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2015年11月01日

訃報

今週末も新たなクラブに行って、斜め横歩や肩内、腰内、ハーフパス等ようやく馬場らしい技も習い始めて充実したレッスンを堪能したのだが、今日それよりどうしても触れないわけにいかないのは、北軽井沢の乗馬クラブでいつもお世話になっていた真理先生が急逝なさったことである。
外乗の帰りの事故だったようだが、Facebookに書き込まれていたのを最初バリキャリのOさんから知らされた時はただただ愕然とし、長時間たった今でもまだまるで現実感がなくて素直には哀しめないような実にふしぎな気分である。
真理先生と初めてお会いしてからもう七年にもなる……ということが、今夏訪れた際にたまたま向こうの愛馬プリンちゃんの年齢を聞いてわかったため、そういえばあの時は途中で落雷が激しくなって大変でしたよね、という話にもなり、それがつい最近のことのように感じるのだから、人生はほんとにあっという間だなあという感慨をお互いしみじみ持ったのが、今となっては虫の知らせのような気もするくらいだけれど、当初はどうにも御せなかったプリンちゃんで今夏はようやくスムーズに駈歩が出来るようになったのがとても嬉しくて、今秋もまた絶対に行こうと思い、実際に来週の後半か再来週には行くつもりをしていたのだった。
真理先生は障害もなさっていたしエンデュランスの大会でも優勝なさっていたが、色々とやってみた結果、やはり若い頃に国体での優勝経験もある馬場馬術が何よりも難しく且つ面白いと思うというようなお話を以前に伺って、私は馬場馬術というものに興味を覚えたのである。けれど、これまでは概ね部班レッスンばかりで馬場馬術の基礎すら習うまでには至らなかったから、真理先生にそのことについてお尋ねする機会もなかったのだった。クラブを替わってマンツーマンでその基礎を習い始めた今こそ色々と伺いたいことが山ほどあるのにと思えば、残念を通り越して非常に悔しくてならない。まして御連れ合いの興平先生、お嬢さんや、お母様や、周りの方々の無念さはいかばかりかと想像するのも辛い気持ちで、大好きな馬に一生を捧げられた真理先生の御冥福を心よりお祈り申し上げます。



コメント(1)

こんばんは、綾部です。
今朝子さんと入れ違いにOPから馬を連れて戻ってきた友人から真理ちゃんが亡くなったことを聞き、茫然としています。
私の初めての自馬アリステアのことを真理ちゃんが覚えていてくれたことを聞いて、あの頃、クラブが出来て間もない頃、馬のことで泣いたり笑ったり、私達は一緒に時間を過ごしていたのだなと、懐かしい思い出を抱きしめて泣きたい気持ちです。
追憶とはこういう気持ちでしょうか。

真理ちゃんの御冥福を祈るとともに、かけがえのない真理ちゃんを失ったイッシーやご家族を思うと、胸が痛みます。

投稿者 綾部万寿美 : 2015年11月02日 19:04



2015年11月02日

11/2,3日はブログお休み

京都府立図書館での講演のためブログを休止し、11/4に再開します。




2015年11月04日

京都行2015/11/2~3篇

今年何度目かの京都行はまたしてもバタバタと終始した。
何かと仕事を片づけて家を出たのが遅かったので京都着は2日の4時半。急ぎ一乗寺の病院に向かって大腿骨骨折療養中の叔母を見舞ったところ、立って出てこられたので安心した反面いささか拍子抜けも。そこから祇園に向かい、幻冬舎のヒメと合流し、お茶の阪本先生と御母堂とお目にかかって「祇園ぷらむ」でご馳走になり、無国籍のあらゆる料理を美味しく戴いたが、中でも今や京都にしか卸していないのだという村沢牛のステーキは絶品でした。さらにバー「フク園」で、いつお目にかかっても本当に愉快なふく園姐さんに抱腹絶倒のお話をいろいろ伺っての楽しい一夜を過ごさせて戴きました<(_ _)>
2日に京都入りしたのは3日に開催された第31回京都私学図書館フェアで午前中に90分の講演を行ったからで、読書感想文コンクールの京都私学審査で優秀作奨励作に選ばれた生徒たちを対象に「読むから書くへ」という演題でお話しさせてもらった。その後表彰式が行われて中高一人ずつ優秀作の朗読を聞かせて戴いたが、想像以上に優れた読解力や表現力に溢れた感想文に脱帽。講演後や撮影会後に受けた質問も実にしっかりしていたし、さらに開催校である洛星高校の図書クラブの生徒らと会食して何かと話をしても、意外なほどよく読書をしていて、しかも読んでいる本が私の若い頃と余り違わなかったりするのも驚きで、思えば今回に限らず、最近は十代を対象にした講演を行うたびに日本もまだまだ捨てたもんじゃないという意を強くするのは何よりである。むろん今回会えた生徒たちは読書好きであるのが当然だし、将来は自分も物書きになろうという気持ちの子もきっといたであろう。私自身はどうだったかといえば、とにかく字を書くのが苦手だったので、物書きへの道まっしぐらというタイプではゼンゼンなかったのだけれど、母校聖母学院の先生が同校発行の文芸誌「青竹(せいちく)」をお持ちになって、その中になんと私が高一で書いたエッセイが載っていたことには赤面の至りというほかなかった。そもそもエッセイのタイトルが「『近松』とわたし〜私の古典研究の失敗」なのだからスゴイ(-。-;)帰りの車中でそれをお読みになったヒメは「ここに今の松井さんのまんま原型があります!」と爆笑され、読めば確かに自分でも噴きだすほどに思考回路や自意識の持ち方がいっしょでしかも文体もあんまり違っていないことにはただただ驚くばかり。あ〜半世紀前からちっとも変わってない私って何なんだろう(◎-◎;)ホントちっとも進歩がないってことなんだよな〜(v_v)と嘆いていたら、ヒメは「まあ、ちっともブレてないともいえますし」と妙な慰め方をされたものであります(-.-;)y-゜゜




2015年11月05日

厚揚げ、ちくわ、根菜の煮物

前にQPで見た料理。ニンジン、レンコン、コンニャク(好みで椎茸をプラス)を出汁でしばらく煮て、砂糖醤油味醂で調味し、厚揚げとちくわを加えて煮詰めただけ。安上がりで簡単な煮物だが、コンニャクのあく抜きや厚揚げの油抜き等の下処理はしておくこと。この時期レンコンがとても美味しい!
今日は夕方にJPICの阿曽沼さん、赤萩さん、NTTアドの遠藤さんがお越しになり、拙著『歌舞伎の中の日本』英訳版についてのお話を伺った。JAPAN LIBRARYという翻訳出版事業が内閣府の肝煎りで去年発足し、日本の魅力を紹介するような幅広い分野の書籍を選定、英訳で世界へ積極的に発信することになったらしく、今年は拙著がその一冊に選定されたとのこと。何しろ去年発足したばかりだから既刊はわずか五冊で、今後発刊予定の本を含めて全体数が少ないわりには実にさまざまなジャンルの本が選定されており、たとえばドナルド・キーン著作集はともかく、北岡伸一著「日本政治史」や五百旗頭真著「日米関係史」とかに混じって拙著が選定されたのはちょっと不思議な気もするのだけれど、本のタイトルが良かったのだろうか。英訳版の仮題KABUKI:The Mirror of Japanには私もナルホド!という気がしたものである。
翻訳チームには能の英訳者として第一人者であり且つ自ら能役者となられたD.クランドール氏や河竹登志夫先生の「歌舞伎」を翻訳されたJ.C.ホフ氏らチェッカーを含め四人を擁して万全の体勢で臨まれるらしいが、拙著の本文は若い人でもわりとラクに読めるように意識してわざと軽いタッチで書いたものだけに、そんな錚々たるメンバーだと却って畏れ多い気がしないでもないのだけれど、註はけっこう専門的なので、やはり日本文化に精通してらっしゃるネイティブの方に翻訳をお願いできるのは大変に有り難い話であった。来年の2月には翻訳が出来る予定だそうで、どんな風に訳されるのか、読ませてもらうのが今からちょっと楽しみでもあります。 




