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2010年05月01日

塩鮭、カブと油揚げの煮物

夕方まで仕事をしてから美容院に行ったので、料理する時間があまりなくてこんなメニューに。美容院もスーパーもガラガラだったのは世間が連休モードのせいだろう。上海万博がついに開幕したから今年のGWはそちら方面に向かわれた方も多いのかもしれない。私は10年ほど前に上海に行って、近代化が著しいのに驚いたものだが、けさのTVの報道番組で見たら町の様子が一段とグレードアップしているので、中国パワーの凄まじさを改めて感じさせられた。現地では馬(マー)さんというとても親切なガイドさんのお世話になって色んなお話をしたが、彼に言われて今でも忘れられないのは「日本人の観光客、お年寄りが多いですね。日本人はお年寄りのほうがお金持ちみたいですね。中国は年寄りでなく若い人のほうが金持ちなんですよ」との言葉である。私は彼に言われるまで、そのことをハッキリ意識したことはなかったのだけれど、
以来ずっとひっかかっていて、近年ようやく日本でもそれが問題視されるに至って、如何せん気づくのが遅すぎたのではないかと思われるのだった。むろん中国の格差社会は日本の比ではなく、当時はまだ、目抜き通りの歩道橋に病を患った物乞いもいれば、農村を捨てて都市に流入した若者が道ばたに寝ている姿もたくさん見受けられたし、それらの問題はいまだ完全に解決されたようにも思えないのだが、恐らく中国は当分のあいだ格差是正を目指すよりも、能力と富力に恵まれた者たちだけで、先へ先へと前進することに力を注ぎ続けるだろう。とにかく人口が多すぎるためか、全員がひとつの同じ船には乗れないし、乗れない者は置いていくしか仕方がないという極めてシビアな割り切り方が、エリートの間には浸透しているというふうな印象を、私は短期間の旅行で受けたのだった。30代の富豪が急増しているという中国と、30代の死因のトップが自殺だという日本と、単純に比較をしてはなるまいと思いつつも、やはりこの間の政治の無策には憤りを覚えずにはいられない。


コメント(1)

これまでの60年間ほど、日本はどちらかといえば幸福に過ごしてきたので、今、自殺が多いのは幸福の反動?または教育の失敗なのでしょうか。
自殺したいと思った事はありますが、探ると、結果人に迷惑をかけタイミングがよくない限りきれいに死ぬ事もできません。今の子育て支援金はありがたいですが、今の郵政民営化は、庶民の生活になんのプラスはなく、それに関わる人や、敵対したり、もっと影でおいしい利権をすする人だけがありがたいことなのではないかと思います。
 民主党だって、今まで与党になろうとして何度もチャンスがあったのに身内やかたきに足を引っ張られ続けています。
約二十~三十年昔に今の状況をわかっていて何もできず、しなかった人すべてに責任を取ってほしいです。
 今、誰が政権をとっても再建策は難しそうですが、どうか国債を今より半分以下に減らせる人を出現させてほしいと願うばかりです。

投稿者 nao : 2010年05月04日 00:39



2010年05月02日

幕の内弁当、30品目サラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。弁当は亀戸の「升本」製で、今週初めに来た京都の妹が友人と亀戸天神の藤祭りに行って、現地で買ったここの弁当がとてもリーズナブルだと薦めてくれた。確かに量がたっぷりあるし、江戸前の弁当だが、意外に薄味で食べやすい。
 急に暖かくなったというより、今日はもう野天だと暑いくらいで、2鞍レッスンしたら汗びっしょりだが、風は爽やかなので馬たちはみな機嫌がよさそうだし、こちらも安心して騎乗できた。
 クラブハウスではMさんから(NHKの「視点論点」を)「見ましたよ!すごい緊張してたでしょう」と言われ、そこからONコンビを交えて歌舞伎座の話になり、この間TVでずいぶん報道されたせいか、これまで余り関心をお持ちでなかった皆さんも、そこそこ興味をお持ち下さったようであるのは、関係者が大いに歓ぶべきことだろう。とにかく一大イベントはかなりの成果をあげて無事に終了したのは確かだし、あとは今後3年間をどうつなぐかの勝負になるが、一年先が見えないくらい変化の目まぐるしい時代だけに、それはホント大変なことであります。




2010年05月03日

刺身の盛り合わせ、、豚の塩焼き、めばるの煮付け、じゃこ御飯ほか

 馬事公苑でホースショーを見た帰りに三茶の「肴奉行 儘」で翻訳家の松岡和子さんと元ミセス副編の福光さんと食事。
例年GW中にやっぱり欠かせないのはJRA主催のホースショーだが、今年はお天気も良かったから非常に多くの人出で賑わい、おまけに寒い春が続いたせいか、藤が満開なのに八重桜もまだ咲いているという文字通りの華々しいグラスアリーナで、大障害レースやアンダルシアのダンスなど盛りだくさんのアトラクションがあったにもかかわらず、ケータイの写メだとシャッターチャンスが巧くつかめず、結果まともに撮れた写真がほとんどありませんでした(;_;)
同行したおふたりとも乗馬歴バッチリの方々で、ことに福光さんは中学時代からここでの出場歴もあるくらいだから、いろいろ蘇る想い出をお聞かせになるし、松岡さんは目下ちょうどシェイクスピアの「じゃじゃ馬馴らし」を翻訳中なので、アンダルシア馬の馬装を見ながら「ああ、あれが鞦(しりがい)よねえ。翻訳しながら、どんな時に使うのか気になってたのよね~」てな具合にお仕事と直結したお話を伺いながら、観戦を楽しませてもらった。
以前NHKの「知る楽」で歌舞伎の舞台に登場する馬の話をする際に、シェイクスピア劇の場合は一体どうなのか松岡さんにお尋ねして、まず歌舞伎のようなかぶり物の馬は出さなかっただろうというお答えを頂戴して、NHKブックス「歌舞伎の中の日本」にも載録したが、「じゃじゃ馬馴らし」を翻訳なさって、その原文の注釈書に当たられた結果、馬が絶対出てきてしかるべきシーンにも、実際には馬を登場させなかったらしいという確証が得られたとのお話を伺えたのも有り難かった。
こちらは先月見た永井愛作「かたりの椅子」の感想を申しあげたところから、新国立劇場の芸術監督解任をめぐる問題でも毅然とした対応をされていた故井上ひさし氏の話になり、現役バリバリの劇作家が亡くなられたという点もさることながら、大きな発言力を有したリベラル派の知識人が喪われた痛手は、それにもまして大きいのではないかという見解の一致をみた。私はNHK「百年インタビュー」の再放送を見て、改めてそのことを強く感じたのだった。


コメント(1)

本当に井上ひさしさんの死は惜しまれます。同じ鎌倉在住の精神科医にして作家のなだいなださんの記事が神奈川新聞にのっていましたが今この時期にリベラルな大きな存在の方が亡くなられるなんて何か不安です。確りと駄目なものは駄目と言う勇気が果たして自分にあるだろうかとも思います。

投稿者 ねこ かおる : 2010年05月04日 11:23



2010年05月04日

刺身盛り合わせ、蒸し野菜、地鶏の照り焼き、新玉ねぎの煮物ほか

昨晩に引き続いて三茶の「肴奉行 儘」で乗馬クラブのMさん夫妻、ライターのSさんと一緒に食事。馬トモのメンバーが三茶に現れたのは言わずと知れた馬事公苑のホースショーのためで、私はさすがに今日の昼間は執筆をして、会食だけに参加。「木村商店」が休店してるため、2晩とも「儘」で過ごしてしまった。ここの2階はお座敷風のくつろげる空間になっているのでオススメ。
Mさんたちとは当然ながら馬の話に始まって、ホースショーでややイッちゃってアブナイ感じがした馬や、クラブでヤカンの水をかけられて暴走して以来、ヤカンに対してトラウマを抱えちゃった気の毒なコの話などで大いに笑わせてもらったが、意外にマジな社会問題にも話が及んで、それぞれ世代がバラバラだから、色んな情報交換もできるし、意識の違いも確認できたりしながら非常に話がはずんで、あっという間に5時間も過ごしてしまった(@_@)。皆さん明日はクラブの乗馬祭に参加なさるとかで、GW中はとにかく馬三昧の日々を楽しく過ごすシカさんたちなのでした(^_^)/




