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2014年05月06日

中華粥、香港麺、点心各種

五日は夕方から内山美樹子早大名誉教授、元大谷図書館事務局長の須貝さん、現代人形劇センターの塚田理事長、松竹演劇開発企画部の前川さんら早稲田OGメンバーと新宿3丁目の「美人粥」で女子会。
須貝さんから定年退職の通知を戴いたのと、内山先生から拙著「師父の遺言」に対する便せん八枚に及ぶご感想のお手紙を頂戴したご縁が重なったので、須貝さんの退職祝いを兼ねた女子会を企画して、先日オフ会でお世話になった「美人粥」へ裏を返す形でまたまたお世話になってしまった。
このメンバーが揃うのは十数年ぶりで、皆さんそれぞれお忙しいから個々にはお目にかかれても一堂に会することはなかなかできないだけに、今回須貝さんの退職をダシに集まれたのはラッキーというべきか。前川さんは拙著にも登場する、かつて武智鉄二師の秘書を務めてらした方で、現在はなんと故河竹登志夫先のお嬢さんとお仕事を共になさっている関係で、まずは両先生の思い出話にいろいろと花が咲いた。
塚田さんはアジアの人形劇の招聘活動をよくなさっていた関係で、近年の日本の右傾化ときな臭い風潮について互いに憂い合う仲なのだが、内山先生から頂戴したお手紙にも「日本を取り戻す」だの「戦後レジームからの脱却」と称する総理大臣のポスターを街角で見る不快さについて語られていたために、今回は皆さんと一緒にその手の問題を話し合ってみたいと思ってはいたのだけれど「今の政権みたいなことやってたら昔ならデモだけじゃ済まなくて暴動が起きるというか、大学は絶対ロックアウトになってたよね。今の若い人は一体どうなちゃってるんだろう」と口火を切ったのは意外や須貝さんで、そこから私が内山先生に話を振って、一体いつ頃から学生の右傾化が始まったんでしょうか?とズバリ質問してみたのだった。するとこれまた意外に明解な答えが返ってきて、「たとえば江戸時代はとにかく戦争をしない平和な時代だったのは確かだというような話をすると、それは武士というものがいて日本を守っていたからだというような反応をする子がぽつぽつ現れてきましたよね。で、小論文の審査をしてて、あっ、こいつは右翼だ、と明らかに思えるようなことを書く子が出てきたのは、九〇年代の終わりのほうですかねえ」とのこと。要するに現在30代後半から40代前半の世代からぼつぼつということになるのだろうか。なぜそうなったのは「私もわかりませんよ」と先生も仰言っていて、要はグローバリゼーションの反動という漠然たる理由でしか語れない問題ながら、「私は実際に目の前で人が殺される現場を見てるわけじゃないけど、それでも一つだけいえるのは、戦争は食べたいときに食べたいものを食べられなくということだけは知ってるつもりですよ。あなたたちは本当にそうなっても平気でいられるのかと、若い人たちに訊いてみたいですね」と断固たる口調で仰言ったのが印象的でした。


コメント (1)


いつも思うのですが安倍ボンの口癖「戦後レジームの脱却」あの方たちの世代で戦後体制の日本で何か不自由なさった事あるんでしょうか?あの方の周りも大伯父さまは沖縄返還でノーベル平和賞を頂いたり(私はあれ以来ノーベル平和賞は順番に来るもんやなあ、信用できん、と思ったけど)
戦後レジームで一番不幸だったのは終戦時の若者と直ぐ後に生まれた世代やと思いますが。

投稿者 お : 2014年05月06日 09:07

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