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2021年12月13日

第75回毎日出版文化賞贈呈式

今日は午後から毎日出版文化賞贈呈式に出席するため目白の椿山荘へ。翻訳家の松岡和子さんは今年まさに文化のWoman of the yearといった感じでご受賞が相次いでいるのだが、コロナ禍で授賞パーティは控えめにならざるを得ず、特にこの賞は「水の1杯も出ないみたいだから申し訳ないんだけど、いらしてくれたらウレシイ!」とのことで駆けつけた次第(*^^)vそれにしても受賞のつどそれぞれ違った挨拶をしたり衣裳を変えたりするのって大変だよな〜^_^;と他人事ながら心配されたものの、松岡さんは菊池寛賞の時よりもリラックスしてシャープな挨拶をなさったのが印象的で、それはこの賞のコンセプトが「出版物」に対象を絞った明解なものだからかもしれない。他の受賞者も同様に個々の受賞挨拶が非常に聴き応えがあり、例えばデザイナー石岡瑛子をアートとコマーシャリズムの融合を図ろうとした画期的な人物として掘り下げた河尻亨一氏の著書やロシア文学者工藤正広氏の著書などは挨拶が余りにも面白かったので購読しようかと思ってるくらいである(^。^)授賞式後には松岡さんの妹御である元「銀花」編集長の萩原薫さんと一緒に松岡さんに「おめでとうございます!」を言いにいったところ、選考委員の加藤陽子さんや江國香織さんともお目にかかって、加藤さんがなぜかワタシのことをご存じで、拙著もお読み戴いているような口ぶりだったのはビックリでした(!_+)加藤陽子さんといえば、スガドンの学術会議任命拒否事件の対象となった学者6人の内のお一人で、スガドンが唯一その名前を本で知っていたらしい軍事史や外交史を専門とする東大教授の歴史学者だから、まさかワタシが書くようなナンパな世界の本をご高覧になっていたとは思いも寄らなかっただけにちょっとカンゲキでした\(__ )というのも現在「小説すばる」誌に連載中でついに年内最終回を迎える拙著『愚者の階梯』は、あの学術会議任命拒否事件がきっかけで得たモチーフを軸に書き進めたからで、ちょうどその連載が終了する時期に、松岡さんのお陰で加藤陽子さんとお目にかかれたのは、やはり何かのご縁としか思えなかったのであります(^^ゞ下段の写真は左から萩原薫さん、ワタシ、江國香織さん、松岡和子さん、加藤陽子さんのファイブショット!


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