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2009年03月01日

葱ラーメン、餃子

乗馬の返りに近所で食事。
恒例の2鞍騎乗で快走できてスカッとした。やっぱり乗馬クラブに行くと心身共にリセット&リフレッシュできるのがありがたい。往き帰りの車中では「今朝子の晩ご飯」第3弾の校正ゲラをチェックしていて、自分が書いたのにほぼ忘れているから、1年前の出来事や世の中の雰囲気や周囲の人間関係等を想いだしながら、つい夢中になって読んでしまい、妙に面白かったのは全くの手前味噌というしかありません(笑)。
 クラブハウスでMさんにお会いして、週一で通っているからさすがにクラブのネタが結構多いことを伝えたら「僕もいつの間にか、ここに来る日を起点として、1週間というものを考えてる気がしますねえ」とのことで、ちょうど去年の今ごろからお互いに親しくお話するようになったのだけれど、もう随分前から知り合いだったような気がするのもフシギだというような話をしていたら、そこへちょうどバリキャリの0さんが遊びに
いらして開口一番「いや〜、今朝子さん、いよいよウチにも来ましたよ〜」と仰言るのは世間を吹き荒れる不況の嵐であった。「明日ひょっとしたらとうとう給与カットの話が出るかもしれない雰囲気で、もう暖房は切られちゃうわ、備品は買えないわ、退社時はコンセントを抜かなくちゃならないし、私が入社してこんなこと初めてですよ。でもうちなんか喫煙ルームがあるだけまだまだマシみたい。ほかなんかもっと厳しいみたいですからねえ」と大手企業の名前をいくつか挙げられたら、もうひとりの0さんから「本当に、7時なったら会社の電気が消えちゃいますからねえ。うちも嘱託をどんどん切ってて、私も3月で切られちゃうから、そのあと一体どうしようかと思って」との深刻かつショックな発言まで飛びだした。「企業もとにかく3月の決算期をなんとか乗り切らなくちゃならないから、今は必要以上に緊縮体制になってるんだろうけど。経費削減と目先の利益ばかり考えて優秀な人材まで切って、冒険的な仕事をしたがらないから、何もかも縮む一方で先が全く見えませんよ。もうこうなったら、心配するのもバカバカしいから、人類の浅智恵がこの危機をどう乗り越えるのか、お手並み拝見ってところかなあ」と、わりあい朗らかな調子でいわれたところが、Mさんらしくてよかった。
帰りの電車はもろに人身事故の余波をかぶって赤羽駅でストップしてしまい、暗い気持ちで京浜東北線に乗りかえて、田端経由で渋谷駅に着いたときは、すでに東横のれん街が閉まっていました。




2009年03月02日

刺身、春野菜の天ぷら、高菜の焼飯ほか

今日は例のNHK「知る楽」の撮影で朝10時からわが家にクルーがお越しになり、運び込まれた機材の多さにまずビックリ!映像にメリハリをつけるべく、狭いわが家に小さなクレーンが据えられ、レールまで敷かれて本格的なロケが始まると、カメ♂がコーフン昂奮してバタバタと走り回り、なんと出演までしてしまったのである。もともと出演は構成台本の段階から織り込み済みで、バッチリ怪獣っぽく撮ってくださったカメラマンの方は、かつて東映の特撮も経験なさった方だったから、「ヌーベ」でランチをご一緒しながらその手の話をいろいろと伺えたのが面白かった。
 夜は上村プロデューサーや森信ディレクターらと「木村商店」で食事して、問われるままに歌舞伎の話をいろいろとして、代わりにこちらからお訊きしたかったのは一昨日の夜つい最後まで見てしまったNHKドラマスペシャル「白州次郎」の話で「あの映像は凄かったですねえ。まるで映画みたいだったけど、フィルム撮影だったの?」と訊いたら、あれこそがハイビジョン処理なのだそうで、今どきは映画のフィルムでもデジタル化した処理になるらしい。とにかく大変な労作だったようで、主演のふたりはもともと白州夫妻の大ファンだったと聞けば、なるほどスタッフ、キャストともどもの力作と納得がゆく。力が入りすぎたせいなのかどうか、放送日が少し遅れたそうで、当初の放送予定がいつだったかまでは聞かなかったが、惜しむらくは今見ると必ずしもタイムリーな作品とは私には感じられなかった。何せ大富豪の息子と貴族の令嬢の話だけに、もうちょっと前だったらかなり受けたような気もするのだけれど、不況の深刻さが日増しに募る昨今の状況下では、共感を得るのがいささか難しいような気もしたのである。
今回私が久々に歌舞伎を取りあげるにあたっても、今日的な時代の気分を反映しないわけにはいかず、敢えて70年代の反体制的な歌舞伎観の復活を試みたようなところがないとはいえない。少なくともテキストではセレブな方々の和物おシャレアイテムとしての歌舞伎からは相当に距離を置いた形で論考を進めたつもりである。


コメント(2)

松井今朝子さんの読者です。「そろそろ旅に」を読んでから、「果ての花火 銀座開化おもかげ草紙」など読んでいます。少しストーリーがひねってあるところが面白いです。女性の時代小説家として、諸田玲子さんとともに今日注目できる小説家としてこれからの作品を期待しています。
つきまして、このブログに書かれているNHK「知る楽」はいつごろ放映されるのでしょうか。松井さんの番組をはやくみたいなと思っています。わたくしは「知る楽」のファンなのです。あれは意外に面白いです。

投稿者 tsuchan : 2009年03月04日 22:25

「知る楽」の放送は3/30〜5/18の毎週月曜日です。

投稿者 今朝子 : 2009年03月05日 00:34



2009年03月03日

海老とブロッコリーの炒め物、塩鮭、蛸とセロリのサラダほか

近所の総菜屋でゲット。
桃の節句の今日は時ならぬ降雪に見舞われて、わが家には税理士さんがお越しになり、私がぐずぐすして渡さなかった支払い調書や領収書の束を持ってお帰りになった。とにかく整理がこれ以上遅れると申告に間に合わないとのことで、来年のこの時期はなるべく仕事を増やさないようにしてくださいといわれてしまった(苦笑)。
間に合わないとまずいのはNHKテキストの校正も同様で、晩ご飯を作る暇も惜しんでずっとやっているが、まだ片づきそうにない。こちらも短期間にしてはそこそこ面白い歌舞伎論が展開できたように思っていたが、編集部サイドにもさらなる情熱が感じられて、この手のテキストにはあり得ないほどの詳細な脚注を入れて下さったから、またまたこちらもそれをしっかり校正し、加筆修正するために家中の本をひっくり返して確認するはめになった。編集部サイドの脚注はむろん現在流通している歌舞伎関係の事典類によるものだろうし、やはりときどき間違いが見つかるのは編集部サイドの責任というよりも、参考にした事典類の問題ではなかろうか。とかく事典類は多人数で作るために、原書にあたらず孫引きを重ねる無責任な筆者がいれば、どうしても間違いが多くなるし、それをチェックできる編集者もなかなかいないというのが別に歌舞伎に限らず出版界の現状で、多量の出版物を短期間で生み出す傾向が出版物全体の劣化を加速させているのはいうを俟たない。そもそも私は現在小説を書く人間で、だから多少いい加減であっても面白いことを書くように求められる立場だと思うし、今度のテキストも最初はそのつもりだったのだけれど、かといって孫引きの氾濫による事実誤認がこれ以上増えるのを黙って見すごすわけにもいかず、なんとか自分のできる範囲で踏ん張らなくてはならない。それにしても昔は出版物の数も書き手の人数も少なかったから、これにさえあたっておけばOKという感じの書物があったが、今は情報と情報発信者の数が増えすぎた分、却って取捨選択が難しくなったのはあらゆる分野でいえそうである。なるべくいい情報をお届けするのは作り手の良心に任されているわけだから、こちらとしてはなるべく良心的に振る舞うしかありません。
 ところでそんなことをしている間に、政界では小沢代表の第一秘書逮捕という、民主党にとって大打撃となりそうな事件が起きたようだが、これでもし党首が鳩ぽっぽ兄に替わったら、郵政民営化による闇を暴くことで売り出し中の弟と連携して、鳩ぽっぽ政権が誕生したりするんだろうか。




