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2025年09月17日

『愚者の階梯』集英社文庫より9月19日発売!

昭和十年東京。満州国皇帝溥儀を奉迎し、木挽座は「勧進帳」を上演。歌舞伎狂言作者の末裔桜木治郎らは、セリフが不敬だと右翼から抗議を受ける。劇場に脅迫状が届き、木挽座専務の首吊り死体が発見された。大道具を使った死に方に疑いを抱く桜木。築地署の薗部刑事から協力を求められるも、次なる怪死が……。連続する謎の死の真相とは!?日本に戦争の足音が近づく恐怖の時代を描く劇場ミステリー。『壺中の回廊』、渡辺淳一文学賞受賞『芙蓉の干城』に続く、昭和三部作が、文庫版でついに完結です。歌舞伎舞台の仕掛けを使った連続殺人の謎を解く面白さと、軍国主義が強まり、日本が戦争へ最後の舵を切っていく暗黒の時代が迫る本作を、是非ご一読下さい。
解説者は、近代の映画及び文芸に詳しい評論家の川本三郎氏。「昭和三部作」と銘打たれたこの三部作はミステリであると同時に、暗い軍国主義におおわれた昭和戦前へのレクイエムになっている。昭和百年といわれる今年読むのにふさわしい。”と読み解いてくださいました。この解説もお楽しみいただければと思います。(担当者)

2025年9月19日発売
定価:本体940円+税
ISBN 978-4-08-744814-6


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