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2009年10月01日

あら輝 リベンジ

「小説現代」9月号のグラビアページ「作家の愛する名店」特集で「あら輝」に取材しながら、その折は撮影のみで食べられなかったのを根に持った(笑)編集者の塩見氏が、国兼グルメブチョーを語らってリベンジすべく予約を入れて、今日やっとそれを果たせるはずが、今度は国兼ブチョーが日にちを間違えて参加出来なくなり、ご本人からとても悔しそうなお電話があって、来月また必ずリベンジしましょう!というお話だから講談社グルメ会はいつ果てるともしれないのであります(笑)。で、国兼ブチョーの代わりに森山さんが文字通りオイシイ参加をなさった今宵の「あら輝」は明石鯛に始まって干瓢巻きで〆るまで相変わらずいいネタが盛りだくさんにあったけれど、私がウーンと唸ったのはタレとの相性が抜群だった鰺の炙りだ。松茸と鮪の炙りを組み合わせた贅沢な逸品や超柔らかい蒸しアワビ、むろん大間の鮪の中トロやヅケの
味わいも忘れがたい。「あら輝」は来年から銀座に移転するとの話で、そうなるとますます予約が取りにくくなるのではないかと心配されます。


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「今朝子の晩ごはん」第4弾、もう出てるんですね。地元の書店を回りましたが、3軒ともまだ置いておらず、残念。明日、都心でゲットします!<聞きたい事>アンケート、歌舞伎ネタが外されるなら、違う質問するんでしたが、どんな質疑応答が飛び出すのか、楽しみです。
有王ちゃん、大きくなりましたか。亀が大人になるのは何才位なのか、人間より長生きなら、成亀?するのは20年以上でしょうか。

投稿者 ウサコの母 : 2009年10月02日 20:14



2009年10月02日

鯛のあら炊き

 昨夜「あら輝」で帰りがけにご主人から「あの、これは水口の鯛のあらでございますが、どうぞ」と差しだされたときは一瞬驚いたが、考えてみれば実家の料理店「川上」から父母が身を退いて加藤氏の手に委ねられた今年から、私はもう子供のころ毎日のように食べていた水口さんの鯛のあら炊きを食べる機会がまず喪われたといってもいいのである。恐らくはそれを察してくださった「あら輝」のご主人の深い思いやりに感じ入って、本当に有り難く頂戴したのだった。水口さんというのは親子二代にわたって「川上」に瀬戸内の極上の鯛を納めてくださっていた仲買さんで、「あら輝」もうちで知って水口さんから鯛を仕入れてらっしゃるのである。で、もちろん刺身や鮨にすると、これを食べたら他は食べられなくなるくらい美味しい鯛なのだけれど、あら炊きにしても、当然ながら生臭みは皆無で、脂がのった頭蓋周辺の身の味わいはこたえられず、とろっとした目玉の味も久々に満喫した。あら炊きの作り方はさまざまなれど、ひとまず霜降りにしてから煮るのが基本で、酒と味醂を思いきってたっぷり入れた水でしばらく煮込んでから、砂糖と醤油もたっぷり加えて、かなり濃い目の味付けにしたほうがいい。せっかくだから今宵は酒も味醂も上等のものを使ったので我ながら非常に美味しく調理できた。相性のいいゴボウも加えて一緒に煮ました。
 ところで2016年のオリンピック開催地は明日の未明に決まるとあって、今夜は各局がIOC総会での招致合戦を報じているが、オバマ大統領夫妻をはじめ各国の元首クラスが勢揃いして総会に乗り込んだものものしさを見ると、一体いつからこんなに大げさなイベントになっただろう?といささかビックリである。たしか2008年は大阪が名乗りをあげて、あのときは国は全く放ったらかしのようだった気がするし、報道もまた日本中で大阪の人たちだけがガッカリしてる風な印象でしか伝えてなかったはずで、それが一転して今回は鳩山首相夫妻が乗り込んで、首相を筆頭に招致委員の皆さんが英語弁論大会のようなスピーチを披露するところまでしっかり報じられているわりに、今まで国内では本当にそこまで盛り上がっていたかどうかは大いに疑問で、少なくとも私は石原都知事ひとりが張り切って都の職員やら周辺にハッパをかけまくっていたという印象である。応援チームのツアー旅行が企画されて総会が開催されているコペンハーゲンに臨時便まで飛ばしたにもかかわらず、そのツアーにも思ったほど人数が集まらず、都の職員が参加させられて
いたようで、どうも笛吹けど踊らずの印象は最後まで拭いがたいものがあるのでした。


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日曜日にお父上と大阪の千里山に昼ごはんを食べにいきます  その折に先日のゲンダイのコラムをプレゼントします

投稿者 高橋 : 2009年10月02日 22:53

鳩山さんも始めは乗り気でなかったコペンハーゲン行き。何処からの依頼があったのでしょうか?
石原都知事は張り切らざるをえないでしょうね。例の銀行の件、都民が忘れてくれる題材にはもってこいですし。しかし都民、国民はそんな事で何もかも棒引きにして「オリンピック万歳、石原都知事万歳」という方向に向うでしょうか?

投稿者 お : 2009年10月02日 23:01



2009年10月03日

鶏手羽元とカブのスープ

昨日のQPで見た料理。手羽元は昨日買っておいて、今日のお昼に塩、砂糖、胡椒を揉み込んで長時間寝かせた。これと白ネギのぶつ切り、生姜の薄切りを水に入れて、酒、酢少々で調味、香り付け程度の醤油を垂らして30分ほど煮込んでからカブとネギの青い部分を加え、塩胡椒で再度調味。カブは皮を剝かずクシ形に八割りして葉も使うこと。 
浅田真央がTVで新プログラムを初披露する姿を見ながら食事。ラフマニノフの重厚な名曲「鐘」を使った高い表現力の要求されるプログラムで、今回はミス続出の試演といった感じでもそこそこ見応えがあったので、オリンピックに向けての完成が大いに期待される。
 ところで2016年の夏期オリンピック開催地はリオデジャネイロで、南米初という極めて順当な決定をみたが、東京都民としては残念というよりも、私はこれ以上都税が使われずに済んでよかったとしたいし、前にも書いたがオリンピックよりも巨大地震対策のインフラ整備や各戸の改築補助等にまわしてほしいのだけれど、スポーツ関係者以外にもオリンピック予算をあてにしていた法人や企業諸団体の方々はガックリこられたのかもしれない。昨日深夜のTVで火付け役の石原都知事は開催したかった理由の一つを「この国に漂う閉塞感を打ち破りたかった」としたが、その発想自体が現在この国の至る所で問題になっている公共事業と根本のところでつながっている気がしないでもなかった。新幹線や高速道路が通れば、空港ができれば、あるいはダムができれば、ただ金が落ちるだけではなく、都会から人やモノがどっと押し寄せて自分たちの町や村がきっと活性化されるにちがいないという淡い期待と、オリンピックをやれば世界から人が沢山やってきて気分が高揚し、若い人がもっとやる気になってくれるのではないかという淡い期待は、要するに外部からの刺激をあてにしている点において同根なのだと思われる。いかにも島国らしい発想といえばいえるのだけれど、もうそろそろ「外」をあてにしないで内側から成熟し活性化するだけの民度をこの国も備えてしかるべきはずなのであって、ギブミーチョコレート世代の石原都知事には個人的にもそういった成熟を求めるべくもないのかもしれないと思われたのでした


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外部からの刺激では人が集まらない、小さな例ですが新幹線の新倉敷駅、駅ができた時には駅中に数店舗あったのでしょうが、今は全てシャッターが下り一軒も無し。食事所を探すのも一苦労。当然駅前には何も無し。新幹線が開通して駅ができれば自然発生的に人が押し寄せる時代はとっくに終っています。公共事業での職の確保も確かに大事ですが箱物は作ると永遠に維持費がかかります。維持費は税金で賄われる事を今まで説明しないで、絵に書いた餅の話でダムつくり、道つくり、駅つくりを地方の方々に強制してきた政治を変えて頂きたいです。

投稿者 お : 2009年10月03日 23:08



2009年10月04日

上方寿司、キノコと根菜のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
10月になったのに長袖だと汗びっしょりになる馬場でいつも通り2鞍騎乗。今日は例のハイセイコーのお孫さんが転んでケガしたために、2鞍ともオルケスタという♂に騎乗したが、この馬は首が短くて胴体も足もぶっといので、君ホントにサラブレッド?と言いたくなるメタボ君で、腹帯を締めるときに人の足を踏んづけようとするくらいお腹がパンパンに膨らんでるくせして、そのわりに意外と食が細いという話を先週聞いて
「人間でもいるよね、水飲んでも太っちゃうっていう人」と思いながら気の毒がっていたのだけれど、今日は腹帯を締めるときに、君ちょっとダイエットした?てな感じだったら、1鞍目はとても快調に走ってくれて、みごとにダイエットの甲斐があったと思われたのでした。ところが気をよくして挑んだ2鞍目はどうしたわけか駈歩をちっともしてくれず、同じ日に同じ馬に乗って同じ乗り方をしてるはずなのに、こういうわけのわかんないことが起きるから、乗馬は奥が深くてなかなか止められないのであります。
で、1鞍目のレッスン直前には別の馬場で高校生のナッちゃんが3級ライセンスのテスト走行をみごとにクリアしてるのを見て、帰りの電車ではオペラ歌手のSさんともども3人でずっと馬の話をしていたのでした。Mさんに「ナッちゃんは松井さんの最も若い友達ですね」といわれる通り、お母さんでさえ私よりかなり年下であるはずの高校生と対等に話ができるのは馬トモならではでしょう。クラブハウスで会ったバリキャリOさんは先日のブログを読んで、東京會舘のパーティで私がノーザンファームのオーナーの方とお会いしたのをご存知で、「凄いですよね。馬を通じて輪がどんどん広がってく感じで」といわれると最近はホントそんな気もしてくるくらいワタシ的には乗馬が趣味の人とお話する機会が増えております。来週の日曜は珍しくクラブを休むつもりですが、その代わりに元ミセス副編の福光さんと、翻訳家の松岡さんと3人で軽井沢に紅葉狩り外乗をする予定で、これまた馬トモの輪の広がりを実感させられるのでした。


