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2010年03月01日

イカとアスパラガスの炒め物、筑前煮、蛸とセロリのサラダ

今日のQPで見た菜の花のパスタを作ろうと思ったが、近所のスーパー2軒とも売り切れ!でかっとなって
総菜屋でおかずをゲットしてしまった(笑)。QP恐るべしであります。NHKのバンクーバーオリンピック総集編を見ながら食事。
とうとう終わって、さあ、これからちゃんと仕事ができるゾとお思いの方もいらっしゃるかもしれないが、私は
執筆に追われて結局フィギュア以外は珍しくちゃんとまともに見ていなかったオリンピックである。それでもこないだスラッシュの守部さんと会ったときはオリンピックの話ばかりしていて、國母の腰パンで有名になったハープパイプの選手はみんな腰パンなんだよね~だってスケボーはストリートカルチャーなんだから、ヒップホップ系ファンションが当然でしょ~でも腰パンであんなハードな動きがよくできるもんだよね~てな話から、リュージュとかスケルトンとかは見てるだけでも恐ろしいよね~てなたわいもない話をし、「がっかりしたのは開会式だよね。ルパージュがいたり、シルク・ド・ソレイユがある国だから、もっと素晴らしい演出を期待してたのに」という意見で一致。フィギュアの話では「もうロシアの時代は終わったのよ。タラソワの振付もプルシェンコの演技も選曲からして古くさいわよ」と守部さん。「プログラムで一番よかったのは高橋の『道』だよね」と私。「そうよ。あれはフランスのキャンデローロ以来の面白さよ。女子では鈴木明子の使ったウエストサイドストーリーが改めて凄い名曲だと思っちゃった」と守部さん。「ミキティーもよくやったけど、あのフリープログラムはちょっとイロモノだったかも」と私。で、ワタシ的には浅田真央のフリープログラムは世評ほど悪くない気がしていて、今回はジャンプを慎重に行きすぎたために全体の流れがよくなかったけれど、あれを完璧に滑れたら凄い演技になるだろうと、去年の10月に発表された時点でブログに書いた気持ちは変わらないのである。ただしタラソワコーチがあのラフマニノフの曲を本当はミッシェル・クワンに用意して、彼女の引退で使えなくなったまま暖めていたという話を知って、なるほど、それを真央ちゃんにやらせるのは無理だったかもと思われたのだった。で、今日見た総集編でキム・ヨナの憧れの対象がミッシェル・クワンだったと知って、これまたなるほど~と思われたのである。ところで真央ちゃんがスパイラルで怖い表情を作ると誰かに似ている気がして、誰なんだろう?と考えた結果、若いときの勘三郎に似ているのだった。歯を出してぼーっとしてる表情は勘太郎にも似ている気がする。そうか、勘九郎時代の勘三郎に似てるから、この選手を見るとなんだか妙に名子役みたいなイメージを持ってしまうのだ、と納得した次第です。真央ちゃんゴメンナサイm(_ _)m


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先日書いてらした英会話の事で思ってたんですが、キムヨナがインタビューに英語で答えてるのを見て、確かにカナダで練習してるとはいえ、前までは韓国語で答えてたのに世界を見てるなぁと感心してました。真央ちゃんと技術面ではそう変わらなかったのにこの心構えが差を作ったのでは・・・と思いました。

投稿者 ともちん : 2010年03月01日 22:23



2010年03月02日

刺身の盛り合わせ、牡蠣とネギの味噌チーズグラタン、牛すじ大根、鮮魚のしゃぶしゃぶ、焼きおにぎりお茶漬け

 タイトルに書いた料理と写真とはゼンゼン関係がありません。写真は蒸し鶏の2種ソースと菜の花のアンチョビソースで、夕方「クロワッサン」誌の取材を受けて調理したもの。「クロワッサン」誌からは以前にも何かオロジナルな料理を披露してほしいという依頼があったのだが、ブログの読者もご存じのように、私はもっぱらQPを見て(笑)毎日の献立にしてるくらいで、とても料理の腕を他人様に自慢できるようながらではないとお断りしたのである。にもかかわらず、今度はまた時間のないときに作るお手軽な料理を披露してくれとのご注文で、「これってきっと船山さん(副編集長)の差し金だよね。なら、しょうがない、義理立てて、お引受けするか」なんて話をスラッシュの進藤さんとして、今月は執筆で忙しいといっても、晩ご飯ははどっちみち作るのだからと思って、調理の取材撮影をお引受けすることになった。で、取材に現れたライターの玉松さんは、話を聞くと元ミセス副編の福光さんのお友だちだそうで、私のブログもよく読んでらしゃる方だったから、これって別に船山さんとは関係なかったんだろうか?と思いつつ、とにかく調理中の写真を撮られながら何かと訊かれ、調理が終了した段階で「これ食べていいですか?」と言われて、そうか、やっぱり味見しないと記事にできないわけだよねと思い、編集者とカメラマン併せて3人にご試食いただいた。ご試食の途中で、ハッと気づいて慌てて写メしたのがこのブログの写真である。で、結局今日の晩ご飯は食べられてしまったので(笑)、スラッシュの守部さんと三茶太子堂の「肴奉行 儘(まんま)」という店で食事した。「ハナコ」に載ってた店だそうで、店名はどうよ!だが、結構リーズナブルに美味しく食べられるし店の人の感じも悪くない。深夜まで営業してるし、コーヒーやデザートまであるのが嬉しい店だ。「クロワッサン」に始まり「ハナコ」に終わるという、実にマガハな一日でした(笑)。


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昨日は取材にご協力いただき、ありがとうございました。ライターの玉松です。試食をさせていただき、ありがとうございました。旨かったですよ。取材依頼は船山の差し金ではありません(船山とご懇意だったことさえ知りませんでした)。取材の後、燻製屋nubeで食事をと目論んでいたのですが、定休日で、すごく残念でした。

投稿者 玉松映子 : 2010年03月03日 12:57



2010年03月03日

雛ずし、筍のサラダ

整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。桜餅も買いたかったのに売り切れでした。
 けさはバンクーバーオリンピックの総括で、参加した選手よりも役員の人数のほうが多かった!ことが問題にされてるのを聞いて、以前、ある報道番組で相撲協会がやり玉にあがった時に、そもそも稼げる関取の数は限られているにもかかわらず、それを喰い物にすることで成り立つ親方システムそのものがおかしいと指摘されたコメンテーターがいたのを想いだした。スポーツは現役の寿命が短いために、どうしても現役後の生活保障が必要とされるわけで、その手の業界にOBが多くなってしまうのは今に始まったことではなさそうだが、社会全体の高齢化によって、スポーツ業界的な問題があらゆる業界に及びつつあるのは如何ともしがたい事実である。若いときに優秀な成績を収めてその世界での貢献度が高かった人なら、高齢になれば、それなりに凡人とは違う優遇を受けて当然とする発想はもちろん官僚にもあって、だからこそ天下りをしちゃうのだろうけれど、今後はあらゆる世界でその手の発想が×にされそうな雰囲気でもある。若いときはいくら美人でも、年を取ったらオバサンであることを認めないとオシが強いと思われちゃうような感じで、年を取って○○理事とか○○顧問とかいう肩書きを麗々しく名刺に刷り込んでると鼻で笑われたりするようになるかもしれません。


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はじめまして。いつも拝見しています。
定年後は、いつまでも第一線にしがみつくのではなく、自らの社会的役割を少しずつ縮小していくべきでしょうね。それと同時に、生活のあり方も縮小して不要なものは捨て去り、より身軽になっていくのが老いゆく者のあるべき姿ではないかと私は思います。

投稿者 アンクル : 2010年03月05日 00:12



2010年03月04日

菜の花と豆腐のスパゲティー

QPで見た日に菜の花が売り切れで作れなかったリベンジ・メニュー(笑)。ニンニクのみじん切りと鷹の爪、アンチョビを入れたオリーブ油で絹ごし豆腐を炒め、さらに菜の花を入れてからスパゲティのゆで汁を加えて蒸し炒めにし、スパゲティーを入れて粗挽き黒胡椒で調味するだけ。豆腐は水切りをしっかりすること。
パスタと豆腐の組み合わせが新食感のヘルシーメニュー。
NHKのクローズアップ現代で高齢者の食事情を見ながら食事。わが母親も最近は堅い物はもちろん繊維質まで食べられなくなったという話だから、他人事でなく見たのだが、今後は高齢者がどんどん増えるどころか自分自身が高齢者になることを忘れてはいけないのである。で、番組では、近年めざましい進化を遂げた介護食の紹介と共に、人間はやはり点滴などで栄養補給するよりも口から食べたほうが断然長生きするという調査結果が報告されたが、それは逆で、口から食べられるからこそ生物として命をつなぐことができるのだと考えるのが本当ではなかろうか。料理屋を営んでいたわが両親は、さまざまなお客様を見てきて、「よう食べはる人は絶対長生きしはる」という結論を私に聞かせたが、「食」は人間のというより生物の基本だから、決して疎かにしてはいけないのである。わが妹は息子の学友を見て「お受験で頑張ってる子はみな小さいときからずっとコンビニ弁当やで。あんなんで大きなったら絶対早死にするで~」と断言して憚らないのだけれど、最近の若い人は忙しすぎるのか、それとも子どものころの食習慣がイージーだったのか、スナック&サプリみたいなパターンが当たり前のような人も増えてるがちょっと心配で、栄養価の高い介護食をを食べる高齢者がどんどん長生きする一方で、若い人が早い内にバタバタ死んでいくという
皮肉な現象が起こりかねないのも困ったものであります。


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1年くらいでしたが塾通いしている時期は我が家の豚児や豚女にも一応ありましたが、どんなに遅くても家庭で作った物を食べていました。今は小学校高学年から大学受験まで塾や予備校に通う子供が増えていますが、その期間コンビ二弁当やスナック菓子で済ませているのは変ですよね。早死にはともかく、工場のような所で作られた物を食べ続ける、これって餌だと思うんです。餌を与え続けられた子供が人間としての心を育めるのか?と思うのです。
親は子供を人から人間に育てなければいけない。究極人間は何の為に働き智恵を働かせるか。日日の糧を得る為、その糧を粗末に考えると体にも心にも差し障りが出てきますよね。

