トップページ > 高松行その1

2016年10月28日

高松行その1

拙著『師父の遺言』でも少し触れたが、私は武智鉄二師が亡くなった直後に仕事で年に何度も高松へ足を運んでいたので、今回「全国高等学校国語教育研究連合会」香川大会の記念講演をすべく30年ぶりに訪れることができたのは感無量だった。折しも瀬戸内国際芸術祭 2016の開催時期と重なったせいもあってか、町の随所にアートオブジェの展示がなされ、大勢の外国人観光客を見かけるなどして、賑々しく活性化しているのが肌で感じられ、高松港の整備や周辺の高層ビルにも3 0 年前とは格段の繁栄ぶりが窺えて、地方都市開発の成功事例を目の当たりにする心地がしたものだ。
講演日の前日はベネッセが開発したアートの島としてつとに有名な直島へフェリーで足を延ばし、まずは岸壁を例の水玉で飾る草間彌生の作品に触れて、地中美術館、李禹煥美術館、ベネッセハウスミュージアムの順に巡りながら瀬戸内海の風景美も併せて堪能させてもらった。とにかく現代アートというのは何もわからなくても別にそれを恥じる必要もないくらい門外漢にはわからなくて当然なところが却って気楽でいいのかもしれない。それとこの島の現代アートは体験型というべきか参加型というべきか、迷路のような建物を含めて自ら中に入ることのできるアートの多いのが特徴的かつ魅力的で、アテンドで同行された集英社の伊藤さんとは「きっと安藤忠雄がベネッセをだまくらかして作らせた美術館なんだろうねえ(^0^;)」なぞと言い合いながらもその実けっこう私たちは意外なほど楽しめたし、これまた意外なほど沢山の観光客を国内外から呼び寄せていた。瀬戸内海がオブジェの借景にできるのも強みで、季節や天候、時間次第で素晴らしいシャッターチャンスにも恵まれそうだし、撮影不可の地中美術館では目の錯覚を利用した滅多とない奇妙な体験もできる。というわけであとは写真でご覧になってください。写真は上から高松港、高松港のそばにあった巨大オブジェ、直島の岸壁に展示された草間彌生の巨大なカボチャ背景に見える三角は瀬戸内海の大槌島、カボチャの身になったワタシ、瀬戸内海を背景にした李禹煥のオブジェ、


コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。