2015年11月06日

ガパオセット

整体治療の前に大宮ルミネ内で食事。
今週もバタバタしていて国内外のニュースには疎いのだけれど、先日妹と話していて「ほんま大阪のことはさっぱりわからへんわ〜」と京都にいる彼女がいうのだから、今度の府市長選挙の意外な構図が関東にいてわかるはずもないのであった。自民党と共産党が手を組むってどうよ(@_@;)なんだけど、とにかく維新派か反維新派の二派にくっきり分かれちゃってるのは確かなようで、それも一体どういうわけなんだか、こちらにいては情報がほとんど流れないので理解のしようもないのだった。
先日京都のホテルで T Vを見たのはほんのわずかの時間だったけれど、関東とはかなり違う番組が流れ、且つ出ている人も相当異なるので、維新派をここまで伸ばしてきたのはそうしたT V 番組を始めとする関西マスコミだろうと想像されるも、実際にその手の番組を見ていなければ、そもそもハシモトという人物にああまで影響力を持たせたことのフシギさが少しも解明できないのである。
私は母親が大阪人だったために、京都生まれにしては比較的大阪人の気質を理解しているほうだとは思うのだけれど、ハシモトが大阪で人気を博す理由の一つは、キレイゴトをいわずにアクタレばかりついてることくらいしか思いつかないのである。その母親なら、イシハラにすり寄ったり、アベボンと密談してたりするのは恐らくサイテーやと思うに違いないので、なおかつ人気のある理由が想像つかないのであった。なので今度の府市長選がどうなるのかわからない以上に、ハシモト支持の最大の理由は何なのか、府市合わせの解消と現維新派のドタバタ劇がどう関連して納得されているのか、ご存じの方に伺いたいものであります。




2015年11月07日

仔羊のロースト、チーズオムレツ、ヤリイカのガーリック炒め、茸と浅蜊のパスタ、シェフズサラダ、

馬トモ人事部のSさんと大宮東口の「タパス」で食事。
Sさんから今日突然連絡を戴いたのは、ちょうど一週間前にお亡くなりになった「真理先生のことが気になって、松井さんと話したかったんですよ」とのことで、私も以来ずっと引きずっていて誰かと話したい気がしていただけに、いいタイミングでお誘い戴いたものだと思いながら、何かと思い出話をしたのだった。Sさんを北軽井沢のクラブにお連れしたのは去年の夏で、今年はつい先月お誘いして今月には行くつもりになっていられただけにショックだったらしい。一度の出会いでも、いい想い出としてお持ちだったのは、やはり故人の人徳というべきだろう。今日はクラブの帰りに大宮へ立ち寄られたので、去年北軽のクラブに同行したオペラ歌手のSさんも今日お誘いすればよかったと仰言っていて、北軽のクラブには他に翻訳家の松岡和子さんや元ミセス副編の福光さんもご紹介していて、松岡さんから先週は乗馬を楽しみながらも真理先生のことが頭を離れなかったというメールを頂戴しており、人事部のSさんは今日もクラブに行くのをどうしようかと迷ったと仰言るくらいで、やはり乗馬に親しむ人間にとっては熟練した方が乗馬で事故死なさったということが非常に応えるのであった。かといって、それで乗馬を止めてしまったのでは故人も不本意であろうし、とにかく乗馬を続けることが何かにつけて故人を偲ぶことにもなるのではないかと思いながら、私は新たなクラブで故人が得意になさっていた馬場馬術の基礎を習い始めた話をし、Sさんは現在参加中のカドリールの話をなさって、今宵はお互い馬バナシに終始することで、いうなれば追善供養をさせて戴いたのかもしれません。


コメント(1)

昨日、事故後初めて乗りに行きましたが、騎乗中は集中しなければと思いつつも、頭の片隅でついつい考えてしまいました。
倶楽部の先生もエンデュランスでつながりがあったこともあり、ショックを受けているようでした。
競技会の前に練習に伺った際に励ましてくれたことを想いながら、ずっと馬に乗り続けていこうと思っています。

投稿者 N : 2015年11月08日 08:11



2015年11月08日

されど乗馬

昨日のブログでは北軽井沢の乗馬クラブでお世話になった真理先生を偲んでいたら、その真理先生とお親しかった旧クラブの会員Aさんから今日メールを頂戴し、宇江佐真理さんの訃報を知って、また真理先生のことを想い出したと書いてあったので、その訃報を見逃していた私は少なからずショックを受けたものである。
宇江佐さんは同じ時代小説を書く女性として、デビュー当時にしばしば一緒に取りあげられたこともあってお名前はよく存じていたのだけれど、意外に思われるかもしれないが、ふしぎと一面識もなく、情報すら全く入って来なかったので、こんなに早く逝かれるとは夢にも想わず、ただただ茫然とするのみだ。私は文壇の付き合いが非常に乏しい上に、内容がかぶったりかぶることを避けるのに神経を使うのが嫌なので、同時代の時代小説作家の作品を敢えてなるべく読まないようにしてきたために、宇江佐さんについて語れることがないとはいえ、同時代の同業者として悼む気持ちや衝撃は大きく、心より御冥福をお祈り申しあげるばかりである。
年を取れば段々とこうした無常に苛まれることが多くなる中で、やはり今週末も乗馬は欠かせず、ただし雨に祟られて1鞍しか騎乗できなかったものの、十分に満足の行くレッスンを受けられたのは、今度の新しいクラブが馬のカラダを冷やさないために冬場の雨の日はレッスンを中止するくらいに馬を大切にしてらっしゃるせいなのかもしれない。とにかく天気の日はほとんどの時間を放牧されていて、1レッスンか2レッスン騎乗されるのみなので、馬たちもストレスを溜めずにいるせいか、どの子もおとなしくて安心して乗れるのである。中でも今週騎乗したハフリンガーアラブ M IXのウラ嬢は県大会優勝や全日本ジュニア優勝の実績を収める優秀な競技馬でありながら、私のようなヘタクソが乗ってもちゃんと走ってくれるスーパーホースで、今週はまずアブミ上げで40m×20mの馬場をかなりスピード感のある速歩で何周も疾走して平気だったのは、ちゃんとハミ受けをしてくれて反動がほとんどないからなのだった。
アブミ上げというのは要するにアブミを鞍の上にあげて踏めない状態にして乗ることで、これをすると深く座れて足が長く伸びたようになり、ベルトの穴も一つか二つ違ってくるから効果が凄いのだけれど、今回は途中でS先生から「中間速歩に!」という指示が飛んで、アブミも踏まずに一体どうするんだろう?と悩みつつ、取り敢えず腰をすっと伸ばして上体をやや前に傾けたところ、途端に速歩のスピードがぐんぐん増して「そう、それでいい」と言われ、いや〜ウラ嬢はなんて敏感な馬なんだろう!と感心しきり。アブミ上げのままさらに巻乗りや三湾曲の蛇乗りもして、いい加減ヘトヘトになったところから駈歩の輪乗りを始めたら、意外にイイ感じに力が抜けたのかスイスイ乗れて、輪乗りから巻乗りへの移行を苦手な右手前も左手前と同様に順調にこなせるようになり、「最後の駈歩なんてすごくイイ感じだったですよ」と先生に賞められてまたヤル気になったのだった。S先生は馬にも人にも要求が高すぎる!感じなのだが、年を取れば却って高い要求を出してもらってこちらはちょっと無理をするくらいのほうが心身共に健康を保てるように思えるし、おまけに意外と先生は賞め上手でもあるのでヤル気にさせてもらえるのが何よりでした。


コメント(1)

やっと読めた(涙)ここ一週間くらい、がんと叩かれたパソコンを使えませんでした。
 ハードが壊れたみたいでどうすればいいのかわからずハードを取り替えて今書いています(主人がたぶん二万円位の予算で。この前に修理に行ったパソコン修理の店で約5万かかると言われました。
)。
どうでもいいんだけどちゅーことは6-8割店の利益?。もう十数年していなかったボーリングを1Gだけして疲れたけどやっぱり好き。けれど明日は筋肉痛(2G予定でしたが体がぎしぎし言っていました)。親は限界に運動不足が祟り子どもはもっとやりたそうでした。若いってやっぱりいいなと思います。 

