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2011年12月14日

ホットサラダ、ラム焼肉

サラダはQPで見た料理。茹でたジャガイモとブロッコリー、玉ねぎスライス、フライパンでじっくり焼いて脂を落としたベーコンを粒マスタードと酢塩胡椒油を合わせたドレッシングで和える。ベーコンは厚切りを使うこと。急に食べたくなったラム肉は酒醤油砂糖少々におろしニンニク、コチュジャンを合わせたタレに漬け込んで焼いただけ。
このブログの読者はきょう12月14日は何の日かご存じの方が多いかもしれないが、一般にはもうほとんど顧みられなくなったんじゃないかと思うのは赤穂義士の討ち入り事件で、以前は泉岳寺のニュースが流れたり、どこかの局が忠臣蔵映画の放送をしていたけれど、このところはサッパリである。で、当然ながら歌舞伎の『忠臣蔵』が知られている率も低いにちがいなく、今さらなんでこんなことを書くのかといえば、新連載のバックステージミステリーで、上演中に事件が起きることにした場合、最もポピュラーな芝居にしようとして『忠臣蔵』を選び、我ながら巧いストーリー運びになったと思って自己満足していたにもかかわらず、
一応『忠臣蔵』を知らない人のためにもかいつまんで説明しようとしたら、これがメチャメチャ大変なことに気づいて、日本のバックステージ物の難しさを痛感したのだった。和物ブームなんていったところで、戸板康二先生がご存命の頃とは比較にならないほど『忠臣蔵』を始め歌舞伎のレパートリーの人口膾炙率は低いはずで、さりげなくシェイクスピアの一節が引用してある英国ミステリーみたいなわけにはいかないのであった。シェイクスピアにしろ聖書にしろ、何か共有できるベースメントの教養や知識といったものがあればそのメタファーやパロディや引用も可能となり、それが作品の厚みを増すことにもつながるのだが、日本だとそれは無い物ねだりなのかもしれない。その時代時代の流行歌はあっても、たとえば18世紀から歌い継がれる「アメージング・グレース」みたいなスタンダードナンバーのない国では、やはりガンダムとかウルトラマンとか世代で共有できるキャラクターやストーリーはあっても、あらゆる世代を通じて知られてることは今や全くなさそうだからして、日本文化って何?という問いかけに答えることも難しいのであった。
ところで赤穂義士のメンバーは大石主税や矢頭右衛門七のハイティーンから76歳の堀部弥兵衛まで、年齢が結構バラけた集団で、60歳以上も意外に多いという事実に今日改めて気づいたのは、企業の定年延長をめぐる話し合いで労使双方の折り合いがつかなかったというニュースを見たせいでありましょう。


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