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2016年05月21日

星川京児さんの音楽葬

先日、温水ゆかりさんから久々に電話をもらって星川さんの訃報を受け、今日のお通夜に参列した。民族音楽のエキスパートとして活躍された音楽プロデューサー故・星川京児さんは早稲田大学の同級生だった。当時は1、2年が語学別のクラスで、私たちは3年以降に演劇科か文芸科に進むことを前提とした P クラスに所属していた。世代的にはオイルショックによる就職難世代だったこともあって、まともな会社勤めをした人は少なく、その分いわゆるギョーカイ人として活躍したり、パイオニア的な活動をする人が多く、フリーライターの走りだった温水さんや作詞家の康珍化やドラクエ作者の堀井雄二やテレビマンユニオンの合津直枝といった多士済々が揃うクラスでもあり、昔からふしぎなほど仲良しのクラスで、卒業後も延々と付き合いの続いている人たちが多いのである。私自身はもう全くといっていいくらいにこのところ早稲田時代の付き合いは絶えていたのだけれど、星川さんとは卒業後も何度かお会いしているし、同級生が早くも逝ってしまったことに深い感慨を覚えたこともあってお通夜に駆けつけ、無宗教ながら声明と口琴のコラボやガムランの生演奏が流れる中で、棺に納まった故人に合掌してお見送りした次第。今週は蜷川さんのお葬式に始まって、星川さんのお通夜に終わるという、何とも無常感の募る一週間でした。嗚呼。


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下記はご本人ご提出のプロフィールです。ここにはかかれていませんが、奥様と中国茶の専門喫茶店「アノマ」を開業していらした時期もありました。居心地の良いお店で、当時のご常連もお通夜に参列していらっしゃいました。ご葬儀の会場は毎年花まつりには音楽イベントをなさるお寺で、星川さんが奥様と出会ったお寺とのことでご葬儀の会場になったそうです。

星川京児(ほしかわ・きょうじ)
1953年香川県生まれ、。音楽プロデューサー。民族音楽を中心に様々なジャンルで音楽作品の制作に携わるほか、雑誌、ラジオ番組などにおける音楽解説、記録映画、CM、演劇などの作編曲を手がける。主なプロデュース作品に「世界民俗音楽大集成」「日本の民族音楽」「World Roots Music Library」など。著書に「エスニック500選」「民族音楽おもしろ雑学事典」「粋酒粋音」、共編著に「邦楽ディスク・ガイド」「200CD邦楽」、編集誌に「包(ぱお)」など。

投稿者 田坂州代 : 2016年05月23日 01:39

星川京児さんの訃報
http://www.hogaku.com/oshirase/20160517hoshikawa.html
亡くなる直前まで連載を執筆していらっしゃいました。

投稿者 田坂州代 : 2016年05月23日 01:44

今年の3月、数年ぶりに連絡があり「録音するなら協力できるよ」と言っていただき、先月、電話した時に、「今、忘備録のようなものを書いているのですが、体調が悪いので...。もう少し暖かくなったら会いましょう」と話したのが最後でした。無念です。

投稿者 彈眞空 : 2016年05月25日 10:40

6月25日(土)朝日新聞の夕刊を見ていて、「あっ、え?」と驚きました。星川君は、自分が早稲田大学2文在学中、「赤色劇場」(主宰:ひもり君)に関わり、劇中歌の作曲をしておりました。星川君も「幕切れ」などの独特の彼の歌、楽曲を提供していました。当時、1973年~76年ごろでしたか。康珍化君の作詞で自分が作曲した歌を、浅草木馬館レビューで披露したことも思い出です。その後、トラストというバンドでレコードを出したり、「LADY G」という歌が映画(題名忘れましたが、岡田嘉子主演)に使われたり、「セイレーン」という楽曲中心にコンサートも観に行きました。当時、世田谷三宿にあった彼の下宿にも何度か行ったこともあります。ギルドという最高のギター、彼が持っていて、いい音がしました。~小生も1977年に会社に入ってから、数年は「赤色劇場」を観に行きましたが、多忙に追われ、いつしかもう37年間音信不通となっておりましたが、あの時代の魂はまだ生きています。星川君が亡くなり、ほんとうに、ふっと時代が欠けてしまったような喪失感がこころを吹き抜けました。もっと活躍してほしかった!生前に一度ことばをかわしたかった!こころからご冥福をお祈りしたいと思います。(現在67才/早稲田2文入学時は22歳)

投稿者 栁本 雅久 : 2016年06月26日 21:50

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