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2013年05月22日

新じゃが、新玉ネギ、アスパラガスのスクランブルエッグ

QPで見たこの時期ならではのカラフルな超シンプルな料理。上に書いた具材にソーセージをプラスしていずれも細かくして、オリーブ油で炒め合わせ、塩胡椒で味付けし、仕上げに溶き卵をまわしかけるだけ。新じゃがはサイの目に切ってから電子レンジにかけ、そのあとフライパンでこんがりと揚げ炒めすること。溶き卵は卵一個につき塩ひとつまみで味付けするといい。
食事しながら例の如くNHKのクローズアップ現代を見て、思わず泣いてしまった。この番組を感心して見ることはあっても、泣いたのはさすがに初めてである。終末医療に当たって、一週間に一度、患者さんのリクエスト食を出す取り組みをしているホスピスが大阪にあるという紹介を聞いて、最初はさすがに食い倒れの町だと思っただけだったのだけれど、末期癌の患者さんに鰻重やステーキや握り鮨やバッテラやスキ焼きといった驚くべきメニューが用意されていて、それぞれのリクエスト食にその人の人生の想い出が詰まっていたり、残された家族にその人が最後に示した思いやりだったりする映像が流れ、人間にとって食べるという行為はやはり最後の最後まで最も重要なのだと改めて教えられた気がした。加えて昔お世話になった大変なグルメの方で、三十年以上も前に私を初めてマキシム・ド・パリに連れて行ってくださったり、初めてオッソブッコや酸辣湯なるものを食べさせてくださった方が、胃癌になられて余命三ヶ月と告げられてからも美食を止めずにいたら一年以上も存えらることができて、入院されてからも病室は常にゴディバの匂いが漂っていた、というような話をお身内の方にお聞かせ戴いたことを想い出したものである。


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