投稿者 お : 2010年03月05日 23:11



2010年03月05日

点心コース

新国立劇場で別役実作「象」を見る前に、スラッシュの進藤さんと近所の店でとてもリーズナブルなコースメニューにトライ。
「象」は1962年に初演された戯曲だが、中心人物がケロイドを見世物にする被爆者という設定は、当時として画期的にアグレッシブなモチーフといえそうである。そこには日本の「戦後」が風化しつつあるなかで、人間関係が生々しさを喪失して、どんどんと希薄になってゆくであろう時代の雰囲気がみごとに描かれ、別役戯曲の先取性を改めて感じさせられた。かつてケロイドを見世物にして、今ふたたびそれを試みようとする男(大杉漣)をオジサンと呼ぶ若者は、すでにそれが人びとに衝撃を与えた時代は過ぎ去り、もはや何事もなかったように人びとは愛し合ったフリをして生きているのだと看破する。その若者をSMAPの稲垣吾郎が好演して、この戯曲の書かれた時代に限らず、普遍的な時代の風化と世代間のギャップをリアルに感じさせたのが印象に残る。決して滑舌がいいとはいえないこの人が、幕開きのモノローグも非常にリリックに聞かせて、舞台人としての成長を窺わせた。片や大杉漣は、元「転形劇場」の名優とはいえ、セリフ劇になると、こうもベタな芝居をするのかと少しがっかりさせられた。初期の別役作品は後期の作品ほどドライな抽象性はないといっても、ある程度の抽象度がないと戯曲の普遍性を損なってしまう。その点は演出の指示にも関わることであり、深津篤史の演出は舞台美術の点では高く買うけれど、戯曲全体をどう見せるかの方向付けにおいて、役者個々の演技を統一できなかった憾みがある。ひとつひとつのセリフを丁寧に聞かせようとする意図はわかるのだけれど、それがウエットに流れ過ぎて戯曲の硬質な持ち味にそぐわないし、テンポも落ちているのが特に第一幕では苦しい。戯曲に最もふさわしいトーンだと感じられたのは大杉漣の妻役を演じた神野三鈴だが、一方で妙に思い入れたっぷりの羽場裕一のセリフがあったりすると、ドラマ全体をどこに着地させたいのかが一向に見えてこない。敢えて個々のトーンの違いを出すことが有効に働いたとも思えないので、この点は演出家の中にも戯曲の解釈の揺れがあったのかもしれない。ともあれ舞台全体に古着をばらまいた美術は原爆投下後の風景を髣髴とさせて実に印象的だった。




2010年03月06日

タラの野菜あんかけ

先月のQPで見た料理。昆布だしに塩、醤油、味醂で味つけして生ダラを煮ていったん取りだし、人参の千切りと椎茸スライスを煮てタラを戻してから醤油で香りづけし、セリを加えて片栗粉でとろみをつける。仕上げにおろし生姜をおトッピング。
昨日は非常に暖かかったのでカメらをベランダに出したまま外出して、帰宅したら衝撃的な事件が待ち受けていた。一体全体どうしてそんなことになったのか、子ガメ有王がベランダの隅でなんと母ガメ千鳥の下敷きになり、千鳥は超重量級だし、有王はまだソフトシェル状態なので、背甲がひしゃげて腹甲とずれてしまい、要はモナカを指でぐっと押さえたみたいな感じで押し潰されていたのである!!!手足が動いてはいるものの、さすがにこれはもうダメだとあきらめつつも、救出してひと晩置いたら、なんと甲羅が元通りになってエサもしっかり食べたのでびっくり(@_@)鳥類や哺乳類なら完全に即死のケースだけに、生命力の強さに改めて感じ入った次第。ただし、カメは鳥類や哺乳類のような親子関係を求めるべくもない、文字通りの亀畜(キチク)だから産み捨てが原則だし、今回のようにうっかり子殺しもしかねないので、本当に油断もすきもあったもんじゃない。もっとも人類にもときどきキチクのような存在が出現するのは困ったもんである。
今どきは親も親なら、子供も子供だから、学習院にも暴力児童がいるのは何も驚くには値しないのだけれど、愛子サマの登校拒否がきっかけで判明したところがまずかったというべきか、OBや関係者のショックはただならぬものがあったにちがいない。ビンボーな庶民のうちに生まれようが、金持ちの名家に生まれようが、子供には可愛い子も、憎たらしい子も、乱暴な子も、おとなしい子も、利発聡明な子も、鈍くさい子も、きつい性格の子も、やさしい子も、ちゃんとした子も、メチャメチャな子も、とにかく色んな子がいて当たり前で、それは昔からさほど変わらないことだと思うが、昔と大きく違う点があるとすれば、子供を取り巻くさまざまな環境が加速度的に激変している問題を真っ先にあげなくてはならないだろう。大人がストレスを感じる社会はもちろん子供にもストレスを感じさせるに違いないのであった。


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廊下を走る子、大きな声を出す子これは乱暴とか暴力といったレベルではなく、普通の小学2年生の行動です。この子達の行動が不登校のきっかけになったかもしれませんが、問題はほかの部分にあるのでは?一部の子どものために学校に行けなくなったなんて、子どもに責任転嫁をするのは筋違いというものですよ!

投稿者 : 2010年03月07日 21:12

有王ちゃん良かったですねえ。もし犬や猫なら今頃は儚くなっていたかも?亀畜とはこの字を充てるのですか?なるほど(゚o゚)ゲッ!!

どうしてあおのような記者会見をしたのでしょう?宮内庁東宮係さん。あのような発表だと父兄の間でも子供達の間でも犯人探しをしていまいますよね。余計問題をややこしくしてしまう。
大人も子供も一様ではありません。皇后様は成宮が学習院に入学された時「一般のご家のお子様達と同じようにして下さい」と仰られたと当時報道されていました。何処の家庭の子供も学校に行くのを嫌がる事も、お腹が痛い、と云う事もあります。勿論いじめもあるでしょう。小学生時代に経験してご本人が対処の仕方を学ばれる、それも学校の勉強ではないでしょうか?やはり大人の問題なんでしょうか?

投稿者 お : 2010年03月07日 22:42

北住健児です。ご無沙汰しています。週刊新潮に私の記事が出たので、掲載ページをメールで送ったのですが、エラーになります。アドレスを変更されたのでしょうか?分かり次第再送します。ALO-HA!

投稿者 北住健児 : 2010年03月09日 19:45

メールアドレスは前と変わっていませんが、ここで明かすわけにもいきませんし、困りました。

投稿者 今朝子 : 2010年03月20日 21:59



2010年03月07日

乗馬の帰りに近所の「日本海」で食事。この歳のわりには大食を自認する私がどんなに腹イッパイ食べた~というつもりになっても、3000円を突破することは絶対にできない!!!超リーズナブルな鮨屋で、とても愛想のいいご主人だから女性ひとりでも入りやすい店である。東横のれん街でゲットしなかったのは、財布を自宅に置き忘れて出かけてしまったからであります(^^ヾ
連日の雨で先週にまさるグッチャングッチャンのドロドロ馬場で今日も2鞍騎乗。しとしと降り止まぬ雨を見ながら、今日こそが専用馬グレートガバナーと良好な関係が築けているかどうかの試金石だと思われたのは、先週も書いた通り、雨粒がぽつりと顔に当たっただけで、逃げだしそうになるほど雨嫌いの馬だからである。厩舎から洗い場に曳き出すあいだも顔を下に向けて雨を避けているので、雑巾を絞って顔を拭いてやったところ、いつもよりずっと素直でおとなしい感じになり、1鞍目のレッスンは屋根付きの馬場だったこともあって、ふだんとちっとも変わらぬ快走をしてくれた。これなら野外馬場でもいけそうだと思われたのだけれど、いつもと違うインストラクターに「やっぱりこの馬で外は無理でしょう」と判断されて、馬替えを命じられたのが残念でした。ガバナーとの相性は我ながら、もう完璧だよな~と思っていたら、あまりにも長く乗り続けているために、来月からは専用馬を替えてくださいとフロントに言われて、いよいよお別れが近づいてきたのも残念なのでした(;__;)馬はどんな馬でも何度か乗れば愛着が湧いて、離れがたい気持ちになるものだけれど、同じ馬にずっと乗っていると、乗り手の進歩がなくなるので、ある程度乗れるようになったら別の馬を薦められてしまうのでした。
天気予報で雪が降るともいわれていたためか、レッスンの人数が少なかったのは幸いながら、野外レッスンは人間がぬかるみに足をとられて立ち往生するし、レッスンを終えて鏡を見たら重馬場のレース後のジョッキーみたいに顔に泥のはねが付着している始末。帰りのバスで一緒になったONコンビのOさんも「レッスンの人数が少なくてよかったんですけど、その分体育会系のノリですごく疲れました~」とのこと。Oさんにはカメの話もよく聞いていただいているので、一昨日子ガメの有王を見舞った悲劇について語ったところ
「それでも生きてるって、その子は凄い生命力ですね~!!!」と感心された。発見したときはなにせ甲羅が潰れた状態だったから当然内蔵出血の恐れもあると見ていたが、有王はけさも元気でしっかりエサを食べていて、今のところ問題はない様子なので、このまま無事に育ってほしいものである。




