トップページ > ハムレット

2017年04月10日

ハムレット

3/9の日曜日はいつも通り乗馬クラブに行って1鞍騎乗してからすぐに池袋の東京芸術劇場に向かい、ジョン・ケアード演出「ハムレット」を馬トモ仲間の人事部のSさん、元ミセス副編の福光さんとご一緒に観た帰りに近所のイタ飯で食事。遅くなったのと、北海道へ行く前に執筆を進めておきたい仕事のためにブログの更新は今夜に持ち越しました(^^ゞ写真は昨日撮したキジで、クラブには色んな鳥がよく出没します。
「ハムレット」に限らずシェイクスピア作品は誰でも知ってるようでいて戯曲をそのまんま読むと、あれっ、ここどういうこと?というシーンやらセリフやらが一杯出てくるのだが、今回の演出ではストーリーの流れに少しも疑問が出ないよう緻密に解釈をほどこした上演台本を新たに作っているため、観ていて非常にわかりやすくなっていて、ローゼンクランツとギルデンスターンのように膨らんだ役もあり、主役の内野聖陽以下TVでもお馴染みの俳優陣が大勢出ている、いわば商業演劇的な座組と客層にはとてもフィットしている気がした。もっともシェイクスピア作品はセリフから各自がそれぞれの寓意を読み取り、時代を超えた普遍性を感じ取れるから好きだという人もいるわけで、その手の観客には何よりもセリフがストレートに響いてこない憾みがあるかもしれない。初日だったとはいえプレビューが二回もあってまだセリフがちゃんと入っていない役者がいたり、声のトーンが全体としては調整不足のようだし、いわゆる口跡が良くない俳優もいて、肝腎のセリフが聴き取りにくい難がある。内野はこの人らしい愛嬌を振りまいてチャーミングな人物造形を図ってはいるが、やることが達者すぎるので若さに欠けて見えたのは、従来のハムレットのイメージからいささか離れた感じだ。感心したのはオフィーリアを演じた貫地谷しほりで、セリフが通る点でも抜群だし、巧まずしてオフィーリアの現代性を蘇らせた演技は出色の出来だった。セリフが少し聞きづらい点があっても面白かったのはクローディアスと亡霊の二役を演じた國村隼で、怪優といってもいいようなインパクトを発揮してハムレット役者の対抗馬ともいえそうな存在感を見せつけてくれた。


コメント (1)


クロワッサンチェックしたのですが、この人のおすすめの店を編集者が勝手にまとめたような感じだったので魅力を感じず今日は買いませんでした。
 せめて今朝子様がおすすめの店と書いてあれば(見逃したかもしれませんが)買ってじっくり読みたいのですが。

投稿者 nao : 2017年04月11日 00:28

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。