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2007年09月01日

スープカレー、甘エビの薫製ほか

近所の薫製屋「ヌーベ」でスラッシュの守部さんと食事。
その前に大島さんとも一緒にお茶を飲んで、「錦影絵」の器具を完全リニューアルした話を聞いた。「錦影絵」は江戸幕末から伝わる幻灯の一種で、上方落語家の桂米朝一門によって映写技法が伝承されており、近年恵比須の写真美術館で「日本初のアニメーション」というキャッチフレーズを付けて公開された時にも紹介した覚えがあるが、静的ないわゆる幻灯よりも映像に少し動きがあって、アニメといえばいえなくもない不思議な見世物である。そのときに見せてもらった映写器具はボロボロで壊れる寸前という感じだったのを、文化庁の助成を仰ぎ、江戸伝来の指物師の手で檜造りの新品に生まれ変わったので、今後も公開が可能となったようだ。興味があれば一度ご覧になることをオススメする。




2007年09月02日

上方寿司、茄子のマリネ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
先週に比べると極楽のように涼しい馬場で3鞍騎乗!「大丈夫ですか?疲れません?」とコンピュータソフト制作者のM氏に気づかってもらったが、このところ何かと慌ただしくて、お散歩も満足にできず、たぶん気が立ってるせいだろう、どうも睡眠が十分に取れてる感じがしないので、今日はカラダを存分に使って寝床でバタンQしようと思ったのでした。で、寝床を待たずに帰りの電車の中でバタンQしてしまい、パッと目覚めた駅で「こ、ここはどこですか?」と、うろたえて叫んだら、目の前の女性に「新宿ですけど」と呆れ顔で答えられてホッとした私であります(笑)。
ところでクラブには三軒茶屋でよくお見かけする女性会員もいらして、今日はたまたま送迎バスで会って何かとお話したが、「わたし月に1度河口湖のほうへ行って流鏑馬(やぶさめ)やってるんですよ」と仰言るので「へー!それはそれは……」であった。今は「スポーツ流鏑馬」というのがあるらしく、「競技も面白いんですけど、みんな衣裳に凝っちゃって、もうコスプレ状態で」と聞かされてまたまた「へー!」。流鏑馬でコスプレなんていうと、振袖に袴のお小姓スタイルがまず目に浮かぶが、意外に西洋風のコスプレなのかも。ロビンフッド?とか想う私はホント古い!やつです(-.-);


コメント(1)

お香典返しに最近「お好きな物を」とカタログが送ってきて、ペラペラ見ても帯に短し襷にも短いと悩んでたら、「乗馬コース4回券」が有ったので、息子が「俺が行く」と云う事になって申し込みました。さてさて・・・顛末は又ご報告します。

投稿者 ともちん : 2007年09月02日 23:17



2007年09月03日

トウモロコシの卵炒め

QPで見た料理。玉ねぎの角切り、インゲンの小口切り(私は好みで細めのアスパラガスを使った)、包丁でこそげ取ったトウモロコシを塩炒めし、そこに粉チーズを入れた溶き卵を加え半熟状に仕上げて、チリトマトソースで食す。手早くできるので朝食にもOK。
早くもまたまた農水相がこけて、いつまで保つかもわからないので、取り立てて話題にする必要もないような安倍新内閣だが、私が当初ビックリしたのは文科省副大臣に松浪健四郎氏が起用されたことで、これぞ現代ニッポンの知的水準にふさわしい人事!という気がしないでもなかったが(笑)、知的レベルはともかくも、たしか国会演説中にキレて、壇上からコップの水をぶちまけた人じゃなかったっけ?それで文科省のトップ2になれるなら、学校で先生や生徒がキレても別にいいわけですよね。
 目下子育て中のわが妹は「ほんまに見習わせた大人がいてへんどころか、世間に出てくるエライ人ちゅうたら皆こんな人間になったら絶対アカンのばっかりやないの」と常々ぼやいているが、日本は今いずこも人材難とはいえ、政界ほど人的劣化の甚だしいギョーカイはなさそうに思えます。




2007年09月04日

生春巻き、青パパイヤのスープ、ビーフン、焼き茄子のサラダ

スラッシュの進藤さんと三軒茶屋駅近くのタイ料理店「クルン・サイアム」で食事。
今週から来週にかけて午後はドーッと取材や打ち合わせが入っていて、今日はまず「おもいっきりテレビ」(みのもんたの番組)の雑誌版で著者インタビューを受け、次いでTBSのBS/CS番組「本と出会う」の収録。自宅での撮影だからもっと簡単かと思ったが、一応キャスターの磯和さんとの対談形式なのでカメラが2台も入り、計7人!ものクルーがお越しになるというので、マネージャーの進藤さんが立ち合うことに。
で、私と進藤さんを入れると計9人が狭い仕事場兼リビングに集結し、撮影用の照明で室温がぐんぐんと上昇するなか、いざ収録が始まると音が邪魔になるのでクーラーを切られたから堪りません(-.-);途中で頭がくらっとして、自分でも何を言ってるのかわからなくなるくらい。そのあとまたまたカメとのツーショット撮影になったが、強いライトを浴びるのが嫌いなカメは途中で怒って暴れだし、私の足を噛んで逃げていったのでした(笑)。


コメント(2)

美味しそうなタイ料理ですね。
昨日は大変お世話になりました。「本と出会う」の磯和です。
撮影中は本当に暑かったですね。申し訳ありませんでした。
普段あまり汗をかかない、代謝の悪い私ですが、昨日はさすがに大汗でした。ただ、私の場合、室内の暑さだけではなく、松井さんにお会い出来る、そしてお話が聞ける!!と言う事での、大興奮もあっての、大汗でした。。
つたないインタビューにお付き合いいただき、ありがとうございました。とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。
亀があんなに表情豊かで、活動的で愛らしいとは、大発見です。今日は俊寛君も落ち着きましたか?
またいつか、お会い出来ることを祈っております。
お忙しい毎日、お体に気をつけて、ますますのご活躍を!
        一応(笑)キャスターの磯和より

投稿者 磯和睦美 : 2007年09月05日 09:35

照明の暑さには、真夏の乗馬鍛錬の効果は発揮できませんでしたか。
そろそろ、太ももあたりに日曜日の駈足2鞍分の筋肉痛が出ていらしゃいませんか?(笑)