投稿者 nao : 2015年11月09日 01:47



2015年11月09日

大根の煮物、蒸し茄子ポン酢、秋鮭の茸あんかけ

今日は夕方に河出書房新社の島田さんがお越しになって、今月末〆切りの日本文学全集第10巻所収『仮名手本忠臣蔵』現代語訳の進捗状況をお尋ねになった次第。こちらはもうさすがにあらかた完成しており、〆切りに間に合わないなんてことはないのだけれど、ここに至るまではいろいろ迷いまくったし、今もまだ迷っていることは多々あるので、結局は初校段階で最終決着をつけることになりそうだという話をした。
そもそも殺生だと思うのは、ふだん専ら時代小説を書いている私が現代語訳をしなくてはならないということで、これはとても時代小説作家の顔で出来る仕事ではない!と判断し、かつて「ぴあ歌舞伎ワンダーランド」など若向きの啓蒙書を手がけたモードで、まず何よりもわかりやすくすることを主眼にした現代語訳を試みた結果、かなり踏み込んだ解釈もしなくてはならなくなった。何しろ浄瑠璃の段切れ(章の終わり)なんてものはスピード感が命だから、作者自身が何を書いてるつもりかわかんないような文章もあるくらいなので、相当にこっちが捕捉して解釈をしないと意味がまるで通らないし、現代文としては成り立たないのである。おまけに登場人物のキャラも、前半えらくチャラいのに後半が急にマジモードになったり激昂したりと、これまた小説では絶対あり得んだろう!というような展開に全体が終始していて、わかりやすく踏み込んだ解釈をすればするほど変な話に思えてくるのが始末に悪い浄瑠璃という文学なのである。それでも舞台を見て感動できたりするのは哀切なメロディーが付いていたり、テンポの急激な変化によって生理的に揺さぶられるからで、音の出ない紙上ミュージカルが果たして成り立つのかどうか?といった大問題を抱えたまま、私としてはとにかく月末には必ず入稿することをお約束して島田さんをお見送りしたのでした(^_^;)
ところで明日は京都賞の授賞式でまたまた京都に行きますのでブログはお休みとし、12日に再開と致します。誤解のないよう念のためにお断りしておきますが、別に私が受賞するわけではありません(笑)。
京都賞というのはノーベル賞並の賞金が出る世界的な賞で、たまたま推薦人の一人になったのでご招待されたのでした。詳しくはブログ再開の折にまた<(_ _)>


コメント(2)

松井先生
いつも楽しみに読まさせて頂いてます。
さて、フィギアスケートもシーズンイン。
今月27日からのNHK杯では復帰浅田真央、和のプログラムで苦戦中羽生結弦が出場します。
羽生選手は陰陽師を演じた野村萬斎を意識した振付、すり足を思わせる動きがあつたりかなり和のプログラム。その世界観は海外で高く評価されてるものの点数をとるプログラムとしては苦戦中の模様。
是非松井先生にもご覧いただき、ご意見をお聞ききしたいと思います。

投稿者 越後のスケオタ : 2015年11月11日 09:40

松井先生
いつも楽しみに読まさせて頂いてます。
さて、フィギアスケートもシーズンイン。
今月27日からのNHK杯では復帰浅田真央、和のプログラムで苦戦中羽生結弦が出場します。
羽生選手は陰陽師を演じた野村萬斎を意識した振付、すり足を思わせる動きがあつたりかなり和のプログラム。その世界観は海外で高く評価されてるものの点数をとるプログラムとしては苦戦中の模様。
是非松井先生にもご覧いただき、ご意見をお聞ききしたいと思います。

投稿者 越後のスケオタ : 2015年11月11日 09:40



2015年11月12日

京都行2015/11/10~ 第31回京都賞授賞式篇

京都賞というものについてご存じない方も多かろうと思うので念のために説明しておくと、京セラの稲盛和夫氏が私財を投じて創設し、人類のさまざまな発展や深化等に寄与貢献した人びとを対象にメダルと賞金5千万円を授与する賞で、過去にはノーベル賞にも匹敵するような方々、たとえば近年の先端技術分野のとてもわかりやすい例としてはPTS細胞の山中伸弥博士などが受賞されており、思想芸術部門ではイサム・ノグチやピーター・ブルック、黒澤明、モーリス・ベジャール、安藤忠雄、三宅一生、坂東玉三郎、志村ふくみ、といったノーベル賞の対象になる文学者を除いたかなり広範囲な芸術家が選ばれているのだった。私は今年その推薦人の一人として招待され、京都国際会館における授賞式に参列し、今年の受賞者國武豊喜博士、ミシェル・マイヨール氏、ジョン・ノイマイヤー氏の講演を聴講させてもらったのだった。國武博士は合成二分子膜の発見という、いくら話を聞いてもチンプンカンプンのまま超いい加減な理解で超簡単に解説すると、細胞膜を人工的に作ってそれを色んな科学技術に応用する方法を発見した?人らしいのであった^_^;それに比べるとマイヨール氏ははるかにわかりやすくて、太陽系以外にも惑星があることを初めて発見した人で、素人が聞いても両氏の業績は画期的なものに思えたから、山中伸弥氏と同様にそのうちノーベル賞もゲットされるのではないかと思われた。
私は思想芸術部門の推薦人の一人になったものの、受賞されたバレエ振付師ノイマイヤー氏の舞台は見たこともなく今回初めて20世紀のバレエ界を画期的に刷新した旗手的な存在と知り、たとえば三島由紀夫の近代能楽集「班女」やテネシー・ウイリアムズ作「欲望という名の電車」といった心理的な深みのある文学作品を取りあげて、それらに登場する人物の複雑な精神を身体の動きだけで表現するバレエ作品の数々に大変な興味を覚え、彼の主宰するハンブルグ・バレエ団が来春来日するようなので是非とも見てみたい気がしたものである。
ところで授賞式はフルオーケストラが入って開会やメダル授与の瞬間にそのつど生音でファンファーレが入るという盛大なもので、アトラクションにお能を演じたり、オーケストラの演奏があったり、子供たちの合唱があったりして、その子供たちが母校聖母学院小学校の児童たちだったのにはビックリしたが、聖母の合唱団はNHKの全国音楽コンクールで27回も京都代表になっているらしい。参列者は全員正装で、男性はタキシード、日本人女性は着物姿が多く、私は一応こういう時のアルマーニ勝負服で臨んだ次第(^^ゞ出席者の席にはそれぞれヘッドホンが置かれ、それで同時通訳が聴けるようになっていて、いろんな点でノーベル賞もたぶんこんな感じの延長線なんじゃないかな〜と想像するよすがにもなった。
授賞式の夜は当然ながら晩餐会があるのだけれど、選考委員として同行された翻訳家の松岡和子さんのご希望で晩餐会はパスして祇園の「川上」で食事することとなり、食後には妹ともどもまたバー「フク園」を訪れて楽しい一夜を過ごさせて戴いた。翌日は講演会の前の時間帯を利用して近所の宝ヶ池を散策したほか岩倉の実相院も訪れて、紅葉の饗宴と呼ぶにはまだちょっと早いかな〜と思われなくもない錦秋の京都を満喫した次第。




コメント(2)

稲森和夫氏は稲盛和夫氏ではありませんか。

投稿者 晴道 : 2015年11月14日 06:01

ご指摘ありがとうございます!慌てて書き直しました。

投稿者 今朝子 : 2015年11月14日 07:16



2015年11月13日

ブロッコリーのペペロンチーノ、トマトパスタ他

整体治療の前に新宿の小田急サザンタワー内で食事。
今日はその前に幻冬舎のヒメと『料理通異聞』の単行本化についての打ち合わせ。新聞連載の場合はどうしても一回分の文字数に縛られるので、全面的に文章の書き替えが必要になってはくるのだけれど、構成は余り大きく変えずにおくつもりで、なるだけ多くの読者の方に届くような工夫を、内容面でも、装幀デザイン面でも、お互いに何かと意見を出し合って検討した次第。来春四月上旬刊行予定で、入稿までに二ヶ月弱あるから書き直しの期間としてはまずまずなのだが、その間に何かと他の仕事も入っており、わずか一泊二日の京都行から帰って来たら、またまた新たな仕事や打ち合わせのメールが何本も入っていて、さすがにどおっと疲れてしまった(-。-;)という話をしたのだった。「でも、遊んでばっかりというのも何だか。やっぱり仕事があったほうが、乗馬の歓びもひとしおなんじゃないでしょうか」とヒメに言われて想い出したのは、京都賞の講演の前に、たまたま会場の近くにある京都乗馬倶楽部へ松岡和子さんと一緒に見学に行ったら、そこの会員さんに声をかけられて、「私はもう定年になってから毎日ここへ来てますねん。ほんまにカラダによろしえ〜」と言われて、お互いほんま羨ましいな〜と思ったことでありますf(^ー^;




