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2020年04月15日

『江戸の夢びらき』刊行します!

昨晩は河崎秋子さんの御著作を勝手にご紹介しましたが、今晩は拙著『江戸の夢びらき』刊行を謹んで宣伝させて戴きます<(_ _)>まず書影と内容紹介は右欄をご覧ください(_ _ )/
これは文春の「オール読物」誌に1年連載した初代市川團十郎伝で、折角なら単行本は13代目襲名公演のタイミングに合わせて刊行したいという、出版社サイドとしては、まあ、当然の要望に応じて、ワタシは年末年始抜きでせっせと改稿に勤しみ、どうにかこうにか4月刊行に漕ぎつけたにもかかわらず、新型コロナのおかげで何と肝腎の襲名公演が延期になるというとんでもない事態に\(◎o◎)/連載の打ち上げを2/18にした時点でも既にコロナ騒動は始まっていたから「ひょっとしたら襲名公演が出来なくなって代わりに゛紙上かぶき˝をお楽しみ下さい!なんてキャッチを付けなくちゃならないかもね」と冗談を飛ばしたつもりがまさか本当になるとはで(-。-;)事態はそれほど急激に悪化の一途を辿ったのが想い出されるばかりです。ともあれ刊行は無事来週の4月22日と決まりましたので、最寄りの本屋さんで予約されるか大型書店やネット等でご購読下されば幸いですm(__)m
付け足しになりますが、刊行は確かに襲名公演に合わせたようでも、本作は決してキワモノ的に走り書きしたわけではなく、そもそもフシギなことにこれまで一度もまともに小説化されていない初代市川團十郎の人生を当時の史料になるべく忠実に再現した作品で、歌舞伎史の啓蒙書的な要素も随所に盛り込んで読み易さを心がけました。少しばかり解題しておくと、江戸時代における「夢」はドリームではなくむしろナイトメアのニュアンスで使われやすく、本作も同様にして、初代と二代目の團十郎が生きた時代は犬公方綱吉の暴政や元禄大地震、富士山噴火といった天災続き、まさに悪夢のような現実に包まれておりました。それゆえ今また日本がコロナ禍の悪夢に見舞われた中でお読み戴ければ、何かとご共感を戴けるのではないかと存じます!


コメント (3)


わぁ、嬉しいお知らせありがとうございます!
あれもこれも延期、中止の昨今。刊行も書店休業につき、延期という書籍も
多いと聞いており、心配しておりました。
以前、こちらでご紹介くださったケインズの言葉も胸に残っております。
過去の歴史を愉しみながら拝読し、用心しつつも楽的的に乗り切りたいと思います。早速、予約します!!

投稿者 彩の女 : 2020年04月16日 00:05

  停滞したマインドに、上がるお知らせありがとうございます。待つ楽しみがあるって、なんて嬉しいこと!
  本当にこのコロナ禍はものすごい速度で広範囲に蔓延し、あっという間に顔の見えないどこかの病気から、すぐそこにある脅威になりました。交通手段の発達で世界が狭くなるとはこういうことなのだ、と実感。コロナもスペイン風邪のように、はっきり解明はされなかったけれどだんだん終息していった、ということになるのでしょうか。終息後世界恐慌のようにならなければいいが、と祈っています。
  ともかく仕事やら芸能やらスポーツやらがすべてストップしてほぼ家の中で過ごす日々ですが、家にいたらいたでやることあるもんだな、と思っています。ずっと気になっていながら着手してこなかった断捨離をしたり、数独的なパズルの初級者用をひたすら解いたり、YouTubeでかわいい動物の動画を見まくったり、、、
将来歴史の生き証人として「あの時はこうだったよ。」と笑って思い出せますように。

投稿者 マロン : 2020年04月16日 10:37

12日の今朝子さんの東洋には昔から地震や洪水といった天災は時の為政者の不徳がもたらすという文言がありましたが、先日読んだ
宮本輝氏の著書のあとがきに”人心の乱れが天災や悪病の発生と深い相関関係にあると信じている”と同じようなことが書かれていました。なんだかとても深い言葉だなあと心に残りました。

投稿者 yuu : 2020年04月16日 12:03

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