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2014年10月24日

鹿児島行

今度の旅行も晴れ女パワー全開(*^^)vだったのは写真でおわかりの通りだが、桜島は晴れていたら必ずよく見えるものではないようで、同行した集英社の伊藤さん曰く「私はこれで鹿児島に来るのは4度目ですが、山頂を見たのは初めてですよ!」と仰言るのだから、機内の眺めも含めて旅行中ほぼずっと山頂が見られた私はよほど相性が良かったのだろう。時間帯や見る角度によっても刻々と変貌するから見飽きることがなく、私は初会ですっかり惚れ込んでしまった桜島である。風土は人を作るというが、この鹿児島ほどそれを強く感じさせた土地は今までになかった気もする。琵琶湖より波立ちの少ない穏やかな錦江湾を抱きかかえるように列なる山々、時に荒々しく噴煙をあげる桜島の威容、周囲を縁取るいずれも一癖ありそうな溶岩製の奇山といったものは、自然の親和性と脅威の両面を併せ持ち、西郷隆盛という巨人を中心とした青年団を自ずと育んだことが想像された。市内至る所に西郷や大久保を始め近代日本をリードした人物の石碑や銅像が見られるばかりか、宣教師ザビエルの布教に所縁の碑もあれば、神話の熊襲を店名にした飲食店があるなどして、要は日本のさまざまな歴史的シーンをコンパクトなエリアにぎゅうっと詰め込んだような町だといえる。一ツ橋文芸振興会の田村さんと集英社の伊藤さんのご配慮により昨日23日は空港に到着次第タクシーでそれらの遺跡を次々と見てまわって城山観光ホテルに投宿。夜は市内の繁華街天文館で薩摩の黒豚黒牛のしゃぶしゃぶをたっぷりと戴いた。とはいえただ遊びに行ったわけではなく、今日24日は午前中に市の中心部にある甲南高校に赴いて、県内の高等学校で教鞭を執られる国語の先生方の前で1時間半に及ぶ講演をして、熱心にご静聴を戴いたのは何よりでした。
薩摩藩主島津氏の別荘 磯御殿

磯御殿から見た桜島

桜島の美しい景観と引き替えに絶えず降り積もる火山灰は市がゴミと共に収集して処分

市中で抜群に目立つ西郷隆盛の銅像

西郷隆盛生誕の地。周辺には大久保利通や東郷平八郎など明治を代表する人物の生家が密集

西南戦争で敗北を喫して政府軍から追われる西郷が潜んでいたとされる洞窟

明治維新150周年のカウントダウンイベントに催された、ふだんはめったに見られない示現流の実演


城山観光ホテルの窓から見た朝の桜島

城山から望んだ桜島と鹿児島市内


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