2010年03月08日

サワラと野菜のレモン蒸し

QPで見た簡単料理。フライパンに玉ねぎのスライス、ジャガイモのスライス、サワラの切り身、ニンニクのスライス、レモンのスライスの順にを重ねてイタリアンパセリを散らし、オリーブ油と塩水をまわしかけて弱火で20分ほど蒸し煮にするだけ。サワラは二等分して塩胡椒してしばらく置いておくこと。仕上がったらフレッシュなイタリアンパセリをトッピング。QPはドライハーブのタイムも入れたが、買い置きが無いので私はカット。
フランスに長期滞在中の知人から手紙が来て、このブログでは専ら日本の政治情勢を読むのが楽しみだと書いてあったが、そういえば最近ちょっと触れなくなっているのは、このところ毎日の原稿執筆量が多いために、目が痛くてここで長々と書けないせいもあるのだけれど、あまりのことに呆れて書く気もしないからである。もうひと月ほど前にもなろうか、根っからの民主党支持者だったわが妹は、国会中継を見て、金と政治の問題に時間が浪費されてることにめちゃめちゃ腹を立てて「小沢はもうええねん。腹立つのは鳩山よ。あんたがさっさと辞めたら、こんなムダなことばっかり話し合わんでも済むのにちゅう気がするねん。参院選は、もう『みんなの党』に入れるしかない思てる」と言っておったが、最近の各種の世論調査で支持率を伸ばしているのはあきらかに「みんなの党」だから、わが妹は本当につくづく平凡な日本人なのでした。
いまだに小泉Jrや美しすぎる市議のようなビジュアル系?の人気取りを試みる自民党現執行部のセンスは問題外として、与謝野や舛添のスタンドプレー的な発言を聞いても底の浅さが際立つばかりであり、当人らはまさかそこまでバカではないにしても、その手のバカなスタンドプレーをしないと大衆の耳目は惹きつけられないという風に有権者を侮っている感じは、わが妹でさえ不愉快だという。その舛添を総理候補に推す人が結構たくさんいるのだから、やはり日本の有権者は侮っていいのかもしれない。何を考えているのかよくわからないのは小沢で、もともと政界再編を狙ってた人だから、「泣いた赤鬼」の変則バージョンで、民主党の分裂を速めるべく、自らその起爆剤になってるつもりなのだろうか?かりにそうだとしたところで、一体どういう政体が望ましいと考えてるのか、いまだにようわからんのはある意味でスゴイともいえる。
ひょっとして理念なぞ何ひとつなく、ただ選挙に勝てばいいという、完全に手段が目的化しちゃってる単純な人物だとしたら、政界でなぜそんなに一目置かれちゃってるのかさっぱりわからないが、とにかくこの人に関しては謎な点がさざざまなパワーの源泉なのだろうか。鳩山に関してはもう少し我慢して、普天間基地問題をいかに捌くかを見届けたいとはいうものの、またしても平然とめちゃめちゃな肩すかしを喰わせそうなのが、この人のスゴイところかもしれません。




2010年03月09日

韓国風スキヤキ

前にQPで見た料理。長ネギのみじん切り、おろしニンニク、醤油、酒、砂糖、ゴマ油、煎り白ゴマ、塩胡椒少々を混ぜてタレを作り、ゴマ油をひいたフライパンで細切りした牛肉と白菜、万能ネギを炒めてタレをかける。牛肉は先にタレに漬け込んでから炒めること。私はコレステロール値が高いので卵はカットした。
昨日からずっとイルカの肉はどんな味なのか気になっている。マグロと鯨を混ぜたような味なのだろうかとか、肌がパンパンに張ってるから、あれはコラーゲンのかたまりなのかもしれないとか、勝手にいろいろ想像してる味のほうが実際に食べた味よりも良さそうに思われるのは、かつて鯨ほどの一般食にはならなかったからであろう。これだけ色んな食品がある時代に何も無理して食べることはないという考え方もあるだろうけれど、私は食べられるものならなんでも食べてみたいほうなので、機会があったらトライしたい。それにしても魚の形をした哺乳類を偏愛する人が多いのはなぜなんだろう?と、以前から素朴な疑問を抱いている。魚の形をしてるのに実は知能が高かった!というギャップに魅かれてしまったのだろうか?カンガルーの肉を輸出しながら、鯨を食べてはいけないと平気で言える神経もひどくフシギである。知能が高いとか可愛いとかで食べてはいけないというのなら、牛や豚はバカでぶさいくだから食べてもいいことになるのだろうか。そんな風に思う人は、その手の考え方を人間にも適用しそうでコワイ。かつてそんな風な考え方で滅ぼされた民族もいるかもしれないと思われてくる。これは食べてもいいとか、いけないとかいうのは宗教であって、動物としての人間は基本的になんだって食べてきたから今日まで生き延びてきたのである。他の動物を食べるときに、その動物のパワーを自分の中に取り込もうとする神聖な気持ちもかつてはあっただろう。日本人はかつて、知能がどうあれ、姿がどうあれ、あらゆる動物を殺生して自らが生きることに罪深さを感じる宗教観の下で育まれてきた。鯨やイルカは知能が高いから食べてはいけないと言われることに強い違和感を覚えるのはそのせいだろうと思う。


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「和の学校シンポジウム」のお知らせ、有難うございました。早速、申し込みましたが、申し込みはネットかファクスとあり、新聞で知り申し込みたいけれど、PCもファクスも使わない人も多いのでは、と思ってしまいました。もう葉書で応募というのは時代遅れなのか……。
昨日と今日、ハイビジョンで放映された「極付歌舞伎謎解」、再編集で、より見易くなったと思います。先週末、やっとデジタル化したので、ハイビジョン放送が見られる様になり、よいタイミングでした。衣装の質感、地紋まではっきり見えて、高画質・大型画面を味わっています。折りよく、歌舞伎座さよなら公演で「楼門五三桐」を見たばかりで、来月は寺子屋・三人吉三が上演されますし、今月末には「歌舞伎の中の日本」発売ですね。

投稿者 ウサコの母 : 2010年03月09日 22:56

流石です、アカデミー賞が引き起こした一部騒動、
ここまできっぱりとご意見を表明されるのは清清しい。

ちなみに、20年以上昔、イルカを食した機会がありますが、
決して美味しいと感じるものではありませんでした。

海豚と書くから豚のような風味かというとやはり鯨のテイストで、
新鮮ながら多少臭みがあって、鯨よりは少しもちもちした食感でした。

今日はNHKハイビジョンのご出演でしたね?
ブルーレイに録画させていただきました。

投稿者 鈴 : 2010年03月09日 23:04

ウサコの母さんへ
「和の学校シンポジウム」申し込みはハガキでもOKです。

投稿者 今朝子 : 2010年03月10日 08:33

私もプレミアム8拝見しました。
再編集、ハイビジョンで見られ、また嬉しく学べる時間でした。
シンポジウム・・・予定があり、申し込めず、とっても
悔しいです・・・。また機会があることを、強く願っています!
今月末、また本屋さんに駆け込む喜びを今は楽しみにして・・・(涙)。

投稿者 彩の女 : 2010年03月10日 08:35

四年ほど前、神奈川県の二宮あたりでは、魚屋さんで切り身として普通に売っていると聞いて驚いたことがあります。食べたことはないのですが……。お近くに行かれたら覗いてみてはいかがでしょうか。

投稿者 ゆうこ : 2010年03月10日 11:29

静岡市清水区在住です。
20年ほど前結婚してこちらに来て、魚屋さんで「いるかのタレ」なる物を売っているのに驚きました。こちらでは味噌煮込みが一般的らしいです。が、長野県出身の私は一度しか食したことがありません。美味しいかといわれると。。。

投稿者 : 2010年03月11日 21:55



2010年03月10日

タイ風焼きそば、蛸とセロリのサラダ、鶏肉と野菜の揚げ味噌炒め、イカとアスパラガスの炒め物

お茶の稽古の帰りに近所の総菜屋でゲット。今日のお菓子は桜餅で、やっぱり葉っぱを食べるかどうかが問題になったので、今月の「QP3分クッキング」レシピ本に書いたエッセイの話を皆さんにしてあげた。「それでカメの子は大丈夫?」と先生に訊かれ、何人かの編集者の方から同様の心配メールを頂戴しているので、下敷きでペシャンコにしても何ら反省のないキチクの母親と、すっかり回復してトラウマも全然なさそうな息子?のツーショットを載せておきます。
ところで子ガメの生命力はスゴイ!と思うにつけても、滅び行く種の生命は儚いなあ~と感じざるを得ないのが、せっかく増えて自然に帰る訓練中だった11羽のうち、9羽も小動物に殺されてしまった朱鷺である。なまじケージで保護されていたから遠くへ飛んで逃げることもできなかったのだろうと思えば非常に可哀想でもあるし、そこに何らかのメタファーも読み取らずにはいられない。滅びるといえば鶴岡八幡宮の大銀杏が倒壊したのも結構ショッキングな出来事で、春の嵐でやられたというより樹齢800年?にして寿命が尽きたと考えるべきだろうが、歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』をご存じの方なら、「大序」の季節は春なのに、葉っぱが黄色いところがいかにも歌舞伎らしいと説明されてる、あの銀杏が、歌舞伎座の無くなる年に無くなっちゃったんだ~と感無量になられているかもしれません。


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八幡宮の大銀杏、まさに私が感じていた事でした。
3年前に亡くなった叔父の墓参で鎌倉に行く様になってから、八幡宮にも何度か行きましたが、その度に「大序」を思い出し、手前の神楽殿で結婚式をしていた時は、雅楽の楽員が装束を着けて並んでおり、私も歌舞伎の舞台に立った気分でした。
そして今日から、ついに歌舞伎座最後の切符予約が始まりましたが、千穐楽の第3部、最後の舞台がゴールド会員の優先予約で完売となり、次ランクの特別会員である私は買えないと分って、二重にショックを受けていた所でした。
でも、大銀杏も、歌舞伎座と共に天寿を全うした、と言うことでしょうか。
そして、一時はモナカのアンコ状態になっていた有王クンの元気な姿を喜びたいです。大きくなりましたね。

投稿者 ウサコの母 : 2010年03月10日 23:06

仮名手本忠臣蔵の大序の兜改めは鶴岡八幡宮ですね。あの舞台の銀杏が今日北風に倒され折れた。折れた根っこには白蟻らしきものが沢山映ってました。中心は空洞でしたし折れるべくして折れた感じですが、これまで何も調べなかったんですね。銀杏の木の寿命って何年くらでしょうか?樹齢800年って、この銀杏より長生きしている銀杏があるのだろうか?