2009年03月04日

スラッシュの進藤さんと近所で食事。
朝から夕方までNHKテキストの加筆訂正をした上で、夜はスラッシュの事務所で進藤さんと校正の箇所を突き合わせて最終的な決着をつけ、バンザ〜イ!これでようやく明日から本業の小説に専念できます。それにしても、こんなに大変な仕事になるとは思いも寄りませんでした。「役者評判記」の引用や「絵入狂言本」によるストーリー紹介や「御狂言楽屋本説」の図解などを盛り込む一方で、柳田國男や行動生態学やシェイクスピア劇のブランクヴァースや、果ては村上隆やデビッド・カッパーフィールドまで登場させながら、かつての「ぴあ歌舞伎ワンダーランド」ノリのめいっぱいカジュアルな本に仕立てたつもりで、編集部サイドも仰言るように、色んな意味で、こんな歌舞伎の本は今までになかったし、もう二度と出ることはないでしょう。
ところで進藤さんと食事しながらやっぱり小沢代表秘書逮捕のニュースに話が及んで、検察のKYにも呆れるよねえという意見で一致した。「空気を読めない」と取るべきか「空気を読みすぎ」と取るべきかはさまざまだが、「結局、これでまたあの人に居座られちゃったら、こっちは泣くに泣けないわよ〜。それにしても、この絶妙のタイミングだから誰かの差し金なんだろうけど、アソー君はそこまで智恵がまわるとも、力があるとも思えないんだけどなあ」と進藤さん。「意外と細田だったりして。でもアソー君をあのままにしておくことに何かメリットがあるのかしら?そこが今一よくわかんないんだよねえ」と私。ともあれ開き直ったオザワ君が今後どんな手に打って出るか、もうこうなったらいっそ政界が根こそぎめちゃめちゃになるまで戦って戴きたいものであります。


コメント(1)

「知るを楽しむ」、突発事故や本業の執筆に押しつぶされそうな日々を乗り越えられての終了に、出演をお願いした者としても、バンザーイ!です。以前も書きましたが、「ぴあ歌舞伎ワンダーランド」は一見初心者向けなのに、素晴らしく中身の濃い作りで、今も愛読しており、今回のテキストと映像も永久保存版です。
昔は4月と言えば、新学期のクラス替えと同じ位、TVの新番組が気になったものでしたが、今年は新年度初日から2ヶ月、毎週、今朝子さんのお話が聴けると思うとすごくうれしくて、毎回、びっくり箱のような歌舞伎話がうかがえそうですし、俊寛サマの特別出演も楽しみです。
歌舞伎座は来春までのさよなら公演が大人気で、それを見越したのでしょうが、タイムリーな企画で、改築が発表になって以来、3階もほぼ満席です。一昨日も「忠臣蔵って、元禄と仮名手本、2種類あるんだって。」という声が聞こえて、<松の廊下>や<お軽勘平>を期待して来た人もいそうですし、下座音楽も入らない長ゼリフの芝居で、(歌舞伎って、こんなものか)、とガッカリした人もいるかも、と思ってしまいました。
(長々とすみません。)

投稿者 ウサコの母 : 2009年03月05日 18:37



2009年03月05日

ジャガイモとワカメの炒め物

今日のQPを見て、昔よくやった超簡単な炒め物を想いだして、オリジナルに作ってみた。生姜の千切りを入れた油で豚肉を炒めていったん取りだしておき、その油でジャガイモの薄切りを透き通るまで炒めてから、ワカメを入れ、豚肉をもどす。鍋肌に酒と醤油をまわしかけてシンプルに味付け。ジャガイモはメイクイーンがオススメ。
 WBCの第1戦日本VS中国の試合を見ながら食事。大差をつけての楽勝かと思いきや、意外に中国が善戦して、イチローの5打数ノーヒットに代表される日本の貧打が目についた。まあ、侍ジャパンの本格的エンジン始動はこれからなのでしょう。
昼間は『道絶えずば、また』の書き直しをしている最中に目の前がくらっとして、昏倒するように倒れ臥し、小1時間ほど眠ってしまった。いかにも春らしい陽気だったし、昨日ひとつの仕事が一段落して、急に気がゆるんだせいだろう。ところがどっこい、午後になって幻冬舎のヒメからやや暗い声で電話があり、「あの〜ブログ見てたら申しあげるのがなんだか悪いような気もしたんですが……」といわれて、えっ、何?『星星峡』の〆切りは来月だよねと狼狽える私。「あの〜『吉原手引草』の文庫のゲラなんですが……」「ああ!著者校の〆切りはいつだっけ」「はい。一応2月いっぱいということで」「わーっ!!!ゴメンナサイ。今月一杯だと思い込んでた。どうしよう……」「まだ大丈夫です。来週の頭までだったら」「必ずやります。ほんとにゴメン」と謝りまくってなんとか事なきを得たものの、本当に色んな仕事がこの時期にガチンコしてたのでした(@@);この3月さえ乗り切れば、あとはいっきに暇になっちゃうかもしれないと思えるほどです。
ヒメともやっぱり小沢秘書逮捕事件に話が及んで、出るべくして出た外圧疑惑だったが、夕方の買い物でコンビニの前を通ったら、案の定日刊ゲンダイの「米国圧力説」のデカイ見出しが目に飛び込んだ。「第七艦隊以外は要らない発言が、けっこう響いたのかもねえ」なんてヒメにも話していたのだけれど、「でも小沢って妙にガードが甘いというか、これまでにもずいぶんツメの甘いとこありましたよねえ」といわれて確かに。ああ見えて、結局どこかお人好しのボンだったりするのかもしれません。




2009年03月06日

海老野菜オムカレー

目黒で百田まどかさんの個展を見た帰りに元ミセス副編の福光さんと一緒に近所で食事。
 イラストレーターの百田まどかさんと知り合ったのは、彼女が山藤章二の似顔絵塾でグランプリに輝いて、ご主人ともども東京に引っ越されて間なしの頃だったから、もうかれこれ30年来の友人ということになるのだろうか。昔は家に往き来したりして一緒によく遊んでいたのに、最近はお互い仕事が立て込んでなかなか会えなくなってしまったのだけれど、久々に個展をなさるというので何とか駆けつけたいと思い、共通の友人である福光さんが今日いらっしゃるというので、閉場間際にちょこっと顔を出させてもらった。色んなタッチの絵が描ける人だが、TVCMで流されたり駅貼りの巨大なポスターにされても、やはりひと目でそれとわかるタッチを獲得しているのが彼女の強みだろう。「昔は女の人をきれいにしか描けなかったんだけど、エロっぽく描けるようになってから、自分でもぐっと幅が広がった気がする」とご本人も仰言るように、色気のある絵が増えていて、その中で私が気に入った1点とスリーショットしたものの、ブログの掲載写真で果たして見えますかどうか。




2009年03月07日

ポークソテーオニオンソース

昨日のQPで見た料理。ソテーしたフライパンから油だけを除いて、すり下ろしたリンゴを加え、キャラメル色になるまでじっくり煮詰め、そこに玉ねぎのすり下ろしを入れてまたじっくりと甘みが出るまで炒め、酒、塩、醤油で味付けすれば、こくのあるソースが簡単にできる。
食事しながらWBC日本VS韓国戦を途中まで見た。1回表に3点を入れたあと裏で松坂が打たれてたちまち2点を返されたあたりではどうなることかと思われたが、意外や意外、7回コールドで日本が圧勝。イチローもようやくお目覚めモードだったし、4番村田の2試合連続HRはあっぱれ。これはもう勝つのが当然の点差になったところで見るのをやめて、もうひと仕事に取りかかったのは、なにせ明日は乗馬だし、明後日はまた朝から撮影だから、どうしてもキリのいいところまで書いておきたかったのです。来週からは色んなイベントが目白押しで、本当にこの3月を乗り切れるのかどうか、ドキドキしてきました。




