トップページ > 2010年04月の月別アーカイブ

2010年03月 |メイン| 2010年05月

2010年04月01日

鯛の塩焼き、鰹のたたき、各種燻製、鉄板焼き、ビフカツ、トンカツ、鯛茶漬け

近所の大島宅でPメデフィアの岡野夫妻、スラッシュの守部さん、進藤さんと会食。3月31日は大島さんの
ご父君である杵屋花叟師の命日で、例年こうした集まりを持つのだが、今年は進藤さんの快気祝いと、今日で米朝事務所を退社なさった大島さんの慰労会を兼ねており、さらには年度末ということもあって重要な決定もなされたのだけれど、それについては後日くわしく記すことにします。ともあれ岡野さんからは電子メディアの話をあれこれ聞いて、出版界の今後についてもいろいろとサジェスチョンを戴き、私自身も何かと考えるところが多い今日この頃であります。




2010年04月01日

ポークソテー

 QPのレシピでは新玉ねぎを炒めて酒と醤油で味付けして肉にトッピングする。シャリアピンステーキの豚バージョンといった感じ。付け野菜はアスパラガスが近所のスーパーで売り切れだったので、エリンギと獅子唐のソテーにした。
晩ごはんを食べたあと、8時に予約した美容院に行ったら「今日は9時からここに近くの店長が集まって会議があるんですよ~」と美容師のYさん。新年度のスタートに当たってはかならず店長会議をするんだそうで、全国に150くらいの店舗展開をして、美容業界ではめずらしい東証一部上場をしているグループだけに、毎年の新規採用も200名以上なのだとか。いずれも美容学校を出て国家試験にも受かってから入社しても、1年もたてば別にリストラされるわけでもないのに人数が半減するという話だから、かなり大変なのだろうけれど、残っている美容師さんは、皆わりあい気持ちよくお仕事してるといった感じに見受けられる。美容院乱立時代で街角でビラ配りをしている店もよくあるだけに、今どきこうした大手グループで働けることのメリットは高いのかもしれない。今どきは美容師を続けるのも非常に難しいのではあるまいか。前にカットしてもらっていた店長が技術を買われて銀座の高級店に栄転されたのでちょっと淋しくなったが、新たな担当のYさんとも何かと話をして、民族によって髪質の違いがあったり、髪に対する固有の思い入れがあったりするのが面白いというような感想を聞いた。彼女にいわせると東洋人の黒髪よりも西洋人のブロンドのほうが意外と強い髪質なんだそうで、「見かけとは全然ちがうもんなんですよ~」とのこと。在日ネパール人の友人がいて、ネパールでは長い黒髪に対する思い入れが強いので、髪をカットして染めるなんて考えられないのだけれど、その友人は日本に来て母国にいる父親とは当分会わなくてもすむから、「どんどん染めちゃって、可愛らしくカットして~」と頼んだそうで、ネパール人の夫も了承済みという話を聞いて、
なるほど、そういうことって世界中どこでも同じなんだろうなあ~と思われたのでした。




2010年04月02日

水菜とイカのパスタ

QPのレシピ本で見た料理。海苔の佃煮に柚胡椒と醤油を加え、イカの刺身を軽く茹でたものを混ぜ込んで水菜と一緒にパスタにトッピングしただけ。NHK7時のニュースを見ながら食事。
昨今のマンガチックな日本政界もついにギャグマンガの域に到達した!と思われたのは若林元農水相が隣の人の投票ボタンを代わりに押して議員辞職したニュースで、「魔が差して」した、というのが笑わせる。今どきは大学でも代返なんかしないのではなかろうか。私は大学院時代にN君に代返を頼んで、ずっと語学の授業に出なかったら、教授が学年末試験を一週間早めたので知らない間に終わっていて、とうとう単位を落としてしまったニガ~イ想い出があります(^^ゞ 大学に入学した時が学園紛争のまっただ中で、授業がほとんどない状態で、試験だけ受けて単位を取るという悪いクセがついた結果だが、代返を頼んだ相手が悪く、N君も私が授業に出てるもんだと思い込んで、自分は一度も出なかったそうなのである(笑)。ま、どっちもどっちで、思えば昔はこうした気楽な学生も多かったのだけれど、今の学生はマジメなのか、行き場がないのか、月謝をちゃんとペイするつもりか、授業にはきちんと出ていて、休講したら必ず補講しなければならないから大変なんですわ~と、大学教授をしてる友人によく聞かされるのだった。代返を頼んでいたサボリ学生でも、ふつう社会人になったらそういうわけにはいかないはずが、政界はまだ代返ができるほどにお気楽な職場だということが、今回で判明したわけであります。


コメント(1)


①投票時青木氏はどうして離席していたのか
 (今ニュースステーションで約束があったからだそうな)
 自分には関係ないどうでもいい議案だったのか。
②カメラ視線が魔がさしたのだろうか
③この瞬間に気が付いたのは誰か。票と人数が合わなかったのだろうか。

子ども手当ても準備の無いままの公約実行で、お粗末な現実が。何で外国の子どもまで保障しないといけないのよって、子どものない人はいきどうりますよ。
普天間基地問題も同じ事が起こるでしょう。

公約公約ってこんな公約お願いしてませんけど・・。

この2~3日腹の立つ事ばかりで愚痴りましたがお許しを。

投稿者 五島 : 2010年04月02日 22:30



2010年04月03日

カレーライス

国立劇場で「吾妻徳穂十三回忌追善舞踊会」を見て、幕間に食堂で一番腹の立たないメニューを選択。
故人とお目にかかったのはもうそんなに前になるのか~という感慨を催しながら拝見。お弟子さんたちの発表会とはいえ、この一門の幹部クラスはみな素人離れしてるし、中でも清元の「文屋」を素踊りで披露した節穂などは近ごろのプロの役者よりもはるかに見応えのある舞いぶりだった。次いで長唄の「鶴亀」は、現家元徳彌の夫である中村翫雀、息子の壱太郎、舅の坂田藤十郎、親族の中村亀鶴(きかく)といったプロの役者の出演によるゴチソウ的な出し物で、大切りは徳彌と藤間勘右衛門の共演による「吉野山」。よくやる義太夫と清元のかけ合いとはちがって、地が義太夫のみだからいささか渋い感じはしたけれど、それなりに面白く拝見した。昔から思えば勘右衛門もずいぶん見られるようにはなっている。徳彌は後半ちょっと疲れが見えるような気がしたが、前半はとても風情がいい。


コメント(1)

え?!なんちゅう元気なオッサンやねん、と、思わず書かせて頂きます。藤十郎さんは昨日歌舞伎座に出てらしたので。お歳を考えると仰天してしまいます。歌舞伎役者さんのスーパー体力ってどこからくるのでしょうか。観客の生気を吸い取っているのでしょうか。同日に少しづつ時間をずらしてパフォーマンスするってミッキーマウスみたいです。(ミッキーは非公式には複数なのに・・・)。
 ところで、松井様監修の1991年2月発行の『ぴあ歌舞伎ワンダーランド』を最近拝読し、激しく面白く楽しみました。文体が愉快で、全体にとても親切。歌舞伎好きの母の為に、姉が当時プレゼントしたもので(現85歳の母も愛読していたらしく、よく読んだあとがあります)最近貰いました。大切にいたします。
『円朝の女』は年初に拝読。私が前半を読んだところで、夫が読み始めてしまったので(´`)私としては途中時間が空きました。ところがこれが効果があって、前半部が私の想い出のようになって後半に入ったので、全体の、女性の思いの層が余計濃くなり、最後はじわっと、そしてあたたかくなりました。
 昔から思えば勘右衛門もずいぶん~、というお話、やはりそうか・・・と個人的に深く思いましたです。
長々失礼いたしました。どうかお体お大切に。

投稿者 かぶきまま : 2010年04月04日 15:46



2010年04月04日

箱寿司、ピリ辛豆腐と焼き野菜のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。もっちり豆腐を探しても見つからなかったのはは売り切れちゃったんだろうか?
馬場周辺の桜はまだ五分咲きといった感じで、花曇りの空の下、今日も2鞍騎乗。1鞍目は例のガバナーで、けっこう機嫌良く走っていたかと思いきや、隣の動物園で太鼓が大きく響いたのに泡を喰って柵を越えそうな勢いで前肢をあげてバタついたのでビックリ(@_@)叱りつけてなんとか収まったし、私はそのまま乗り続けていたかったのだけれど、午前中も同じようなことがあったらしく、インストラクターが心配して、馬替えになってしまった。デカイくせにビビリ~で尚かつ超雨嫌いだから太鼓の音が雷に聞こえたのかもしれないが、こんなことぐらいで馬替えしてたら味をしめて余計にまたやるようになるのではないかと、こっちは逆の心配をしたくらいである。もっとも急きょバトンタッチした馬は、幸い2鞍目の専用馬に指定していた、ハッちゃんことザオーハツユキだったので助かった。これは牡馬と間違えられるような大型のオバサン馬で、とても人なつっこくて、食いしん坊で、牝馬のわりに肝がすわっているし、ハッちゃんという愛称からも庶民的なお手伝いさんっぽいイメージがあって、気分屋のガバナーよりは頼りがいのあるお相手だが、今日はガバナーほど駈歩が巧く持続できなかったのでザンネンでした。
夕方になるとしんしんと冷え込んで花冷えというコトバが実感されるなか、私はユニクロのヒーテックを愛用してるという話を常連のメンバーにしたら、そういえば夏用のが出たでしょうという話になって、「それも今日渋谷のエキナカでさっそく買っちゃったんだよね~安売りしてたから」と私。「そうそうユニクロって最初に安くするんですよね~で、売れ出すと高くなる」とONコンビのOさん。「そうなのよ。ヒーテックも最初はたしか750円くらいで買って、いいからもう一着か買おうと思ったら値段が倍になってるんでビックリよ」と私。「ヒーテックは最初1000円ぐらいだったんですよ~それで安くして売れたんで、今度はまた高くしちゃったんだ~でもいいかどうかもわからない段階で2着は買えませんもんね」てな話をしてたら横からMさんが「ユニクロの値段て、まるで小豆相場みたいですね~」という感想を洩らされたのでした(笑)。