投稿者 お : 2010年03月10日 23:08



2010年03月12日

刺身の盛り合わせ、若竹煮ほか

さいたま芸術劇場でシェイクスピア作・蜷川幸雄演出「ヘンリー六世」を見た帰りに三茶の「肴奉行 儘」で文春の内山さんと食事。
 「ヘンリー六世」は30年ほど前にシェイクスピア・シアターで9時間一気に上演したのを見た覚えがあるものの、去年新国立劇場で上演されて話題になった鵜山仁演出を見逃したために、比較できないのが残念なのだけれど、やはり今回改めて見て、戯曲そのものが大変面白いと感じた。面白い理由は、この戯曲が王権とは一体どういうものかを真っ向から取りあげて、それが日本における王権のありようと近似しているからではないか。偉大なる父王の死後新たな王座に就いたヘンリー六世を取り巻く状況は、英国vs仏国、グロスター公vsウインチェスター大司教、サマセット公vsヨーク公といったさまざまな対立の危ういバランスの上に成り立ち、王は聖性の源ではありながらも脆弱な存在と化して周囲が王権の利用や簒奪を目論むなかで、ついにランカスター家とヨーク家の薔薇戦争へ突入。裏切りと報復が連鎖する、いわば玉座をめぐる「仁義なき戦い」は、日本の南北朝時代や応仁の乱にも似て、ともすれば無惨な現実から逃避的になるヘンリー六世の描かれ方も、応仁の乱の足利義政を髣髴とさせる。ヘンリー六世はそもそも王になるよりも聖職者になったほうがふさわしいといわれる純粋無垢でセンシティブな魂の持ち主であり、だからこそ過酷な現実の前にはあまりにも無力な存在であることが今回はっきりとわかるのは、まず子役で登場するからであり、非常に利口な子で、周囲の争いに絶えず心を痛めながらそれでも周囲に頼らざるを得ない様子を子役が巧みに表現している。この点は、ラスト近くにになって将来ヘンリー七世になるであろう子供が登場するとき、死を目前にした六世がその子に未来を託そうとするシーンと巧く呼応して、特筆すべき演出であろう。二幕目からはもちろん成人した姿を現し、上川隆也が熱演している。ただしこの役に関しては熱演が裏目に出た恰好で、現実に悲憤慷慨するような人物に見えてしまうのは戴けない。現実から逃避して俯瞰してしまわざるを得ない王の苦悩を物語る戦場での肝腎なモノローグが、熱っぽい口調で聞き取りにくくなるのは如何なものか。役の解釈が根本的に違うように思われる。英仏戦争で英国をさんざん苦しめたジャンヌ・ダルクと、戦争後にフランスから略奪されるような形でヘンリー六世に嫁いだマーガレットの二役を演じた大竹しのぶは久々に天才女優ぶりを発揮してくれた感じで、ダルクの神懸かった演技はこの人ならではと思わせたし、後半のマーガレットの悪女ぶりや、子供を目の前で殺されるシーンの迫真の演技は見る者を圧倒する。ただしサフォーク卿との不倫の恋愛模様がイマイチ物足りなく感じられたのは相手役とのバランスが悪いからかもしれない。サフォーク卿役の池内博之も少々遠慮がちに演じているのがわかって、熱愛に身を滅ぼすという雰囲気が出てこないのである。若手の男優で今回特筆すべきは後にリチャード三世になる男に扮した高岡蒼甫の好演だろうか。
ヨーク公役の吉田鋼太郎やグロスター公役の瑳川哲朗をはじめとするベテラン蜷川チームは相変わらず安定感があって、多くが何役もこなすという大奮闘で、おまけに前後左右四方向からの実にスピーディーな登退場を要求される、これまた相変わらず過酷な蜷川演出なので、6時間見るほうも大変だけれど演じるほうはもっと大変と容易に想像がつくから、カーテンコールの熱烈なスタンディングオベーションも当然だろう。表と裏の二方向から見る装置のない空舞台には、絶えず赤バラや白バラが天井から振り、シーンの切り替えごとにこれを掃除するオバサンたちが登場するのも、蜷川が養成したゴールドシアターの成果だろうし、幕開きでは血を思わせる液体が舞台にぶちまけられて、オバサンたちがそれを拭き取った直後に、天井から肉塊がドサッ、ドサッ、と振ってくる。ものを振らせるのが好きな蜷川演出の中でも今回はそれがとくに生々しい迫力に満ちていて、いささかわかりやす過ぎる演出とはいえオープニングの効果は十分にあがった。とはいえ幕切れでもそれが落ちてくるのを予想できてしまうのはいささか興ざめで残念。




2010年03月12日

春キャベツと海老と卵の炒め物

彩りが春らしいQP料理である。生姜の薄切り、ネギの斜め切り、茹でた海老と絹さや(私は好みでスナップエンドウにした)を炒めて合わせ調味料(酒、酢、醤油と塩と胡椒少々を混ぜて片栗粉を加えたもの)で味付けし、別に炒めた溶き卵を合わせて仕上げにゴマ油を振り混ぜる。海老の茹で汁を捨てるときにキャベツや絹さやを入れたザルに通して炒める前にしんなりさせるのがポイント。NHK7時のニュースを見ながら食事。トップニュースはシー・シェパードの船長逮捕だったが、この手の話題は先日のブログでしたので今日は無視。とにかく無視しといたほうがいいような存在である。
書き下ろし原稿の〆切りが徐々に迫りつつあるなかで、昨日は半日さいたま芸術劇場に浸かっていたことになるのだけれど、1時間の幕間で食事場所を探してウロウロしてたら、翻訳家の松岡和子さんと演劇評論家の扇田昭彦氏にばったり遭遇して穴場の店に案内してもらった上に、食事を共にしながら、それまで見ていた芝居の些細な疑問点、たとえば庶民が決闘のシーンで用いる道具は現実の物なのかとか、魔女が出てくるシーンに鮭を食べるという指定は原作にあるのかとか、いろいろと質問をして、スタッフである松岡さんにその場でお答え戴いたのはラッキーでした。で、とても気になったのは、人間が中に入った作り物の馬がやたらと出てきて、それに乗ってる役者さんたちが皆さん、妙に手綱捌きをきちんとなさっているのでこれは怪しいと思い、「あれって松岡さんが教えたんですか?」と訊いたところ、「まあ、ちょっとは口を出したかなあ」と照れながら仰言るのがおかしかった。なにしろ乗馬好きならミッションをせずにはいられないくらい、騎乗の登場が多い芝居なのである。終演後は松岡さんが三茶の近所までクルマで送ってくださるというので、出演者とスタッフの初日の乾杯にもお付き合いする格好で楽屋に行ったところ、たまたま訪れていた阿部寛の姿を松岡さんが発見。ツカツカとそばに行って阿部寛と話し始め、松井さん、松井さん、と呼ばれて行くと、「この人も乗馬をやってるんでNHK見て(『坂の上の雲の』の秋山好古役が)凄くステキだと言ってるんですよ」と紹介されて、つくづくイイ男だなあ~と間近ですっかり見惚れてしまった。あとで松岡さんいわく「わー!今日はすっかりミーハーしちゃった~」って、ええっ!前からよくご存知のお相手じゃなかったわけ???と呆れつつも、ちゃっかり便乗ミーハーしてしまった私であります(笑)。松岡さんのクルマには、シェイクスピア・シアター上演時にマーガレット役を演じた当時の看板女優中島晴美さんと相乗りして、またいろいろなお話が聞けたし、扇田さんには新刊のご著書「蜷川幸雄の劇世界」を頂戴したりして、なんだかメチャメチャおいしすぎる一日だったのであります(^_^)/




2010年03月13日

塩鮭ごはん、葉わさびの醤油和え、レンコンのきんぴら、アピウス

鮭ご飯はQPで見た料理。水加減はふつう。ダシ昆布と、酒、塩少々を加え、塩鮭を載せて炊くだけ。生臭くならないように辛塩の鮭を使うのがポイント。QPは彩りに斜め千切りにした絹さやを使ったが、私は大葉に替えた。葉わさびはさっと茹でて醤油で和えただけ。アピウスは電子レンジで加熱しただけ。
 民主党から一転して「みんなの党」支持者に変わったように、わが妹はとてもわかりやすい今どきの主婦なのだけれど、その息子もなかなか今どきで、熱い「てっちゃん」であるところから高一の頃はJRに入社したいといいながら、高2でがぜん現実に目覚めたらしく、鉄道はあくまで趣味にとどめることとし、就職に困らないよう理学療法士の資格が取得できる大学をピンポイントで選んで受験、昨日めでたく合格したという報せが来た。大学を受験する段階で就職に有利かどうか判断するのがごく当たり前なのは何も日本に限らないようで、その手の話を最初に聞いたのは、米国に在住して、子供の教育をずっと向こうで行っていた旧友モリからだったと思う。わが甥っ子もご多分に洩れずだったわけで、こうも世知辛い世の中になると大学の文学部も無くなって当然なのかもしれない。アカデミズムなんてものは所詮近代ヨーロッパの産物であり、今や大学もプラグマチズムと産学協同に覆われた経済社会の底辺と位置づけられているのだろう。それにしても、なんだか現実的過ぎて夢がないよな~なんて今の若い子に言うのはちと気の毒で、社会を世知辛くし、夢をなくしちゃったのは年寄りのほうなのである。甥っ子は、社会のトップに立つ人なんかには仮に成れたとしても絶対に成りたくないと言ってるそうで、トップはとにかく、TVに出てきて頭を下げる人というイメージしかないらしい。あんまりお金が欲しいとも自分が有名人に成りたいとも全く思わないそうで、それよりも人を助けて社会の役に立つような人間を目指したいという話も、先日NHKのニュースで見た中高生の意識調査か何かで圧倒的に多かった答えと一致している。ああ、母子そろいもそろってなんとメジャーな感覚の持ち主なんだろう!と呆れてしまうほどである。ともあれ病気やケガや老齢で弱った人を助けるべく理学療法士を目指すのは今後社会的需要の高まりが必至と見られるからだろう。介護の現場で、看護師が高齢者の肋骨を折って憂さ晴らしをしていたという余りにも非道いニュースをたまたま耳にしたばかりだったので、甥っ子にはどんなに大変な仕事でも、目指したからには責任を持って誠実に成し遂げてほしいものだと思わずにはいられなかった。