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第4弾、入手しました。近所の本屋で見つけてすぐ、巻末アンケートを開きましたが、私の質問、しかも2つに答えて頂き、有難うございました!お菓子がお好きとは、ちょっと意外でした。しかも、ご実家では食後にケーキと和菓子両方召し上がる習慣があった?!これは、誰もが予想しなかった回答と思われ、質問した甲斐がありました(笑)。
私は料理も好きですが、お菓子を作らない日が続くとイライラする程で、何かしら作ってますが、最近は中性脂肪が気になり、自分だけで食べ切るのはマズイと、人に上げる名目で作る様になりました。お菓子を召し上がらない日はないと知り、差し入れしたい時は、どうすればいいのか、と思っているのですが……。

投稿者 ウサコの母 : 2009年10月05日 21:00



2009年10月05日

アサリご飯、オクラの叩き、胡麻豆腐、味噌汁

このところ食べ過ぎてる感じで今晩は食欲がイマイチだったのであっさりめにしました。
昨日の朝ヘリコブターの爆音が異常なまでに激しく聞こえて何事だろうと思っていたら、速報のテロップで中川昭一元財務相の急死を知り、その後のニュースで自宅がうちのすぐ近所だったことも判明した。私と同い年だから政治家としてはまだまだ先があったのだろうけれど、二代にわたる悲運はなんともいえない気持ちにさせられる反面、やはり政治家になるには心身ともに弱くて酒に逃げざるを得なかったのだと思われ、農水相はともかく財務相という要職は任が重すぎて結句命取りになった感じが否めない。前にも書いたが、この中川氏と安倍晋三氏を見ていると、永田町の自民党ムラでは総理候補級の親が早死にした場合、遺児となる政治家を早めに盛り立てるのを美風と心得ているふしがあるように思われたもので、まさにそれこそが保守の証ともいえるのだけれど、今やそうした大時代な保守感覚は当人にも周囲にも不幸をもたらすような気がしてならない。政界に限らずどのような業界にもそれはいえそうである。




2009年10月06日

チキンソテー

昨日のQPで見た作り方は断然オススメ!皮目から焼いてひっくり返さずに20分くらいじっくりと火を通すと皮はパリッと、肉はしっとり仕上がる。ニンニクスライスを入れたオリーブ油でソテーして、ニンニクは黒焦げになる前に取りだし、肉から出た脂を途中で拭き取るのがポイント。調味は塩胡椒だけでOK。椎茸とエリンギと青唐辛子のソテーを添えた。
補正予算の削減額が2兆5000億にまで漕ぎつけたというニュースを聞いても額が大きすぎてピンと来ないが、まだまだ削減の積み増しをするらしく、こういうことも役人はやりだしたら止まらないのではないかという気がする。しかしながら自分を例にとっても、服とかバッグとかって別に私には必要ないよねと思いだしたら途端にモノを買わなくなってしまい、個人的にはそれでいいのだけれど、世の中全体で見ればモノが売れなくなってる原因の一つともいえる。ホントに必要なものって何なの?と考えた時に、個人レベルでも年を取ると欲求が乏しくなるもので、国としてもある程度の成熟度を示した今日の日本では高度経済成長期ほどのインフラ整備欲求はある時期から乏しくなっていたはずだけれど、それだとお金が回らなくなってしまうのでムリクリ色んなモノを作ってたのがここ20年くらいだろうか。で、そのベクトルを真逆にすると、税金の無駄遣いはなくなる一方で、世の中全体がどんな風にまわってゆくのか、ちょっと不安で目が離せない感じでもあります。


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下記の中川さんの件、政治家としては如何なものか?とも思いますが一人の人間としては本当に御気の毒ですし、一郎氏夫人が健在ならばどんなに辛い事だろうと思います。国民も政治家の世襲には迷惑を蒙ってますが、政治家の子供というだけで親の跡を継がされる方も被害者ですね。歌舞伎の世界のように「役者になる為の稽古事」があって自然に役者の世界に馴染むようになっていても役者になりきれない御曹司も過去にも居られましたし、今も居られる。政治家は「これが出来れば」と云うものがありませんからね。

投稿者 お : 2009年10月06日 23:06

本日の夕ご飯のチキンソテー美味しそうです!きっと途中で余分な脂を拭き取るのが良いのでしょうね。皮がぱりっとして中がジューシーなチキンは絶対美味しいです。私は焼き肉用のグリルを使って、脂を下の水受けに落として焼くのですが、大きくて重いグリルを出すのが面倒で、いつも躊躇していました。今度から拭いてみます。それで私は付け合わせはとうがらしの輪切りと、タマネギの薄切りをオリーブオイルで炒めてソースとしてかけるのですが、このソースは、鶏肉一匹まるごと足もつけて焼くので日本の足が角のようにみえるからか、「ディアボラソース(悪魔風)」というのだそうです。私は、一匹なんてとんでもないので、モモ肉を焼くので、「小悪魔風」と呼んでいますが、娘が「お母さん、小悪魔は、悪魔の小さいものをいうんじゃないよ!!」と生意気なことを言っています。(そんなことわかっとる!と腹のなかで毒づく私ですが)。ところが、半年程前に、近くにイタリア料理の店が出来て、その店の料理に、「チキンソテー・ディアボラソース」と言うメニューが出来たのです。よこに(子悪魔風)と但し書きが・・・やっぱり肉一切れだと、「子」が正しいのかな。でも、それなら、「悪魔の子」だよな〜としばらく悩んだことでした。

投稿者 名古屋の紫式部 : 2009年10月07日 00:10



2009年10月07日

タラコスパゲティー

天王洲アイルの銀河劇場で井上ひさしの新作「組曲虐殺」を見る前に近くで食事。
「蟹工船」が再び脚光を浴びるようなご時世となった今日に、小林多喜二を主人公にした新作ドラマを書き下ろした作者のタイムリーさにまず敬意を払うべきだろうが、井上氏ならもっと早く取りあげていてもおかしくない人物である。で、小林多喜二の人となりや、プロレタリア作家になって、特高に虐殺されるまでに一体どんな人生を送っていたのだろう?というような興味を持って舞台に臨んだら、ちょっと肩すかしを喰らうかもしれない。パン工場で働きながら苦学したり、学校卒業後に銀行員になったりというような経歴はほんの少しかする程度で、左翼運動における実際の活動にもあまり触れられず、作者はもっぱら彼の文学性を「人にとって『かけがえのない光景』をカラダ丸ごと使って表現したこと」にあると見て、ほぼその一点に絞りきってドラマを作り上げている感じだ。登場人物も彼の妻と姉と恋人、特高の刑事2人という非常にシンプルな設定で、それらの脇キャラはいずれも面白く書けてはいるにもかかわらず、肝腎の小林多喜二に関しては、途中で一時期「転向」したのかと思わせるエピソードを取り入れつつも、そこにあまり深入りはせず、とにかく終始一貫ピュアな左翼文学者として描かれているのが少し物足りないといえなくもない。ただしそのピュアさから生まれる彼のコトバとしてのいいセリフや歌があり、井上芳雄という歌唱力のある男優が演じたおかげで、歌のコトバが粒だって聞こえたのも幸いした。姉役の高畑淳子、妻役の神野三鈴、恋人役の石原さとみ、刑事役の山本龍二、山崎一らキャストも粒揃いで、小曽根真の音楽がまたとてもいいために、結果としてコンパクトにまとまった好舞台という印象を受けた。




2009年10月08日

豆腐と青梗菜の炒め煮

QPで見たカラダにやさしい料理。干しエビを香りが出るまで炒めてから青梗菜の茎を炒め、水を入れて酒と塩胡椒で調味し、葉を加え、水溶きカタクリでとろみをつけて豆腐を煮込み、仕上げにおろし生姜と胡麻油を足す。
けさ目覚めたら、台風はもう行っちゃったの?てな感じだったが、風雨はそれから激しくなり、晴れ間が出たあともかなりの強風が続いたので、久々にベランダで日光浴をさせてやろうとしたカメらは右往左往していた。伊勢湾台風並と報道されたおかげで準備万全だったせいか、全国で人的被害が比較的少なかったのは何よりである。東京の町なかにいて通勤もしない身は被害ゼロだったが、TVの映像を見て夏に奄美でお世話になった赤塚さんのお宅のことが心配された。知り合った方の土地はやはり気になるもので、だからこそ若い人はできれば日本に限らず世界各地に旅行したほうがいいように思われるのでした。