2010年05月05日

マッシュルームのエスカルゴ風、タラコ

 マッシュルームは馬事公苑で、ええっ!と驚きの値段で売られていたのを大量にゲットされた馬トモのMさんご夫妻から頂戴したもので、袋に添えられていたレシピを見て作ってみた。ニンニクとエシャロットとパセリのみじん切りを溶かしバターに混ぜ込んでエスカルゴバターを作り、さっと炒めたマッシュルームにそれをからめて白ワインを振りかけただけ。
今日はもう初夏の陽気だというのに、私は風邪が本格化した感じで、体調がすぐれないといいつつまだ仕事も食事もそこそこイケてるので心配はなさそうだ。
 ところで今日は「子供の日」なので、なんとなく今の子供のことを考えようとしても、自分にはもちろん子供がいないし、周りにも子持ちの人が非常に少ないので、少子化を改めて実感するばかりである。もっとも類は友で、子供のいる人はそちら方面で集まってらっしゃるのだろうが、正直いって私は自分が若いころ、世の中にこんなに子持ちじゃない人が増えるとは想像できなかった。もちろん、子供がいない理由はさまざまで一概にはいえない話だけれど、私たちの世代だと、女性で結婚をしないし、子供も持たないという選択をするのは、あくまで例外的な存在であり、それなりの覚悟があってしかるべきというような気がしていたのである。若い友人と話していると、今はかえって子供を持つという選択をすることに覚悟がいる時代なのかもしれないと思われて、そうなると生まれてくる子供のほうも余計なプレッシャーを感じるのではないかと心配される。一方で何も考えずにどんどん産んでしまう人もいるようで、現代は子供の誕生をめぐっても子育てをめぐっても、いわゆる2極化が著しいように思われるのだった。
私の母親は子供嫌いを公言していた女性で、子育てはほとんど婆や任せだったから、私の妹は自分の子供とふたりきりで家にいると、何をしてやったらいいのかまるでわからなくて呆然としたそうである。私自身も母親に母親らしいこと(というのがまずわからない)をしてもらった記憶はほとんどなくて、その代わりに子供好きの婆やさんや叔母に育ててもらったことを、今でも大変感謝している。人生皮肉なことに、子供好きのその人たちには子供がいなかったのに、子供嫌いの母親はふたりの子宝に恵まれたのだった。
今にして思うのは、あんなに子供嫌いだった母親でも、昔は好き嫌いで子供を産む産まないという選択の余地はなかった時代だから、私と妹を産んでしまった事実である。妹がおなかに出来たとき、私を独りっ子にしないために、頼むから産んでくれと、私の婆やさんが母親を口説いたそうで、自分が代わりに育てるからとも言ったらしい。女はだれしも子供が好きだというのは大間違いで、昔から好きな人もいれば、嫌いな人もいて、昔はその双方が産んだのに、好きな人しか産まなくなったとしたら、そこにも大きな問題が発生しそうである。
母親の血をひいて、決して子供好きとはいえない私の眼から見ると動物の子供はなべて可愛らしいのに、人間の子供は生まれつき可愛らしい子とそうでない子があきらかにいて、少し大きくなればその他もろもろの違いもはっきりしてくるから、ずいぶん不公平だなあと思われなくもないのだった。けれど、可愛らしい子がずっと可愛がられて順調に育つとも限らないのが人生で、生きやすさ生きにくさは年を経るに従って、自ずと変わっていくものだから、子供に対しては悲観も楽観も禁物だろう。私は子供のころ、親にすらチョー変わり者だと思われていて、無事に生きていけるのかどうかとても心配されたようだが、現56歳まで、なんとか曲がりなりにも生きてこられたのだし、どんな子供でもそれなりに生きていく道は拓けるはずだと信じてやるのが大人の務めではなかろうかと今は思うのだった。


コメント(1)

自分の子供がこの先、どうなっちゃうんだろう、
(かなり独特で協調性ゼロでマイぺーーーース)
と、ここのところ、ちょっと悲観的だったので、
今朝子さんのメッセージにすごーーーーーく
救われました。
悲観も楽観もせずに、自分の子を信じる。
自分を信じるってことなんですかね。

とにかく、この温かなメッセージを保存して
迷ったら、いつも見させていただきます。

どうもありがとうございました。

投稿者 sin : 2010年05月08日 22:38



2010年05月06日

辛味大根そば定食

新国立劇場で井上ひさし作「夢の泪」を見る前に近所で食事。
東京裁判3部作の中でこれだけ初演を見損なっていて、風邪引きサンなのに出かけてしまいました(^_^ヾ
この3部作はいずれも膨大な資料が未消化に終わった憾みがないとはいえず、戯曲としての完成度が高い作品群とはいい難いのだけれど、それでも現代の日本を考える際、ことに米国とのある意味で歪な関係は、東京裁判に立ち帰って検証する必要があるという確固たるテーゼに貫かれている点において、さすがに故人の面目躍如といった趣の力作であることは間違いない。たとえばこの作品では、裁かれた人びとの弁護費用は一体どこが払ったのかというような看過しがちの問題が明らかにされることで、裁判自体の異常さが浮かびあがってくる仕掛けである。国際連盟脱退と三国同盟の締結で知られた松岡洋右の弁護を引き受けた弁護士夫婦が主人公だが、作中では松岡に対する歴史的評価にはあまり触れられず、ただし日本が昭和3年のパリ不戦条約違反を次々に冒したことは裁かれるに値する点としてきっちり指摘されている。敗戦直前の8月7日に日本は公文書の多くを焼却し、焼却し損なった70万点に及ぶ文書が米国に持ち去られた結果、戦争責任を明確にできなかったという問題や、日米の合意で曖昧にされた在日朝鮮人問題等々、今日に至るまで延々と続く日米間に横たわる深い闇に斬り込んではいるものの、少し盛りだくさん過ぎて全部が伝わりにくいのは惜しまれる。




2010年05月07日

黒胡麻担々麺、ひとくち餃子、青菜の塩炒め、じゃこと青菜の炒飯

スラッシュの進藤さんと三茶の「万豚記」で食事。
今日の夕方は事務所で矢内賢二さんとお会いして歌舞伎に関する取材を受けた。矢内さんは国立劇場から京都造形芸術大学に移られた、ご自身も歌舞伎の研究者なのであるが、今回は外務省が発行する「にぽにか」という広報誌に載せる記事のことで私に取材をされることになり、編集を担当されている平凡社の吉田さんともどもお越しになったのだった。見開き2ページなのでそんなに沢山のことは書けないにもかかわらず、お相手が矢内さんだから、お互い記事とはあまり関係ない話もして大いに楽しませてもらったのだけれど、海外向けの広報誌なので、当然ながら日本人に「忠臣蔵」が受けるのはなぜか、というような質問も出た。で、私が思うに「仮名手本」のみならず「忠臣蔵」物は、決して復讐譚として受けているわけではなくて、討ち入りという大望を胸に秘めながら、それを周囲に隠して行動する人びとの苦労に共感して受けているのではなかろうか。「仮名手本」だと「七段目」の由良之助がまさにそうだが「松浦の太鼓」の大高源吾や「神崎与五郎東下り」といった演目は皆その伝である。「だからねえ」と私は矢内さんに言ったのだった。
「従来の日本人だったら、鳩山さんは5月末に、アッと驚くような腹案を披瀝するのが当然だと思うわけよ。たとえば日米安保を破棄してもいいくらいの覚悟がないと、腹案があるなんて言わないわけなのよ。もしアッと驚くような腹案が最後まで出なかったとしたら、日本人のメンタリティーは団塊世代あたりで根こそぎ崩れちゃったとみるしかないのかもねえ」と言って大いに笑われたのであります。


コメント(1)

こちらもろ団塊世代でございますが鳩山さん もしかしてあっ!と驚かしてくれるかと思っていましたよ!がっくりですね。
今優れた人材は政治家にならない? かといって妙にリーダーシップの強い人が出てきて妙な方向に引っ張って行かれるのはもっと困りますし。 一人一人が流される事のないようにしっかりしなくてはいけないのでしょうか?これが一番難しいですね。

投稿者 ねこ かおる : 2010年05月11日 11:12



2010年05月08日

生ダコの刺身、グリンピースの煎り豆腐

煎り豆腐はQPで見た料理。ゴマ油で鶏挽肉と崩した木綿豆腐を炒め、出汁で柔らかくなるまで煮たグリンピースを加えて砂糖、醤油、塩少々で味付けし、汁気がなくなるまで煎り煮してから溶き卵を流し込む。
英国の総選挙は下馬評通り、労働党がボロ負けしても、保守党は過半数を獲得できず、単独政権は無理なので、両党が第3極である自由民主党の取り込みに躍起のようだが、思えばブレア首相からスタートとした労働党政権は結構長かったのではあるまいか。私が最初に英国に旅行した年は、サッチャー政権が発足した直後で、街角はどこもかしこも新聞紙が舞い、道ばたに座り込んだ無気力な若者が大勢いるような荒んだ雰囲気だったのを想いだす。そうしたいわゆる英国病から立ち直らせたサッチャー政権のイメージによって、保守党はたぶん米国の共和党っぽいんだろうなあと勝手に想像していたら、労働党のブレア政権は共和党ブッシュのポチならぬプードルと呼ばれたほどの呆れるようなすり寄りぶりだったので、何がなんだかわからなくなった印象だ。
ところで自由民主党が第3極として多くの国民の支持を得たのは、これまでの対米追随を脱却する方針だからだそうで、もともと親子関係にあるような両国であるにもかかわらず、袂を分かとうとする勢力に人気が集まったというのもフシギである。恐らくはアフガニスタンやイランイラク紛争に巻き込まれている度合いが強いせいもあって、米国との軍事一体化に不満の向きも大いにあるのだろう。英国でさえ米国から距離を置こうとする勢力が台頭しているというのに、日本の普天間基地問題が日米安保を本格的に検証しようという運動にまでなかなか盛り上がらないのは、これまたちょっとフシギな気がするのでした。




2010年05月09日

大阪寿司、トマトのサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
風邪引きモードが続くなか、睡眠をしっかり取りすぎて朝はボーっとしてたので、このまま寝てたらまた余計に具合が悪くなりそうだからいつも通りクラブに出かけてしまった。1鞍乗ってみて疲れるようなら途中で降ろしてもらおうと思っていたが、専用馬のハッチャンとは相性がよくて不安はまるで感じなくて済み、乗る前よりも気分がスッキリしたので結局2鞍目もチャレンジ。馬上で鼻をかむ(^^ヾなどしたものの、無事に騎乗が終えられたのでほっとして、ご機嫌で引き揚げ、今日は電車に乗ったら気持ちよく寝ちゃいそうだよね~と思っていたら、なんとダブルの人身事故!!に見舞われて、乗り換えに次ぐ乗り換えで、さすがにグッタリ疲れてしまった。
連休明けで、気持ちがプツンとキレてしまった人なのかどうか、人身事故の原因は人それぞれだろうし、一概にはいえないにしても、近年の鉄道身事故の多さが尋常でないのは確かであろう。わたしは仕事で電車を毎日利用している人間ではないにもかかわらず、外出するたびに駅の電光掲示板で人身事故の告知を見ない日はないような気がするし、今日のように巻き込まれた経験も十本の指では数えられないのではなかろうか。日曜日の乗馬の往き帰りに巻き込まれたりすると、最初のうちは自分が暢気に遊んでいたりすることがなんだか亡くなった方に申し訳ないような気にもなったのだけれど、あまりにも頻繁に起きることで徐々に馴れてしまって今や不感症になりそうなのが怖い。今日起きたのは新宿駅という巨大ターミナルだから目撃した人も相当多かったにちがいないが、その方々はせっかくの日曜日を台無しにされたという気分になられたのだろうか、それとも明日はわが身かとヒヤッとしたり、あるいは自分はゼッタイ止めようと思われたり、身のまわりで恐れがあると感じさせる人を心配したり、世の中ホントに何かが間違っていると義憤を感じたりなさったのだろうか。それとも、ああ、また~と冷ややかに横目で見て通り過ぎられた方がほとんどだったりするのだろうか。


