(^_^ヾ




2010年12月22日

鶏肉とカブのピリカラ炒め

QPで見た料理。カブの根は角切り、葉はざく切りにしてさっと湯がいておく。鶏肉は塩胡椒で下味して片栗粉をまぶし先に炒めて七分どおり加熱しておく。豆板醤と生姜、ニンニク、ネギのみじん切りを炒めて鶏肉をもどし、さらにカブを加え、酒、砂糖、酢、醤油、塩、水、片栗粉を混ぜ合わせた調味料を入れて仕上げにゴマ油を垂らす。
昨夜わが家に一泊なさったミヤケマイさんは、「今日はなんだか暑くありませんか」と言いながらお帰りになったが、昼どきの大宮は空が明るく晴れ渡って、小春日和というよりも、確かに暑いような気がしたくらいでである。冬至だからむろんスーパーには柚が沢山売られていたし、私も今晩のメニューは風呂吹き大根の柚味噌添えにしたかったのだけれど、この暖かさでは余った柚で柚風呂をしよう、なんて気にもなれないのであった。食事しながらNHK7時ニュースを見たら北日本はどうやら猛烈な低気圧に襲われたらしく、これまた異常なお天気の映像を見て驚きました(@_@)




2010年12月23日

ゴボウとレンコンの味噌きんぴら

 前にQPで見た料理。ゴボウ、レンコン、牛肉の順にゴマ油で炒め、味噌、酒、砂糖、醤油少々、すり下ろしニンニクを混ぜ合わせた調味料で味付けする。ゴボウは切ってから水にさらすこと。レンコンは細切りにして弱火でじっくり炒めるのがポイント。
祝日でも〆切りに追われ朝からずっと執筆し、夕方になって近所のスーパーに行ったら, 早くもお正月用の陳列に替わっていて、気が焦ること夥しい一日でした(-_-;)
ところで東京から埼玉に引っ越して良かった!!!と思える後ろ向きの理由のひとつには、もうあのヘンな男にヘンな税金の使い方をされずに済むということがあって、新銀行東京やら、オリンピック招致活動やらに金を取られたことがいまだに腹立たしくてならない私である。
 例のマンガやアニメの表現規制を強化した都条例改正案に関しても、自身ナニで確か襖だか障子だかを破るシーンによってA賞をさらった表現者のはずだから、相変わらずとんでもない野郎だなあとあきれつつも、所詮は東京都の条例に過ぎないし、さすがに各出版社がこぞって反発したので、こちらがさほど案じるまでもあるまいとしていたのだけれど、ミヤケマイさんは憤慨して、これが日本で表現の自由が冒される第1歩となることを非常に心配なさるのだった。「マンガは稼ぎ頭だから、それを叩けば大手出版社の足腰が弱るじゃありませんか。何故みんながその点をあまり心配しないのか不思議ですよ」と言われて「なるほど」と私。「海老蔵事件をやたらに取りあげてたのは、この問題を隠蔽するためだったんじゃないかと疑うくらいですよ」「う~ん、もしそこまで考えて海老騒動を起こしたんだとしたら、まだましだと思えるくらいだわねえ。今の日本にはそこまで考えられる人もいなそうなのが心配だわよ」と私。
それにしても今日の麻木久仁子騒動はいったい何の隠蔽工作なんだろうか?




2010年12月24日

ハンバーグ弁当

 整体治療の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。日テレで「THIS IS IT 」を途中から見て食事。私は別にMJのファンでもないし、コンサートのメイキングに過ぎないのに、これぞショウビズの極み!!!ともいうべき映像に思わず見惚れてしまいました(^_^ヾ
この年になるとさすがにXmasEveなんてまるで関係ございませんが(笑)、寺門先生の若いアシスタントさんも男女を問わずしっかりお仕事をなさっており、「久々に金曜日と重なったから今年のイヴはみんなやる気になってるみたいですよねえ」なぞとわりあい淡泊に仰言るのであった。「アメリカの景気も少し回復基調にあるのか、NYのXmasもけっこう盛り上がってるみたいだけどねえ」と言えば、「そしたら日本も景気よくなったということなんでしょうか?」と訊かれ、「さあ、どうなんだろう。おもちゃなんかわりと高いのが売れてるみたいなことTVで言ってたけどねえ」と私。
とにかく景気が回復したという実感は個人的に全くないが、世の中全体に何かこう不況感疲れみたいなものがあって、先行きを考えたら暗くなるばっかりだし、いっそ使える時にはぱっと使っちゃえ~てなムードが広がってるかもしれない、という気はするのでした。