投稿者 まぁくん : 2007年09月05日 12:47



2007年09月05日

仔羊のソテーほか

『辰巳屋疑獄』の文庫新刊見本を筑摩書房の磯部さんがご持参になって、一緒に近所のフレンチR「プロヴァンス」で食事。
本は読んでも、小説は読めないという人が世の中には意外に沢山いらっしゃるので、小説が読めるということ自体、今や特殊な能力と認識したほうがいいような時代だと私は思うのだけれど、その話を磯部さんにしたところ、自己体験に基づいて大いに納得をされた。
 彼女は子どもの頃からずっと小説をメインに読み続けて、京大大学院博士課程でプルーストの研究をしていたというインテリ編集者で、筑摩入社後も、しばらくはミッシェル・フーコーの全集なんかを手がけられたのであるが、あるとき売れる本を作ろう!という明解なコンセプトの元に、『金持ち父さん貧乏父さん』の翻訳本を編集し、これがシリーズ総計370万部の超爆発的ベストセラーになったおかげで、以来ビジネス書ばかりを読むはめになった。すると「なんだかアタマの使い方がゼンゼン違っちゃったのか、最近は小説を読むときに、ちょっと身構えるようになったんですよ」とのことで、要は小説を読むには無意識に頭脳をかなり使ってるのだろうという結論に達した。なので皆さん、脳を鍛えるには任天堂DSを買うよりもどうぞ小説をお買い求めください(笑)


コメント(2)

おもしろいですね。
わたしは文学専攻(日本文学。卒論は平家物語)でしたが、どうも正統的な小説読み?ではないらしく、特に純文学系は読むと疲れます。がまんして読むという習慣も身に付いていません。

松井さんがお書きになるものは、おもしろいのでそういう気遣いがなくて楽しめそうですが。

投稿者 ぱぐ : 2007年09月06日 09:49

読書好きの私が子育てをして思った事は、子供の時にマンガ好きで(本を読んで欲しい)と思った子の方が大人になって小説を読む様になりました。本を開く、字を読む、という習慣の方がマンガからでも培って行けるもんだなぁと・・・
そう云えば私は実家が産婦人科の開業医だったので常に待合室に置いて有る雑誌(マンガを含む)を乱読してたのが、今に至っても小説を読み続ける力になってると思います。

投稿者 ともちん : 2007年09月06日 23:50



2007年09月07日

巻き寿司、バナナマフィン

台風にもかかわらず、夕方から「セオリー」誌の取材で渋谷に出かけ、まずシアター・コクーンの客席で撮影の後、クレストンホテルでインタビューを受け、そこで編集者の方から頂戴した巻き寿司を食べて再度シアター・コクーンに駆けつけて文春の内山さんと一緒に「ドラクル」を観劇。終演後に近くのスタバでお茶して、帰宅が遅くなったので芝居の感想は明日書きます。




2007年09月07日

ドラクル

今日は午後から「京都あけぼの賞」の事前取材、「Yahoo!ブックス」と「日経新聞」夕刊図書広告のインタビューが立て続けにある。「あけぼの賞」は『枕草子』の「春はあけぼの」に拠った名称で、京都出身の女性に与えられる賞だというのを初めて知った。作家の受賞は山村美紗さんに次いでということらしく、10月半ばの授賞式には髪を縦ロールにして臨もうかと思ってしまうが(笑)、冗談はさておき、取材にわざわざ東上までしてくださる京都府庁の方にはご足労をおかけして申し訳ない感じだ。
 ところで昨夜は台風直撃にも関わらず、コクーン劇場は立ち見まで出る盛況ぶりで、演劇界期待の星、長塚圭史と市川海老蔵のジョイントは斯くも人を呼び寄せるのかとまずは感心した。目下、商業演劇的な制作に一番勢いが感じられる劇場で、今回に関しても照明や大道具等に相当金がかかった仕込みが見てとれたが、芝居はやはりそれだけでは満足がいくものにはならず、なんといっても肝腎なのは脚本であることを改めて認識させられる舞台だった。ハッキリ言って、長塚圭史に脚本を書かせることには演劇界全体がもう少し慎重になるべきではないかと思う。
 同行した内山さんは彼を世に出した傑作『犬の日』をご覧になっていて、「あれは結局、例外中の例外の産物だったとしか思えないですねえ」と仰言ったが、『アジアの女』と今回を見た私の感じでは、演出のセンスはあっても、余りいい脚本が書ける人とは思えない。ドラマチックなシーンが頭に浮かんでも、それを劇的な構造に組み立てるセンスに欠けているし、セリフもまたある明確な基準をもって精錬された言語とはいえないものが冗漫に続くので退屈する。これも改めて「劇」の言語は、小説の言語以上に、いわば細い管を通して抽出するワザを望まれることが実感された。商業演劇なら商業演劇の、小劇場なら小劇場なりに抽出の仕方が違ってくるはずで、長塚氏はライターが媒体によって原稿を書き分けるような感じで国立新劇場やコクーン劇場の舞台に臨まれたつもりかもしれないが、厳しい言い方をすれば、まだその書き分けができるほど自身の目指す演劇に明確なビジョンをお持ちでないように見受けられた。
 プログラムを読んでおかしかったのは、海老蔵が長塚圭史との対談で「ところで『ドラクル』は何を伝えたい作品なの?」とストレートに訊いていることで、ふつう出演者が作家にコレないだろう!と思うような質問を平気でしちゃうのは彼ならではだが(笑)、作家のビジョンが根本的に不鮮明では演者も戸惑うばかりである。その割には海老蔵はなんとかよく頑張っていたほうだと思う。まるで少女マンガ的イラストから抜けだしたような姿態や風貌は見る価値十分で、今後もまだしばらくはこの手の売り方が考えられなくはない。多くのファンとしては、今回もっと古典的でストレートな「ドラキュラの愛」を見たかったのではなかろうかと思う。




2007年09月07日

麻辣刀剪麺ほか

 立て続けに3件の取材を受けてヘトヘトになり、また新たに入った講演等の打ち合わせを進藤さんとして、ああ、まだ終わりそうもないねえ……と言いながら近所で食事。さすがに今日はお茶の稽古を休んでしまいました(-.-);




