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2025年06月02日
中華前菜、、フカヒレ姿煮スープ、牛肉の四川唐辛子炒め、北京ダック、ホワイトアスパラガス蒸し、中華粥ほか
今日の午後は先日京都でお目にかかった宝生紗樹さんと池袋メトロポリタンHの「桂林」で遅めのランチしながら新作の取材でいろいろとお話を伺った次第。宝生さんは祇園町の「都をどり」をテーマに博士論文を書こうとされており、まずは祇園甲部歌舞練場に残された資料等をデータ化する作業にも取り組んでらっしゃるため、たとえば昭和ン十年代に存在した御茶屋や子方屋(置屋)の軒数、芸舞妓の人数といった基礎的な数値でさえ、これまで漠然とン00軒とか、ン00人とか書かれていて、それも書き手によってマチマチだったものに今後はちゃんとエビデンスが付くことになるというわけである。もちろん京舞井上流の稽古もなさっており、お家柄幼い頃はお能の仕舞もなさっていた方なので、能の影響を強く受けているといわれる井上流と能の躰の使い方の違いを最も強く感じる点はどこかという率直な質問をしたところ「重心ですね」と即答され、その違いを明瞭に且つ合理的に説明されたのにはすっかり感心して、祇園町と井上流はこの大変な時期に色んな意味で良い人材を得られたものだという気がしたのである。小説を書くに当たっては、むろん小説中に詳細なデータを盛り込むわけでは全然ないけれど、なるべくリアルな想像をするために色んなデータを頭にインプットしておくことが必要なので、今後も何かと宝生さんに伺うことになりそうだとこちらはお話しして、宝生さんからは能や文楽、邦舞等さまざまなジャンルの古典芸能の話や時代の先端を行く声優たちによる新感覚の音楽朗読劇の話を興味深く伺ったのでした。