2015年11月14日

帆立とカリフラワーの塩炒め

前にQPで見た料理。生姜の千切りを胡麻油で炒めて、塩砂糖胡椒で調味した鶏ガラスープを加え、そこに茹でたカリフラワーとインゲン(私はスナップエンドウに替えた)、ハム、帆立貝を入れて炒め煮にするだけ。帆立貝は塩胡椒してカタクリ粉をまぶし予めさっと炒めておくこと。シンプルにして美味しいのでカリフラワーが旬の今オススメ!
今週のニュースはすべて昨日で吹っ飛んでしまったくらいにパリ同時多発テロは衝撃的な事件だった。私はたまたま一昨日〆切りだった日経コラムのエッセイで、来週末にオープンするパリ市立劇場の来日公演について書いたため、劇場で大規模なテロが起きたという報道を最初に聞いた時は飛びあがりそうになったものだ。公演の演目はイヨネスコ作「犀」という不条理劇で、これはヒットラーの出現に代表される欧州全体にファシズムの嵐が吹き荒れた当時の恐怖が生んだ作品だけに、現在移民難民問題で右傾化が進む欧州各国にとっては切実な上演だと思われるし、今や日本も決して他人事ではないような気がして取りあげたのだけれど、今度のテロで欧州全土にますます移民排斥の風潮と共に右派の勢力が強まることを恐れずにはいられない。難民の受け容れに寛容すぎたと思われるドイツでも、メルケル首相の人気がそのことで目に見えて凋落する一方でカゲキな右派が台頭しているし、フランスでも左派系の現オランド大統領に対する突き上げと共に排外的な政策を標榜する右派政党が躍進するのは必至だろうし、へたしたら9.11直後の米国みたいになりかねないのがコワイ。とにかく欧州全体が硬直化して中東と全面対決するというような姿勢になったらそれは何かと飛び火して世界中で紛争が多発することにもなるだろうし、第一次も第二次も世界大戦はいずれも欧州発だったのを思うと、何とぞ早急に沈静化するよう極東アジアからは切に祈らざるを得ないのでした。




2015年11月15日

大根と豚肉の煮物、揚げナスポン酢、鶏唐揚げの葱あんかけ、ぴり辛こんにゃく

乗馬の帰りに大宮ルミネ内の総菜売り場でゲット。
雨上がりの今週末も2鞍騎乗。今度の乗馬クラブは「うちの自慢です」とオーナー自ら仰言るほど馬場の水はけが良いのは何よりで、聞けば下にゴムチップを大量に埋め込んだ上に砂を敷いてあるらしく、クッションもいいし、水たまりは多少できても決してドロ田んぼ状態にはならないのである。で、今週はまず7歳サラ黒鹿毛のサマ嬢に騎乗し、最初アブミ上げの速歩で 20×40m馬場を何周かしたところで、どうも私のカラダが思想信条と関係なく右傾化しているのを指摘されて、それを矯正するために駈歩はアブミ革の長さを左右違えてすることとなった。左手前の輪乗りで内側に入られやすいのは、全身の右傾化と左肩が前に出やすいためであるのを指摘され、なるほどそれを矯正したら結構きれいに回れるのに納得したところで、次のレッスンの方が馬場に入ってらっしゃったので私のレッスンは終了かと思いきや、そこからもまだ今度は速歩を続けるようにいわれて、次のレッスンの方と完全にかぶる格好に。このクラブでは以前にもこういうことがあって、一つの馬場に会員2人先生2人馬2頭が入り乱れてレッスンをし、馬たちが途中すれ違っても、対面しても、果ては併走してもゼンゼン平気なのにはビックリポン(!_+)考えてみれば私はここに来て、馬が耳を伏せる姿をまだ一度も見たことがないのでした。なんて温厚な馬たちなんだろう!しかし今週は次のレッスンで入ってきた馬が唯一のクセモノどさんこパピ君だったので、「あっ、その馬はあんまり近づいちゃダメですよ」と先生にもいわれ、なるべく近づかないようにしても向こうは脚が短いのですぐに追いついてしまうから、そのつど巻乗りをして凌ぐのを何度となく繰り返すはめになった。以前は巻乗りがとても苦手だったのだけれど、先生にコツを教えられたのと、何しろサマ嬢は若くてカラダが柔軟なので何度もくるくる回れて、このおまけのレッスンが結構楽しかったのでした。2鞍目はハフアラブMIXの金栗毛ウラ嬢で、これまた一つの馬場を2レッスンで使うことになり、ウラ嬢の駈歩はとても乗りやすいので左手前は万全なのだが、右手前の駈歩では相変わらず私の左肩が前に出るクセからハミをさらわれて誘導し損ない、隣のレッスンに侵入することしばしばで恐縮し、後でそのレッスンの会員さんに謝ったら「ああ、よくあることですから〜」と笑顔で応じられたのでしたf(^ー^;




2015年11月16日

ゴボウとブロッコリーのペペロンチーノ

QPで見たのはゴボウだけだったが、見た目が地味すぎるのでブロッコリーを加えてみた。ニンニクのみじん切りと鷹の爪を炒め斜め薄切りにしたゴボウをじっくり炒め合わせ、パスタのゆで汁を少し注いでアンチョビ、ドライトマト、茹でたブロッコリーとパスタを順次加えてゆく。調味料は不要かも。ゴボウは切ってから水に五分ほどさらしておくこと。
昨夜から今朝にかけては世界中のテレビがパリの同時多発テロ事件をトップニュースに取りあげていたが、ちょっと啞然としたのはCNNが報じた米大統領候補トランプ氏の発言で、襲われた人たちが誰一人として銃を所持していなかったことこそがあれだけの大惨事につながったのであって、やはり個人個人が銃を持って自らの身を守るような社会であるべきだという相変わらずの大胆な放言に、盛んな拍手で応える共和党支持者もあるのだから、アメリカ銃社会の闇は深いと改めて思わざるを得なかった。むろん共和党もトランプ支持者ばかりではないのだろうが、すべからく過剰防衛が正当化され、攻撃が最大の防御だとする思潮が根強くあって、そうした思潮が国単位で発揚されると軍事介入という形になるのだろう。9.11後の対応がまさにそれで、結果的にテロの拡散につながったのはいうまでもない。死を覚悟したテロリストらに現世を否定させたものは何なのかを明瞭化させてそれを除去しない限りテロはなくならないどころか拡散増殖し続けるだろう。テロの犠牲になった方々は本当にお気の毒だけれど、一方に空爆の犠牲になった無辜の人びとも大勢あるわけで、それがまたさらなるテロの温床となって報復の連鎖が止まらない現実を、ここまで科学技術を発達させた人類が打開も克服もできないのは一体どうしたものか。仏空軍がISの拠点ラッカを空爆した今、双方にさらなる犠牲が続出するのを恐れずにはいられない。もはや日本も他人事ではないのが本当に怖い。




2015年11月17日

刺身の盛り合わせ、納豆サラダ、焼き穴子、鶏もも肉の岩塩焼き鮪沢庵巻き、新キャベツとベーコンのクリームコロッケほか

三軒茶屋の「夕(せき)」で元米朝事務所の大島さん、音楽ライターの守部さんと食事。近ごろは何処でも、そこそこ美味しく食べられて、且つリーズナブルな和食店が大流行りのようで、この店も私が三茶に居た頃はまだ無かったはずだが、今や週アタマのきょうでも満席状態!で、私も満腹するまでしっかり食べさせて戴きました∈^0^∋とにかくもうこれくらいの歳になったら、毎日美味しく食べられたら可しとせねばならず、仲間と集えば恋バナでなく病バナが咲きやすいのだけれど、今宵はやはり当然ながらテロの話も出て、今の時代は世界中の人たちが昔に比べて何だか情動的になっているのがちょっと恐ろしいよね、というような話にもなった。文字よりも映像による情報の爆発的な増大が視覚偏重型頭脳に陥らせ、ひょっとしたら人類のメンタリティーを象形文字時代のレベルに引き下げて、野蛮だったり幼稚だったりする現象が氾濫しているのではないか、というのが私の仮説であります。