2007年09月08日

刺身、茄子とピーマンの直煮、茸ご飯

夕方、近所の美容院に出かけたら道でスラッシュの守部さんとバッタリ会って晩ご飯にお誘いする。刺身は守部さんのお持たせ。茄子とピーマンの直煮は何度も作ってるのでレシピ省略。茸ご飯は最近のQPで見た料理。だし昆布と酒を入れて炊いたご飯に、練り梅とミョウガ、椎茸、シメジ、油揚げを混ぜ込む。ミョウガは縦半分にしてから輪切りにする。椎茸と油揚げは焙って薄切りに、シメジも焙って小分けに。今日は茸と油揚げを焦がし過ぎて失敗したが、練り梅とミョウガの混ぜ込んだご飯はさっぱりして美味しいのでオススメ。茸に代えてシラスや胡麻を加えてもよさそうだ。
 食事のあと守部さんと黒澤映画のリメイクTVドラマ『天国と地獄』を見ながら、「ねえ、佐藤浩市、ちょっとおかしくない?」「ああ、やっぱり、あのアタマ、気になるよね〜。ひょとして……カツラ?」「いやだ〜好きだったのに〜がっかり〜」「ええ〜でもカツラで決まりなわけ〜?」「別に決まりってわけじゃないけど〜でも、がっかり〜」などと二人してドラマそっちのけでカツラ疑惑に盛りあがったのでした(笑)。




2007年09月09日

イタリアンもんじゃ他

乗馬の帰りに熊谷夫妻と曳舟駅前のもんじゃ屋で食事。
熊谷氏はデビュー作『東洲しゃらくさし』を世に出した編集者で、今年になって奥様とご一緒にわが乗馬クラブへ入会なさった。ふだんは土曜のレッスンだが、特別講座があったとかで、奥様とも久々にお目にかかり、「ささやかな受賞の御祝いです」ということでゴチになりました(^。^)/




2007年09月10日

茄子と牛肉の味噌炒め

QPで見た料理。茄子とピーマンと牛肉を炒めて味噌、酒、砂糖を合わせたタレで味付けするだけだが、下ごしらえがポイント。肉は塩胡椒して片栗粉をまぶしておく。茄子は電子レンジで加熱して、箸と指を使って裂いておく。ピーマンは細切りにして薄く油をひいたフライパンにいれ、塩を振ってすぐ水を加えて蒸し煮しておく。こうすると油をほとんど使わずに調理できる。メタボを気にしてる方にオススメ。
 今年はホントに色々な方とお目にかかってお話をしているが、明日は生物学者の長谷川真理子さんと対談、明後日はサックス奏者の坂田明氏&ピアニストの宮谷理香さんとの鼎談だから、我ながら芸域が広い!としかいいようがありません(笑)。坂田氏とは「本よみうり堂」のゲストとしてお招きを受けたので自分の話をすればいいのだが、長谷川氏との対談はダーウィンの『種の起源』について話すという、なんとも畑違いの取り組みで、安請け合いを若干後悔したものの、私なりに興味はあるネタなのだった。
最新刊『果ての花火』(銀座開化おもかげ草紙シリーズ)は文明開化の時代を背景にした作品なので、当時の史料をかなり読み込んだ結果、日本の文明開化は英国ヴィクトリア時代の思潮を濃厚に反映したものと確信し、ダーウインはまさに同時代に大きな影響を与えた英国人だという点で、この際にきちんと知っておきたいと思ったことが一つある。もう一つはブッシュ政権下に超保守化したアメリカの学校教育では「進化論」が遠ざけられて、キリスト教の天地創造説が復活したというとんでもない話を仄聞し、日本でも若年層の保守化と排外主義的傾向が問題となっているように、近代の産業革命に次ぐ巨大なウエーブとしてのIT革命をきかっけに、社会の「進化」に対する拒否感が生じている現象を私は相当に憂いている一方で、「進化論」と不即不離の「適者生存」というある意味で残酷な考え方にも抵抗があるので、できればその点についても進化生物学の権威である長谷川氏にしっかりお伺いするつもりです。




2007年09月12日

ツブ貝とイカの炒め物、鴨と冬瓜のスープ、海老と冬瓜の味噌煮込みほか

ポプラ社で長谷川真理子さんと対談後に近くの薬膳中華料理店で同社の矢内さん、スラッシュの進藤さんらと会食。
 長谷川真理子さんとの対談は近日発売となるポプラ社の名著誕生シリーズ第2弾ジャネット・ブラウン著「ダーウィンの『種の起源』」に関するもので、ゼンゼン畑違いの私がなぜダーウィンの「進化論」に興味を持ったかについて、ほぼ前日に書いた通りを話し、そこから約2時間に及ぶ長い対談となった。
 長谷川さんは、生物的進化と文化的進化が混同されて「適者生存」という考え方が濫用されていることに対する危惧を述べられて、生物的にいえば今現在生きとし生けるものすべてが「適者」なのだと明言されたのが実に印象的で、人間的に信頼のできる学者さんだと改めて感じた。人類にとっての危機は文化的進化がここわずか百年くらいの間に生物的進化をはるかにうわまわってしまい、生物として適応できなくなっていることであり、少なくとも「経済」という枠組を脱しない限り、人類の未来はない!という考え方において2人は共に完全なる一致をみたのである。
「進化論」のほかにもこの際訊いておきたかったことの一つに、生物界における子殺しと親殺しの問題があったが、この点についてはご自身でも相当な調査と分析をなさっていて、子殺しは生物界に普遍的に見られるとしながらも、人間の子殺しは他の動物にはない非常にユニークな様相を呈していて、その原因は子育てに非常な手間がかかる点だとし、親殺しもまた親子の同居が異常に長く続く動物であるという点が原因だと指摘された。ちょっとびっくりしたのは日本の明治から大正にかけての幼時死亡率の記録を調べた上で、子殺しの実態を看破しておられることで、こうした問題についてもっと詳しくお知りになりたい方は長谷川さんの今後のご著書をお待ち願いたい。
 行動生物学、進化生物学の権威でありながら、一方で文化人類学的アプローチをしっかり身につけておられるだけに、何を伺っても速やかな回答が戴けるし、小説もよく読んでられて且つケンブリッジ留学時代(?)には「ケネス・ブラナーの大ファンで同じ舞台を10回も見たのよ!」と仰言るくらいの演劇好きでもあるので、対談後も実に楽しいお喋りが楽しめた。私よりも小柄で見た目はずっと華奢だけれど、頭脳明晰なばかりでなく、そのパワフルさたるやスゴイ女性で、同世代としては誇りに思える存在だが、「ホントはもう早く引退したいのよ」と仰言る気持ちもまた同世代としては理解できなくもなかったのであります。


コメント(1)

長谷川真理子さんがブラナーのファンとはうれしいです。
舞台を10回も観ておられるんですか、うらやましい。

映画は最近は演出の方が多いのですが、俳優としてもいいですよ。
わたしがいちばん好きなのはシェイクスピア原作の「から騒ぎ」です(演出兼出演)。デンゼル・ワシントン、キアヌ・リーブス、マイケル・キートンなどをうまく使った喜劇です。
日本ではまだDVDにはなっていないんですが……
ご覧になっていたらごめんなさい。