2010年04月05日

ハタハタの干物、アスパラガスの豚ロース巻き

ハタハタの干物は秋田出身である進藤さんの快気祝い。私は秋田県人でもないのに子供の頃からハタハタ好きで、年末に進藤さんチでいつもバカバカ喰ってしまうところから頂戴したらしい(笑)。
今日は連載小説の入稿をなんとか〆切り通りに果たして、これで書き下ろしに完全集中できるかといえばそうでもなくて、明日は午後からNHKの収録が控えているし、10日はシンポジウムもあるので、ちょっとでも気を抜いたらドスンと落っこちちゃいそうな綱渡り月間であります(=_=;) そもそも3月一杯で書き下ろすはずで4月に仕事を入れちゃったのだけれど、脱稿に至りそうもないので講談社の入稿を4/15に延ばして
もらったので、とにかくそれまでには必ずなんとかしなけらばならないのでした。
というわけで余計なことには構ってられないのだけれど、今どき京都の妹は、またまた「与謝野さんには失望したわ~」といってるのではなかろうかと思われるのだった。自民党のなかでは一番マシな人かと見てたのに、鳩ぽっぽ兄を「平成の脱税王」と罵倒したスタンドプレーには心底ガッカリしたそうである。 それにしても与謝野馨氏はマスコミに持ちあげられてるほどの賢者なのかどうか疑問だよねと思われたのは新党を立ち上げるにあたって結局のところ時代錯誤的なくらい右寄りの平沼赳夫氏しか組む相手が見つからなかったという点である。まあ、この人も考えてみたら中曽根門下だからセンスとしては近いのかもね。それで石原慎太郎がいっちょ噛みしたわけか。だったらこの際「美しい国」の安倍クンも一緒に出ちゃったらどうなんだろう。中山成彬氏とかは当然お仲間だよね。山崎拓はどうするんだろう。藤井孝男氏の参加はインパクト不足だけど、鳩ぽっぽ弟の参加だと余計にグレードを下げちゃうよね(笑)。で、こんな先の見えない元船頭だらけの小舟に、いくらなんでも桝添が飛び込んだらアホだし、自民党から飛び込むまともな人って一体いるんだろうか?などとホント余計なことを考えてしまいました(^__^ゞ


コメント(3)

こんにちは。本日のブログとは関係ないのですが、
先日、「知るを楽しむ」総集編で、俊寛と千鳥の
映像を見ました。松井さんは、放し飼いにしていらっしゃる
ようですが、下の世話はどのように対応しておられるのでしょうか?(尾籠な話ですみません)。

実は、うちにも2匹のリクガメ(ホシガメとホルスフィールド)
がいるのですが、粗相をするので、放し飼いにしていません。
ブログで垣間見える俊寛と千鳥の暮らしぶりが羨ましいので、質問いたしました。

あと、もしよろしければ、飼ってどのくらいになるのか
教えていただけませんか?(うちのは8年くらいです)

投稿者 プラテミス : 2010年04月06日 14:09

「比例代表当選者って党内でどの位大事にされるのでしょうか・・。このどたばた見ながら考えました。
小泉の息子様が亀井大臣に「国民新党の支持率はいくらですか」と静かに噛み付いていましたね。

投稿者 五島 : 2010年04月06日 19:06

プラテミスさまへ
排泄は大体食事の直後で、しそうになるときの動作がわかりますから、それを見てすぐベランダに出します。排泄すると
また室内にもどりたがるので入れてやります。あまり排泄しなくなると、バケツのお風呂に入れてさせます。俊寛は10年くらい、千鳥は6年くらい飼っていて、去年めでたく第一子が誕生、というか孵化しました。

投稿者 今朝子 : 2010年04月06日 23:42



2010年04月06日

チヂミ2種、コラーゲンサラダ、キムチの盛り合わせ、カルビと野菜の炒め物、冷麺

NHKの帰りにスラッシュの進藤さんと近くの韓国家庭料理店で食事。
 NHKハイビジョンで19日から4夜連続放送される「待ってました!!歌舞伎座クライマックス」のMC収録のために12時にスタジオ入り。4夜分いっきに収録するため終了予定は20時になっていて、わ~これって8時間も拘束されちゃうんだ~と多少びびっていたのだけれど、打ち合わせのみでリハーサルはなく、テスト本番がほぼOKになったので、撮影はトントン進んでなんと2時間も早く終了しました(^_^)/司会は古典芸能番組でお馴染みの葛西聖司アナで、全くの初対面ながら、打ち合わせ本番共に意外なほどリラックスしておしゃべりをさせて戴いたのも有り難かった。なにしろ葛西アナは、劇場中継がしたくてNHKに入社されたと仰言るほどの歌舞伎好きだし、年齢も私より2つ年上なだけの同世代だから、見ている舞台や役者もわりあい共通しているという点で話しやすかったのだろう。台本はあって無きがごとく融通無碍に話がふられたが、今回は「知る楽」などとは違い、あくまでMCトークなので、こちらも臨機応変に好きなことをいわせていただいた。打ち合わせも歌舞伎の四方山話で大いに盛り上がって、ディレクターの寺嶋氏が「いっそ、こっちも放送しちゃいたいくらいですよね」と仰言るほどに和気藹々と過ごせて、疲れをほとんど感じないまま帰宅できたのは、書き下ろしの〆切りを間近に控えた私にとっては何よりでした。写真は歌舞伎座のロビーを模したセットです。


コメント(1)

こんにちは。丁寧なご返事、ありがとうございました。
参考にして、少し放し飼いに挑戦してみます。

松井先生の著書は「今朝子の晩ごはん」と「仲蔵狂乱」しか
まだ読んでいませんが、先日「大江戸亀奉行日記」を注文しました。楽しみにしています。

「歌舞伎座クライマックス」も楽しみです。

投稿者 プラテミス : 2010年04月07日 13:12



2010年04月07日

アサリと春キャベツのワイン蒸し

QPで見た簡単料理。フライパンにオリーブ油とニンニクのみじん切り、細かくしたベーコンを入れて香りよく炒め、アサリを入れ、キャベツをかぶせて白ワインをふりかけ蒸し煮にして塩胡椒で調味するだけ。
15日に脱稿予定の書き下ろし原稿の手直しが思いのほか大変なので、しばらくツイッター並に短めのコメントにしなくてはならない。今日は平沼・与謝野新党のネーミング「たちあがれ日本」に???「たちあがれ」を全部ひらがなにしたのは、芥川賞作家のあの方が、漢字=中国のものとしてお嫌いになったのだろうか?でも「日本」はなぜ「にっぽん」にしなかったのだろうか?


コメント(1)

さっき近所の書店に行ったら、「今朝子の晩ごはん 仕事も遊びもテンコ盛り篇」が山積みになっていて、アレ!もう出たの?!とうれしい驚きでした。表紙は俊寛ファミリーで、ペチャンコにされても元気な有王クンがご飯茶碗と箸を持って登場、巻末の三軒茶屋晩ごはん処マップも、早速、活用したいです。
歌舞伎座は、ついに最終公演になり、平日でもロビーや売店周辺は朝の通勤ラッシュ並みで、身動きできない上に、(私も含めて)記念写真を撮ろうとする人達が右往左往して、まだ7日目なのに、これで千穐楽が近づいたら、どうなるんだろう、とコワいほどでした。
来週の〆切が迫って、疲労困憊かもしれませんが、明後日は「和の学校シンポジウム」、その後もハイビジョン「歌舞伎座クライマックス」、と愛読者としては、今月はたっぷりお話が聞けそうで、とても楽しみです。

投稿者 ウサコの母 : 2010年04月08日 18:37



2010年04月08日

ホタテ貝と野菜のワイン蒸し、豆と挽肉の煮物、ツブ貝とホッキ貝のグラタン、バーニャカウダ、フレッシュサラダほか

元ポプラ社現クルックの矢内さん、元ベネッセの大橋さん、スラッシュの進藤さんと近所の「プロヴァンス」で『今朝子の晩ご飯』文庫本第5弾の打ち上げ食事会。こんどは巻末の付録に三軒茶屋グルメマップを掲載し、私が日ごろよく利用する料理店に情報掲載の許可を取ったところ、「プロヴァンス」の店主がとても歓迎してくださったので、ならば打ち上げもここでしようということになったのである。気取らないリーズナブルなフレンチのビストロで、いつもシェフおひとりが大奮闘なさっていて、よくぞこれだけの仕込みが,独りで出来るものだと感心していたのだが、今日はもうひとり若い男性(息子さん?)がおいでになって、本当は料理人がふたりの店だということが判明した!!!のだった。若い男性はこのブログを読んでらっしゃるので、どういうわけか自分がたまたま店にいない日に限って私が来るんだよな~というふうにずっと思ってらっしゃったようなのである(笑)。とにかく初めてお会いできてよかったのでした(^_^)
矢内さんたちとは、やはり去年から今年にかけての出版界が大揺れで「ほんとオジサンたちが勉強会とかいろいろやって、皆さんえらく動揺してらっしゃるんですよね~」てな話から、出版界の今後やツイッター現象や通販メディアの次なる展開などについて、私はいろんな意見をいわせてもらったが、それをここに書いてる時間が残念ながら今はありません。


コメント(1)

はじめまして。NHK極付歌舞伎謎解で松井さんを知り、こちらのブログを拝読しております。私も独身なのでQPのWebレシピを参考にするようになりました。一昨年頃から歌舞伎と文楽に興味を持ち、何度か歌舞伎座や国立劇場に足を運びました。今度のNHKの番組がとても楽しみです。
 さて出版物が好きで、今後電子書籍の日本での動向が気になるところですが、松井さんのエントリーで出版界のご事情が間接ながらも知ることができとても楽しみにしてます。大変おこがましいのですが、「現代ビジネス」WEBサイトで田原総一郎さんの面白い記事がありました。こちらです。→ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/425
困ったジャーナリストかもしれませんが・・・・。

投稿者 亀太郎 : 2010年04月09日 04:33



2010年04月09日

生姜焼き

超簡単なメニューにしたのは、講談社書き下ろし本の入稿が目前に迫って心の余裕がないからである。
でも、今日でちょっとなんとかなりそうな気がしてきたから、堀さん、ご安心を~(笑)。
今日のトップニュース、高速道路の料金改定は、運転をしないから、余りピンと来ないのだけれど、中学の漢文の教科書に出てきた「朝三暮四」をもろに想いだしてしまった。
 ところで昨夜も話題になった出版の電子化についてだが、私が大いに期待しているのはやはり通販系の雑誌である。電子化されて、即購買と結びつくのなら、これほど便利な雑誌はないので、すでに電子化が進められているに違いない。電子化されても、ブツ撮りとかブツ集めなんかの基本的作業は同じはずだから、この手の雑誌に関しては今の編集者も仕事を喪わなくてすむのではないかと想像される。女性誌なんかもそっち方面に力を入れて生き延びるのではなかろうか。てな話をしたら、読者の購買傾向を勝手にリサーチして、あなたにオススメの商品はコレですなんて頁がきっと出来るんでしょうね~と矢内さんが発言し、それにしても、現在すでにその手をやってるアマゾンの本のオススメって、どうしてあんなに的外れなんだろう?という話になった。読書傾向みたいなものって比較的わかりやすいはずなのに、ええっ!!!なんでこんな本を薦められるわけ???とビックリするケースが多々あって、そういう点からするとコンピュータってまだまだバカだよね~という結論に達したのでした。




