トップページ > ミートソーススパゲティ、アスパラガスと粒コーンのサラダ
2016年03月19日
ミートソーススパゲティ、アスパラガスと粒コーンのサラダ
ミートソースは適当に作った割に美味しくできた。ニンニクと玉ネギのみじん切りと鷹の爪を炒めた油で合い挽き肉を炒め合わせ、トマトの水煮缶を加え、アンチョビ、ケチャップ、隠し味程度のウスターソース、塩胡椒で調味。サラダも自家製フレンチドレッシングで食す。
調理しながらTBSの報道特集を見てトランプ氏の演説を聞いていたら、その昔、某有名女性誌の編集長が「読者はバカだと思って作ったほうが雑誌は売れる!」と宣うた話を想い出したものである。
有権者はバカだと思ったほうが票が取れるという傾向は、何も米国に留まらないのかもしれないのが現代社会の危うさであるのは言うまでもない。日本でも暴言を吐く人に妙な人気の集まる傾向がかなり以前からあるのは確かだし、その背景には、先進諸国社会で差別意識に対する強烈な自己規制の働くことの反動として、暴言=正直な発言と受け取る層が必ず一定数存在することを明示してもいるのだった。近い例だと「女性にとって最も大切なのは子供を二人以上産むこと」といった校長センセの発言に対して「今はそれぐらい言わないと少子化が解決しない」とネット上で賛意も挙がったりしたらしいので、大方の人は眉をひそめるような発言でも、それを支持する層は必ず一定数いることを決して忘れてはいけないし、そういう人びとに対して余りたかを括っているのも危険な気がする。なぜならば頭脳やマインドの未成熟な人びとこそが世の中を大きく揺るがした例は人類史上多々あるわけで、たとえばヒットラーの演説に熱狂する人たちの映像を今日に見ると、こんなエキセントリックな人物に共感するなんてアタマおかしいんじゃないの!と思っちゃえるわけだけど、当時は実際に熱狂する人たちが大勢いたわけだし、私の世代だとヒットラー・ユーゲントならぬ中国の紅衛兵をオンタイムで見ているから、これは思想の右左に関係なく、極端な発言や行動に惹かれて熱狂するアホほど怖いものはない!と実感をもっていえるのだった。なのでアホが増えたら手に負えなくなるのを承知して、身近にもし一人でも見つけたら、その場で即たたきつぶすという戦闘態勢を常に身につけておくのが、人類の過去のあやまちに習って、今日に良識ある人びとが取るべき一番手近な方策であるのかもしれないと思ったりもする。