2015年11月18日

豚シャブとほうれん草のホットサラダ

昨日のQPで見た料理。茹でたほうれん草と茹でた豚シャブ肉にトマトの粗みじん切りを散らし、味噌醤油砂糖胡麻油酢おろし生姜を混ぜ合わせたタレをかける。とても簡単にできるのでオススメ。
食事中に見た相変わらずのNHKクローズアップ現代では、渋谷区や世田谷区で始まった同性婚承認の件を取りあげたが、この件については本当に隔世の感があるというべきか。先日の京都賞でも、受賞者の配偶者や家族を紹介するスライドで、J.ノイマイヤーの同性パートナーが大きく映し出された時も、同様の感慨を覚えたものだ。かつては職業がら周りにそういう人たちが多くて色んな話を聞かされていたので、かつての人たちが今この事態をどう思っているのか、あるいは生きていたら一体どう思うんだろう?なんてことを考えずにはいられないのであった。キリスト教国ではない日本はもともと同性愛に対するタブー意識が希薄なはずで、欧米諸国のように自他ともに強い抑圧があるという感じよりも、せいぜい世間体を気にするといった感じに近いのではなかろうか。それにしても、ちょっとふしぎに思うのは
このことに反対している人たちの心理で、家族制度の崩壊とか少子化の助長とかを反対理由に挙げているのだけれど、同性愛を社会的に認めようが、認めないでおこうが、どっちみちその人たちから子供は生まれないのだろうし、子供ができることを前提とした家族を構成する可能性はほとんどないわけだから、わざわざ反対するのも無駄なような気がするのだった。職場でこのニュースを仕事仲間と見ていたという若い友人が「渋谷区の女性ふたりがきれいだったから、勿体ないなあって盛んにいう男子社員がいたんですけど、あんたよりは女性を選んだほうがましかもねって言ってやりたくなっちゃいましたよ」と笑ったように、要は魅力のない異性の子を生んだって仕方がないみたいな(生物の♀としては当然の)意識が若い女性に蔓延しているようなので、少子化問題は同性婚とからめて考えても始まらない気がするのでした。


コメント(1)

そうですよね。同性愛なんて織田信長や、平安時代にもしょっちゅうあったような気がしています。クローズアップ現代は続いてほしい。どんどんこのような番組が消えてしまったのは作るのが大変に困難な時代だからと思います。少々のヤラセなんて折り込み済みです。このような見たい番組は消えないでほしい(次からは運よく本当のヒトを見つけられなかった時は再現映像ですときっちり入れておけば問題にならないのでは?)と思います。
 どちらかと言えば、このように現代の状況をルポルタージュする番組がこれ以外に見受けられないのにテレビ界は焦っていないのが問題のように思います。たまに家族に見てと勧められてテレビを見てはいますが。
 新聞よりも、目先の面白さで作るのがテレビで今真剣に科学的な番組はあるのでしょうか?。お茶の間受けはある番組はありそうに思いますが、今は教育テレビでさえお茶の間受けを考えているように思います。
大河ドラマは何の冗談か?と思います。篤姫のときに思ってみる気が失せていたのですが、そのあとどう考えても時代考証をきちっと考えたドラマはほとんど無いような気がしています。
 妙に視聴者に媚びる作品というか・・・。私はドラマを見るなら脚色や創造は楽しく思います(うまく言えないと思いますが今の作品は魅力のあるものに出会う機会も減少しているように思います。
)
 イスラム教にについて今迷っています。寛容な宗教?傲慢な宗教?。たぶんどちらの要素もありそうですが、わかって貰えんからテロなのかい?と思います。千歩くらい譲っている気はしますが。
 普通の日本人の考えからは、理解できないテロをするのなら犯行声明を出すのならせめてマスコミに拾われるぐらいの説明をしてくれない限りりかいできないよ?と思います。

投稿者 nao : 2015年11月19日 01:31



2015年11月19日

もやしとカニかまのあんかけ卵、大根の葉のじゃこ炒め

もやし〜はQPの先生が「簡単に出来て経済的にもウレシイ料理です」と紹介された芙蓉蟹モドキ。斜め薄切りにした長ネギを炒め、もやしを炒め合わせ塩をしてほぐしたカニかまを加え、塩胡椒した溶き卵を回しかけて適度に火を通し、甘酢あんをかけて仕上げる。もう一品は、マルエツで大根の葉だけを安く売ってたので鷹の爪入りの胡麻油でちりめんじゃこと炒め合わせて酒醤油で調味した。
食事しながら今日もまた見た「クローズアップ現代」では辺野古基地問題を取りあげて、政府側と沖縄側双方の主張をいささかの偏向もなく伝えようとする余りか、非常に隔靴掻痒の感のある報道に終始し、なぜNHKがB B Cなんかと比べて常にもどかしい報道なのかをつらつら考えさせられるはめになった。で、これはどうも政府が圧力をかけてるとか、あの下品な顔の会長が指図してるとかいう問題ではなくて、大きくいえば日本人のコミュニケーション能力の問題ではないのか?という結論にワタシ的には達せざるを得ないのだった。今回のコメンテーターはNHKの政治記者と沖縄駐在記者で、双方に主張をさせたのだけれど、政治記者は政府答弁をなぞるくらいのことしかできなくて、なぜそんなことしか出来ないのかといえば、政府答弁を客観的に見る自分の視点というものが欠如していて、私見を挟まずに伝えるというのと、自らの視点を持たないのとは全く違って、視点を持たないジャーナリストなんて本来あり得ないのだけれど、現代日本の多くの政治記者は結局このレベルなんだろうな〜という気がつくづくしたのである。政治記者に限らず業界の代弁者になるような記者は昔から結構いるが、それは日本人が他者とコミュニケーションを取る中で相手に取り込まれてしまいやすい、即ちミイラ取りがミイラになる(江戸時代からある日本語)という傾向と根本的には不可分でないような気がするのだ。かくして自分の主張に自信が無いと相手に取り込まれないためにコミュニケーションを一切取らないという硬直した対応をする場合もあって、そういうこともまた基地問題の解決を難しくしているに違いなかった。




2015年11月20日

野菜の塩麹豚炒め

先日守部さんから塩麹を頂戴し<(_ _)>ネットのレシピを参考に作ってみた。豚肉の切り落としに塩麹を揉み込んでしばらく冷蔵庫で寝かせてから長ネギの薄切りと一緒に炒めて、本日スーパーで安かったキャベツ、パブリカ、アスパラガス、エリンギを炒め合わせ、酒を振ってしばらく蒸し炒めにし、香り付けに醤油を少し垂らしただけ。塩麹は調味が要らないのでホント重宝します。この時期のアスパラガスはオーストラリア産で、食材は国産にこだわりがある私も、こう長くアスパラガスが食べられないと、つい負けてしまうのでしたf(^ー^;
このところ野菜が割合リーズナブルだし、いつも参考にしているQPも結構安上がりなメニューを紹介しているので助かるが、ふだんそんなに贅沢な食事をするつもりはないのに、一時は食材の費用が妙に嵩んだような気がして、相対的に収入のほうが何だか目減りした感じすらしたものである。一人の食事でさえそう感じたのだから、何人もの家族の食費があがるのはまさにボディブローが効いてくるような
ダメージがあるものと想像されて、食料品に対する軽減税率導入を、別に公明党支持者というわけではない私も以前から期待していたのだけれど、どうやら財務省及び官製政党ともいうべき自民党と、ここで踏ん張らなきゃ存在意義が全くない公明党とのせめぎ合いは一体いつまで続くんだろうか?加工食品の線引きなんてムチャクチャ大変そうだし、実際ダブルインカムが前提の若い人たちの間では、そもそも料理を一からできる時間があるなんて暮らしにゆとりがある証拠だろうから、これまた公明党支持者でもないのに、加工食品も認める方向で進んだほうがいいように思われるのだった。ちなみに私みたいな独り暮らしの人間は自分で料理をするほうが却って高くつく場合もあるのは承知の上で料理しているのは職住一致の中での気分転換でもあるし、また市販のおかずは何でもいいなら安くあげられても、そこそこ美味しくて且つカラダに悪くなさそうなものを選ぶとしたら、それはそれなりに結構するから、結局は自分の手料理のほうが経済的なのでした。




2015年11月21日

パリ市立劇場来日公演「犀」

さいたま芸術劇場が招聘したパリ市立劇場公演E.イヨネスコ作の「犀」は、いわゆる不条理劇の中でも寓意性が非常にわかりやすいドラマとして、前に文学座の舞台でも面白く観たのだが、今回本場フランスの劇団による上演は、余りにもタイムリーというのも何だが、この時期ならでは緊迫感に溢れた名舞台といえそうだ。幕開きから不穏な空気を醸しだす音響。シャープな可動装置と巧みな照明。俳優それぞれのクリアな演技。世界各国での上演を重ねて既にパーフェクトにまで練りあげられた演出は、字幕を頼らざるを得ない外国語の上演であるにもかかわらず、約二時間を一気に運んでとても短く感じさせた。それにしてもこの芝居はもともと作者が若い頃に遭遇した第二次大戦下における欧州全土を覆うファシズムの流行を、周りの人間が次々と動物のサイと化す現象に喩えたものなのだが、今日に観るとサイが疾走して街中を破壊するのに人びとが怯えるシーンはまるでテロに遭遇した人びとの恐怖にも見えてしまうし、セリフを一つ一つ聴いていても、いつの時代も絶えず人種差別の問題やら文明の破壊者の出現と向き合わざるを得ないという、欧州の抱える普遍的な問題が通底しているように感じられて、
この時期だけに何かと考えさせられることの多い観劇でした。