進化論のお話は興味深いです。今度読んでみましょう。

投稿者 ぱぐ : 2007年09月12日 08:15



2007年09月12日

のどぐろの干物、ニラ玉、メカブ

いやはや、大変な1日でした。色んな意味で。
まずは私的なことからいうと、土砂降りのなか、お昼過ぎに迎えのハイヤーが来て神楽坂の某料亭に向かい、CS「本よみうり堂」の収録で司会の坂田明氏とマンスリーゲストの宮谷理香さんとの鼎談。
宮谷さんはクラシックのピアニストだけれど、司会がなにせジャズプレーヤーだからアドリブ満載だと承知して、こちらも勝手なお喋りをするつもりで臨んだが、坂田さんは期待通りのとぼけた味わいで全く緊張を強いられない方だし、宮里さんもホンワカした美人で且つ訊きどころは心得てらっしゃる方だったので、初対面ながらそこそこ突っ込んだ話はできたように思う。ただ前半は『吉原手引草』をメインにした割合マジな紹介だったが、後半はガラリと調子が変わって、どうもカメのことばかり訊かれていたような気がします(笑)。こちらが聞いて面白かったのは坂田さんが馬に乗ってヒマラヤ山中を跋渉されたという話で、馬に乗って崖を登ったり下ったりする様子は聞いただけでも怖そうだった。
 収録後に待ち受けていたのは「週刊文春」の著者インタビュー。文藝春秋社では希少価値のある(笑)イケメンの高橋夏樹氏と「オール読物」の山口さんがお揃いであらわれて、神楽坂の喫茶店で新刊の『果ての花火』について大いに語らせてもらった。ところで神楽坂は新潮社の地元だけに「おたくらにとっては敵地に乗り込んで来たって感じじゃないの」と私は文春の2人に冗談を飛ばしたけれど、そもそも『果ての花火』の版元は新潮社なのだから、別に気にすることはなかったのでした(笑)。
 インタビューを無事に終えてタクシーで帰宅する途中にケータイを見たら、収録に立ち合った幻冬舎のヒメからメールが入っていて、安倍辞任を知り、アッゼーン(××);帰宅後はTVを見まくって、つい晩ご飯がおざなりなメニューになりました。
 それにしてもナゼ今日なの?とは誰しも思うところで、「小沢君が僕のこと相手にしてくれないよ〜」と母上に泣きついたら「ああ、そんならもういいわ、あなた辞めておしまいなさい」と母上がやっと辞任を諒承されたという感じにしか見えないような人物を、一国の総理として仰がねばならなかった国民の情けなさを痛感する次第だ。
昨日たまたま長谷川真理子さんともこの人を話題にしていた。長谷川さんの友人に彼と高校の同級生だった女性がいて、その方いわく「お勉強で、これといって何か得意な科目があったわけでもないし、クラス会でも何ひとつ発言しなかったし、本当にゼンゼン目立たない子だったのよ。そんな子が総理になったから、もうビックリしちゃって」とのことだから、もちろん本人的にはよくぞここまで保ち堪えたと言うべきだろうが、そんな人物を担ぎ上げた人びとのみならず、担がれた当人の責任も重大なのである。
 敢えてボンクラを御輿に担いで優秀な人材が周囲をしっかり固めるというのは太古から日本の典型的な権力構造とはいえ、激動期にはそれが通用しなくなるのも歴史の語るところである。自民にしろ民主にしろ、安倍よりはチョイワルならぬチョイマシ程度の2世3世議員しか見あたらない日本の命運や如何に。ただただ暗然たる気持ちにならざるを得ません(-.-); 




2007年09月13日

鶏肉の鍋焼き香味ダレ

QPで見た料理。下に敷く青梗菜は塩を入れた胡麻油で炒めて水を加えて蒸し煮にする。鶏肉は下味をして片栗粉をまぶして炒め、出てくる脂をしっかり取り除く。生姜、ニンニク、長ネギのみじん切りに酒、味醂、醤油を加えた香味ダレをまわしかけ、仕上げに酢を振る。
「戦後レジームからの脱却」を唱えていた人物は果たして日本の「戦後」をどのように認識し、「売国奴」とも呼ばれた祖父岸信介のどこをどう評価していたのかも不明のまま自爆したが、私は今日その「戦後」を知らしめる映画を2本見た。2本とも監督は武智鉄二である。
 いくらわが師匠でも、晩年のクソつまらないポルノしか見ていない私にとっては、映画監督としての武智鉄二は評価のしようもなかったのだけれど、今になって何故?と正直ビックリするような武智映画の連続上映会が催されて、しかも会場が近所の三軒茶屋中央劇場とくれば、立て込んでる仕事の合間を縫って駆けつけないわけにはいかなかった。
 1本目は『黒い雪』で、これは伊藤整の「チャタレイ裁判」と並んで有名な戦後のワイセツ裁判事件を起こした作品で、武智監督は「猥褻図画公然陳列罪」に問われて刑事被告人となり、三島由紀夫と大島渚が証人席で弁護にまわって無罪を勝ち取ったという問題作である。舞台は横田基地近くの娼館と化したドライブインで、そこに巣くう米兵相手の娼婦たちの生態が実になまなましく描かれている。恐らくワイセツ罪に問われたのは、素っ裸のヒロインが横田米軍基地のフェンスに沿って延々と走り続けるシーンであり、今日に見れば一体どこがワイセツなの?と言いたくなるほどボケボケの映像だけれど、実際に基地の真横で撮影してる様子だから、撮影自体は今日でもこれをする勇気のある人がいるかしら?と思うような衝撃的な作品である。主人公の男性は、ただ米兵を殺したかったからという理由で黒人を刺殺するし、一方で米軍将校は公金横領の罪を揉み消すという筋もあり、反米思想が余りにもあからさまで、そのことが当局に睨まれて起訴されたとする見方も大いに頷ける。出演者の多くは素人っぽくて(というよりモロ素人で)退屈なシーンも多く、映画として今日にそう高く評価できるものでは決してないけれど、米兵相手の娼婦たちをこれほど真っ向から描いた映画のあったことには大いに驚かされたのである。
もう一本の『戦後残酷物語』は主演女優の路加奈子がそこそこ達者で『黒い雪』よりもはるかにウエルメイドな仕上がりを見せ、チョイ役に紅テントの李麗仙や黒テントの斎藤晴彦が出ているのもご愛嬌だが、これまた米兵相手の娼婦を主人公にした作品で、実話を元にしているから衝撃度がいっそう高い。ヒロインはまず日本の警官にだまされて米兵に輪姦されたことをきっかけに娼婦に転落する。米兵50人が病院を襲って看護婦や病床の患者を次々と強姦するシーンにもビックリしたが、米の買い出しに出かけた女性が米軍将校の女狩りに遭い、ぶちまけられた大量の米粒の上で犯されるシーンは迫力満点で、そこには日本そのものがアメリカに蹂躙されているメタファーが鮮明に読み取れるのだった。時折挿入されるアヴァンギャルドな映像は今日から見ればやや噴飯ものといえなくもないが、全体としては露悪趣味なまでにリアルなシーンが満載で、「戦後」の日本を斯くも大胆に容赦なく描いた映画があったことは今日にもっと知られてもいいように思った。 




