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2022年10月26日
江戸の夢びらき 文春文庫より11月8日発売!
歌舞伎の歴史に燦然と輝く初代・市川團十郎。
謎多きその生涯に迫る『江戸の夢びらき』が待望の文庫化です!
寛文7年(1667)、浪人の娘・恵以はひとりの少年と出会う。柄の悪い侠客に囲まれ、ひとたび芝居に出れば大暴れして舞台を滅茶苦茶にする破天荒さに呆れながらも、恵以は自然と人の注目を集める彼の素質に気づく。
少年の名は海老蔵。長じて市川團十郎を名乗り、命を燃やすが如き〈荒事〉によって江戸の民衆から信仰にも近い人気を集め、今なお愛される名演目や斬新な演出を次々と生み出した不世出の天才は、なぜ舞台上で命を落とすこととなったのか。
人の心を動かす〈芸〉はいかにして生まれ、後世に受け継がれるのか。〈荒事〉の神髄に迫りながら、團十郎の家族や同時代の名優たちがいきいきと描かれる。まさに紙上で初代・團十郎の歌舞伎を見ているような熱気あふれる傑作長篇小説です。
文庫化にあたり、成田山新勝寺中興第22世貫主である岸田照泰大僧正によるエッセイ「團十郎と成田山」を収録しています。350年に渡る市川團十郎家と成田山のつながりについてご執筆いただきました。あわせてご注目ください。(担当者)
2022年11月8日発売
定価:本体890円+税
ISBN 978-4-16-791959-7