コメント(1)

私は、田園都市線で通勤しているものですが、同じような疑問を抱きました。調べた結果がこのようなものです。
→ http://d.hatena.ne.jp/hinekken/20091214/1260800051

手前味噌ですが、ご参考まで。

投稿者 ヒネッケン : 2010年05月09日 23:35



2010年05月10日

空豆とアスパラガスのカルボナーラ

ベーコンと玉ねぎスライスを炒め、皮を剝いた空豆とアスパラガスを加えて蒸し煮にし、卵と生クリーム、ミルク、パルメザンチーズを混ぜたソースを加えて仕上げに黒胡椒を振る。ミルクを加え過ぎて、スープスパみたいになっちゃったのと、玉ねぎを炒めすぎて茶色くなったのがNGだけど、味はまあまあ。近所の友人と食事。
TKの再々?婚が妙に気になってしまって、これって全体がIMとのSMプレーだったりするんだろうか?なんて考えてしまったワタシはアホでしょうか(笑)。




2010年05月11日

野菜のマリネ、ほうれん草のキッシュ、オニオングラタン、子羊のローストほか

NHK出版の加藤氏、加納さん、黒島さん、スラッシュの進藤さんと一緒に渋谷の「シェ・アズマ」で会食。ここは正調ビストロといった雰囲気の名店で、盛りつけのきれいな有機野菜のマリネに始まって、デザートに至るまで、シンプルな調理だが、いずれも美味しく頂戴して、量的にも十分に満足のいくメニューだった。
「歌舞伎の中の日本」の打ち上げということで久々にお会いし、まずはこちらから1つ重大なうっかりミスがあったことを申しあげて、早く再版の手直しができるようお願いするばかりだった。
歌舞伎座の話やガラパゴスの話や黒島さんがUチューブでハマったジュリーの話や、さまざまな意見や笑いが飛び交う歓談の中で、やはり出るべくして出たというべきなのは電子書籍の話であろう。最近NHK出版ではクリス・アンダーソン著「フリー」の邦訳版を、ネットで全文無料公開したところ、書籍の売上げが意外に伸びて20万超の大ヒットとなったところから「やっぱり従来の発想を根本的に変えなくちゃならない時が来たんだなあ、という気がしてます」と加納さん。有料にできるのはごく一部と割り切った上で、一旦フリーにして新たな読者を広く掘り起こすという発想に切り替えたほうがヘタにガードするよりも結果的には得策なのかもしれないという考え方を示された。「以前DTPが普及した時には結果的にペーパーレスにはならなかったけれど、今度の電子書籍化の波は根本的に変えちゃうかもしれませんね」と加藤氏も仰言っていて、私も今後これで電子教科書が普及すれば、ペーパーレスの流れは加速化するだろうと見ているのだけど、「でも、大丈夫。紙の出版は絶対になくなりはしないから。ほそぼそとでも続きますよ。ただしそうなると紙の出版に携わる編集者はもう古典芸能の人たちと同列扱いにしてもいいのかもね」てな具合に話を転がしてしまったのでした(笑)。




2010年05月12日

上方寿司、ゴボウとしらすのサラダ

整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。風邪を引いたと感じてから早や2週間。ほぼ毎晩脚湯をして発汗作用を促し、睡眠時間をたっぷり取って、食事もしっかりしてるので、決してひどくはなっていないのだけれど、いまだ全快しないのが気になっていて、「フツーに生活してて大丈夫でしょうか?」と寺門先生に訊いたら、ニッコリ笑ってうなずかれたので少しほっとした。とにかく夜ちゃんと寝てるにもかかわらず、仕事中モーレツに眠くなってお昼寝をしたくなるのは、長年の蓄積疲労が噴きだして、カラダが弛みきってるためだろう。去年の冬から今年にかけて全く風邪を引かずに過ごせたのに、書き下ろしを脱稿した途端の風邪引きだから、いわばこれも一種の「病は気から」なのである。ずっと張りっぱなしだと、パツンと切れてしまうので、カラダがこのタイミングを狙いすまして弛んじゃってるに違いない。なかなかお利口なカラダである。


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確かに体は良く出来た精密機械みたいですね。でも一度バランスを崩すと後の修理が大変ですから気をつけて健康管理なさって下さい。私は介護の仕事をさせて頂いておりますが使わなくても駄目になる 使いすぎても駄目なのが人間の体のようです。 お元気でまたまた楽しい作品を私達に読ませてください。僧都様と千鳥ちゃんによろしく!

投稿者 ねこ かおる : 2010年05月13日 10:32



2010年05月13日

酢豚、蛸と野菜のマリネ、ワカ筍煮

 お茶の稽古の帰りに近所の総菜屋でゲット。昨日よりずっと気分は良くなっているし、咳も少なくなってはいるが、鼻声で痰がなかなか切れないのは困りもので、「お大事に~」と言われて引き揚げて参りました。
BSフジの「プライムニュース」を見ながら食事。今日の特集は「団塊の世代~その傾向と対策」というもので、もともと消費性向が強い世代であるにもかかわらず、意外にもリタイア後の消費行動が前の世代に比べて非常に鈍い!という調査結果が報告されたが、とにかくこの世代は生まれ落ちてから死ぬまでず~っと消費者と見なされてしまうのがお気の毒ともいえる。
私は直後の世代で、同世代でも既婚女性はダンナが団塊でそちらの感覚に組み込まれちゃってるケースも多いようだが、私自身は社会に出るのが遅れたせいもあるのか不思議なほどご縁が薄くて、出版社でも直接にはほとんど知らないし、身近な人を探してもドンピシャ団塊世代はお茶の阪本先生ご姉妹と漫画家の萩尾望都さんくらいではあるまいか。歌舞伎役者も世間一般に比べて団塊世代の比重は小さくて、ドンピシャ団塊は團蔵、ギリギリで玉三郎が入るといったところだろうか。
団塊直後の世代は団塊に引きずられちゃってる人と、モーレツに反発しちゃってる人に真っ二つに別れていて、身のまわりは反発してる人が圧倒的多数である。とにかく延々と話し合いばかりしてて、独りでは判断も決断もできないし、大きな声で発言をしたがるわりに論理性が欠けている人たち、という評価が下されがちなようである。組織に関わらない私はその手の被害をあまり受けてはいないし、団塊といえど決してひとくくりにはできないはずだと思うのだけれど、団塊の高齢化によって世代間の利害対立は必然的に今後ますます激しくなるにちがいない。
私は近ごろよく冗談まじりに、「団塊世代がボケはじめる時期と、男女雇均法世代のキャリア女性が更年期に突入する時期と重なったら、日本はきっと滅ぶよね」と言うのだが、あながち冗談では済まなかったりして(-_-;)


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介護保険関係に位置している者です。団塊世代が親を看ている現在、もう確実に滅びています。
モンスターペアレントなんて可愛いもんです。
施設への注文、意見目に余ります。高齢者は当たり前で親を看て来て自分の事になった時の戸惑いは計り知れない物があります。高齢者に困るのではなく、それを看ている子ども達の対応に疲れケアマネさんも辞めた人多いですよ。
その世代が介護保険を利用するようになった時は、今朝子さんのおっしゃるとうりですね・・。

投稿者 五島 : 2010年05月14日 14:40



2010年05月14日

ウサギのゼリー寄せ、新玉ねぎのスープ、オマール海老と白アスパラガスのクレープ、子羊のローストほか

文藝春秋社の山田氏、山口さんと一緒に溜池のオーストリア料理店「カー・ウント・カー(有名菓子店ツッカベッカライ・カヤヌマの姉妹店)」で会食。オーストリア料理といえば、ウインナーシュニッツェルくらいのイメージしかなかったので、どの料理もめずらしく、1つでも料理名を憶えたいと思いながらも、発音がめちゃめちゃ難しくて、ちゃんと聞き取ることすらできませんでした(^_^ヾドイツ料理とフランス料理の中間に位置するような感じで、全体にソースに甘みがあって美味しい。空豆を生ハムでくるんで揚げたアミューズからプチフールまで(オーストリア語ではなんていうんだろう?)たっぷり頂戴しながら少しも胃もたれ感がないのは有り難い。相変わらず風邪引きなのに、食欲は全開であります(笑)。
「オール読物」の担当だった山口さんが文庫編集部に異動されて、後任の山田氏に引き継ぎの顔合わせということで、オファーを承りつつも、今年度のこちらの事情をいろいろとお話した次第である。山田氏は近年歌舞伎に凝られて、「歌舞伎座さよなら公演」を全興行ご覧になったらしく、それでいて「さよなら公演」に一度も出なかった亀治郎のオッカケもしているというのだからスゴイ!先輩には会社にいるより歌舞伎座にいる時間のほうが長いという社員もおられるそうだから、一体どういう会社やねん??!!と言いたくなるのだけれど、マガジンハウス社には確か明治座の台本作家も兼ねている社員がいらしたはずで、要は出版界もこれまで牧歌的な時代が長く続いたということだろう。もともと興行出版放送といった業界は趣味人や道楽者の集まりなのである。その点、山口さんは一貫して無趣味を標榜してらっしゃるのが珍しく却って面白いともいえるのだった。それでいて雑誌編集者としてはとても有能で、ことに対談のまとめ方などはみごとだったから、「オール読物」としても大きな戦力を喪失した感じじゃないの?と山田氏に訊いたところ、「そうなんですよ~大変な痛手ですよ~」とのことである。「オール読物」初代担当者の内山さんは、現在ご当人いわく「アタマがお花畑」状態の幸せ街道驀進中なため、今日は3人でさんざんサカナにしておりました(笑)




