トップページ > 忌明け京都グルメツアー

2022年05月16日

忌明け京都グルメツアー

先月の福島花見旅行に引き続いて今回の京都行も晴れ女を返上したくなるような悪天候だったのは、スーパー雨女の妹と同行したばかりか、一周忌となる亡父もまた典型的な雨男だったせいかもしれません (^_^;) とはいえ雨が強く降ったのは夜だけで昼間はときどき小雨がぱらつく程度で傘はほとんど使わずに済みました(^^ゞというわけで今回は初日に亡父の墓参りをしたあと「美濃吉」の竹茂楼で晩餐を。翌朝に「瓢亭」で朝粥を摂り、最終日には祇園の「川上」でランチして帰宅するという、亡父の忌明けイベントにふさわしい豪華なグルメ旅行でしたσ(^◇^;)
「美濃吉」と「瓢亭」は京都に数少ないホンマモンの老舗料亭で、敢えて数少ないと書くのは大方が自称老舗だからです。ダレでも先祖はあるからダレでも何代目かになるわけだけど、料理屋という商売自体が歴史的にそう古いものではないからして、昔は胡麻屋だったり米屋だったりする家が現在は料理屋を営んでいるといったケースがほとんどなのに、無知なマスコミが自称を真に受けて紹介したおかげで今やニセ老舗料亭が氾濫する京都なのです(-。-;) ただし「美濃吉」と「瓢亭」は私が子供の頃から老舗で通っていて、亡父の実家と親戚関係にあるのをよく聞かされていました。祇園の「川上」は亡父が戦後に創業した、もちろん老舗でも何でもない小さな料理屋ですが、亡父の実家は「森枡楼」という今は無き大きな料亭で、幕末の頃に実の兄弟が「美濃吉」の養子に入って五代目になったそうです。「瓢亭」も曾祖父か曾々祖父かの代で兄弟だったと聞いていて、とにかく親戚関係といっても相当な遠縁であるにもかかわらず、亡父の通夜と葬儀には両家のご当主が参列してくださったので、妹と共に忌明けのご挨拶かたがた食事をさせて戴くことにしたのでした。わが家と家族ぐるみで親しくしている元米朝事務所の大島さんも「冥土の土産」にしたいから!とのことで、この忌明けグルメツアーにご参加を。
「美濃吉」はデパートに進出したのが早いため昔からわりあい大衆的なイメージを持たれがちながら、本店の「竹茂楼」はやはり別格の趣があるという話を以前に元ミセス副編の福光さんから伺っていました。私は子供の頃に親に連れられては行ったものの、成人して自腹で食事するのは今回が初めてで、なるほど、これぞ川魚料理屋ならでは!と感嘆させられたのは濃槳(こくしょう)のお椀の味と見た目にも涼やかな山葵の葉に盛った岩魚の刺身と絶妙の火加減でパリッと焼けた稚鮎。他にも花山椒をたっぷり盛った飛騨牛?鍋や八寸の笹の葉が薫る鯖ちまき寿司や百合根のあやめ仕立て等々、季節感溢れる格調高い老舗の味をたっぷり堪能させてもらいました。
そんなわけで夜はなかなか寝つけないほど満腹だったにもかかわらず、翌朝はまたまた豪華に「瓢亭」の朝粥を。昔はここの朝粥も夏場だけのものでしたが、今はカジュアルな別館で年中食べられるようになっていて、まずは昔ここでしか味わえなかった半熟卵に舌鼓を打ち、大変おいしく炊かれたお粥に改めて深く感じ入りました。


「瓢亭」では元大阪府立大学教授の畏友河合さんと落ち合って、滋賀出身の彼女の案内で大津の近松寺から三井寺まで散策を。近松寺が近松門左衛門が若い頃に身を寄せていた三井寺の別院で、そこの景観や三井寺との距離感を知るのが今回の取材旅行の主目的でした。ゴールデンウイークが済んで悪天候だったこの日は人影もまばらで、新緑に映える三井寺を独り占めするような散策を楽しめたのは何よりでした(*^^)vこの夜は祇園でカジュアルなイタ飯を。


最終日は祇園「川上」でまたまた豪華な午餐を。今回は新鱧の洗いや珍しいマナガツオ刺身に舌鼓を打ち、満腹感に浸りながら帰途に就いて、昨日はしっかり乗馬で代謝を図ろうとした私であります(^^ゞ 
写真は上から「竹茂楼」の部屋で見た庭、同店の突出し山芋の葛仕立て雲丹のせ、山葵の葉に盛った岩魚の刺身、瓢亭の朝粥につく前菜、近松寺の本堂、三井寺の仁王門、同寺院の三重塔、同寺内の微妙寺、祇園「川上」の八寸、同店主加藤氏とのフォーショット




コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。