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2012年01月09日
ゆず味噌おでん、アジの干物、アボガドの刺身
ゆず味噌は乗馬クラブのSさんから頂戴した福島のおみやげ。コンニャクは年末に大島さんから頂戴した兵庫県産。干物は伊勢丹クインズでゲットした大分産、アボガドはニュージーランド産。
今日は通常通りに執筆した私だが、世の中は成人の日とあって、京都の妹から成人を迎えた甥っ子の写メールが送られてきた。去年は大変な年だったから、今年は皆さんそれなりに社会に役立とうとする意識が強いしっかりした成人が誕生しているように報道されていたけれど、私は妹から話を聞いていて、どうもそれ以前から徐々にそうした傾向が強まっていたように感じている。たぶん「ゆとり」とは別にどこかの時点で自己実現を目指すことから、社会に役立つことへと意識がシフトするように教育が変化したのではなかろうか。自己実現を目指す意識が結果として大量のフリーターを輩出したこととも関係があるのかもしれない。そもそも長引く雇用不況で、とにかく就職できるかどうかが人生最大のテーマのようになっており、わが甥っ子なんぞは、かりに有名私大の一般教養的な学部に推薦入学できたところで就職難は目に見えていると高2の頃からいい張って、理学療法士の資格が取れる大学だけに的を絞って入学したらしい。今後当分のあいだ高齢化社会が続くであろう日本にあっては、理学療法士は絶対に必要とされ、就職面も約束されるという実際的な判断に基づいた選択で、そのあまりにも現実的な考え方にはビックリさせられたもので、夢がなさ過ぎるようにも思えたのであるが、就職氷河期を生きる当人としては真剣に考えた上での判断なのだろう。まあ、それだけ堅実な世渡りを考えても、世の中がどう転ぶか、また自分もどうなるかは結局のところ全くわからないからこそ人生は面白いので、どんなに用心して生きても人間は必ず「死」というゴールを目指すしかないのだから、そこに至るルートがすべてわかっていたら、別に生きる必要もないような気がしてくるのではないかと私なんかは却って心配してしまうのだった。こんなヤクザな考え方をするオバさんが甥っ子の役に立つのは、彼が堅実に生きることに疲れた時か挫折した時くらいだろうし、まあなるべくそんな風に私の役に立つ日が来ないことを願っております。
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コメント (1)
今の二十歳はこれからは暗い世の中になるからと、ホンマにマジメに現実的すぎますね。
堅実主義になりすぎたその子らが60才になった時に「若い時もっと遊びが必要だった・・今やろうとしたらお金はあるから可能だけど肉体がついていかぬ・・・嘆き」なんて後悔しないのかな?と思っちゃいます。
西宮えびすの福娘や天神祭りのギャル神輿も就職時の面接に有利になるという動機で応募するんですて。
晩酌子なんかああいうもんはまぁ遊びというか記念と言おうか、と思ってますから、夢が無いというより、ムダも利というのがないんやねとようよう感じますなぁ。
だから今の教師はもっと大きく考えるように導くのに苦労すると何かで読みました、私の時と正反対だわ。
あの頃は目標を下げさせるのが教師の役目だったもん。こちらも随分と噛み付きましたけど、あの時の労力はいったい何やったんでしょ?
投稿者 毎晩晩酌 : 2012年01月09日 23:08