2010年05月15日

鰹のヅケ丼、モヤシと揚げのサラダ

 QPのレシピを参考に作ってみた。ヅケにする鰹はそぎ切りにしたあと塩と砂糖を軽くまぶしてから酒と醤油に漬け込むのがポイント。近所の市場でミョウガが安かったので酢漬けにして添えた。モヤシはさっと湯通しして火に炙って切った油揚げと合わせる。生姜とニンニクのすり下ろし、ナンプラー、酢、砂糖、ケチャップ、豆板醤を合わせたエスニックダレで食す。ブロッコリーのスプラウトをトッピングした。
いまだ風邪が完全には抜けなくて、室温が変わると咳が出るし、時間が遅くなるとやっぱりふだんより疲れるので、今夜出かける予定はキャンセルしてしまった。新宿に「風花」という知る人ぞ知る文壇バーがあるのだが、今夜はそこの30周年パーティがセンチュリーハイアットHであって、体調が良ければ出席するつもりだったのである。下戸もいいところの私がなぜ?って感じだが、まだ開店早々の頃に、文化出版の編集者だった友人の福光さんに案内されて、以来、何度か個人的にも訪れていた。なにしろ下戸だから自分では飲む場所を開拓できないので、新宿近辺で人と会うと、最後にふらりと立ち寄るような具合だったのだけれど、ママさんはさすがに憶えてらして、その後わたしが小説を書くようになり、幻冬舎のPR誌「星星峡」で「吉原手引草」を連載していることもよくご存じだという話を福光さんから伝え聞いたのだった。今回のパーティには、幻冬舎の永島局長からヒメを介してご招待を戴いたので、久々にママさんとお会いできるのを楽しみにしていたが、風邪引きでわざわざ人混みに行くにもどうかと思われて失礼した。出席した福光さんから先ほどメールをもらって、柄谷行人氏がお祝いの挨拶をなさったとのことだから、それはちょっと聞いてみたかったような気もする。昨日も文春の人たちとの会食で、浅田彰とか柄谷行人とか蓮実重彦とか当時あんなに流行ったニューアカの人たちって今は一体どうしてるんだろう?当時はまだ若い人が難しい本を背伸びしてでも読む傾向にあったと思われるのに、その後の日本の若者は一体どうなっちゃったんだろう?なんて話をしてたのでした。


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浅田彰氏は現在京都造形大学の大学院長をなさっております。先日、春秋座の催し物で、井上八千代さんの紹介をされていてびっくりしました。何だか隔世の感がありました。

投稿者 さきみつ : 2010年05月17日 13:00



2010年05月16日

押し寿司、もっちり豆腐、黄緑色野菜のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。風邪気味は相変わらずだが、絶好の乗馬日和とあっていつも通り2鞍騎乗。専用馬はここんとこずっと頼りになるデカ牝馬のハッちゃんで、すぐ前を走ってたのはチビ♂のビンゴ君だから、どんなに馬間隔を開けようとしてもすぐに追いついてしまうのだった。で、部班が2班に分かれても、すぐに前がつかえてしまうゆっくりさんチームに組み込まれて多少欲求不満だったのだけれど、もうひとチームは俊足馬のそろい踏みだった上に、先頭馬がロケットダッシュしたため、猛烈なハイペースになって、インストラクターが慌てて「ストップ!ストップ!」と叫ばれる始末で、こちらに参加してたらそれはそれできっとヒヤヒヤしたに違いない。とにかくいつもながらに部班の馬の組み合わせはなかなか難しいものといえそうだが、人間も似たようなもので、お先走りもいれば、マイペース派もいるから、組織の運営は厄介なんだろうな~と毎回思いながら馬に乗っております。
クラブハウスでは常連メンバーに「アイスプラント」を披露した。すでにご存知の方もいらっしゃるだろうが近年の流行り野菜で、私は先ごろ岡野夫妻から初めて頂戴して、その味覚のとりことなったのだった。最近になって近所の「三茶楽市」でもワンパック100円で販売されるようになったから、一度に2パック買って、独りですぐに食べちゃうのである。「アイスプラント」の名称は青い葉っぱや茎の表面が凍ったようにキラキラして見えるところから来ていて、そのキラキラは塩分なのである。塩水栽培が可能な珍しい植物だそうで、つまり最初から塩味が付いてるわけだし、おまけにとてもフシギな食感があって、一度食べるとやみつきになること請け合いだから、まだご存じない方は機会があったらぜひともチャレンジしてみてください。クラブの皆さんにも、枝豆よりビール友向きかも!と好評でした。




2010年05月17日

豚の生姜焼き、アスパラガスの練り胡麻和え、ミョウガのせ冷や奴、シラスおろし

 NHKの「クローズアップ現代」で「ギリシャ発欧州危機の行方」を見ながら食事。ギリシャの放漫財政のツケをまわされてドイツ人が怒ってる図式はキリギリスに寛容になれないアリといったところだろうか。とにかく世界は一つになる方向に進んでいるので、もはやどんな国も個人も、自分は関係ないというスタンスがどんどん取れなくなるのは必至だろう。私でさえ今度のギリシャショックには個人的にひやっとしたのである。
今日の夕方は某銀行のA氏とK氏がお越しになって、某国の国債が無事に償還されたというご通知を戴いてホッとしたところだ。日経平均がある額を超えると自動的に償還される債券で、先月の時点では今月末には必ず償還されると見られていたのに、ギリシャショックで株価が急落して一時はアレレッといった感じになり、近々に現金を必要としていた私はオヨヨ(-_-;)だったのである。で、K氏の話を聞けば、今の日本の株安はギリシャショックよりもむしろ中国の利上げムードを反映しているのだそうで、日本企業の決算報告がいくらよくても、金融的にはしばらく厳しい状態が続くらしい。金融業界の方の話を聞くと、世界は否応なく一つになっちゃってる感が強いのだった。金融業界ばかりか、これまでずっと鎖国が守られてきた出版界も去年から黒船が押し寄せて大揺れだという話をしたら、A氏が「僕もうアイパッド予約注文しちゃいました」と仰言るので、アイパッドには私も食指が動くといったら、「今度使った感じをご報告しますよ」とのこと。
「僕なんかはやっぱり紙のの本がいいですけどねえ」と仰言るK氏は偶然にも『仲蔵狂乱』をお読みになっていて、「あれは面白くていっきに読めました。僕は落語が好きなんで仲蔵の話は知ってたんですけど」と言われたから、『円朝の女』はお読みになりました?とお尋ねしたら、ゼンゼン知らないとのことなので、届くべき人に本が届かない今の出版界は、情宣がイマイチ巧くいってないってことなのかもね~まあ、本を出し過ぎってのもあるよな~てなことを思いながら、K氏にはわが家にある見本を一冊差しあげたのでした。




2010年05月18日

ホタテ貝のソテーほか

さいたま芸術劇場で井上ひさし作。蜷川幸雄演出「ムサシ」を見る前に近所で食事。
 すでにロンドン公演で意外なほどの好評を博したバージョンでの上演で、初演よりも台本がかなりカットされている分、話がすっきりとしてテーマ性も鮮明になったし、初演では一体どこへ引っ張られていくのか役者陣もわからないような雰囲気だったが、今回はラストに向かって一直線に進むから宮本武蔵役の藤原竜也も非常に落ち着いて好演している。対する佐々木小次郎役の勝地涼も初演の小栗旬よりも小柄だという点は少し残念だけれど、小栗旬の陽気な小次郎とはゼンゼン違った陰翳のある役作りをした点は評価できる。全体にドタバタ調は影を潜め、バカバカしさが薄まった結果、とてもシンプルなテーマが際立ち、キャスト・スタッフ共にほとんど変わっていないにもかかわらず初演とは相当に趣きが異なる印象だ。最後の決着をつけようとする武蔵と小次郎の闘いをなんとか止めようとする亡霊たちのセリフは、作者の不在を思うと何ともいえない気分にさせられた。


コメント(2)

単行本になるときには優秀な校閲の方がお気づきになるかと思いますが念のため。「ムサシ」NY公演はさいたまの後ですのでまだ終わっていません。私は金曜日にムサシを観劇予定で楽しみです。

