トップページ > 歌舞伎座十月公演 昼の部「マハーバーラタ」

2017年10月02日

歌舞伎座十月公演 昼の部「マハーバーラタ」

最近すっかり歌舞伎座にご無沙汰している私が久々にチケット買って観たいと思った作品で、観た甲斐は十分あったと感じさせる出来映えだった。まず今の時期に上演したセンスのタイムリーさが光っている。インド原作の叙事詩はさまざまなエピソードの集積で、東南アジアの人形劇や影絵などではロマンチックなナラ王の恋物語が好んで取りあげられるようだが、今回の歌舞伎化ではメインストーリーたる「戦記」を真っ向から取りあげ、且つ古今東西変わらぬ戦争というものの不条理を素朴に訴える劇としたことで頗る今日性を獲得しているのだ。そもそもこうした観念的なストーリーを素朴なセリフで展開することはさすがに現代劇ではできないし、舞踊や立ち回りのシーンが技法的に確立している歌舞伎での上演はヴィジュアル面でも有利なのである。また脚色も太陽神とクンティー王妃の子カルナ(菊之助)の自己犠牲で事を収めたり、人間の執着が戦いの発端であると説く神々の視点を入れるあたりが極めて日本的な受容といえそうで、ストーリーにさほどの違和感を抱かせずむしろ共感を呼ぶことに成功している。ガムラン音楽っぽいパーカッション曲の生演奏が素晴らしく効果的で下座音楽とのかけ合いも違和感がなく、舞台装置やインドの古典舞踊クーリヤッタムを彷彿とさせる神々の衣裳を含め美術面も上品にまとまっていた。盲目王の長男で戦争の一方の旗頭となりカルナと永遠の友情を結ぶドウルヨーダナを今回の脚色では女性として七之助が好演。またカルナのライバル的な存在アルジュナ王子を演じた松也や舞踊シーンを受け持った梅枝も健闘。神々を演じる菊五郎や左団次、鴈治郎らベテラン陣の脇も含め総じて意外なほどの真面目な上演姿勢には好感が持てた。


コメント (1)


 毎度関係ない内容ですみません。今、取り掛かれなかった事を少し勉強しているのですが、話になりません。以前水の放射線物質は大丈夫なのか?。と書いた覚えがありますが、危険がどんどん進んでいると実感する事ばかりで。
食べ物もどうなんだろうと不安(放射線計測されていない)があったのですが、表記されなくなったという事は大丈夫なんだろうと安易に考えていた自分が悔しいです。
もちろん真面目に表記して取り組んでいる方もいると思いますが、現在東京周辺ではもう大丈夫だろうと思うように誘導されているようです。
いたずらに不安を煽るつもりは毛頭ありませんが、のほほんと毎日の雑事だけ考えていてはいけないと思うようになりました。
 水に関しては放射線物質がダダ洩れ状態で、ストロンチウムなど危険なものが魚のどこにあるかもよく分らず調査も測定もされず。うろ覚えでは筋肉や骨に溜まると食べては危険じゃん状態です。
私が一番勘違いして忘れたいと思っていたのかもしれませんが、チェルノブイリに匹敵する事故どころか多分数百倍以上の被害の出てくる事故と思います。
 事故を起こした原発は使用済み燃料を取り出す為に何も報道させず忘れるに任せる、原発稼働も他の衝撃的な(とるに足らない)ニュースでお茶を濁し、ひたひたと戦時にいつなるか分からないバカ殿が指揮をとる。
選挙でしかノーが言えないと思います。
その上例えアベが失脚しても、逆らうのは・・・。難しい。


それでも私はイヤな事は嫌と言う決意をします。
長年気になっていた原発も基地問題も根は同じだ。

その上汚染水のトリチウム(三重水素)は遺伝子をズタボロに切り裂くイメージで、多分今もう秘密裏に流されている可能性が高く戦慄します。

投稿者 nao : 2017年10月03日 01:01

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。