2007年09月14日

五穀米弁当

今日は午後から「ぴあ」と「日経ウーマン」の取材をお受けした後、整体治療に行って、帰りに例によって東横のれん街で弁当をゲット。
次期首相はどうやら福田氏で決まりのようだが、同じ毛並みが良いだけのボンクラなら、人柄がいい分まだ前のほうがマシだったという結果を招いてはなるまいと崖っぷちに立った自民党は判断した上で、性根の歪みが唇にあらわれている幹事長よりは、シニカルな腹話術人形(みたいな顔である)を選んだに違いない。
 この結果についてむろんマスコミは自民党を攻撃するだろうが、そもそも麻生をチョイワルなどと持て囃して人気を煽ったのはマスコミだし、小泉にしろ、安倍にしろ、マスコミ人気に振りまわされ続けた自民党としては、無責任な連中にこれ以上ムチャクチャにされてはたまらないという気持ちになり、土壇場でようやく党内センサーが作動したという感じだろう。それにしても、いくら今どきの政治家はリスペクトできないからといって、「あいつちょっと面白そうじゃん」てなノリで次から次へと政界の道化師を誕生させられたのでは国民もたまったものではないのである。
2世3世が多いのは今や芸能界も同じだが、芸能界には世間の目が行き届くから、親がかりにタケシや聖子であっても、当人が親同様の人気者には成り得ない。そこまで世間の注目を浴びない歌舞伎界だって、親父がいくら立派な役者でも、当人が箸にも棒にもかからない大根役者なら一生いい役に恵まれ続けるということはまずないのだ。
 歌舞伎界はことに2世3世どころかもっと代々続いている役者が多いだけに、業界内センサーが強く機能していて、時には世間一般の人気に便乗しても、無責任な人気だけに振りまわされることのないよう、そこは昔から十分注意を払っている。
そもそも政界は2世3世の巣窟になること自体がおかしいのだけれど、現実になってしまった以上せめて業界内センサーだけでも歌舞伎界並にちゃんと作動してくれ!と言いたくなる。シニカルな腹話術人形も2世には違いないが、彼が果たして起死回生の切り札となるのかどうか、これはまた自民党の党内センサーが試されるところでもある。
 


コメント(1)

関西ローカルの番組で、鴻池参議院議員が「麻生さんのことは足の裏まで知ってる」と言った時に司会者が「足の裏はどんなんですか?」と皮肉まじりで聞いたら「まぁ顔よりは上品やな」と答えてました。
なかなかの答えで笑いながら頷いてしまいました。

投稿者 ともちん : 2007年09月15日 23:31



2007年09月15日

ボタン海老の薫製、ブイヤベース、スープカレーほか

ロス在住の旧友モリが帰国して再会し、近所の薫製屋「ヌーベ」で食事。
 モリのダンナは外交官だから3、4年に一度は転勤で世界各地をぐるぐる回っている。今年は娘が日本の大学に入学したこともあって、4回も引っ越す騒ぎになったという。引っ越す際には現地で使っていた車も家財もいっさいがっさい売り払うか、置き去りにするかして、新たな赴任先でまた一から購入し直すというから大変である。数年前、国内勤務になったときに購入した家電や何かは当時新品同様だったので棄てるに忍びず、外務省の倉庫に預けていたが、いざそれらを引き取ってみたら、今ではほとんど使い物にならなくて、結局は処分するしかなかったとのこと。要は好まずじて不経済この上ない暮らしを余儀なくされるのが外交官一家だから、ほんのひと握りの高級官僚はともかく、一般職員はそれほど恵まれた生活が送れるわけでもないのに、近年の外務省叩きが影響してか、給料が一律に20パーセントもカットされたのは相当に痛いらしい。今度の首相交代でも何かと外務省に影響するのは必至だから、不安でたまらないそうです。




2007年09月16日

上方寿司、海草サラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
今日はまた真夏に逆戻りなの?という陽気で、3鞍騎乗する予定だったが1鞍キャンセルした。今後のスケジュールを考えると、熱射病でぶっ倒れてはシャレにならない。誰しも仕事は、某国の宰相のように、もう、やーめた、では済まされないのである。
 騎乗の際にはそれぞれ微妙に違ったアドバイスを受けるが、今日は系列クラブから異動になった新インストラクターの言葉が目ウロコ的に理解できて、2鞍でも快調にガッツリ乗れたのは幸いだった。
クラブハウスでは常連のメンバーとお会いし「飯田橋の本屋さんに行ったら、店内に例の授賞式のビデオが流れてて、松井さんが出てたわよ」と教えてくれたのはオペラ歌手のSさんで、こちらはゲゲッとのけぞってしまった。バリキャリのOさんは、ビジネスモデルとして幻冬舎社長の見城さんにすっかり惚れ込んでいて、「見城さんが飼ってる犬って、昔TVに出ていた利口な馬の名前から取ったんですって」というような情報までご存知だった(ちなみにそれは私が子どもの頃の人気番組で、人間の言葉をしゃべる馬が主人公だった「ミスター・エド」のことだと思います)。
 前に「私も出版社におりまして、児童書関係なんですが」と名乗られたTさんは童心社の取締役であることが判明し、「うちの社の本を献本させてください」と仰言って、馬の絵本を3冊も頂戴した。私も来週お返しに『大江戸亀奉行日記』を差しあげようかと思いつつ、なにせ児童向きの真面目な絵本とはゼンゼン違って、江戸時代の黄表紙に倣ったエロっぽい本だけに、顰蹙を買っちゃうかも……と少し腰がひけぎみ
であります。 




