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2024年11月21日
花の会2024秋
今日は午後から世田谷文学館でお馴染み「花の会」の講座を。今回は「一場の夢と消え」刊行直後とあって演題は「近松門左衛門の生涯」とし、小説の資料とした実説文献を色々と紹介してフィクションの種明かしをした次第。何しろ同会は、わたしが30代半ばに初めて講座を手がけた勉強会で、当時は故4世坂田藤十郎主宰の「近松座」で脚本や演出を担当していたため、もっぱら近松作品の講義を月2回ペースで行っていたくらいだから皆さん主な近松作品はよくご存じだし、もちろん歌舞伎や文楽等にも詳しい方々なので話をするにも初歩的な説明はすっ飛ばせるのが有り難いのである。ただ主宰者の池田さんや主要メンバーも当時は脂が乗りきった年齢ながら当然みなさんお年を取られたし、物故された方も沢山あるなかで、何と 4 0年以上も存続していること自体が奇跡的な本当に貴重な勉強会なのだけれど、コロナ以降はさすがに経営面でも存続の危機を覚えられた池田さんがその旨を会員さんに訴えられ、会員さんからも貴重な会として存続の方向を目指すべくSNSを通じて広範囲に発信する具体的な方策を練られたようで、今日は講義の後わたしも身内の顔でその話し合いの場に参加した次第であります(^^ゞ
コメント (1)
昨日 参加をさせていただきました。
私は初回でしたが、歌舞伎ファンとして、近松の生きた時代と大きな時代背景、曽根崎心中が与えたインパクト 等 目から鱗のお話をありがとうございました。
近松座というのは、この歌舞伎のことでしょうか?伝統を残すための素晴らしい活動ですね。
https://www.kabuki-bito.jp/news/1037
本当に素晴らしい講義をありがとうございました!
投稿者 電脳和風 海野 : 2024年11月22日 07:36