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2021年07月16日
牛肉と野菜のカレービーフン
ちょうど一年前に見たQP料理なのでレシピは去年7/16をご覧下さい。今年のはニラをしっかり入れました(^^ゞ
ところで今日は東京オリンピック2020開会式のちょうど1週間前なので食事しながら見たのはAmazonプライムで「東京オリンピック」1964の公式記録映画。市川崑監督によるこのドキュメンタリー作品を当時小5のワタシは封切り時に見ていて、わが家はまだ小さい白黒TVだけだったから、TVで見た記憶よりもこの映画で見た印象のほうが鮮明だったりするのだけれど、今日久々に見て、オリンピック自体もオリンピックを取り巻く環境も当時とは恐ろしく違っているのを改めて感じないわけにはいかなかった。とにかく冒頭の聖火リレーや開会式の選手入場のシーンは、ことさら映像で盛ってるわけでもないのに頗る感動的で、それはまだ戦後20年も経たない中でオリンピックの聖火が初めてアジアで灯され、しかもアジア諸国にとっては第二次大戦の加害者といえる日本で、戦争の責任を取る存在と見られた昭和天皇が開会宣言をするという実に劇的な大会だったことがはっきり映されているからかもしれない。それにしても昭和天皇の周りには当時の皇族がすらっと並んで大きな一角を占めているにもかかわらず、今度の大会ではナルちゃんおひとり様というのも何だか気の毒なようでもあるし、そこに今大会に対する皇室の意思が反映されているような気もする。入場式では米国とソ連が続けて入場するのもある種オドロキの映像だったし、米ソがメダルの獲りっこをしているような編集の仕方からも当時の冷戦構造が窺えるとはいえ、それでもスポーツでフェアに戦う間は平和が保たれるというオリンピック精神を如実に表現しているのだった。
ところで観客にしろ選手にしろ、そこに映されている顔によって人類そのものが相当に変化しているのも実感させられるので、今さら何をいっても始まらないが、オリンピックもさることながらスポーツ自体がキレイに見せられるようになった分、結局はお金まみれになってしまった現実を改めて認識せざるを得なくする記録映画でもあった。思えば当時はアマチュアリズムの鬼といわれたブランデージ会長の時代だからして、今のようにオリンピック選手がCMにちゃらちゃら出るなんてことは絶対にあり得なかったわけだし、学生であれ社会人であれ本業そっちのけで得意なスポーツに専念し、オリンピックに出場してメダル獲ったらその後の人生も保障される職業に就けるというような、いわば半プロだらけのアスリートの大会といったものでは決してなかった本来のオリンピックを再確認したい方には是非とも鑑賞をオススメします(*^^)v