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2014年07月03日

お造り、八寸、海老と芋の炊き合わせ、いさきのズンダ焼き他

日本舞踊の志賀山葵師から漫画家の高見まこさんとと共に椿山荘の「みゆき」にお招きを受けての会食。
つい先ごろ八十九の齢を迎えられた葵師は相変わらず若々しく、精神がクリアでいらして、ご本人自身「とても八十九だなんて思えないんですよ」と仰言るのもむべなるかなで、拙著『今ごはん、昔ご飯』を御礼代わりに差しあげたら、「そうそう今あの番組気に入ってるんですよ。『孤独のグルメ』っていったかしら」と即座にTVの流行り番組が飛びだすあたりはスゴイ(!_+)のでした。で、とにかく「聞いておいて戴きたいことが一杯あるんですよ」と志賀山流や日本舞踊界に関する話のみならず、何しろ八十年以上も古典芸能の世界で生きてらっしゃるわけだし、亡きご主人がNHKの芸能番組に登場する有名なアナウンサーだったこともあって、業界のさまざまなお話をお聞かせ戴くことができた。中にはあまりにも面白すぎて、こんなの聞いちゃっていいんだろうか (^_^;) と思うようなお話もあり、当然ながらブログには書けません(-.-;)y-゜゜
ところで葵師からいろいろとお話して戴けるのは、年齢が離れているにもかかわらず、お互い驚くほど色んな接点があるからで、母親の実家もよくご存じだったり、早稲田の先生方とも親しくされていたりするから共通の知り合いが多くて何かと話が尽きず、ご縁というのは本当に不思議なもので、やはり毎度ながらの世界の人間は三百人くらいしかいないのかも、という気持ちにさせられるのだった。
ともあれ昔の記憶がはっきりしてらっしゃるのみならず、イマイマの情報もよくキャッチされており、私が河出書房新社の日本文学全集に関わることもご存じで、その話が出たところ、ちょっと驚かれたのは高見まこさんだった。というのも、この三人が出会うきっかけとなった『仲蔵狂乱』の漫画化を企画して連載を始められた青年マンガ誌『乱』の元編集長の稲村氏が同誌を辞めてPHPに転職され、次ぎにまた朝日新聞出版社に移られたという話を、三人が初めて揃った時に高見さんから聞かされた覚えがあり、それがちょうど同社の時代小説大賞の選考委員を私がお引き受けした直後だったのでなんだか不思議なご縁だなあと思っていたのだけれど、その稲村氏が今度はなんと河出書房新社に移られるという話を、高見さんはつい最近ご本人から聞かれされたばかりだったのだとか。こうなるともう私も高見さんも稲村氏とまたゼッタイ何か一緒に仕事をしなくちゃいけないような強迫観念に襲われつつあります(◎-◎;)


コメント (2)


昨今の80歳代は皆さんお元気で若々しくていらっしゃいますね。今日、松竹座の初日でした。珍しい舞踊劇「女夫狐」を中村翫雀、扇雀さん御兄弟で踊られましたが、翫雀さんの軽やかな踊りが良かったです。今日は昼の部だけの観劇でしたが、昼の部の客が引ける頃、一階カウンター前に扇ママがお立ちになり、会釈をされながら「有難うございました」と見送りをされてました。本当に凄い方です。今の自分の立ち位置を踏まえた行動が直ぐに出来る、これが女性の賢さだと思いますが、なかなか見習えるものではありません。そしてあの若さと美しさも分けて頂きたいですわ(-_-)薄いクリーム色の絽の訪問着が良くお似合いでした。

投稿者 お : 2014年07月03日 22:52

「今ごはん、昔ごはん」、楽しく読ませていただきました。
「てぇ~」(注;朝連ドラの甲州弁)とか「そうそう」とか言いながら。あとがきマンガも本書のエッセンスという感じなっており、面白かったです。「お盆に水をはり、それに大文字焼きの火をうつしてのむ~」なんて日本文化の醍醐味ですね。京都が世界の観光都市1位にえらばれたそうですが、こういったならわしを大事に次の世代そしてまた次の世代へ伝えていってほしいと思いました。

投稿者 やすみ : 2014年07月04日 20:58

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