2010年04月10日

お茶漬け

東京フォーラムで行われた「和の学校」シンポジウムに出席し、ランチに豪華なお弁当をたっぷり頂戴したので、夜はごく簡単に済ませた。
1300名を上限として参加者を募集したところ、なんと応募が1900名もあったそうで、選に漏れた方も随分いらっしゃったようである。無料とはいえ、実際の参加人数は1200名だったそうだから、この種の催しの動員としては大成功といえるのではなかろうか。たぶん天気が良かったのも幸いしたのだろう。シンポジウムに先立って、裏千家家元千宗室師の「お茶湯(ちゃとう)の儀」が舞台で催され、この間、1200名もの参加者がし~んと静まり返って拝見してらっしゃるのもちょっとビックリで、参加者は相当にハイレベルの方々なのだろうと推察。シンポジウムのパネリストは茶の湯に詳しい心理学者の岡本浩一氏、香道志野流の家元蜂谷宗玄師、落語家の林家正蔵師と私の4人で、それぞれの専門分野が違うために、話の流れを作るのは大変なのではなかろうかと心配されるも、おおまかな構成のラインに沿ってNHKの中川緑アナがそつなく司会進行役を果たされたし、笑いを取る正藏師のフォローもあってリラックスムードで意外にスムースに流れて、参加者の方々も最後までわりあい熱心に聞いてらっしゃったような気がする。
ともあれ、無事に終わってほっとひと息だけれど、個人的には蜂谷師と初めてお目にかかれたのが何よりで、拙著『そろそろ旅に』の中に、蜂谷師のご先祖と縁があるような人物を登場させていて、シンポジウムでもそれが話題にされたのだった。
正蔵師と中川さんとは、米朝事務所を辞められた大島さんの話になり、「ああいう名物番頭さんがいなくなっちゃうのは本当に残念ですよねえ」と正藏師が仰言るので、私は彼女がかつて坂田藤十郎のマネージャーもやってたことを正藏師にお話して、「自分が手がけた古典芸能人をふたりも文化勲章受賞者にしたんだから、大島さんも本望なんじゃないんでしょうか」と言ったのでした。


コメント(2)

「和の学校」シンポジウムに参加させていただきました。「お茶湯の儀」「鼓童のパフォーマンス」「パネルディスカッション」3つのプログラムがそれぞれ長すぎず、短かすぎず、エッセンスがギュッと詰まった楽しいイベントでした。
お天気もよくて、年度末で慌ただしかった一連の仕事も少し片付いて、少しだけ心に余裕ができたタイミングだったこともあり、心から楽しむことができました。「無理にわかろうとしなくていい」というメッセージに、知識として歌舞伎を学習しようとしていた私の肩の力も抜けた気がして、心と頭が「解放感」で一杯でした。
桜舞い散る中、足取りも軽く自宅まで徒歩で45分のお散歩も楽しんだ春の一日でした。

投稿者 Fukusuke55 : 2010年04月11日 19:10

「和の学校」シンポジウム、とても興味深く、楽しいお話が聞けました。特に印象に残ったのは、「現代はネット社会になり、横のつながりが広がっている一方、縦のつながりが疎まれているが、縦と横、両方の関係の間に人間がいる。文化や伝統というのは、人と人をつなぐものだ。」という事と「演じる側だけでなく、観る側の伝承も、次の世代につながる。」という事でした。その前日、演舞場で20才位の若者とお祖母さんらしき2人と隣り合わせ、幕間に芝居の話をしながら、お弁当を食べる様子をほほえましく見たところだったので、(あの2人も芝居を通して、より絆が深まっているのだろう)と思えました。「そろそろ旅に」、買ってあるものの未読で、香道にも興味がわいてきましたし、読むのが一層、楽しみになりました。
こうした有意義なイベントに無料で参加できるのは、都会に住む者の有難さを感じます。2階席からは、よく見えませんでしたが、江戸小紋に古典柄の帯、とても素敵でした。

投稿者 ウサコの母 : 2010年04月12日 00:26



2010年04月11日

井上ひさし氏死去

けさネットのニュースで初めて知ってショックを受けた。先月見たこまつ座公演「シャンハイムーン」の初日乾杯でお身内からお話があって、病状が芳しくないらしいという印象を受けたので心配していたが、まさかこんなに早く逝かれるとは思ってもみなかった。故人のお名前を最初に知ったのはもちろんNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」で、その後、大学時代の友人が「表裏源内蛙合戦」や「日本人のへそ」などに感銘を受けて、それを上演したテアトルエコーの演出助手になったので、彼女に誘われて「それからのブンとふん」を見たのが舞台初見である。以後ほぼ欠かさずその舞台を見るようにして、ファンを自認していたから、「ぴあ」の嘱託で演劇記者をしていたときに、新作「パズル」の取材を申し込んだのである。取材時点でまだほとんどできていない状態だったので、演出家からお話を聞いてなんとかむりやり記事にまとめたところ、「パズル」はついに完成に至らず上演中止!!!の事態となり、取り消しが印刷の進行に間に合わず,誤情報が「ぴあ」の紙面を飾るはめになった。当時の演劇界では前代未聞の大事件で、劇作家としての生命が絶たれるほどの不祥事だったにもかかわらず、その後も故人が何回かそういうことを繰り返されながら演劇界の重鎮として君臨されたのは、いかに代え難い人材だったかを物語る証拠だろうと思う。とにかく私にとっては「ぴあ」に誤情報を書かされた相手として忘れがたい人物となったのだけれど、まさか自分が小説を書いて、その小説の審査をなさる相手になろうとは夢にも思わなかったのである。
初めてお目にかかったのは私が直木賞を受賞したあとで、それ以前も劇場のロビーでよくお姿を見かけたが、なにしろ審査をなさる方なのでご挨拶は遠慮した。受賞パーティにもお出ましがなかったのでお会いできず、一昨年「道元の冒険」が上演されたシアターコクーンの初日のロビーで、向こうがちらちとこちらを見てらっしゃったので、思いきってそばに行ってご挨拶をしたのが初対面だった。その場にいらした松岡和子さんも文春の編集者も、故人と私がそのとき初めて面と向かって言葉を交わしたという事実には意外の面もちで、私自身なんだか物凄い遠回りをしてお会いしたような気分だった。
今となってはもう笑いにできる「パズル」の上演中止と「ぴあ」誤情報の一件を、お会いしたときは必ずしようと思いながら、初対面ではさすがにできず、こんどお会いしたときにと思って取っておいたのに、以後はこちらが初日に行けなかったりもして、ロビーで目にかかれず、とうとうそのお話をする機会を喪ってしまったのは悔しくてならない。作品に対する思い入れは山ほどあって、ここには書ききれないので、故人とのかすかな接点を書いて、ご冥福を心よりお祈り申しあげる次第だ。


コメント(2)

驚きました。病名は報道で存じてましたが、つい3日前?にこまつ座の脚本が遅れているが、それは本人が病気の治療に専念されている為、と言う様な記事を読んでいたので、まさかそれほどの状態になっておられるとは思っていませんでした。お嬢様が「最後は家で看取るという願いがかなってよかった」というようなコメントでしたが。合掌

投稿者 お : 2010年04月11日 22:26

This is a message to the webmaster. Your 松井今朝子ホームページ: 井上ひさし氏死去 website is missing out on at least 300 visitors per day. I have found a company which offers to dramatically increase your traffic to your website: http://yourls.endinahosting.com/2uf1 They offer 500 free visitors during their free trial period and I managed to get over 15,000 visitors per month using their services, you could also get lot more targeted traffic than you have now. Hope this helps :) Take care.

投稿者 Almeda : 2014年07月18日 10:54



2010年04月11日

上方寿司、海草とじゃこのサラダ

午後はいつも通り乗馬クラブに行って、帰りに東横のれん街でゲット。
今日はMさんやライターのSさんたちのカドリール発表会で、今年南アで開催されるワールドカップをモチーフにBGMもユニフォームサッカーをイメージし、馬の頭にミニミニサッカーボールを付けたのがご愛敬。いつもながらにホンバンに強いメンバーのリラックスした演技を楽しませてもらった。春爛漫の空の下、私は1鞍目が例のガバナーで快走して気を良くしたが、花に嵐のたとえ通り、2鞍目は急に強い北風が吹き始めて、花吹雪舞い散るなかで、馬たちも多少動揺しつつなんとか無事にレッスンを終えて幸いでした。




2010年04月12日

鯛のエスニックサラダ

QPで見た料理。ナンプラー、レモン汁、砂糖、ニンニクのみじん切り、チリパウダーを混ぜてドレッシングを作り、大根と人参とキュウリの千切りと白髪ネギを盛り合わせ、香菜と鯛の刺身とピーナツを砕いたものをトッピングし、ドレッシングをかけて混ぜ合わせる。大根と人参は市販の刺身のつまを利用し、 ニンニクのみじん切りを市販のおろしニンニクに代えたら手間いらずであっという間にできた。
女優の中村まり子さんから昨日書いたブログの件でメールを頂戴し、「パズル」の上演中止は当時やはり演劇界の一大事件でその余波が何かとあって思うところも多いとのこと。「道元の冒険」再演と「天保十二年のシェイクスピア」の初演に出演しているまり子さんとしては感慨もひとしおで、昨日は三ツ矢雄二の主宰する劇団の入所式で、挨拶代わりに「道元の冒険」の挿入歌『小さな火花も広野を焼きつくす』(宇野誠一郎作曲)を歌ったそうだが、いくら女優さんでも、30年以上も前に歌った曲をまだ憶えているというのは驚異的。で、その歌を聴いた若い子たちがちらほら泣いていたので「やはり日本人の心を書いた,第一人者の作家さんなんだ」という感想を持たれたようである。私が泣いたのは「小林一茶」初演の幕切れで、何年か前の再演では舞台のテンションが物凄く下がっていてガッカリしたが、故人の戯曲の中では、やはり一番好きな作品で、日本人の共同体の恐ろしい一面がみごとに描かれた、完成度の高い作品といってもよいように思う。


コメント(1)

初めまして。演劇や歌舞伎のお話など、いつも楽しみに読ませていただいております。井上氏の訃報に涙した一人です。今朝子様の思い出や体験など、貴重なお話をご紹介くださって、ありがとうございました。私が初めて見た井上氏のお芝居は「雨」で、1970年代後半、四国のある町に住んでいた中学生の時でした。あの衝撃はいまだに忘れられません。その後受験で上京した折に、宿泊していた伯父の家の近くに「テアトル・エコー」の事務所があるのを発見し、胸をバクバクさせながら受験要項をもらって帰ったことも懐かしい思い出です(中学~大学まで演劇部だったので、演劇の世界に憧れがありました)。上京してからは、こまつ座の公演にも出かけられるようになり、旗揚げ公演の「頭痛肩こり樋口一葉」や「きらめく星座」などが忘れられない舞台として心に残っています。就職や結婚など、生活の変化とともに観劇から遠ざかっていましがが、これを機会に改めて井上氏のお芝居を本で読んでいこうと思います。井上氏のご冥福を心からお祈りします。