2010年03月14日

真鯛鮨、菜の花のサラダ、もっちり豆腐

下段の写真は乗馬の帰りに東横のれん街でゲットした久々の「もっちり豆腐」である。あっさりしたマスカルポーネみたいな味わいで、一時は毎週のようにゲットしていたからこのブログで興味を持たれた方が多かったようで、アンケート質問で第3位となり、来月刊行予定の『今朝子の晩ご飯』文庫本に情報を載せるべく、販売元の「音音」に問い合わせたところ、最近は予約注文しか受けつけていないという回答だったので編集部は当初その旨を書くつもりだったのだとか。ところが文庫本に情報が載るとわかった時点で「音音」はどうやらまた通常通りの販売を再開するらしい!!!という報せを編集部から受けたスラッシュの進藤さんが私に電話をかけてきて、「ねえ、それってスゴイと思わない。もし販売したら責任持って絶対また買わなきゃダメよ~」てなことを仰言るので、私はホンマかいな?と思いつつ今日売り場に行ったら、本当に久々に店頭に並んでいた!!!ので責任を取って買いました。恐るべし『今朝子の晩ご飯』効果であります(@_@)
乗馬クラブでは2鞍目のレッスンで、「松井さん、今日はどうしたんですか~スゴイじゃありませんか~」とインストラクターのSさんに賞められるほどグレーートガバナーが快走してくれて、ますます別れ難くなったガバナーだが、Mさんにいわせると、非常に愛着した馬でも、自分がもっと上達してから乗ると、あれっ?この馬ってこの程度だったのか、と、がっかりしたりすることがあるらしい。自分の力量によって馬との相性も変わるという話に、それって仕事の人間関係でも同じようなことがいえるのかも……と思われたのでした。ところでMさんが突発性難聴になるくらい今お仕事が大変なのは、2011年の全TV地デジ化の際に、BSが再編成になり、それにからんだプログラミングがめちゃめちゃ厄介だからなのだそうである。BSといえば、今日はインストラクターのTさんにも声をかけられて、「こないだNHKのBSを見てたら松井さんが出てきたのでビックリしました~」とのこと。Tさんはリクガメを飼ってらっしゃるので、「カメはお元気ですか?」とお尋ねして、こないだうちの子ガメがペシャンコになっても命を取り留めた話をしたら、「へえ~カメって子供うちはそんなに甲羅が柔らかいんですか!」と驚かれてしまいました。


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私も、たまに渋谷に行く時は、東横の「もっちり豆腐」売り場をチェックするのですが、先週も2度行って、見当たらず、残念に思ってました。このブログで知って以来、何度か買いましたが、モッツァレッラ・チーズが大好きなので、あのモチモチ感となめらかな舌ざわり、好きです。これからは、いつでも買えるなら、うれしいです。(私が書き込むのは、ほとんど食べ物ネタと歌舞伎ネタで、情けないのですが……。)

投稿者 ウサコの母 : 2010年03月15日 20:42



2010年03月15日

蒸ししゃぶのゴボウソース

QPで見たヘルシーメニュー。ソースはゴボウ一本を斜め切りにして、柔らかくなるまで炒めてから出汁と味醂と醤油を加えてしばらく煮てフードプロセッサーでペースト状にし、さらに出汁を加えてのばす。野菜と豚の薄切り肉は重ね蒸しにする。タジン鍋を使うと手っ取り早い。
佐藤優氏が「地頭(じあたま)がいい」という言葉を流行らせるずっと前から、私は身のまわりの人を見ていて、学歴や職業とアタマの良し悪しは全く関係ないという結論に達していたのであるが、それにしても鳩ぽっぽ弟の発言は、毎度ながらに、この人のアタマは大丈夫なんだろうか?と疑われてしまう。去年の「政府へ尋問の筋これあり」の、なりきり西郷発言にも参ったけれど、今度はまた与謝野馨と舛添要一を薩長連合並にタッグさせるという、なりきり龍馬発言にも困ったもので、これってまるで新橋の飲み屋あたりで、営業部門と製造部門の意見調整は、俺が龍馬となってなんとかしてやるとクダを巻いてるオヤジみたいな感じにしか聞こえません。ただのオヤジなら許されても、いやしくも政治家たるもの、きちんとした歴史認識にも立たずに、こうした時代錯誤と誇大妄想がごっちゃになった発言をするのもどうかと思うが、そうしたことをやるならやるで、静かに深く潜行してなさっていただきたいものである。その点、理念的には恐ろしくかけ離れていたに違いない日教組出身の輿石東氏まで、いつの間にか抱き込んでしまっている小沢の豪腕ぶりとは比すべくもなさそうだ。で、この鳩ぽっぽ兄弟は決して悪人だとは思わないし、それなりの理想も持ってらっしゃることはわかるが、発言を聞く限り、そろいもそろって政治的センスが皆無としか思えないのだけれど、お金だけはたっぷりあるので、政治家みんなの資金源になってあげようという広い心で政界にいるのか、あるいはみんなが食い物にするために政界に居場所を与えてしまうのか、いずれにしろこの兄弟を政界に送り込んだお母様に今さら責任を取らせるわけにもいかないのでしょうねえ。




2010年03月16日

スパゲティーペスカトーレ、茸のサラダ

スラッシュの進藤さんと仕事の打ち合わせをしながらの食事。
今日はNHKブックスの加納さんと黒島さんが『歌舞伎の中の日本』の見本を事務所にご持参になった。発売日は今月27日の予定で、この時期の刊行に間に合わせるべく、こちらも編集部も大変な作業だっただけにお互い感無量の思いであった。最近NHKBSのプレミアム8でも再放送になった「知る楽」『極付歌舞伎謎解』の番組テキストを元にしているが、新たに『仮名手本忠臣蔵』と『積恋雪関扉』を取りあげた2章分65ページを加筆、全体を大幅に修正して、引用文献をすべて明示した巻末の注だけでなんと44ページもあるという我ながら驚きのボリューム感で再誕生!図版や写真もこの手の本にしては可能な限り掲載されていて、御手配いただいた編集部にも大感謝である。従来型の歌舞伎入門書とはテイストを変えて、タイトルに表したように、歌舞伎を通した一種の日本論としてもお読み戴けるかと思う。表紙にはこの四月で姿を消す歌舞伎座内部の写真(客席から舞台を見下ろすアングル)を使用しているので、何かといい記念にもなりそうだ。語り下ろしの段階からずっとお付き合いくださった加納さんと黒島さんは、この仕事に関わって以来、歌舞伎を見に行ったら前よりずっと面白く感じるようになられたそうで、それを聞いて、大変でもこちらはやった甲斐があると思われたのでした。
さて、一難去ったらまた一難ではないけれど、また新たに入ってきたNHKの仕事の話を進藤さんから聞いて、今後の仕事のスケジュールを何かと相談しているなかで、「講談社の書き下ろしのほうはどうなってるの?」と訊かれ、「それが書いても書いても終わらないのよ。なにしろ登場人物の人数はかなり抑えたつもりなんだけど、おしゃべりな人物が出てるもんで、そいつがしゃべりだすとどうしても長くなっちゃうんだよね~」と私。「なんだか他人事みたいに言うけど、でも、それって、あなたが作った人物なわけでしょ。ホントに作家っておかしなことを言うよね~」と呆れられてしまいました(笑)。


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スラッシュ進藤様・フジテレビ千葉です。たいへんご無沙汰しております。扶桑社刊「鬼平を極める」の折にはお世話になりました。弊社OBで鬼平のプロデューサーをしていました、能村庸一が連絡を取りたがっております。頂いたご名刺が見当たりませんので、このメイルを使わせていただいております。
上記、アドレスに連絡先(電話・メイル)をご連絡いただけると幸甚です。突然のお願いでたいへんぶしつけで、申し訳ありませんがよろしくお願い申し上げます。以上

投稿者 千葉晋也(CX) : 2015年10月15日 17:22



2010年03月17日

ジャガイモとセロリの塩きんぴら、菜めし

QPで見た料理。ジャガイモとセロリは器具を使ってラクに千切りした。ゴマ油で炒めて塩と味醂だけでシンプルに味付け。春らしい色合いのきんぴらである。セロリの葉は茹でてみじん切りにしてからフライパンでから煎りし、酒と味醂と醤油で味付け。これとシラスと煎りゴマをご飯に混ぜ込んで菜めしにする。セロリの臭みはあまり感じないし、食材を余すところ無く利用できるのでオススメ。
最近結婚したアラフォーの友人に、「結婚祝い何がいい?」と訊いたらLED電球がいいと答えられて「ええっ!そんなもんでホントにいいの?」と再度訊いたら、「だって半永久的に保つんですよ~誰に貰ったかもず~っと憶えてられるじゃないですか」とのことなのでつい先日早速お贈りしたのだった。東芝が創業以来120年の長きにわたって生産し続けた白熱電球の製造ラインを今日ついに停止したというニュースを聞いて、そのことをふと想いだしてしまった。それにしても、電球は傘とか本とかと一緒で、形態に余り大きな変化はないわけで、三角とか四角じゃなくてやっぱり球形がいいわけだよね~と当たり前のことを思ってしまうのでした。


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昔々、六十数年前のこと(終戦時前後)亡母が時折、じゃがいもを極く細い千切りにしたものをサッと炒めたような、ちょっと透明でシャリ感があり少々酢味のするものを食べさせてくれた記憶があって、ふっと思い返しました。あれが食べたいなァーと思えど、今の我家では再見再食不可能でありますが。 ケサコ先生、超ご多忙なスケジュールを御料理づくり乗馬観劇等々、いつ小説をお書きになる時間を持っておられるのか不思議に思えるくらい感じ入っております。
                  