2009年10月09日

タジン鍋

ついに私も買っちゃったタジン鍋である。近所のレストランで食べてコレはいいと思い、こないだ岡野ご夫妻の引越祝いにお送りしたのだが、ネットでわりあい手頃なお値段で売ってるので自分用にゲットした。野菜や肉魚類をなんでも適当に入れて5分くらい火にかけたら出来ちゃうので、忙しい方や独り暮らしの方にはオススメ。今日は豚肉、白菜、ネギ、シメジ、茄子、レンコンを入れて、おろしポン酢とXO醤と雲丹醤(うにひしお)をつけて食す。
スラッシュの守部さんと一緒に食べながらNHKのニュースを見てオバマ大統領のノーベル賞受賞を知り、「ええっ!あのスピーチで取ったの。言っただけで、まだ何もしてないじゃん」と守部さん。「たぶんこれで暗殺されないようにしたんじゃない。国内の人気が落ちてるみたいだし、世界が支持してアメリカにプレッシャーかけないとマズイという判断があったのかも」と私。「要するにオバマにかけるしかないわけね」「う〜ん。核廃絶に関してはたぶんコレ逃がすともうチャンスがないという危機感はあるのかもね」てな話になり、とにかく世界平和に期待をかけたいものであります。




2009年10月10日

アクアパッツァ、ジャーマンポテト、茸のパスタ

アクアパッツァはタジン鍋のレシピ通りに作る。鍋にオリーブ油を入れて鯛の切り身を皮目から軽く焼いて潰しニンニク、アサリ、白ワイン、プチトマト、タイムを加え5分ほど火を通せばOK。 ジャーマンポテトはベーコンにじっくり火を通して脂を十分に出し、玉ネギも甘みが出るまでじっくり炒めるのがポイント。茸のパスタはワサビ醤油味にしたのが意外とGOOでした。
夕方に文春の内山さんが「円朝の女」の念校にあらわれて一緒に食事。「うちの最終兵器です」と仰言る優秀な社内の校閲の方に三校をして戴いて、その方の疑問をこちらの手元にある資料で最終確認をしてようやく校了に漕ぎつける格好だから、「まずこれで完璧でしょう!」と私も自信を持って世に送り出すことができるのだった。宇野信哉氏による装画もみごとなので、皆さまどうぞご期待くださいませm(_ _)m


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茸のパスタはわさび醤油味!!明日試してみます(^o^)

遅ればせながらやっと家族の中で順番が回って参りまして今日「道絶えずば、叉」やっと読み上げました。面白かったです。
大奥と役者、僧侶と御殿女中、昔から芝居、映画で取り上げれてきた題材ですが、この3部作はどこまでがフイクションで何処が真実?と思いながら読み進みました。
役者の深層をよく掘り下げられていて、これから芝居を見るのが一層楽しくなりました。一時襲名が相次ぎましたが、「家の芸を継ぐよりも先代を乗り越える力量があるか?」襲名をした者は辞めるまで先代との戦いでもあるんですね、たとえ実子でも。
「円朝の女」楽しみにしております。

投稿者 お : 2009年10月11日 22:47



2009年10月11日

浅間山麓外乗

けさは7時に三軒茶屋駅で松岡和子さんと落ち合って大宮に行き、長野新幹線車中で福光さんとも合流して軽井沢駅に降り立つと、たちまち爽やかな冷気に包まれた。が、夏場よりも多いくらいの人出にはいささかびっくりで、新幹線と同様に満員のバスに乗り込んで夏にお世話になった乗馬クラブに直行。まず1鞍のレッスンを受けて午後1時から外乗に向かった。その外乗コースはかつてホンダのバイクレース場跡地とあって、かなり整備されつつも巧みにアップダウンが盛り込まれ、雄大な浅間山を間近に眺める絶好のロケーション。好天にも恵まれたおかげで思ったより寒くはなくて、石田真理先生の先導で5人がゆっくりと後に続きながら山麓の秋景を存分に楽しませてもらった。やや広い道に出て速歩になると、私の乗った馬がイケイケモードに突入し、先頭を追い抜きそうになるのが止められなくなったのはわが未熟さのなせるわざで、皆さまにご迷惑だったのを申し訳なく思いつつも、とにかく無事に完走させてもらったのは有り難かった。同行した会員の方々が皆さんとても親切で、クルマのない私たちをクラブから外乗コースまで送迎してくださったのも有り難く、ところがクルマがないために帰りもバスと新幹線の時間が気になって、皆さまにちゃんとご挨拶もせずに慌ただしく引き揚げざるを得なかった。駅の近所で軽く餃子とビールを召し上がった松岡さんと福光さんは、いや〜ホント楽しかった!また軽井沢来るときにはゼッタイ誘ってネとご満悦のご様子で、それにしても駅周辺の人出にまたまたビックリで、秋の軽井沢あなどるべからずの感を強めたのであります。
 ところで松岡さんと福光さんは私が個別に知り合って、共に乗馬がお好きということでこの夏と秋の2度に渡って北軽井沢のクラブにお誘いしたのだけれど、お誘いしたあとに、松岡さんの妹さんはかつて文化出版の季刊誌「銀花」の名編集長萩原薫さんであり、なんと一時期は福光さんの直属上司だった!という事実が判明して、世間はホントに狭いというか、世界は結局300人くらいの人間で成り立ってるかも?と思えるのであった。で、今回往き帰りのバスの中で3人一緒に話していたら、共通の知り合いが出てくるわ出てくるわの連続で、これも馬が取り持つフシギなご縁というか、会うべくして会った3人だという気がして、今後ますますご縁が深まりそうな雰囲気でした。




2009年10月12日

手抜きタジン蒸し

昨日は丸1日目一杯エンジョイして、別れ際に松岡さんが「これだけ贅沢な時間が持てたんだから、仕事もしっかりしなくちゃね」てなことを仰言って、私はそれに深くうなずいたにもかかわらず、今日はさすがにどっと疲れが出て長めの昼寝をしてしまい、仕事が予定通りに進まなかったので、晩ご飯に時間がかけられなくて超手抜きをした。こういう時にタジン鍋はベンリである。ソーセージとパック入りカットキャベツ、茄子、もやし、エリンギを入れて5分蒸しただけ。XO醤やマスタード醤油をつけて食す。
食事しながらNHKBSの「週間手塚治虫」でゲストとして萩尾望都さんがお話になるのを、ふだんとちっとも変わらないようなあ〜と思いながら見ていて、全編読んだはずなのにもうすっかり忘れていた「火の鳥〜未来篇〜」の紹介を面白く聞いた。もう一本紹介のあった「安達ヶ原」も未来社会の宇宙モノでありながら、能の「安達ヶ原」のストーリーをしっかりと踏まえたもので、へえ〜こんな作品があったんだ!と感心してしまった。手塚作品でほかにもこの手の作品があるのかどうか、望都さんに今度お会いしたときにお伺いしたいものである。


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「火の鳥」は私もむかし夢中で読みました。どの篇もみんな好きです。短いけど「羽衣篇」が一番私は好きです。先日思い切ってマンガを処分したのですが、さすが手塚作品だけは絶対手放しませんでした。でもその時古本屋さんから聞いたのですが、マンガの古本事情では、むしろ「孫子の代まで読ませたい良いマンガ」という評価の手塚作品は限りなく出版され続けているので、「売るときは意外に安い」そうです。その時も「えー!これが」というマイナーなマンガが高く売れました。

投稿者 名古屋の紫式部 : 2009年10月12日 23:11



2009年10月13日

鴨団子と茸のせいろ蕎麦

耳鼻科の帰りに近所で食事。耳下腺の腫れがなかなかひかないので気になって診てもらったが、耳の中に異常はないようなので少し安心した。しかし耳鼻咽喉科には当然ながら風邪系の患者さんもいて、どうやら一家中が風邪にかかったらしい親子連れのお母さんが、「学校の先生からも電話があって、インフルエンザをとても心配されてるんですよ」と看護婦さんに語る様子をコワゴワ見て息を殺していた私であります(笑)。今後ますます病院に行くのが怖くなりそうで、かといってドサクサで輸入された感じのワクチンを打つのもちょっとためらうし、とにかく体力温存を心がけるしかなさそうである。なので今夜はブログも早い目に切りあげます。




2009年10月14日

お造り、ウニ入り玉子焼き、椎茸の海老詰め、ネギサラダ、鴨ロース、甘鯛の土鍋ご飯ほか

三軒茶屋の「阿川」で幻冬舎のヒメこと木原さんと食事。
今日ヒメが来られた表向きの理由は校正ゲラの受け取りだったが、本当の目的は子ガメの有王を見ることで(笑)、なにしろご自身かつてはオマキトカゲや、私でさえちょっとご遠慮したい南米産のグロな亀マタマタを飼ってらっしゃった本格的爬虫類マニアなので、ブログで有王の急速な成長ぶりを見て、これは早く見とかないとマズイ!という気持ちになられたようである。有王にふれあって大満足なさったあと、「前に料理関係の仕事をしてる方に連れて行ってもらってよかった店を予約しました」とお誘いを受け、たっぷりとご馳走になってしまった。ここのオーナーは九州の方だそうで、独特の甘みのあるタレを使った料理が多く、お造りをはじめ素材が新鮮だし、量的にも十分満足できる。
で、ヒメとは文学論もさることながら常に社会ネタの話題が多くなるのだけれど、政権交代後に初めて会う今日は当然ながらその話になり、「民主党でこれから日本がよくなるかどうかはともかくとして、今まで自民党は結局な〜〜〜んにもしてなかったんだ!ってことがわかっただけでもスゴイよね」という意見で一致した。「少なくとも話を聞いてると民主党の人は何を言ってるかわかりますもんね。前は言ってることもやってることも全然わかんなかったし、要するに内部の権力闘争だけやってたんじゃないんでしょうか」とヒメ。「でもまあ言ってることがわかる分、はたから文句も言いやすいから、民主党もこれからは大変でしょうよ。とにかくみんなの体力勝負ってとこかなあ」と私。「けどもう自民党にもどることは絶対にないような気がしますよね」とヒメ。「ああ、確かに。政治家らしいことをやってるフリさえ見せられない党だったというのが、ここまであぶり出されたら、さすがにみんな引いちゃうよね。まあ私の感じだと、自民党はかつての中曽根裁定で次期総理を宮澤でなく竹下にした時点で終わっちゃったんだよね。以降は東大出の官僚から見たらどうしたって頭脳的に劣る感じの総理以下大臣がずらずら続いたもんで、政治家はすっかり官僚に舐められちゃうし、官僚はどんどん増長しちゃうしで、ニワトリタマゴ的に悪化したんだと思う」との持論をぶって話を締めくくったのであります。




