トップページ > さいたま国際芸術祭2020
2020年10月28日
さいたま国際芸術祭2020
今春開催の予定が新型コロナ禍で今月に延期された「さいたま国際芸術祭2020」はメイン会場がわが家のメチャ近所だといっても、年下の畏友であるミヤケマイさんが出展なさっていなかったら見逃したかもしれない。ともあれ昨日はご本人の解説を聴きながら旧大宮区役所の庁舎に集合した数々のインスタレーションを大変面白く鑑賞することができた。インスタレーションが一体どういうものを指すのかを説明するのは非常に難しいが、絵画的なものにしろ、彫刻的なものにしろ、フィギュア的なものにしろ、それらの設置の仕方まで含めた概念をインスタレーションと呼んでいるようである。今回なら廃墟と化しつつある庁舎という特殊な空間のさまざまな場所をどう活かすかにおいても、それぞれの作家性が滲み出ていた。たとえば庁舎の薄暗い地下全体を、そこがかつて巨大な文書保管倉庫に使われ夥しい数のロッカーが廃棄されてあるのをそのまま利用し、まるで役所の胎内巡りといった趣きに仕立ててあるのもインスタレーションのようで、こちらはアートを鑑賞するというよりも肝試しをさせられている感満載の面白さが味わえたものである。さらには数十年に1度だけ花を咲かせて枯れる運命の巨大なリュウゼツランをベランダに移植してあるだけでもインスタレーションになるらしいし、ほかにも砂山に天井から砂が降りしきるシーンや一瞬ギョッとするようなオフィス空間も観られたし、観るのに疲れたら足湯や仮眠が出来るようなインスタレーションもあるのだった\(◎o◎)/!そんな中でミヤケさんの作品はプロジェクションマッピングも駆使して繊細な文学少女的な空間作りに成功している。入場無料でほとんどの作品が撮影OKだし、近所だからもう一回覗いてみてもいいくらいだし、こちらも近所の旧大宮図書館に集められたアネックス会場の作品群も観覧したいものである。期間は11/15日までで、一応予約が必要みたいだけど空いてたら予約なしでも入場できそうなので、近隣の方やお時間のある方はこれを機に現代アートの最先端に触れてみるのをオススメしたいです(^O^)/
コメント (1)
うわー、「さいたま国際芸術祭2020」楽しそう。面白そう。行きたーい!でも、ちょっと遠い・・・
と思いながら見ていたら、最後のお写真がオチのように見えて、ますます行きたくなりました。
モデルさんステキです!
投稿者 はっち : 2020年10月29日 21:39