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2020年04月15日
『江戸の夢びらき』文藝春秋社より4月22日発売!
寛文7年(1667)、浪人の娘・恵以はひとりの少年と出会う。子どもながらに柄の悪い侠客たちに囲まれ、芝居に出れば大暴れして舞台を滅茶苦茶にする破天荒さに呆れながらも、恵以は自然と人の注目を集める彼の素質に気づく。
少年の名は海老蔵。長じて市川團十郎を名乗り、〈荒事〉の追求の果てに江戸の民衆から信仰にも近い人気を集め、劇作家としても今なお愛される名演目や斬新な演出を次々と生み出した不世出の天才。
彼が命をかけた〈荒事〉とは何だったのか、そして、なぜ舞台上で命を落とすこととなったのか。謎多き初代市川團十郎の波乱万丈の生涯を、元禄の狂乱と江戸歌舞伎の胎動とともに描く空前の一代記がここに誕生!
人の心を動かす〈芸〉はどのように生まれ、どう受け継がれるのか。初代團十郎を通して〈芸〉の神髄に迫りながら、その家族や同時代の名優たちなど周囲の人々も皆いきいきと描かれる。まるで元禄の芝居町の熱気をそのまま詰め込んだような傑作長篇小説です。
2020年4月24日発売
定価:本体1900円+税
ISBN 978-4-16-391196-0