2009年10月15日

絹揚げと椎茸のオイスター煮、ツナと大根と水菜のサラダ

 オイスター煮は一昨日のQPで見た料理。斜め薄切りにした長ネギをじっくり炒めてから干し椎茸をさっと炒め、干し椎茸の戻し汁、酒、鶏ガラスープ、オイスターソースを入れて絹揚げと一緒に煮込む。仕上げに醤油で調味し香り付けのごま油を垂らして水溶きカタクリでとろみをつける。干し椎茸は冷水で長時間かけてもどすのがポイント。サラダはツナ缶とパック入り野菜を合わせて雲丹醤をかけただけ。
晩ご飯の買い物で商店街を通って、あれっ?!と思わず立ち止まって見たのはコミック本等を買い取りしてる古書店で、表がガラス張りだから店内が丸見えなのであるが、本棚が壁際のほかは中央に一列あるのみという閑散としたありさまにビックリしてしまい、一体こんなんで営業が成り立つんだろうか?とつい余計な心配までしてしまった。札幌の古書店で突然本棚が倒れて女の子が重傷を負った事件の余波を受けたものらしく、事件が起きた店とは別系列のチェーンなので、行政の指導が入ったというよりも自主規制なのだろうと思われた。ひょっとしたらこの手の影響は神田の古本屋街あたりでも出ているのかもしれない。
 それにしても「本は時に凶器にもなります」的な報道をされると、本を生産する側の人間としては実に困ったもんだと思わざるを得ないのだけれど、一方で買い取り系の古書店が増える背景には、あきらかに出版物が生産過剰に陥っている事実があることも認めざるを得ず、生産過剰による購買率の低下とその結果としての品質低下が避けられなくなっている現状に、業界全体はどう取り組んでいくつもりなのか、そもそも取り組むつもりがあるのかどうかも、中にいながらさっぱりわからないのは出版業界の凄いとこかもしれません。




2009年10月16日

自家製コンビーフ、ホタテ貝柱と青のりのタルタル、焼きカレー、ホットポテトサラダほか

スラッシュの守部さんと三軒茶屋の「ピエトラ・オルト」で食事。ここの自家製コンビーフはとても美味しいので三茶を訪れた方にはオススメ!今日は調子に乗って2皿も食べてしまった……。
 夕方から事務所で集英社刊「エクラ」誌の歌舞伎に関する取材をお受けしたが、お話によればライターの五十川晶子さんは早大大学院の演劇研究科で学ばれたということで、もろに私の後輩にあたり、知ってる先生や何かも共通してるから、こちらはプロフィールと写真をお渡しするので、書くほうはそちらで適当やっちゃっても構いませんよ(笑)てな感じだったのだけれど、結局2時間に渡っていろいろとおしゃべりをさせてもらった。
ところで今日は取材を受けてる最中にもケータイに2本も入るほどの電話デーで、丸1日だれからも電話が入らないような日もあるかと思えば、今日みたいにメチャメチャ多い日もあって、その中でもびっくりしたのはロス在住の旧友モリからの電話だった。先月の末にこちらで会ったあとすぐ帰国したはずだから、「今どこなの?」と訊いたら、やっぱりロスにいるのだというが、近所からかけてるのと全く変わらないトーンで、通信技術の進歩もめざましいものがある。で、彼女がなぜ連絡をくれたのかというと、リトルトーキョーで領事館が協賛している歌舞伎の会があり、「鷺娘」と「石橋」の2演目のほかにメイキングと簡単なレクチャー付きで約2時間半ほどの公演をなんと中村京蔵が主演したそうで、彼女は外交官夫人として京蔵の楽屋を訪ねたのであった。ふたりはその昔、まだ20代の頃にわが家で一緒によく鍋を突き合った仲だから、当然ながらお互いを覚えていて、もの凄く久しぶりに旧交を温めた格好で、世間は狭い!もいよいよ地球規模になって参りました。


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毎日楽しく拝読しております。ところで文中に「2時間に渡って」とありますが、「亘って」ではないでしょうか。先日も同じように使っておられる個所がありましたが、意識して使用されているのでしょうか。

投稿者 ryu : 2009年10月17日 05:12

本当は「渡」でも「亘」でもなく「亙」を使うべきなのでしょうが、「渡」が読みやすいので使用してます。書籍では「わたる」とひらいています。

投稿者 今朝子 : 2009年10月18日 00:35



2009年10月17日

揚げ豆腐の野菜あんかけ、筑前煮、海老と枝豆のオクラおろし和え

近所の総菜屋でゲット。TVでフィギュアGPフランス大会を見ながら食事。浅田真央はやっぱりスタートプレッシャーに弱いのだろう。練習では全くミスのなかった最初のジャンプに失敗してショートプログラムは3位に終わった。片やライバルのキム・ヨナは「007」のメドレーを使った実に見応えあるショート演技で、スケーティング自体も確実にパワーアップして強敵度が増した感じだ。共に明日のフリー演技に期待したいものである。
ところで夕方は南青山のギャラリーComoで光島和子さんのガラスジュエリー展を拝見した。シェイクスピアの「夏の夜の夢」をテーマに、ガラス細工の指輪やネックレスがオベロンや妖精パックと恋人たち、バカげた芝居をする村人たち等々になぞらえられて、ボックスアートの内に収められたジュエリー展で、いずれもそれらしく見えるから面白いのであった。そもそもは元「銀花」編集長萩原薫さんのプロデユースで、舞台美術家の俊英松岡泉さんがボックスアートを制作し、翻訳家の松岡和子さんが展示の解説をお書きになっているという、皆さん身内だからこそできる豪華なチームワークになっていて、ご紹介に与った光島さんから直々にガラスジュエリー製作の方法などをお聞きして、ああ、これならガラス細工に目がない米朝事務所の大島さんを一緒にお連れするのだったと悔やまれることしきり。正直いってアクセサリー類は余り身につけない私だが、ときどきイヤリングはしていて、中にとても素敵なイヤリングがあったので、これ欲しいけど一体おいくらなんだろう?と手に取って見たりしていたのだけれど、値札がないということはひょっとして売約済みなんだろうか?こちらからハッキリとお値段を訊いて、とても手が出ない感じだったら申しわけないし、大体の相場がわかればいいんだけどなあ……と迷っていたら、そのうち松岡さんのご一族が次々とおいでになってご挨拶をしたりしてるうちに、とうとうお値段を訊きそびれてそのまま帰ってきてしまった気の小さい私です(^_^ゞ


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今朝の日経新聞文化面に掲載されたエッセイ拝読しました。ブログを通じてご実家「川上」の承継問題を読ませていただいていたものの、記憶にあられる俎板とその前に立つお父様の位置関係の違いについては、私自身ぐっと胸が詰まりました。
心臓の大病を患いながら働き続けた父に、母と兄と私とで「もういいんじゃないの?」と仕事を辞めることを勧めた時の父の表情を思い出しました。苦学して資格を取り続け、家族のために身を粉にして働いてきた父の何とも言えない寂しげな、でも少し解放感のあるような表情に複雑な思いをしたことを、昨日のことのように思い出しました。
日々摂取する大量の薬と定期的な病院通いは避けられないものの、ストレスのない日々に表情は穏やかになり、私の父も今朝子さんのお父様同様、毎日母と楽しく過ごしています。

投稿者 Fukusuke55 : 2009年10月18日 13:55

私も本日の日経を拝見しました。
実は松井さんが、あの祇園の川上のお嬢さんとはまったく知りませんでしたので、驚きました。

私は松井さんとはほぼ同年齢ですが、20代のころ、雑誌の編集をしていた関係で、川上さんには時々取材でうかがっておりました。
川上は祇園の中でも、別格の位置づけだったように思います。料理も無駄な装飾のない粋なものだったように記憶しています。
マスコミにも出たがらない方とうかがっていましたので、おそるおそる取材にうかがったのですが、思いのほか紳士的で優しい方でした。今にして思えば私が今朝子さんと同年代だったからかもしれませんね。
うかがうたびに何かくださって、黄色い蝶の箸置きなどをいただきました。大きい正方形の布巾をくださったこともありました。何に使うのかわからず、母に聞いたら「重箱などにかける」と聞きました。重箱もないのでそのまましまっていたのですが、ついに出番がきました。
それは産まれたばかりの長女をそのふきんで包んで、湯あみをさせたのです。大変、具合がよかったんですよ。
そんな使い方をされるなんて、お父様は思いもよらなかったでしょうけど。
私はだいぶ前に仕事は変わりましたが「松井新七」の名はずっと覚えていました。一流の料理人だったと思っています。
ついなつかしくて、長文を書きこんでしまいましてすみません。私自身も三軒茶屋近くに住んでいますので、松井さんのブログは身近かに感じます。