投稿者 KATIE : 2010年05月19日 22:58

ご指摘ありがとうございます。さっそく本文のほうも訂正しておきます。

投稿者 今朝子 : 2010年05月21日 00:19



2010年05月19日

豚肉と新ジャガの甜麺醤煮

昨日のQPで見た料理。簡単にできるのでオススメ。ひと口大に切った豚肩ロース肉とぶつ切りにした長ネギ、きれいに洗って皮を剝かない新ジャガを炒めてから水と酒と生姜を入れて柔らかくなるまで煮込み、甜麺醤を加えてさらに煮込んで、仕上げは強火で水けを飛ばして醤油で香り付けする。
昨日、講談社の堀さんから「星と輝き花と咲き」の初稿ゲラを受け取って、今日から本格的に書き直しに入ったが、案の定1ページ目から真っ赤っかになってしまった(-_-ゞ毎度ながら私はゲラを一字一句書き直すことで、やっとなんとか小説らしいものが出来たという感じだから、ゲラ直しはまさしく魂を吹き込むような作業ともいえるのだけれど、近ごろはこれまた毎度ながらに校閲に不安を覚えるのである。昨日もざっと目を通した段階であまりにも指摘が少ないことに不安を覚えて「ちゃんと見てくださったのかどうか、訊いといてね」と堀さんに言ったのだった。「円朝の女」のときも担当の内山さんに文句を言ったら、「うちの最終秘密兵器です」というスゴ腕の校閲の方が登場なされたのでホッとしたものである。歴史ネタを扱うときは、結構マニアックにご存じの方もいらっしゃるので、こちらも相当神経を使って書いているが、ゲラでは小説としての完成度を高めることに力を注ぎたい私としては、事実関係をきっちり確認する作業や何かは校閲の方の手も借りりたいところで、とにかくデキル校閲の人とは会社と関係なく、個人契約を結びたい気がするくらいである。何しろ年間8万冊もの書籍が出版されている現状では、校閲が疲弊して時におざなりにもなりかねないのは無理もないともいえるが、今後電子出版物の氾濫が加わり、プロとアマのボーダーレスがさらに進めば、プロのパブリッシャーはコンテンツの質を保証する校閲機能が一番問われるのではないかと思うのだけれど、こういう点について創業100年の老舗に君臨する野間佐和子社長あたりはどんなふうにお考えになってるのか、一度お話を伺ってみたいものであります。


コメント(1)

テレビも訂正が多いと思っていたら下記の事が。納得。

「デジタル化でギリギリまで編集を行うようになったので、どうしてもチェックが甘くなるのが一因です。もっとも、それをカバーするだけのスタッフがいればチェックは可能ですが、制作費、人員の削減でスタッフそのものが減っている。少ない中で情報を迅速にたくさんとなれば間違いが増えて当たり前です」(テレビ関係者)  間違ったら訂正すればいいと簡単に考えている連中も多い気がするが。(日刊ゲンダイ2010年5月17日掲載)

投稿者 五島 : 2010年05月20日 23:16



2010年05月20日

鰹のカルパチョ、串揚げ、鯛飯

 元米朝事務所の大島さん、スラッシュの守部さん、進藤さんと一緒に自宅で会食。全部食べ終わってからシマッタ!ブログ用の写真を忘れて電気釜に残った鯛飯だけ撮りました(^^ゞ串揚げは某社のお歳暮でもらったお取り寄せカタログでゲットした三重尾鷲「串の庵」のセットで、タレは私が何種か用意して、先日作ったもやしサラダのエスニックダレが好評でした。鯛飯は『仲蔵狂乱』の劇画化をなさっているマンガ家の高見まこさんから頂戴した新潟長岡産のセットを使って美味しく戴きました。鰹はヅケにしてから野菜と併せて自家製フレンチドレッシングで調味した。
米朝事務所を辞められてから目黒区に移住された大島さんは、ゴミの出し方が世田谷区と違ってかなり細分化されていることにビックリして役所に問い合わせたら、世田谷区は面積が広いから、清掃用トラックの種類をそんなに分けられないために割合アバウトな出し方だったのだということがわかったそうで、へ~区によってもそんなに違うんだ~てな話になったのだけれど、大島さんに続いて、実は私自身もこの7月に三軒茶屋から引っ越す!ことをご報告しなければなりません。
三軒茶屋には30年以上住んでいて、人生で恐らく一番長く住み、一番いい時期を過ごした町ということにもなりそうですが、目白からこの町に引っ越してきたときは、渋谷三茶間の地下鉄がようやく開通したばかりとあって、まだビルらしいビルもほとんどなく、どちらかといえば辺鄙な場所という印象ながら、今後大いに発展しそうな雰囲気が感じ取れたので移り住んだのでした。
今や劇場もあれば、数限りない飲食店やショップに恵まれて、学生が住みたい町ナンバーワンの栄誉にも輝くこの町を去ることには、一抹の淋しさを覚えつつも、「賑わし神」を自負する私は、新たに住む町がまたまた大いなる発展を遂げそうな予感がしております。
 その町とは一体どこなのか?引っ越しを決めた理由は何か?などなど明日以降のブログに詳しくご報告いたします。




2010年05月21日

冷やしうどんと天とじ丼のセット

 シアターコクーンで勅使河原三郎と佐東利穂子のダンスパフォーマンス「オブセッション」を見る前に三茶の「杉の子」で食事。
舞踊は古今東西を問わず根本は重心のとらえ方で、現代舞踊の多くはこの重心を意識的に操作しているように見受けられるが、勅使河原三郎は絶対音感ならぬ絶対重心感とでもいうべきものがある人ではないかと思われるほど、アグレッシブな重心移動で観客を魅了する。今回は「オブセッション=取り憑かれること」という舞踊で表現するにはとてもわかりやすいテーマに基づく、きっちり1時間に濃縮された実に刺激的なパフォーマンスを堪能させてもらった。前半は不協和音のミュージックコンクレートをBGMに男女の葛藤が激しく生々しく暴力的なまでに表現され、後半はファニー・クラマジランの非常に集中度の高いパッショネートなヴァイオリンの生演奏に乗せて主に佐東がリリカルな姿態を繰り広げるが、舞踊手として力量のそこそこ拮抗する両人が前後に重なり合ってからむワン・シーンがことに美しく感じられてダンスデュエットと銘打たれたのも納得である。モチーフは鬼才ルイス・ブニュエルの「アンダルシアの犬」だそうだが、さすがに映画をほとんど忘れているので、オープニングに眼を切るような所作があったくらいのことしか共通項は見いだせず、天井からいくつもの裸電球をぶら下げた舞台美術もひょっとしたら映画にヒントを得ているのかもしれないと思われた。




2010年05月22日

移住計画その1

写真はこの時期によく作るアスパラガスとホタテ貝の塩炒め。生姜とニンニクのみじん切りをたっぷり使って炒め、塩と酒、隠し味の砂糖で調味。
ところで先日のブログにも書いたが、この7月でとうとう三軒茶屋を離れることになる。東京に来て最初に住んだのは早稲田に通学するのが便利な目白周辺で、三茶に移住したのは松竹に勤めてからだ。当時、実家の「川上」が横浜のホテルに出店していたために、横浜にも行きやすい場所としてまず中目黒に目を
付けたのだが、三茶に決めた理由は物件が中目黒に比べて割安だった点と、三茶渋谷間の地下鉄が開通した直後で、今後発展するに違いないとみたからである。開通直後はまだ3駅しかない超ショートな路線で、銀座線との乗り入れもしていなかったけれど、それまで陸の孤島という感じだった三茶に比べれば、はるかにベンリになったのである。で、当時はなにせ目白から引っ越したために、えらく庶民的で且つ鄙びた
町という印象を受けたものの、その後田園都市線と半蔵門線が延びるに従ってどんどん賑わっていったのは周知の通りである。
三茶では最初に母親と折半で1DKの小さなマンションを買い、そこに長く暮らして、一時は渋谷の神南に事務所を構えたり、同じ三茶内で別に仕事場を持ったりしていたのだが、仕事場が別だと資料がどちらに置いてあるのかわからなくなるのが困るし、小説書きを本業にすると24時間体制の仕事にもなるので、居住一体の広いスペースを確保するべく、1DKのマンションを売って、そこから近い今の住居に移り住んだ
のである。前の住居からあまり離れなかったのは近くに図書館があるためで、今の図書館は他館と提携して相当の資料が借り出せるから、私の商売には欠かせない存在ともいえるのだった。
今の住居は賃貸で、商店街のはずれに建つ、地下から3階まである小さなビルのワンフロア2LDKを借りているかたちだ。地下はその昔かの「牛角」発祥の地であり、私が越してきた時は常に地下から長蛇の列ができていて、人を押し退けながらわが住まいたどり着いたのを想いだす。当時たった一軒だった焼き肉屋が、その後つぎつぎと店舗を増やし続けて全国展開を遂げる一大外食チェーンとなったのも周知の通りである。
 3階ワンフロアを占める今の住まいはひと目見て気に入って移り住み、大家さんがまたとても良い方なので気持ちよく住まわせてもらっており、こちらは一生住み続けてもいいくらいでいても賃貸だからそういうわけにはいかず、いつかはまた引っ越しをしなくてはならない状態だったので、次も賃貸にするか、あるいは
ふたたび物件をゲットするかどうかは大いに迷うところであった。無理をしたり、気に入らない物件をゲットするつもりはさらさらなくて、ただゲットするなら消費税が上がる前のほうがいいのは勿論だし、引っ越しをするための多大なエネルギーを考えると、年齢的な限界というものもあり、そう暢気には構えてもいられないのも確かだった。(つづく)
ちなみに明日は馬の話になります(笑)。


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一度今朝子様のおわす三茶に行って見たいと思っておりましたのにお引越しとは残念至極!亀さん抱えて何処に住まわれるのかな?我が住まい致す鎌倉なんぞいかがでござる?お待ち申しておりまするわいなあ