2015年11月22日

豆腐ハンバーグ、大根と豚肉の煮物、ぴり辛こんにゃく、揚げ茄子ポン酢

乗馬の帰りに大宮ルミネの総菜売り場でゲット。
今週もまた新しいクラブで2鞍レッスンを受けた。1鞍目はハフアラブmixの金栗毛ウラ嬢(写真右の手前側にいる馬 )に騎乗して、 S先生には相変わらず左手前の輪乗りの際に私の左肩が前に出るクセを指摘され、むしろ逆に意識して左肩をかなり後ろへ引かないといけないことを教えられた。ここの馬場には横一面の巨大な鏡があって(下の写真)、その前では必ず巻乗りをして自分の姿勢をチェックするようにいわれるのだけれど、自分では、ええっ、こんなに!と思うほど左肩を後ろに引いたて姿勢で乗ってその鏡を見たら、ああ、確かに馬場馬術をする人ってこんな感じだ!!!と大いに納得するも、今までなぜ逆に覚えてしまっていたのか?という疑問もふつふつ湧いて、考えて見れば手前変換のつど上半身でも重心の取り方を変えることや何かはこれまで余り教わってこなかったのだった。ウラ嬢は脚を使わずに重心の取り方だけでも動かすことのできる敏感な馬で、こちらの姿勢さえ整えば安定感をもって延々と駈け続けられるし、反動もほとんどないので超乗りやすい。18歳のベテランといえど馬力があって相当なサクサク感で、ともすれば持って行かれそうになるから、ふんぞり返るくらいの姿勢で乗るよう指示されつつ非常に気持ちよく駈けられたのでした
2鞍目はサラ7歳の黒鹿毛サマ嬢で(写真左手奥)、こちらはウラ嬢よりは反動が大きいとはいえ、非常に軽快なリズムで速歩をしてくれて、肩内や巻乗りや横木も思いのほかスムースに行き、調教のせいや、こちらが少し乗り馴れたのもあるのだろうが、前回よりラクに乗れたのが何よりだった。何しろ7歳サラのぴちぴちギャルだから、速歩も駈歩も相当なスピード感があって、前回は駈歩でこちらの尻が弾かれどんどん加速する状態になったため、途中で手綱を短くさせてもらったら、途端にやる気をなくして駈歩が出なくなったのだった。今回はY先生から「この馬は手綱を短くすると嫌がるので、気づかれないよう少しずつ騙し騙し引いて下さい」と最初にアドバイスされ、途中で「五センチ短く」とか「もう三センチ短く」とかの指示通りにしたら、みごと騙されて最後までサクサク駈けてくれた。もっともサマ嬢は右手前が得意で左手前が不得意らしく、左旋回になるとなかなか駈歩が出づらくなるのが今後に残された課題でしょうか。ともあれウラ嬢の安心感は抜群ながら、サマ嬢も7歳にしてこちらの指示には大変素直に従ってくれるので、いくらスピードアップしても怖さは感じないし、人間に対して非常にフレンドリーなばかりでなく、放牧場ではウラ嬢にいつもぴったりくっついている大の仲良しだ。今週は両頭とも放牧場から連れて来られて騎乗し、私が乗った後はすぐに洗って厩舎に帰されたので、もしストレスを与えたとしたらそれは私だけということになり(^_^;)、こうしたストレスの少ない環境だからこそスピード感のある馬に乗っても怖さは感じないのかもしれません。




2015年11月23日

ウニのココット、平目のマリネとにこごりジュレ、28種野菜サラダ、鶉の詰物ローストほか

勤労感謝の日は私も仕事を午前中で切りあげて、大学学生寮の旧友マルコとエンコとマメダとトシと銀座ポーラビル11Fのフレンチ「シェ・トモ」で女子会参加。パレットみたいにデザインされたここの料理はまさに女子会向きでとても美味しく戴きました∈^0^∋
食事後は皆でン十年ぶりの銀ブラを堪能し、中国人観光客で賑わうラオックスにも立ち寄って観光国ニッポンの実態を観察。片や毎年海外の観光旅行を楽しんできたマルコ、娘夫婦が現在ドイツで生活しているトシ、自分が相談員として勤務する中学校にシリア難民の子女が通っているエンコ、といった具合にそれぞれの事情を抱えながら、フランスのテロ事件とも重なって、話は勢いグローバルに展開した。話が白熱しだすと40年前の学生時代のノリとほぼ変わらないメンバーだから結果ふたたびお腹が空いてしまい、昼間に相当たくさん戴いたにもかかわらず、夕飯も老舗スペイン料理店「びいどろ」でしっかり食べてから帰途に就いたのでした(^^ゞ


コメント(1)

会話の内容に興味が湧きました。イスラム教を認めないわけでは無いのですけど、難民本人から上から目線の発言をマスコミで見てから迷いが生じてしまっています。
 難民が助けられて生活が楽になるのは好いことだと思いますが、それをしたほうが言うならまだしも助けられたほうがあなたは自分にとって神の意思に沿ったよい行動をしたという感謝のかけらも無い言動をするのは変だと思いました。
 そんなことを言うのなら例え考え方の違いでも、助けたくはありません。加えてイスラム教の教えが悪いわけではありませんが、イスラム教難民にまぎれて1パーセントでも過激派が潜むのであれば関係を持ちたくなくなります。
 善意の人が99パーセントでも、それに隠れて悪意の人がいるのなら関わりたくないのが普通の考え方ではないかと思います。
 差別につながるので余り言いたいことではないのですが、ISが普通のイスラム教徒のように振舞うのなら、一旦イスラム教を信仰する人は全てISかもしれないと疑いたくなっています。どうすれば良いのか見当もつきませんが。

投稿者 nao : 2015年11月24日 17:25



2015年11月24日

鶏肉の塩焼き、ネギ焼き、豆腐とじゃこのサラダ、いかげそ焼き、海老とアスパラガスの炒め物ほか

お茶の稽古の帰りに近所の「文字平」でPメディアの三村さん、幻冬舎のヒメと食事。今日はヒメがお茶の稽古始めとあってご一緒したのだが、今日に限って阪本先生がお休みで、ふだん京都で指導をなさっているお姉様の星野先生が代稽古に。そういう時はいつもなら馬田夫人がお手伝いをなさるのだけれど、今日に限って馬田夫人がお休みとあって、星野先生お一人がてんてこ舞い状態に。おまけに今日はまたふしぎと稽古を始めて日の浅い方々が続々といらっしゃったため、勢い私が水屋のことや何かをいろいろ訊かれてお手伝いさせて戴くはめになり、しかしながら何もかもうろ覚えが甚だしい上に、家でずっとゲラの校正をしていたから手が赤いインキで汚く染まって恥ずかしいったらありゃしない…>_<…いやはや、これまでで一番大変なお稽古日だったかもしれません(-。-;)




2015年11月25日

ズッペタ ディ ウーヴァ、トンナレッリ ビスク エ アニチェ、クッキアイオ ディ チェルボほか

新潮社の小林姐さん、復刊ドットコムの政田さんと渋谷の「バカリ・ダ・ポルタポルテーゼ」で会食。この店はワンコースオンリーで、いずれも小ポーションの料理が 1 0 品登場し、一品一品は最初これで足りるのかしら?と思いながらも最後はすっかり満腹状態。いずれの料理もアニス等のハーブ類やナッツ類、香辛料を効果的に使っており、食べ飽きない量で舌も胃も十分満足させてくれました∈^0^∋
わが一族をモデルに戦中戦後の関西を舞台にした一種の時代小説を書く予定で、小林姐さんからは既に沢山の資料を頂戴しているが、今日は夕方から政田さんの父上でかつてTBSの名物プロデューサーだった政田一喜氏と久々にお目にかかって、氏がお暮らしになっていた戦中戦後の祇園町の話を面白く伺った次第。祇園町の話は御茶屋の女将さんや元芸妓さんらの本がよく出版されており、私も何冊かは目を通しているのだけれど、それでも今日のお話では、ええっ、祇園町でそんなことが!!!と驚き呆れるばかりで、戦後70年も経てば本当に何もかもが同じ日本とは思えないのを改めて痛感した。ご存じの方にはきちんと伝えてほしいし、今後にも伝える必要があるのだろうと思う。