投稿者 翠 : 2009年10月18日 21:58



2009年10月18日

上方寿司、海草と水菜のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
 絶好の乗馬日和のせいか、クラブは大いに賑わって、馬場はどこもかしこも超満員のメリーゴーランド状態で、人馬ともにストレスを感じるのだろう。2鞍目のレッスンでは、私の乗ったハイセイコーのお孫さんは落ち着いて走ってくれていたものの、1頭がやや暴走気味お祭り騒ぎが起きて、隣の馬場のレッスンまで余波を受けたようだった。「乗り手にもよるんですよ」と帰りの車中でいったのは高校生のナッちゃんで、かなり気むずかしい馬でも平気で手なずけてしまう彼女が他のレッスンを見ていると、「とっても人を見る馬がいて、乗り手が悪いともの凄く嫌がって、あれは明らかに落とそうとしてるってわかる時がありますもんね」てなことらしい。で、彼女は来週学校の文化祭でクラブに来られないのをとても嫌がっていて、「だって文化祭、面白くないんですもん」というから「どうして?あなたはやっぱり体育祭のほうが好きなの?」と訊いたら別にそういうわけではなく、今年は新型インフルエンザの流行を警戒して、文化祭なのに他の学校の生徒や父兄を学校に入れないそうで、「そんなのつまらないじゃないですか」というのである。「うち女子校だし」と聞いてナルホド!男子が来てくれない文化祭じゃ張り切る甲斐もないのでしょう(笑)。それにしても新型インフルエンザの影響がこれから色んな分野にどんどん出てきそうで、私もこの秋から来春にかけてすでに講座やイベント関連の仕事をいくつかお引き受けしてるのでとても心配であります。しかしこういう時にこそ作家の私としては皆さまに読書をオススメしたいところなのだけれど、クラブハウスでONコンビのおふたりと話しをしていたら、拙著の「非道、行ずべからず」シリーズを気に入ってくださったNさんが「以前はよく本を読んでたんですけど、最近いったい何を読んだらいいかちっともわからなくて困ってるんですよね」と仰言たので、本好きの方に今そう思わせてしまっている出版界や書店業界の現状って一体どうなってるのか非常に気になるところであった。で、Nさんには取り敢えずちゃっかり11月に刊行する自分の新作をオススメした上で(笑)、私の周りの編集者に最近何かイチオシの本がないか訊いておきますね、と申しあげたのでした。


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本題とは違ったコメントですみません。

昨日(10発18日)日本経済新聞文化欄のエッセイ、日曜日の朝にふさわしく大変気分よく拝読しました。
「立場」についての講釈、なるほどと感じ入った次第です。

投稿者 いひもくりん : 2009年10月19日 10:54

「川上」さんには数回お邪魔しただけですが、ご主人の品のよさ、知性に敬服しました。はじめての時から、文楽、コンピュータ絵画についていろいろお話してくださいました。敷居の高い京都の名店としては全くの驚きでした。料理のおいしかったこと、とくに真剣に刺身を「引いて」おられた姿は印象に残っています。日経のご寄稿は、そのご様子を愛情をもって描いておられて何度も読み返してしました。ご主人のご健勝をこころからお祈りする次第です。

投稿者 十次郎 : 2009年10月19日 11:37

日経新聞のエッセイ大変楽しく読ませていただきました。早速切り抜いて、やはり松井さんの愛読者で日経をとってない友人に送りました。お父上への尊敬と愛情があふれたさすがの文章でした。

投稿者 隅田の花火 : 2009年10月20日 09:21



2009年10月19日

鶏とゴボウの混ぜご飯、レタスとちりめんじゃこのサラダ

混ぜご飯はQPで見た料理。生姜の千切りと細かく切った鶏もも肉とささがきゴボウを炒めて砂糖、酒、醤油で味付けして炊きたてのご飯に混ぜるだけ。仕上げに三つ葉をトッピング。サラダは塩とちりめんじゃこを入れて熱したゴマ油を生のレタスにかけたもの。
 「イムジン河」をコンテンポラリーにクラスメートと合唱した覚えがある人間としては、加藤和彦氏の自殺もショッキングだったけれど、個人的にもっとショックだった週末の事件はスラッシュの進藤さんがまたしても骨折されたことである。今年になって2回目の骨折で、しかも今度は腰椎なので緊急手術する旨の連絡を昨夜受けていたが、本人が仕事の関係先にはまず自分から報せたいとの意向があったので、今夜までブログに書くのは控えていた。道で人にぶつかってはじき飛ばされる格好で腰を強打し、その場は痛みを堪えてなんとか家まで歩いて帰れたものの、翌朝になって完全に動けなくなり、救急車で池袋の整形外科病院に運ばれたとのこと。同居のお母様がご高齢ながらとてもしっかりなさっている方だし、お兄様ご夫婦もすぐに駆けつけられたようなので、現在こちらは手術後の連絡をお待ちしている状態だ。手術してみないと全治にどのくらいかかるかわからないそうで、なんとか軽い経過で済むように祈るしかない。電話ではわりあい元気な声で、上半身には全く異常がないから前回よりもむしろラクに仕事ができそうだと話してらしたが、それにしても度重なる不運にご本人のショックが大きいのはいうまでもない。マネージメントをお願いしているこちらも関係者に何かとご連絡を申しあげなくてはならないので、まずはこのブログでお知らせする次第です。


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一年に2度の骨折、ショックですね。多分現役バリキャリのお方だと思いますので私よりは随分お若いと思いますが、人とぶつかって転ぶ事は駅などではよくあります。御互い気をつけなければと思います。手術の成功をお祈りしてます

投稿者 お : 2009年10月19日 22:39

オペは麻酔をかけてから終了までで、一時間ほどで終わったらしく腰に直結する一番太い骨との事…動かさなければ痛みはないようだと兄(従兄弟)が言っておりました。

ご心配おかけします。

投稿者 ちい : 2009年10月21日 00:01



2009年10月20日

幽庵漬け丼

新橋演舞場で中島かずき作いのうえひでのり演出「蛮幽鬼」を見て幕間に食事。演舞場で上演した「いのうえ歌舞伎」はこれで全部見たことになり、個人的には「アテルイ」がベストだと思うが、小劇場から出発しながら今や最も商業演劇らしい芝居を披露してくれる☆新感線の公演だけに、今回も十分楽しませてもらった。ストーリーはデュマの「巌窟王」を下敷きにした復讐劇だが、作者がプログラムで「恨みを晴らして正義が勝つみたいな話を今書く気分にはどうにもならない」といみじくも述べたように、個人の単純な復讐劇には終わらないところがミソだろう。主人公を助けると見せかけて、国を滅ぼすようにし向ける悪魔的な殺人鬼を一方に配することで、報復の連鎖がついには国同士の争いとなって大量殺戮に通じるという現代社会のメタファーが忍ばせてあるのも9.11を通過した物書きの必然的な着地点として理解できる。モンテクリスト伯に当たる役を演じる上川隆也、満面に笑みを湛えて容易に人の命を奪う殺人鬼役の堺雅人、ヒロイン役の稲森いずみ、共に序幕はいささか演技が頼りない感じだが、ラストに近づくにつれテンションがあがって存在感が増した。殺陣はやはり早乙女太一が一番安定感がある。橋本じゅんや高田聖子らお馴染みの達者な面々はもちろん安心してみれいられるが、個人的に今回とてもウケたのは大王役を演じた右近健一だ。
大劇場では初日でなくても誰かに会うが、今日は3人に声をかけられ、ひとりは松竹大谷図書館の飯塚さんで、もうひとりは「渡辺ですが、憶えてらっしゃいますか?乗馬クラブの……」と言われたときは正直ピンと来なかったのだけれど、離れたあとでアッと想いだした。以前クラブのカウンターで受付をなさっていた女性で、転勤か辞められたかしてお顔を見なくなって久しいから忘れていたのである。気がついて捜してみたがもう姿は見えず、失礼してしまってとても残念だった。
もうひとりは知り合いでもなんでもなくて、私がうっかりものを落としたときに「落ちましたよ」と親切に声をかけられただけなのだけれど、顔を見たら自民党の島村宜伸元文部大臣だったのでちょっと意外に思われたのであります。