2007年09月17日

サンマご飯、茄子とピーマンの直煮

QPで見た料理。酒と醤油を少々入れて炊いたご飯に、焼いたサンマのほぐし身、生姜の千切り、アサツキの小口切りを混ぜ込む。サンマは小骨と内臓をしっかり取ること。皮は付けたままのほうがおいしい。
直煮は何度も作ってるのでレシピ省略。
きょうは丸一日、新作のための資料を読んで過ごしたが、この酷い残暑のせいで、構想を練るところまではたどり着けなかった。日本が熱帯の国になったら商売替えをしなくてはなりません(-.-);
 ともあれ敬老の日にちなんで、先日、生物学者の長谷川真理子さんから伺った話を披露しておきます。生物には「潜在寿命」があって、病気や何かのアクシデントが全くなければここまでラクに生きられる年齢というのが大方決まっているそうで、同じ霊長目でもチンパンジーの潜在寿命は55歳、片やヒトは大昔から潜在寿命が110歳で、生物としての高齢化はなにも近年になって急速に始まったことではないらしい。ただ、アクシデントが取り除かれた結果、多くの日本人の実年齢が潜在寿命にどんどん近づいてきたわけである。
同年代で話すと、そうはいっても長生きなのはイマのお年寄りだけで、私たちは地球環境の悪化とストレスや何かでもっと早死にするに違いないとの意見が大勢を占めるし、私たちより若い人たちは、心身共にひ弱そうなので、ひょっとしたら私たちより先に死んでしまうかも……といった不安も聞かれる。となるとあと20年くらいで、突如、日本人はそして誰もいなくなった!りして(-.-)/




2007年09月18日

焼きビーフン

 豚バラ肉、生姜の千切り、玉ねぎスライス、ニンニク薄切り、小海老、アスパラガス、青唐辛子、椎茸スライス、モヤシの順番に炒めて塩胡椒し、鶏ガラスープとビーフンを入れ、オイスターソース、ナンプラー、隠し味に砂糖少々で味付けし、香り付けに胡麻油を振った。具は自分の好きな野菜にしただけで、組み合わせとしてはオススメしません。
 今日の午後は講談社の堀さんがお越しになって、『そろそろ旅に』の単行本化について打ち合わせ。これは「膝栗毛」シリーズでお馴染みの戯作者十返舎一九の半生を描いた時代小説で、京都新聞ほか全国各地の地方紙に連載し、執筆自体は去年中に完了したものの、今なお連載中の地域もあるので単行本化がえらく遅れているが、来春3月か4月には刊行しようという話になった。
「早くご受賞の御祝いもしたいんですけど……」と堀さんが開口一番に仰言ったのは上司の国兼ブチョーが近々パパとなる予定で、とにかくブチョーがわが子の誕生を無事に見届けてからでないと、気が落ち着かない会食になりそうなので、延期している旨をお伝えになったのだった。ブチョーが男児のパパになるのは確実で、すでに礼智(と書いて「らいち」と読ませる)クンと名づけられたようだ。
集英社「小説すばる」の担当編集者だった栗ちゃんも先月ご無事に男児をご出産になり、思えば少子化のなか周囲ではこのところおめでたの朗報が相次いで喜ばしい限りであります。
ところで堀さんと雑談していて面白かったのが「私は子どものころ、夢はなんですか?って訊かれるのがホント苦手だったですねえ。大人になっていいのは、それをもう訊かれないから」と仰言ったことで「ああ、その気持ちわかる!」と、こちらも大いにうなずいたのである。夢や憧れを素直に持てて、そこに邁進できるタイプの子もいるだろうけど、幼い頃から自他が隔絶分離している子の場合は、夢とか憧れがとても持ちにくいのではないか。たとえばステキな服を見ても、自分が着ればきっとあんなにステキには見えないゾ、というようなブザーが鳴ってしまうタイプの子は、「夢とかいわれてもねえ……」と内心ひどく白けつつも、大人には何か言ってあげないといけないし……などとヘンな気を使ってたりもするのだった。
男もいろいろ、女もいろいろ、子どももいろいろだし、親子だからといって「なんでもいいから、夢を持たなきゃダメ」というような強迫観念を与えるのはかえってマズイような気もします。




2007年09月20日

えぞ鹿の赤ワインソース

いやー、きょうは(19日)は慌ただしい1日でした。
お昼にまず東京會舘で女優の三林京子さんにお会いしたあと(この件についての詳細は後日)いったん家に戻って原稿を書き、そのあと白金台の「ボスケッタ」で文春『オール読物』の吉安編集長、山口さん、山田さんと会食し、再び三軒茶屋に戻ってスラッシュの進藤さん、大島さんと打ち合わせをして帰宅は午前3時。てなわけで詳述する余力はありませんが、オイシイ晩ご飯の写真はバッチリです(^。^)/ 上から冷製カルボナーラ、フォワグラ入りリゾット、えぞ鹿の赤ワインソース。


コメント(3)

冷製カルボナーラ!! お写真では、ソース自体はさらっとして見えるので、あんまり卵の気配がしないのでしょうか? それとも、パスタに温度がないのでとろみがでにくいだけなのかしらん。トリュフが大胆にのっかっているので、基本ソースが濃厚だとバランスが崩れるってことなのかな〜。うーん。パスタにジュレってのも面白いですね。美味しそう、というより自分で食べたことがないタイプのパスタなので、ちょっと興奮・・・ 

投稿者 ふみ : 2007年09月20日 08:47

卵はポーチドエッグ状でパスタの中に潜んでいました。本当に美味しかったです(笑)。

投稿者 今朝子 : 2007年09月20日 20:37

なるほど! トリュフの奥の純白が白身で、手前のオレンジが黄身でしたか。てっきり人参かパプリカの薄切りだと思ってました。ボスケッタ@白金台かぁ、ふむふむ。(といってコムスメはお財布をのぞく・・・)

