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2011年11月02日

芋のこ汁

昨日のQPで見た料理。里芋、ニンジン、コンニャクを出汁でしばらく煮て、酒と砂糖、牛肉、舞茸を加えてさらに煮て、長ネギを足し、醤油で調味するだけ。七味を添えて食す。芋が入っていれば、あとの食材はなんでもOKだろう。
今日の午後は読売新聞大阪本社からわざわざお越しになった鈴木記者のインタビューをお受けした。全国的に均一化した文化に対する何らかのアンチテーゼを発信したいというような企画ページで、今回は関西弁をテーマにしたコメントに私が指名されたのは大阪を舞台にした時代小説を何冊かものしているからである。生まれは京都だが母親が大阪人なのと、子供の頃から義太夫節に馴染んだせいもあって、大阪は身近な町に感じられるし、大阪人の日本人には珍しいコミュニケーション能力の高さや理屈立った思考能力を私はかねがね非常に高く評価しており、いっそ外交官を全員大阪人にしたら日本がもうちょっと世界に幅をきかすようになれるんじゃないかと思うほどなのだけれど、凋落傾向が長引く間に肝腎の大阪人がすっかり自信を喪っちゃったみたいな話で、なんとか大阪を元気づけるようなコメントをもらえませんかと言われると、今でも十分元気なんちやうん?これ以上元気になってもろたら他の町の人に迷惑やで、と言ってあげたいくらいだった。
 それにしても関東人は京都はともかく大阪嫌いの人が多いような気がするのだが、同じ関西の中では他府県の人からどう思われてるのか、三重県出身と仰言る鈴木記者に伺ってみたところ「えっ、三重は関西じゃないんですが」と言われて、「ああ、そしたら東海地方なんですね」「いや、愛知県とは一緒になりたくありません。三重は伊勢の国で独立した感じです」とのことだ。それを聞いて、新潟出身である幻冬舎のヒメが、「新潟は東北地方でも、北陸地方でもないんですよね。関東甲信越でひとくくりにされますけど、関東とは全く一緒になりませんよね」と言われたのが想い出された。三重はなにしろ「うまし国」だし、新潟も米どころだし、比較的食生活に恵まれている土地の人は独立独歩の気概が持てるのだろうか?裏を返せば、食糧自給率がある程度ないと独立国の基盤が喪われちゃうのかも。


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コメント (1)


伊勢といえば、伊勢うどんのつゆに使う醤油が淡口か濃い口かが、関西と東海の分かれ目と考察したTV番組がありました。
これが見事にある地域までは淡口で、そこから向こうは濃い口でした。どこかわすれましたけど。

投稿者 ikoka : 2011年11月04日 15:02

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