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2011年11月28日

伊香保行

日曜日はいつも埼玉県内の乗馬クラブに行くのだけれど、今週は伊香保の取材旅行を兼ねて北軽井沢の浅間クレールに直行。2鞍騎乗するも、何も目印がない広い馬場で、一から巨大な円を描く輪乗りを常歩ですることすらなかなかできなかったのは、やはりふだん部班レッスンばかりで甘やかされているせいだろう。ここの常連の会員さんには、「松井さん早くこちらに移ってらっしゃいよ。そのほうがゼッタイ上達しますよ」と言われ続けている始末で、誠に面目ないありさまながら(^_^ゞお馴染みのペシュやアントレやプリンやオーナーの石田ご夫妻にもお会いできたのは幸いでした。真理先生には北軽井沢のバス停までわざわざお送りを戴いて、そこからタクシーで長野原草津口に向かい、そこでJR吾妻線に乗って渋川へ。渋川からさらにタクシーで伊香保に到着したのは夜の7時。その時間だと、旅館の食事には間に合わないのがわかっていたので、朝食だけ付いた素泊まりの予約にしておいたのだが、何も食べないわけにはいかないので、ひとまず旅館内の軽食コーナーでざる蕎麦とこんにゃくの味噌おでんだけという粗餐にしたのは、昨夜の晩ご飯のカロリー過剰を調整する意味があってのことであります。もっとも宿泊を日曜日にしたおかげで「ホテル天坊」という迷子になりそうなほど巨大な老舗旅館に2カ所あるこれまた巨大な入浴施設がほぼ貸し切り状態となり、「黄金の湯」も「白銀の湯」も十二分に堪能できたのは超ラッキーでした(^_^)/
湯上がりに部屋で早速TVを点けてニュースを見たら、大阪のダブル選挙は橋下陣営が早々と圧勝を決めており、結局のところこの間日本でぐっと表面化してきた官VS民の対立ムードがこの一戦に集約されて既成政党のだらしなさにたいする怒りが噴出したという印象を受けた。この問題に関してはまた後日ふれる機会もありそうです。
さて、一夜が明けて、バイキング式の朝食が用意された大食堂に行けば、そこそこの人数が泊まっていたのもわかり、そんなに深刻な経営状態にあるわけでもなさそうだったが、何しろ巨大な旅館なので、過去に泊まった有名人も多いらしく、その大食堂へ導く廊下の壁にはずら~っと色紙が飾られており、ふと立ち止まって見たら、なんとそこには武智鐵二と書かれた色紙があるではないか!!(@_@)/何百枚もありそうな色紙の中で、なぜその一枚に私の目が吸い寄せられたのか、ちょっと怖いような一瞬で、改めて見たら、ありとあらゆるジャンルの有名人たちが何の脈絡もなく並んでいて、ちなみに武智先生の色紙は、三沢あけみと山東昭子に挟まれておりました。
ところで旅館でも町歩きをしてもいささか意外に思われたのは若い人が多かったという事実である。オフシーズンの平日の湯治場なんてきっとリタイアした団塊世代かそれ以上の高齢者ばかりだろうと思っていたら、とんでもない、私よりずっと若い20代30代の人がぞろぞろいて、最近の若い子たちはなんてシブイ趣味なんだろう!と感心してしまう。ただ街の中心である石段街は京都の三年坂や、中山道の馬籠あたりに通じる雰囲気もあって、若い人の細い坂道好きという現象はずっと続いているのかもしれない。しかし考えてみれば街全体が榛名山の中腹にある形で、石段を登るのも、ほかの急な坂道を登るのも相当にハードだからして、高齢者がここを訪れたら移動するのはちょっときついだろう。私でさえ荷物を持ってはとても歩けないので、ロープウエイの乗り場もある「町の駅」のロッカーに荷物を預けたのだが、そこの受付の女性から「あのう失礼ですが」と声をかけられ、「NHKで古典芸能の解説をなさってらっしゃいませんか?」と言われて二度目のビックリ(@_@)まさか伊香保で面が割れるとは思いませんでした(^_^ヾ
写真上は石段街、写真中は湯元から流れる川で、川床が赤く染まっている。写真下は湯元にある銭湯風の露天風呂で、若い人たちの人気スポットのようだ。もう一つの人気スポットは温泉饅頭の元祖である「湯乃花饅頭」の中でも最老舗の「勝月堂」で、蒸したてのそれをバラ売りもしてくれるので、一つ買って食べたらホントに美味しかった。今回の旅行では唯一のグルメがコレでした。


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コメント (2)


私だったらすぐ今朝子さんってわかりますよ。
でも先日、よく似た方がいまして、思わず声を掛けそうになりました。
はじめまして。
わが住む町にこんなお宝がありました。
ぜひ、今朝子さんに見てもらいたい歌舞伎絵の大行燈でございます。

投稿者 ダリア : 2011年11月29日 13:20

伊香保にたくさんの若者がいたと聞いて、合点がゆく事が。今はバスツアーに若いコの比率が増えつつあるんですて。
その原因に若者のクルマ離れで自分で運転でけへんので、おババが利用する日帰りバスツアーに喜んで参加するんですて。
主催者側にすれば、嬉しい誤算なんですて。
消費行動とは読みにくいもんですなぁ。
クルマの運転するのが好きな晩酌子なんかは、高速道路の左車線を制限速度で走ってるバスをブイ~ンと抜きながら「わわっ、爺ババぎっしり」なんて横目にしたもんですが、今や爺ババが自ら運転のマイカーが若者ぎっしりのバスを抜くのでしょうか、危ないがな(笑)
伊香保はイイ泉質やし裏町グルメも充実していると聞きますから、次はゆっくり3泊くらいできたら良いですね。

投稿者 毎晩晩酌 : 2011年11月29日 17:59

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