投稿者 ふみ : 2007年09月20日 21:33



2007年09月20日

鶏肉のパブリカ煮

前にQPで見た料理。下味した鶏モモ肉にパプリカと薄力粉をまぶしてニンニク入りのオリーブ油で炒め、玉ねぎスライス、ピーマンとパブリカの細切りを炒め合わせ、乱切りしたトマトを加えて蒸し煮にする。塩胡椒で味付け。ぴりっとした夏向きの煮物……なんていっちゃァいけない、ホントはもう秋なんですよね。
 お昼は大家さんから頂戴したおはぎを3個も食べたが、暑さ寒さも彼岸までというコトバも反古になってしまった感じの日本である。幻冬舎のヒメから電話があり、例のサイン会ツアーの打ち合わせをして、「服はどうしよう?西日本はもっと暑そうだし……」という話になった。
 今年の日本は冬に行ったガラパゴスよりも暑いから、イグアナとかカメレオンとか飼ってる人は要注意で、逃げだしたら勝手にどんどん繁殖しそうだ。あちこちでキャーキャー悲鳴があがったりして。「私は別にいいんですけどね」と仰言るヒメは純然たる爬虫類マニアで、以前はオマキトカゲやマタマタを飼っていたという人である。マタマタは南米産のカメだが、カメ好きの私でさえ、これはちょっと飼いたくないかもと思うほど、グロなご面相をしている。わが家のカメらはカスピ海沿岸のステップ地帯に棲むカメだから、寒さにも弱いが暑さも苦手で、今年は本当に辛そうだ。ときどき姿が見えなくなると、家の中で一番涼しそうな場所にちゃんと隠れていて、こういう点は猫やなんかと一緒であります。




2007年09月22日

ポルチーニのソテー、フレッシュフォアグラのサラダ、鰆のソテースープ仕立てほか

今日は朝から絶不調で嘔吐し、寒気を覚えて、起きてるのが辛い状態で夕方までほとんど寝ていたが、年明け早々に新連載を始める「小説すばる」の打ち合わせをかねて、集英社の皆さんとのお約束をドタキャンするわけにもいかず、銀座のフレンチ「カンセイ」で八代さん、伊藤さん、音田さん、進藤さんと会食。
 とにかく食べられるものだけ食べますといいながら、結局はメインディッシュの牛肉のソテーを除いて全部食べた私はやはり食い意地が張ってるのでした(笑)。
 中で美味しかったのはフレッシュフォワグラと洋梨を組み合わせたサラダで、これはよほど素材がよくないとこんなに口当たりよく戴けないものである。鰆のソテーもあっさりした和風テイストで、ほかにポルチーニのポタージュや茸とトマトのシェルクル等、デザートに至るまでやさしいお味でまとめてくださったのは助かった。
 見るからにやさしいお人柄の窺える坂田シェフがデザートの後に自らサーブしてくださったのは銀座のビルの屋上で作られたハチミツで、これがスプーンに載せたわずかの量でも口の中にぱあっと桜の花びらが広がるような感動的な味わいでした。




2007年09月22日

ばら寿司

具はちりめんじゃこ、酢漬けの生姜と茗荷、塩茹でした海老とインゲン豆、干し椎茸の甘辛煮、太めの錦糸玉子をトッピング。
今日も午前中は体調すぐれず、頭痛と悪寒がするので背中にホカロンを貼って寝ていた。午後になるとじっとしていても汗が噴きだしようやく風邪気が抜けた感じだった。昨日の地下鉄でも同じ車両にくしゃみや咳をしている乗客が何人もいたから、時ならぬ夏風邪(?)が流行ってるのだろうか。とにかく今年の異常気象にはカラダがついていけません(- -);
勘定奉行こと中村京蔵が、雀右衛門師に弟子入りしたとき、「お前、役者にとって一番大切なのは何だと思う?」と訊かれ、「何でしょう?」と問い返したら「体力だよ」と即答された話を前に聞かせてもらったが、作家も同じことがいえそうで、今週は各社との打ち合わせがあって、かなりハードなスケジュールが予想されただけでグッタリ来てしまった。体調がすぐれぬと不安が増すばかりだが、ここはなんとか乗り切るしかありません。てなわけで明日はしっかり乗馬に行くつもりです(^。^)/


コメント(2)

それは夏風邪ではありません。更年期障害です。仕事があるから倒れている場合ではない!と思うほどに、繰り返し起こります。自重と諦めが肝心です。

投稿者 中村まりりん : 2007年09月24日 01:05

>それは夏風邪ではありません。更年期障害です。

ガーン!やっぱり……(涙)。もう抜けたと思ったんだけどなあ。

投稿者 今朝子 : 2007年09月24日 07:41



2007年09月23日

鶏照りサラダ、ばら寿司の残り

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
昨日は絶不調だったが、今日は涼しくなったせいもあるのだろうけど、クラブで2鞍騎乗して、一気に蘇った感じであります(^.^)/
もっとも騎乗は順調ながら、曳き馬をしていて、他の馬とすれ違いざま避けようとして足を踏まれてしまい絶叫!!!何せ相手は体重4、5百キロもある動物だから、百キロ以上の重さがこちらの足にかかったわけで、乗馬靴が頑丈にできてるからいいようなものの、ふつうの靴なら足の指が踏みつぶされてしまうところだろう。踏まれてからしばらく呻いてうずくまってしまった。比べるのもどうかと思うが、以前カメに唇を噛まれたときとドッコイドッコイの凄まじい痛みでした(笑)。
 クラブハウスで「TV見ましたよ」と言われたのはコンピュータソフト開発者のMさんで、TBSのBSで放送された『本と出会う』で撮影されたわが家のパソコンをご覧になり、「松井さんは(PCのモニターが)まだブラウン管なんで、驚いちゃった」と呆れられてしまった。「今は液晶のいいのがあるし、そのほうがゼッタイ目にいいですよ」と言われて、こちらも買い換えたいのは山々なれど、PCを新規購入するとマニュアルを読んで使いこなすまでが大変で、今はとてもその時間がない。PCどころか、今はほとんど何ひとつ買い物をする時間がないのは、毎日曜日を乗馬に費やしているからなのであります(笑)。ただし来週と再来週は仕事で乗馬に行けません(涙)。 


コメント(1)

馬に踏まれた時の表現しようのない痛み、踏まれた者には、よく理解できます。
一晩たって腫れたり、痛みが残っているようなら病院で診ていただいたほうがよろしいかと思います。

曳き馬をする時、短めに両手で手綱を持って、馬の前を歩くようにと指導されているはずではありますが、...私も身をもって、その理由を理解する羽目になってしまいました。

