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2016年07月16日

豚しゃぶのメカブおくらソース

QPで見た料理。茹でたしゃぶしゃぶ用の豚肩肉に、同じく茹でて小口切りにしたオクラとメカブと梅肉と醤油と酢少々、削り鰹を混ぜ合わせてトッピングする。茹でた肉には醤油少々をからめておくこと。QPのオススメ通り、蕎麦と組み合わせて食した。
今週は早くも外出2日、来客2日の間に、エッセイ1本の執筆と、3本の著者校と、選考作1本を読了という慌ただしい始動だったので自身もさすがに疲れ気味だが、世の中的にも何だか騒然としていて、取りあげるニュースにも迷うくらいだ。
まず今朝TVを点けて驚いたのはトルコの映像で、またテロかと思ったら、なんと軍事クーデター(◎-◎;)アグレッシブなほど強権的なエルドアン大統領が国内をがっちり抑え込んでると思っていたら、軍部が意外と世俗派で、イスラム教的保守反動に傾く政権に対して反感を募らせていたとは!他国の事情って本当にわからないもんである。
わからないといえば、EU離脱を決めた英国を新たに率いるメイ首相が、就任演説を聞けばとても真っ当そうな人物で、混乱する欧州情勢にも少し明るい兆しを感じさせたにもかかわらず、彼女の任命した外相があの超お騒がせの「英国製トランプ」ジョンソン氏であったのはいささかビックリでした(!_+)
しかしながら、もっと驚いたのはやはり仏国におけるパリ祭のテロで、ちょうどこの事件が起きる直前のニュース番組「フランス2」では、同国が今や欧州一の軍需産業国になっている事実を淡々と伝えていただけに何とも言えない気がしたものだ。
たまたまこの日に録画していた1993年製作の米映画「天使にラブソングを2」を見ながら食事してたら、自らのルーツを求めてムスリム回帰に走るアフリカ系アメリカ人の高校生が、最後は他の生徒達と仲良くキリスト教の聖歌隊に加わるという筋だったので、今だとこんなノーテンキなストーリーの映画は製作できないよな~と思い、9.11のわずか8年前は世界がまだこれほど楽天的な状況だったのだと改めて気づいた次第。当時はウインドウズ95が現れる直前、即ちネットどころかPCさえまださほど一般化していなかった時代で、それを思うとこの間の世界の激変ぶりを痛感させられる。
ともあれこうして世界で大事件が続出しても、「天皇の生前退位」のニュースにいささか驚かされたのは、これもたまたま前の晩に大岡昇平の「二極対立の時代を生き続けたいたわしさ」と題する昭和天皇論(河出書房新社日本文学全集18巻所収)を読んでいたせいだろう。「国家権力という、実質的には天皇に出る幕など与えない、得体の知れない怪物」によって戦場へ引っ張り出されたとする大岡昇平は、長州人の初代総理大臣「伊藤博文が天皇家は万世一系であると決めてしまった」ためにその中で身を処するしかなかった昭和天皇に対する気持ちを「おいたわしい」と表現し、近代日本における天皇存在の本質を浮き彫りにしている。再び改憲論議が身近に迫りつつある折しも、象徴天皇としてのあり方をずっと追求されてこられた今上天皇が、自民党の憲法草案では「日本の元首」と勝手に明記されていることに、私もまた「おいたわしい」に似た「お気の毒」という思いがしただけに、このタイミングの生前退位発言が公になったことには何やら含みがあるような気すらしたのだった。
他にも今週のニュースとしては、ハーグの仲裁裁判所で中国の南シナ海領有権に法的根拠ナシと裁定された件が、中国国内では高飛車に拒否する姿勢も露わな報道がなされる一方、当事国でもない日本では鬼の首でも取ったかのような報道が目について、いやが上にもきな臭いムードが醸成されつつあるのを懸念せずにはいられなかった。
というわけで都知事選のニュースなんかもう私はどうでもいいような感じだったのだけれど、先日電話をした京都の妹は「あたしらには関係ないけど、鳥越さんが立たはったことで、東京の人が一体どんな判断を下さはるのか興味津々やわ~」と言っておりました(-.-;)y-゜゜


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