トップページ > 和総菜セット、海苔巻き&稲荷寿司

2016年10月25日

和総菜セット、海苔巻き&稲荷寿司

大宮ルミネの総菜売り場でゲット。今週も相変わらずバタバタしていて、明日は講演の仕事で早朝に高松へ発つので今夜の晩ご飯は簡単に済ませた次第。27日夜遅くに帰宅するので、ブログは28日から再開と致します。同日の平幹二朗さんのお葬式には何とか間に合いそうで、とにかく一昨日は突然の訃報に驚いてしまった。蜷川さんが亡くなった後ほどなくして平さんの事務所から「一世一代ふたたび」と銘打った『王女メディア』のDVDを頂戴し、これは蜷川演出のバージョンではなかったのだけれど、蜷川さん亡き後の平さんの覚悟というようなものを感じさせられていただけに、何だか蜷川さんに呼ばれたんじゃないかという気がしないでもない急逝である。二人は一時けっこう長く仲違い状態だったが、平さんの舞台人としての脱皮というか本格的な開花はやはり蜷川さんとの出会いを抜きにしては語れないだろう。二人のタッグを最初に見たのは日生劇場の『ハムレット』で、日本的な様式美をたっぷりと盛り込んだ蜷川演出にふさわしい、歌舞伎用語でいう「大時代」な平さんの役者ぶりがぴたりとハマっていたし、そのあと確か国立小劇場で三島由紀夫の近代能楽集を連続上演をした際の『卒塔婆小町』における当時としては意外な女形ぶりにほとほと感心させられたので、メディアの時はもう意外でも何でもなくて当然の名演技だったように記憶する。平さんは完全に歌舞伎用語でいうところの「時代物」の役者であり、柄の大きさや朗々たる発声でギリシャ劇やシェイクスピア劇の大時代な雰囲気を彼ほど自然に醸し出せる俳優はなかった気がするし、2000年に上演された『グリークス』もそうした平さんの器なくしては完成しなかったはずだ。私的なことでいうと平さんは祇園の「川上」が大のご贔屓で、京都で撮影がある時などは毎晩お越しになるので父親も献立に苦慮したらしい。いい方なので母は大ファンとなって東西の劇場へオッカケをしており、おかげで私もけっこう沢山の舞台を拝見し、よく楽屋にも伺っていた。私が坂田藤十郎主宰の近松座で脚本演出を担当していた時には平さんのほうが舞台を観に来られて楽屋にご挨拶くださったこともあり、その時の平さんと藤十郎の対面は緊迫感に溢れて、引き合わせた私が少々びびってしまった想い出もある。いずれにせよ、また舞台を拝見して楽屋でお目にかかれるものと思っていた方だけに、それはもう叶わなくなったのが残念でならないけれど、今はただただ謹んで心より御冥福をお祈り申しあげます。


コメント (2)


俳優の平さんを拝見した事は無く、歌もきちんと聞いた事は思い当たらないのですが、カラオケでバスストップ(題名に少し自信が無いですが)という曲が大好きです。お芝居も歌も一度でも体験したら多分大ファンになっていただろうと思います。
 謹んでご冥福をお祈りいたしております。

投稿者 nao : 2016年10月26日 19:02

平さん、とても残念でした。日本の素晴らしい俳優さんや著名人がなくなるにつけ、もしかしたらそろそろ天変地異的なことが起こるのでは?と不安に駆られてしまいます。ご冥福をお祈りいたします。
いつも今朝子先生のブログをたのしみに読ませていただいております。コメントは今回初、というのも今朝子先生のライフワークのような釧路の道産子ツアーと釧路炉端ひょうたんさん、セットで楽しんでまいりました。乗馬は初めてではありましたが、とてつもなく可愛く、大自然の中を一生懸命走ってくれる姿がけなげでした。またひょうたんのお母さん、木村梅子さん自家製の干物は釧路の地元産にこだわり、塩梅も加減よく、素材という意味では人生初の😋ものでした。取り急ぎ御礼申し上げたく、大満足の旅となったことをご報告いたします。梅子お母さんに今朝子さんのブログを拝見して参りましたと告げたところ、大変うれしそうでした。

投稿者 magari : 2016年10月28日 09:30

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。