2009年03月08日

上方寿司、生ハムのマリネ

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乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
素直で且つイケイケの牝馬で2鞍快走。夕方のレッスンは少人数だったので、久々にガッツリ走って心地よい疲労を覚え、帰りの電車でついうとうとしてしまう。
クラブハウスではゲームメーカーのOさんに「ジンガロよかったですよ〜」という話をいろいろと聞かされた。無事に乗り切れるかどうかも定かでないこの3月だが、なんとか時間を見つけて是非とも見に行きたいもんであります。
そもそも日曜日に必ず乗馬に行くのもけっこう大変で、1週間分たまった掃除やら洗濯やら日用品の買い物やらを午前中に全部済ませてから出かけなくてはならないのだけれど、その間TVを点けて報道番組は一応チェックしている。今日は当然ながら各局が小沢代表秘書逮捕事件を取りあげていて、この間ずっと反自民の報道姿勢を貫いてきたTBSの「サンデー・モーニング」が若干元気をなくした感じだったが、テレ朝の「サンデー・プロジェクト」は真っ向からこれは一種の国策捜査であるとした切り口で勝負に出て、田中真紀子氏が出演し、政権交替を目前に行われた本事件にたやすくねじ曲げられる昨今の世論の軽薄な風潮に釘を刺した上で、ロッキード事件と同じく「外圧」の影響をはっきりと匂わせた。これと合わせて面白かったのは、以前から一貫してあきらかな自民党右派寄りであるフジTV「新報道2001」に出演した宋文洲氏の発言である。まず2500万円やそこらのハシタ金で汚職だと騒いで、今後の政権をどうするかという肝腎の問題がお留守になるような国民は本当に軽薄でバカですよ、と図らずも田中氏の言い分と同じようなことを何度も強調していて、確かに中国ではこんなものは汚職のうちに入らないよなあ、日本は江戸の昔からアジアでは珍しく汚職アレルギーみたいなところがあって、まあ、そこがいいとこでもあるんだけど……と思って聞いていたのだけれど、あとで聞いた田中氏の発言と考え合わせると、これは日本が今後どういう方向に舵取りするのか、明治以来ずっと続いて、戦争で一時中断しつつも戦後ますます強くなった英米との強調路線というか米国の属国化路線を今後もとり続けるのか、それとも斜陽の米国とはだんだんサヨナラして中国寄りの路線に切り換えるのかという大問題が含まれているような気がしないでもない。どう転んだって超低レベルの政治家しかいない上に少子高齢化で衰えゆく国はどちらかの傘下で細々と生き延びるしかなさそうだし、従いてゆくならどっちがましか?てな判断になるのだろうけど、ともあれ自民にしろ民主にしろ、定額給付金の使い道を個人でどうするかなんてバカバカしい説明は要らないから、自分たちは今後どういう国家戦略でやっていきたいと思っているのか、そういう肝腎のことを国民にちゃんと説明してから投票させろ!と言いたい。日本国民は果たして宋文洲氏が言われるように本当に軽薄でバカなのか、ここぞ正念場というべきでしょうか。


コメント(1)

昨夜一回目は見逃したNHKドラマ「白州次郎」をやっと見る事ができました。
映像は噂通り映画調で素敵だったし、伊勢谷さんもなかなか頑張っていました、ずっと感じていたのは「今の日本にこんな迫力で日本の危機を乗り越えようとしている政治家はいるのだろうか?」という事です。

占領直下にあのような気骨ある政治家(吉田茂)がいたというのに復興を果たした今の方が独立心がないのではないか〜!
日本男児はどこへ行ったのじゃ!とずーっと歯がゆい思いでドラマを見ていました。
現実の政治家よりドラマの政治家の方がよっぽど迫力あるって
どういう事?

新聞は真面目に読むと空恐ろしい経済記事ばかり。
会社の説明を聞いたら役員の給与カットは1月より始まり年度末に向けてカット率は増加するばかり。

きっと来年の夏のボーナス時期にはもっと悲惨な記事が増えるでしょう。
仕事が厳しくてもせめて日本のために必至になっている人を
テレビで見て奮起したいのですが、それも空し。。。

投稿者 モイラ : 2009年03月08日 23:56



2009年03月09日

塩ちゃんこ

東京江戸博物館でNHK「知る楽」の撮影後、両国の「巴潟」でスラッシュの進藤さんと食事。
けさ10時半過ぎに江戸博入りをしてヘアメイク後にまず戸外で歩くシーンを撮影。その後館内の中村座を再現したセットを前に色んなポーズをつけられての撮影があって、いや〜私は別に役者じゃないんだけどな〜と思いつつも、乗りかかった船でやるしかなく、なにせカメラ3台据えての撮影だからカメラマンの方もVTRを同期させたりするのが大変だし、照明の方は眼鏡が反射しないように光を当てるのに苦労なさるし、休館日でもスタッフの出入りや電話があったり、上空にヘリコプター音が聞こえたり、定例の館内放送があったりすると音声の方はすぐに録音を中断しなくてはならないし、そしたらこちらはまた最初から言い直すことになり、言い直す段階で話が少し変わってしまうとディレクターからさっきの言葉をもう一度いってくださいなんて注文されても、私はやっぱり役者じゃないので同じセリフを繰り返すことはできないのである。そもそもきちんとした台本はないので、こちらは自分が書いたテキスト通りのことをいうつもりでいたら、ディレクターがその場で質問をして、それにこちらがその場で答えることも多く、おまけにそれを繰り返してくださいといわれると、やはり役者じゃないのでそれは全くできない。とにかく私は作者なので、自分がそのつどそのつど新たな言葉を蚕が糸を吐くように吐き出していくわけだから、それを繰り返すという作業は生理的に全くできないのである。だからいっそインタビューの形にして、それを勝手に編集なさったほうが効率がいいように思うのだけれど、ディレクターのほうにはこういう話を私から聞きたいうような漠然とした意図があり、それに沿ってなんとかまとめようとしつつ、いわば口立て台本を作るような形で撮影を進行なさるし、私は私でどうも当初の論考と向こうの意図が違うような気がしつつ、なんとかそこの妥協点を見つけて新たに話を組み立てなくてはならず、お互いに物凄く大変な作業となるのだった。で、撮影終了は6時過ぎで、それでもなんとか無事に修了しました!!!スタッフの皆さま、ディレクターの森信さん本当にお疲れ様でした。被写体が悪かったことには目をつぶって、あとは編集でいい作品に仕上げてくださることを期待するばかりです。
今日は『吉原手引草』の文庫本の著者校正の〆切りとも重なっていて、幻冬舎のヒメには事情を話して帰宅後に電話でやりとりをし、バンザーイ!!!これも完了してあとは4月中旬の刊行を待つばかり。しつこいようですが、明けない夜と終わらない仕事はありません(^.^)


コメント(1)

お疲れ様(^。^)NHK楽しみにしています。
文庫本は単行本をそのまま小さくしていると思っていましたが、著者校正って言うのがあるのですね。
読者はこの行のこの言葉・・に釘付けになり、そこから進まないほど感動する事ありますよね。「吉原手引草」がそうでした。
NHKの「日本の100冊私の一冊」を観ながら本の素晴らしさを感じます。ますますのご活躍を心からお祈りいたします。

投稿者 五島 : 2009年03月10日 21:47



2009年03月10日

刺身、焼き鳥、釜飯ほか

漫画家の高見まこさん、リイド社コミック「乱」の稲村編集長、佐藤氏、スラッシュの進藤さんと新宿で会食。
コミック「乱」というオール時代モノのコミック誌でいよいよこの4月から『仲蔵狂乱』の劇画が連載開始ということで、今宵は描いてくださる高見さんとの初顔合わせ。で、「どういう店がいいか迷ったんですが、やっぱりウチらしいとこにしようと思って」と稲村編集長がお連れくださったのは流行りの戦国バーならぬ戦国料理店で、入るといきなり鎧具足にご対面。刀を持った店員さんが殺陣をしながら個室に案内してくれて
照明は百匁蝋燭、メニューも戦国武将にちなんだネーミングが面白い店でした。女性客がけっこう多くて、やっぱり世間は戦国ブームなんだ〜と実感。それにしても稲村、佐藤両氏は共にまさしく劇画から抜けだしたような濃い〜イケメンなので、違和感なくその店の空間にピッタリはまっていたのでした(笑)。
そもそも私の作品を劇画で手がけたいと思われたのは稲村編集長だったそうなのだが、いろいろある中から『仲蔵狂乱』を挙げられたのは高見さんのほうで、高見さんは以前オリジナルで歌舞伎の研修生ストーリー物を手がけようとなされたときに、中村京蔵丈と知り合いになられたという話を聞いて、世間ってホント狭いな〜という気がした。高見さんの弟さんは以前「ぴあ」の社員だったということで、これまた進藤さんの後輩に当たるし、佐藤氏も以前は「ぴあ」の仕事を請け負ってられたのだという。で、こんどの連載の仕掛け人にである稲村編集長はなんと今月で退社し、某社に移って新コミック誌の創刊を手がけられるそうなのだが、その某社はこれまた私と非常に縁の深い出版社だから、なんだか黙阿弥の芝居を見ているみたいに、世間は息苦しいほどに狭いのでした。




