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2024年05月05日

馬事公苑ホースショー2024

三軒茶屋に住んでいた頃は簡単に行けた世田谷の馬事公苑が大宮に移住してからは結構遠くに感じながらも、2016年のゴールデンウイークには馬トモを何人かお誘いしてホースショーをしっかりと観戦。ところがその後ここが東京オリンピック2020の馬術競技会場にされたため、改築工事を含めて一般の立ち入りが数年できなくなり、おまけにコロナも重なって長らく中断されていたホースショーが今年久々に開催されるとあって、今日は馬事公苑ご近所の馬トモ翻訳家の松岡和子さんをお誘いして朝から現地に駆けつけた次第(^^ゞところで以前は障害馬術の競技がメインで、アトラクションとして曲乗りやアンダルシアンのダンスやポニー競馬が観られた文字通りのホースショーだったけど、今回は折角オリンピックで設けられた素晴らしい競技馬場をマジに活用するためか欧米並みの賞金付き競技会が催され、障害のみならず馬場馬術の試合もあるので個人的に興味津々だったのである。何しろ障害はともかく馬場馬術は一時オリンピック最高齢出場者の法華津選手で話題を呼んだものの日本では極めて一般の関心が薄い競技だし、また東京オリンピックでも欧州勢とはレベルの懸隔があり過ぎる印象だっただけに、果たしてそれなりの観客が集まるのかしら?と当初は懸念されたくらいだが、豈図らんや、場内は立ち見が出るほどの満杯だったし、試合も意外なほど見応えがあったのは何よりでした(*^^)v
馬場馬術はフィギュアスケートに似てリンクならぬ馬場に図形を画くように馬を常歩、速歩、駈歩の三種の歩様で径路走行させるのがキホンだが、その間に猛然と走らせる伸長駈歩や整然とスタイルを決める伸長速歩、スキップするようなフライングチェンジ(踏歩変換)とか、欽ちゃん走りのようなハーフパスとか、足踏みみたいなピアッフェとか、ドロボーの抜き足差し足っぽいパッサージュとかバレエと同じピルエットとか色んなワザを盛り込んで、今回のグランプリのようにレベルの高い試合ではキュアと称しBGMを入れてそれに合わせた動きをするから、上手な人馬が演じればフィギュアスケート並に面白く欧州では大変ポピュラーな観戦スポーツなのもYouTubeを観たりするとよくわかるのだけれど、日本では如何せん選手人数も観戦機会も少ないためポピュラーになりようがないとはいえ、やっぱりナマで観ると欧州の一流選手を映像で観るのとはまた違ったワクワク感が味わえたし、今回のような都心部での観戦機会をもっと増やせばそれなりのファンがつくような気もしたのである。
今日は大会3日目とあって決勝戦だからグランプリ競技の参加選手も絞り込まれた少人数で、注目された東京オリンピック2020にも出場した林伸伍選手が順当に優勝したが、馬はフェルナンド号というひときわデカイ黒ぽい鹿毛(黒鹿毛?)で、これが一見素朴な雰囲気を湛えつつ、伸長駈歩や踏歩変換も迫力満点ながら、滞空時間の長い独特パッサージュが強く印象に残った。グランプリの前にヤングライダーという22歳未満の騎手が参加したキュア競技があって、これが前座というかフィギュアのジュニアクラスかと思いきや意外な拾い物で、ことに優勝と2位入賞を果たした吉田姉妹は今後世界で通用するレベルになるんじゃないか?的な期待を持たせる好演技を披露した。何といっても吉田姉の騎乗した黒鹿毛ダークダイアモンド号は登場した瞬間にオオ!と思わず声が洩れほど見るからに花のある名馬で、力強さと優雅さを兼ね備えた名演技は一流役者も顔負けの雰囲気でした(*^^)v


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