投稿者 wishbone : 2010年04月15日 17:49



2010年04月13日

鶏肉と菜の花のレモン煮

QPのレシピ本で見た料理。塩胡椒して片栗粉をまぶした鶏肉をまずじっくり炒め、輪切りにしたレンコン、菜の花の順に炒め合わせて、酒、砂糖、醤油で味付けし、レモンの輪切りを入れてしばらく煮込み、仕上げにレモン汁をかける。簡単にできて美味しいが、菜の花を入れたらさっと火を通して、このブログの写真よりも色鮮やか仕上げること!
 書き下ろしの〆切りを目前に控えて体調を維持するのも大変なめちゃめちゃアップダウンの激しい天候で、毎日何を着たらいいのかもわからないし、冬物をクリーニングにも出せないし、スーパーの野菜は高すぎるしで皆様お困りだろうと思われるが、うちのカメらも相当に参っていて、ことに♀の千鳥は排卵しそうになってから急に寒くなったので中断し、卵詰まりのまま右往左往していて、そこへ発情しっぱなしの♂俊寛が襲いかかるので気の毒なのだけれど、今はとても面倒を見てるヒマがないのでベランダに放置したままである。あと2日でなんとか救出しなくてはなりません(-_- ;)




2010年04月14日

豚キムチ炒め

ゴマ油で豚肉とエリンギとキムチを炒め合わせて酒と醤油少々で調味しただけ。入稿直前の手抜きメニューだが、超高値の生鮮野菜に恐れをなしてキムチを使ったともいえます。
最近は何を考えてんのかようわからん人が多すぎやで~しょうむない事件起こして一生パアにするみたいな人が世の中なんでこんなに増えたん?と京都の妹がよくいうが、調理しながらたまたま点けたTVで、車内スリをして御用になった文科省職員のニュースを聞いて、確かに!と思われました。それにしても何を考えてんのかようわからんの最たるもんは鳩ぽっぽ兄さんで、普天間基地移設問題は一体どういう決着をみるのか全然わからぬままに、さあ、次は北方領土に行ってみよう!なのでしょうか。




2010年04月15日

イカの味噌漬け、数の子の粕漬け、水菜と油揚げの煮物

イカの味噌漬けと数の子の粕漬けは幻冬舎のヒメから頂戴したもの。近所のスーパーでなぜか水菜だけは異常に安い野菜だったのでゲットした。
バンザーイ!バンザーイ!\(~_~)/
講談社書き下ろし小説『星と輝き花と咲き』約420枚を今日めでたく〆切り通り入稿できました!!!
元祖オッカケ(当時は追駈連と呼ばれた)の熱狂的ファンを獲得した明治のスーパーアイドル竹本綾之助の半生を描く伝記小説で、刊行は7月の予定ですので、その節は皆様よろしくお願い致しますm(_ _)m
今日はもう1本「文藝春秋スペシャル」エッセイの〆切りがあって、そちらのほうもなんとか形がついたところでちょうどタイミングよくヒメから電話が入って、ご実家から送られて来た海産物のセットをご持参になったというわけである。
ヒメとはまたまたネット関連の話になり、今日はツイッターの効用についていろいろとお聞きした。リアルな書店の売上げにどれほど効果があるのかという点をさまざま例を取りながら実数を挙げてお話いただき、まあ、ケースバイケースだよね~という感想を持った次第。ハマる人は意外に高齢層(といっても、40代から50代)で、若い人は意外と冷めていてツールの一つと割り切ってる人のほうが多いとか。ヒメも一時ハマったが、仕事が手に付かなくなるのを恐れて中断し、その後は割り切って使えるようになったとかで、大体そういう過程を辿るものらしいとのことでした。
電子出版に関しては、それが常態になれば、小説の文体や形式がかなり変化するだろうと見ていて、形式でいえば掌編小説か超長編小説に2極化するのではないかという予測を立てている話をした。
帰り際にヒメが「それにしても不思議ですよねえ。色んな作家さんを担当してるんですけど、私が担当する方の中で、この手の問題で一番ビビッドに反応なさるのが時代小説作家の松井さんなんですよね~」と仰言るので、「オバサンをなめたらあかん。これでも15年以上前に当時最先端のメディアCD=ROMを使った『デジタル歌舞伎エンサイクロペディア』を監修した人間でっせ」とお答えしたのであります(笑)。


コメント(3)

書き下ろし、お疲れさまでした。
松井さんの嬉しさがこちらにも伝わってきましたよ(笑)。

今年コンピュータ関連の仕事をしているのですが、
アナログ人間がそんな仕事についてだいじょうぶなのか?
と思いつつ、こうすればこんな使い方ができるな、
とか効用だけは思い馳せることができるのでした。

若い人なら当たり前のことが
当たり前じゃない世代のせいかもしれません(笑)。
松井さんよりはかなり下ですが、
わたしも40代半ばですので。

投稿者 ぱぐ : 2010年04月16日 06:49

「おばさんを舐めたらあかん」私もアラフォー世代の友人に啖呵をきりました、笑い。
松井様よりもかなり年上、今年でアラ還からアラセブンティーになりそうなおばさんがPCを操るのを「エッ」と驚く歌舞伎ファンのアラフォー達が結構多いのですよ。キャリアおばはんとして勤めた後半5年程はハイテクをいかに見方につけるか?だったので必然的に覚えたのですが。
しかしツイッターは時間を浪費するので少しやりましたが辞めました。電子図書、我が家でもよく話題になります。著作権の問題やファイルする事はできるのか?そのファイルを誰かに送れば料金的にはどうなるのか?解らないことだらけです。読書好きとしては本だけは空間に漂うよりはしっかりと重みを感じながら読みたいですが。

投稿者 お : 2010年04月16日 17:01

 新作の完成、おめでとうございます。いつもブログを読ませてもらっています。竹本綾之助を題材にするとは正直驚きました。長谷川時雨くらいしかこの人をとりあげていなく、また資料自体がすくないなかよくぞ書かれたというのが正直な感想です。新作を楽しむに待っています。村上春樹のIQ84と同じように。

投稿者 ユリアヌス : 2010年04月16日 23:58



2010年04月16日

春野菜と魚介のパスタ

世田谷パブリックシアターで二兎社公演/永井愛作・演出「かたりの椅子」を観る前に近所で食事。
今や巷で大いに話題になっている独法の天下り問題が、個人的に最も身近に感じられたのは新国立劇場の芸術監督解任事件だったが、その渦中の人となった永井愛氏が、公然とドラマ化した作品だから、登場人物の多くが誰を諷しているのかもある程度わかって、ご本人が見たらどう思うんだろう?なんて気がしたくらいである。もっともさすがにストレートではなく、新国立劇場の理事長は地方都市の文化財団の理事長とし、そこで開催されるアートフェスティバルの実行委員長が解任されるまでの経緯が描かれている。
 委員長のアーチストは使い古された椅子を街角に並べて、そこに座った人が互いに「語り」合える場にするというイベントを企画するが、文科省の天下りである理事長は、アーチストの作ろうとするものが「自分の大切にしている何かをすべて壊してしまうようなものだ」と直観する。アーチストと官僚の決して相容れない
センスの根本にあるものは何かといえば、官僚が自らの心と「語り」合うことなく、自らの心を「騙る」ことで「椅子」に座る人びとだという点だろう。最初はアーチストの味方だった他の実行委員も自らの心を「騙る」ことで次々と寝返ってしまい、それは「椅子」に座れる居心地の良さから抜けだせないためである。椅子とは申すまでもなく社会的なポジションの謂である。
私はつねづね世の中には2通りの人種があると思っていて、1つはモノが作りたい人、もう1つは居場所が欲しい人である。モノを作りたい人が本当にモノを作れる間はどこかに落ち着いてるヒマもないので居場所は不要なのだけれど、だんだんモノが作れなくなると居場所を探し始めたりもする。そのいっぽうで、モノを作る才能がないにもかかわらず、場所を得れば何かモノが作れるような錯覚を起こす人もいて、演劇はことに独りで作るものではなく、発表する場所も必要だから、新国立劇場のような問題も、起こるべくして起こったのかもしれない。考えてみれば演劇に比べると文芸のモノツクリは実にシンプルだから、さすがにこの問題に相当するような事件がちょっと想像しにくいのであります。


コメント(2)

文芸における「居場所」に相当するものは「賞」ではないでしょうか。賞をもらいたくて東奔西走する小説家の卵を主人公にした小説は、筒井康隆の有名な作品を筆頭にしていくつかあると思います。
もっとも、松井さんのように活躍する実力のある作家にとっては、おそらくあってもなくてもどうということはないもので、強く求めることのないものだろうと思います。その意味でも「演劇」における「公の庇護」という「居場所」とよく似ているかもしれません。

投稿者 nami : 2010年04月17日 00:20

たしかに「賞」によって居場所というか作品を発表する「場所」ができることは確かで、私の場合は「時代小説大賞」でそれがどっと増えましたが、それでもやはり作ることが先にありきで、その後もやることは全く同じですし、こうも出版界が凋落してしまうと、作らなくても出版社に「庇護」される感じにはならないのですけれど、結局それは大先輩の作家の方々でも同じだったのではなかろうかという気がします。個人プレーの自由度と不安定度の双方をずっと享受し続ける覚悟がなくては作家をやってられないのは今も昔もそう変わらないように思いますし、本がいくら売れなくなっても「公の庇護」を求めるようになったらこの商売はお終いだと思うのは、まさに自分の心を騙らずにいることでしか作品は生まれないからだと申せましょう。

投稿者 今朝子 : 2010年04月17日 09:20



2010年04月17日

銀だらの西京漬け、煮込みハンバーグ、筑前煮、オクラ入り春雨サラダ

銀だらはヒメから頂戴したもの。煮込みハンバーグ以下はお茶の稽古の帰りに近所の総菜屋でゲット。
今日は濃茶のお点前で、何度かさせてもらっているが段取りがなかなか呑み込めない上に、けっこう長時間にわたるので仕舞って立ちあがるときは足もとが少し不安でした(^_^ゞ
 お弟子さんのひとりは銀座で「真理福」という京のおばんざいの店を経営なさっていて、場所柄にしてはリーズナブルなのでいつも繁盛して予約しないと入れない店だったのだけれど、「それが近頃はそうでもおへんえ」と仰言るので理由を訊いたら、やはり社用がほとんどなくなったからだという。この時期は例年きまって会社の歓送迎会で賑わっていたのに、「今年はそれがもう全然あらしまへんねん」と仰言るのだから、飲食店はいずこも大変だろうと想像される。不況ばかりでなく社会の習わしや何かも劇的に変貌を遂げつつあるのだろうし、今それはきっとどんな業界も同様で、皆サバイバルに必死だろうと思う。
 それにしても政界の皆さんのサバイバルはイマイチ真剣味が足りないというよりも、単に知恵足らずなのかもしれない。「君らが持ってない危機感をね、われわれ年寄りは持っていんだ」と仰言った方なんかは,そもそも世代によって危機感の質も違えば、射程に置く未来がまるで違うという現実も認識できないほどボケてることを暴露しちゃった感じだし、単に人気者同士が手を組めば集客ならぬ集票できるというふうに国民を舐めてるとしか思えない目立ちたがり屋の団塊ボケもいて、それよりはまだ利権に結びついた地元の票だけをちゃくちゃくと固めようとしている小沢クンが一番悪賢いといえそうである。かつて民主党支持者だった京都の妹は、すっかり政治に愛想を尽かして、次の選挙はパスするみたいに言ってるが、それこそが小沢クンの思うツボでありましょう。




