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2013年02月19日

ほっけのカルパッチョ、白子のブルチャトウーラ、イカ墨のタリオリーニウニ添え、エゾ鹿のステーキほか

文春の山田編集長、武田氏、山口さんと大宮氷川参道近くの「リストランテ・ヴェネチア」で会食。
「オール読物」で開始した捕物帖「麹町常楽庵月並の記」シリーズの件でお越しになった皆さんだが、前半は歌舞伎の話に終始して、本当に歌舞伎も大変だけど出版も大変だよね〜てな話になったところで、去年はついにミリオンセラーが出ず仕舞いで終わるかに見えたところで、阿川さんの『聞く力』が急遽増刷。同社としては久々に大台に乗る快挙だったという話に変わった。それに関連して山田氏のの口から出て来たのがちょっとビックリするようなお話である。「いや〜実は文春が新社屋を建てるに当たって、なんでそんなことをしたのか今となってはわからないんですが、それまでのベストセラーを埋めちゃったんですよね」「はあ?要するに人柱みたいな感じでベストセラーを埋めちゃったわけ?」「そうなんですよ。それまではうちは『塀の中の懲りない面々』とか『マディソン群の橋』とか結構ミリオンセラーを出してたんですけど、それ以来ぱたっと出なくなって。あんなことしなけりゃよかったと思ってもあとの祭りで、礎石といっしょにコンクリートで埋めちゃったからもう取りだせないしで参ってたんですよね」とのこと。『聞く力』でようやく呪縛が解けたらしいのだけれど、出版社って面白いことを考えるもんだな〜とヘンに感心してしまった。言霊信仰というものがあるように、言葉が詰まった本にも出版社の人は何か霊験あらたかな感じを持っていて、ベストセラーに地鎮効果のようなものを期待して埋めたということなんだろうか?とにかく別に本に対して悪気があって埋めたわけでないのは確かだろうけど、フツーはそんなこと考えないよな〜と思ってしまった。ひょっとしたら他の業界でも、新たなビルを建てる際には何かその手のことをしてるのかもしれない。けれどトヨタのビルの地下に初代カローラのバンパーが埋められてるというのでは別にちっとも面白くないのであって、本という何となく有機的な雰囲気もある物体だから違和感があって妙にそそられる話なのであろう。他の出版社でも埋めたりしてるんだろうか(@_@;)


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コメント (3)


へぇ~~出版社が新社屋に建て替える時に本柱を建てるんですか(@_@;)ビックリしました。確かに言魂が詰まってると言えば分る気もしますが、なんか江戸時代の絵草子屋のような話ですね。本好きな友人に喋りたくなりました(^◇^)

投稿者 お : 2013年02月20日 15:32

お様、同感です。
びっくりですねぇ。
私も人に言いたくなりました。(特に、そこに勤めていたことのある人には)

ウサコの母さま、そうでしたか、もう最終回になっていたのですね。
知らなかったです。
教えてもらえて、よかったです。ありがとうございます。
では、あの日、私の手元に婦人画報を置いてくれたスタッフさんに感謝しなくては。
自分自身では、美容院の書棚ので、重くないもの、なるべく手に持って軽い雑誌を選んでいるので、あの日、手元に置いてくださらなければ出会えなかった雑誌です。
私の川上を恋する気持ちを、神様が慮ってくださったのかも。
ありがたいことです。

私も、図書館に行かなくては。

投稿者 せろり : 2013年02月20日 19:58

それはひょっとすると定礎式のときに収めたもののことなのではないでしょうか。

ビルの入り口近くに「定礎」と彫られた石がはめられているのをご覧になったことはありませんか?
あの石をはずすと中に、記念品としてその日の新聞だったり、出資者の名簿だったりを収めることがあります。
出版社ならそのときのベストセラーを収めることがあったかもしれませんね。

本来は柱を立てるときの礎にする石を置くときに行われる神事ですが、現代の建築では最後の最後に記念品を収めて封をする式典を定礎式といいます。
きっと新しい歌舞伎座もなにか興味深いものが収められるとおもいますよ。部外者にはそのビルが解体されるときまで何が収められたかはわからないのですけどね。

投稿者 ぽち : 2013年02月23日 20:30

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