2010年12月25日

鯛とジャガイモのスープ、五目焼きそば

 焼きそばは乗馬の帰りに伊勢丹クインズでゲット。スープはQPで見た料理。オリーブ油で玉葱スライスとジャガイモを炒め、水を加えて塩胡椒で下味した鯛を入れて、さらに塩胡椒で調味し、ベイリーフを投じて30分ほど煮込めば出来上がり。フジTVで女子フィギュア全日本選手権ショートプログラムを見ながら食事。
今シーズン絶不調の浅田真央が復活して世界選手権に出場できるかどうかがかかった大切な試合だけに、練習段階から会場の異様な雰囲気がTVでも伝わってくるという非常に緊迫した状態の中で、なんとか最少のミスで食い止めて1位発進をキープした真央ちゃんはさすがというべきか。それにしても、世界大会で勝ち残れる日本人選手がほとんどいなかった頃から私はなぜかフィギュアの試合をよく見ていたのだけれど、ホントにいつの間にか日本人選手の層が物凄く厚くなっていて、次から次へと有望な若手が登場するのにビックリさせられる。今大会でも庄司理紗という14歳の新星登場が強く印象づけられました。
ところで、いつもコミコミの乗馬クラブも今日の午後はさすがに人数が少なくて、ゆっくりとレッスンが受けられたのは幸いでした。クラブハウスには乗馬用長靴のメーカーさんが採寸に来てられたので、最初に買った靴が今や相当いたんでることもあって、つい自分へのクリスマスプレゼントのかたちでオーダーしてしまった私であります(^_^ゞ
帰りのバスではオペラ歌手のSさんと一緒になり、お正月をご実家で過ごされるというお話から、今年もご両親が「川上」のおせちをご注文くださったとお聞きして、「そういえばTVに出てたよね。うちの親が見て喜んでたよ」と言われ、シマッタ!!!見損ねた……加藤チャンごめんm(_ _)mテレビ東京で21日に「川上」をフューチャーした2時間番組が放送されるという話を聞いていながら、年末でバタバタしていて、うっかり忘れてたのでした。もしDVDが録ってあったら見たいものであります。


コメント(2)

おせっかいで恐縮ですが、番組に取り上げられるのは、feature される、なので、フィーチャーです。 フューチャー だと、future (未来)になってしまいます。