2009年03月12日

葱ラーメンほか

さいたま芸術劇場で「ムサシ」を見た帰りに近所で食事。
井上戯曲と蜷川演出のコンビに加えて藤原竜也と小栗旬競演という話題作ながら、果たして戯曲が間に合うんだろうか(笑)と心配された公演だが、肩の凝らない商業演劇的作品に仕上がっていて、ドラマ全体としては案外たわいもないといえなくもないけれど、部分的にけっこう笑えるところもあってそれなりに面白く見られたのは、蜷川組の吉田鋼太郎や大石継太、井上組の辻萬長といった芸達者な脇役陣と、白石加代子の参加に負うところが非常に大きいし、むろんそれは役者にハメ書きした井上戯曲の勝利でもあり、また役者をハイテンションに導いた蜷川演出のお手柄でもある。ことに白石演じる「蛸」の亡霊が登場する能のパロディは傑作だ。二人三脚ならぬ五人六脚といったスラップスティック・コメディ風のシーンも随所に盛り込まれるなかで、藤原の武蔵、小栗の小次郎ともにハイテンションで力演しているが、カッコイイというよりむしろ可愛いという印象を受けたのは、見ている私がオバサンだからだろうか(笑)。ストーリーは巌流島の決闘の後日談という設定で、鎌倉の禅寺にいる武蔵野のもとに小次郎がリベンジに現れるところから始まり、禅寺の住持とそこに居合わせた沢庵和尚、柳生宗矩、禅寺の檀那(パトロン)女性二人がからんでドタバタ劇が展開し、途中なんだか昔の歌舞伎みたいな古風なお話になり、それが実は……といったどんでん返しになるが、そのラストがちょっとたわいなさすぎるのは、たぶん作者にとって時間切れだったのだろう。




2009年03月12日

根三つ葉と塩昆布の焼き飯、アスパラガスのサラダ

焼き飯はQPで見た料理。え?と思うような具だが、これが意外と美味しいし、味付けも簡単にできるのででオススメ。炒り卵を先に作り置きしてからご飯をパラパラになるまで炒めて細切りにした塩昆布、ざっくり切った根三つ葉、炒り卵をを入れて炒め合わせ、仕上げに醤油を少し鍋肌にまわしかけて仕上げる。油の代わりにマヨネーズを使ってご飯を炒めるのがポイントで、QPならではのご提案であります(笑)。
明日が『道絶えずば、また』の入稿〆切りなので、今日はほとんどニュースも見ずに(QPは観たが)ひたすら仕事をしていて、それでもまだ終わらないために、これで失礼します。




2009年03月13日

青のりとシラスのパスタ、バーニャカウダほか、

新国立劇場の小劇場THE PITで「昔の女」を見た帰りに近所で文春の内山さんと一緒に食事。
 芝居を観る前に集英社の八代さんとお会いして『道絶えずば、また』単行本版の最終稿を無事にお渡しできました(^^)/
「昔の女」は同時代演劇の上演をシリーズ化している同劇場が手がける初の海外戯曲でドイツの現代劇作家R.シンメルプフェニヒの作品で、松重豊ファンの内山さんにお誘いを受けたのだが、ひと口でいえばウエルメイドの不条理ホラーで、けっこう面白く見られて、思わぬ拾い物をした感じだ。熟年夫婦が引っ越しの支度をしているところに、夫が24年前にひと夏を共にした女が唐突に訪ねてきて、異常な執着によって夫婦を破滅させるという設定で、全体として往年の安部公房の戯曲を想わせるタッチだが、劇中に流れる時間を小刻みに止めて繰り返すという、映画の巻き戻しのような手法が新鮮で、しだいに劇全体の時空が奇妙に歪んで、夫婦の間の息子がガールフレンドを捨てる行為と、夫がかつて昔の女を捨てた行為とが重ね合わされて共に復讐される結末に至る。デフォルメされた遠近法を使ったような装置も大昔のドイツ表現主義を想わせて面白く、ラストはなんと屋台崩しまで見せられてちょっとびっくりした。




2009年03月14日

鶏肉とセロリのきんぴら

前にQPで見た料理。鶏もも肉とセロリを細切りにしてごま油で炒め、砂糖、酒、醤油味醂で味付けするだけ。セロリは葉っぱも使える。
 今日は久々に夕方で仕事を終わらせたが、今週はいろいろあってさすがに疲れてしまった。で、来週も気がついたら色んな予定が入ってしまい、〆切りも何本か重なっていて、3月一杯はちょっと気分的なゆとりができそうもない感じであります。
 そんなわけでこのところニュースもあまり見られないのだけれど、例の小沢氏秘書逮捕を皮切りに政界を揺るがした西松建設がらみの問題で、自民党議員で大きな疑惑がもたれている二階氏と小沢氏の写真が並ぶと、ふたりともまるで往年の東映時代劇に出てきたような典型的なワルモンの顔なのがおかしい。厚かましいの語源は厚顔とか厚皮面で、それは古人の観察眼と統計が反映されたものなのだろうか。人は見た目でたいがい判断出来るとすれば、唇が歪んでるあの方も、やっぱり性格が相当に歪んでいると見たほうがよさそうである。
ともあれ小沢丸は検察側の集中砲火を浴びて今や沈没寸前というかっこうだが、この事件については今週のアタマTBSに出演した立花隆氏が「別に今回ばかりじゃなくて、そもそも検察はすべて国策に沿って動きますから、そういう意味では全部国策捜査ですよ」と断言なさったのが面白かった。つまり検察は検察で「国のため」と信じて自民党旧田中派の土建屋国家体質が再び表面化するのを阻止すべく動いているのだろうけれど、結果としてそれがひょっとしたらアメリカの顔色を窺った判断のように見られたり、現官僚機構が巻き返しを図って、裏で糸を引いているように見られたりするのも、政権が変わるかもしれないと思われたタイミングでの実にKY的な発動だったからにほかならない。国民としては、ここで、その手に乗ってたまるかという警戒心と気概を持ちたいものである。旧田中派の土建屋国家的体質にも困ったもんだが、比較的金にきれいと見せて裏で米国との間で思いっきり売国奴的な取引をやっていたことが疑われる清和会系が自民党内でいつの間にか物凄くのさばっていたことは、この国の選択肢を非常に狭めてしまったことのほうをもっと憂えるべきだし、いずれにしろ政権が変わらないと、結局やりたい放題の官僚は万々歳だという点を見逃してはならないのだと思われます。




2009年03月15日

上方寿司、海草サラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
年に何回あるかないかという絶好の乗馬日和でいつものように2鞍騎乗。馬の洗い場で会ったオペラ歌手のSさんから「松井さんって女の子好きよねえ」と言われたのは人間ではなく馬のことで、今日も1鞍目は例のお局さまチックな芦毛の牝馬、2鞍目はマジメで素直な女子高生といった感じのこれまた牝馬だった。「牝馬はマジメに走ってくれるからいいのよ」と答えたら「う〜ん、でも気まぐれで気むずかしいとこもあるから、私はスノウは苦手よね〜」とのことで、お局さまチックな芦毛スノウホワイトをSさんは敬遠している。でも、どういうわけか、私は最初からわりと相性がよくて、ことに最近は彼女のほうも私をしっかり憶えていて非常に甘えてくれるのである。そんななか、以前クラブの馬を激写したカレンダーをもらって、お礼にヴァレンタインチョコを差しあげたIさんから、ホワイトデーのお返しとして、写真をCG処理したとおぼしきスノウホワイトの肖像画をプレゼントされたのはむちゃくちゃ嬉しかったです。Iさん、
本当にありがとうm(_ _)m 
ご機嫌で帰宅したら、心配なのでナレーション部分をチェックさせてほしいと言っておいたNHKの構成台本がメールで届いていて、それを見たら案の定、というより、ちょっとビックリなくらい私のテキストと違っているのはまだ大目に見るとしても、あきらかなマチガイがいくつかあって、もう映像は決定していて、ナレーションも明日には完全アップしなくてはならない段階で、いかに修正すべきか、胃がキリキリ痛むような思いをさせられている。それにしても、活字を扱う編集者となら、こんな乱暴なことは絶対ありえないと思えるようなことが平気でまかり通るからテレビの仕事はコワイ(-.-);




