トップページ > 菊池寛賞贈呈式

2021年12月03日

菊池寛賞贈呈式

今日は第69回菊池寛賞贈呈式に翻訳家の松岡和子さんからお招きを戴いて午後からホテル・オークラに。菊池寛賞はもともと文学者の功労賞だったようだが、現在の授賞対象は文化関係の多岐にわたっており、今年の受賞者はシェイクスピア戯曲全作品の翻訳を達成された松岡和子さんの他に、『博士の愛した数式』等の優れた作品で世界的に知られる作家の小川洋子さん、俳優生活70周年を迎えられた仲代達矢氏、鰻の生産にヤクザがからんでいる闇の構造を追跡取材した高知新聞社、アジアの貧困地域で無償の医療支援を25年以上も続けておられる吉岡秀人氏が授賞されて、壇上でそれぞれに聴き応えのある授賞スピーチをされていた(地方公演中の仲代氏はビデオメッセージだったが)。松岡さんはスピーチのメモが入ったバッグを文春アテンドの内山さんに預けっぱなしで、結局メモなしで話すのがとても不安だったと仰言っていたが、どうして、どうして、講演で馴れてらっしゃるだけに堂々と松岡さんらしい心のこもったスピーチを聴くにつけても、この間に演出家の蜷川幸雄氏、演劇評論家の扇田昭彦氏、全集の表紙を装画された画家の安野光雅氏、そして最愛の旦那様を亡くされた悲劇を乗り越えて成し遂げられた偉業であることに改めて胸を打たれたものである。贈呈式の後は懇親会も催されたが、何しろコロナ禍中とあって立食パーティでなく着席形式のため招待人数も非常に制限されていたものの、演劇関係では松岡さんと似てらして姉妹のような関係だという白石加代子さんや岩松了氏が出席されていたし、松岡さんの妹さんで元「銀花」編集長の萩原薫さんやお嬢さんで舞台美術家の松岡泉さんも存じ上げているし、文藝春秋社の大沼さんや武田さん、作家の林真理子さんにも久々にお目にかかったりして、色んな方とおしゃべりに花が咲いたが、松岡訳のシェイクスピア全集を刊行している筑摩書房の社長を松岡さんから紹介されて顔を見たら、それがなんと大昔にマガジンハウス「鳩よ!」の編集長としてお世話になった喜入さんだったのにはちょっとビックリでした\(◎o◎)/


コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。