2010年04月18日

上方寿司、ゴボウとシラスのサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
東京が41年ぶりに最も遅い降雪日となった昨日とは打って変わって春うららな感じの今日、専用馬のハッちゃんことザオーハツユキという牝馬がなんだかアンニュイな表情だし、洗い場で妙にべたべたと甘えるのでヤバそうだな~とは思っていたが、案の定レッスンで落ち着きをなくして、尻尾の付け根を立てて後ずさりするのは、要するに、また春が来ちゃったのでした(笑)。相当なオバサン馬というより、お婆さん馬だと思われるのだけれど、牝馬のそれに年齢は関係ないらしく、以前もこの馬に騎乗し、休憩しているときに、フルカードというデカイ♂馬にツツツ~と近づくと、いきなり相手の唇にブチュッとして、ヒヒ~ンと嘶いたのでビックリ仰天した覚えがある。なので用心していたにもかかわらず、今日もまた休憩中にワカヤマという♂馬に近づきたくて仕方ない様子で、ワカヤマが振り返った瞬間、またもブチュッとしてヒヒ~ンをやらかしてしまったのだった。
ふしぎなのはフルカードもワカヤマも去勢された騸馬(せんば)だし、しかも両頭ともふだん非常に他馬嫌いにもかかわらず、ハッちゃんが言い寄ると意外にまんざらでもない表情でじっと見つめ合ったりするは♂の本能が呼び覚まされてしまうのだろうか。それにしても乗ってる最中に2回もラブラブされてしまった私こそいい面の皮であります(笑)。
面白いと思うのは、ハッちゃんがそうなる時は、人間の♀である私にもベタベタすることで、とにかく発情なのだから、情の対象はなんだっていい、ということなのかもしれない。わが家ではカメ♂俊寛がやっぱり発情しまくりで、♀の千鳥は産気づいていて可哀想だから引き離すと、やはり私を情の対象にすべく足もとに這い寄って噛もうとするので困っている。
あ~まさに世は春なりといえど、今や動物にしかもてない気の毒なオバサンでございます(^_^ゞ




2010年04月19日

アスパラつくね

 QPで見たメニュー。合い挽き肉を酒、醤油、胡椒で軽く下味して、卵を混ぜて練りあげ、輪切りにしたアスパラガスを加えて丸め、片栗粉を薄く付けて両面焼いて、味醂、醤油、水を入れて煮詰めるだけの簡単料理。アスパラの穂先は表面に埋め込むこと。大目の油で焼いて、そのあとしっかり油を除いてから調味するのがポイント。
書き下ろしのほかにも、まだだやらなくてはならない色んな仕事があって、そう呑気にもしていられないとはいえ、それでも少し余裕ができたところで、翻訳家の松岡和子さんが無事に旅立たれたのかどうか、ちょっと心配になった。松岡さんはご自分が翻訳された「ハムレット」のフランスとルーマニア公演に同行なさるおつもりで、今日成田を出発されるご予定とお伺いしていたのだけれど。アイスランドの火山噴火の余波によって今日も欠航が相次いでいただけに、果たしてどうなされたか。噴火による降灰がそこまで広がっている
ということは今後の気象異常も心配される。日本では天明の大噴火によって、それ以前に東北地方で起きていた飢饉にさらに拍車がかかったとされている。太陽の黒点の減少とマグマの変動を関連づけられていた識者もあったから、世界的に気象異常と地震や噴火が相次ぐことにも、何か関係があるに違いない。天明期はそれによって徳川幕府が転覆しそうになるほどの大暴動が都市部に起きて、田沼意次の失脚に結びつき、それが寛政期の強烈な反動を生むわけだが、人間も所詮は動物なので、こうした自然現象によって人心は大いに左右されるし、今後世界はどうなってゆくのかますます予断を許さない感じである。今日の夕方わが家をご訪問下さった某銀行員のAクンも、アイスランド噴火は今後の世界経済に与える懸念材料として深刻な点をご指摘になり、併せて政治が不安定な日本の将来を深く憂いてらっしゃるようだった。若い人を不安にさせて将来に希望を提示できない政治の罪は非常に大きいといわなくてはならない。




2010年04月20日

かき揚げ丼とワカメうどんのセット

近所の「杉の子」で食事。
今宵は晩ご飯のあともう一仕事で8時にNHK入りして「視点・論点」の収録。今月はなんだかNHK御用達人間のようであります(笑)。
「視点・論点」はNHK教育で夜10:50~11:00に放送される10分間のオピニオン番組で、たまたま見てしまうこともあるのだけれど、たとえば「貧困と格差」といったような、わりあい堅いテーマが語られることが多いので、依頼を受けたときは似たような別の番組なのかも?と思ったくらいである。なにせ毎日やってる番組だから依頼も急で、先週の水曜日にいきなり電話がかかってきて、金曜日の収録時間をいわれてビックリし(@_@)その日は観劇の予定があるからNGだといって、なんとか今夜の収録となったのである。スタジオは「クローズアップ現代」と共用してるそうで、わりあい広い空間に1人ぽつんと座って真正面のカメラに向かって話すのだが、一発撮りでしかもオピニオン番組だから編集はいっさい加えないということで、間違えたり、つっかえたりしたら、それがそのまま放送されるわけで、撮り直しは気が済むまでやってもいいけど、前回のは完全にボツにして、また一からやり直しになると聞いたら、こっちはまたまたエエッ!!!そ、そんな~てな感じに引いてしまったところ、ディレクターもプロデューサーも平然たるもので、「まあ、皆さんビックリされるんですけど、8回撮り直した方もいらっしゃるので、気楽に考えてください」とのこと。夜8時入りで、打ち合わせとメイクを済ましてからの収録は9時からなので、そんなに何度も撮り直しをお願いしてたらこっちも疲れちゃうし、これはもう9回裏ツーアウト一打逆転の場面でツースリーに追い込まれたような心境だった。で、一応テーブルに自分で用意したカンペは置いたものの、カンペを見つつ時計も見つつで、10
分なんてアッという間に経っちゃうので、用意したことの半分もいえないまま、でも撮り直しをしてよくなる保証はどこにもないから、ディレクターがこれで十分ですよと仰言ったのをいいことに、さっさと引き揚げてしまった。ゲラ直しはけっこう粘るほうだけど、放送は消えモノだし、こっちは素人なのであまり粘ってもしょうがないと割り切っているのである。話のテーマは歌舞伎座の閉場に当たっての所感として「民(みん)が支えた歌舞伎座」と題して、明治期から歌舞伎座の果たした役割を語りつつ、今話題となっている独法の国立劇場にもちらっと触れてみました。放送日は4月28日だそうです。




2010年04月21日

手打ち上海炒麺

今日の夕方は歯医者に行ってから三茶の「ヤンヤン」で晩ご飯。そのあと整体治療に向かって、この間ずっと怠っていた躰のメンテに務めました。
整体では腋の下にとびあがるほど痛いツボがあったので、思わず寺門先生に、そこは何なんでしょう?とお訊きしたら、「ああ、頭脳疲労が蓄積すると必ずここにカタマリができるんですよ」と答えられて、ささもありなん、と自分でも思ったくらい、今月はいろんなお仕事をこなして疲れていたのだけれど、なんといっても本一冊を書き下ろしたのが一番大変だったのはいうまでもなく、まさに産みの苦しみと申せましょうか。で、
今日は初夏並に気温があがったおかげで、連載の執筆中にふとベランダを見たら、産卵途中で気温が下がって卵詰まりを起こして苦しんでいた♀ガメの千鳥がようやく排卵できそうになっていたので激写してしまいました。この状態で30分くらいかかって躰のわりに大きな卵を2個産卵し、ほっとひと息といった模様です。


コメント(1)

書き下ろしお疲れさまでした。そんなにツボが痛いなんて、よっぽど頭脳が疲労なされたのでしょう・・・。ツボって不思議ですね。千鳥さんも一緒に産みの苦しみですね。さっき仲蔵狂乱読み終えました。私はまだ28歳の若輩者ですが・・・人生の浮き沈み、というか不思議さをとても感じました。でも気持ち良さも感じました。まだ読ませていただいてない作品もあるので、じっくり読ませていただきます!

投稿者 sai : 2010年04月21日 21:37



2010年04月22日

おこわ弁当、もっちり豆腐

東横のれん街でゲット。
今日の夕方は渋谷の銀行で手続きをしたあと、東急インで講談社の堀さんと打ち合わせ。
 7月刊行予定の『星と輝き花と咲き』がもうゲラになっていて、思ったより頁数があるのを聞かされて、へ~そんなに書いたんだ~という感じで、今ゲラを渡されるとまた物凄く書き直してしまいそうなので(笑)、先に校閲を通して戴くことにした。創業100周年に当たって、100人の作家による100冊の書き下ろしを出版するというやや無謀な試みは、それでも着々と進んでいるらしく、「いや~、他社さんからはやっぱり非難囂々なんですよね~」と当事者も十分わかってらっしゃるのだった(笑)。で、私が書いた原稿をお読みになって、堀さん的にはとても気に入って戴いたみたいだから、こちらもひとまずホッとしつつ、創作の種明かしをいろいろした上で、早くも表紙の装丁についての意見交換をしたのである。
 書籍の電子化が進めば、LPやCDがジャケ写で売れるのと同じように、装丁が今よりもっと重要になってきそうだけれど、どこかの国のミニ新党みたいに、表紙だけ決まって、中身は全くわけがわからん!!!てな本はさすがに売れんだろうと思われます(怒)。
ミニ新党の乱立と、それを引き起こした民主党の迷走ぶりは、日本経済にとってもホント困ったもんで、先日お会いした某銀行のAクンも、今日お会いしたBさんも、共にそれが景気の非常なマイナス要因であることを苦々しげに仰言ったのだった。
それにしても、高速道路料金改定をめぐるゴタゴタにはさすがに呆れてしまい、小沢クンはやっぱり民主党をぶっ壊すつもりなんだ!としか解釈のしようがない。もともとシャッフルのやり直しをするのは織り込み済みだったのだろうけど、この人は毎度ながら一体どういう成算があって、こうも作ったり壊したりを繰り返すのだろうか。そのつど何かおいしい蓄財ができるのだろうか。ただそれだけで動いてるのだろうか。そんな人がなぜここまでの力を持てたのだろうか。所詮、鳩ポッポ兄弟はもちろんのこと、与謝野氏も、マスゾエも政治的センスがかけらも無い!ことは明白になった今、イマイチ測りかねるのは小沢クンで、それがきっと不気味な大物感を醸しだしているのだろう。深読みをするのが間違いのもとなのかもしれない。