2009年10月21日

おこわ弁当、魚介と野菜のサラダ

整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
33年前に岩波ホールで上演された武智鉄二演出/中村扇雀(現坂田藤十郎)・白石加代子共演の「東海道四谷怪談」を私は学生時代に見ているのだけれど、羽田澄子監督の手でそれが映画化されていたことは露ほども知らずにいて、今日その上映会が恵比寿の写真美術館であるのを松岡和子さんから報された時はビックリしたのだった。松岡さんは白石さんと顔が似ているということもあって(確かに!)以前からとてもお親しいのだそうで、白石さんからその話を聞いて私に報せてくださった。で、私はそれを早速そのムカシ武智師の秘書で、現在は伝統文化放送歌舞伎チャンネルのディレクターをしている前川さんに報せて、一緒に見たのである。これがさまざまな悪条件下で撮られたものとは思えないほど素晴らしいフィルムで、正直言って、ナマの舞台を見たときよりもはるかに強烈なインパクトを受けた。
武智歌舞伎の映像は日生劇場の「勧進帳」があるらしいことを前にブログで書いたが、残念ながらそれは全く目にしておらず、所在も定かでないので、羽田監督がよくぞ撮っておいてくださったものだと思う。上演当時は確か武智師が参議院に立候補された事情もからんでいたり、岩波ホールという空間の問題等もあって、決して評判がよくなかった作品なのだけれど、今見ると、近ごろの実験的な歌舞伎とはあきらかに一線を画する水準の高さであり、非常にリアルで且つ歌舞伎のエロキューションをきちんと踏まえた、武智師のコトバでいう「息の詰んだ」舞台であったのがよくわかる。伊右衛門を演じた扇雀当時の藤十郎はナマの舞台でも鮮烈な印象を受けたことをよく憶えていて、非情酷薄な色悪をここまでリアルに演じきる役者はまずいないと改めて感心させられたし、お岩の亡霊に操られてわが手で自らを斬り苛んで首を刎ねて最期を遂げるという武智師らしい残酷なラストシーンは映像化によってより活きた感じがした。またナマの舞台だと男優と女優の寸法の違いが響いて、どうしても白石さんの分が悪くなる印象が否めなかったが、映像だとその点が巧く解消されて、30代で歌舞伎役者に堂々と渡り合えるだけの発声や身体を備えていた名女優だったということにこれも改めて感心せざるを得なかった。とにかくこの映像が残っていたのは故武智師にとっても藤十郎丈や白石さんんとっても非常に有り難いことではなかろうか。「私は全くの門外漢だけど、この1本を見ただけでも武智さんのすごさがわかる」と松岡さんに言わしめながら上映の機会には恵まれにくいと思われるだけに、私は前川さんに是非とも歌舞伎チャンネルで放送してほしいと訴えたのだった。
会場には関係者が大勢お越しになっていて、松岡さんのご紹介で久々に白石さんにもお目にかかれたし、鴨下信一氏ともお話ができたのは嬉しかった。鴨下氏は東大の美学科で卒論が歌舞伎のひとり二役についての研究だったそうで、とてもお詳しいし、なんといっても面白かったのはドラマ「七人の刑事」で武智師を俳優として起用なさったという話である。もちろん犯人役で(笑)、大屋政子さんと、紀伊国屋書店の田辺茂一氏と合わせて3悪党という実に豪華な配役だったらしいが、その映像は残念ながら残ってなさそうであります。




2009年10月22日

ゴイクン、鶏フォー、春雨サラダほか

スラッシュの守部さん、Pメディアの岡野夫妻と一緒に進藤さんをお見舞いした帰りに池袋の「フォーベト」で食事。
進藤さんは腰椎ではなく腰骨に直結した大腿骨の骨折で、手術後三日目の今日すでに歩行器を使って歩けるまでの驚異的な快復力を示して医師や看護婦さんにもびっくりされたという。担当医が、「とにかく顔が前原大臣に似てて、なんだか妙に自信満々なのに、こっちにゼンゼン目を合わさないのがちょっと怖かったんだよね。ホントこの人で大丈夫なんだろうか?」と最初は思ったそうだけれど、結果として優秀な医師の的確な判断で手術は大成功だったようだ。整形外科専門の病院のため、患者さんは元気な人が多いからカフェみたいな喫煙スペースもあって、もう歩けるようになったから昼間はそこで電話連絡とかもガンガンできるとのこと。また前に手首を骨折したときよりもPCが使いやすいのは何よりで、仕事にはほとんど差し支えがなさそうである。先日のブログで皆さまにもご心配をおかけしましたが、そんなわけで想ったほどの重傷ではなかったのでこちらもほっとしました。
で、どんな病院にも患者さんには色んな人があるもので、あるとき廊下ですれ違った患者さんから「進藤さん、僕のこと憶えてらっしゃいますか?」と訊かれて誰かちっともわからず、仕事関係の人? とか思いながら必死に想いだそうとしたら、「僕、進藤さんをここに運んだもんです」と言われて彼女はドッヒャー!!!要するに彼は救急車の乗務員で、進藤さんをこの病院に担ぎ込んで、その直後になんと彼自身が腰を痛めて入院するはめになったのだそうである。「それってまるで『病院に行こう』の映画に小ネタで使われそうなギャグだよね」と皆で大笑いしました。




2009年10月23日

フカヒレの姿煮、海老芋の中華風ソース、鮑と金華ハムと椎茸のスープほか

集英社の八代さん、横山氏と赤坂の「笑美茶樓」で会食。ここは「トウーランドット」の脇屋シェフがオーナーで、 ご本人が姿を現したので、ここが本店なの?と思って尋ねてみたが、本拠はやはり横浜のホテルのほうだという。食材の目先が変わっているのは本店同様で、今日は海老芋やシシャモが変わり種といったところか。 写真はオードブル仕立ての前菜とスープである。
まず最初の話題は進藤さんの骨折の件で、中学高校ともに彼女の後輩に当たる横山氏はたいそう心配されていたらしく、昨日お見舞いしたときの話をしてほっとされたようだった。
本題は「非道」シリーズ3部作を完結した集英社での次回作をどうするかの話し合いで、同シリーズがいわゆる時代小説のジャンルに属するよりもむしろバックステージ・ミステリーに近い作品であるだけに、いっそキャラクターを活かしつつ江戸を離れて現代に近づけてもいいようにかねがね思っていたが、横山氏からもぜひ「昭和の時代」を背景にとのオファーがあり、その線で書くお約束をした。ただし、連載をいつから始められるかは未定で、横山氏はいつまでも待ちますから、またシリーズ化できるほど長続きするものにしてくださいとのこと。八代さんも「戸板康二氏さんがいない今、あの手のミステリーが書けるのは松井さんしかいませんよ」と大いに持ちあげてくださったので、次回作からはなんとか昭和モノにチャレンジしてみることにした。実際にやってみると大変そうな気もするけれど、とにかく今日は基本方針が決まったところでみんなホットしてめでたくお開きとなりました。


コメント(1)

お勧めに従って「道絶えずば、また」の前に「非道、行ずべからず」「家、家にあらず」を再読して、3作一挙に読み、この夏は(私としては)歌舞伎枯れだった分、どっぷり江戸の芝居町に浸りました。宇源次や市之介のその後を知りたくなり、笹岡と奥様の関係や理市郎と舅とのやり取り等々、随所に面白さがちりばめられて、読み応えがありました。花伝書シリーズが終わっても、ぜひ番外編を読みたいです。特に一番好きだった瑞江、当時のキャリア・ウーマンの頂点に達したのは驚きでしたが、結婚してからの逸話をぜひともお願いしたいです。
そして「昭和のバックステージ・ミステリー」と読み進んで、(あ、雅楽の探偵モノ!)と思い当たりました。歌舞伎を見始めた頃、雅楽シリーズを知り、虜になりました。推理小説の面白さに加えて、歌舞伎の裏側をのぞくワクワク感、銀座界隈や昭和の雰囲気が盛り込まれて、私のツボにぴったりはまり、図書館や古本屋で探して読みあさりました。なるほど、これは絶対に読みたい!非常に楽しみです。読者の側も、いつまでもお待ちしますので。
上手く言えませんが、ずうずうしいとは思いながらも、このブログを知って以来、作家と編集者に、微力ながらも読者も加わって小説が発展して行くような気がして、小説を読む楽しさが増しました。
俊寛さんのファミリーショット、仲良さそうですね。寒くなって来たので、有王くんももうすぐ冬眠でしょうか。

投稿者 ウサコの母 : 2009年10月25日 21:44



2009年10月24日

おぼろ豆腐チゲ

昨日のQPで見た料理。白菜キムチと豚バラ肉のゴマ油で炒めてから干しエビのもどし汁をエビごと注いで煮立てて豆腐を加える。私は青梗菜と舞茸をプラスした。
食事しながら見たのは「爆笑問題のニッポンの教養」で、先日録画までしたのは河竹登志夫先生が出演されていたからだが、今日まで見る余裕がなかったのである。もちろん歌舞伎をテーマにしたトークで、日芸演劇科出身の太田光が意外とマジなつっこみをしたりして興味深く見せてもらったが、何よりも面白かったのは本筋と全然関係なく、河竹先生のご自宅にある蛙コレクションの映像であった。昔から年賀状を頂戴しても必ずカエルの絵が入ってたりするので相当なマニアであるのはよく承知していたのだけれど、ざっと2千個ものコレクションがTVに映しだされると六代目歌右衛門のぬいぐるみ張りに壮観!で、近所のフロッギークリニックの先生と、岡田外相とのカエル鼎談企画をどこかの雑誌に持ち込みたいくらいだ(笑)。で、河竹先生は若いころ物理の研究者だったから理系と文系を股にかけ、比較演劇学で日本と世界を股にかけているために、自らを両生類のカエルになぞらえてらっしゃるのを聞くと、へえ〜そうだったのかとうなずけるけど、私は長らくお顔がちょっと似てらっしゃるからカエル好きなんだろうと思い込んでいて、これは岡田外相にも同じことがいえるのである。人はやはり自分と似たものが好きになるのではなかろうか。といっても私は自分がカメに似てる気はあまりしないし、私よりカメのほうがずっと可愛らしい顔をしているように思う。
 ところで近年まったく見ていなかったNHKの朝ドラを今回は第1回から欠かさず見ていて、なにしろタイトルが「ウエルかめ」なので当然カメが出てくるものと期待してたら、期待以上にジャンジャン出てくるので見逃せなくなってしまったのである(笑)。ヒロインも子ども時代からカメ顔だし、オーディション段階でカメ似美人を探したんだろうか?それにしても主人公が地方タウン誌の編集者という設定で、なぜカメと結びつけたのかはまったくのナゾだ。プロデューサーがえらいカメ好きなんだろうか?で、シナリオライターがそれに輪をかけたカメ好きだったりして。そのうち環境問題と結びつけたりするのかもしれないけど、これまでのところはカメ嫌いのヒロインの周囲にふしぎとカメ好きが次々あらわれるというかなりムリクリのストーリー展開で、毎回決まってカメに関する何らかの映像が出てくるし、カメの蘊蓄も披露されるしで、ドラマとしてはともかくカメ好きにはこたえられない番組だ。来週からはカメがもっとイッパイ出てきそうなので録画して永久保存版にしようと思ってるし、この番組の関係者と一度お話する機会がないもんだろうか、なんて考えちゃいます(笑)。ちなみに下段の写真はわがカメ俊寛ファミリーの団らん風景です。


