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2017年03月08日

京都行2017/3/6〜8

久々に見舞った父の顔が前回と比べて若返っていることにまずビックリ(!_+) 施設長のお医者さんや理学療法士、栄養管理士の方々の話を聞けば、最近は食が進んで体重も増加し、あらゆる数値に改善が見られるそうで、環境にすっかり馴染んで穏やかに過ごしているのだとか。甥っ子の勤務先でもあるからして何かとお気遣い戴いているお陰もあるのだろうが、本人が意外なほど順応性の高いタイプだったことに娘たちとしては感謝しつつも、「これやったらどっちが先に逝くかわからんで、お姉ちゃん」とは妹の弁であります(^_^;)
ともあれ今回の帰郷ではゴミ屋敷然とした父の自宅を妹と二人で2日半にわたって整理し、人生って何なんだろう (?_?)と大いに考えさせられた日々でもありました。
父は店の調度として書画骨董陶磁器の類を蒐集していたが、値打ち品はさっさと自分で売って小遣いにしてくれるよう頼んでおいたから、めぼしいものはほとんど残っていなかったとはいえ、ゴミと一緒に廃棄するには惜しいかも的な品々がまだ少しは残っており、さりとてワタシや妹はもともと物欲が乏しい上に、これ以上モノは要らないどころか自分のモノすらそろそろ整理にかかりたい年齢だから、ある程度整理はしても、それらを持ち帰る気はお互いさらさらないのであった。結果、店に飾っていた書画骨董や作家モノの陶磁器類は祇園「川上」が必要とされるならお引き取り戴くことにしたものの、「今とは趣味が違うさかい、気に入らはるかどうかわからへんわな〜」と妹は却って迷惑がられる心配もするのだった。
他にも例えば有名人の色紙や何かがドッサリ出てきたものの、「今どきの人が誰でも知ってる人てこの中にいはるやろか?」「高倉健さんくらいは、まあ知ってんのちゃうか」「それでもあと10年もたったらもう知らへん人のほうが多なるんちゃうか」てな会話についついなってしまう。いっそもっと古いところで十五代目羽左衛門の助六の隈取やら、初代水谷八重子の色紙絵、島田正吾の軸絵みたいなものは早稲田の演劇博物館か松竹の大谷図書館にでも父の名で寄贈するのがいいとしながらも、そうした保存機関でさえ今どきは寄贈されても整理するのが面倒で迷惑なのかも?とつい心配してしまうのは、先日岡山県高梁市の図書館に寄贈された一万六千冊の書籍が十年以上放置されて遺族に返還されたという記事を読んだせいなのかもしれない。
つまりは「欲しい人は欲しいんやろけど、要らん人にとったら何の値打ちもないもんばっかり」の山を前にわれわれ姉妹は茫然とし、うんざりしたあげく一種の物欲嫌悪にも陥って「ネットオークションとかに出したら売れるんかもしれんけど、そんな面倒なことをする気もなければ、そういうことまでしてモノ集める人とは関わりとうないわ」との結論に達して、自分たちは元気なうちに早く身辺整理に取りかからねば!との決意を新たにしたのでした(-.-;)y-゜゜写真は「川上」で美味しく戴いた早春の献立の一部です(*^^)v


コメント (3)


なんとなくわかる気がしますが、二束三文で良いのならテレビ東京の鑑定団に出して欲しい人に売ればウィンウィンかもしれないと思います。出演する暇が無ければ売りさばくのに伝手を戴くか第一人者に一括で評価してもらい任せたら収集された物も大事にして貰えるところへ行くかもしれないし、厄介ごともあるかもしれないし・・・。どうしようもなければ何でも屋の出番かな?と。
 自分の持ち物の整理にあたふたしていますのでこれを超える範囲は頼めるお金さえ折り合いがつけば、ある程度自分で一年位考える期間を置いて、後は処分してくれる何でも屋に任せると思います。

投稿者 nao : 2017年03月08日 23:38

おひさしぶりです、こんばんは。
お父上の荷物の整理とはたいへんですね、お察しいたします。
たとえキレイに保存してあったとしても、1つ1つ開けて見なければ何が入っているかわからないし、その度にホコリがたつしで大変ですね。
でも妹さんと一緒だから救いがありますやん?
1人ぼっちでやってたら寂しすぎる、ワーキャー言い合う相手がいるのはいいなと思いました、麗しき姉妹愛。
今を去る事20数年前、父が死んでうっとこも姉妹で仕事部屋を片付けました。
その場に居合わせた引越しの見積り係さんが「お2人で片すのはムリやろ?誰が男の子に声をかけたらば?」と言われるぐらいになってたんです。
父は一応物書き業の端くれだったので、紙類がすごくて往生しました。姉妹でそれらを束にして括る単純作業をしながら、「もう、ショウちゃん(父の呼び名)これ全部1万円札やったらどんなにええか、ホンマにもう」てね。
けれど5日ほどでなんとかなりました。
行き先がさっさと決められるもの以外が大変。
捨てるのんはちょっともったいない気がするものはヤフオクかメルカリで欲しい人に譲るのがいいですよ。
モノ集めをする人とは関わりたくないとの事ですが、食器や色紙なら欲しい人にとっちゃお宝ですからね。
オクの原点は捨てる神あれば拾う神ありで、そんなに悪いもんじゃないですよ。
スマホで写真をとってアップするのと落札した後に宅配便を出すのに手間が掛かるのが〉玉に瑕なんだけれど。
でも落札者さんにこちらが思っているより感謝されたりして楽しめまっせ。

投稿者 毎晩晩酌 : 2017年03月09日 21:54

古本屋の女房です。そういうものはぜひご懇意の古本屋にご相談ください。そのお店が芸能関係の専門店でなくとも、誠実なお店であれば、業者の市場(交換会)に出品するなどして、適切な処理をしてくれるはずです。
古書業界には芸能関係を専門とする書店も何軒かございます。市場を通して彼らの目に触れれば、残されるべきものは残ります。
お金にすると思うと後ろめたく感じられる方がおられますが、実際は、必要とされる人の手に渡る、もっともよい手段だと思います。
もしご懇意のお店がなければ、小店でもお手伝いできますので、お声掛けください。

投稿者 早苗 : 2017年03月11日 19:39

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