投稿者 ねこ かおる : 2010年05月24日 17:48



2010年05月23日

雨のオークス

 今日は乗馬ではなく競馬の話であります。一昨年JRAのオークスの女性観戦デーにお招きを受けて初参加したところ、これがバスの送迎付お食事付お土産付という至れり尽くせりの大サービスで、7階の貴賓室から直線コースをドドドーッと駆け抜ける馬群を真下に望む迫力満点の観戦を堪能できるし、パドックにも案内してもらえるし、競馬評論家のライブ予想を聞いて馬券購入ができるという実にステキなイベントで、去年は残念ながら仕事で行けなかったが、今年は乗馬クラブのOさんをお誘いして、ふたたび参加させてもらった。で、前回は3連複にこだわったものの、やはり3頭を当てるのは難しいと悟り、今回はせいぜい馬連で何か1頭を軸に流すことにした。さて、何を軸にするかだが、桜花賞で優勝して少し前まで一番人気だったアパパネは、母親が短距離馬だったから2400メートルの長距離は難しいとみられたか、あるいは大外の8枠だったので敬遠されたのか、最終的には一番人気にならなかったようで、ライブ予想をしてくださったお二人の評論家も共にまず来ないとされたのだけれど、なにしろ去年桜花賞とオークスを2連覇したブエナビスタと同じノーザンファーム出身で、私はひょんなところでノーザンファームのオーナーとお知り合いになったということもあって、ここはなんとしてもアパパネにも2連覇達成の願いを込めて彼女を軸に4頭を流したところ、珍しい同着1位(G1史上初!!!だったというのが後でわかりました)でサンテミリオンと共にみごと優勝(^_^)/ サンテミリオンも相当な人気馬だったはずなのに、アパパネと同じく大外枠であることが敬遠されたのか、思ったっより高配当だったから、今回はしっかり勝たせてもらって、私にはとてもオイシイ一日でした。
結果的には順当な勝ち馬が来たわけだが、ひょっとしたらメチャメチャ荒れるのではないかと思われたのは雨が一時的にけっこう激しく降ってたからで、最初に見た3歳未勝利戦では、1頭が骨折して騎手が落馬、骨折した馬だけが足を引きずりながらなおも走り続けるという可哀想なシーンを目撃し、3歳にして恐らくは寿命が尽きるのであろう、その馬の過酷な運命を想像してなんともいえない気分になった。
それでも馬は奇蹄目なので口蹄疫がないだけまだましかもしれない。何十万頭もの牛や豚が殺処分されるというニュースには胸がふさがる。ただし農家の方を気の毒に思うのは当然でも、いずれ殺されて食べられる運命にある牛や豚が、その前に殺処分されることを妙に気の毒に感じてしまうのは、罪深い人間の思いあがりだ戒めるべきなのかもしれない。




2010年05月25日

友人と渋谷で食事。




2010年05月25日

自家製コンビーフ、鮪と新筍のタルタル、魚介と野菜のスパイシー蒸し、トマトと三つ葉のメカブ和え、ごまだれパスタ

三軒茶屋のピエトラ・オルトでスラッシュの進藤さんと食事。
進藤さんは骨折後の接着に使用した金属を抜き取る手術で明後日から再入院なさると聞いて、景気づけ?
でご馳走したのは一昨日のオークスでしっかり勝たせたもらったおかげであります(笑)。
 普天間基地問題にしろ、事業仕分けにしろ、鳩山政権によって結果的にはパンドラの箱が次々と開いちゃった感じのこの国に、パンドラ神話と同じく最後に「希望」が残されていればいいのだけれど、なんて話もしながら、進藤さんとは概ね今度の引っ越しに関する相談をして、何かとお知恵も拝借したのだった。
なにしろ引っ越しはいろんなものを整理して、要不要を判断し、荷物をできるだけ削減しなくてはならない、まさに「仕分け」作業である。人間いずれ死ぬことを考えると、要らないといったら、全部要らない感じだし、それをいいだしたら家自体、いや、自分自身さえ要らないのではないかとも考えられて、なんだかとても哲学的な作業になってしまうのだった。
具体的にはまず大量の書籍をどうするかで、今や古本のネット検索でほとんどの本が入手できることや、電子書籍化が大いに進展しそうな状況を考えると、この際思いきった整理を考えてもよさそうに思われるのだった。少なくとも現在すでにある知識検索サイトジャパンナレッジのおかげで辞書事典の類は相当なカットができるのだし、今後は岩波の古典文学大系などもさっさと全巻電子化してほしいと思ったりもするのである。そう思うと私なんかは意外と堅めの出版社こそ電子化を早く手がけて課金もそこそこ確実に出来るモデルが作れるような気がするのだけれど、実際にはまずマンガの電子化が一番手っ取り早いと考えられているのかもしれない。先日ある友人は、意外に「家庭画報」や「和楽」のような、これぞニッポンというビジュアル満載の雑誌こそ、アイパッドで公開したら世界に受けそうだというような話をして、それもまたさもありなんと思われたのだった。
ところで肝腎の引っ越し話の続きは今週中にまた詳しく書くつもりです。




2010年05月26日

タジン鍋、ヅケ鰹のサラダ、浅蜊のスパゲティ

元マガジンハウス社の中田さんとわが家で食事。拙著「非道、行ずべからず」の担当編集者だった中田さんにはその後もミステリー物についてのアドバイスを頂戴しているが、大正から昭和初期にかけての「新青年」に発表されたミステリー作品も多数お持ちで、今日はそれらをご持参になって色々なお話を伺った。ご主人が映像やCG関係のプロダクションを経営なさっている関係でその方面のお話も伺いつつ、電子出版に関する話や今後の出版界はどうなるんだろう?なんて話も出たのだけれど、私がとても面白く伺ったのは現在中学生の息子さんを持つお母さんとしてのお話である。「小学校4年のときに500円で140円のハンバーガーを買ったらお釣りはいくらもらえるか?なんて問題が出るんで呆れちゃったんですけど、別に習わなくても現実にやってるわけだから、教えられるほうも白けちゃうし、学校の必要って全くないという感じで、とにかく知識を詰め込むのはよくないから、何も教えないで、ただ考えなさいというんだけど、何も知らないと考えようがないから、作文でも2行くらいしか書けないんですよ。それがいわゆる『ゆとり教育』の実態だったわけなんですね」という話にはビックリしてしまった。で、今や中学生になった息子さんとその周囲では、「パターンが全く同じような小説みたいなものを、みんな書いてるんですよ。私たちのころはロックをやるつもりがフォークになっちゃったみたいな歌を作る子が沢山いましたけど、今はなぜか小説みたいなもんを、みんなが書きたがるんですよね」とのこと。恐らくケータイメールの影響下に生まれた現象と思しいが、そうした子供たちが多いとすれば、電子出版物が普及したあかつきは、質の良否は問わずコンテンツが爆発的に増えるのは確実で、その中からまた新たなプロが育っていくにちがいない。それは紙の本のプロとは決別したところに出現するプロであるかもしれないと私が思うのは、明治になって活字というものが普及してから出現した小説のプロは、ごく初期を除いて、それ以前の戯作者とは決別した存在だった事実を知るからである。今はまさに、版本から活字本に移行した時よりもっとドラスティックな転換を迎えた過渡期であることは間違いない。


コメント(3)

昨日はごちそうさまでした!
「新青年」に発表されたミステリをたくさん持ってるなどということはなく、
あの当時の雰囲気がわかれば、と入手が簡単なものを、お持ちしてみただけです。
でも、ミステリという輸入文化が、当時の青年たち(女性もけっこういますよね)に
自分も書いてみたいって思わせるようなものだったことがわかっておもしろいですよね。
あと算数ですが、さすがにハンバーガーだけでなく、
ハンバーガーにポテトをつけたら、いくらおつりか、っていう
足してから引くのか、2度続けて引くのか式の工夫するという問題です。
2行しか作文書けなかった男子たちが、まがりなりにも小説(ライトノベル)を書きたいと思うのは、
ゲーム、アニメ、コミック等や、投稿サイトなど携帯やPCのネットワールドに
何かを促す側面があるということなんでしょうね。
国境も軽く越えた、あらがえない変化なので、おもしろがるしかないのかもしれません。

投稿者 なかた : 2010年05月27日 09:34

算数ですが、現在小学校2年生の息子の毎日の宿題は計算ドリルをやること、なんですが、同じ問題を何回も繰り返すのです。もちろん息子は面倒なので最初にやった答えを次回から丸写ししているだけ。こんなんでいいのか?とつい思ってしまいます。どんどん別の問題をやったほうが訓練になるような気がするのですが・・・。はるか昔数十年前の自分の小学校時代もこうだったっけ?と。思い出せないのですが。

投稿者 ちえこ : 2010年05月27日 09:56

「ゆとり教育」の結果として、カタカナが苦手というのもあります。

現在、20代半ばの長男が中学生の頃、言っていた話が忘れられません。

R君が「とっさに言われても書けない字があるんだ。カタカナのヌはとっさに言われても書けないな」と言うと、周りの全員が賛同した、という。

ここで特筆すべきは、その構成員で、身内自慢をするようで恥ずかしいのだが、首都圏の中高一貫校で最難関校であり、みんな開成や麻布の合格者たちだ。
その子達にして、カタカナは不得手であるということ。
つまり、カタカナを小学校の教室で教える時間が無い、読み書きのトレーニングが皆無であり、その成果を問うことがまるで無かったわけです。

なので、カタカナが苦手の若者がいても、それは時代が悪かったのだ、と暖かいまなざしを。(というのはダメか。優しく鍛えてあげましょうの方がいいのかしら)