投稿者 クリスマスも明けて : 2010年12月26日 11:55

>フューチャー だと、future (未来)になってしまいます。
ハハハ、ご指摘ごもっともです。

投稿者 今朝子 : 2010年12月26日 23:53



2010年12月26日

大根とイカの煮物、スパイス鶏、おにぎり各種

乗馬の帰りに伊勢丹クインズでゲット。
年内乗り納めで騎乗した馬は会員の皆さんが「ものスゴク真面目でしっかり走ってくれる馬だよ~」と仰言る葦毛の牝馬で、実際に乗ってみると拍車なしでサクサク走ってくれたのだが、前の馬がやたらに跳ねて後ろ蹴りしてくるのでヒヤヒヤ。その馬はすぐ退場になって、前につめたら、次に前になった馬もナント跳ねて後ろ蹴りをしてくるはさすがに困ったものでした(@_@)駈歩する段になるとそれらキケンな感じの馬はいなくなったのでホットしながら発進。皆さんの仰言る通り、とてもスムースに駈歩ができるので調子に乗っていたら、どんどん加速して鞍上で腰がボンボンと弾むので、いったん休憩したあと、今度は手綱を短めに持って発進させたところ、どうやら手綱を引きすぎたらしく、いきなり立ちあがりかけて猛ダッシュしたのでいささか狼狽えてしまった。それでも即座に「松井さん、カラダ後ろ!!!」というインストラクターの声に従えるくらいには気持ちが落ち着いていて、なんとか無事に乗りこなせたのでした。帰りのバスの中でOさんに「以前はあんな風になったら怖くて落馬しちゃったところだけど、さすがに今は乗り納めで落馬なんて、そんなみっともない真似はできないから、しっかり踏ん張ったわよ」と笑って話したら、「そうそう、色んな目に遭う内にだんだん度胸がついて、どんな場合でも踏ん張れるようになれるんですよね」とOさん。「やっぱり、乗馬は経験だよね。日ごろあんまり慎重すぎるようなレッスンばかりしてると、結局のところ怖がりなるので、逆にいざというときにキケンな気がするんだよね」と私。乗馬はもちろん大けがをしたら大変だけど、ちょっとはスリリングなところがあるから面白いのだろうと思うのは、そもそも私の始めたきっかけが、乗馬全くの未経験でハワイの外乗に参加して、山中で暴走されてホントに死ぬかと思うような恐ろしい経験が一種の快感となったことにあるからかもしれない。で、乗馬を何年か習った感想としては、どんなことが起きても馬が落ち着くまで馬上で踏ん張れるという度胸がつかないうちは、インストラクターに何を言われても、聞く耳が持てないから、日常では決して味わうことのない馬上でのスピード感に、まず馴れることが初心者にはイチバン肝腎なのではなかろうか、という気がしている。で、とにかくどんな場合でも踏ん張ることが肝腎で、踏ん張ってるうちになんとか光明が見えてくるというのは、あらゆる物事にも当てはまるのだった。
フィギュア全日本選手権で何とか復活を遂げた真央ちゃんも、業界的な予定調和のためには、ここぞ踏ん張りどころ!と思ったのでしょう。




2010年12月27日

前菜三種盛り、干し大根入り卵焼き、海老と黄ニラの炒め物、牛肉のレタス包み、酸辣湯、台湾焼きそば

角川春樹事務所の原重役と大宮駅前の「花蓮饗廰」で食事。各社編集者の方と年内最後となる打ち合わせで、ずっと中断していた「並木拍子郎種取帳」シリーズを来年再開することについて諸々の相談をした次第。なにしろ原さんは取締役で諸事にお忙しいから、直接の担当は誰か若い編集者の方に任されてもいいようなものなのだけれど、律儀に自ら足をお運びになるのは、「大宮に来るのって、なんだか小旅行した気分で、結構なごむんですよねえ」ということもあるらしいのだった。今の担当ではもちろん最も古くからお付き合いのある編集者なので、お互い腹蔵なく色んな図書の話やら、出版界の話やら、世の中全体の話やらをしまくったのだけれど、原さんが今いちばん気になるのは若い人たちが素直すぎることだという。「私たちが若い頃はみんなもっと上に逆らってたような気がするんですが、今の若い人は最初から妙に現状を認めちゃってるんですよね」「確かに今は親に対する反抗期すらないっていうもんね」と私。「そうなんです。否定しないんですよ」「現状を否定しないところに進歩はないかもねえ。もう人類、行き着くとこまで行っちゃったってことなのかしら」てな話から、本当にあんまり先々のことを考えたらビョーキになりそうだから、自分と自分の身のまわりの人たちがなるべく不幸にならないように願うしかない、というような内向きの話になってしまった。もっともふたりとも根がとても楽天的なせいか、それでも暗いムードには少しもならずにゲラゲラ笑って歓談の時を過ごしたのでした。




