トップページ > バーニャカウダ、宮崎牛の陶板焼き、葱サラダ、アボカドと鮪のグリルほか

2014年09月07日

バーニャカウダ、宮崎牛の陶板焼き、葱サラダ、アボカドと鮪のグリルほか

乗馬の帰りに駅でバッタリ会ったオペラ歌手のSさんと大宮0760で食事。Sさんは『師父の遺言』をご購読になって、「今回はどうしても感想が言いたくなったんだよねえ。それがホントに巧く言えないんだけど、なんか凄く自分が勇気づけられたっていうか、自分と重なる部分とかがあるとかいうんじゃ全然なくて、それでも色んな人が色んな風に自分の人生と重ねて、ホントに書いて貰って有り難うと言いたくなるような本だと思っちゃったんだよねえ」と意外なほど嬉しい感想を聞かせてもらった。年齢が親子ほど離れたSさんに、そんなふうに読んでもらえたのは書き手として本望でもあるのだが、その言い方には自伝なるものの本質的な存在意義が実にコンパクトに示されているような気がして、NHK出版の加納さんからオファーを頂戴したことの意味や文春の山口さんから「この本はゼッタイ若い人に読んでほしいですよね」といわれたことがようやっと腑に落ちたような気がしたのでした。
ともあれお天気がイマイチな感じだった今週末も私は乗馬クラブに行って90分レッスンプラスもう一鞍騎乗。90分レッスンのお相手は最近のお馴染みヤブサメ君で、輪乗りの段階では結構落ち着いていたのに、途中で急に雨が落ちてきたあたりからちょっとそわそわし始め、しかしその後二頭立てで径路を回る段階では最初まったりペースで走ってくれて、小股なために先頭の馬から引き離されたので、私がちょっと焦って彼を焦らせ過ぎたのかもしれない。駈歩になった途端ヤブサメ君は「僕やろうと思ったらやれるんだよ!」という調子でいきなり猛スピードで爆走し始めたから、インストラクターのHさんが慌てて止めて即退場になってしまった。「松井さんあれでよく落ちなかったよね」と後で言われたくらい傍目にはヒヤッとするような駈け方だったらしく、私も一瞬ビックリはしたが、先週は北海道の外乗で駈歩を何キロもこなしてカラダがスピードに馴れていたせいもあったし、「カラダを起こして!」というHさんの大声が耳に飛び込んだので幸い無事に済んだものの、一歩間違えば落馬事故につながりかねなかったわけだから、どんなに馴れた馬でも油断は禁物である。ドサンコ牧場の角田さんは、とにかく乗馬は初心者でも日ごろから駈歩をしてある程度のスピードに馴れておかないと、アクシデントの際に咄嗟の対応ができないから却って危険なんですよと言われたが、確かにそれはもっともかもと思えるような今回のアクシデントである。今回改めて思ったのは、人間が危険を察知すると動物の本能で内蔵を守るべく前屈みの姿勢を取るが、乗馬は実はそれが厳禁だということだ。つまり前傾姿勢になるとますます馬に推進をかけ、スピードは上がるばかりで止まれるわけがないからして、危険なスピードを察知した際は即「カラダを起こす」しかないことはもちろんアタマでは十分わかっていても、その瞬間にハッと気づかせてくれる声がけがやはり必要とされるのだった。インストラクターはその瞬間に声がよく通る人であってほしいと私が常々願うのは、こういう時のためなのであった。
ヤブサメ君は退場になって自分が悪いことをしたと思ったのか、そのあと洗い場でしゅんとしていたのが可愛かったが、馬は馴れてくると可愛がってくれる人間を逆に甘く見て、ヘンにイタズラ心を起こして人間を試すような走りをしたがる子もいるから要注意だよね〜てな話を食事しながらSさんとしていたのは、今日のもう一頭のお相手ハイセイコーのお孫さんにも猛スピードで走られて落馬した経験があるからだが、今日は昨夜の雨で見た目よりずっと酷い状態の馬場だったから、さすがにスピードはほとんど出なかったものの、年齢のわりには力強い駈け方をして、ワタシもまだまだやれますわ的なアピールと、ワタシ嫌なことは嫌なのよ的なワガママぶりを存分に発揮してくれました(^0^;)


コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。