投稿者 せろり : 2010年05月28日 10:34



2010年05月27日

移住計画その2

写真はQPで見た料理。同量の酒、醤油、みりんに砂糖を加えた煮汁に生姜と鰹とインゲンを加えてくたくたになるまでじっくり煮込む。仕上げは汁を煮詰めて鰹に照りを出す。
 日本中はおろか、今やインフラさえ整っていれば海外に住んでも構わないから、却ってどこに住んだらいいのか迷うのが私の商売で、たとえば住居は郊外の広いスペースにして、たまに芝居を見たりするためや何かで都心に小さなアパートでも借りておくという考え方だってあるのだった。しかし私は京都の繁華街に生まれ育った人間なので、夜はネオンが全く見えないような場所に実際住んでも平気かどうかという疑問が湧いて、ためしに一昨年ひと夏軽井沢で過ごしたところ、これが平気どころかけっこう気に入って去年の夏も同地で過ごし、いっそ移住したいぐらいだったが、如何せんクルマの運転ができないと冬場はとても過ごせそうにないからあきらめたのだけれど、郊外に住むセンはまんざら却下されなくもなかったのである。
で、それならいっそ毎週行ってる乗馬クラブの近所にでも住もうかと考えて、まず埼玉の物件を気にするようになった。
そもそも関西出身の人間だから、正直言って埼玉は全く眼中になかった土地で、その昔は、さいたま芸術劇場に蜷川さんの芝居を見に行くのも億劫なくらいだったのだが、乗馬クラブへ行くために湘南新宿ラインに毎週乗ってると、渋谷から大宮までは37分で思ったほど遠くない気がしてくる。むしろ東京寄りでも埼京線しか停まらない駅よりは、湘南新宿ラインや京浜東北線が乗り入れて、しかも新幹線が通る大宮駅ってメチャ便利じゃん!と気づいたのは、軽井沢にも渋谷からだと東京駅経由より大宮経由のほうがはるかに早いためである。この新幹線が通ってるというのは重要なポイントで、東北、新潟、長野方面はもとより西日本へ行くにも新幹線の乗り継ぎができるから、東京駅近辺とあまり変わらない便利さが発揮できるのだった。在来線でも快速が停まるから池袋まで20分強、新宿までは30分弱。上野まで25分なので銀座にも意外と出やすいのである。
乗馬の帰りに駅でたまたまゲットした「スーモ」を見てたら、大宮の駅近に大手デベロッパーが建設した堅牢さが売り物の新築物件があるのを発見し、さっそく現地の視察に出向いたところ、そこはロフトやそごうや高島屋の建つ繁華街に接した住宅地の一角で、私にとって何よりだと思われたのは、すぐ近くに散歩に適した氷川参道と市立大宮図書館があることだった。
 ところで大宮という地名は何に由来するかご存じだろうか?私自身は恥ずかしながら今度の件で初めて知ったのだけれど、周囲の東京っ子に訊いても知らない人ばかりなのはちとビックリで、氷川神社といえば東京のあちこちに見られる結構ポピュラーな神社だが、その総本社となる武蔵国No1の神社があるから大宮なのである。その総本社には全長2キロもの参道があって、こないだは歩いても歩いてもなかなか本殿にたどり着けず、時間もなかったから途中でお詣りを諦めたほどで、こんなに大きな神社があるのを今まで知らなかったなんて我ながらどうかしてる(-_-ゞというより、なんだか東京では不当に無視されてる神社なのではなかろうかと改めて思われたのだった。ご神体は素戔嗚尊で、祇園八坂神社の氏子だった私としては同じご神体なので親しみも湧く。また時代小説を書く人間としては周囲に門前町のふぜいが残されているのもありがたいといえるのだった。
大宮駅から徒歩7分の位置にあるその物件をゲットする気になった理由の一つには、転売の可能性が高そうな物件と見られることもあり、何よりも価格改定したばかりで比較的リーズナブルだった点が大きいといえる。再来年には大宮ー東京間を直結する路線も誕生するそうだから、今でも十分賑やかな街だが今後ますます便利になってさらなる発展を遂げそうな予感もする。
てなわけで郊外に住むという発想から出発したにしては、どこが郊外なんだ???といわれそうな場所に落ち着くことになったのだけれど、歩いてデパートに行けるという町場の感じが、私にとっては子供のころと一緒でラクなのかもしれません。軽井沢に46分で行けるのも魅力的だし、何よりも乗馬クラブがある駅まで15分というのが最大の決め手だったことは申すまでもございません(^_^ヾ


コメント(8)

新居は大宮ですか。我実家も大宮にあります。実家は大宮駅まで歩いていける範囲なので、わりとご近所かもしれませんね。私は大学を卒業して結婚するまでの十数年住んでいましたが、どこに行くにも便利なところなので、芝居やコンサートには頻繁に出かけておりました。また氷川神社の他大宮公園もありますので、散歩の楽しみも沢山ありますよ。大宮公園では高校野球やサッカーの予選もありますので、スポーツ観戦もバッチリ!東口側はやっと再開発の目処がたったようなので、これから開発が進むとタクシーの運ちゃんから聞きました。是非大宮ライフを楽しんでくださいね。

投稿者 かずき : 2010年05月28日 08:33

はじめまして。いつもブログ&作品拝見しています。
大宮にお住まいになるのですね!
わたしは「さいたま芸術劇場」最寄り駅周辺住まいです。
ようこそいらっしゃいませさいたまへ。
何かとバカにされる埼玉ですが、住みやすいところですよ。
特に氷川神社参道付近は、静かだし緑も多いし、便利だし、最高ですよね。
これからも、ますます(心理的に)身近になった松井さんの作品を楽しみに読ませていただきます!

投稿者 ひろ : 2010年05月28日 10:25

私も「彩の国さいたま」の住人ですから、日記を
拝読して、嬉しくてドキドキしています!
毎年初詣は、氷川神社です。
お引越し後のブログには知ってる町並み、お店などが
登場して、また行ったことのない場所には、今朝子さまの
気配を感じながら訪れることができる・・・そう
思うだけで、本当にワクワクしてしまいます。
お引越しとお仕事、ご多忙のなられますが、
くれぐれもお体に気をつけてください。
新刊も楽しみにしています!!!!

投稿者 彩の女 : 2010年05月28日 12:35

三軒茶屋にはたまに行くので、どこに引越しなさるのか、興味津々でしたが、きっと馬に乗り易い土地だろうと思っていたら、大宮なんですね。
ウィーン・パリを旅して来ましたが、ウィーンは歴史が肌で感じられる落ち着いた街で、食べ物もおいしく、すっかり気に入りました。街中を歩いてると、蹄の音がして馬車が通り過ぎて行くのも風情があり、昔、米屋だった実家には時々、炭など積んだ荷馬車が来て、馬の前を通って家に入るのがコワかったのですが、馬の臭いで、子供の頃を思い出しました。

投稿者 ウサコの母 : 2010年05月28日 21:33

わが町大宮へようこそ。(笑)
さいたま市の図書館は新館購入本数が全国一で大変使い手が
あると思います。
クラブ行きも便利ですね。
今はインターネットがあるので、地域格差もあまりなくなり
ました。
軽井沢も近いし、新天地での新著作を楽しみにしております。

投稿者 モイラ : 2010年05月28日 23:24

 はじめまして、渋谷の某書店勤務の宇都宮線沿線住人です。
実はたまに勤務前、日曜日の昼前に、埼京線ホームで松井様をお見かけする事があって、ああこれからお楽しみなのだと思っておりましたが(笑)、ようこそ埼玉へ。確か大宮は文筆業の方だと詩人の中村稔さんが、生まれも育ちも大宮、今もお住まいで、氷川参道も大好きな散歩道の一つとエッセイで書かれていた気がします。また松井様もご縁(?)がある白岡あたりに、ミステリー作家の折原一さんがお住まいで、ご自身のHPにも色々白岡情報を触れられておられます。あと氷川参道も良いのですが、その東の方に田園が広がる見沼地区も見逃せません。ぜひ、自転車のご購入をお勧めいたします。ご存じかもしれませんが、東大宮あたりから久喜、栗橋にかけては稲作、蔬菜類の栽培が盛んで、直売所もそこかしこにあります。もちろん味鮮度も抜群です。そして冬の秩父おろし、空っ風も愛おしく思えてくれば、埼玉県民一丁上がりではないでしょうか(笑)。自分も大宮生まれなもので、嬉しく思い長々駄弁を弄してしまいました。失礼致しました。次回作楽しみにしております。

投稿者 書店員 : 2010年05月29日 17:31

はじめまして。いつもブログを拝見しております。
ブログの後半部分の世相談義に頷くことしきり、の昨今です。また我が家にも野良だったのを飼うようになった20cmほどのカメがおりまして、松井様は私の先達とひとりごちております。
大宮に新居をお決めになったよし、おめでとうございます。大宮の氷川神社といえば、国立劇場で民俗芸能公演をプロデュースされていた西角井正大さんのご実家(代々の社家)ですね。芸能の神に曳かれてのご選択だったのかもしれません。
適度な繁華街+大きな神社+図書館 という環境は私の理想とするところでもあり、羨ましく拝読いたしました。
今後のさらなるご活躍を楽しみにしております。


投稿者 悶阿弥 : 2010年05月30日 06:43

大宮といえば、昨年埼玉県立歴史と民族博物館に行ったときに、近所を大きな豚君に首輪をつけて散歩している妙齢のご婦人をみかけました。本当にびっくりしちゃいましたが、普通に犬の散歩風でした。とっても大きくて真っ白のきれいな豚さんでしたヨ。
今朝子さんが、亀さんに加え豚さんもペットにされちゃうんじゃないかと心配です。

