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2015年08月31日
海老のマヨソースサラダ
QPで見た料理。海老は塩胡椒酒を揉み込んで薄力粉を打ってさっと炒めておき、マヨネーズ、ケチャップ、醤油、レモン汁、ハチミツ、ニンニクと生姜のすり下ろしを合わせたタレを加えて炒め合わせる。付け野菜はトマトの角切りとQPがキャベツの千切りにしたのをサニーレタスに代えた。
安保法案反対デモやら維新の大阪新党やら102兆円にまで膨らんだ概算要求やらJRの不審火やらコンビニ立て籠もり犯などなど週明け早々さまざまなニュースが飛び交う中で、今日わたしがしみじみと時代の流れを感じさせられたのはホテルオークラ本館の建て替えによる営業中止のニュースだった。
オークラは実に馴染み深いホテルというばかりか、東京のイメージと分かちがたく結びついた歌舞伎座に次いで想い出深い場所であり、それは何も私自身が愛用者だったわけではゼンゼンなくて (残念ながらそれほどセレブではございません(^^ゞ 若い頃にステキなオトナの方とよくお目にかかった場所という意味なのである。こんなふうに書くと誤解を招きそうなので断っておくと、男性は坂田藤十郎と「オーキッドバー」でよく仕事の打ち合わせをしたくらい。ステキなオトナの方とはいずれも年上の女性であり、今里広記夫人や志村喬夫人に「桃花林」や「山里」や「テラス」や、こちらは別館になるが「カメリア」などでよくご馳走になっていたのだった。お二人とも私がこれまでの人生に出会ったステキな女性の最上位ランクに位置する方々で、今自分があの当時のお二人の年齢になっているにもかかわらず、自分はもとより世の中全体を見まわしても、あんな風にステキな女性はなかなか見いだせないように思えるのは、戦中戦後派以降の日本人が本当の意味での豊かさを見喪ってしまったからではないかと思われてならないのである。ともあれ志村夫人とは当時「テラス」や「カメリア」でしょちゅうお目にかかって色んなお話、たとえば芸能界の誰がゲイであるかなどなど面白お話を山ほど聞かせてもらい、こちらが話をしている最中にも色んな有名芸能人が次々とご挨拶にお見えになっていたのをよく憶えている。志村夫人には初めて「桃花林」でご馳走になった時の美味しさが今も忘れがたいのだが、思えば当時はまだ70年代だった。で、80年代のバブル期はもうすっかり味が落ちていて、その時ご馳走して下さった今里夫人がご自分でもこんなに落ちているのは心外だったというような表情と言葉を洩らされたのはよく憶えている。以後ホテル内の「桃花林」に足を運ぶことはなくなったが、たまたま何かの折に日本橋室町賓館内の「桃花林」に集英社の方々と行く機会があって、その時に大変驚いたのは、ホテルの店から異動したウエイターが私の顔をよく憶えていて声をかけられたことで、志村夫人の話にもなって、こうした顧客への接待術に関してはやはりスゴイ店だと改めて感心せざるを得なかったのを想い出します。
コメント (1)
初めてのコメントです(⌒-⌒; )
松井先生と同い年、70年代は仕事で都内のシティーホテルは全て利用させて頂きました。
今よりももっともっと緊張する場だったことを思い出します。
そしてホテルオークラで忘れられないのがルームサービスでした。
ホテルオークラのルームサービスは温かいものはちゃんと固形燃料で温められていたことが忘れられません。
帝国ホテルでさえそこまでのサービスではありませんでしたからホスピタリティーNo.1と言われるホテルだけのことはあると感動しました。
その後街中に美味しいお店が増えたので食事をする事は無くなりましたがロビーの壁を眺めに訪れたことも度々ありました。
新しくなっても本館の雰囲気が残ってくれることを願います。
投稿者 ES : 2015年09月01日 11:20