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2011年11月11日

牡蠣フライ&ビフカツ定食

10日の夜は国立劇場11月公演を観た帰りに元米朝事務所の大島さんと赤坂の洋食屋で食事。大島さんはタバコを止めて1月半で体重が10キロ増!!!の激太りでびっくり(@_@)私も他人のことは言えない状態で、お互いこういうものを食べてしまうようじゃマズイと思われるこの日の晩ご飯でした。
近松作品を並べた今月の演目1本目は梅玉、魁春の兄弟コンビによる『日本振袖始』で、今回は現行の舞踊劇にプラスして新たな場面を復活上演しているが、これがまだ舞台が練れていないせいもあって、ただの筋売りで終わり、見せ場として全く成立しない蛇足となっている。復活するなら見せ場として成立させるだけの本格的な台本作りをまず目指すべきであり、そうでなければ現行の舞踊劇で十分だろうと思う。六代目歌右衛門で観た時は却ってさほどにも思わなかったのだけれど、今回あらためて魁春で観て、曲も振付も実によく出来た見応えのある舞踊だと再認識し、そう認識させた魁春の健闘を讃えたいと思う。時折ハッとするほど義父に似ているが、魁春なりにこの舞踊を十分に消化して、前半で気の通った演舞を披露したし、後ジテの顔の作りも悪くない。梅玉も舞踊劇になると生気が蘇って見える。梅丸が稲田姫という大役に抜擢されて、よく起用に応えてはいるものの、そろそろ声変わりの時期に入ったようだから、これからの過ごし方に注意してほしいと思う。
2本目は『曾根崎心中』で、19歳のお初を演じる藤十郎の年齢を考えるとコワイものがあるのだけれど、実際に観ると、とてもその年齢とは思えないくらいに若々しいのがまたコワイのだった。ふつう女形は後ろ姿に老いがはっきりと現れるが、それがゼンゼン無いのはスゴイ!!!としかいいようがないし、藤十郎が22歳で初演した時に成立した演出はお初が舞台を所狭しと動きまわるとてもアクティブなものだから、それを今の年齢でこなすというのは驚異的である。正直いうと、この作品はそろそろ見納めかも?という気で観ておこうと思ったものの、元藤十郎のマネージャーでもあった大島さんともども「これならパパはまだまだやりそうだよね」と言い合ったのでした。敵役の九平次を演じる亀鶴は、この役をただの敵役でなく色悪風に演じているのが面白い。ただ役者としての腕がいい分、肝腎の徳兵衛よりも目立っちゃうきらいはあるが。


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コメント (3)


松井先生に触発され、私も禁煙致しました。
が、肥る。ホント笑っちゃうくらい肥えました。
過去最高記録は妊婦(生まれる直前)の時でしたが、
その記録をあっさりと更新しました。
当然、血圧は上がり→高血圧で病院通い。
・・・禁煙て本当に健康に良いの?などと疑ったりして。
今はひたすらダイエット。
先生の本に夢中になってれば、寝食忘れられます。
新作楽しみにしてますので、宜しくお頼もうします。

投稿者 北島 : 2011年11月11日 09:17

全く同感です、藤十郎丈の背中、まったく老いを感じさせません。特に舞台で踊られる時の後ろ姿の若々しさにはため息が出ます。どうすればあのように老いる事が出来るのでしょうか?御本人は「老いた」とは思って居られないのでしょうね。

確かにタバコを辞めると体重は増えるようですね。主人が27年前に禁煙を始めた時には1年間で約10キロ肥りました。
口が寂しいのか3度の食事以外に間食をしたためだと思います。しかし、そこで止まって血圧も全く正常ですし、健康診断でも異常なし。5人姉兄の中でタバコを吸わない3人は60歳過ぎても入院は一度も無し。喫煙している2人は心筋梗塞、脳梗塞、腎臓癌、よく入院してます。一時的に肥っても、やはり禁煙された方が良いと思いますよ。

投稿者 お : 2011年11月11日 22:48

たばこをやめたから太ったのではなく、食べ過ぎて太ったのでしょうね。たばこ農家の票田を気にしての「たばこ増税見送り」は本当に残念の極みであります。一箱5000円くらいにして、盆と正月以外庶民は吸えませんという世の中にならないでしょうかね。

投稿者 hanako : 2011年11月12日 10:38

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