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2020年10月07日
牛肉と野菜のシチュー
昨日のQPで見た料理。オリーブ油で縦切りした玉ネギを透き通るまで炒めてから牛肉を炒め合わせ、色が変わったらニンニクのみじん切り、ニンジン、ジャガイモを加えて油が回ったら無塩無添加のトマト野菜ジュースと砂糖少々とローリエを入れて20分ほど煮込み、塩胡椒で調味。安上がりに出来る即席のシチューっぽいものです(^^ゞ
食事しながら見たBS-TBS報道1930は、待ってました!の日本学術会議新会員の首相任命拒否事件の特集。これに関する記者会見での「総合的俯瞰的活動を確保する観点から判断した」というスガドン発言には「あんた、コトバの意味わかって言ってる?」と突っ込みたくなるほど意味不明の理由だったし、本人はバカ正直なくらいたどたどしい言い方だったので、スピーチライターの酷さまで前政権を引き継ぐことはないんじゃないの(-。-;)と言ってあげたかった。で、今日の特集ではそもそも第3次アベ政権の頃から学術会議の人事介入をし始めた点が指摘されて、要はアベボンのいう「戦後レジーム脱却」の一環であり、これまで日本には歯止めがかかっていた科学の積極的な軍事利用に道を拓きたいとする政府の思惑も垣間見えるようだったが、今日のゲストである自衛隊出身の自民党議員中谷元の相変わらず人柄は好くてもアタマが悪そうな発言を聞いていると、日本の防衛は科学面よりもまず人材面でホント大丈夫なんだろうか(__;)と心配されるのでした。
とにかくこの問題はまず政府が6名の新会員候補の任命不承認を何とか日本学術会議自体の問題とすり替えるのに必死なようで、こうしたすり替えにあっさり誤魔化されてしまうような人たちを支持基盤にしたいらしい点では、トランプ君ばりの反知性的ポピュリズム政権といってもいいのかもしれない。従って学術会議会員の報酬には税金が使われているといったフレーズが、その手の支持者にヒットするのも考え済みだと思われる。目先のちょっとした金銭的な損得に心を動かされやすい大衆を狙い撃ちした政策と相俟って、非常にわかりやすいポピュリズム政権の誕生ではなかろうか。
それにしても6名の不承認の理由をウソでもいいから作っちゃえばいいのに、そうするには各人の著作を1冊でも読む必要があるだろうし、スガドンはもとより官邸メンバーも忙しすぎてなのか日本語力が不足のせいなのか、それをしてないから理由が作れないんだろうけれど、昭和初期に学問の自由を侵した滝川事件や美濃部事件ではいずれも著作にクレームがついたという点が今度の事件とまるで違っているのは指摘しておきたいと思う。昭和初期の政治も酷かったとはいえ、当時の演説を丸ごと載せた新聞記事を読むと、今日の政権を担う政治家ほど空疎なコトバや自分でも意味不明な官僚の作文を垂れ流して平気な感じではなく、政治家になる以上は弁の立つのが大前提だったようで、ワタシが若い頃の政治家は日本人といえどもまだそこそこ自分のコトバをちゃんと持っていたように思う。つい最近ドイツのメルケル首相の『わたしの信仰』と題するスピーチの記録集を読んで、そこに使われている言葉がいかに平易で且つ内容がいかに深いものであるかに感心させられたのだが、それは「総合的俯瞰的活動を確保する観点」といった意味不明なコトバの対極にあるものといえます(-.-;)y-゜゜