コメント(4)

月曜から放映の「歌舞伎座クライマックス」、我が家は最近、デジタルになり、ハイビジョンの歌舞伎中継は初めてでしたが、鮮明さに驚きました。見た事のないアングルの映像や、最前列からでも分らなかった大道具の細工など新鮮な驚きで、今日で終わるのが残念です。NHKにはお宝映像が山ほど眠ってるはずですから、もっと放映して欲しいものです。
今日は早大の演劇博物館「歌右衛門展」関連で、竹本葵太夫さんのお話を聞いてきました。葵大夫さんが努めた、歌右衛門さん最後の「吉野川」千秋楽の映像も見せてもらい、芸談や楽屋での思い出など、1時間半があっという間でした。私が歌舞伎を見始めたのは歌右衛門さんが亡くなった年からで、映像でしか知りませんが、ご自身の舞台以外に、教える事にも熱心で、芯の役から脇役、差し金まで全て指導なさった話など、かつての名優の話を聞くたび、(せめて10年早く、歌舞伎に目覚めていたら……)と毎度の事ながら、悔やまれました。
日曜、三軒茶屋に用事があったついでに「晩ごはん処マップ」を少し歩き、「日本海」と「プロヴァンス」、「燻製家NUBE」を確かめました。「イル・ピッツァイオーロ」と「グッチーナ」は、以前、三茶在住の友人と行きましたが、NUBEのお得なセットのチラシがあったので、次はぜひ燻製セットを試したいです。帰りは東横のれん街で、もっちり豆腐をゲットしました。

投稿者 ウサコの母 : 2010年04月22日 21:05

お書きになっている通り、鳩山御兄弟はお母様の意向というか御趣味で政治家になられた感じで政治家的センスなんて御考えになった事も無いようですし、桝添氏は国民が買い被りしていたようですし、与謝野さんも学者的?でもなく、なんか中途半端な叔父さんですね。本当にわからないのが小沢さん。自民党を離れてから政党を渡歩いては壊しで政治家として何をなさりたいのか解らない。しかし、とつとつと持論を述べる手口(実像かもわかりませんが)「これが政治家なのかな?」と思ってしまう何かを持っているようにも感じてしまう。

投稿者 お : 2010年04月22日 23:19

100人の作家・・楽しみですね~。是非是非刊行にこぎつけてください!!

>深読みするのが間違いなのかも知れない

全くですね。鹿児島で小沢さん「無料化といっていたのにこれでは約束が違う」とのたまっている。民主党の方ではなかったのかと一瞬思いました。
見てきたような嘘を言いでは無いですが、マスコミに洗脳されている自分も恐ろしい・・。

投稿者 五島 : 2010年04月23日 10:35

記載内容とは全く関係のないことで申し訳ありませんが、
昨夜、「亀の手」なる珍味な貝をいただいたので、そのあまりの感動!でコメントさせていただきます。

だって本当にそっくりなんですよ、今朝子様の愛する亀たちのお手と・・・出てきた瞬間目が点になりました。
大きさまで、きっとそれなりの亀ならこの大きさ、と納得できるほど。

塩茹でにされ、いくつも重なって盛られたそれは
手指?みたいな部分が緑色で、その根元がグレーの爬虫類肌で、
その根元の柔らかい部分を指で割いて、中のピンク色の身をいただくのですが、そこはかとない罪悪感・・・
しかしお味は、磯の香がふわっと漂い、タニシの淡白な感じに似ているけれど、そこそこのコクもあって・・・とまさに珍味でした。
ぜひ機会があればお試しくださいませ。

投稿者 鈴 : 2010年04月23日 11:45



2010年04月23日

燻製3種、筍と浅蜊のワイン蒸し、スパゲティアメリケーヌ、おこわカレー

燻製屋「ヌーベ」でスラッシュの守部さんと食事。
 今日の夕方は、事務所で読売新聞社の田中記者とお目にかかって、武智鉄二師についての取材をお受けした。今週はNHK解説委員室の舘野氏からも武智師の話を訊かれて、なんだか先生に僕のことを忘れては困るよ、と言われているような気がするほどで、決して忘れてませんからご安心下さいという気持ちでいろいろな思い出話をしたのだった。なんとなく凄い人だった、というイメージを、今やご本人を知らずに勝手に語っている識者もあるようなので、最後に一番身近にいた弟子ともいえる私としては、一度きちんと語る場を設けるべきなのだろうけれど、とにかくあまりにも多くのことをなさった方でもあるので全貌がなかなか把握しずらいのと、そのほとんどが舞台芸術で消えてしまっていることや、同時代的にどう評価され位置づけられたかを知る人も今やほとんどいない状態なので、きちんと語るのは実に難しい作業といえる。
師が亡くなられた直後に、私は故木下順二先生にお会いして、武智師と木下先生との関わりにういてもいろいろと聞かせて戴き、「武智さんのことは、あなたがちゃんと後世に伝えなくては駄目ですよ」とも言われながら、なまじご本人をそばで見ていただけに、小説の中にオマージュとして登場はさせられても、評伝という形で書くのはかえって難しいような気がするし、そもそも自身が評伝というジャンルにはまったく向かない資質であるために、今後もまず書くことはないような気がするのだった。調べることは好きだし得意なほうなので、どこまでが本当で、どこがフィクションなのかわからない、なんてよく言われる伝記的な時代小説を書いたりもするが、それは評伝とは似て非なるというよりも、ある意味で最も遠いジャンルの文芸なのではなかろうか。評伝には、ある程度の想像を交えることは許されても、けっして妄想を働かせてはいけない作業であり、それは私には絶対にできないことなのである。この違いは意外に理解されにくいのだけれど、たとえば司馬遼太郎さんの書かれたものは、どんなに多くの資料が駆使されていても、あくまで小説であって、評伝ではないし、恐らく評伝はお書きになれなかったのではないかと思う。
評伝を書くには、それなりのストイックな資質が必要で、小説が書ける人間ならもっと簡単に書けるだろうと思い込むのは大間違いだし、少なくとも自らがそうした錯覚を起こさないよう、常に自戒すべきだとしているのである。


コメント(2)

こんにちは。

たしかに向き不向きはありますね。

>評伝には、ある程度の想像を交えることは許されても、
>けっして妄想を働かせてはいけない作業

わたしはどうやら小説が書けない人間のようで、どうしてこういうふうに想像力が働くんだろう?と中高のころ、司馬遼太郎の小説を読みながら思ったものです。

ひとつ評伝で書けたらいいなあ、と思っている人がいるのですが、イイところワルイところひっくるめて書くには、家族なんかの了承も必要だろうし、今は個人情報というのがやかましいので、むずかしい問題があるなあ、と思っているところです。

投稿者 ぱぐ : 2010年04月24日 12:36

武智先生の事は最近見直そうという動きが出て来ているようで大変嬉しい事です しかし資料の展示や研究でなくて評伝を書かれる事は至難の技かも知れませんね でも身近で存じ上げていた方がどんな風に描かれるのか楽しみでもあり期待してまちたいと思います 今月は今朝子本で図書の予算が着えました!
でも楽しく読ませて頂きました。

投稿者 ねこ かおる : 2010年04月25日 18:10



2010年04月24日

柚いなり、海鮮巻き、アスパラサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
「あれ、どうしたの?」とクラブハウスで会う人ごとに言われたのは当然ながら今日が日曜日ではないからで、明日は午後から『星と輝き花と咲き』の取材でお世話になった鶴澤寛也さんの会に伺うために、乗馬を前倒したのであります(^_^ヾ明後日、明明後日は歌舞伎座の最後を見届けに参りますので、この4日間は私にとって連休の前倒しのようなものでもあります。
 久々に好天に恵まれたし、時間も早かったので、レッスンのあとMy鞍の本格的なお手入れに取りかかった。鞍は月に1度ワックスがけをしているが、年に1度は表面に刷毛で油を塗って革に吸収させないと、堅くなって乗り心地が悪くなるし、乾いてひび割れしてしまうのである。初めてだったので、Sさんにやり方を教わって、手伝ってもらいながら、「あたし、松井さんに、ずっと話したいことがたまってたのよ」てなことで、何かとお聞かせ戴いた。
Sさんは長らく官公庁でいわば非正規職員のワタリをなさっていて、その実態をつぶさに見られた結果、やっぱこりゃダメだ、ということで来月から転職なさるのだという。「なんかさー、ホント勤めてる人の感覚が時代とズレちゃってて、昭和の匂いどころか江戸時代の香りがするって感じなんだよね~」とのことで、どうやら江戸城の雰囲気そのままといった印象らしく、特にどこの省庁が、どんな風にひどいかも、ブログには書かない約束で聞かせてもらった。「事業仕分けなんかやっても、勤めてる人たちがあれじゃァ、どうにもなんないわよね~」という言葉には私も納得で、要は公務員の意識そのものが変わらないと、根本的には何も解決しないような気がするのである。今日はたまたま仕事がら役人と常に折衝を余儀なくされるCさんからもメールを頂戴し、彼女は永井愛作「かたりの椅子」を見て、日常的に役人に対して感じている違和感とあまりにも一緒なので、芝居を見てるという気がまるでしなかったとのこと。恐るべし!!!ニッポンのお役人というべきでしょうか(@_@)