次回、乗馬クラブへお越しの頃には、秋色に模様替えしているかもしれませんね。

どうか、ストレスを溜められませんように。

投稿者 まぁくん : 2007年09月24日 06:14



2007年09月24日

麻婆茄子

前にちらっと見たQPのポイントは縞目に剥いた茄子を油通ししてから使うことと、挽肉を炒める油に花椒を入れて香りよくすることくらい。味付けはお好みでいいと思うので書きません。それにしても旬の秋茄子があまりにもマズイのでびっくりした。全くしまりのないボケボケの味である。近所のスーパーの仕入れが急に悪くなったというより、たぶん異常気象のせいだろう。
異常といえばこの国の政治が異常なことにもだんだん麻痺してくる感じだが、伊吹文明が自民党の幹事長とはちょっと意外だった。文科相から幹事長というケースは珍しいのではないか。党4役のうち3人まではいずれも重厚というより老獪を絵に描いたような面々だけに世論の反発は必至だろうが、さりとて太郎コールをする無知軽薄なお調子者の映像をやたらに流して、あたかも「民意は麻生にあり」とするTVマスコミの無責任さにはもうウンザリで、いい加減にしろ!小泉や安倍を担いだ自民党を責める資格が君たちにあるのか!と言いたい(怒)。政治の劣化は見識のないマスコミの連中が引き起こしたといってもいいくらいで、そのマスコミに高々と胴上げされて地面にたたき落とされた観のある現首相が目をおどおどさせて記者会見に臨んだ姿は見るも無惨としかいいようがなかった。




2007年09月25日

鶏の唐揚げ、大根の煮物、茸のサラダほか

午前中に短いエッセイを仕上げて、午後は昨日買ったPCの設定に時間を取られたので、晩ご飯は近所の総菜屋でゲット。
急きょPCを買いに走ったのは何も一昨日の乗馬クラブでOさんにバカにされたからではありません(笑)。
 音は聞こえなくなるし、異様に重くて仕事が捗らないし、もともと瀕死状態だったので再インストールしようと思ったらなんとディスカバリーソフトがどこを捜してもない!状態がずっと続いていたのだけれど、昨日とうとうディスクドライブが開かなくなって、広辞苑を常備してる私にとっては原稿を書くにも大ピンチ。というわけで近くのコジマに行ったら連休バーゲンで3割引!だったので最新機種をゲット。液晶画面は驚くほどキレイだし、何もかもワイヤレスでめちゃ便利だし、ああ、3、4年でこんなにも違っちゃうんだ…なんて感心してる場合じゃなくて、とにかく早く使いこなせるようにならないといけないわけです(笑)。
 でも思いきって買ったのは、明日からしばらくサイン会やら講演やらで怒濤の日々が続いて、短いエッセイはともかく、とても小説の執筆ができる状態ではなさそうなので、ならいっそこの期にパソコンを買い換えちゃおうと思い立ったのでした。
  それにしてもサイン会とは!とにかく字が下手くそだし、見かけと違ってメチャメチャ恥ずかしがり屋なので、サイン会をさせられるくらいなら作家をやめちゃうと言ってたのに……(涙)。幻冬舎さんにはお世話になったので、ゼッタイに今回だけ!!!あとは死んでもやらないというお約束で、やむなくお引き受けしたわけです。明日、明後日はともかく、地元の京都では母校訪問やら共同記者会見やら読売新聞主催の講演が目白押しで、生きて帰って来られるのかしら……と不安になるほど。毒喰らわば皿までとは、ここんな感じをいうのかなあと思う今日この頃であります。


コメント(1)

我が家の日めくりに28日大垣書店ととっくに書き込んでます。

投稿者 ともちん : 2007年09月25日 23:33



2007年09月26日

巻き海老のボイル、きぬがさ茸と椎茸と白菜のスープ、排骨肉の甘酢炒め、海鮮あんか炒飯ほか

 今日から最初で最後のサイン会ツアーであります!皮切りとなる丸の内の丸善ではまず控え室に通されて先に店用分20冊くらいにサインをし、限定100冊分の整理券は早くに捌けたと聞かされて少しほっとした。別に自分がさせてくれと頼んだわけではないにしろ、誰も来なかったらどうしよう(- -);という不安はやはりあるのでした。実際に次から次へとサインをしているときは、なんだかシュールな夢を見ているような気分で、人生には色んな出会いがあるもんだなあ…と妙に感じ入った私です。場所柄もあってか比較的中高年の男性が主流のなかで、若い女性の姿を意外にたくさんお見かけした。年齢性別を問わず、全体的に物静かで内向的な雰囲気の方が多かったように思います。
 ともあれ私は昔から非常にせっかちな人間なので、フルスピードでペンを走らせた結果、サイン会はあっという間に終了し、遅れて来た方々とは控え室でお目にかかった。
 控え室では丸善の方々ともお会いして色々と話したが、なかでも上村さんという若い女性は大の歌舞伎好きで、丸善に入社する以前には、中村東蔵のマネージャー募集を見て応募したというからスゴイ!目下ご贔屓の役者は市川染五郎で、国内をオッカケするだけでも大変だから、海外公演にでも出かけられたらどうしよう、と早くもヘンな心配までなさっているのがおかしかった。一方で、当然とはいえ大変な読書家でもあるらしく、ある人から村上春樹に似ていると庄司薫を薦められたので、高価な古本を買って全冊揃えましたと仰言るから、これまたスゴイ!。出版不況とはいわれつつも、まだこうした何かに夢中になれる若い人が「本」の流通を支えているのであれば、そう悲観的になることもないように思えたほどでした。最後に丸善名物のハヤシ缶詰をお土産に頂戴したのは嬉しうございました(^。^)/
帰りはヒメとふたり腹ぺこ状態で丸ビル内の『福臨門』に駆け込んだが、さすがにどれもみごとなお味で大満足。中でもコクとすっきり感の両立したスープの味わいは絶品でした。
 明日から3日間は出張でブログは更新しません。後日ご報告申しあげます。
  


コメント(2)

いかなる“巡業”と相成ったのか、楽しみに更新を待っております♪(とくに楽の)

投稿者 ふみ : 2007年09月27日 09:17

福臨門ですか、いいなぁ。私はまだ、日本の福臨門に行った事がないのですが、大変美味しいという評判はよく聞きます。
でも、高いですよねぇ!日本でなら、尚更でしょう。
うらやましいです。
今年中に行きたいなぁ。でも、やっぱり無理かなぁ。
マンゴープリンだけでも食べたいです。日本のお店にもありますよね?どっちのタイプのだろう、角切りマンゴーが入ったタイプのかな?どちらも好きなんですけど。

投稿者 虎ファン : 2007年09月28日 14:27



2007年09月30日

帰宅

バーザーイ(^。^)/サイン会ツアーめでたく完了!!!生きて帰ってこられましたが、今夜はさすがに疲れてますので、ご報告は明日にします。


コメント(1)

無事帰宅、おめでとうございます(笑)
時の人のたいへんさを垣間見た思いです。お疲れ様でした。

投稿者 玲子 : 2007年10月01日 15:56