2009年03月16日

魚のすり身揚げ団子、菜の花のお浸し

揚げ団子は大家さんから頂戴した箱根湯本の「竹いち」製でとても美味しかった。
けさ起きてすぐにTVを点けたらWBC日本VSキューバ戦をやっていて、さすが大舞台に強い松坂の先発は安心感があるなあと思いつつ、こっちはそれどころではなく、急な仕事に追われて最後まで見られなかった。ともあれ強敵と思われたキューバを完封とは、でかした、侍ジャパン!
明日は私がスケジュール表を見誤って、昼間は中華、夜はイタ飯をダブルでゴチになってしまう日とあって、今日はなるべく控えめな晩ご飯にした。
 昼間は銀座の福臨門でごちそうになる予定で、講談社の編集者を通じてご招待をしてくださったのは作家の富岡多恵子さんである。前に書いたかもしれないが、富岡さんは武智鉄二師の最後の対談相手であり、対談を上梓する段階で亡き師に代わってお手伝いした関係で知遇を得て、以後いろいろと親身になって世話を焼いてくださった方であった。当時まだ30代半ばで専ら演劇の仕事をしていたはずの私に、なぜか作家になるよう口で勧められたばかりでなく、担当編集者までこちらに差し向けられたくらい熱心に勧誘?なさったにもかかわらず、その頃の私は、もちろん小説のシの字も書いていなければ、興味すら全く持てない世界だったので、富岡さんのせっかくのご厚意に報いることもなく、しだいに疎遠となった。それから10年ほどして私は唐突に小説らしきものを書き出したのだけれど、「純文学」をお書きになる富岡さんとはおよそ無縁な時代小説だったせいもあって、同業者の先輩?といった感覚は持ち合わせなかったから、これまでご挨拶もしないままで打ちすぎたことに少し気が咎めていた矢先に、富岡さんのほうから編集者を通じて最新刊の講談社文芸文庫『西鶴の感情』の解説を依頼されたのだった。私は基本的に文庫の解説はお断りをしているし、ましてメチャメチャ忙しい最中の〆切りだったので、ふつうなら絶対にお断りするはずのところを、これを機に、私が現在に至って小説を書く生活をしながら、当時はなぜ富岡さんの勧誘に一顧だにしなかったのかの弁明を試みるつもりで、お引き受けした次第である。その解説を大変に喜んで戴いたようで、今回編集者の方ともどもランチのご招待に与ったわけである。当時まだ小説を書くようになるとは当人ですら夢にも想わなかったのに、富岡さんはいったい私のどういうところを見て勧められたのか、ちょっと気になるところでもあります。




2009年03月17日

福臨門+イル・ギオットーネ

作家の富岡多恵子さんと講談社文芸文庫の長田副部長と銀座の福臨門で会食して
ランチフルコースを頂戴したあと、昭和通りのルノワールにおいて持参したノートパソコンで原稿を書き、その後スラッシュの進藤さんと落ち合って丸の内のイタリアンRイル・ギオットーネで講談社の国兼ブチョー、「小説現代」の塩見氏と会食。今日は講談社デーでした。
 久々に食べた福臨門の中華は点心からスープ、炒飯に至るまでやっぱり美味しくて、結局セーブが利かずに完食してしまい、そのあとのイタ飯ではウニ載せ茶碗蒸しのグリーンピースピューレに始まり、黒鯛(ちぬ)のサラダ、鮑とウニのココット、フォワグラのパイ包み、鳩肉のグリルのほかに自家製生パスタやデザートがたっぷり出て、これもきっちり完食し、私はまだまだ生物としてイケルのかも、と、妙な自信を深めつつも(笑)、コレステロール過多症や痛風が心配されて、明日は粗食に徹しようと心に誓いました。イル・ギオットーネは「料理の鉄人」にも登場した笹島シェフがオーナーを務める店で、本店は京都にあり、去年の秋に福光さんと紅葉狩りをした折にチャレンジしても予約が取れなかった超人気店で、その話を文芸出版界きってのグルメ国兼ブチョーに話したら、ぜひ東京店に行こうという話になって実現した。皆で美味しいと唸ったのは鮑とウニのココットで、私は鳩肉のグリルも筍等の付け野菜を含めて結構気に入りました。いろいろマジな話をしつつも、おかしかったのは国兼ブチョーの「うちの子どもが通ってる幼稚園の先生が、『今朝子の晩ご飯』を読んでるって聞いて、ちょっとビックリしたんですよね〜」という発言だった。
今日はランチを食べつつ富岡さんにも、「あんた料理の本まで出すようになったんやねえ」と言われて「は?」「今朝子の朝ご飯いう本が出てるやないの。あれ料理の本ちがうの?」「ああ、あれは朝ご飯とちごて晩ご飯ですねん。料理の本ともちがいまっせ〜」と説明しなくてはならなかった(笑)。てなわけで『今朝子の晩ご飯』って、そんなに広まってるんだろうか?と思うような1日だったのであります。
富岡さんは大阪の方なので、お互い話すときはバリバリの関西弁で話すから、十数年ぶりに会っても相変わらず漫才のやりとりのようになってしまい、「あたし、あんたに、小説家になれなんて言うた?ゼンゼン憶えがないんやけど。それよりあたしは、女のちゃんとした評論家がいてへんから、あんたに評論家になってほしいと思てたのに、いつの間にか作家になってしもて、ああ、こらもうあかんわ思てたけど、やっぱりこれからそっちのほうもちゃんとやってよ〜」「ええっ!!!また、そんな無責任なこと言うてからに、もう、ええ加減にしなはれ!」てな具合の会話でありました。




2009年03月18日

一昨日の晩ご飯の残り、もずく酢、黒ごま豆腐

今日は昨日の分を取りもどすべく執筆に専念し、またカロリーの取りすぎを調整するために料理はしませんでした(笑)。
夕方はスラッシュの事務所に届いていたNHK「知る楽」のテキストを引き取りに行った。タイトルは「極付歌舞伎謎解」で、表紙絵は国政の「暫」。3月25日に書店で発売の予定。なお今週発売された日テレの月刊レシピ本「3分クッキング」でもエッセイ連載が始まりました。
4月に入ると5日に『今朝子の晩ご飯』第3弾、7日には『吉原手引草』と文庫本の出版が相次ぎ、また「コミック乱」でいよいよ『仲蔵狂乱』の劇画が連載開始です。どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m




2009年03月19日

ヤリイカと根三つ葉の炒め物

 QPで見た料理。ヤリイカは軟骨と目玉の部分だけ取り除いて、あとはワタもスミも一緒くたにぶつ切りにして炒めればいいので、めちゃカンタンに出来ます。ごま油で炒めて根三つ葉の芯と葉先を順番に入れてさっと炒め合わせ、酒、みりん、醤油で味付けして、片栗粉でとろみをつける。シンプルな味付けのわりに風味があっておいしい。イカは熱したフライパンに入れてしばらく動かさずに火を通すのがポイント。あまり火を通しすぎないこと。
 食事しながらアメリカのグリーン・ニュー・ディール政策を紹介するNHK特集を見たが、まだそれほどビックリするような革新的技術による開発や進展があるわけでもなくて、従来の太陽光パネルの普及や風力発電を国家規模で推進してるにすぎないようだし、やはり10年間で15兆円というバジェッドも大国にしてはいささか貧弱な気がしないでもない。もっとも化石燃料に対する依存度を軽減しようというエネルギー戦略の転換を国家のトップが明解に意思表示したという点は実に大きいのだろう。翻ってわが国では、技術面で世界の最先端を行きながら、どうやらまた大きく出遅れそうなのは、自信を持ってエネルギー戦略が語れる国家的リーダーの不在によるものだなんてことは、別に今さら言う必要もないだろう。これってなんだか日本のサッカーにも似ていて、いいところまでボールを運ぶテクニックはある癖に、肝腎のゴールを妙に譲り合って決められないという、日本男児の不甲斐ないメンタリティに共通する問題なのかも…とか思ってしまった。狭い島国でひしめき合って生きてるうちに「和を以て貴しとなす」という国民性が生じたのは無理もない話だけれど、「和」を乱すことを恐れるあまり、学校ばかりでなく国全体のあらゆる場での教育がどこかおかしくなってしまったのか、昨今のリーダー不在とその裏腹にある無責任の氾濫は何だかとても尋常ではない感じで、若いうちからあまりにも「出る杭は打たれる」式が高じて去勢されちゃった日本男児に未来はないぞ!といいたくなる。
ともあれ岩隈のふんばりで、なんとか準決勝進出を果たした侍ジャパン、明日もガンバッテください!




