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2012年03月16日

豚肉とニラともやしの塩炒め

強火でしゃっしゃっと炒めて塩胡椒で調味するだけ。超簡単なので学生時代によく下宿で作っていた。
吉本隆明氏の訃報を聞けば、やはり学生時代が懐かしく想い出される世代の端くれで、「共同幻想論」や「言語にとって美とはなにか」や「相対幻論」やその他もろもろの書籍が今も書棚に並んでいる。もうその本はなぜか手もとから喪われているが、シモーヌ・ヴェイユについて書かれた論評を読んで妙に感動した想い出もあり、要するに当時は私もまだ若かったというわけである。
小林秀雄は最後の大著「本居宣長」をコンテンポラリーに読めた世代だが、吉本にやっつけられた花田清輝は後年にまとめ読みして結構ハマった口で、ポスト吉本の柄谷行人や浅田彰や蓮実重彦を一時やたらに読んでいたのは何だったのだろう?と今になって思うけれど、福田和也になるともうさすがに見た目だけでアホらしくなって読めないし、東浩紀に至っては私の年齢で読む必要は感じないといっていい。柄谷氏あたりでさえ日本文化の知識には偏りがあって、ついこないだまで誰でも知ってたような歌舞伎の演目ですらご存じないのか!!とがっかりさせられた覚えがあるくらいだし、人類の歴史がここまで長く続いた上で、情報量が爆発的に増えている現代においては、一人の人間がありとあらゆる文化を見通して大づかみに論じるなんてことはそもそ不可能だと割り切った上で、色んな事象や文化をマニアックに論じる人は今後もどんどん出てくるだろうけれど、論じることがまだもう少し社会との健全な接点を持てた時代の、吉本氏は最後の人といっていいのかもしれない。私より下の世代の人たちにとっては、よしもとばななのお父さんというイメージのほうが強いのでしょうが。 


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