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 はじめまして。爬虫類好き(?)でいらっしゃるなら、こちらのサイトも気に入っていただけるかなと思いました。この獣医さんは、わが家のペット(残念ながら、爬虫類ではありません)がお世話になっている先生のご友人です。ぐろい手術シーン(うちの子、こういう手術を受けたんだわと思うと、わたしにとってはあまりぐろいとは思えないのですが)もありますが、カエルやトカゲの写真がなかなか充実しているかと。

http://jigumo2001.blog116.fc2.com/

投稿者 lewrey : 2009年10月26日 13:05



2009年10月25日

ハンバーグステーキ

乗馬クラブの帰りに池袋の「つばめグリル」でオペラ歌手のSさんと共に食事。
今日の1鞍目はメタボ君が珍しくパカランパカランの響きが耳につくほど入れ込んでくれたのに、2鞍目に騎乗した快走してくれるはずのハイセイコーのお孫さんがゼンゼン駈けてくれなくてガッカリし、何が悪かったんだろう?合図を出す足の位置がくるっちゃたのかしら?とか考えながら、こういうことがあるから却って乗馬はなかなか止められないんですよね〜てな話をクラブハウスでMさんにしてたら、「そいうえば僕、ミクシーの松井今朝子コミュニティーの副管理人になってなってくれって言われてるんですよね」と聞いてビックリ。Mさんはさらに現管理人の方が、「文庫本の質問コーナーに歌舞伎関連の質問をしたのに全部ネグられたってガッカリしてましたよ」と教えてくださったので、ここでひと言お断りを申しあげると、歌舞伎関連の質問をなさった方はほかにも結構いらっしゃって、かなりマニアな質問が多かったので、一般読者を考慮したブログ編集部の判断で一切カットすることにしたのでした。悪しからずご了承くださいm(_ _)m
 ところで今日クラブハウスでMさんたちにオススメしてたのは、「夕鶴」で知られる故木下順二先生がお書きになった「ぜんぶ馬の話」という文庫本。私はその昔先生とお仕事をご一緒させて戴いた時に、ご自宅をお訪ねして、応接間に馬の写真がズラ〜と並んでるのに驚いたものの、当時はまだ乗馬をやってないからそれについて何も質問しなかったのだけれど、先生は旧制五高の馬術部キャプテンとしてインターハイの障害と馬場馬術で共に優勝した経験の持ち主であり、馬関連の蔵書がなんと5千冊!!!というハイレベルのコレクターだったので、この本には馬に関するマニアな蘊蓄がたっぷりと盛り込まれ、乗馬をしなければ、自分は芸術のとらえ方や劇作の考え方も全く違ったものになっていたとまでお書きになっているのだった。で、この本を私に薦めてくださったのは、木下先生と同様にシェイクスピア全作品の翻訳に現在取り組んでらっしゃる松岡和子さんであり、松岡さんご自身「馬に乗るとシェイクスピアも何もかも吹っ飛んでしまうのよ〜」と仰言るほどの打ち込みようだから凄い<(_ _ ;)> どうも乗馬をすると、すぐに止めちゃうか、妙に打ち込んでしまうかの二極化で、ホドホドの趣味に留めるのは難しいようである。Sさんはまた歌の勉強でイタリア留学をしたいそうなのであるが、その動機はどうやらホームステイ先の指揮者が馬牧場のオーナーでもあることらしいのでした(笑)。




2009年10月26日

蒸しダラの香味ダレ、小松菜と揚げの煮浸し

QPで見た料理。香味ダレは生姜とネギのみじん切り、酢、醤油、ミリン、ゴマ油、唐辛子粉、煎り白ゴマを混ぜ合わせて作る。生ダラは片栗粉を打って昆布にのせ、酒と粗塩を加えた水で蒸し煮にする。フライパンでも出来るが、こんなときこそタジン鍋が便利。
いよいよ臨時国会が始まって、50分にも及んだらしい首相の所信表明演説をライブで視聴するヒマはなかったが、鳩ぽっぽ弟がまるで「少女漫画みたい」な情緒的理想論だと腐したことで何となく想像はつきながらも、ひょっとしてこの人ホンキでそう思ってるのかも?という気にさせるところが兄鳩の取り柄だろう。何しろあのアソー君のあとだけに、感じ悪くないだけでもマシじゃない、と思う人も多かろう。
 先週は郵政の新社長に斎藤次郎氏を起用して、マスコミ全体が「脱官僚」のスローガンは一体なんだったんだ!と非難ごうごうだったし、普天間基地移設問題は米国の硬化した態度によって暗礁に乗り上げるし、首相自身の政治資金献金問題がまたまた浮上するし、八ツ場ダムの件も抵抗派の動きが活発だったし、閣内不一致の発言が相次ぐしで民主党の株は急落したかに見えながら、参議院補欠選挙で完全勝利を収めたのだから、国民はまだまだ新政権に期待してるといってもよさそうだ。昨日オペラ歌手のSさんは「とにかく大臣が短期間にコロコロ変わるのだけはやめてほしいよね。まだ始まったばかりなんだから、民主党を批判するのはもうちょっと待ってよって感じ」といみじくも仰言ったが、せっかく変えた政権なんだから、またすぐ自民党に乗りかえるなんてことはさすがに避けたいのがメジャーな国民心理であるに違いない。で、私が思うに、清和会主導だった旧政権は超親米寄りで、郵政民営化もその一環とみなされるし、新政権はむろん反米的ではないまでも、超親米寄りを抑制した方向に傾いていることは確実で、本当にそれが実現できるかどうかとなれば、いささか心もとない気がせざるを得ないのは、明治維新前後からめちゃくちゃ外交の下手くそな国民性に由来する。「脱官僚」もさることながら「脱アングロサクソン小判ザメ」をどこまで達成できるかは新政権の試金石ともいえそうで、アジアの盟主となる目がほぼ潰えた感じだけに、余計に難しい状況に立ち至っているものと思われる。新政権に対する大きな不安は、現在のところ高福祉の「大きな政府」的な政策を多く打ち出しながら、4年間消費税の値上げを凍結すると宣言したことで、この問題がいずれ政権維持のアキレス腱となるのは必至だろう。アメリカも中国もそして韓国も景気の回復が伝えられるなかで、日本の景気の先行きはまだゼンゼン見えないのも大いに気になるところであり、公共事業に代わる景気浮揚の具体策は何なのか、それを速やかに打ち出すことが何よりも求められてしかるべきだろう。ところで今日は臨時国会開催よりものりピー裁判をメインにしていた報道番組もあったほどだが、この裁判の傍聴券を求めて日比谷公園に七千人近くも集結した映像を見るにつけても、いい年ごろの人間ににこんなヒマを与えていること自体、 この国の弱体化を目の当たりにする思いであり、老後に対する大きな不安を抱かずにはいられないオバサンなのでした。


コメント(4)

演説でつくづくお坊ちゃんなんだと・・。障害者の施設訪問なんかは、60のおじさんが言ってもおかしくないのが、お育ちのいい鳩山さんなんでしょうね。寄付関係も「おじい様もしてらしたよね〜」なんて言われそう(^。^)「皆様のお暮らし」なんぞ御存知無い品格の総理なので、それなりに期待しています。

投稿者 五島 : 2009年10月27日 19:21

このコメント欄は何のためにあるのでしょうか?

昨夜送ったコメントがいきなり削除されているのは、
日々批判されている自民党や新与党のやりかたそのものではありませんか?