2009年03月20日

鶏肉とジャガイモのカレー炒め

 前にQPで見た料理。細切りにした鶏胸肉を塩酒胡椒で下味して片栗粉をまぶし、ニンニクを入れた油で炒め、色が変わったら取りだしておく。ジャガイモとニンジンの千切りを炒めて塩胡椒し、鶏肉を戻してカレー粉で炒め合わせる。ジャガイモはメークインを使って、千切りしたあと水が透き通るまで十分さらしてシャキッと炒めるのがポイント。
今日の昼ご飯はご多分に洩れずWBC日韓戦を見ながら食べた。まあ君がHRを打たれて同点になったところから見始めて、ヤバイな〜と思っていたら、直後の攻撃で城島の代打に立った稲葉がみごと期待に応えてクリーンヒットをかっ飛ばし、小笠原が続いて、5点まで入ったところで、ああ、これで大丈夫だと思いながらも、次の回でイチローがクリーンヒットを打つまでとうとう見てしまった。結果6×2の完勝で1位通過の準決勝進出はめでたし、めでたし、であります(^^)/ 




2009年03月21日

牛肉のカルパチョ、バーニャカウダ、花咲蟹のオムレツ、松の実とトマトのパスタ

 今日やっとジンガロを見てきました!「騎馬オペラ」と称せられるジンガロは4年前に初来日でも見ているが、そのときは余りにもスタティック(静的)なシーンが多くて途中でかなり退屈してしまい、今回の再来日を見るのはどうしようかためらていたのだけれど、乗馬クラブのOさんや、美容師のIさんら既に見た人たちがとても面白いというし、乗馬が趣味の翻訳家松岡和子さんをお誘いしたら、すでにご覧になっていて、もう一度見てもいいと仰言ったのでご一緒して戴いた次第。
今回の「バトウータ」は前回とは打って変わってアクロバティックアクション満載のダイナミック且つスピーディーな展開で、いや〜、もう息つく暇もない、本当にあっという間の1時間半でした。フルスピードで駈歩する馬の上に3人で立ったり、立って楽器を弾いたり、服を脱いだり、とんぼ返りをしたり、逆向きに乗ったり、胴体をぐるっと一回転したり、帽子を落として拾い上げたり、疾走する2頭の馬に両股をかけたり、一体どうしてそんなことができるの!!!と思わず叫びたくなるような曲乗りの連続で、白馬にまたがる花嫁と花婿の叙情的シーンや、生活臭を撒き散らす馬車が何台も連なって爆走する猥雑なシーンが随所で印象的に挟み込まれ、この間ブラスバンド編成とと弦楽器編成に分かれたオケチームが、アップテンポのジプシー系音楽を存分に奏でてくれる。土曜日とあって場内はほぼ満席だから、観客もノリノリで、非常に盛り上がり、松岡さんも前回見たときよりずっと面白かったと仰言っていた。それにしてもこのジンガロで驚くのは、アクロバット乗りもさることながら、馬が独自に演技をするところで、今回も暗い場内に入った瞬間、ツクリモノ?と思われたのが微動だにしない生身の馬で、天井から滝のように降り注ぐ本水に自ら入って水浴びをしたり、地面にごろっと寝ころんだり、何を合図にしているのか不明のまま勝手にいろいろなアクションをして、とても幻想的な美しいシーンを見せてくれるのだった。むろん場内の写真撮影はできないので、代わりにエルメスの展示コーナーに置いてあった物凄く高そうな乗馬鞍を撮影しました。そのコーナーにはエルメスの乗馬グッズがあれこれ販売されていて「根本的な疑問だけど、エルメスって一体なんでこんなに高いんだろう?」と互いに言い合いながら、もちろん買わずに見てまわるだけでした(笑)。帰りは三軒茶屋の「ヨーロッパ食堂」で食事。この店もけっこうオススメです。




2009年03月22日

上方寿司、30品目サラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
ミニ台風のような荒天で、風に弱い馬はパニックになりやすい状況のなか、騎乗したのが2鞍とも例のお局さま的な芦毛の牝馬スノウホワイトだったのは大助かりで、何せお局さまと呼んでるくらいだから、多少の強風でも泰然自若となさってるのである。
「松井さん、今日はさすがに来ないと思ってたのに、来ちゃったんだ〜。ホント好きだねえ」と仰言ったのはオペラ歌手のSさんで、Sさんこそ3日連続で朝から晩までクラブにいて、「そのうち本業を鞍替えして、ここのクラブのインストラクターになってんじゃないの」てな話をMさんとしていたら、そのMさんもいよいよ早朝特訓コースに参加することに決めて、土曜の朝7時半からレッスンをなさるそうなので、「ええっ!それって疲れませんかあ?仕事のほう大丈夫なんですか?」と、思わず心配してしまった私である。ところがその私にインストラクターのYさんが、「松井さん、こんど新馬調教やってみませんか?」と仰言ったので「は?新馬調教って、あの、まさか私が……」と絶句したのであった。新馬調教とは未訓練の馬を6人ひと組でお世話して、きちんと乗れるようになるまで調馬策訓練したりするコースのことで、とてもとても私のような下手っぴには出来ることじゃないのであります。おまけにレッスンの合間にそれをするとなると、やっぱり朝から晩までクラブにいることになるだろうし、いくらなんでもそこまで乗馬に打ち込むと、マジ本業に差し支えが出そうである。
 それにしても、昨日お会いした松岡和子さんも、自分がなぜこんなに乗馬にのめり込んでしまったのかわけがわからないと仰言るほど、今やもう人生に欠かすことのできない趣味としてらっしゃるようだから、乗馬に一旦ハマるとなかなか抜けられなくなる人が多いようである。で、私は馬のほかにカメにもハマっているので、帰宅して晩ご飯を食べながら録画したTBS番組「ウミガメが教えてくれること」を見て、カメの映像を満喫したのでした(笑)。




2009年03月23日

焼き鳥、焼きおにぎりの茶漬け

スラッシュの守部さんと近所の「炙」で食事。
お昼ご飯はご多分に洩れずTVでWBC日米決戦の8回の攻防を見ながら食べて、晩ご飯でもやはり守部さんとまずはWBCの話になった。「私の知り合いで高校野球やってた人がいて、彼がいうには、キューバは攻撃は凄くても、守備は日本の高校野球でもゼッタイやらないようなミスが多いらしいんだよね。それにコーチがノックで色んな場所に打ち分けるのは日本だと当たり前だけど、それを見てアメリカの監督はビックリしたらしいよ」という守部さんの話を聞けば、日本野球の技術的レベルは相当に高いのだろう。世界一流の水準になかなか達しない日本サッカーに比べると一日の長があると考えるべきなのか、それともかつて武智鉄二師が仰言っていたように、もともと日本民族に向いたスポーツなんだろうか。ともあれ今日の8回裏にはイチローが彼ならではの打ち方でヒットを飛ばして本格的な復調の兆とも見えたし、明日は先発を予定されている岩隈もずっと好調をキープして頼りになりそうだし、ここまで来たら是非とも世界一の座をゲットして戴きたいものであるが、それにしても本場米国で東洋人のチーム同士が優勝決定戦に臨むというのもちょっと皮肉な話ではあります。




2009年03月24日

浅蜊ご飯、菜の花のおひたし、メカブ、胡麻豆腐、なめこの味噌汁

 浅蜊ご飯は先日深川の木場公演にジンガロを見に行った際に現地の深川丼店でゲットした「しおふきあさり」という乾物を炊飯器に入れて作った。
今日はとにかくWBC2連覇おめでとう!!!侍ジャパン(^^)/
昼食を食べながらライヴで5回の攻防から見始めて、チャンスのつぶし合いとピンチのしのぎ合いで、優勝決定戦にふさわしい息詰まるような接戦に目が離せなくなり、1点差で9回を迎えたところで、こうなったら是非とも優勝シーンを見届けてやろうとしたのに、クローザーにイマイチ不慣れなダルビッシュがなんと打たれて同点になってしまい、延長戦まで見ていたらさすがに仕事に支障を来すので、あとは録画して、結果を知らないまま晩ご飯を食べながらドキドキして見たのでした。で、10回裏にイチローが決勝打を放った瞬間、8回まで登板した岩隈の力投も、シリーズMVPを獲った松坂の活躍も、何もかも吹っ飛んでしまい、今度のWBCは打っても打てなくてもイチローに始まりイチローに終わったという印象で、むろん実力もさることながら、やっぱり物凄い強運の持ち主だと改めて感じ入った次第です。
 


コメント(1)

きっときっと今朝子さまもご覧になっていると、
気分はいっしょに観戦しておりました(勝手に♪)。
昨日、3分クッキング、買いました。カラーページの
エッセイ、とても楽しく拝読させていただきました。
「知るを楽しむ」のテキスト、今日買いに走ります!!!