2015年11月26日

牛肉の大根の炒め煮、もずく酢

煮物は前にQPで見た料理。酒、砂糖、醤油、味醂、すり下ろしリンゴ、すり下ろしニンニク、胡麻油、すりゴマを混ぜ合わせたタレを牛肉に揉み込んで炒りつけてから少量の水を注いで乱切りにした大根を入れ、タレの残りを加えて柔らかくなるまで煮込み、仕上げには煮汁を飛ばす。もずくは元米朝事務所の大島さんに頂戴した沖縄産を美味しく戴きました∈^0^∋
今日の夕方は幻冬舎のヒメから何やらマジ声で電話があって、聞けば拙作『料理通異聞』を何と今から連載したいという新聞社が関西に現れたとのこと。今から連載を始めたら来年の六月まで続き、単行本の刊行も六月以降となるわけだから「お宅はそんなんで、いいの?」と訊いたら「それが何が何でも松井さんにお願いしてほしいと、その新聞社の文芸局長に頼まれまして」とヒメも困ったふうで、地方紙連載は時にこういうことが起きるから本当に参ってしまう(>y<;)
ほとんどの方が事情をご存じないかと思うので説明すると、地方新聞というのは記事も完全に自前で取材せずに中央の配信会社から仕入れているのがあって、小説も同様に一本の小説を例えば山形新聞も神奈川新聞も京都新聞も長崎新聞も配信元から仕入れて連載するため、連載のスタート時点はまちまちで、しかも評判がいいと他の新聞社がわれもわれもと追随し、掲載紙が増えるのはいいけれど、連載がどこかでずっと続いているから単行本化が延び延びになってしまうのである。今回の作品は当初から予想外に評判が良くてすでに23紙が連載しており、幻冬舎がこれまで手がけた中では村上龍の「55歳からのハローライフ」の25紙連載に次ぐ大ヒットなのだそうだが、京都新聞が最終で、それが来年二月まで続くので単行本の出版は四月に予定していたのだった。ちなみに掲載紙の数がどうであれ、作家に支払われる原稿料は当初に決まった金額からゼンゼン変わらない!という実に理解に苦しむシステムが業界内に存在していて、要するにワタシ的には掲載紙がこれ以上増えても何らメリットがないのであった(-_-#)当然それなら早く単行本化してほしいところなのだけれど、先方から強力に頼み込まれたヒメとしては「もうゼッタイこれが最後ということで」とお願いされ、ただし制作進行はこれまで通りにして造本のかなり前に内容を早く完成させ「それでパブリシティーに全力を注ぎたいと思います!」と前向きな姿勢を打ち出されたのでした。というわけで『料理通異聞』の刊行は来年の四月ではなく六月になります<(_ _)>既にお待ちかねで刊行延期に立腹なさった方は、関西でこれから連載を始める新聞社に怒りをぶつけてくださーい(^o^)/~~~


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今朝の新作の構想、(すごい!絶対に面白いはずで、早く読みたい!!)と心の中で拍手しました。読むのは1・2年先でしょうけど。「料理通異聞」の出版延期は残念ですが、月日の過ぎるのは年々速く感じるので、2か月位は大した違いでない気もします。しかし、掲載紙が増えても原稿料は同じとは、部外者が聞いても納得できず、稀なケースかもしれませんが、変えようとする作家は現れないのでしょうか。何だか不思議な気がします。
今朝、もう1つの大ニュースは原節子。この人の映画で邦画ファンになり、代表作はほぼ全て見ましたが、最後の作品が50年以上前だったとは驚きで、日本映画最大のスターでした。
渋谷のイタリアン情報もうれしく、ランチ・タイムにのぞいてみるつもりです。

投稿者 ウサコの母 : 2015年11月26日 22:45

本当にお待ちかねではいるのですけど、もうこれで最後で、地方新聞がそういう状況なのは、なんとなくそんな感じと思いました。
 要は地方紙は中央を追随するか話題になったところを追随することが避けて通れないのだと思います。でもこれは確か地方紙から連載開始したのですよね。少し腹は立つ。でもサイン会か何かよくわかっていませんが、それはどうなるのかな?。
 早く読みたいので地方限定でここでは単行本刊行しますとかは出来ないのかしら?。
 まぁ地方新聞でも連載中のものが刊行されるのはまずいですよね。しかし、社会面は私は日本国共通の3紙?より地方紙のほうが好きな感じがします。ですので少し怒っていますが、次からは乗り遅れないでね。ちょっと迷惑という感じです。
 ただし、掲載紙が増えるのなら作家にも僅かでも報酬が入らないのは良くないシステムではないでしょうか?。今までに単行本や文庫本が刊行されたら作家は儲けるということはこういうことだったのか?。口幅ったいですが本を刊行して儲ける会社はこれを続けるとどんどん自分の首を絞めていませんか?という気がします。

投稿者 nao : 2015年11月26日 22:57



2015年11月27日

ガパオセット

整体治療に行く前に大宮ルミネ内のタイ・レストランで食事。
今日からフィギュアのNHK杯なので女子ショートはしっかり録画し、帰宅して取るものも取り敢えず観たのだが、浅田真央が意外に早々と登場し、これまた意外に振るわない結果に終わっていささかザンネンでした。今季のプログラムはまずフリーの「蝶々夫人」を木下カップの中継で観てコレ結構いいじゃない!と感心し、ショートもこないだの中国杯でパーフェクトじゃん!と思っただけに、NHK杯には期待が大きくて、まあ本人もそういう周りの期待や自身のプレッシャーで、復帰直後のスケートに対するまっさらな気持ちに揺れが生じてきたのだろう。今日は試合直前の表情からしてちょっと浮かない感じに見え、大丈夫かな〜と心配していた通りの結果でもあった。また明日のフリーで開き直ってほしいものである。宮原は安定感が抜群なれど、やはりもう少しダイナミックさが欲しいな〜とつい無いものねだりをしてしまうのでした。
今週は出かけることが多く、また仕事のほうもキツキツでニュースについていけてないのだが、久々に見た早朝のワールドニュースでは、ヨーロッパが今やすっかり戦時モードに陥っていることで不安を覚えずにはいられなかった。もっともBBCを見てたら英国もドイツも対イスラム国戦に本格参戦するような雰囲気だったけれど、当事国のフランス2のほうがむしろ意外に冷静というのか、オランド大統領の参戦呼びかけ遊説もさほど功を奏しておらず、ロシアとはやはり距離をおくべきとの論調だったのはまだしも幸いでした。




2015年11月28日

根菜とミートボールのトマト煮

昨日のQPで見た料理。玉ネギ、里芋、ゴボウを小さく切ってオリーブ油で炒め、同じように小さく切った椎茸を炒め合わせからトマトの水煮缶と粗みじん切りしたプルーンを加えてワインビネガー、塩、胡椒で調味し、ニンニクのすり下ろしとカレー粉を入れて練りあげた合い挽き肉のボールを入れてじっくりと煮込む。鍋が焦げつきやすいので要注意。
やっぱりフィギュアNHK杯のライブ中継は見逃せないよな〜と驚異の大幅な300点超えを達成した羽生結弦に感心しきり。今季ここまであんまり調子があがっているようには見えなかっただけに、ナルホドこの大会に照準を合わせて来たわけだよね〜と納得されて、直後の記者会見では本人も相当に舞いあがっているのがよくわかるほどの、これ以上はないというパーフェクトな演技だった。ことに冒頭の4回転サルコウが素晴らしくキレイで、後はもう4回転アクセルとか5回転トウループとかに挑戦するしかなさそうで、この人ならやれるかも?という気がするのは、かつてあれだけ体力不足が目立ったのを今季のプログラムでは全く感じさせないからであります。
女子シングルでは浅田真央がまだ本調子とはいかなかったようで、木下カップであれほど伸び伸びして3回転アクセルも楽に跳べてるような感じだったのに、今大会は欲が出てなまじ慎重に行こうと思いすぎためにカラダが縮こまった分それが却ってミスにつながったのが素人目にもわかるような感じだったというべきだろうか。ただスケーティングはこの人の長い肢体が巧く活かせるようになって動きのしなやかさも格段にアップし、その分オトナっぽい情緒の漂う表現力も目に見えて進化を遂げ、「蝶々夫人」もまたそれを活かせる曲だから、ジャンプさえ決まればこれまでになく素晴らしいプログラムになりそうなので、ファイナルグランプリでのリベンジに期待したいものである。宮原は相変わらず安定した滑りとジャンプで、今大会ではカラダを大きく見せる表現力もしっかり身についていたから実に順当な優勝といえそうだ。ああ、もうちょっとジャンプが高かったらな〜とつい思ってしまうのは無いものねだりもいいとこでしたf(^ー^;


