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2017年10月10日
ローストビーフサンド
シアター・コクーンでラクロ原作「危険な関係」を観る前に旧松濤カフェで食事。
戯曲化はC.ハンプトンでグレン・クローズ主演映画のシナリオも手がけた人。演出は英国気鋭のR.トワイマンだが、玉木宏と鈴木京香主演ありきで制作されたとおぼしい。スターシステム的な制作として、この芝居に両人を配役した気持ちはわからないでもないし、実際どこまで出来るかという興味も持たれたのだけれど、海外の演出家は往々にして日本の俳優にセリフ面での要求が乏しいらしく、こうしたセリフ主体の芝居の場合は舞台俳優としてよほどのベテランを起用しないと成り立たないように思う。日本的な襖仕立てで場面転換を図る演出や、日本庭園や着物をイメージさせる舞台美術衣裳は面白く感じさせたが、肝腎のセリフの内容が届いてこない憾みがあった。