                   隠れケサコ先生ファン
 

投稿者 五十嵐 與四男 : 2010年03月18日 11:46

昔々、吾がご幼少の砌(終戦時前後、六十数年前のこと)亡母が時折つくってくれました馬鈴薯を極細く、千切りといいいますか針状といいますか、を少々炒めたような、やや透明感があって若干シャリ感があって少々酢味がしていたものを食べさせてくれました。今では吾が家では再見再食は適いません。 ふとそんなことを思い出しました。 ケサコ先生は超ご多忙にお見受けしておりますが、小説などはいつの時間にお書きになって居られますのか大層気になっております。 孫が二十年前に誕生の折、初節句に吉徳のお雛様を買い与えお祝いしてから、先生が吉徳のお嬢さんと知ったのは、もう随分昔にはなります。 ご健勝ご健筆のうえ楽しませてください。        
                 隠れケサコ先生ファン

投稿者 五十嵐 與四男 : 2010年03月18日 21:24



2010年03月18日

麩のお好み焼き、生ハムとルッコラのサラダ

麩のお好み焼きはQPで見た料理。溶き卵に少量の小麦粉を混ぜて、そこにしっかりと出汁を含ませた麩とネギの小口切りを加えてゴマ油で焼くだけ。ソースをかけて食す。とても安上がりにできる飲み屋の一品風だが、麩にカロリーのめちゃめちゃ高そうな食感があのでダイエット中の方にオススメ。私はその昔六本木の「レジャンス」で食べた牛の脊髄の味覚が想いだされた。サラダはオリーブ油とレモン汁と塩と黒胡椒を混ぜたオーソドックスなナ自家製ドレッシングで和えた。
 近所のドラッグストアで一番高い目薬をゲットしながら、これって青色申告で必要経費にしてもらえないんだろうか?とセコイことを考えてしまった私である。このところ原稿の執筆量が過多で、週末に近づくと目が痛くてたまらない。日曜だけは書かないようにして目を休めているのだけれど、最近は土曜も半ドンにできない状態だから正直言ってきつい。ところで馬琴は失明しちゃったし、十返舎一九も晩年はずっと眼病に苦しんでいて、江戸時代も作家はやっぱり目を激しく使う職業だったのである。当時の作家は版元がパトロナイズする形で生活を成り立たせていたし、近代以降の出版社と作家の関係だって似たようなところがあるのは確かである。つまりパトロナイズされてるのか、搾取されてるのか、ビミョーな関係(笑)にあるのが
作家と版元なわけだが、最近はメディア大変革の嵐の中でパトロナイズする側の屋台骨がグラグラしてきたのが大いに不安である。ともあれ別に作家のみならず、現代人は目を酷使する職業の方がたくさんいらっしゃるだろうし、ふつうに暮らしていてもケータイやパソコンで目の使いすぎが増えてるわけなので目薬会社は大儲けに違いない。ちなみに私が今日買ったロートV11は劇的に効いて、このブログを書くことができました。無理してブログを書かなきゃいいのに、と編集者の方はお思いかもしれません。


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今朝子様、眼科へ行きましょうね!!
私も数年前目が痛く、これは仕事でパソコンを使ったり好きな本を読むので「ドライアイ」に違いない、と自己診断しましたが、実は眼圧があがり緑内障の一歩前でした。今は眼圧も落ち着き快適です。お忙しいとは思いますが、眼科のドックを受診されたらいかがでしょうか?

投稿者 はなちゃん : 2010年03月21日 16:44

私もなにげなく診察を受けた眼科で緑内障を発見されました。無自覚の人が20人に一人ぐらいいるそうです。毎晩寝る前に
一回目薬をさすだけで眼圧、視野、視力など現状を維持できています。診察を受けないでいたらどうなったかと恐ろしい気がします。お忙しくてもぜひ検査をお受けください。

投稿者 sumidano-hanabi : 2010年03月21日 18:30



2010年03月19日

幕の内弁当

日生劇場で「染模様恩愛御書(そめもようちゅうぎのごしゅいん)」を観て幕間に食事。俗に「細川の血だるま」と呼ばれていた芝居で、先に関西で復活上演されてわりあい良い評判を聞いたし、なにしろレアモノなので観たくなった。歌舞伎で「血だるま物」のルーツは江戸時代中期に遡り、明治時代には小芝居でよく上演された演目で、テーマはずばり衆道すなわちホモセクシャル関係なのである。テーマもテーマだし、ラストは必ず主人公が切腹して大切な品物を腹中に隠し守るという筋立てなので、私が若い頃にこの芝居の話を聞いたときは、とてもおどろおどろしい作品をイメージしたものである。そのイメージで観ると全く肩すかしを喰らってしまうが、現代に上演するならヤオイ系女子の客層を狙って、少女マンガ的なライトテイストになり、つまり要の衆道シーンにギャグが盛り込まれてコミカルに見え、随所で観客の笑いが起きるのも、むろん計算済みだろうし、主演する染五郎のキャラにはこうした演じられ方がふさわしいかもしれい。相手役の
愛之助も巧く歩調を合わせている。たまたま出会った若衆に一目惚れして追っかけまわしたあげく、他家に勤める立派な武士の身分を捨てて出奔し、その若衆が勤める細川家で中間奉公までするという主人公を筆頭に、登場人物が皆とにかく呆れるくらい自分の欲望にまっしぐらだから、ストーリーがとてもわかりやすいし、象徴的な舞台装置を使ってスピーディーに展開するので観ていて飽きるところはないけれど、如何せん、座組と、仕込みが、共に薄すぎる印象は否めない。象徴的な舞台を使うときはことに照明が重要になるが、予算の関係なのかあきらかに吊り込みのライトが足りない感じである。とくにラストの火事場で主人公が火だるまになる(念のために書くと、火だるまになって腹を切り血だるまにもなるのである)シーンは最大の見せ場であるだけに、もっと迫力のある場面を期待していた。ともあれ、もともと小芝居的な作品なので、もう少し小さな劇場で上演すれば、この程度の座組と仕込みでもスカスカした感じにならずに済んだのではないか。芝居は容れ物を選ぶのも肝腎だろう。




2010年03月20日

豚肉と筍と根三つ葉の炒め物

前にQPで見た料理。豚肉は千切りにして酒と醤油で下味し、片栗粉をまぶして先に炒めておく。生姜の千切り、茹で筍の細切り、根三つ葉の茎を炒め、豚肉をもどし、根三つ葉の葉を入れて酒、醤油、塩、胡椒で味付け。
地下鉄サリン事件からもう15年も経ったのかというよりも、15年も前なんだ~という気持ちである。同じことをいってるようで、微妙にニュアンスが違うような感じがする。ものを書くときはこうした微妙なニュアンスの違いが気になる。小説を書くときはどちらのいい方が人物の気持ちに近いのかを探っているうちに時間が変に経ってしまったりする。大阪万博から40年というと、これまたサリン事件とは全く違った時の隔たりを感じてしまう。ふつうなら万博は「~の想い出」とし、サリン事件は「~の記憶」といいたいところだが、それは時間経過の違いによるというよりも、出来事の性質によるのだろう。かりにこれを逆にしてみると、非常に強いニュアンスが込められた文章になえい、却ってなんだろう?という読者の興味を惹きそうだ。それにしても万博から40年も経ったなんて信じられない!というふうに自分が感じるなんて、当時の自分は思っていなかったのではあるまいか。近ごろは月日の経つのが恐ろしいほど早く感じられるけれど、前にも書いたような気がするが、それって年のせいばかりじゃなくて、私の子どもくらいの年齢の美容師さんもよく仰言ていて、先だっても「もう3月ですよ~今年もあっというまに終わっちゃいますよ~」って、オイオイ、そりゃちょっと気が早すぎないかい(笑)と思われたのでした。




2010年03月21日

青山の銕仙会能楽堂で「川口秀子追善・継承の会」を見た帰りに近所の「日本海」で食事。
まずは皆様、昨夜は如何お過ごしでしたか? 台風でもこんな酷いのは滅多にないような凄まじい春の嵐で私はほとんど眠れずに朝を迎え、ニュースで電車の運休が相次ぐのを知りながら、それでも執念で乗馬クラブに行ったら、風は多少強かったものの上天気になっていつも通り2鞍騎乗。さすがにキャンセルされた会員が多かったようで、レッスンの部班人数も少なくて済み、ガバナーで馬場を何周もノンストップ駈歩走行ができたのはラッキーでした(^_^)/で、今日はレッスンを早めにしてそのあと青山に直行であります。
去年他界された川口秀子師は武智鉄二師の愛妻であったが、ご自身も地唄舞の名手であり、その素晴らしい舞台を私は何度も拝見し、これだけ優れた芸の持ち主が世間一般にはあまり知られないことは、ご本人のみならず、日本舞踊界全体にとっても惜しまれる事実だと常々思ってもいたのだった。今回その川口流の三代目家元を継承したのは孫の川口千枝で、今はもう一児の母なのに、まだよちよち歩きの時分から知る私は、つい、千枝ちゃんと呼んでしまうのだけれど、美少女の面影が今なお残る若々しい美人舞踊家だ。披露演目は地唄舞「古道成寺」で、相手役の僧侶は市川染五郎、地方は富山清琴という立派な舞台だった。染五郎とは國學院の同級生という縁での出演となったらしいが、共演者に恵まれての家元スタートで、今後とも精進を続けて祖母の名を辱めることのない舞踊家として大成してほしいものである。この会では千枝の母二代目家元の小枝だが武智演出の名舞台として知られる「東は東」を上演し、私はこれを話に聞くのみだったので、とても面白く拝見した。国際結婚のギャップをテーマにした岩田豊雄(獅子文六)の新作狂言で、今でこそ新作能や新作狂言が山ほどあるが、昭和三〇年代のいまだ固陋な因習に強く支配された古典芸能の世界で、そうしたいわば業界破りの試みを次々と成し遂げて、野村家や茂山家の今日をあらしめた武智鉄二という人物は、やはり空前絶後の人だったのだと改めて思わざるを得ない。


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私信で恐縮ですが怖い先輩の川口牡丹よりコメントを仰せ付かりました。まず追善公演御覧頂き本当に有難う御座いましたとの事でございます。ゆっくりお話出来なくて申しわけなく改めましてゆっくりと御目に掛かりたいともうしておりました。
私と致しましては楽屋でしっかりとお姉様にこき使われて?おりましたのでせっかくのチャンスにも係わらず生の今朝子様に御挨拶出来ず残念至極で御座いました。
いつも世に忘れられた武智 川口両先生の事を書いていただき昔の弟子の端と致しましては嬉しい限りで御座います。有難う御座いました。