2010年04月25日

タイ風焼きそば、海老サラダ、酢豚

紀尾井町小ホールで女流義太夫演奏会「はなやぐら」の会を聴いた帰りに近所の総菜屋デ」ゲット。
「はなやぐらの会」は美形の義太夫三味線弾き鶴澤寛也が主宰する会で、例年女義の人間国宝である竹本駒之助との共演を果たしているらしい。私が初めて聴いた今回は、駒之助のオハコともいえる「野崎村」だから当然ながら聴き応えがあって、文楽の太夫とはひと味違った女義の語りの面白さを堪能させてもらった。帰宅後すぐに駒之助の師匠である四世竹本越路太夫のテープ(昭和36年録音/三味線は二世野澤喜左衛門)を聴きくらべたが、ポイントの置き方がやや違っていて、駒之助がお染のクドキやお光の述懐をたっぷりと語り、久作の意見はわりあいサラサラと運ぶのも、やはり力の配分を考えた女義ならではの演奏といえそうだし、全体にメロディアスなフシの聴かせ所と詞や地色の語りがはっきりと分かれて聞こえるのも、その特徴のひとつと指摘できるのではないか。それでいてお光と久松が久作に灸を据えるあたりのコミカルなやりとりも面白く聴かせてくれるのはさすがに駒之助である。
大先輩の胸を借りたかたちの寛也は大健闘で、澄んだ音色を力強く聴かせる撥さばきは女流としてはアッパレながら、語り出しの運びは少し早間に過ぎて、メリヤスのあたりでようやく本来の落ち着きを取りもどしたといった感じだろうか。段切れの「さらば、さらば、も遠ざかる舟と~」のあたりはもっと粘って、連れ弾きのアタマを激しく聴かせて、ガラっと雰囲気を変えた上で、その後は緩急自在に三味線の聴かせどころとして闊達な演奏が望ましいが、これはむろん今後の課題であって、現段階では十二分に精進を重ねられた演奏と拝察した。多大な期待を込めて、敢えて苦言を呈した次第である。
演奏に先立ち、三浦しをんさんと矢内賢二氏によって曲の紹介が掛け合い漫才のようなトークでなされるのも面白かったが、初心者向けとするなら、最初に曲のストーリーをざっと紹介してもよかったかもしれない。あるいは今後は演奏者も交えたポストトークにすれば、義太夫節の具体的な面白さがより伝わるのではないか。
客席も大盛況で、いろんな方にお会いして、幕間では並びで座っていた橋本治氏と近年の日本人の異常さについてお話したりして、終演後のロビーではその橋本氏から岡田嘉夫画伯をご紹介いただき、岡田画伯とも最近の歌舞伎についていろいろとお話をさせてもらった。女義太夫研究家の水野悠子氏ともお会いして、「星と輝き花と咲き」の資料をたくさん頂戴したお礼を申しあげたのはもちろんのことである。久々に萩尾望都さんともお目にかかり、望都さんのお友だちと、元ポプラ社現クルック編集者の矢内さん(賢二氏の奥サマでもある)、幻冬舎のヒメと私の5人で近くのカフェで満開の八重桜を見ながらお茶して、ようやく今年の花見らしい花見もできたのでした(^_^)/




2010年04月26日

歌舞伎座さよなら公演

歌舞伎座さよなら公演御名残四月興行第3部を見る前に妹と一緒に銀座の「ざくろ」でステーキを食す。
わが青春の大部分を費やした歌舞伎座の建物もとうとう無くなるかと思えば、やはり行って見たくなるのが人情というわけで、外観内装ともにじっくりと見れば、私が初めて見たときどころか、松竹に勤めていたころと比べてでさえ、見る影もなく薄汚れていて、自分もずいぶん年を取ったことに改めて気づかされたのであります(;_;)
それにしても芝翫さんは昔とそんなに変わらないなあ~とか、團十郎さんがあれだけの大病を克服して助六を立派にひと月やり通せたのは素晴らしい!!とか、玉さんは美貌をよくキープしたし、あれだけ色んなことがあっても、結局は戦後の歌舞伎座で最後の立女形をつとめられたのは本当に良かったなあ~とか、何かと感慨の多い舞台でした。1本目の「実録先代萩」は「伽羅先代萩」の素養がないとほとんど意味がわからない愚劇といってもいいようなお芝居だけれど、芝翫が孫をきちんと仕込んだことにおいて意味のある演目であろう。芝翫当人も80代とはとても思えない元気な舞台をつとめ、口跡にまったく衰えがないことは特筆すべきである。
2本目の「助六」はもう2度とは見られない当代の大顔合わせである。なにしろ勘三郎が股くぐり通人をつとめるといった近年にないご馳走ぶりもさることながら、いわゆる御曹司クラスが名題クラスの役を引き受けているから舞台の隅々まで見逃せないし、ああ、歌江さんの番新もこれが見納めだろうなあ~とか何かと
これまた感慨無量の舞台だった。御曹司クラスでは並び傾城の松也と梅枝に今後の期待が持てたのは何よりである。客席と舞台の双方に気迫と緊張感が漲っているせいか、もともとはあまりわけがわからない芝居であるはずなのに、ストーリーやセリフの意味が妙にはっきり伝わってくることにも新鮮な驚きを憶えた。こんなに丁寧に演じられた「助六」も珍しいのではないかと思うくらいで、それはひとえに主役を演じた團十郎の芸質を反映したものかも知れない。勘三郎が花道で歌舞伎座に別れを告げて立ち去る時に、本舞台にいる團十郎と菊五郎の眼が一瞬うるっとしたように見えたのはこちらの気のせいだろうか。ともあれ明日は第1、2部を見に参ります。


コメント(5)

昨日私も歌舞伎座へ行きました。と言っても外から見ただけですが(笑)外にも何かイベントめいた事とか歌舞伎座グッツなどあるかなと淡い期待をしていたのですが静かなもので写真を撮っている人が何人かいただけでした。残念!松竹も案外商売気ないなあ それとも観にくるかただけで手一杯なのかな?

投稿者 ねこ かおる : 2010年04月27日 11:03

いつもブログを楽しみに拝見しています。
私も昨日、歌舞伎座に参りました。
幕間、松井さんが横をスーッと通られて
「あ、松井さんだ。ああ、あぐあぐあぐ(ブログのことを
お話したい、でも何て言っていいのか、あぐあぐ)」
結局、お声をかける勇気はなく、目だけで
後を追いかけさせていただきました。
松井さんは歌舞伎座で
どんな思いでご覧なのかな、と思っていたので
感想をしみじみと拝見いたしました。
二回目の「助六」でしたが、月初めとは空気が違いました。
私は、勘三郎さんの目がうるっと光ったように感じ、
楽では、きっと決壊するのではないかなあ、
もちろん、私も、、と。

今日も、歌舞伎座にいらっしゃるのですね。
特に第二部の感想とご飯を、楽しみにしています!

投稿者 桔梗 : 2010年04月27日 12:03

初めてコメントいたします。

先日「歌舞伎座クライマックス」で松井さんがおっしゃった「演劇鑑賞ではなく芝居見物」という言葉に大きくうなづきました。

他の劇場もいろいろ参りましたが、座りごごちは悪くても(三階席の常連です)歌舞伎座がいちばん楽しいと思っていました。
人件費など問題もあるでしょうが、新しい歌舞伎座でもおみやげを売るだけではなく一日楽しく過ごせるような空間にしてほしいと思います。

最後の歌舞伎座の感想を楽しみにしています。

投稿者 YURI : 2010年04月27日 12:59

和の学校で今朝子様が歌舞伎座の千秋楽にお出かけという話をなさっていましたが、とうとうあしたはほんとうのさよならですね。わたしも助六を見ながら、この顔合わせはもう二度と見られないだろうと思いながら、目がうるうるいたしました。3年後には玉様の白玉を再び拝見したいものです。40年間歌舞伎座に通いました。歌舞伎座…ほんとうにありがとう!!

投稿者 くぼちゃん : 2010年04月27日 22:48

和の学校で今朝子様が歌舞伎座の千秋楽にお出かけという話をなさっていましたが、とうとうあしたはほんとうのさよならですね。わたしも助六を見ながら、この顔合わせはもう二度と見られないだろうと思いながら、目がうるうるいたしました。3年後には玉様の揚巻を再び拝見したいものです。40年間歌舞伎座に通いました。歌舞伎座…ほんとうにありがとう!!

投稿者 くぼちゃん : 2010年04月27日 22:49



2010年04月27日

歌舞伎座さよなら公演PART2

歌舞伎座四月御名残興行の第1部と2部を旧友の河合真澄教授と一緒に見てから銀座「竹葉亭」に向かった。1日1食なので、ステーキの翌日が鰻であります(笑)。
第1部の序幕は若手花形の「だんまり」で、この演目の常として、役者それぞれの器の大きさやパワーといったものが如実に出て、皆まだまだこれからの役者だということが、自他共に頗るはっきりするのがいい。三津五郎が座頭格として登場するが、彼は「助六」の福山のかつぎ役のほうがニンかもしれない。
二幕目は義太夫狂言の「熊谷陣屋」で、主演の吉右衛門は相変わらず時代物を演じながら「世話」になる憾みがある。前半の「物語」で底を割って泣きすぎるために、却って後半の悲劇が身にしみないという単純な理屈を、周囲でだれか指摘してあげる人はいないのだろうか。もともといい役者なのだから、その悪いクセさえなくせば、この芝居をもっと感動的に演じられるはずで、以前はちゃんとやってたのに、一体どうしてこんなにいかにも現代人がアタマで考えたような演技をするようになったのだろう。古典物は何度も何度も同じことを繰り返すのだから、演者だって、観客だって、話の成りゆきがどうなるかなんて当たり前にわかっているのだけれど、だからこそ先が決してわからないように演じること、すなわち登場人物の人生に、たった1度起きる出来事だという風に見せることこそが、古今東西を問わずドラマの鉄則であり、そんなふうに演じなければ本当の感動とは結びつかないのだという点を、周囲のだれかが本気で指摘すべきではなかろうか。また「物語」中の見得や制札の見得なども思いきって大時代に演じたほうが、古典悲劇ならではの深みに達するという点も併せて申し添えておきたい。とにかくこの芝居は熊谷が中心にしっかりと座ることで全体の統一を図らなくてはならないにもかかわらず、今回は大顔合わせの結果として、だれもが勝手な解釈でバラバラに演じているのが大問題で、富十郎の弥陀六は武智歌舞伎並に本行(ほんぎょう)に則っている面白さもあるにはあるが、全体の中では浮いてしまい、段切れ近くになるとふつうは各人のセリフやしぐさの足取りが統一されてゆくのが音楽劇としての義太夫狂言の醍醐味なのに却ってバラけてゆくので観客は芝居に集中できず、感動のツボを捕らえ損ねてしまうのである。義太夫狂言が古典劇になりやすかったのはひとえに足取りが統一しやすかったからだという点を関係各位に改めて再認識して欲しいと強く感じさせた舞台だった。
しかしながらは第2部の「寺子屋」を見て、「熊谷陣屋」はまだはるかにマシだった!という事実に愕然としたことである。吉右衛門は世話がかっている憾みがあるとはいえ、義太夫狂言の根本は決して外してはいないのだけれど、幸四郎の松王に至っては、義太夫狂言をこんなに「我流」に演じてしまうのを周囲が許容していること自体がとても不可解だし、こういうことを許しておく劇評家の怠慢も問われてしかるべきだろう。共演者もなんだかやりにくそうで、千代役の玉三郎も何年か前に仁左衛門の松王で演じたときとは別人のように精彩を欠いた舞台である。今回源蔵役にまわった仁左衛門は戸浪役の勘三郎とやたらに抱き合うのもちょっとヘンなのだが、それがまるで、私たちは松王の芝居とは関係なくやりましょうねえ、と互いに確認を取ってるみたいに見えておかしいくらいだった。
第1部の大切りは中村屋一家3人の「連獅子」で、これは2人の「連獅子」に比べると、ドラマチックな印象が多少薄くはなるけれど、スペクタクル的にはサービス満点で、観客には大いに受けていたようである。
第2部の大切り、坂田藤十郎の「藤娘」はいささか東宝歌舞伎の匂いがしないでもなかったけれど、年齢を考えると信じられないくらい若々しく見えたし、躰から滲み出る愛嬌の点では、やはり一番役者らしい役者といえるのではないか。第2部の中幕で「三人吉三」を演じた菊五郎、吉右衛門、團十郎の3人が、以前と比べてかなり分別くさく見えたので、余計にそんな気がしたのかもしれない。
ともあれ御名残興行も残すところあと1日ながら、歌舞伎役者は今後も末永い精進を重ねてより良き舞台作りを目指して欲しいと切に思われたのでした。