目撃情報を待ってます。

投稿者 こもも : 2010年05月31日 18:08



2010年05月28日

新ジャガとヤリイカのガーリック炒め

一昨日のQPで見た料理。「三茶楽市」の前を通ったら大量のヤリイカが並んでたので作ってみた。新ジャガは電子レンジで熱してオリーブ油でしばらくじっくりと炒め、鷹の爪と潰したニンニクを加えてさらに色づくまで炒めてから、ヤリイカを入れてさっと火を通す。皮を剝いたほうが仕上がりはキレイになるが、邪魔くさいのでパスした。先に新ジャガだけに少し塩を振っておき、仕上げにまた塩と黒胡椒で調味する。
福島党首の罷免で普天間基地移設問題はようやく見える形で決着したかに思えたあと、鳩山首相の記者会見をライブ中継で見て、要するにこの人は自分のことをピュアだと信じ込めるようなある意味ノーテンキ性格であり、根本的に世間知らずで、しかも妙に正直だったりする点が、今回あらゆる面で災いしてしまったのだろうと改めて感じた次第である。辺野古以外の代替地を、四十数カ所に渡って一生懸命模索したと言われても、わずか5ヶ月間で本当に見つかると思っていたとすれば、その世間知らずは、恐れ入谷の鬼子母神もビックリとしか言いようがないではないか。そもそもこの人が普天間問題をこんなに大きくしてしまったのは、日本が自主防衛にもっと力を注ぐべきだという持論に基づき、最初はたぶんホンキで海兵隊の国外移転なんかも考えていたのだろう。にもかかわらず、では日本は自主防衛アップのために、将来的には徴兵も辞さない覚悟をすべきだと、と国民に訴えるほどの度胸はないし、また、そんなことまでは到底考えが及ばなかったりするのかもしれない。アメリカに訴えれば案外なんとかなるのではないかと、ホンキで考えていたふしもありそうで、そのくせ現外務官僚に頼らなくてもすむ独自の太いパイプというものは全く用意がなかったようなのだから、何をか言わんやである。とにかく何もかもが観念的であり、人の感情に対する理解がいささか鈍いにもかかわらず、そのくせ妙に情緒的な言動が多いから、周囲を余計に混乱させるのだろう。観念的で且つ情緒的な言動が多い人にありがちなことで、現実を突きつけらたらコロッとひっくり返ってしまうのは、なんだか日本史上で常に問題児となる京都のお公家さんみたいな感じである。
 ともあれ今度の問題が果たして日米安保を根本から見直す展開に今後なってゆくかどうかは、沖縄県民の態度表明に委ねられているといえそうだ。哀しいかな、基地問題に直面する当事者以外の日本人にとって、安保はもはや全く疑う余地がないまでの既成事実として認識されているようでもある。自分たちがラクして平和を手に入れている代償が、かくも不毛な政治状況と、とてつもないアパシーであることを、今回の問題はよくわからせてくれたともいえるのだろう。




2010年05月29日

ヒレカツ定食

写真は晩ご飯とは何の関係もない、私と同居してるファミリーです(^_^)
今日は夕方から整体治療に行ったあと、池袋東武百貨店のレストラン街で食事してから要町の整形外科病院に進藤さんをお見舞いする。骨折箇所を固定させていた金属を抜き取る手術を終えた進藤さんに「これなのよ~」と見せてもらったのは10㎝ほどの金属棒2本で、一方の先端がネジ状に、もう一方の先端がフック状になってるところを見れば、なるほど、これで骨をつなぎ止めてたわけか~と納得。「なんだか手術っていうより、大工仕事みたいでしょ~」というコトバにも納得でした(笑)。
 ところで移住計画を発表したら、思わぬ多く方からエールを頂戴して感謝に堪えませんが、そろそろ引っ越しの準備に取りかかるべく、まずは書籍の整理を始めたのだけれど、昨日はちょうどIPadが発売されたこともあって、電子書籍元年といわれる今年に引っ越しするとはなんとも実にビミョーなタイミングだよな~と思わずにはいられなかった。正直いって、読むのはやっぱり本のほうがいいが、読んだ本は全部電子化してほしいものである。ことに事典や学術書の類は嵩張るし重いしで、本棚の傷みも激しいから、新たな住まいは造りつけの本棚にしようと思いつつ、ひょっとして電子化が急進展したら案外早く不要になるかも?と心は大いに揺れるのである。
一方いずれIPadは購入するつもりだったのだけれど、これまたタブレット型の端末はソニーをはじめ世界中のあらゆるメーカーが参入して続々と新機種の開発と販売に着手しそうで、1年も経てばどれを買ったらいいか迷っちゃいそうである。コンテンツとアプリの奪い合いで、またもやかつてのVHSベータ戦争のような事態になるんじゃないかという不安もあり、この間ずっと見てきて電子機器に関しては意外に寿命が短いために、周辺環境が一向に安定しないという点も大いに気になるのであった。
 とにかくIPadの誕生で、人類は死ぬまでのヒマつぶしツールをまた新たに獲得したことだけは間違いありません。




2010年05月30日

穴子の巻き寿司、もっちり豆腐、鶏照りサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
1週あけてのレッスンだけに、2鞍乗って帰ってきたら、いつもより筋肉の疲労度が激しい感じである。1鞍目のレッスンは専用馬のハッちゃに先約があったので、代わって厩舎の表示板に「クラブ一のイケメン」と紹介されている鹿毛の騸馬に初めて騎乗。見れば確かに、顔のわりに大きな切れ長の眼をしていて縁がアイラインを塗ったようにくっきりしてるし、白斑の入り方も美しい。しかもどことなくアンニュイな表情で、洗い場でもうるさくバタバタしたりしないのがいかにもイケメン君なのである。これがハッちゃんだと、いつも足掻きをしてうるさくエサをねだるのだった。ところがこのイケメン君は、合図がピンポイントで決まらないと駈歩をしてくれないし、乗り手のバランスがちょっとでもくるうと立ち止まっちゃう馬なのだそうで、私は結局一度も駈足が出せないまま沈没してしまい、「松井さん、その馬は上級者でもなかなか出せない馬なんで、気にしなくていいですよ~」とインストラクターのNさんに慰められたのでした。いや~やっぱイケメンで性格がイイのを探すのは馬でも難しいのか(笑)と思いつつ、2鞍目に乗ったハッちゃんが、めちゃめちゃイイ子に感じられたのでした。ところでインストラクターのNさんは競馬界の四位騎手がお好きそうでで、わたしが先週オークスに行ったこともご存じだったから、「どうでした?」と訊かれて「しっかり勝ちましたよ~」とお答えし、一緒に行ったONコンビのOさんともクラブハウスで「お互い競馬史上に残るレースが見られてよかったね」て言い合ったのでした。
帰宅して「龍馬伝」を見ながら晩ご飯を食べたあと、そのままNHKで久々に岡田ジャパンを見てしまった。アウエーで対イングランド戦だから全然ダメだろうなあ~と思っていたら、意外にも開始早々に闘莉王が先制点をあげ、その後けっこう守り勝ちして、ことにキーパー川島がとても気持ちの入った好守備をみせたにもかかわらず、後半なんと2本もオウンゴールして自滅してしまったのは残念。それにしても結局すっきりしたゴールを1本も決められなかったイングランドのほうがサポーターはストレスを感じたかもしれません。


コメント(1)

今日の話題ではありませんが、PCの買い替え時期にきているのでipadにしようか?迷っていますが、確かに来年あたりは日本企業も参入して機種が増えるのでしょうね。
今日、朝日テレビでipadについての解説をしていましたが、電子図書、新刊書は多分まだ購入できないのでしょうが、それしても700円でかなり沢山の書籍が読めるのにビックリ。
字もかなり大きく読みやすいですね。しかし大きさが中途半端というか、外出に持ち歩くには大きすぎるし、家の中で持ち歩くと探すのに手間がかかりそう。

投稿者 お : 2010年05月30日 22:44



2010年05月31日

豚冷しゃぶ

 付け野菜と薬味は茹でたアスパラガス、キュウリと大葉の千切り、もやし、小口切りした万能ネギ。おろし生姜とおろしニンニク、練り胡麻、豆板醤、砂糖、酢醤油を合わせた自家製のタレで食す。
 社民党の連立離脱が決定して各局に出まくりの福島党首は、「ここで署名したら私は人間として終わりですよ~」を連発して、「鳩山さんはいい人なんですよ~」と言いながら「でも人間として終わりですよね~」を強くアピールしたのだった(笑)。かくして内閣支持率は当然ながらまたしても下落して、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」戦略を選んだ社民党が多少なりとも支持率をアップさせる結果となったようだが、片や民主のオザワ君は果たして来るべき参院選を乗り切る何らかの腹案があるんだろうか?党首の顔を変える戦略は自民党の二番煎じだから避けたいだろうし……と思うにつけても、ダレダレの子とか孫はもうゼッタイ避けなきゃダメだよね~という気が私はするのだけれど、小泉Jrあたりの人気がまたまた急上昇してるというこの国の人びとの懲りなさ加減はスゴイ(゜▱゜)もっともあきらかに右寄り保守丸出しの民法某局がやたらとTV画面で取りあげるのがイカンのだろうが、結局のところ政治家みたいな恥知らずの職業にはフツーの神経の持ち主にはなれないから、その子孫に任せときゃいいじゃんという考え方は、辛気くさい古典芸能なんかはフツー誰もやりたがらないから世襲でやらせておいたらいいのよというのと同じで、この国の人びとのある種の無責任さと怠惰さを物語るものだろう。とにかく官僚は一度なったらよほどのことがないかぎり辞めなくても済むが、国会議院は4年6年で毎度免許更新試験を受けさせられるのだから、頭脳優秀で気が利いてる人なら政治家よりも官僚に流れるのは自明の理ともいえる。つまりは政治家がしたたかな官僚を動かすのは並大抵のことではないのもわかろうというもので、事業仕分けの報道がなされるたびに彼らによって既に蝕まれてしまったこの国の闇の深さに慄然とするのであった(〉_〈)