もちろん、こういった不特定多数がご覧になるサイトでは恐喝もありますから、極力そちらのご迷惑を考慮した形でコメントしておりますが、こちらはメールアドレスも必須で求められてお知らせしているわけですから
掲載に問題があるならその旨お知らせいただくべきだと思います。

歯に衣着せぬ、は本当に難しいと思いますが、それを敢えて世に問われるサイトだからコメントしているのです。
非常に残念でなりません。

投稿者 KAHO : 2009年10月27日 22:35

>KAHO様へ

すいません。私はコメントを削除した覚えが全くありません。編集部に改めて尋ねてみますが、私の書いたものも時々消えてしまうことがあるので、その手の不備なのかもしれません。もしお時間があれば、再度コメントをお寄せくださいませ。

投稿者 今朝子 : 2009年10月28日 00:55

編集部より

KAHO様へ

いつも、当サイトをご愛読いただきありがとうございます。
コメント削除の件ですが、サイト管理に不備があったことが確認されました。
10月26日の「蒸しダラの香味ダレ、小松菜と揚げの煮浸し」が二重投稿となっているとの連絡があり、急遽2つ目の写真が表示されない投稿分を削除しました。投稿を削除すると、そこに付けられたコメントも同時に削除されてしまいます。今回のコメント削除はコメントが付いているかの確認を怠ったことが原因です。

なお、コメントの内容につきましては書き込み時に表示されている【迷惑コメントについて】(システムがチェック)に該当する場合は公開されませんが、内容等につきましては一切チェックは行っておりません。

この度は本当に申し訳ございませんでした。
今後とも、コメントの書き込みをどうぞよろしくお願いします。

投稿者 編集部 : 2009年10月28日 13:19



2009年10月28日

上海蟹、フカヒレスープ、北京ダックほか

27日の夜は六本木の「中国飯店」で春風亭小朝師匠と対談し、文春の吉安編集長、山口さん、内山さんともども会食。
対談はまず来月刊行予定の「円朝の女」をめぐる話に始まって小朝師匠からさまざまに賛辞を頂戴したのも有り難かったが、つねづね大変に頭のきれる人だという印象を持ちながら、今回初めてお会いして、実は非常に真摯でピュアな面のある方だわかったので、こちらもマジに突っ込んだ質問をさせてもらい、いわゆる落語マニア的な話にはならず、芸能全般に及ぶ中身の濃い対談になったと自負している。「オール読物」12月号に掲載されるので、ここには詳しく書きませんが、ご興味ある方は是非ともお読み下さい。
 20代半ばに36人抜きで真打ち昇進という快挙を成し遂げ、落語界のトップランナーとして走り続けたこの人が50代半ばとなる今、一個の芸人としてどこに着地点を見出そうとしているのか、落語界全体をどこに引っ張っていこうとしているのか、お話ししていて、やはりそろそろある種の転機を予感されているような印象を受け、それだけに頗る今後に興味が持たれる人物である。各界に君臨したホンモノの名人をライブで知る最後の世代だということが、業界を背負う責任感ともなる一方でまた居たたまれなさを感じる不幸をも背負ってしまう気の毒さは、ほぼ同世代だけに想像がつくので、それゆえに古典芸能の世界では最も聡明であるかに思えるこの人が、そこをどう巧く乗り切っていかなる着地点を見出すのか、期待を込めて見守りたいものである。


コメント(1)

はじめまして。
「オール読物」12月号楽しみにしております。
40代になりとても松井さんの本に興味を持つようになりました。
知らない世界を感じれるのは、本も落語も歌舞伎も同じですね。
なかなか心が向かなかった自分自身少し人生損していたかしら?と新しい世界を知ると思います。
新刊も心待ちにしております。

投稿者 洋琴 : 2009年10月28日 19:55



2009年10月28日

蒸し肉野菜

豚肉、茄子、ピーマン、レンコン、カボチャをタジン鍋で蒸して先日作った香味ダレで食す。仕事が押して、超手抜きの晩ご飯であります。
ブログの投稿が消えた件でお昼にPメディア編集部に問い合わせたら、「そういえば、けさのTVに(米朝事務所の)大島さんが映ってたよ」と言われたが、その理由は当然ながら、桂米朝師匠の文化勲章受章記者会見に彼女が付き添っていたからである。ところで彼女は現坂田藤十郎丈が中村扇雀から鴈治郎を襲名した頃のマネージャーで、その藤十郎丈が同時に受賞したのだから、双方に深い縁のある彼女はとてもフシギな感じだろうと想像される。知ってる人が同時にふたりも受賞しちゃうと、なんだか年を取ったら誰でももらえる勲章みたいな気がしてくるほどだけど、現時点では日本文化における最高峰の賞に間違いないので、おふたりに謹んでお慶び申しあげる次第である。
それにしても大島さんは、前にも書いたが、まさしく当人がいうところの「賑わし神」である。「賑わし神」とは水商売などでよく使われる「貧乏神」の真逆を指すコトバで、貧乏神が来ると店には他の客が寄りつかなくなり、賑わし神だと次から次へ客が来て大繁盛するのだが、私も大島さんも賑わし神なので、ふたりそろって店に入ると次から次へと客が来るから落ち着いてお茶も飲めなかったりするのである。つまり賑わし神は当人が別に得するわけでもゼンゼンなくて、周囲に繁栄をもたらす「ざしきわらし」みたいな存在である。で、彼女の場合はタカラヅカに入団したらベルばらブームに沸き、現藤十郎のマネージャー時代は歌舞伎ブーム、米朝事務所に所属すると落語ブームになるといった具合に業界も賑わうのだけれど、今回はマネージャーとして関わったふたりの芸能人が同時に文化勲章を受賞したから、「なんだか賑わし神運をいっきに使い果たしてカスカスになっちゃった感じよ〜」とのことでした。
なお投稿が消えた件については昨日の投稿欄で事情説明をしておりますのでそちらをご覧ください。


コメント(2)

26日のコメント消えちゃったのですね、私も書き込みしまして翌日見ると消えてましたので、なにか不具合が生じたのだろうとは思っていましたが(^o^)パソコンって予期せぬ出来事が起きるんですよね。私もHPを立ち上げていました時によくリピーターから携帯のメールに不具合の連絡を受け、夜中にあわくった事がありました。

米朝師匠の現在の東京事務所を御預かりになっておられる大島様が元は藤十郎丈のマネージャーをなさっておられた方だとは凄い事ですね。まさに福の神、賑わし神様でいらっしゃいます。
関西の人間としましては今回の文化勲章は誠にうれしゅうございます。藤十郎丈、米朝師匠、そして文楽の吉田蓑助丈も授賞。上方の芸を認められたような気がして何度も「えらいこってすやろな」と云う米朝師匠のコメントを字で確認しました。

投稿者 お : 2009年10月29日 13:00

削除の件解決して良かったですね。
投稿者も何度も悩んで苦情を出されたことでしょう。苦情を出されたから解決した事で、「苦情はあったほうがいい」と言う良い例ですね。ますますのご発展を。
「吉原手引草」の続きも宜しくです〜〜〜。

投稿者 五島 : 2009年10月29日 20:05



2009年10月29日

秋鮭の炊き込みご飯、蒸し野菜

QPで見た料理。旬の秋鮭に塩と砂糖を振ってしばらく寝かせてから昆布と一緒に炊飯器に入れてふつうにご飯を炊く。炊くときに酒を少し加えるのがポイント。炊きあがったら鮭と昆布はいったん取りだしてご飯をひと混ぜし、身をほぐして混ぜ込む。簡単にできて美味しいのでオススメ。蒸し野菜はタジン鍋に炒め用のパック入り野菜とエリンギ、カボチャ、ソーセージを入れXO醤をまわしかけて5分間火にかけただけ。
連載最終回の執筆がなかなか捗らず、今日も手抜きの晩ご飯である。ブログを書いたりTVを見たりする余裕もホントはないのだけれど、このところちょっと気にかかっているニュースは結婚詐欺をした女性の周囲で男性が何人も不審死を遂げている事件である。何かと妄想がふくらむだけに、そのうち誰かがフィクションになさるのではなかろうかと思いながら全容の解明が待たれるところであります。


コメント(1)

 大変ご無沙汰しております、遅れましたが日経のコラム読ませていただきました。
 連絡も遅れましたが本日これから、だんさんと愛知県尾西市の「末木」さんの茶会にお供させて頂きます。元気にしてらっしゃる写真をたくさん撮ってくるつもりでおりますので宜しければファイルにて送信させていただきましょうか?
 それでは行って来ます。
 ※結婚詐欺事件、久々に歴史に名を残しそうな事件でしょうか?

投稿者 かんちゃん : 2009年10月30日 11:17



2009年10月30日

海鮮フォー、ゴイクンほか

進藤さんのお見舞いに行った帰りに女優の中村まり子さん、米朝事務所の大島さんと一緒に池袋の「フォーベト」で食事。
進藤さんはもうかなり歩ける感じであとは退院を待つのみ。病院で健康的な生活を送っているせいか、ふだんよりずっと健康そうな顔なので安心した。まり子さんと大島さんは私にとって長年の親友ながら、二人にとってはなんと初対面で、しかし話してみるとやっぱり例によってぞろぞろ共通の知り合いが出てくるパターンで食事しながら大いに盛り上がったのだった。なにしろまり子さんは故桂枝雀の熱狂的なファンだったし、自身「人力舎」というお笑い系のプロダクションに7年も所属してたので、当然といえば当然なのだけれど、落語やお笑い芸人等に詳しいので、とにかく色んな人の真似をして見せてくれるのである。で、大島さんも元女優だから負けじと物真似をしてくれるので、私独り観客でげらげら笑って、なんだかとても美味しい一夜でした(^_^)ところで11月1日に京都の国際会議場で開催される「古典の日」のシンポジウムが当日の朝10半に現地で打ち合わせがあるというので、明日から京都入りして1日の夜に帰宅します。その間に
最近何かとトラブルが多いブログのサーバーをチェンジしますので、2日間ブログをお休み致します。2日には再開する予定ですので、どうぞご了承くださいませm(_ _)m