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2012年01月07日

豚の生姜焼き

レシピは不要だろう。付け野菜はスナップエンドウとエリンギの塩炒め。七草とは全く関係ない料理です。
NHKの海外ネットワークを見ながら食事。米国の大統領選を大きく取りあげて、こないだ旧友のモリも電話で文句をいってたオバマの不人気を改めて知らされた。オバマも打つべき手は打ってるらしいのだけれど、景気は一向に回復しないようで、ことに中間所得層の有権者にとっては期待はずれもいいとこだったのは、どこかの国とよく似ている。先進諸国は現在いずこも同根の病を患っているといってもよい。要するに人間のやる仕事がなくなってきたから収入を確保する道も断たれてしまうのだという厳然とした事実から目を背けけるわけにはいかない。
 日本では消費税増税の前にまずデフレ脱却を!なんていってるけど、震災による消費の冷え込みを是正すべく大手スーパーは合同で食品の値下げに踏み切るとのニュースが今日流れて、こんなことだと時がたてばたつほどデフレの勢いがどんどん増すばかりだと思われた。とにかく衣食住にまつわるあらゆるモノが溢れ返っている現状では、いくらモノを作っても高く売れるなんてわけがないし、どうしたってデフレになるのが当然だろうと思う。先進諸国でモノ作りをするならよほど特化したモノでないと割に合わないのだった。 かくしてもはやモノ作りでは経済が回せないから、金融経済に頼るはめとなり、それが過熱してバブルがはじけちゃったのは何も近年の話ばかりではないのである。1929年に起きた世界恐慌もまた全く同一パターンだったという事実を、私は現在連載中のミステリーを書くために読んだ資料で知った。戦前の世界恐慌の際はルーズベルト大統領がニューディール政策を打ち出したが、それは専ら場当たり的な公共投資でしかなかったという批判もあり、結局のところ景気が回復したのは第二次世界大戦に突入したおかげというのも実に皮肉な話であった。それにしてもオバマが謳ったグリーンディール政策というのは一体どうなっちゃったんだろう?それを推進しても所詮、景気の回復は望めなかったのだろうか。あるいはそれをするにもまず国家の予算が必要で、そこに思いきって注ぐ資力がないほどに、米国はもはやビンボーになってしまったのだろうか。日本の野田政権がハツ場ダムや東京の外環道に予算をまわすのは、震災後のニューディール政策を狙ったものなのだろうか。


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