投稿者 ねこ かおる : 2010年03月23日 20:15



2010年03月22日

鶏肉とアスパラガスのチンジャオロースー風

 QPのレシピ本で見た料理。鶏胸肉は皮を取って細切りにし、ニンニクのすり下ろし、酒、醤油、ゴマ油を揉み込んでしばらく置いてから片栗粉を付けて炒める。アスパラガスと茹で筍の細切りを炒め合わせて醤油、砂糖、オイスターソース、胡椒で味付け。NHK7時のニュースを見ながら食事。
オバマ大統領悲願の医療保険制度改革が下院議会で可決されたニュースで、相変わらず共和党の反対が凄まじいのを見ると、日本はやはり社会主義国だといわれても仕方がないような気がするけれど、この
問題はさておいて、今日の7時のニュースで私が何よりびっくりしたのはラストに流れた動物園で飼われているオオサイチョウという鳥の映像である。歌舞伎や文楽ファンなら、『義経千本桜~四ノ切~』にも出てくる「鳩に三枝の礼あり、烏に反哺の孝あり」というコトワザをご存じかとも思うが、「烏に反哺の孝あり」とは口うつしでエサを与えられた子烏が、老いてエサが取れなくなった親烏に逆のことをして孝行をするという意味で、私はもちろん比喩的な表現だと長年思い込んでいた。ところがどっこい、夫婦のオオサイチョウは
夫が失明したあと妻がエサを口うつしで与えるようになり、その様子がバッチリ映像で流されたのである!!!
となると烏の反哺も、親子でなく夫婦関係だったかもしれないけれど、とにかく古人が実際に目撃していた事実だったりするのかもしれないと思われたのでした。それにしても鳥類の夫婦関係はオシドリやペンギンに限らず、皆とても強い絆で結ばれているようでした(@_@)


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某国営放送でのニュースで私も見ました。オオサイチョウの夫婦。エサを与えられた♂が」嬉しそうに鳴いてましたね。
「鳥に反哺の礼あり」見た人が大昔に居たのかもしれないですが、親子は一世、夫婦は二世と言いますから親子ではあまり無い話のような気がします。

投稿者 お : 2010年03月22日 22:06



2010年03月23日

プチトマトのエスニック炒飯

QPで見た料理。長ネギの粗みじん切りと鶏挽肉を炒めて塩胡椒し、溶き卵を流し入れてから、すぐにご飯とプチトマトを加えて炒め合わせ、ナンプラーと胡椒で調味する。プチトマトは2~4等分に切って入れる。
昨夜は新聞やTVといった既成のマスメディアが現在大変な危機に瀕している問題をテーマとしたNHKの討論番組を見たが、番組視聴者がメールやツイッターで投稿し、それが次々とテロップで流されるなかで、おかしかったのはTVなんかもう必要がないという意見が結構沢山あったことで、それなのにこの番組は見てるわけ?といいたくなったのだけれど、アメリカの現状がいろいろと紹介されて、ネットにより社会全体がドラスティックな転換を余儀なくされていることはよくわかったし、またコメンターターの話が全く噛み合わないので、世代による認識のギャップが想像以上に大きいのも強く感じさせられたのだった。なにしろ既成メディアの代表は新聞協会とか民放連の会長だったりするわけで、片や政治も「ニコニコ動画」でエンターテイメントにして配信しちゃうドワンゴの会長なのだから、そりゃ話が噛み合うわけがないし、ネットをずっと見てる人にとっては新聞やTVが報じることが完全な別世界の出来事になっているのだという認識をドワンゴ会長がいかに訴えたところで、高齢の新聞協会や民放連の会長には理解できるはずもなかろうと思われたのだった。それにつけても私が知りたいのは同世代で旧メディアを選んじゃった人とネット派の人との認識の違いで、たとえば同じく危機に瀕する出版界でも、社長や重役や定年間際の編集者はどうでもいいけど、私より若い人たちが実際のところ今後の成りゆきをどう考えているのかを、非常に知りたいのである。去年はグーグルのブック検索を巡る訴訟やアマゾンの端末キンドルの登場で衝撃が走り、今なお大揺れに揺れているた出版界だが、グーグル訴訟で私は周囲の若い編集者に事情を訊きまくっても、はかばかしい回答が一向に得られなかったので、この業界はこんな頼りないことで大丈夫か~と非常に不安を覚えたものである。幻冬舎のヒメから最近「ネット帝国主義と日本の敗北」という新書をもらって、くグーグル訴訟の問題についてはようやく納得したのだけれど、旧メディアにコンテンツを提供してる身としては、旧メディアをマネージメントする私よりも若い人たちが、その全体像の着地点をどのあたりに見いだしているのか会う人ごとにしっかりとご意見をお伺いしたいものだと思っている。


コメント(2)

こんにちは。
わたし(65年生まれ)は父親が新聞社勤めだった関係で子どものころから新聞が身近にあり、いまでも新聞を読まないと落ち着かないので読んでいますが、この次の新聞購読は更新しないからね、とネット関係の仕事をしている家人は言っています。
ネットで知ればいいや、というほかに、オカネの問題と読み終わったものを片づけるのが大変なのもあります。

雑誌はほんとうに読まなくなりました。週刊誌はここ何年も見てないですね。見出しだけたまに新聞広告や電車の中吊りで見るくらい。
雑誌を見る時間がネットに移行した気がします。

ご参考になれば幸いです。

投稿者 ぱぐ : 2010年03月24日 15:13

「和の学校」の招待状が届きました。鼓童の演奏など、盛りだくさんな内容でうれしい反面、今朝子さんご自身のお話はあまり聞けないかも、と気になりますが、とても楽しみです。

投稿者 ウサコの母 : 2010年03月24日 21:36



2010年03月25日

筍の土佐煮、薩摩揚げと新ジャガ揚げ、桜鍋、浅蜊とゴボウの土鍋ご飯ほか

整体治療の帰りに幻冬舎のヒメと食事。
最近「ネット帝国主義と日本の敗北」(岸博幸著)という新書の企画編集をしたヒメは、去年出版界に黒船襲来の衝撃を走らせたアマゾンの端末キンドルに関するさまざまな勉強会へ積極的に参加なさったとのことで、キンドルの形態を含めての実体と、これが巻き起こしている諸問題について、いろいろと詳しくお話し戴いた。で、もって受け売りになるのでここには書かないが、まず実体そのものが興味深いし日本の青空文庫とかも読めるようなので、仕事が一段落したら早速ゲットしてみようと思われたのだった。で、業界にはこれをめぐっての色んな噂が乱れ飛んで余計に浮き足立っちゃってるみたいで、当面は音楽業界ほどいっきにガタガタになる恐れはないと見られる反面、意外にドラスティックな大変換を余儀なくされるケースもなくはなさそうだし、とにかく今後求められる出版界や編集者の役割は従来のあり方とはかなり違ってくるだろうと予測されるのだった。まあ、いずれの業界にしろ、今後は何事も個々人のプロデュース能力にかかってくるだろうし、またサクセスの設定も個々それぞれだろうから、時代遅れの権威主義者でもない限り、楽天的に見れば、ある意味でとても健全な方向へと進んでいるようにも思われるのだった。




2010年03月25日

塩もみ大根と豚肉の炒め物

QPで見た料理。塩胡椒で下味して片栗粉をまぶした豚肉を炒めていったん取りだしておき、ネギの斜め薄切り、細切りにして塩もみした大根の順に炒め、豚肉をもどしてニラを加え、先に下味してるので仕上げの調味は酒とゴマ油をたらして、黒胡椒をたっぷり振るだけ。
高島屋と阪神・阪急の統合は結局ご破算に終わったようで、この手の話には必ず「企業風土の違い」が理由にあげられるが、私も会社勤めの経験がないわけでもないので、「企業風土の違い」なるもののあることが全くわからないわけではないのだけれど、それって何に原因するのかを企業別に検討すると面白いかもしれない。たとえば私の場合、松竹という興行会社に勤めた経験があり、当時は片や東宝という興行会社があってライバル的な存在だった。松竹は白井松次郎と大谷竹次郎という京都の双子の興行師がはじめた生粋の興行会社であるのに対して、東宝の創業者は小林一三という電鉄会社を経営する実業家だったので、カラーの違いが鮮明だったのである。結局もとをたどれば、どの会社も創業者の個性や創業時の核となった産業に行き着くのだろうが、最初は真っ白で入ってくる人びとがしだいにそこの色に染まってゆくというのも生物としての順応性に起因するのだろう。ところでそんなわけで生粋の興行会社である松竹は東宝が「実業」であるのに対し「虚業」だというふうな見方が当時されていて、大学院から松竹に入社するに当たっては周囲の反対が多かったものである。もう時効だから書くと、早大の恩師である内山教授は、当時東宝に勤務されていた渡辺保氏にその件で相談に行かれて、それは止めさせたほうがいいといわれたとの話を伺ったことがある。私はその話を聞いて、そりゃ東宝の人に相談したらそういうよなあ~と思ったのでした(笑)。渡辺保氏とは当時一面識もなく、初めてご挨拶をしたのは松竹を辞めてだいぶたってからで、内山教授が本当に私の就職の件で相談をされたのかどうか、ご本人に直接伺ってみたことはありません。