投稿者 彩の女 : 2009年03月25日 10:57



2009年03月25日

とん平焼き、ネギ焼き、鶏照り焼き、焼きそば他

お茶の稽古の帰りに三村さんと麹町の「文字平」で食事。三村さんは近頃「とん平焼き」なるものに凝っていて、「和民」で食べたのよりずっとオイシイ〜とのことでした。
考えてみれば、私は今年になって初めてのお稽古で、仕事が重なってこれまで余裕がなかった証拠だろう。色んなことを忘れていて、お点前の最中に立てた茶筅をうっかり倒したりして恐縮したが、私の前に稽古をしたある方は、平棗を手から滑らせて中身の抹茶を畳にぶちまけられたそうで、「ええねん、ええねん、色んなことあるさかい」と阪本先生は相変わらず鷹揚な仰言りようで、本当に肩の凝らない、気の張らない、オープンマインドな稽古だから、私のような粗忽者でも長続きするのだろう。で、その先生が今日はいかにも春らしいステキなお召し物だったが、昔作った着物なので可愛らしい柄ゆきで恥ずかしいと仰言る。「私もう60え〜」と言われたら、たしかにビックリしてしまうのは、その可愛らしい柄ゆきがお似合いになる先生ご自身が、60歳というイメージとはあまりにもかけ離れている存在だからである。で、その場には70代のお弟子さんもご一緒だったのだが、この方がまたどう見ても70代には見えないのであった。高齢化する一方で、昔に比べると人は確実に若返っているのだろう。そういえば昨日のWBCの優勝シーンを見ていたら、アナウンサーが興奮気味に「若き監督率いられた侍ジャパン」を連呼し、そのあと「原監督50歳」と付け加えたのが妙にひかかって、50歳で若いわけ?!と突っ込みを入れたくなった私であります。




2009年03月26日

近所の「日本海」で食事。
明日からしばらく自宅で食事をしなくなるので、今日は料理をしないで手軽に済ませた。
明日は『週刊新潮』の「古都を旅する 私のとっておき京都」というグラビアページのの企画で、早朝に発って、東山の円山公園と将軍塚、伏見の港の3箇所、翌日は石清水八幡宮での撮影が待っている。グラビア撮影といっても水着になるわけではありませんが(笑)、このところの寒の戻りが困ったもんで、別に全然いい格好をするつもりはなくても、着て行く服に迷ってしまう。28日は京都でゆっくりしたいところだけれど、そうもならず、国立小劇場でエッちゃんこと吾妻徳彌さんの会が午後6時からあるので、なんとかそれに間に合うよう戻ってこなくてはならない。で、29日は例によって乗馬に行くつもりで、30日は文春さんとの会食があって、それまでに2本のエッセイの〆切りが控えているので当然ながらノート型PCを持参。なので京都でも更新できたらしますが、ダメな場合は明日のブログはお休み致します。


コメント(1)

お忙しいのに毎日ブログを更新され敬服しております。いつも楽しく、時には膝を打ちながら拝読しております。NHKの「知るを楽しむ」待ち遠しいです。

投稿者 十次郎 : 2009年03月27日 10:41



2009年03月28日

蒸し寿司、ぐじの塩焼きほか

けさ9時台の新幹線で京都に向かい車中ではずっと新潮社の楠瀬氏としゃべりっぱなし、京都駅で同社広告部の八尾氏、カメラマンの田村氏と合流してロケバスでまず円山公園に行って枝垂れ桜のそばで撮影。といっても中央の有名な枝垂れ桜は今や見るも無惨に衰えてしまっているから、奥の比較的きれいな枝垂れ桜を選んだ。京都ではすでに満開の桜もあれば、まだ堅いつぼみのまんまもあって、運転手さんの話でも「今年はほんまバラバラでっせ。そやから一斉に咲いて散るちゅう感じとちゃいまっせ。やっぱりどっかおかしいんですなあ」とのこと。そのあと南座地下の「松葉」でにしん蕎麦を食べてから将軍塚にでの撮影。今日の京都はちょっと珍しいくらいの強風に見舞われていて、将軍塚の展望台は絶景で且つ人がほとんどいないので撮影には最適ながら、めちゃめちゃ寒くて震えあがってしまった。最後は伏見の港でその昔三十石船が出入りしていた場所の汀に立っての撮影とあって、これまたカラダが冷え切ってしまい、晩ご飯で頂戴した蒸し寿司がとても有り難く感じられた。夕食後は妹と実家の料理店「川上」の後継者である加藤氏と会って今後のことを相談し、ホテルに帰ったのが夜中の12時過ぎで、とても仕事はできず、結局PCを持参したのはブログ更新のためだけだったのでしょうか(^^);


コメント(2)

「極付歌舞伎謎解」テキストを買いました。明後日の初回に取り上げる「暫」は5月歌舞伎座で海老蔵が、第2回「廓文章」は4月(もう来週ですが)、歌舞伎座で仁左衛門さんが演じますし、放映直後に実際の舞台が見れるので、まさにうってつけのタイミングですね。
ざっとめくって見ていたら、数年前、NHKラジオ収録で今朝子さんのお話を伺ったのを思い出しました。歌舞伎400年の企画で、出雲阿国から幕末まで、俳優を中心とした1年間の放送の内の数回分で、並木正三の大掛かりな舞台装置や、中村仲蔵のエピソード、怪談物のからくりなど記憶しています。
私は、歌舞伎を見始めて間もなかったので、見た事のない演目が沢山登場して、ピンと来ない個所が多かったものの、舞台に水を張って大きな船を浮かべたり、当時のスペクタクルは、今でも不可能なモノがある位、すごかった、と教わって、その辺をもっと詳しく伺いたいものだ、と感じたのを思い出しました。

その後、歌舞伎に通いつめる様になり、今になって、今朝子さんの歌舞伎観をたっぷり聴けると思うと、改めて今回の企画に心から感謝しています。もう明後日には放映で、勿論、全ての回を録画して永久保存版と致しますし、「今朝子の晩ごはん3」も買います!


投稿者 ウサコの母 : 2009年03月28日 23:49

今朝子の晩ごはん3、毎日通勤電車のなかで楽しく拝読しています。
私は、自宅が飯田橋、会社が代官山なので、渋谷駅で乗り換えるのですが、よく東横のれん街を利用しているので、著書に中に登場する「東横のれん街でゲット」のフレーズに臨場感と親近感を感じてしまいます。
私は、役者のマネジメントをしていますが、少しだけ住む世界が近いせいか(ほんの少しだけですが)著書の中に、お世話になっているクロワッサンの副編集長・船山直子さんのお名前を発見し、直後に思わず船山さんの携帯にお電話してしまった次第です。苦笑。
ますますの、ご活躍をお祈りしています。

