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2017年09月11日

御殿場行

先週末の土曜日に御殿場の試合を観に行く気になったのは、湘南新宿ラインの終点、国府津から御殿場線に乗って行く方法を発見したためである。八月の末頃に行った際は新宿からのバスで一時間以上も渋滞遅延したのに懲りて、それならいっそ最初から時間がかかる行き方を選んだほうがましだと感じたこともあるのだけれど、大宮から国府津まで約2時間乗りっぱなしをグリーン車で過ごしたら資料を読むにも原稿書くにもひと仕事こなせそうに思えたからで、グリーン車といっても780円しか取られないし、ガラ空きで車両にほとんど独り状態とあって、これは本当にオススメの行き方かもである。国府津からは単線でときどき現れる絶景を眺めながら小一時間。というわけで朝7時過ぎに出発して10時過ぎに御殿場着。10時半にM1課目に出場する愛馬オランダの幼稚な子クリトンの姿もしっかり見ることが出来たのだった。
クリトンは先々週の調整が非常に巧く行ってそうだったから活躍を期待していたものの、直前練習では騎手のS先生と息がピッタリとはどうも見えなくて心配され、案の定、試合開始後も集中力を欠いた演技が目に付き、60点台ギリギリのパフォーマンスに終始。どうやら前日が大雨でクリトンは2日も運動を休ませた上に、S先生も今回はクリトンの他に連れて行ったのが不調のサラ鹿毛10歳アリ嬢や、試合馴れをしていないサラ黒鹿毛6歳の超わがまま娘ユキ嬢だったりしたため、それに手こずってクリトンに手が回らなかったフシがありありの様子。というわけで気を取り直して午後からS1課目にチャレンジし、M1よりはるかに動きが機敏になってようやくそれらしいパフォーマンスが見られるかと思いきや、なんと痛恨の径路違反で敢えなく沈没(×_×)どうやら直前練習でクリトンがグルメットに唇を傷つけられて血を流していたことも気になっていた模様で、今回は両者とも本当に驚くほど精彩を欠いた試合ぶりでした(-_^:)
とにかくS先生は今夏突然に某大学の馬術部を目指してAO入試に挑むことになったI少年の面倒を見るのが大変だったせいもあって、自分の試合の練習がほとんど出来てなかったに等しいのも大きい。
とはいえクリトンのほうも当クラブに来たての頃はネコかぶってたように大人しかったのが、近頃は他の馬たちをいじめたりしてるそうだから、すっかり馴れてもう自分の居場所はしっかり確保したぞ!という気持ちになったのかもしれない。試合会場の厩舎や洗い場でも以前のピリッとした感じとは全然違って、クラブにいる時と同様のボケーッとした顔で、ワタシの匂いを嗅いだらすり寄って甘える感じもクラブと一緒。練習の時も屈頭姿勢が辛くなるとすぐに頭を上げるしぐさを試合中にも引きずっていて、どうも競技馬として自覚や競争心が薄まった感じが否めないのである。思うに牝馬♀は常にわいあい真面目な子が多いのに対して、セン馬♂には往々にして怠け癖があるのは動物すべての♂♀に共通する問題なのかもしれず、従って人間を含めて♂には常に生存危機のプレッシャーを与え続けたほうが良いパフォーマンスをするのかもしれない、な〜んて思ったりもする。というわけでワタシはクリトンに向かって「あんまりダラダラしてたら肉にして喰っちゃうぞ!」と脅しをかけたのだけれど、これぞまさしく馬耳東風というべきかσ(^◇^;)おまけに何しろ幼稚な子だから、厩舎では隣の馬房にいるワガママお嬢のユキちゃんと激しいバトルを繰り広げ、耳を伏せて威嚇し、大声で鳴いて噛みつこうとし、果ては間の壁を蹄でガンガンと叩き割らんばかりの勢いで蹴飛ばし始めたから厩舎は大騒動。かくして「いい歳したオッサン馬が子娘相手にナニ本気で怒っとるんや!勝負にこだわるとこが違うやろ!」とワタシは完全に呆れてしまいました(-。-;)
そんなわけで期待されたクリトンの本年度全日本出場のセンはこの試合でみごとに消えてしまったのだけれど、S先生の面倒見の甲斐あってI少年が志望校のトライアウトでみごとAO入試に合格したとの報せはせめてもの救いでした(^^ゞ


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