コメント(3)

いよいよ歌舞伎座もお別れですね 涙涙ですがどんな新しい劇場になるのか楽しみでもあります。でもきっと歌舞伎座特有の楽しい猥雑さ?はなくなってしまうのでしょうね。最近はお土産売り場がやたらとのさばっていましたが今観た芝居の話をかわせるようなスペースがあるといいですね。
今朝子様の評 なんだか武智先生を彷彿とさせる感じです。もしかして乗り移った?

投稿者 ねこ かおる : 2010年04月28日 10:53

ブログをいつも楽しく拝読させていただいています。
年金暮らしでは4月のチケット全部は無理、立ち見に延々と並ぶ元気もなく第3部だけをゲット、ブログを読んでこの選択正解だったかもと感じています。キモノを着てエイッと気合を入れて、さぁ楽しむぞと出かける、その期待を裏切らない「歌舞伎」が味気なくなっては老後が寂しいです。1読者として、小説もみな読ませていただいていますが、是非是非今後も歌舞伎に辛口のご批評ラッパをと切に期待いたしております。

投稿者 さらだ : 2010年04月28日 11:20

劇評家も悪し、松竹も悪し、しかし結局はわかりやすさを喜ぶ現代の観客それぞれの責任ではないかとも思ったりしますが、
よくもわるくも、今の第一線の役者を得意の演目でそろえた結果が今月4月の興行であったのだろうと思います。
歌舞伎座が取り壊しになると歌舞伎そのものが終わってしまうかのような騒ぎになっていますが、現実には来月以降も演舞場
そのほかで興行があるわけで、そこにどの程度お客は来るのか、人ごとながら心配なこのごろです。

投稿者 nami : 2010年04月28日 13:49



2010年04月28日

お茶漬け

今日は講談社書き下ろしのお疲れ様会で、国兼グルメブチョー、堀さんとご一緒に銀座の鮨店「さわ田」でランチをご馳走になり、スダチと塩でさっぱり食すマコガレイに始まって、ねっとりした味わいのアオリイカ、北海と南海のウニの食べ比べ、ふわふわした蒸し鮑、脂の甘みとワサビの相性がとてもいい炙りトロなどなどツマミをさんざん戴いた上で、小ぶりでかっちりと握られた鮨をたっぷり堪能した。私としては3日連チャンの銀座グルメで、晩ご飯はもう食べなくてもいいくらいだよね~と思いながら、やっぱり食べてしまいました(^_^ヾ
『星と輝き花と咲き』の初稿は国兼ブチョーにも気に入られたみたいで、「いや~、最近はホント他社さんの風当たりが強くて大変なんですよ~」と笑顔のボヤキも洩れるなか、何かと感想を伺って、装丁などに対する意見もいろいろ聞かせてもらった。当然のごとく書籍電子化の話にもなり、堀さんいわく「やっぱり社内の大方はみんな紙好きなんですけど、読者の需要にも応えなくちゃならないわけですしね~」「僕らは過渡期の人間なんで、今まではこの手の問題について、僕らよりもっと若い人たちが考えるんだろうなあというくらいの気持ちでいたんですけど、もう渦中に巻き込まれるしかないって感じですよね」と実に正直な発言をなさったお二人である。とにかく一時は相当な荒波をかぶることが必至の出版界にあっては、それぞれ船頭の舵取りや乗組員の対応しだいで転覆する船も出てくるだろうし、乗客のこちらとしても何かと心構えをしなくてはならない今日この頃であります。


コメント(2)

えーあのーまーそのーえーえーえーまーそのーようするに、えーあのーそのーあのーえーまーゴルバチョフ、えーまーそのーあのー歌舞伎座ですか?

投稿者 歌舞伎座 : 2010年04月29日 04:32

えー!いいなあ(よだれ)美味しそう ごっくん!お鮨大好き人間としては羨ましいなあ でも今朝子様 糖尿と痛風に気を付けて下いね。昨夜のテレビ拝見しました。着物で出られるかと思っていたらお洋服でちょっと怖そうな教授みたいでした。
短い時間で良くまとまって解かりやすいお話でした。
連続銀座グルメならぬ私も連続コメントしちゃいました!
確かに歌舞伎座は国立劇場が及びもつかない何かがありました。役者衆の汗と涙と観客の興奮でしょうか?新しい建物も外観は今の物を保つようですがいかがなりますか?


投稿者 ねこ かおる : 2010年04月29日 10:24



2010年04月29日

ドライカレー

前にQPで見たレシピを参考に作ってみた。タマネギとニンニクと生姜のみじん切りを炒め、合い挽き肉とインゲンの小口切りを加えて炒め合わせ、塩、胡椒、醤油、ケチャップ、カレー粉で味付け。カレー粉は最後に入れて火を通しすぎないようにするのがポイント。
朱鷺が抱いていた卵を巣から捨てたというニュースを見て( どうやら無精卵か孵化しないとわかって捨てたらしい)、つい最近わが家で起きた、あわや惨劇となりそうな事件を想いだした。下段の写真はその時に撮ったのだが、画面下に大きく写っているのが♀カメの千鳥で、画面上の三角形みたいな中に黄土色をした小さな円形が見えるのはおわかりになるだろうか、それぞ♂カメの俊寛なのである。
子ガメはまだ室内に置いているが、両親は2匹ともベランダで放し飼いにしていて、わが家は3階なのだけれど、2匹は欄干の隙間から出ても、落差をしっかり把握して、非常に用心深く行動しているのが見ていてよくわかるし、俊寛はこの10年間で、ただ一度も下へ落っこちそうな気配すら感じさせなかったので、こっちはすっかり安心しきっていたのである。どうやら今回初めて落ちたのは、産気づいていた千鳥にちょっかいを出し過ぎて、嫌がられた結果ではなかろうかと推測される。一階は飲食店で、落ちた場所はテント張りになっていたため、幸い無傷で済んだからいいようなもんの、コンクリートに激突していたら、甲羅の損傷は免れなかったところである。救出したらすぐにエサを食べて、そのあとまたまた発情モードに切り替わった実に懲りないカメながら、欄干の下で千鳥に出会うと慌てて逃げるので、やっぱり……という感じだ。それにしても、ふだん発情モードの俊寛に暴力的なアタックを受けても全く無抵抗な千鳥だから、まさかわざと突き落としたわけでもなかろうとは思いつつ、やや「未必の故意」の匂いがしなくもないのだった(笑)。なにしろ子ガメの有王を下敷きにしてペシャンコにした前科もあるだけに、おとなしそうに見えて恐ろし殺人を犯す主婦が出てくるような社会派ミステリーといった趣きかもしれません。


コメント(1)

いつもけなげな千鳥ちゃん!でも男には時にガツン!と言ってやらなきゃ!おばさんなんか何時も未必の故意を企んでいるのよ。勿論亭主にね!ウフフ 俊寛さんも御身お大切に。
ついにコメント三連荘してしまいました!

投稿者 ねこ かおる : 2010年04月30日 21:34



2010年04月30日

春キャベツと海老の薬味炒め

QPのレシピ本で見た料理。近所のスーパーでは一時より野菜が安めにゲットできるようになったので作ってみた。キャベツをフライパンに入れて少量の水で先に蒸しておくのがポイント。ゴマ油に生姜の千切りと香菜の根のみじん切りを入れて海老とスナップエンドウ(絹さやでOK)を炒め、蒸したキャベツをもどしてからネギのみじん切りを加え、酢、砂糖、醤油、ゴマ油で味付けし、塩少々と胡椒で調味。
こんなに暖かくなったのに風邪ひいちゃった?てな感じで、少し寒けがして鼻水も出るのだけれど、今週の前半は執筆を控えていたせいか、頭痛も眼痛もないので仕事は意外にはかどって、今日はエッセイ1本入稿し、連休明け入稿予定の連載小説もなんとか書き上げることができた(^_^)/風邪をひいたのは、整体的にいうと、カラダをゆるめるための手段であり、要は当面の仕事が一段落して、ほっとした気のゆるみから来ているのは間違いない。それにしても、ほっとした気のゆるみで、本音をピンマイクに拾われた英国のブラウン首相はお気の毒である(笑)。それが電波で流されたのは、あきらかに現政権がマスコミを敵にまわしているせいだろう。なんだか日本ならよくありそうなことが、議会制民主主義の本場で起きたのだから今や政治とマスコミを取り巻く状況は世界中どこも似たようなもので、何もかもが陳腐に過ぎるというべきか。


コメント(2)

以前日本経済新聞のプロムナードのコラムに、リクガメの
挙動が書いてあって、我家の故オカメインコと一緒なので
笑ってしまいました。名前にカメのつく動物は賢いのだと
真面目に思っています。
http://yagiken.cocolog-nifty.com/yagiken_web_site/2008/06/post_b431.html

投稿者 オカメインコ : 2010年05月01日 07:19

昨日の閉場式、うれしい事に切符が手に入り、10年足らずですが、セッセと通った歌舞伎座とお別れが出来ました。立ち役8人の素踊り、女方5人による京鹿子娘道成寺も素晴らしかったですが、圧巻は最後の手打ち式。舞台一杯に紋付袴姿の役者、地方、関係者が並び、双眼鏡で1人1人の顔を順を追って眺めましたが、筋書やチラシで見慣れた写真と、舞台上の素顔が違って見える役者さんも少なからず居ました。ゆっくり眺めてる余裕はなく、2巡か3巡した時は、もう手締めで、その後はもう幕になってしまいましたが、この場に立ち会うことが出来た幸運をかみ締めながら、帰途に着きました。

投稿者 ウサコの母 : 2010年05月01日 23:32