投稿者 モコ : 2009年04月03日 13:28



2009年03月28日

川上+キャンティ

 色んなことで頭がコーフンして昨晩は一睡もしないまま、早朝から石清水八幡宮で旧友のレイコに紹介された権禰宜の辻さんとお目にかかって、同神社の謂われをいろいろとお伺いしたあと、40年ぶりの修復工事をした本殿の内部を拝見し、無事2カットの撮影を終了。昼ご飯は川上で食べて、大急ぎで新幹線に飛び乗ったら、なんと同じ車両で市川團十郎夫妻とばったりお会いした。で、東京駅からタクシーでまっすぐ国立小劇場に向かい、滑り込みセーフでなんとか「徳彌の会」に間に合った。会場でこんどは坂田藤十郎夫妻とお会いして、徳彌さんは同家の嫁に当たるのだからちっともおかしくはないのだけれど、私は偶然にも立て続けに團十郎夫妻、藤十郎夫妻とお目にかかってなんとも不思議なご縁を感じてしまった。で、会場でほかにも人形遣いのホリヒロシさんや中村京蔵丈らとお目にかかり、終演後はお茶の阪本先生とそのお弟子さんたちと一緒に西麻布のイタリアンR「キャンティ」で食事。ここは昔ながらに10種類以上の前菜をずら〜っと並べてチョイスさせるスタイルで、私は4種の前菜、3種のパスタ、2種のデザートを盛りだくさんにどっと食べて帰宅。ゼンゼン寝てないのに食欲全開なのがわれながらコワイ(~~); (写真上段は海老しんじょのお椀、中段は稚鮎の天ぷら、下段はホタルイカのマリネほか)
 「徳彌の会」は有吉佐和子作の「赤猪子」と「保名」の2本立てで、「赤猪子」は前回中村富十郎の胸を借りて初演したときよりもむしろ硬さが目立ったのは何故だろう。
ことに登場シーンにもう少し工夫を試みられてもいいような気がした。大変にドラマチックな名作だけに、今後も練り上げていかれるなかで、彼女ならではの味とふくらみが出てくるのを期待したい。「保名」は鬘下地の素踊りで、こちらは自信のある伸びやかな舞いぶりが伺え、裾裏にポイントを置いた衣裳の柄ゆきや色合いもオシャレで、洒脱味のある江戸前の舞踊が堪能できた。




2009年03月29日

上方寿司、海鮮サラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
今日はさすがに疲れていて往きの電車の中でずっと寝ていたのだけれど、それがよかったのか、クラブに着くと妙にシャッキリして2鞍とも快走できた。ことに1鞍目はいつもの専用馬でなく、初めて乗った結構ビビリで且つ重いと見られている馬だったのに「松井さん、専用馬よりいいじゃありませんか」とインストラクターのSさんに賞められたくらい上出来の乗り(^^)/でしたが、別にユンケル黄帝液を飲んでたわけではありません(笑)。
気の毒だったのはランクアップした初めてレッスンで、初めての馬に騎乗して初落馬したNさんで、その馬は以前も大暴れして、ちょっと乗りづらいと思われてる馬だっただけに、Nさんも緊張して、それが微妙に影響したのかもしれません。病院に行かれたっきりでお別れしたので心配です。その暴れ馬はまだら模様の馬で、Mさんいわく「ああいう毛色の変わった馬は、自分でもどこか変わってると思ってるらしくて、わりあい他の馬との協調性がないんですよね。白馬も同じだけど」とのこと。他の馬も毛色の変わった馬を初めて見たときはビックリして引くらしいのですが、毛色の変わった馬自身が自分を変わってると認識しているという話は考えてみると非常に面白い現象で、要は馬にも自意識があるということなのです。そういえば重賞レースで優勝した馬はとたんにプライドが高くなっちゃって、調教師さえ寄せつけなくなるという話を前に聞いて、このブログにも書いたような気がしますが、その話を取っても馬は案外自意識が非常に強い動物なのかもしれません。で、さらに考えると、自意識というものは果たしてどのぐらいのレベルの生物まで有しているのでしょうか?犬や猫には当然あるだろうけど、カメぐらいでも時々あるような気がしないでもありません。


コメント(4)

みました、「知る楽」の第1回めの放送、歌舞伎を見る事は日本人を知る事!!ホンマニそう思います。江戸初期には解りやすいストリーが好まれた。そこら中で土木工事と普請ですから肉体労働者が息抜きになる勇壮で現実離れした題材が江戸歌舞伎の原点なんですね。次はつっころばしの元祖「吉田屋」の伊左衛門期待してます。

投稿者 お : 2009年03月30日 23:08

「知るを楽しむ」のファンです。今回の「歌舞伎謎解」で松井先生のことを知りました。歌舞伎にはずっと興味があったのですが、どうも敷居が高くて、入門書を手にとっても余計に難しかったりして、「あぁ、私には縁がない」と諦めていたのですが、今日のテレビを見て感激しました。こういう風に歌舞伎を見てもいいんだ!(というか、こう見るのが本当なんですか?ん〜それもわかりません)とうれしくなりました。これから7回、楽しみです。撮影、頑張ってくださいね。テキストも買います!ところで、先生のブログ、面白いですね(笑)。

投稿者 くわ : 2009年03月30日 23:23

こんにちは。初めてコメントします。「知る楽」、面白かったです。テキストに書かれていないことも出てきて得した気分。海老蔵さんのインタビューとかあるのかなと期待していたので、それはちょっと残念でした。NHKのスタッフのみなさん、よろしくお願いします(笑)

投稿者 きっちょん : 2009年03月30日 23:46

その馬 (暴れ馬?)アパルーサじゃないんですかね。 イングリッシュでも使うのかはわかりませんが。 馬の毛の色はまだ科学的にはあまり証明されていませんが、大変馬の性格や体質に影響します。勿論例外もありますが。Bold face (顔が白い馬)は耳の障害持ちが多いんですよ。不思議なもんですねえ。

投稿者 長谷川 桂 : 2009年03月31日 04:29



2009年03月31日

イイダコのソテー、黒鯛のフリット、ラムチョップほか

文藝春秋社「オール読物」編集長の吉安氏、山口さん、内山さん、スラッシュの進藤さんと一緒に駒場のフレンチで会食。
 「オール読物」で連載した『円朝の女』完結の打ち上げで、今日は11月刊行が予定されている同作品の単行本についての話が出るのかと思いきや、そんな話はほとんど出なくて、早くも次の連載についてのご相談がメインだったので、なんだかちょっと呆れてしまった私であります(笑)。むしろNHKテキスト「極付歌舞伎謎解」の単行本化をしたいという話が出たので、こちらは撮影を含めてこの仕事が如何に大変だったかという話をして食事が済んだあと、山口さんと内山さんと進藤さんがわが家にみえて一緒に放送を見た。自宅に向かうタクシーの中で「でも松井さん、他人と一緒に自分の映像を見るの、よく平気だよねえ。私なら恥ずかしくてゼッタイ嫌だけどな〜」と進藤さんにいわれて、「独りで見るほうがもっと恥ずかしくて嫌よ〜」とお答えした。で、結果は「まあ、25分の枠ならこんなもんかもね」という感想だったが、山口さんと内山さんは口を揃えて「面白いですよ〜。とてもわかりやすいし。テロップも斬新で」とのこと。「なんといっても梅雀さんのナレーションが豪華だよね」と進藤さん。放送直後に大学院時代の親友で現在は大阪府立大学の先生をしている河合さんから電話があって「面白かったわ〜。ようあれだけテキストと違うことをその場でペラペラ喋れるなあ思て感心したわ。そやけどこのテキストは690円で売るにはワリ合わん力作ですがな」といわれて、ああ、そういう苦労がわかってくれるのはさすがに研究者時代の仲間しかいないだろうと思われたのでした。それくらい専門的な文献を相当に使った上で、かる〜いタッチに仕上げたテキストで、早稲田の内山先生からも「車中で読み始めたら面白くて途中でやめられなかった」というお手紙を頂戴して意を強くしたものであります。ともあれ今回の基本方針は、歌舞伎をわからないままにとても有り難い古典芸能として見るのではなく、なるべく等身大に見て、いわば古くから連綿と続く日本人のセンスを探るというものなので、あと7回の放送でそれが巧く伝わってくれることを祈るのみです。


コメント(3)

いやあ、本当に楽しい番組でした。さすがNHK!制作者のレベルの高さにも脱帽。私は中村屋専門なのですが、改めて歌舞伎を見なければ、と痛感しました。お仕事ご一緒させて頂ける日が来ることを心から祈っております…;)

投稿者 ばきお : 2009年03月31日 08:54

NHK知る楽なかなか楽しめました。でも失礼ながらTVで拝見する松井さんのお顔や首もとの肌がハリがあり驚かされました。乗馬効果でしょうか。初めて松井さんの文章に触れたのは
昔々の「定本武智歌舞伎第3巻」の解説でしたが、書いても喋っても切れ味の凄みは同様ですね。何故か最近は観なくなった歌舞伎ですが、少し行きたくなりました。願わくばいつか知る楽で文楽のお話をお聞きしたい。

投稿者 しみず : 2009年03月31日 10:02

NHKのテレビ見てメールしています。やつすの捉え方に対して疑問を感じます。今の若者文化に比喩する事はまちがいではありませんか?NHKの編集によるところかもしれませんが・・・

投稿者 ナカムラヨシオ : 2009年04月06日 22:50