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2018年01月10日
プルートウ
2015年の初演を非常に面白く観たので、今回は舞台好きの馬トモ人事部のSさんをお誘いして非常に感謝された次第。舞台評は2015/1/9のブログもご参照願いたいが、基本は手塚治虫と浦沢直樹の漫画を原作に、コンテンポラリーダンスを中心にしたパフォーマンスで、映像やパペット技術も取り入れながら、イラク戦争を彷彿とさせる未来社会の混乱を背景に、憎しみの連鎖が止まらない人間社会のありようをロボットの目を通して逆照射するテーマは変わらない。ただ初演ではラスト近くで可動装置を巧く使ったカラクリ仕掛けに人間の動きが噛み合ったスピーディ且つダイナミックな舞台転換に目を奪われて圧倒された印象だが、今回はむしろ芝居の部分が膨らんで今日的にわかりやすいストーリーを楽しめる舞台になっていた気がする。初演からアトム役は森山未來で決まりだが、今回加入したウラン役の土屋太鳳とゲジヒト役の大東駿介が想像以上の出来映えで芝居の部分をしっかりと支えている。Sさんが「これなら誰にでもオススメできる舞台ですよ!」と言われたのもむべなるかなであった。