2010年12月28日

おでん、アイスプラント

近所の高島屋でゲット。高島屋に行ったのは、お雑煮用の丸餅を伊勢丹クインズで探したが小ぶりのパック入りしかなかったからだが、高島屋ではもう少し大きめのがあったものの、やはりパック入りで間に合わせるしかなさそうである。三軒茶屋では毎年末に和菓子屋でゲットできたのだけれど、こちらではさすがに無理かもしれない。三茶では道を歩いていてよく関西弁が聞かれたので、関西出身者がけっこう住み着いていて、それで丸餅も売られていたのだろうか。
ところで関西といえば、昨夜遅くまで京都の妹と話をしていたら、「政治家の人に誰か訊いてほしいわ。あんたらは何のために要る人なの?いうて。予算の審議とかいうても、それやったら10人くらいでやってくれはったらええのとちがうの。あんな大勢の人がホンマに要るのん」と相変わらずのお怒りモードで、たぶん今やそんなふうに思ってる人も決して少なくないのだろう。存在意義が疑われているのはもはや地方議会の議員ばかりではなく、代議員による議会制民主主義そのものが値打ちを問われている状態は頗るキケンな気もする一方、ITの著しい発達により、直接民主主義も全くの夢ではなくなった今、代議員のありようや意義づけも変わってきて当然だと思われるのだった。それにしても与野党問わず、選挙してるか、小沢クン問題にかかりっきりかの議員サンたちって確かに、「あんたらは何のために要る人なの?」と訊いてみたい気が大いにする。この年の瀬に、小沢クンが政倫審に出席すると決めたからって、それが一体どうだってんだ!!!




2010年12月29日

鮭のバターソテー、おでんの残り

こう押し詰まってくると、晩ご飯も適当になる。お昼頃には「小説新潮」のゲラがFAXで来て、小林の姐さんから電話もあり、「姐さん、まだ仕事してんの!」と言えば、風邪で休んだ分を取りもどすべく年内の〆仕事なのだそうで、「もう誰もいないから、わがオフィス状態ですよ(笑)」とのことでした。こちらもそのゲラの校正をして、来春早々に入稿するエッセイを1本書き終えて今日で今年の仕事納め。明日からは片づけと大掃除といっても、幸い引っ越したばかりなので、そんなに汚れてはいませんので、少し余裕がある分ここぞとばかり久々に仕事と関係ない読書やビデオ三昧したいものであります。あっ!!!まだ年賀状があった(^_^ゞ




2010年12月30日

筑前煮、おにぎり

例年は進藤宅で年越しをするが、今年はわが家でやることになったのでメインは蟹鍋にして、箸休めに用意した筑前煮を早々と試食した次第。
 明日は全国的に大荒れという天気予報がまるで嘘のように穏やかな小春日和に恵まれた今日の大宮駅周辺は買い物客でごった返しており、私も今日中に済ますべく方々の店を渡り歩いた。もっとも夕方から寒波が押し寄せて雨になるという予報もあったのに、すっかり外れていまだ穏やかな夜を過ごしております。
とにかくこちらに移り住んでから、これぞ空っ風というような厳しい寒風はいまだ体験せず、東京にいるときのほうがよほど寒かった気がする。要は関東に限ると長期予報も大幅にはずれて、12月はかなりの暖冬だったのではなかろうか。まあ、悪い予想がはずれたのは歓迎すべきなのかもしれない。
 ところで今年は「はやぶさ」と「くにます」くらいしか良いことがなかったみたいな日本だったが、このままどんどんダメな国になっていく感じ、というような予想もなるべくはずれてほしいものである。今や国はおろか地球だって滅びかねないさまざま危惧を孕んでいて、「明日をも知れぬ」「一寸先は闇」といった昔の人と同じ表現が通用しそうな人類だけれど、さすがに人類全体の顔までは思い浮かべられないので、少なくともご縁のあった方々が何とぞご無事に、幸多かれと心より願うしかありません。
ブログの更新はこれが年内最後となり、できれば元旦の夜に更新したいと思っております。
皆様どうぞ良いお年をお迎えくださいm(_ _)m