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見当はずれかもしれませんが、昔から身長の低い人が高得点になるのはジャンプで軸がコンパクトになるから有利なのに?。と思ってきました。
 特にアメリカの身長の低い人がオリンピックで優勝した時に表現力の良い大柄の人が不当に評価されていると思いました。今の点数評価はそのころから比べればましですが、やはり身長が高いよりは低いほうが有利なスポーツのように思います。
 しかし確か三十年くらい前は三回転半が最高でした。四回転なんて夢物語のように思っていたのに今それが男子の世界で主流なのは少し疑問です(何となくですが、体にも心にも負担が大きすぎないのだろうか?と思っています)。
 どちらかと言えば回転数を増やすより表現力を伴った演技のほうが私は好きです(はっきり言えば一番八百長できる事なので、審査委員が買収されたり、政治やお金や国の関係者のコミュニケート力や脅しで点数が変わることが無い様に運営して欲しいです)。

投稿者 nao : 2015年11月28日 23:49



2015年11月29日

牡蠣の南蛮漬け、大根の煮物、レンコンと豚肉の炒め物、揚げ出し豆腐

乗馬の帰りに大宮ルミネの総菜売り場でゲット。
絶好の乗馬日和だった今週末も新たなクラブで2レッスン。
1鞍目はサラで一番デカイ10歳サラのオー君で、まずアブミ上げで輪乗りをし、以前に比べてだいぶ安定して乗れるようになったとS先生にも認められたし、アブミ革を穴2つ分長く直してもらうほど深く座れることに自身でも満足して駈歩運動に移行。油断すると4節のナンチャッテ駈歩に落ちやすいオー君だけに、途中で脚を使いながらも順調に輪乗りで駈歩を続けていたら、突如バーッとあらぬ方向へ急速に駈けだしたのでビックリ(!_+)どうやら見学に来ていた子供たちの誰かに驚いたようで、暴走は何とか止めたものの、これでオー君は一気にハイテンションに。そこからまた先生の指示で20m×50m馬場を駈歩で3周。大柄でまだ若い上にハイテンションだから相当なスピード感があったが、止まらなくなるような馬ではなさそうだし、反動が大きくないので何とか乗りこなしたところでホッひと息(^_^;)時間的には当然これくらいで終了かと思いきや、先生から今度はクロスバーを跳ぶようにとの指示にまたビックリ。私の鞍は障害用の鞍とは180度違う馬場馬術専用の鞍だから、これで障害なんて跳べるんでしょうか(゜;)とは思いながら、アブミ革を短くしてもらってとにかくチャレンジすることに。まずは駈歩を続けたがるオー君のテンションを考慮して速歩で2周ほどし、それからおもむろにクロスバーに向かっていったら、難なくヒョイと跳べて着地も実にスムースに行った。前にドサンコのパピ君で跳んだ時よりも馬体がデカイだけに空中浮遊感があって気持ちよく、オー君はもともと障害が得意な馬なのだと聞いて納得。このクラブは馬場馬術を専門にしつつも、乗り手のバランス訓練のためにときどき障害をやるという話にも大いに納得はしたけれど、S先生の突然のムチャ振りには毎度ビックリで、もっとも乗馬のレッスンはある程度ムチャ振りをしてもらったほうが、こちらも達成感があって少しは進歩してるような気もします。
2鞍目はこれまた超デカイ馬車でも挽きそうなトロッターのリラ嬢(写真手前)で、サラの一倍半くらいの大きさがあるから、こんなの非力な私で動かせるのかしら(^_^;)と思っていたら、これが意外なほどサクサク動いてくれる馬で、ガタイが大きいから駈歩もスピード感がある上に反動も大きく感じられ、尻が弾んで馬の背中を刺激し結果ますますスピードアップさせることにつながるから、それをさせないように静かに深く座り込む訓練をさせられた。要するに「収縮駈歩を練習するには一度こういう馬に乗っておくといいんですよ」との話にも納得で、何しろ今はまだこのクラブの馬をほとんど知らないので、馬の選定は先生にお任せし、先生がその馬に合うようなレッスンをされるのだった。それにしても余程よく調教されているのか、あるいは環境がよくていつも元気いっぱいだからなのか、ここで駈歩が出ない馬なんて今まで一頭もお目にかからなかったし、それもこちらが拍車をほとんど使わずにクルブシでちょっと押すくらいで速歩も駈歩もサーッと出るから助かります(*^^)v
ところで今週は京都の小笠原さんから、京大の実験で馬は人間やチンパンジーやイルカと同じように図形が認識できるらしいとの結論が出たという新聞記事を送って下さったので、それをクラブのオーナーにお見せしたら、お返しに馬の脳の重量の割合は人間を1とすると0.14で、犬の0.11よりも大きいという記事をお見せ戴いた。やっぱり馬場馬術みたいな複雑な競技ができるんだから記憶力は相当なもんなんだろうという話になったところで、「でも馬によってそれも違うみたいで、S先生にいわせると昨日教えたことを今日全く憶えていない馬もいるそうなんですよ」とのこと。私も先週教わった通りに出来ないことが多々あるので、耳の痛い話でございました(^^ゞ




2015年11月30日

鶏胸肉と白菜の甘酢炒め

QPで見た料理。細切りにした鶏胸肉に塩と酒で下味し胡麻油とカタクリ粉をまぶして胡麻油で炒め、ある程度火が通ったら生姜の千切り、パブリカと白菜の細切りを炒め合わせ、酢砂糖塩少々で調味する。白菜は切ってから塩を振ってしんなりさせ水気を絞って使うこと。生姜と一緒に鷹の爪を加えるといい。さっぱり系のヘルシーな炒め物。
バンザーイ\(^O^)/ついに河出書房刊「日本文学全集」第10巻所収『仮名手本忠臣蔵』の現代語訳を
今日入稿しました(*^^)vもう一本エッセイの入稿も済ませてようやくほっとした次第。なのでゆっくりと昨日録画しておいたNHKスペシャル「新・映像の世紀第二集〜グレートファミリー新たな支配者」を見ながら食事。現代の資本主義社会をもたらした四大財閥と大量の移民で構成されているアメリカって、やっぱとんでもない国だよな〜としみじみ思われて、エジソンが意外とヤナ感じの人物だったり、禁酒法の生まれた経緯がナルホド!だったり、次は天国で会おうとロックフェラーに言われて「あたなが天国に行ければね」と応じたフォードの返事が秀逸だったり、何かと興味深い映像が満載で、持てる者と持たざる者との対立は世紀を越えて延々と今日のIS問題やらCOP21にまで及んでいることが改めて実感された。それにしても常に危うきこと累卵の如しの資本主義経済社会を巧みに泳ぎながら恐慌や戦争のたんびに焼け太りしちゃう感じの四大財閥に歯が立たないのは当然としても、中国経済がちょっと減速しただけで公的年金の運用損失が7.8兆円にも膨らむ日本の年金機構って怖すぎませんか(-.-;)y-゜゜


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「仮名手本忠臣蔵」現代語訳の脱稿、おめでとうございます。昨日は萩尾望都さんのお話を初めて聞く機会があり、素晴らしく面白く、「トーマの心臓」や「ポーの一族」、ガラパゴスの旅などを思い出していました。来週、銀座で原画展があると知り、楽しみです。
「新映像の世紀 グレートファミリー」、エジソンやロックフェラーの天国コメントは私も同じことを感じ、ヘレンケラーの登場や財閥ファミリーの豪勢な暮らしなど、世界史の教科書を映像で見ている様でした。さらに夕飯は鶏と白菜の甘酢炒め、とシンクロしており、何だかうれしくてコメントしました。

投稿者 ウサコの母 : 2015年12月01日 19:55