2010年03月26日

ブロッコリーとホタテ貝の炒め物、豚肉とニンニクの芽の炒め物ほか

下北沢のシアター711でパニック・シアター公演「ハムレットの舞台裏」を見た帰りに近所の「雪園」で翻訳家の松岡和子さん、女優の中村まり子さん、兵庫県立芸術文化センターの栗原さんと一緒に食事。
タイトル通りのバックステージ物で、英国の地方都市の小さな劇団が「ハムレット」の稽古をして、無事に初日をあけるまでのさまざまな出来事を綴るが、「ショー・マスト・ゴー・オン」的なコメディではなくて、役者にからんだ女たちの人生観や親子愛がしっとりと描かれた人情劇といっていいかもしれない。かつて劇団の看板役者で、年老いてアル中になって女癖の悪いのだけが相変わらずのダメ男優を田村連が、その男優のかつての恋人で劇団主宰者兼演出家を中村まり子が好演している。ダメ男優はハムレットの父の亡霊役を演じ、亡霊役のはく長靴がかつての名優の小道具だという設定で、この小道具が父親の象徴として非常に巧く使われている。劇団は存亡の危機にあり、主宰者兼演出家の身の上が次第にあきらかになるなかで、劇団を救うのは死後も娘を見守る名優の父親であり、これがハムレットの父の亡霊と重なり合う設定が実に洒落ている。名優の亡父役を演じる川辺久造と、その妻の役を演じる原知佐子が素晴らしくいい。劇場全体を舞台空間として使い、舞台稽古直前の裏方の様子をプレオープニングに仕立てた自然な導入部もみごとだし、若い役者が大勢出て劇団というものの雰囲気をうまく醸し出している。中村まり子の演出家役も演じているとは思えないくらいナチュラルな演技に徹しており、芝居自体がよくぞこんなにピッタリの翻訳劇があったものだと感心させられたのであるが、ご本人に話を聞くと翻案創作に近いらしく、それを聞いてなるほどと思われたのでした。


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「歌舞伎の中の日本」買いました。「積恋雪関扉」、苦手な舞踊の中でも、特に分り難く感じていたので、楽しみです。
表紙写真の3階B席から見下ろした歌舞伎座、10年近く通ったなじみの光景で、昨日、最後の1階最前列と3階、好対照な席で見たばかりでした。天井は吹寄竿縁天井という作りで、中に照明と冷暖房が配置されていると知り、来月は写真を撮ろう、と思っていました。

投稿者 ウサコの母 : 2010年03月27日 21:31



2010年03月27日

海老と春野菜のスープ煮

昨日のQPで見た料理。海老は塩胡椒して薄力粉をまぶしてから先に炒めて取りだしておく。同じ油で短冊切りにした人参、櫛切りにした新玉ねぎ、春キャベツ、スナップエンドウを炒めてからスープと酒を加えて蒸し煮にし、海老を戻して仕上げにバターで調味。スープは薄味にして素材の味を活かすのがポイントで、分量はヒタヒタにかぶる程度。またしてもフィギュアスケート選手権の女子ショートの試合を見ながら食事。キム・ヨナを筆頭に、オリンピック燃え尽き症候群とでもいいたいような精彩を欠く選手が多いのにちょっとビックリでした。
最近は報道系かネイチャー系かスポーツ番組くらいしか見なくなっているTVだけれど、この半年間毎回ほぼ欠かさず見ていたNHK朝ドラ「ウェルかめ」が今日とうとう終わってしまってガッカリ(笑)。いくら今どきのドラマでもここまでユル~イのってありなの?!と思っちゃうくらい脚本も甘ければキャスティングも安上がりな
作品だったが、何十年かぶりに朝ドラをしっかり見てしまったのは、タイトルにちなんで、毎回必ずカメの実物かグッズが出てくるからで、こんなにカメがフィーチャーされたドラマは世界中を探しても滅多になかろうし、ユル~イ感じも、まあカメがモチーフなんだからしょうがないかと許してしまい、ヒロインがカメ似美人で悪くなかったし、ヒロインの相手役をつとめた大東俊介という若手男優もけっこう気に入ってしまったのであった。ところで主人公はファッション誌の編集者に憧れて就職しながらそのファッション誌が廃刊となり、郷里にもどって地元タウン誌の編集者になるも、またその出版社が広告を他社に奪われて潰れてしまい、アルバイトでHPのブログ編集を引き受けて、いっそウエッブマガジンを立ち上げたらどうかと勧められながら
「私はやっぱり紙のほうがいいんです」といって、フリーペーパーを振り出しに超地元密着型の雑誌を独自で出版し続けるというストーリーはめちゃめちゃ甘い展開ながら、けっこう今どきの話でもあった。身近な編集者でも「やっぱり紙がいいんですよね~」と全く同じことをいった人がいて、それってどういうこだわりなのか私にはイマイチわかるようでわからないのだけれど、小説というコンテンツを提供する人間としていわせてもらえば、小説はあまりにも仮想現実であるがゆえに、データだけで流通させると宙にぽっかり浮いたままの妄想となんら変わらないような不安な感じがするので、たとえそれが場所ふさぎだとしても、しっかり手に取れる何かのカタチにもして「リアル」の世界に置いてほしいという願望はあるのでした。ただなんでもかんでも「リアル」の世界で手に取れるカタチにすればいいってもんではない時代に突入したのは確かでありましょう。




2010年03月28日

上方寿司、菜の花のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
 雨の予報が外れてホントよかった~(^_^)/のは専用馬のグレートガバナー(写真)が、このブログで何度も書いたようにチョー雨嫌いのお馬さんだからで、たぶん降らないだろうなあと思ったのは非常に落ち着いていたからで、とにかく雨が振りそうなときは、神経痛の人みたいに事前に察知して怪しい行動を取り始めるのですぐにわかるのだった。で、ガバナーは落ち着いて走ってくれたからよかったものの、2鞍目のレッスンでは前の馬が暴走しそうになって乗り手がギャッと悲鳴をあげるわ、別の人が落馬するわで、結構スリリングだったのである。洗い場でヒステリーみたいに鳴き叫んで暴れたのもいたし、オペラ歌手のSさんいわく「今日は馬がみんなぴりぴりしちゃってヘンなんだよね~。気候もヘンだし、今週は連休があって逆に馬は休めなかったからかなあ。馬ってそういうちょっとしたことでもおかしくなっちゃうし怖いよね~」とのこと。
たしかに春先の気候がこうもヘンだと馬にかぎらず人間だっておかしくなってふしぎはないのだけれど、それにしても、けさは出かけるしたくをしながら、テレ朝「サンデープロジェクト」最終回の党首討論を見ていたら、与党対野党で激論になるどころか、与党内で激論が始まってしまったおかしさにビックリして、ホントにこの国は大丈夫なんだろうか(@_@)と非常に不安になったのでした。国民新党の亀井金融相が、小泉郵政改革の大反動を巻き起こしているのはわかるのだけれど、郵貯は確か官僚の食いものにされている独法や公法の金づるになっているからまずいとされていたはずなのに、その限度枠を上方修正するという発想はどこから来て、なぜに民主党がそれを呑むのかまったく理解できないので、その点を突っ込んで話してくれるのかと思いきや、言った言わない、聞いてない聞いてるはずの、まるで子どもの喧嘩みたいな感じになってしまう連立与党の大物政治家にも困ったもんである。かくして田原総一朗は最後の最後まで政治家を低次元のレベルで揉ませることに徹した実に困ったジャーナリストだったのであります。




2010年03月29日

スズキとベーコンのパイ挟み、チキンライスのチーズ焼き、牛肉のステーキ、鶏レバーのパテ、鯖のタルタル、キッシュサラダほか

今日は夕方から事務所で「歴史読本」の取材を受けて、夜は新潮社の小林姐さん、田中範央クン、スラッシュの進藤さんと渋谷のフレンチ「コンコンブル」で食事。ここは気取らないビストロ風の店で料理はシンプルだがどれも美味しい。ことに鶏もも肉のローストをのせたチキンライス(写真下段)とレバーのパテは絶品でした。
講談社書き下ろし本の執筆は佳境でも食事くらいするでしょう、という小林姐さんの陣中見舞いメールがあって久々にお会いしたのだけれど、油断したら絶対また仕事の話になるから用心しようね、と進藤さんと言い合っていたら、やっぱり新たな仕事の相談が2つもあったのはさすがに姐さんでした(笑)。で、今日はその姐さんの知られざる過去を聞いてしまった。その昔なんとオン・シアター自由劇場のオッカケで「上海バンスキング」を全バージョン見たあげく、劇団主催の上海ツアーにも参加し、「よっぽどあそこの劇団に入って女優になろうかと思ってたんですよ」とのこと。もし入団していたら、吉田日出子さんとの確執は避けられなかったかも(笑)というような話で前半は大いに盛り上がったのである。中盤は仕事の話になり、後半はまた例のキンドルの話をこちらから持ちだして、先日聞いたヒメの受け売りをしながら、出版界の将来について大いに語り合ったのでした。ともあれ今そんなことよりも講談社の書き下ろしを仕上げることが先決なのはいうまでもありません(-_-;)




2010年03月30日

和風ハンバーグ

広尾の中央図書館で食事。
今日の夕方は事務所にNHKの寺嶋ディレクターがお越しになって、ハイビジョンで4月19日から4夜連続放送される特集番組「待ってました!歌舞伎座クライマックス」の打ち合わせをした。いうまでもなく歌舞伎座の建て替えによる「さよなら公演」と合わせる形で、第1夜は「白浪五人男」と「暫」、第2夜は「忠臣蔵 九段目」と「うかれ坊主」、第3夜は「弁慶上使」と「浮世風呂」、第4夜「伊勢音頭」と「高坏」の計8作品を、当代のこれぞという俳優全網羅の豪華キャスティングで放送するという、歌舞伎ファンなら録画して永久保存版にしたいような好企画である。で、ゲストコメンターターとしての収録は4夜分まとめて一気に半日がかりで行う予定になっていて、今日はひとまず全体の流れをお聞きした上で、コメントの内容についても軽い打ち合わせをしたのだった。いかにNHKが豊富な映像を有しているとはいっても、まず歌舞伎座で収録された作品に限られるわけだし、放送時間枠内で現在主役級の俳優を勢ぞろいさせるよう8本の演目を選定するのは難解なパズルを解くようなものだと想像されて、その意味でも大変貴重な放送となるのではなかろうかと思うので、ご興味のある方はご覧ください。連夜午後10~午前0時の放送で、再放送は4/26~29の同時間帯です。
打ち合わせを終えたあと、執筆に必要な資料を閲覧するために広尾の中央図書館に行ったところ、当該資料は特別文庫室に保存され、そこはすでに閲覧時間が過ぎていて、結局のところ私は晩ご飯を食べに行ったようなものだったのであります(;_;)